JP2806781B2 - フッ素化炭化水素の製造方法 - Google Patents

フッ素化炭化水素の製造方法

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JP2806781B2
JP2806781B2 JP6010429A JP1042994A JP2806781B2 JP 2806781 B2 JP2806781 B2 JP 2806781B2 JP 6010429 A JP6010429 A JP 6010429A JP 1042994 A JP1042994 A JP 1042994A JP 2806781 B2 JP2806781 B2 JP 2806781B2
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hydrogen
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリオレフィンフォー
ム、ポリスチレンフォーム、ポリウレタンフォーム、ポ
リイソシアヌレートフォーム等の発泡剤、エアコン、冷
蔵庫、チラーユニットなどの冷媒、フラックス、油脂な
どの洗浄溶剤、反応溶剤などの各種溶剤等として有用な
フッ素化炭化水素の製造方法およびその際使用する水素
還元触媒に関する。
【0002】
【従来技術】フッ素化炭化水素の製造方法としては、対
応する不飽和フッ素化炭化水素への水素の添加、塩素化
フッ素化炭化水素の還元、塩素化フッ素化炭化水素のフ
ッ素化、塩素化炭化水素のフッ素化などの方法が知られ
ている。
【0003】例えば、1,1−ジフルオロエタン(以
下、HFC152aと記す。)の製造方法としては、
アセチレンのフッ化水素によるフッ素化(ドイツ特許2
139993号、ドイツ特許2105478号、フラン
ス特許1601442号、フランス特許1570306
号等)、塩化ビニルのフッ化水素によるフッ素化(ド
イツ特許2215019号等)、五塩化アンチモン触
媒を用いる1,1−ジクロルエタンのフッ化水素による
フッ素化(Journal of the Society of Chemical Ind
ustry Vol.66 P.430〜433 (1947))、1−クロル−
1,1−ジフルオロエタン(以下、HCFC142bと
記す。)の水素による還元(特開平3−83940号)
等が提案されている。
【0004】しかしながら、については、原料が容
易に入手できないこと、また反応が比較的高温で行なわ
れるため触媒劣化が著しいこと、については、触媒と
して用いる五塩化アンチモンの触媒劣化が著しく再生操
作が必要となること、またについてはパラジウム系触
媒が使用されているが、触媒寿命が短い等の欠点を有し
ている。
【0005】また、フッ素化プロパン類の製造方法とし
ては、例えば、1,1,2,2,3−ペンタフルオロプ
ロパン(以下、HFC245caと記す。)の場合、
1−クロロ−1,2,2,3,3−ペンタフルオロプロ
パンの活性炭担持パラジウム触媒を用いる水素による還
元(特開平2−204443号)、1,1,3−トリ
クロロ−2,2−ジフルオロプロパンのフッ化カリウム
によるフッ素化(特開平2−207038号)などが提
案されている。
【0006】しかしながら、については、目的とす
るHCFC245caの選択率、収率ともに低く、工業
的製造法としては欠点を有している。さらに、1,1,
1,4,4,4−ヘキサフルオロブタンを製造する方法
としては、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキ
サフルオロブテン−2を原料として気相で水素化する方
法(特開平5−155788)が提案されている。しか
し、この方法によると約5%の副生成物が生成するので
より工業的に有利な製造法が望まれる。
【0007】
【発明の解決しようとする課題】したがって、本発明は
対応する塩素化フッ素化炭化水素を水素で還元してフッ
素化炭化水素を製造する方法において、反応活性が高く
長寿命かつ選択性の高い触媒を提供することにある。
【0008】
【問題点を解決するための具体的手段】本発明者らは上
記従来技術の問題点に鑑み、塩素化フッ素化炭化水素を
触媒の存在下水素により還元する方法に関し鋭意検討を
加えたところ、パラジウムが触媒活性において優れ、さ
らに、パラジウムにビスマスを添加した触媒を用いた場
合触媒寿命が長く、高収率且つ選択的に目的とするフッ
素化炭化水素が生成することを見い出し、本発明に到達
したものである。
【0009】すなわち、本発明は、塩素化フッ素化炭化
水素を触媒の存在下、水素で還元して飽和フッ素化炭化
水素を製造する方法であって、パラジウムまたはパラジ
ウムおよびビスマスを必須成分とする触媒を用いること
を特徴とするフッ素化炭化水素の製造方法であり、より
好ましくは、下式(1)で表される塩素化フッ素化炭化
水素を触媒の存在下、水素で還元して下式(2)で表さ
れる飽和フッ素化炭化水素を製造する方法であって、パ
ラジウムまたはパラジウムおよびビスマスを必須成分と
する触媒を用いることを特徴とするフッ素化炭化水素の
製造方法である。
【0010】CnxClyz
(1) Cnpz (2) 〔(1)、(2)において、nは1〜6の整数、xは0
〜2n、yおよびzは1〜2n+1の整数、x+y+z
=2n+2または2nであって、x+y+z=2n+2
の場合p=x+yであり、x+y+z=2nの場合、p
=x+y+2である。〕本発明にいう塩素化フッ素化炭
化水素とは分岐を有することもある飽和または不飽和脂
肪族炭化水素、環式炭化水素であって塩素とフッ素を有
する化合物である。この様な塩素化フッ素化炭化水素を
還元する際にフッ素原子を還元することなく塩素原子の
みを還元することができる。また、この様な還元反応に
おいて通常見られる様に臭素、沃素などの他のハロゲン
原子を有する炭化水素も本発明の方法が適用できること
は容易に予想できる。
【0011】本発明の方法を適用できる炭素数1の塩素
化フッ素化炭化水素としては、クロロトリフルオロメタ
ン、クロロジフルオロメタン、クロロフルオロメタン、
ジクロロジフルオロメタン、ジクロロフルオロメタン、
トリクロロフルオロメタンなどを挙げるとができる。こ
れらの塩素化フッ素化炭化水素はどの様な方法で得られ
