JP2806174B2 - 導電性トナーを用いる電子写真法 - Google Patents

導電性トナーを用いる電子写真法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は、アモルファスシリコンを
主成分とする光導電層を設けた電子写真感光体および導
電性トナーを用いる電子写真法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高感度で長寿命の感光体としてア
モルファスシリコン感光体が注目されている。しかしな
がら、アモルファスシリコン膜はその比誘電率がセレン
や有機感光体に比べて2倍から4倍大きく、このため、
電子写真感光体の静電容量が大きくなり、通常の静電潜
像の現像に必要な帯電電位を得るために帯電電流を2倍
から3倍多くする必要がある。このため、オゾン量の増
加、放電生成物の増加等による信頼性の低下という問題
があった。また、帯電性の向上を目指して膜厚を増加さ
せることも行われているが、膜欠陥の増加と生産性の低
下という問題があった。[Optoelectroni
cs,Vol.4,p273(1989)]
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の電子
写真装置の構成要素を簡略化して小型化し、省エネルギ
ーで、長寿命かつ信頼性の高い電子写真法を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述のよ
うなアモルファスシリコン感光体に関する問題を導電性
現像剤を用いた現像法と組み合わせることによって解決
し、発明を完成したものである。すなわち、本発明の電
子写真法は、導電性支持体上に、周期律表第III 族元素
又は第V族元素が添加されたアモルファスシリコンより
なる帯電極性と反対の電荷の注入を阻止する電荷注入阻
止層、水素およびハロゲン元素から選ばれる少なくとも
1種の元素を含み、必要に応じて導電性を制御する不純
物元素を含むアモルファスシリコンを主成分とする膜厚
10μm以下の光導電層、および炭素、窒素および酸素
から選ばれる少なくとも1種の元素を含むアモルファス
シリコン又は50原子%以下の水素およびハロゲン元素
から選ばれる少なくとも1種の元素を含むアモルファス
カーボンからなる表面層を設けた電子写真感光体に、接
触帯電を施し、露光により形成された潜像を導電性トナ
ーで現像し、形成された現像像の記録媒体への転写と定
着を圧力により同時に行うことを特徴とする。本発明に
おいては、クリーニングに金属ブレードを用いてもよ
い。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。図1〜図
は本発明の電子写真感光体の模式的断面図を示す。図
1において、電子写真感光体は、導電性支持体1上に
荷注入阻止層4、アモルファスシリコンを主体とする光
導電層2および表面層3が積層された構造を有してい
る。図2においては、導電性支持体1と電荷注入阻止層
4との間に補助層5が設けられている。図および図
は、表面層3が積層構造を有し、表面保護層9と中間層
6〜8を形成している場合を示す。
【0006】本発明において、支持体としては、導電性
支持体および絶縁性支持体のいずれを用いてもよい。導
電性支持体としては、アルミニウム、ステンレススチー
ル、ニッケル、クロム等の金属およびその合金が挙げら
れる。絶縁性支持体としては、ポリエステル、ポリエチ
レン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアミド、
ポリイミド等の高分子フィルムまたはシート、ガラス、
セラミック等が挙げられる。絶縁性支持体を用いる場合
には、少なくとも他の層と接触する面を導電化処理して
おくことが必要である。導電化処理は、上記金属の他
に、金、銀、銅等を蒸着法、スパッタリング法、イオン
プレーティング法で金属膜を形成したものを用いること
ができる。
【0007】導電性支持体は、一般にオーステナイト系
ステンレス鋼と称されるCr−Ni含有鋼で形成されて
いるものを用いることができる。さらにまた、これらの
オーステナイト系ステンレス鋼よりなる導電性支持体の
表面に、少なくともモリブデン、クロム、マンガン、タ
ングステンまたはチタンを主成分とする導電層を形成さ
せたものが好ましく使用される。これらの導電層は、メ
