JP2806261B2 - 浴 槽 - Google Patents

浴 槽

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JP2806261B2
JP2806261B2 JP6094152A JP9415294A JP2806261B2 JP 2806261 B2 JP2806261 B2 JP 2806261B2 JP 6094152 A JP6094152 A JP 6094152A JP 9415294 A JP9415294 A JP 9415294A JP 2806261 B2 JP2806261 B2 JP 2806261B2
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bathtub
water
grating
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bathtub body
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究 宮地
克文 岸井
茂 飯田
幸生 岩川
俊幸 中川
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株式会社イナックス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は浴槽に係り、特に、グレ
ーチングを備えた浴槽に関する。
【0002】
【従来の技術】大型の浴槽においては、浴槽本体の上縁
部の外側にグレーチングを設けることがある。このグレ
ーチングは、該上縁部からオーバーフローする水を受け
入れる受水枡であり、通常は、該上縁部に沿って長凾状
に設けられる。このグレーチングを設けることにより、
浴槽が大きく立派に見える。
【0003】ところで、浴槽内に気泡を噴出させる装置
や、浴槽内の水を循環濾過する装置などの機能設備が浴
槽に付設されることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の機能設
備のスイッチは、浴室の壁面に設けられることが多い。
ところが、大型の浴槽の場合、浴槽も大きいのが通常で
あり、スイッチを壁面に設けたのでは、浴槽と壁面との
距離が大きくなり、浴槽内に居たままスイッチ操作でき
ないことがある。
【0005】そこで、このスイッチを浴槽の上縁部に設
けることも考えられるが、浴槽からのオーバーフロー水
などがかかり、漏水やスイッチの腐食などが生じ易い。
とくに、グレーチングを設けた浴槽においては、浴槽本
体の上縁から水をオーバーフローさせるようにたっぷり
と湯を張ることが通常であり、浴槽上縁部にスイッチを
設けると、このスイッチが水に長時間浸った状態におか
れ、漏水や腐食がきわめて生じ易くなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の浴槽は、浴槽
本体の上縁部の外側にグレーチングを設けた浴槽におい
て、該グレーチングの外側の縁部上面に、該浴槽に設け
られた機能設備の操作部を設けたことを特徴とするもの
である。
【0007】請求項2の浴槽は、請求項1において、前
記機能設備は、前記グレーチングからの水を濾過処理し
て浴槽本体に戻す濾過装置、気泡噴出装置及び水中ライ
トの少なくとも1つであることを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】本発明の浴槽においては、グレーチングの外側
の縁部上面に操作部を設けているから、浴槽本体の上縁
をオーバーフローした水がグレーチング内に入り込み、
それよりも外側の部分にはオーバーフロー水がかからな
い。このため、操作部にオーバーフロー水がかからな
い。
【0009】なお、請求項2の浴槽においては、浴槽本
体内に居ながら濾過装置又は気泡噴出装置の操作部を容
易に操作できる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して実施例について説明す
る。第1図は実施例に係る浴槽の平面図、第2図は同縦
断面図、第3図は同斜視図、第4図は水の循環を示す系
統図である。
【0011】浴槽本体1は平面視が方形状のものであ
り、上部外周縁にはグレーチング(オーバーフロー水の
受水枡)2が周回されている。
【0012】浴槽本体1内には腰掛部3が周回して設け
られている。浴槽本体1の中央部が方形の最深部4とな
っている。
【0013】上縁部から腰掛部3まで立ち下がる上部側
壁面5に合計8個の気泡含有水噴出用のノズル6が設け
られている。また、この上部側壁面5には、濾過水の戻
口7が2個設けられている。
【0014】最深部4の底面には2個のジェット用取水
口8と2個の濾過用取水口9とが設けられている。さら
に、この底面には、排水口10と、空気のみを吹き出す
ための噴気口11とが設けられている。腰掛部3の座面
(水平面)にも噴気口12が設けられている。この噴気
口11,12は、多数個が列をなすように配設されてい
る。
【0015】腰掛部3から最深部4に立ち下がる側壁面
13には水中ライト14が設けられている。
【0016】グレーチング2には出水口2aが設けられ
ている。
【0017】第4図に示す通り、ジェット用取水口8は
配管15、ポンプ16及び配管17を介してノズル6に
接続されている。このノズル6から延出されたエアー配
管6aは、浴槽上縁部の空気取入部20に接続されてい
る。この空気取入部20には、気泡噴出量を調節するた
めの摘みが設けられている。
【0018】濾過用取水口9は、配管18を介して濾過
ユニット19に接続されている。この濾過ユニット19
は、濾過エレメントとポンプとを備えている。濾過ユニ
ット19の濾過水は、配管21を介して戻口7に送られ
る。
【0019】グレーチング2の出水口2aは配管22を