たものでもよく、また、混合物をそのまま本発明の方法
に供することもできる。
【0012】本発明の方法を適用できる炭素数2の塩素
化フッ素化炭化水素としては、下式(3) C2xClyz (3) 〔式中、xは0〜4、yおよびzは1〜5の整数であっ
て、x+y+z=6または4である。〕で表される塩素
化フッ素化エタンまたはエチレンであり、例えば、クロ
ロペンタフルオロエタン、1,1−ジクロロテトラフル
オロエタン、1,2−ジクロロテトラフルオロエタン、
1,1,1−トリクロロトリフルオロエタン、1,1,
2−トリクロロトリフルオロエタン、1−クロロ−1,
1−ジフルオロエタン、2−クロロ−1,1,1−トリ
フルオロエタン、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリ
フルオロエタン、クロロトリフルオロエチレン、1,1
−ジクロロジフルオロエチレン、1,2−ジクロロジフ
ルオロエチレン、トリクロロフルオロエチレン、2−ク
ロロ−1,1−ジフルオロエチレン、1,2−ジクロロ
−1−フルオロエチレン、1,1−ジクロロ−2−フル
オロエチレン、1−クロロ−1−フルオロエチレン、1
−クロロ−2−フルオロエチレンおよびその異性体など
を挙げることができ、1,1−ジクロロテトラフルオロ
エタン、1,1,1−トリクロロフルオロエタン、1−
クロロ−1,1−ジフルオロエタン、2,2−ジクロロ
−1,1,1−トリフルオロエタン、クロロトリフルオ
ロエチレンなどが特に好ましい。
【0013】本発明の方法を適用できる炭素数3の塩素
化フッ素化炭化水素としては、下式(4) C3xClyz (4) 〔式中、xは0〜6、yおよびzは1〜7の整数であっ
て、x+y+z=8または6である。〕で表される塩素
化フッ素化プロパンまたはプロペンであり、例えば、
1,1,3−トリクロロ−1,2,2,3,3−ペンタ
フルオロプロパン、1,3−ジクロロ−1,1,2,
2,3,3−ヘキサフルオロプロパン、1,1,1−ト
リクロロ−2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパ
ン、1,1−ジクロロ−1,2,2,3,3,3−ヘキ
サフルオロプロパン、1−クロロ−1,1,2,2,
3,3,3−ヘプタフルオロプロパン、1,1,1,2
−テトラクロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロ
パン、1,1,2−トリクロロ−1,2,3,3,3−
ペンタフルオロプロパン、1,2−ジクロロ−1,1,
2,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、1,1,
1,3−テトラクロロ−2,2,3,3−テトラフルオ
ロプロパン、1,1,2,3−テトラクロロ−1,2,
3,3−テトラフルオロプロパン、1,2,3−トリク
ロロ−1,1,2,3,3−ペンタフルオロプロパン、
1,1,3,3−テトラクロロ−1,2,3,3−テト
ラフルオロプロパン、1,1,3−トリクロロ−1,
2,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、1,1,
1,3,3−ペンタクロロ−2,2,3−トリフルオロ
プロパン、1,1,3,3−テトラクロロ−1,2,
2,3−テトラフルオロプロパン、1,3,3−トリク
ロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン、
1,1,1,2,3−ペンタクロロ−2,3,3−トリ
フルオロプロパン、1,1,2,3−テトラクロロ−
1,2,3,3−テトラフルオロプロパン、1,2,3
−トリクロロ−1,1,2,3,3−ペンタフルオロプ
ロパン、3−クロロペンタフルオロプロペン−1、2−
クロロペンタフルオロプロペン−1、1−クロロペンタ
フルオロプロペン−1、1,1−ジクロロテトラフルオ
ロプロペン−1、1,2−ジクロロテトラフルオロプロ
ペン−1、1,3−ジクロロテトラフルオロプロペン−
1、3,3,3−トリクロロトリフルオロプロペン−
1、1,1,3−トリクロロトリフルオロプロペン−
1、1,1,2−トリクロロトリフルオロプロペン−1
およびその異性体などが挙げられる。
【0014】また、上記に例示した化合物の一部の塩素
を水素で置換した化合物、例えば、3,3−ジクロロ−
1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン、1,3
−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロ
パン、1,1−ジクロロ−1,2,2,3,3−ペンタ
フルオロプロパン、1−クロロ−1,2,2,3,3−
ペンタフルオロプロパン、1−クロロ−2,2,3,
3,3−ペンタフルオロプロパン、1−クロロ−1,
1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン、1−クロロ
−2,3,3,3−テトラフルオロプロペン−1、1,
1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン−
1、1,3−ジクロロ−2,3,3−トリフルオロプロ
ペン−1、1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオ
ロプロペン−1、など、またはこれらと上記に例示した
化合物との混合物も原料として適する。
【0015】本発明の方法を適用できる炭素数4の塩素
化フッ素化炭化水素としては、下式(5) C4xClyz (5) 〔式中、xは0〜8、yおよびzは1〜9の整数であっ
て、x+y+z=10または8である。〕で表されるフ
ッ素化塩素化ブタンおよびブテンであり、例えば、クロ
ロノナフルオロブタン、1,1−ジクロロオクタフルオ
ロブタン、2,2−ジクロロオクタフルオロブタン、
2,3−ジクロロオクタフルオロブタン、2,2,3−
トリクロロヘプタフルオロブタン、1,2,4−トリク
ロロヘプタフルオロブタン、2,2,3,3−テトラク
ロロヘキサフルオロブタン、1,2,3,4−テトラク
ロロヘキサフルオロブタン、1,2,2,3−テトラク
ロロヘキサフルオロブタン、1,1,3,4−テトラク