ッキ処理、スパッタリング法または蒸着法によって形成
することができる。また、アルミニウム基板上にクロ
ム、チタン、タングステンまたはモリブデンを主成分と
して形成された導電層を有するものを用いることができ
る。さらにまた、モリブデン、タングステンまたはチタ
ンから構成される導電性支持体を用いることもできる。
支持体は、厚さ0.5〜50mm、好ましくは1〜20
mmの範囲のものが使用される。
【0008】支持体はその表面が研磨されているものを
用いてもよい。すなわち、バフ研磨、砥石研磨等によ
り、研磨剤の粗さを粗粒から微粒に変えながら、繰り返
し実施することにより平滑にしたものを用いることがで
きる。表面の粗さは、Rs で2Sから0.02Sの範囲
であり、好ましくは0.5Sから0.03Sの範囲のも
のを用いることができる。表面は、完全鏡面であって
も、あるいは細い筋によりくもり状になっていてもよい
が、全体としては平滑であって、切削ピッチの境界面に
凸状部が残留していないことが必要である。
【0009】本発明において、光導電層および電荷注入
阻止層は、アモルファスシリコンを主体とする層からな
り、グロー放電分解法、スパッタリング法、イオンプレ
ーティング法、真空蒸着法等の手段によって形成するこ
とができる。グロー放電分解法の場合を例にとってその
製造法を示すと、次のようになる。原料ガスとしては、
ケイ素原子を含む主原料ガスと、必要な添加物元素を含
む原料ガスの混合ガスを用いる。この場合、必要に応じ
て、この混合ガスにさらに水素ガスあるいは不活性ガス
等のキャリアガスを混合してもよい。成膜条件は、周波
数5GHz以下、反応器内圧10-5〜10Torr
(0.001〜1330Pa)、放電電力10〜300
0W、また、支持体温度は30〜300℃である。膜厚
は放電時間の調整により適宜設定することができる。ま
た、上記ケイ素原子を含む主原料ガスとしては、シラン
類、特にSiH4 および/またはSi2 6 が用いられ
る。
【0010】光導電層は、水素およびハロゲン元素から
選ばれる少なくとも1種の元素を含有するアモルファス
シリコンを主体として形成される。膜厚は1〜10μm
の範囲が好ましい。膜厚が1μm以下の場合には、導電
性トナーの保持が不十分であり、強度的にも不十分であ
る。また、10μm以上の場合には、感光体表面の半球
状突起の大きさが10μm以上になるものが増加するた
め、導電性トナーからの電荷の注入やクリーニングブレ
ードによる磨耗が増加する。光導電層には、その他の元
素を何もドープしなくてもよいが、導電性を制御する不
純物元素として周期律表第III 族元素を含有させるのが
好ましい。第III 族元素を含む原料ガスとしては、典型
的にはジボラン(B2 6 )が用いられる。その添加量
は感光体の帯電極性、必要な分光感度によって決定さ
れ、0.01〜100ppmの範囲で用いられる。アモ
ルファスシリコンを主体とするこの光導電層には、帯電
性の向上、暗減衰の低減、感度の向上等の目的で、さら
に炭素、窒素、酸素等の元素を添加することが可能であ
る。また、この光導電層には、GeおよびSnの少なく
とも1種を含有していてもよい。本発明において、光導
電層は電荷発生層と電荷輸送層との二種類から構成され
ていてもよい。
【0011】帯電極性と反対の電荷の注入を阻止する電
荷注入阻止層は、周期律表第III 族元素または第V族元
素が添加されたアモルファスシリコンよりなる。添加物
として第III 族元素を用いるかあるいは第V族元素を用
いるかは、感光体の帯電極性によって決められる。層形
成に際して、第III 族元素を含む原料ガスとしては、典
型的にはジボランが、また、第V族元素を含む原料ガス
としては、典型的にはホスフィン(PH3 )またはアン
モニアが用いられる。電荷注入阻止層には、第III 族元
素または第V族元素に加えて、さらに炭素、窒素、酸素
およびハロゲン元素の少なくともいずれか1種の元素を
含有させてもよい。
【0012】さらにまた、電荷注入阻止層と導電性支持
体との間には、接着層等の補助層が設けられていてもよ
い。例えば、炭素、窒素、酸素等の元素の少なくとも1
種を含有するアモルファスシリコンまたはアモルファス
カーボンを用いることができる。
【0013】表面層は、炭素、窒素および酸素から選ば
れる少なくとも1種の元素を含有するアモルファスシリ
コンよりなる層であるか、50原子%以下の水素および
ハロゲン元素から選ばれる少なくとも1種の元素を含有
