JP2807186B2 - ルア− - Google Patents

ルア−

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JP2807186B2
JP2807186B2 JP7020967A JP2096795A JP2807186B2 JP 2807186 B2 JP2807186 B2 JP 2807186B2 JP 7020967 A JP7020967 A JP 7020967A JP 2096795 A JP2096795 A JP 2096795A JP 2807186 B2 JP2807186 B2 JP 2807186B2
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昌暉 吉田
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YOSHIDA KURAFUTO JUGEN
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ルア−フィッシング
に使用するルア−に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ルア−にはプラグ、ジグ、スプ−
ン、スピナ−、ベイトなどの種類があることはよく知ら
れている。それらのうち、プラグやジグには木や合成樹
脂などの素材を使用して実際の魚の型に似せてつくった
ものが多い。木であれば、それを削り出してつくり、合
成樹脂であれば、射出成形などの手段を用いて中空で軽
量のものを簡単につくることができる。軽量のルア−は
適宜の手段によって所要重量に調整し、需要者に供給さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、木製のプラ
グやジグは、使用を繰り返しているうちにそれに取り付
けたフックの鋭利な先端で擦すられるとか、キャスティ
ングのときに岩に当たったりするとかで簡単にすり傷が
つき、表面がささくれるから耐久性に劣るという問題が
ある。
【0004】また、合成樹脂製の中空のプラグやジグ
は、その前後を二分する分割体を接着または溶着によっ
てつなぎ合わせたものが多い。そうしたものは、使用を
繰り返しているうちに、つなぎ合わせた部分に少しずつ
剥離が生じたり、ひび割れが生じたりして、そこから水
が侵入し、プラグやジグの重量バランスを狂わせるとい
う問題がある。加えて、そうした剥離やひび割れがそれ
らルア−の耐久性を損うことになる。中空のプラグで
は、それに挿入した軸部にナットを螺着させて取り付け
たアイレットが徒に空回りすると、プラグに損傷を与え
ることがある。
【0005】そこでこの発明は、ルア−を構成する中空
の外殻を発泡体で満たすことにより前記諸問題を解決す
ることを課題にしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明が前記課題を解
決するために手段とするところは、以下のとおりであ
る。
【0007】この発明が前提とするのは、前端部と、後
端部と、これら両端部間に介在する胴部とを有し、少な
くとも前記前端部と後端部とにアイレットを有するルア
ーである。かかる前提において、前記ルアーの外殻が金
属および合成樹脂のいずれかからなる中空体であって、
該外殻内部に合成樹脂発泡体が充填されており、前記ア
イレットが、該アイレットの軸部を前記外殻に外側から
挿入されて、その挿入された内端部に螺着するナットに
よって抜脱不能に保持され、前記ナットの周囲には前記
合成樹脂発泡体が密着していること、がこの発明の特徴
である。
【0008】この発明の好ましい実施態様の一つにおい
ては、前記外殻がその前後を二分する二つの分割体で構
成されている
【0009】
【作用】このように構成したルア−は、中空の外殻を二
つに分割したから、その分割体を金属の絞り加工や合成
樹脂の射出成形加工などの慣用技術によって簡単につく
ることができる。それら分割体を接着技術や溶着技術を
利用してつなぎ合わせ、その内部を発泡体で満たしたル
ア−は、発泡体が外殻を内側から支えるから、簡単にへ
こんだり、つなぎ合わせた部分に剥離を生じたりするこ
とがない。また、たとい剥離を生じても、発泡体が内部
を満たしているから、水の侵入がない。さたにはまた、
外殻に外側から軸部を挿入したアイレットの抜脱と空回
りとが防止される。
【0010】
【実施例】この発明に係るルア−の詳細をプラグを例に
して説明すると、以下のとおりである。
【0011】図1は、プラグ1の側面図である。プラグ
1は、その胴部周り方向に延びる接合ライン1Aを境界