ロロヘキサフルオロブタン、1,1,1,3,3−ペン
タクロロペンタフルオロブタン、1,1,3,3,4−
ペンタクロロペンタフルオロブタン、1,1,1,3,
3,3−ヘキサクロロテトラフルオロブタン、1,2,
2,3,3,4−ヘキサクロロテトラフルオロブタン、
1,1,2,3,4,4−ヘキサクロロテトラフルオロ
ブタン、1,1,1,3,3,4−ヘキサクロロテトラ
フルオロブタン、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタ
クロロトリフルオロブタン、1,1,2,2,3,3,
4−ヘプタクロロトリフルオロブタン、1,1,1,
2,2,4,4,4−オクタクロロジフルオロブタン、
1,1,1,2,2,3,3,4−オクタクロロジフル
オロブタン、2−クロロヘプタフルオロブテン−2、
2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフ
ルオロブテン−2、1,4−ジクロロ−1,1,2,
3,4,4−ヘキサフルオロブテン−2、4,4−ジク
ロロ−1,1,2,3,3,4−ヘキサフルオロブテン
−2、3,4−ジクロロ−1,1,2,3,4,4−ヘ
キサフルオロブテン−2、2,4,4−トリクロロペン
タフルオロブテン−2、2,2,3−トリクロロペンタ
フルオロブタン、1,3,4,4−テトラクロロテトラ
フルオロブテン−1、2,2,4,4−テトラクロロテ
トラフルオロブテン−1およびその異性体などを挙げる
ことができる。
【0016】また、上記に例示した化合物の一部の塩素
を水素で置換した化合物、例えば、1−クロロ−1,
1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロブタン、
1,1−ジクロロ−2,2,3,3,4,4,4−ヘプ
タフルオロブタン、2,2,3−トリクロロ−1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロブタン、3,3,3−
トリクロロ−1,1,1−トリフルオロ‐1‐トリフル
オロメチルプロパン、1,1,2,2,3,3,4−ヘ
プタクロロ−4,4−ジフルオロブタン、1−クロロ−
2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
1,2−ジクロロ−2,3,3,4,4,4−ヘキサフ
ルオロブタン、2,3−ジクロロ−1,1,1,4,
4,4−ヘキサフルオロブタン、1,1,1−トリクロ
ロ−2,2,4,4,4−ペンタフルオロブタン、1,
1,1,2,2−ペンタクロロ−4,4,4−トリフル
オロブタン、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘ
キサフルオロブタン、1,3−ジクロロ−1,1,4,
4,4−ペンタフルオロブタン、1,1,1−トリクロ
ロ−2,2,3,3−テトラフルオロブタン、2−クロ
ロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブテン−
2、4−クロロ−1,1,2,3,3,4−ヘキサフル
オロブテン−1、1,3,4−トリクロロ−1,3,
4,4−テトラフルオロブテン−1、1,1,1,2−
テトラクロロ−1,1,1−トリフルオロブテン−2な
ど、またはこれらと上記に例示した化合物との混合物も
原料として適する。
【0017】本発明の方法を適用できる炭素数5の塩素
化フッ素化炭化水素としては、下式(6) C5xClyz (6) 〔式中、xは0〜10、yおよびzは1〜11の整数で
あって、x+y+z=12または10である。〕で表さ
れるフッ素化塩素化ペンタンおよびペンテンであり、例
えば、1−クロロウンデカフルオロペンタン、1,1,
3−トリクロロ−1,2,2,3,4,4,5,5,5
−ノナフルオロペンタン、1,1,1.2,2,4,
4,5,5,5−デカクロロ−3,3−ジフルオロペン
タン、2,3−ジクロロオクタフルオロペンテン−1、
3,4,ジクロロ−2−トリフルオロメチルペンタフル
オロブテン−1など、または、1−クロロ−1,1,
2,2,3,3,4,4,5,5−デカフルオロペンタ
ンなどの水素を有する化合物をあげることができる。ま
たはこれらと上記に例示した化合物との混合物も原料と
して適する。
【0018】本発明の方法を適用できる炭素数6の塩素
化フッ素化炭化水素としては、下式(7) C6xClyz (7) 〔式中、xは0〜12、yおよびzは1〜13の整数で
あって、x+y+z=14または12である。〕 表さ
れるフッ素化塩素化ヘキサンおよびヘキセンであり、例
えば、1−クロロトリデカフルオロヘキサン、3,4−
ジクロロデカフルオロヘキサン、2,5−ジクロロデカ
フルオロヘキサン、1,5−ジクロロデカフルオロヘキ
サン、1,1,1−トリクロロウンデカフルオロヘキサ
ン、2,3,4,5,6,7−ヘキサクロロオクタフル
オロヘキサン、1,1,1,3,4,6,6,6−オク
タクロロヘキサフルオロエタンおよびその異性体などを
挙げることができる。
【0019】また、上記に例示した化合物の一部の塩素
を水素で置換した化合物、例えば、1−クロロ−1,
1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−ドデカ
フルオロヘキサン、1−クロロ−2,2,3,3,4,
4,4,5,5,6,6,6−ウンデカフルオロヘキサ
ンなど、またはこれらと上記に例示した化合物との混合
物も原料として適する。
【0020】本発明の方法は上記の各種塩素化フッ素化
炭化水素について適用できるがとくにフッ素原子数が炭
素原子数よりも多いフッ素化炭化水素を製造するのが好
ましい。
【0021】原料である塩素化フッ素化炭化水素はどの
様な方法で製造されたものでもよいが、例えば、1,3
−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロ
パン(以下、HCFC225cbと記す。)は特定フロ
ンの代替品に挙げられている物質であり、テトラフルオ
ロエチレンと四塩化炭素の付加化合物(CClF 2 CF 2
CCl 3 )をフッ化水素によりフッ素化した後(CCl
2 CF 2 CCl 2 F)、水素で還元する方法で製造でき
る。HCFC225cbはテトラフルオロエチレンとト