介してタンク23に接続されている。タンク23にはボ
ールタップ24が設けられ、上水配管25から常に所定
水位以上となるように上水が供給可能とされている。タ
ンク23は配管26を介して前記配管18の途中に接続
されている。
【0020】27はグレーチング2に被装された目皿を
示す。図示はしないが、前記取水口8,9には、メッシ
ュや格子などからなるキャップが装着されている。排水
口10には栓が装着されている。
【0021】前記噴気口11,12は、エアー配管27
を介してエアーポンプ28に接続されている。
【0022】浴槽本体1の上縁部のうち、グレーチング
2の外側の上面にはジェット用ポンプや濾過ユニット1
9のポンプの制御用のスイッチ30が設けられている。
このスイッチ30には、ポンプ16、濾過ユニット19
及びエアーポンプ28の操作スイッチが設けられてい
る。
【0023】このように構成された浴槽において、スイ
ッチ30に設けられたポンプ操作スイッチが操作される
ことによりジェット用ポンプが作動されると、取水口8
から浴槽内の水が取り込まれ、ノズル6から気泡と共に
噴出される。空気取入部20の摘みを回すことにより、
この気泡の噴出量を調節できる。
【0024】スイッチ30に設けられた濾過ユニット操
作スイッチが操作されることにより濾過ユニット19の
ポンプが作動されると、浴槽本体1内の水が取水口9か
ら取り込まれ、濾過ユニット19にて濾過された後、戻
口7から浴槽1内に戻される。
【0025】スイッチ30に設けられたエアーポンプ操
作スイッチが操作されることによりエアーポンプ28が
作動されると、噴気口11,12から空気のみが噴出さ
れる。
【0026】本実施例においては、グレーチング2の外
側の縁部上面にスイッチ30が設けられているため、浴
槽本体1からのオーバーフロー水が該スイッチ30に全
く又は殆どかからない。従って、スイッチ30の腐食
や、スイッチ30の取付部からの漏水が防止される。
【0027】本実施例では、スイッチ30が浴槽本体1
に近接しているから、浴槽本体1に入ったまま手を伸ば
してスイッチ30を操作し易く、きわめて便利である。
【0028】本実施例の浴槽本体1においては、ジェッ
ト用取水口8及び濾過用取水口9が複数個設けられてい
るため、取水口8,9に吸い込まれる流速が小さい。さ
らに、この取水口8,9は最深部4の底面に設けられて
おり、しかもこの最深部は十分に深いため、取水口8,
9への吸い込み流は、主として、比較的感覚の鈍い足裏
に感じ取られる。従って、この浴槽本体1の入浴者は、
取水口8,9へ吸い込まれる感覚を殆ど感取することな
く、快適に入浴することができる。
【0029】本実施例では、取水口8,9をすべて最深
部4の底面に設けているが、一部の取水口8を該底面に
設け、残りの取水口8を側壁面5又は13に設けても良
い。また、取水口8のすべてを側壁面5又は13に設け
ても良い。
【0030】取水口9についても、同様に、一部又はす
べてを側壁面5又は13に設けても良い。
【0031】取水口8,9の数はそれぞれ3個以上とし
ても良い。
【0032】上記実施例では浴槽本体1は平面視形状が
方形となっているが、円形、楕円形、多角形など各種の
平面視形状のものとしうる。
【0033】本発明は、深さ60cm以上、床面積1.
2m2 以上の大型浴槽に適用するのにきわめて好適であ
る。
【0034】
【発明の効果】以上の通り、本発明の浴槽にあっては、
操作部が浴槽本体の直近に設けられているため、入浴し
ながら操作部を容易に操作できる。この操作部には、浴
槽本体からのオーバーフロー水が全く又は殆どかからな
いので、漏水やスイッチの腐食も防止される。
【0035】なお、請求項2の浴槽にあっては、浴槽本
体内に居ながら濾過装置や気泡噴出装置、水中ライトの
スイッチを容易に操作できるため、きわめて便利であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る浴槽の平面図である。
【図2】実施例に係る浴槽の縦断面図(図1のII−II線
に沿う縦断面図)である。
【図3】実施例に係る浴槽の斜視図である。
【図4】実施例に係る浴槽の通水系統図である。
【符号の説明】
1 浴槽本体 2 グレーチング 6 ジェット用ノズル 7 濾過水戻口 8 ジェット用取水口 9 濾過用取水口 11,12 噴気口 19 濾過ユニット 20 空気取入部 30 スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 岩川 幸生 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社イナックス内 (72)発明者 中川 俊幸 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社イナックス内 (56)参考文献 実開 平4−104981(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47K 3/00 A61H 23/00 521 B01D 35/027

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽本体の上縁部の外側にグレーチング
    を設けた浴槽において、該グレーチングの外側の縁部上
    面に、該浴槽に設けられた機能設備の操作部を設けたこ
    とを特徴とする浴槽。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記機能設備は、前
    記グレーチングからの水を濾過処理して浴槽本体に戻す
    濾過装置、気泡噴出装置及び水中ライトの少なくとも1
    つであることを特徴とする浴槽。
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