にする前部外殻2と後部外殻3とからなり、これら両外
殻2、3は互いに分離不能な状態にある。前部外殻2の
前端には、リ−ルから延出するラインを取り付けるため
のアイレット4があり、それよりもやや後方に眼球部5
がある。後部外殻3の後端と胴周り下部とにはフック取
りつけ用のアイレット6、7がある。
【0012】図2は、図1のプラグ1の内部構造を示す
断面図である。後部外殻3は、その前端部10に縮径部
分10Aを有し、そこに前部外殻2が外側から嵌合して
いる。両外殻2、3は、縮径部分10Aにおいて水密に
接合し中空体11を形成している。各アイレット4、
6、7は、螺条を刻んだ取りつけ軸部12、13、14
を各々の外殻2、3の透孔15、16A、16Bに挿通
し、内側のナット17、18、19と螺合させることに
より外殻2、3に対し、抜脱不能に固定してある。中空
体11の中には発泡したウレタン樹脂21が充満してい
る。樹脂21は、図では密栓22で塞いである注入孔2
3から原液を注入し、その後所要の倍率となるように発
泡・硬化させたものである。この樹脂21は硬化する過
程で接着力を発揮し、各外殻2、3の内面やアイレット
の軸部12、13、14、ナット17、18、19に固
着した状態にある。その結果、縮径部分10で接合する
ことにより一体となった前後部外殻2、3は、樹脂21
によっても一体に保持された状態にあり、互いに容易に
分離することがない。また、それら外殻2、3は外部か
ら力を加えても容易にへこむことがない。さらにはま
た、ナット17、18、19が外殻2、3の内面に固定
された状態となり、アイレット4、6、7の抜脱や空回
りを防止することができる。
【0013】アイレット4、6、7とナット17、1
8、19とは、プラグ1の重量や重量のバランスを調整
する目的をも有している。したがって、各アイレット
4、6、7やナット17、18、19には、その目的に
応じて所要の重量のものを使うことができる。因みに、
腹部アイレット7は、前後方向の所要の位置に設けるこ
とができる。かかるプラグ1において、前後部外殻2、
3はアルミニウムや真鍮などの金属の薄板を絞り加工し
たり、熱可塑性合成樹脂を射出成形したりすることによ
って得ることができる。それら外殻2、3を嵌合部位で
接合するには接着剤や粘着剤を使用するほかに、合成樹
脂であれば超音波溶着技術を利用することができる。発
泡体21は、原液の比重を変えることによってその重量
をさまざまに変えることができる。また、この発泡体2
1が独立気泡からなるものであると発泡体21への水の
侵入をほぼ完全に遮ることができる。なお、この発明で
は、前後方向を二分する外殻2、3に代えて、中空体1
1の上下方向や幅方向を二分する外殻を使用してもよ
い。
【0014】
【発明の効果】この発明に係るルア−は、外殻が形成す
る中空体を発泡体で満たすことによって外殻をへこみに
くく、また互いに接合した外殻を容易に分離することが
ないようにしたから、ルア−の耐久性が向上する。さら
には、その接合した部分にたとい剥離が生じても水が侵
入しないから、ルア−の重量バランスに狂いを生じるこ
とがなく、ルア−の操作性が安定する。このルア−で
は、アイレットや、それを固定するナットの重量、発泡
体の比重などによって、全体の重量と重量バランスとを
比較的容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ルア−の側面図
【図2】図1のルア−の断面図
【符号の説明】
1 ルア−(プラグ) 2 分割体(前部外殻) 3 分割体(後部外殻) 4 アイレット 6 アイレット 7 アイレット 11 中空の外殻 21 発泡体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前端部と、後端部と、これら両端部間に介
    在する胴部とを有し、少なくとも前記前端部と後端部と
    にアイレットを有するルアーであって、 前記ルアーの外殻が金属および合成樹脂のいずれかから
    なる中空体であって、該外殻内部に合成樹脂発泡体が充
    填されており、前記アイレットが、該アイレットの軸部
    を前記外殻に外側から挿入されて、その挿入された内端
    部に螺着するナットによって抜脱不能に保持され、前記
    ナットの周囲には前記合成樹脂発泡体が密着しているこ
    とを特徴とする前記ルアー。
  2. 【請求項2】前記ルアーの外殻が、その前後を二分する
    二つの分割体で構成されている請求項1記載のルアー。
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