リクロロフルオロメタンの付加化合物(CClF 2 CF 2
CCl 2 F)を水素で還元する方法で製造できる。また
これらの中間生成物である塩素化フッ素化プロパンにも
本発明の方法は適用できる。
【0022】また、2,3−ジクロロ−1,1,1,
4,4,4−ヘキサフルオロブテン−2は任意の方法で
製造されたものでよいが、例えば、1,1,1−トリク
ロロ−2,2,2−トリフルオロエタンのカップリング
反応で合成されたもの(特開平4−264040号公
報)、1,1,1,2,3,4,4,4−オクタクロロ
ブテン−2をフッ素化して合成されたもの(USP2,
554,857号公報)等が挙げられる。また、本反応
の中間体である2,3−ジクロロ−1,1,1,4,
4,4−ヘキサフルオロブテン−2の一部もしくは全部
の塩素が水素に置換された化合物も原料として使用でき
る。これらの原料はシス体とトランス体の異性体が存在
するが、いずれの異性体でも、またこれら異性体の混合
物でも本発明の反応は適用できる。上に例示した化合物
についても同様に適用可能である。
【0023】本発明のパラジウムまたはパラジウムを含
む触媒は、金属単体の各種形態、例えば、粉末、金属
黒、金網、ゾルなどとしても使用できるが、通常担持触
媒として使用し、その担体としては活性炭、アルミナ、
フッ化アルミ、部分的にフッ素化されたアルミナ、ジル
コニア、部分的にフッ素化されたジルコニア、フッ化カ
ルシウム、シリカ、部分的にフッ素化されたシリカ、シ
リカ−アルミナ、チタニア、部分的にフッ素化されたチ
タニア等の種々の担体が使用可能であり、活性炭、アル
ミナ、フッ化アルミ、部分的にフッ素化されたアルミ
ナ、フッ化カルシウムが好ましく、特に活性炭が推奨さ
れる。担体重量に対するパラジウムの担持量は0.01
重量%〜20重量%、好ましくは0.1重量%から10
重量%の範囲が推奨される。0.01重量%以下では触
媒床の容積を大きくしなければならず、また20重量%
以上ではパラジウムを均一に分散させた状態に担持する
ことが困難である。
【0024】本発明のパラジウムまたはパラジウムを含
む触媒は更に高活性、高選択率、長寿命にするためにパ
ラジウム以外の1a族,2a族,3b族,4b族,5b
族,6b族,7b族,8族,1b族,2b族,3a族,
4a族,5a族,6a族の、好ましくは、3a族、4a
族、5a族の一種類以上の元素、例えば、Tl、In、
Ga、Sn、Pb、Biを添加することができ、特にビ
スマスまたはビスマスと他の一種以上の上記元素の組み
合わせが推奨される。
【0025】他の一種以上の上記元素としては、触媒寿
命をのばす目的でW、Re、Ta、Os、Mo、Ir、
Ru、Nb、Hfなど、また、選択性を高める目的でT
l、Sn、Cu、In、Cd、Ag、P、Hg、H
f、Zr、Mg、La、Ceなどを併用することも好適
である。
【0026】したがって、具体的には、Pd/Bi/W
、Pd/Bi/Re、Pd/Bi/Ta、Pd/Bi
/Os、Pd/Bi/Mo、Pd/Bi/Ir、Pd/
Bi/Ru、Pd/Bi/Nb、Pd/Bi/Hf、P
d/Bi/Tl、Pd/Bi/Sn、Pd/Bi/C
u、Pd/Bi/In、Pd/Bi/Cd、Pd/Bi
/Ag、Pd/Bi/P、Pd/Bi/Hg、Pd/
Bi/Zr、Pd/Bi/Mg、Pd/Bi/La、P
d/Bi/Ceなどの3元系触媒を挙げることができ
る。また、これらの3元系触媒にさらに上記元素を併用
することも可能である。
【0027】本発明のパラジウム触媒にビスマスを添加
する場合、パラジウムとビスマスの組成比はパラジウム
100重量部に対してビスマス0.5〜200重量部が
適切であり、5〜150重量部がより適切であり、20
〜100重量部がさらに適切である。ビスマス0.5重
量部以下ではビスマスを添加したことによる、高収率を
達成する効果、触媒劣化防止効果および反応装置の温度
制御を容易にする効果が認められず、ビスマス200重
量部以上では水素化活性が低下するので好ましくない。
【0028】さらに、第3成分として上記元素を添加す
る場合には、パラジウム100重量部に対して0.5〜
200重量部が適切であり、5〜150重量部がより適
切であり、20〜100重量部がさらに適切である。第
3成分が0.5重量部以下では第3成分を添加したこと
による触媒劣化防止効果または選択率の向上効果が認め
られず、ビスマス200重量部以上では水素化活性が低
下するので好ましくない。
【0029】本発明の触媒においてパラジウムを担体に
担持する方法は、従来既知の製造方法から採用すること
ができる。たとえば、パラジウム化合物を含んだ溶液に
担体を浸漬し風乾および加熱乾燥させることによりパラ
ジウム担持触媒を製造することができる。この場合、最
終的には200〜500℃好ましくは250〜400℃
で焼成する。ビスマス等の第2成分または第3成分を添
加する場合、あらかじめ調製されたパラジウム担持触媒
を第2成分、例えば、ビスマス化合物または第3成分を
含んだ溶液に浸漬し、風乾および加熱乾燥させることを
繰り返し製造することができる。この場合も、最終的に
は200〜500℃好ましくは250〜400℃で焼成
する。また、ビスマス等の第2成分または第3成分を添
加する場合、あらかじめ調製されたパラジウム担持触媒
を第2成分、例えば、ビスマス化合物および第3成分を
含んだ溶液に浸漬し、風乾および加熱乾燥させることに
より製造することができる。この場合も、最終的には2
00〜500℃好ましくは250〜400℃で焼成す
る。さらに、パラジウム化合物とビスマス化合物などの
2種以上の触媒成分を含んだ溶液に担体を浸漬し、風乾
および加熱乾燥させることにより1回の浸漬操作でパラ
ジウムおよび他の成分を含む担持触媒を製造することも
できる。この場合も、最終的には200〜500℃好ま
しくは250〜400℃で焼成する。
【0030】担持に使用する金属は溶液を形成し得る化
合物であれば特に限定されないが、パラジウム化合物
は、塩化パラジウム、硝酸パラジウム、硫酸パラジウ
ム、テトラクロロパラジウム酸ナトリウム、酢酸パラジ
ウム、アセチルアセトナートパラジウム、アリルパラジ
ウムクロライド、テトラキス(トリフェニルフォスフィ
ン)パラジウムなど、またビスマス化合物は塩化ビスマ