するアモルファスカーボンよりなる層であるか、あるい
はそれらが積層されて形成されるものであってよい。表
面層には、さらに周期律表第III 族元素および第V族元
素から選ばれる少なくとも1種の元素を含有していても
よく、これらの元素としては上記電荷注入阻止層と同様
のものが用いられる。また、表面層は、純水の水滴によ
る接触角が60°以上であることが好ましく、特に80
°以上であることがより好ましい。さらに、表面硬度が
ビッカース硬度500kg/mm2 以上であることが好
ましく、より好ましくは1000kg/mm2 以上であ
る。
【0014】表面層が炭素、窒素および酸素から選ばれ
る少なくとも1種の元素を含有するアモルファスシリコ
ンよりなる層の場合には、表面層は、プラズマCVD
法、蒸着法、イオンプレーティング法等によって形成す
ることができ、材料としてSiCx 、SiNx 、SiO
x 等が用いられる。具体的には、プラズマCVD法の場
合には、ケイ素原子を含む主原料ガスとして、シラン
類、特にSiH4 および/またはSi2 6 が用いら
れ、また、炭素、窒素または酸素を含有させるための原
料ガスとして、例えば次のようなものが使用できる。す
なわち、炭素を含む原料ガスとしては、メタン、エタ
ン、プロパン、アセチレンのような炭化水素、CF4
2 4 のようなハロゲン化炭化水素を用いることがで
き、窒素を含む原料ガスとしては、N2 ガス、NH3
2 4 、HN3 等の水素化窒素化合物のガスを用いる
ことができ、さらに、酸素を含む原料ガスとしては、O
2 、N2 O、CO、CO2 等を用いることができる。
【0015】また、表面層が水素およびハロゲン元素か
ら選ばれる少なくとも1種の元素を含有するアモルファ
スカーボンよりなる層の場合には、層中に含まれる多量
の水素またはハロゲン元素は、層中に鎖状の−CH2
結合、−CF2 −結合または−CH3 結合を増加させ、
結果として層の硬度を損なうことになるため、層中の水
素またはハロゲン元素の量は50原子%以下であること
が必要である。この場合も表面層は、プラズマCVD
法、蒸着法、イオンプレーティング法等によって形成す
ることができるが、プラズマCVD法が特に好ましい。
【0016】アモルファスカーボンを形成する原料とし
ては次のようなものが挙げられる。主体となる炭素の原
料としては、メタン、エタン、プロパン、ブタン、ペン
タン等の一般式Cn 2n+2で示されるパラフィン系炭化
水素、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンテン等の
一般式Cn 2nで示されるオレフィン系炭化水素、アセ
チレン、アリレン、ブチン等の一般式Cn 2n-2で示さ
れるアセチレン系炭化水素などの脂肪族炭化水素、シク
ロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘ
キサン、シクロヘプタン、シクロブテン、シクロペンテ
ン、シクロヘキセン等の脂環式炭化水素、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、ナフタレン、アントラセン等の芳香
族炭化水素、あるいはそれらの置換体が挙げられる。こ
れらの炭化水素化合物は、枝分れ構造であってもよく、
また、ハロゲン置換体であってもよい。例えば、四塩化
炭素、クロロホルム、四フッ化炭素、トリフルオロメタ
ン、クロロトリフルオロメタン、ジクロロジフルオロメ
タン、ブロモトリフルオロメタン、パーフルオロエタ
ン、パーフルオロプロパン等のハロゲン化炭化水素を用
いることができる。以上列記した炭素の原料は、常温で
ガス状であっても、固体状あるいは液状であってもよ
く、固体状あるいは液状である場合には、気化して用い
られる。
【0017】アモルファスカーボンよりなる表面層をプ
ラズマCVD法によって形成する場合、上記原料から選
択された1種以上のガス状原料を減圧容器内に導入し、
グロー放電を生起させればよい。その場合必要に応じ
て、これらのガス状原料とは異なる他のガス状物質を併
用してもよい。例えば、水素、ヘリウム、アルゴン、ネ
オン等のキャリアガスを併用することができる。なお、
プラズマCVD法によるグロー放電分解は、直流および
交流放電のいずれを採用してもよく、そして、成膜条件
としては、通常、周波数5GHz以下、好適には5〜2
0MHz、放電時の真空度0.1〜5Torr(13.