ス、硝酸ビスマス、硫酸ビスマスなどが好ましく、さら
に他の元素は、殆どの場合塩化物、硝酸塩、酢酸塩、硫
酸塩または酸化物などの化合物が利用でき、浸漬液の溶
媒に溶解するものを選択する。
【0031】触媒調製時に使用する溶媒としては、水ま
たはアンモニア、塩酸、硝酸、硫酸などの水溶液、メタ
ノール、エタノール、アセトン、塩化メチレン、クロロ
ホルム、ベンゼンなどの有機溶媒を挙げることができ
る。また、これらの水、水溶液あるいは有機溶媒の混合
物も使用できる。
【0032】また、反応を開始する前に、予め水素雰囲
気中あるいはヒドラジンなどの還元剤存在下、200〜
500℃好ましくは300〜500℃において担持金属
の還元を行っておくことが必要である。200℃以下で
は還元が充分に起こらす、500℃以上では触媒のシン
タリングを促進する可能性があるので好ましくない。
【0033】本発明の反応は気相でも液相でも可能であ
るが、気相で行なう場合には、反応圧力としては特に限
定する必要はないが1〜10kg/cm2で行う。1k
g/cm2未満では反応器の形状が大型化し好ましくな
く、また10kg/cm2以上では、装置の強度の点か
ら特に好ましいとはいえない。気相で反応を行う場合の
接触時間としては0.5〜200秒の範囲が適用できる
が、好ましくは1〜100秒、より好ましくは2〜60
秒の範囲である。接触時間は反応温度により調整刷る必
要があるが、0.5秒より短い場合充分は反応率を得る
ことができず、また200秒より長い場合過水素化がお
こり易く好ましくない。
【0034】本発明においては、水素ガスと原料ガスの
モル比は原料有機物により異なるが、式 CnxClyz (1) 〔(1)、(2)において、nは1〜6の整数、xは0
〜2n、yおよびzは1〜2n+1の整数、x+y+z
=2n+2または2nである。〕にあっては、y:1〜
20y:1であり、y:1〜15y:1が好ましく、
y:1〜10y:1がより好ましく、y:1〜5y:1
がさらに好ましい。。水素を大過剰にすると水素の回収
等に問題が生じる。一方、水素ガスは触媒を再生する働
きも有するので特に好ましくは、水素は原料が飽和化合
物の場合1.0y〜4.0yモル倍、不飽和化合物の場
合1.5y〜5.0yモル倍である。また所望により反
応系を窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスで希釈
してもよい。
【0035】反応温度は反応率および触媒寿命並びに原
料化合物の沸点に関係するが、一般には70℃以下の沸
点を有する原料化合物については70〜400℃、好ま
しくは90〜350℃、より好ましくは100〜300
℃、さらに好ましくは100〜250℃の範囲が推奨さ
れる。70℃または原料化合物の沸点温度よりも低い場
合には原料を完全に気化させるために減圧反応装置など
の特段の装置が必要となり、400℃を越えると触媒の
シンタリング等を促進するので触媒寿命が低下する。
【0036】また本発明の方法を液相で反応を行う場合
には、水素化反応に不活性な溶媒、例えば、水、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノールなどの存在下あるいは非存在下
に行う。この場合、反応圧力としては特に限定する必要
はないが1〜100kg/cm2で行う。1kg/cm2
未満では反応器の形状が大型化して好ましくなく、また
100kg/cm2以上では、装置の強度の点から特に
好ましいとはいえない。反応温度は反応率および触媒寿
命に関係するが、20〜200℃、より好ましくは30
〜150℃の範囲が推奨される。20℃以下では反応に
時間を要し、200℃以上では過水素化が起こり好まし
くない。反応時間は30分〜10時間程度であるが特に
限定されない。反応形式は、回分式、流通式のいずれで
も可能であるが反応条件は若干異なるのは当然である。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、これらに限定されるものではない。
【0038】調製例1 200ccの純水中に硝酸ビスマス5水塩0.10gを
溶解させ、この溶液に市販の0.5%パラジウム担持活
性炭(N.E.ケムキャット製 )200ccを20時
間浸漬させた後、エバポレ−タ−を使用し水分を蒸発さ
せ乾固させた。この触媒を風乾させた後300℃におい
て2.5時間焼成して触媒を調製した(ビスマスはパラ
ジウム重量の10%に相当する。)。
【0039】調製例2 硝酸ビスマス5水塩を0.05gとした外は調製例1と
同様して触媒を調製した(ビスマスはパラジウム重量の
5%に相当する。)。
【0040】調製例3 70℃に保った100ccの純水中に硝酸ビスマス5水
塩20.2gと35%塩酸100ccを加え良く攪拌し
A液を調製した。同様に70℃に保った100ccの純
水中に塩化パラジウム33.8gと35%塩酸100c
cを加え良く攪拌しB液を調製した。また、活性炭(日
揮化学製3I)405gを1100ccの純水の入った
フラスコに入れ一昼夜浸漬した後、そのフラスコへ予め
混合し良く攪拌したA液とB液の混合液を注入し、良く
掻き混ぜ再び一昼夜放置した後、エバポレ−タ−を使用
し水分を蒸発させ乾固させた。これをさらに120℃の
温風乾燥器で2時間乾燥させ、300℃で3時間焼成し
触媒を調製した。パラジウムは活性炭重量の5%であ
り、ビスマスはパラジウム重量の43%である。
【0041】調製例4 70℃に保った10ccの純水中に硝酸ビスマス5水塩
2.02gと35%塩酸10ccを加えよく攪拌しA液
を調製した。同様に70℃に保った100ccの純水中
に塩化パラジウム3.38gと35%塩酸10ccを加
えよく攪拌しB液を調製した。また、活性炭(日揮化学
製3I)40.5gを110ccの純水の入った丸底フ
ラスコにいれ一昼夜浸漬した後、そのフラスコへ予め混
合しよく攪拌したA液とB液の混合液を注入し、よく掻
き混ぜ、再び一昼夜放置した後、エバポレーターで水分
を蒸発させ乾固させた。これを更に120℃の温風乾燥
器で2時間乾燥させ、300℃で3時間焼成し、ビスマ
ス−パラジウム/活性炭触媒を調製した。パラジウムは
活性炭重量の5%であり、ビスマスはパラジウム重量の
43%である。
【0042】調製例5 70℃に保った10ccの純水中に塩化パラジウム0.
125gと35%塩酸10ccを加えよく攪拌し、B液
を調製した。また、活性炭(日揮化学製3I)15gを
50ccの純水の入った丸底フラスコにいれ一昼夜浸漬
した後、そのフラスコへB液を注入し、よく掻き混ぜ、
再び一昼夜放置した後、エバポレーターで水分を蒸発さ
せ乾固させた。これを更に120℃の温風乾燥器で2時
間乾燥させ、300℃で3時間焼成し、パラジウム/活
性炭触媒を調製した。パラジウムは活性炭重量の0.5
%である。
【0043】調製例6 70℃に保った10ccの純水中に硝酸ビスマス5水塩
0.20gと35%塩酸10ccを加えよく攪拌しA液
を調製した。同様に70℃に保った10ccの純水中に
塩化パラジウム0.34gと35%塩酸1ccを加えよ
く攪拌しB液を調製した。同様に70℃に保った10c
cの純水中に塩化ハフニウム0.15gと35%塩酸1
ccを加えよく攪拌しC液を調製した。また、活性炭
(日揮化学製3I)40.5gを110ccの純水の入
った丸底フラスコにいれ一昼夜浸漬した後、そのフラス
コへ予め混合しよく攪拌したA液とB液とC液の混合液
を注入し、よく掻き混ぜ、再び一昼夜放置した後、エバ
ポレーターで水分を蒸発させ乾固させた。これを更に1
20℃の温風乾燥器で2時間乾燥させ、300℃で3時
間焼成し、ハフニウム−ビスマス−パラジウム/活性炭
触媒を調製した。パラジウムは活性炭の0.5重量%で
ある。ビスマスおよびハフニウムはそれぞれパラジウム
重量の43%である。
【0044】調製例7〜10 調製例6の塩化ハフニウムの代わりに、塩化ニオブ、塩
化マグネシウム、塩化ジルコニウム、酸化モリブデンを
用いて調製例6と同様の操作で各3元系の触媒を調製し
た。いずれもパラジウムは活性炭の0.5重量%であ
り、ビスマスおよびハフニウムに代わる金属はそれぞれ
パラジウム重量の43%である。
【0045】調製例11 70℃に保った10ccの純水中に塩化パラジウム0.
34gと35%塩酸10ccを加え良く攪拌し塩化パラ
ジウム溶液を調製した。また、活性炭(日揮化学製3
I)40.5gを110ccの純水の入ったフラスコに
入れ一昼夜浸漬した後、そのフラスコへ塩化パラジウム
溶液を注入し、良く掻き混ぜ再び一昼夜放置した後、エ
バポレ−タ−を使用し水分を蒸発させ乾固させた。これ
をさらに120℃の温風乾燥器で2時間乾燥させ、30
0℃で3時間焼成し触媒を調製した。パラジウムは活性
炭重量の0.5%である。
【0046】調製例12 調製例6の塩化ハフニウムの代わりに、塩化ジルコニウ
ムを用い、塩化ビスマスの溶液(A液)を使用せずに調
製例6と同様の操作でPd/Zr系の触媒を調製した。
いずれもパラジウムは活性炭重量の0.5%であり、ジ
ルコニウムはパラジウム重量の43%である。
【0047】実施例1 外部に管状電気炉を備えた内径2.5cm、長さ40c
mの石英製反応管に調製例1で調製した触媒50ccを
充填し、水素を流しながら昇温を開始した。400℃に
おいて水素流量80cc/分で2時間触媒を水素還元し
た後、反応温度である320℃まで冷却し、HCFC1
42bと水素をそれぞれ20cc/分、80cc/分の
流量で反応管に導入した。接触時間は30秒であった。
反応開始後2時間の時点で反応管から流出するガスをガ
スクロマトグラフで分析した結果を表1に示す。なお触
媒寿命について検討した結果、24時間後もHCFC1
42bの反応率は78%、HFC152aの選択率は8
6%であり、触媒劣化は認められなかった。
【0048】
【表1】
【0049】実施例2 反応温度を300℃とした以外は実施例1と同様の操作
および条件で反応試験を行なった。この結果を表1に示
した。
【0050】実施例3 HCFC142bと水素の供給量をそれぞれ20cc/
分、60cc/分および接触時間38秒とする以外は実
施例1と同様の操作および条件で反応試験を行なった。
この結果を表1に示した。
【0051】実施例4 調整例2で調整した触媒を用いて実施例1と同様の操作
および条件で反応試験を行なった。この結果を表1に示
した。
【0052】比較例1 触媒として調製例1で使用した市販の0.5%パラジウ
ム担持活性炭を用いた以外は実施例1と同様の操作およ
び条件で反応試験を行なった。この結果を表1に示し
た。なお触媒寿命について検討した結果、10時間後で
はHFC152aの選択率は80%と変らないものの、
HCFC142bの反応率は30%に低下し、触媒劣化
が認められた。
【0053】実施例5 外部に管状電気炉を備えた内径2.5cm、長さ40c
mの石英製反応管に調製例1で調製した触媒50ccを
充填し、水素を流しながら昇温を開始した。400℃に
おいて水素流量80cc/分で2時間触媒を水素還元し
た後、反応温度である320℃まで冷却し、HCFC2
25cbと水素をそれぞれ20cc/分、80cc/分
の流量で反応管に導入した。接触時間は30秒であっ
た。反応開始後2時間の時点で反応管から流出するガス
をガスクロマトグラフで分析した結果を表2に示した。
【0054】
【表2】
【0055】実施例6 反応温度を300℃とした以外は実施例5と同様の操作
および条件で反応試験を行なった。この結果を表2に示
した。
【0056】実施例7 HCFC225cbと水素の供給量をそれぞれ20cc
/分、60cc/分および接触時間38秒とする以外は
実施例5と同様の操作および条件で反応試験を行なっ
た。この結果を表2に示した。
【0057】実施例8 調整例2で調整した触媒を用いて実施例1と同様の操作
および条件で反応試験を行なった。この結果を表2に示
した。
【0058】比較例2 触媒として調製例1で使用した市販の0.5%パラジウ
ム担持活性炭を用いた以外は実施例5と同様の操作およ
び条件で反応試験を行なった。この結果を表2に示し
た。なお触媒寿命について検討した結果、10時間後で
はHFC245cbの選択率は80%と変らないもの
の、HCFC225cbの反応率は30%に低下し、触
媒劣化が認められた。
【0059】実施例9 外部に管状電気炉を備えた内径3.7cm、長さ110
cmの石英製反応管に調製例3で調製した触媒900c
cを充填し、水素を流しながら昇温を開始した。400
℃において水素流量2000cc/分で2時間触媒を水
素還元した後、反応温度である240℃まで冷却し、H
CFC225cbと水素をそれぞれ0.96モル/H
r、3.86モル/Hrの流量で気化器、混合器を通し
て反応管に導入した。接触時間は30秒であった。ほぼ
定常状態になった時点で反応管から流出するガスをガス
クロマトグラフで分析した結果を表3に示した。
【0060】実施例10〜15 実施例9に引き続いて反応条件を表3に示す様に変更し
て、それぞれほぼ定常状態になった時点で反応管から流
出するガスをガスクロマトグラフで分析した結果を表3
に示した。
【0061】
【表3】
【0062】実施例16 外部に管状電気炉を備えた内径3.7cm、長さ110
cmの石英製反応管に調製例3で調製した触媒900c
cを充填し、水素を流しながら昇温を開始した。400
℃において水素流量2000cc/分で2時間触媒を水
素還元した後、反応管を240℃まで冷却し、HCFC
225cbと水素をそれぞれ1.49モル/Hr、6.