3〜667Pa)、支持体加熱温度100〜300℃で
ある。膜厚は、放電時間の調整により適宜設定すること
ができるが、0.01〜10μm、好ましくは0.2〜
5μmである。
【0018】本発明において、表面層は、上記したアモ
ルファスシリコンよりなる層およびアモルファスカーボ
ンよりなる層の少なくともいずれかが1層以上積層され
て形成されていてもよい。図および図はその例を示
すものであって、表面保護層9と中間層6〜8との積層
構造を有する。なお、図に示すように中間層が複数層
形成されている場合においては、各中間層は原子比およ
び膜厚が次のような範囲にあるのが好ましい。すなわ
ち、第1の中間層6は、炭素、窒素または酸素原子のケ
イ素原子に対する原子比が0.1〜1.0の範囲にあ
り、膜厚が0.01〜0.1μmの範囲にあり、また、
第2の中間層7は、炭素、窒素または酸素原子のケイ素
原子に対する原子比が0.1〜1.0の範囲にあり、膜
厚が0.05〜1μmの範囲にあり、さらに第3の中間
層8は、炭素、窒素または酸素原子濃度が第2の中間層
7におけるものよりも高く、ケイ素原子に対する原子比
が0.5〜1.3の範囲にあり、膜厚が0.01〜0.
1μmの範囲にあるのが好ましい。
【0019】本発明において、導電性トナーは、体積抵
抗率が1010Ωcm以下のものが使用できる。導電性ト
ナーは、一成分トナーであってもよく、またカプセル型
のトナーであってもよい。導電性はカーボンブラック、
SnO2 InSnO2 等の導電性粉末を外添することで
得ることができる。これらのトナーは磁気ブラシ現像法
により現像することができる。また、感光体と現像器の
間に電圧を印加してもよい。
【0020】次に、本発明の電子写真法について説明す
る。図において、前記アモルファスシリコンを主体と
する光導電層を有する感光体ドラム10の表面を帯電器
11により接触帯電させた後、光学系を通した原稿像、
レーザー、LED等の画像入力装置12からの光によっ
て露光し、静電潜像を形成させる。形成された静電潜像
は、現像器13によって、トナーを用いて可視化され、
トナー像に変換される。この場合、現像は磁気ブラシ法
を採用することができる。感光体ドラム10の内部に加
熱装置18が配設されており、形成されたトナー像は、
定着ロール14を圧接させることによって、記録媒体と
しての用紙15上に転写と同時に定着が行われる。転写
後の感光体表面に残留したトナーは、ブレードを用いた
クリーナー機構16により除去され、そして、感光体表
面に僅かに残った電荷は除電光17により消去される。
クリーナー機構16に用いられるブレードとしては、種
々の金属よりなるものを使用することができるが、中で
も、アルミニウム、鉄、ニッケル、ステンレス鋼、タン
グステン、モリブデン、チタン等よりなるものが好まし
く使用できる。
【0021】
【実施例】以下に、実施例および比較例を示して、本発
明をさらに詳細に説明する。 実施例1(電子写真感光体の作製例) 支持体として、厚さ15mmのアルミニウム製円筒状基
体を使用し、次のようにしてアモルファスシリコン感光
体を作製した。反応器内を十分に排気し、次いで、シラ
ンおよびジボランの混合ガスを導入してグロー放電分解
することにより、上記円筒状基体上に膜厚2μmの電荷
注入阻止層を形成した。その際の成膜条件は次のとおり
であった。 100%シランガス流量:180cm3 /min 200ppm水素希釈ジボランガス流量:180cm3
/min 反応器内圧:1.0Torr 放電電力:200W 放電時間:30min 放電周波数:13.56MHz 支持体温度:250℃ なお、以下の各層の成膜条件における放電周波数および
支持体温度は上記の値に固定した。
【0022】電荷注入阻止層の形成後、反応器内を十分
に排気し、シラン、水素およびジボランの混合ガスを導
入してグロー放電分解することにより、電荷注入阻止層
上に膜厚5μmの光導電層を形成した。その際の成膜条
件は次のとおりであった。 100%シランガス流量:180cm3 /min 100%水素ガス流量:162cm3 /min 20ppm水素希釈ジボランガス流量:18cm3 /m
in 反応器内圧:1.0Torr 放電電力:300W 放電時間:50min
【0023】光導電層の形成後、反応器内を十分に排気