02モル/Hrの流量で気化器、混合器を通して反応管
に導入し、その後、反応温度が280℃に保つ様に電気
炉の温度を調節した。接触時間は19秒であった。反応
開始102時間後に反応管から流出するガスをガスクロ
マトグラフで分析した結果を表3に示した。反応生成物
組成、HCFC225cb転化率、HFC245ca選
択率とも反応開始直後と殆ど変わらなっかった。
【0063】実施例17 外部に管状電気炉を備えた内径2.5cm、長さ40c
mの石英製反応管に調製例1で調製した触媒50ccを
充填し、水素を流しながら昇温を開始した。400℃に
おいて水素流量80cc/分で2時間触媒を水素還元し
た後、反応温度である250℃まで冷却し、3,3−ジ
クロロ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン
(以下、HCFC225caと記す。)と水素をそれぞ
れ20cc/分、80cc/分の流量で反応管に導入し
た。接触時間は30秒であった。反応開始後2時間の時
点で反応管から流出するガスをガスクロマトグラフで分
析した結果を表4に示した。
【0064】実施例18 反応温度を230℃とした以外は実施例17と同様の操
作および条件で反応試験を行なった。この結果を表4に
示した。
【0065】比較例3 触媒として調製例1で使用した市販の0.5%パラジウ
ム担持活性炭を用いた以外は実施例17と同様の操作お
よび条件で反応試験を行なった。この結果を表4に示し
た。
【0066】
【表4】
【0067】実施例19 外部に管状電気炉を備えた内径1.4cm、長さ50c
mのステンレス製反応管に調製例4で調製した触媒40
ccを充填し、水素を流しながら昇温を開始した。40
0℃において水素流量100cc/分で2時間触媒を水
素還元した後、反応管を260℃まで冷却し、1,3−
ジクロロ−1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプ
ロパンと水素をそれぞれ20cc/分、60cc/分の
流量で気化器、混合器を通して反応管に導入し、その
後、反応温度が280℃に保たれる様に電気炉の温度を
調節した。接触時間は30秒であった。ほぼ定常状態に
なった時点で反応管から流出するガスをガスクロマトグ
ラフで分析した結果を表5に示した。
【0068】比較例4 調製例11で作成した触媒を用い、実施例19と同様の
条件にて反応を行なった。結果を表5に示す。
【0069】実施例20〜22 実施例19に引き続いて反応条件(反応温度、出発原
料、出発原料の流量、水素流量、接触時間)を表5に示
す条件に変更して、それぞれほぼ定常状態になった時点
で反応管から流出するガスをガスクロマトグラフで分析
した。これらの結果を表5に示す。
【0070】
【表5】
【0071】実施例23 外部に管状電気炉を備えた内径1.4cm、長さ50c
mのステンレス製反応管に調製例4で調製した触媒40
ccを充填し、水素を流しながら昇温を開始した。40
0℃において水素流量100cc/分で2時間触媒を水
素還元した後、反応管を280℃まで冷却し、1,1,
3−トリクロロ−1,2,2,3,3−ペンタフルオロ
プロパンと水素をそれぞれ20cc/分、60cc/分
の流量で気化器、混合器を通して反応管に導入し、その
後、反応温度が280℃に保たれる様に電気炉の温度を
調節した。接触時間は30秒であった。ほぼ定常状態に
なった時点で反応管から流出するガスをガスクロマトグ
ラフで分析した結果を表6に示した。
【0072】比較例5 調製例11で調製した触媒を用い、実施例23と同様の
条件にて反応を行なった。結果を表6に示す。
【0073】実施例24〜26 実施例23に引き続いて反応条件(反応温度、出発原
料、出発原料の流量、水素流量、接触時間)を表6に示
す条件に変更して、それぞれほぼ定常状態になった時点
で反応管から流出するガスをガスクロマトグラフで分析
した。これらの結果を表6に示す。
【0074】
【表6】
【0075】実施例27 外部に管状電気炉を備えた内径1.4cm、長さ50c
mのステンレス製反応管に調製例4で調製した触媒40
ccを充填し、水素を流しながら昇温を開始した。40
0℃において水素流量100cc/分で2時間触媒を水
素還元した後、反応温度である200℃まで冷却し、
2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフ
ルオロブテン−2と水素をそれぞれ10cc/分、70
cc/分の流量で気化器、混合器を通してから反応管に
導入した。接触時間は30秒であった。反応開始後2時
間で反応生成物組成がほぼ安定したが、この時点での反
応管から流出するガスのガスクロマトグラフ分析結果を
表7に示した。
【0076】
【表7】
【0077】実施例28〜36 実施例27に引続いて反応条件(反応温度、有機物
(2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサ
フルオロブテン−2)流量、接触時間)を表7に示す様
に変更して、それぞれほぼ定常状態になった時点で反応
管から流出するガスをガスクロマトグラフィーで分析し
た。結果を表7に示した。
【0078】実施例37 実施例36に引続いて反応条件(反応温度、有機物
(2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサ
フルオロブテン−2)流量、接触時間)を実施例33
同一とし再度反応を50時間行った。通算で約100時
間反応を行ったことになるが、この時の反応結果を表1
に示す。表7から明らかなように触媒の劣化は認められ
なかった。
【0079】実施例38 外部に管状電気炉を備えた内径1.4cm、長さ50c
mのステンレス製反応管に調製例5で調製した触媒40
ccを充填し、水素を流しながら昇温を開始した。40
0℃において水素流量100cc/分で2時間触媒を水
素還元した後、反応温度である110℃まで冷却し、
2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフ
ルオロブテン−2と水素をそれぞれ40cc/分、28
0cc/分の流量で気化器、混合器を通してから反応管
に導入した。接触時間は7.5秒であった。ほぼ定常状
態になった時点で反応管から流出するガスをガスクロマ
トグラフで分析した。この結果を表7に示す。
【0080】実施例39〜40 実施例37に引続いて反応温度を表7に示す様に変更し
て、それぞれほぼ定常状態になった時点で反応管から流
出するガスをガスクロマトグラフで分析した結果を表7
に示した。
【0081】実施例41 外部に管状電気炉を備えた内径2.8cm、長さ16c
mのステンレス製反応管に調製例6で調製した触媒10
0ccを充填し、水素を流しながら昇温を開始した。4
00℃において水素流量100cc/分で2時間触媒を
水素還元した後、反応管を300℃まで冷却し、HCF
C225cbと水素をそれぞれ40cc/分、160c
c/分の流量で気化器、混合器を通して反応管に導入
し、その後、反応温度が330℃に保たれる様に電気炉
の温度を調節した。接触時間は30秒であった。ほぼ定
常状態になった時点で反応管から流出するガスをガスク
ロマトグラフで分析した結果を表8に示した。
【0082】
【表8】
【0083】実施例42〜46 触媒を調製例7〜11で調製した触媒に変え、反応温度
を表8に示した温度とし、実施例41と同様の実験を行
った。結果を表8に示す。
【0084】参考例1 触媒を調製例12で調製した触媒に変え、反応温度を表
8に示した温度とし、実施例41と同様の実験を行っ
た。結果を表8に示す。
【0085】
【発明の効果】実施例の結果から明らかな様に、本発明
の方法によると、塩素化フッ素化炭化水素を水素還元し
て対応するフッ素化炭化水素を製造する方法において、
触媒としてパラジウムまたは特にパラジウムとビスマス
を含有する複合系を用いると高反応率、高選択性、且つ
長寿命を有することが明らかである。従って、本発明は
工業的に有利なフッ素化炭化水素の製造方法を提供でき
る。
フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平5−199711 (32)優先日 平5(1993)8月11日 (33)優先権主張国 日本(JP) (56)参考文献 特開 平4−99738(JP,A) 特開 平5−140008(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 19/08 C07C 17/23

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩素化フッ素化炭化水素を触媒の存在下、
    水素で還元して飽和フッ素化炭化水素を製造する方法で
    あって、パラジウムおよびビスマスを必須成分とする触
    媒を用いることを特徴とするフッ素化炭化水素の製造方
    法。
  2. 【請求項2】下式(1)で表される塩素化フッ素化炭化
    水素を触媒の存在下、水素で還元して下式(2)で表さ
    れる飽和フッ素化炭化水素を製造する方法であって、パ
    ラジウムおよびビスマスを必須成分とする触媒を用いる
    ことを特徴とするフッ素化炭化水素の製造方法。 CnxClyz (1) Cnpz (2) 〔(1)、(2)において、nは1〜6の整数、xは0
    〜2n、yおよびzは1〜2n+1の整数、x+y+z
    =2n+2または2nであって、x+y+z=2n+2
    の場合p=x+yであり、x+y+z=2nの場合、p
    =x+y+2である。〕
  3. 【請求項3】塩素化フッ素化炭化水素および飽和フッ素
    化炭化水素が、n=2〜4である請求項2記載のフッ素
    化炭化水素の製造方法。
  4. 【請求項4】塩素化フッ素化炭化水素が、1−クロロ−
    1,1−ジフルオロエタン、1,3−ジクロロ−1,
    1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン、3,3−ジ
    クロロ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパ
    ン、1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3,3−ヘキ
    サフルオロプロパン、1,1,3−トリクロロ−1,
    2,2,3,3−ペンタフルオロプロパンまたは2,3
    −ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ
    ブテン−2である請求項1記載のフッ素化炭化水素の製
    造方法。
  5. 【請求項5】塩素化フッ素化炭化水素を触媒の存在下、
    水素で還元して飽和フッ素化炭化水素を製造する方法に
    使用するパラジウムおよびビスマスを必須成分とする触
    媒。
  6. 【請求項6】触媒が担体に担持されたことを特徴とする
    請求項5記載の触媒。
  7. 【請求項7】担体が活性炭であることを特徴とする請求
    項5記載の触媒。
  8. 【請求項8】担体に対するパラジウムの担持量が0.0
    1〜20重量%である請求項5記載の触媒。
  9. 【請求項9】触媒のビスマス対パラジウムの重量比が、
    0.5〜200対100である請求項5記載の触媒。
  10. 【請求項10】2,3−ジクロロ−1,1,1,4,
    4,4−ヘキサフルオロブテン−2を触媒の存在下、水
    素で還元して1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ
    ブタンを製造する方法であって、パラジウムを必須成分
    とする触媒を用いることを特徴とする1,1,1,4,
    4,4−ヘキサフルオロブタンの製造方法。
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