し、シラン、水素およびアンモニアの混合ガスを導入し
てグロー放電分解することにより、光導電層上に膜厚
0.15μmの第1の中間層を形成した。その際の成膜
条件は次のとおりであった。 100%シランガス流量:20cm3 /min 100%水素ガス流量:180cm3 /min 100%アンモニアガス流量:30cm3 /min 反応器内圧:0.5Torr 放電電力:200W 放電時間:5min
【0024】第1の中間層の形成後、反応器内を十分に
排気し、シラン、水素およびアンモニアの混合ガスを導
入してグロー放電分解することにより、第1の中間層上
に膜厚0.25μmの第2の中間層を形成した。その際
の成膜条件は次のとおりであった。 100%シランガス流量:24cm3 /min 100%水素ガス流量:180cm3 /min 100%アンモニアガス流量:36cm3 /min 反応器内圧:0.5Torr 放電電力:200W 放電時間:10min
【0025】第2の中間層の形成後、反応器内を十分に
排気し、シラン、水素およびアンモニアの混合ガスを導
入してグロー放電分解することにより、第2の中間層上
に膜厚0.1μmの表面保護層を形成した。その際の成
膜条件は次のとおりであった。 100%シランガス流量:15cm3 /min 100%水素ガス流量:180cm3 /min 100%アンモニアガス流量:43cm3 /min 反応器内圧:0.5Torr 放電電力:200W 放電時間:5min 以上のようにして、支持体上に電荷注入阻止層、光導電
層および合計厚さ0.5μmの3層からなるSiNx
面層を順次形成したアモルファスシリコン感光体を作製
した。
【0026】
【0027】実施例2 支持体として、ビッカース硬度800で厚さ100μm
の硬質クロム層が表面に形成され、表面の粗さがRs
0.03μmになるように研磨された厚さ4mmのオー
ステナイト系ステンレス鋼(SUS403)製円筒状基
体を用い、第2の中間層上に水素含有アモルファスカー
ボンよりなるビッカース硬度2500の表面保護層を形
成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を
作製した。なお、表面保護層の成膜条件は次のとおりで
あった。 100%C2 6 ガス流量:50cm3 /min 反応器内圧:0.5Torr 放電電力:500W 放電時間:10min 放電周波数:13.56MHz 支持体温度:250℃ 電極バイアス:200V
【0028】次いで、下記のようにしてカプセルトナー
を調製した。 (コア材) ラウリルメタクリレート重合体 40部 (LMA;Mw:1×105 、三洋化成社製) 磁性粉(EPT−100、戸田工業社製) 60部 (外殻材) ポリウレア樹脂(ポリメチレンポリフェニルポリイソシ
アネートとジエチレントリアミンの界面重合体) 上記コア材にポリメチレンポリフェニルポリイソシアネ
ート(ダウケミカル社製)を添加して乳化造粒し、ジエ
チレントリアミン水溶液を添加し、界面重合した後、ス
プレードライヤーで乾燥してカプセル粒子を得た。得ら
れたカプセル粒子にカーボンブラック(バルカンXC7
2、キャボット社製)2重量%およびステアリン酸亜鉛
0.5重量%を添加し、混合して導電化処理を施した。
このようにして粒径15μmのカプセルトナーを調製し
た。
【0029】上記電子写真感光体およびカプセルトナー
を使用し、図に示される電子写真装置を用いて画像試
験を行った。画像形成は、常法により、帯電、露光およ
び現像を行い、次いで、転写定着を行った。すなわち、
感光体の帯電電位は100Vであった。また、ポリビニ
ルアセタール製の転写ロールを円筒状感光体に対して2
00kg/cm2 の圧力で押圧し、その間に転写用紙を
挿入して転写と定着を同時に行った。得られた画像の定
着性は熱定着と同等であり、感光体表面にはトナーの残
留はなく、転写率は99.5%であった。この画像試験
において、100万枚の画像作成後にも、感光体表面に
傷の発生と黒点、白点の発生は全く認められなかった。
【0030】実施例3 実施例2と同じ支持体を用い、下記のSiNX 含有の電
荷注入阻止層、光導電層およびSiNX 含有の表面層か
らなる負帯電型アモルファスシリコン感光体を作製し
た。電荷注入阻止層の膜厚は0.2μmであり、成膜条
件は次のとおりであった。 100%シランガス流量:40cm3 /min 100%水素ガス流量:180cm3 /min 100%アンモニアガス流量:20cm3 /min 反応器内圧:0.5Torr 放電電力:200W 放電時間:5min 光導電層の膜厚は5μmであり、成膜条件は次のとおり
であった。 100%シランガス流量:180cm3 /min 100%水素ガス流量:165cm3 /min 10ppm水素希釈ジボランガス:15cm3 /min 反応器内圧:1Torr 放電電力:300W 放電時間:50min 表面層の成膜条件は、シランガスとアンモニアガスの流
量をそれぞれ10cm3 /minと50cm3 /min
にした以外は、電荷注入阻止層の条件と同じであった。
この感光体を使用し、実施例2と同じ電子写真装置を用
いて画像試験を行った。帯電電位は−150Vであり、
現像器に−120Vの電圧を印加して濃度1.5の画像
を得た。得られた画像にはカブリもなく、定着性も熱定
着と同等であった。
【0031】比較例 光導電層の膜厚を20μmとした以外は実施例2と同じ
方法で作製したアモルファスシリコン感光体を使用し、
実施例2と同様にして画像試験を行った。その結果、画
像上に膜の突起に当たる部分で黒点が発生した。その数
は走行と共に増加し、10万枚の走行後の黒点数は、
0.5mm以上が3個、0.2〜0.5mmが10個、
0.2mm以下が30個であった。
【0032】
【発明の効果】本発明の電子写真法によれば、電子写真
感光体における光導電層の膜厚を10μm以下に薄膜化
したので、膜欠陥による画像欠陥の発生を防止すること
ができる。したがって、非常に長期間にわたり、優れた
画質のコピー画像を形成することが可能である。また、
本発明における電子写真感光体と導電性トナーを用いる
電子写真法によれば、低電位現像を確保したので、電子
写真装置の小型化、デジタル化に適しており、省エネル
ギー、低コストかつ高信頼性の画像出力装置に適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子写真感光体の模式的断面図を示
す。
【図2】 本発明の電子写真感光体の他の模式的断面図
を示す。
【図3】 本発明の電子写真感光体の他の模式的断面図
を示す。
【図4】 本発明の電子写真感光体の他の模式的断面図
を示す。
【図5】 本発明を実施するための電子写真装置の概略
断面図を示す。
【符号の説明】
1…導電性支持体、2…光導電層、3…表面層、4…電
荷注入阻止層、5…補助層、6〜8…中間層、9…表面
保護層、10…感光体ドラム、11…帯電器、12…画
像入力装置、13…現像器、14…定着ロール、15…
用紙、16…クリーナー機構、17…除電光、18…加
熱装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/24 G03G 5/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に、周期律表第III 族元
    素又は第V族元素が添加されたアモルファスシリコンよ
    りなる帯電極性と反対の電荷の注入を阻止する電荷注入
    阻止層、水素およびハロゲン元素から選ばれる少なくと
    も1種の元素を含むアモルファスシリコンを主成分とす
    る膜厚10μm以下の光導電層、および炭素、窒素およ
    び酸素から選ばれる少なくとも1種の元素を含むアモル
    ファスシリコン又は50原子%以下の水素およびハロゲ
    ン元素から選ばれる少なくとも1種の元素を含むアモル
    ファスカーボンからなる表面層を設けた電子写真感光体
    に、接触帯電を施し、露光により形成された潜像を導電
    性トナーで現像し、形成された現像像の記録媒体への転
    写と定着を圧力により同時に行うことを特徴とする電子
    写真法。
  2. 【請求項2】 光導電層が導電性を制御する不純物元素
    を含む請求項1に記載の電子写真法
  3. 【請求項3】 クリーニングに金属ブレードを用いる請
    求項に記載の電子写真法。
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