JP2805833B2 - 精錬装置 - Google Patents

精錬装置

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JP2805833B2
JP2805833B2 JP1128153A JP12815389A JP2805833B2 JP 2805833 B2 JP2805833 B2 JP 2805833B2 JP 1128153 A JP1128153 A JP 1128153A JP 12815389 A JP12815389 A JP 12815389A JP 2805833 B2 JP2805833 B2 JP 2805833B2
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修 江川
勤 南雲
忠公 鈴木
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Daido Steel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、高クロム溶鋼の脱炭精錬を行なうための装
置に関する。
【従来の技術】
高クロム溶鋼を精錬するひとつの技術として、減圧下
で酸素を吹き込む真空脱炭法があり、いまひとつの技術
に、Ar−O2混合ガスを吹き込むAODプロセスがある。さ
らに、減圧下に吹き込む酸素をArで稀釈した脱炭精錬法
が提案された(たとえば特開昭56−130421、同61−1366
11、同62−80217)。 第三の精錬法は、Ar−O2混合ガス中のAr比率が高くな
くてもCrの酸化ロスを低く抑えられることや、撹拌効果
が高いことなどの利点がある。減圧の度合は、炉内雰囲
気圧力にして10〜300Torrが適当とされている。 ところが、高度の減圧を実現するには、真空容器を用
いる手法では真空設備が過大なものとなって実用的でな
い。前記特開昭56−130421では「密閉フード」を使用す
ると記載してあるものの、具体的構造までは明らかでは
なく、実施データも200Torrまでであることから、高温
における気密シールは確立されていないようである。溶
鋼のスプラッシュは減圧にするほど著しくなるが、その
対策も考えられていない。 特開昭61−136611では、精錬過程のうち大気圧下の部
分を従来のAOD装置で行ない、20Torrという高度の減圧
下の精錬は、別の装置に移して実施している。このよう
な操業は、設備費、所要時間、熱エネルギーのいずれの
観点からも不利なことはいうまでもない。 特開昭62−80217も、真空度10Torrの実施例を挙げて
いるが、装置の構造については言及していない。 出願人は、最近、高クロム溶鋼の改良された精錬法と
して、溶鋼中のC含有量が約0.2%に至るまではAr−O2
混合ガスを吹き込み、それ以後は雰囲気をほぼ200Torr
以下に減圧して、Ar等の非酸化性ガスだけを吹き込む技
術を開発し、提案した。 この改良精錬法の工業的実施に当っても、使用する具
体的な装置の良否は、方法の成否を左右する大きな問題
である。
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記した問題のひとつの解決策とし
て、真空下に非酸化性ガスを吹き込んで行なう脱炭精錬
のための工業的装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
本発明の精錬装置は、第1図に概要を示し第2図およ
び第3図に要部の詳細を示すように、傾動可能な炉体
(1)と、真空装置(図示してない)に接続するダクト
(41)とをそなえ炉体上部に着脱可能なフード(4)と
を組み合わせてなり、炉体はその底部にガス吹き込み用
の羽口(2)をそなえたベッセル(11)と、ベッセル頂
部にフランジ結合によりとりつけたコーン(12)とから
なっていて、このフランジはベッセル側(13)またはコ
ーン側(14)の少なくとも一部が拡大した径を有し、フ
ードのフランジ(42)に、これを一周するリング状のガ
スケット(43)を設けて、フードを炉体上に載置したと
きにフードのフランジと炉体のフランジとの間に気密シ
ールが形成されるように構成し、かつフード内部に、耐
火物製または耐火物ライニングを施した中蓋(5)を吊
り下げるように設けて、溶鋼のスプラッシュを受け止め
るとともに、真空吸引は妨げないようにしたことを特徴
とする。
【発明の実施の形態】
この種の精錬炉において、ベッセルとコーンとを別々
に用意し、フランジ結合により一体化して炉体をつくる
ことは知られている。本発明においては、このフランジ
部分のベッセル側またはコーン側(図示した例ではベッ
セル側)の径を拡大してフードの受け台を形成するとと
もに、フードの下縁もフランジ状にしてそこへリング状
のガスケットを設け、炉体にフードを載置したときにフ
ードの自重で気密シールが行なわれるようにしたもので
ある。 前記したように、真空下にガスを吹き込む精錬におい
ては、溶鋼スプラッシュが大きな問題である。これに対
処するため、第3図に詳細を示すように、フード内部に
耐火物製または耐火物ライニングをした中蓋本体(51)
を中心とする中蓋セット(5)を設ける。中蓋の存在
は、炉内からの熱の輻射を遮蔽し、一部は反射すること
によって、フードに熱変形が生じるのを防ぎ、熱ロスを
低減するはたらきもある。 中蓋の熱変形がフードに及ばないよう、中蓋はフード
の頂部から吊り下げるように支持する。溶鋼スプラッシ
ュのため損耗した中蓋の交換を容易にすることと、気密
を損わないこととを両立させるよう、吊り下げ機構は、
たとえば第3図および第4図に示すような構造が適当で
ある。中蓋本体(51)を吊る吊り棒(52)はフードの頂
部を貫いてその外に出、上端の孔(55)にコッター(5
6)を打ち込んで吊り台(53)に止められていて、この
機構全体は気密キャップ(54)によりフード外側と遮断
される構造になっている。 フード下縁のフランジに設けたリング状のガスケット
(43)は、C−アスベスト成形体のような、耐熱性と若
干の振動吸収能のある材料で製作することが好ましい。
しかし、既存のガスケット材料は耐熱性が十分とはいえ
ないから、第2図に示したように、フードのフランジ
(42)にこれを一周する水冷ボックス(44)を設け、冷
却水を通してリング状ガスケット(43)を高温から保護
するとよい。冷却が理想的に行なわれれば、ガスケット
材料としてシリコーンゴムも使用でき、気密の度合を高
めることができる。 炉体へフードを載置するとき、正しい位置に降りてく
るよう、ガイドを設けることが推奨される。これには、
第5図に示すように、炉体のフランジおよびフードのフ
ランジの一方(図示した例では路体のフランジ)に複数
のガイド孔(15)を設けるとともに、他方(図示した例
ではフードのフランジ)の上記の孔に対応する位置にテ
ーパーピン(45)を植えるとよい。 真空下に非酸化性ガスを吹き込む段階以前の、高炭素
領域で脱炭を行なっている段階では、炉体上にフードを
載置する以前にも溶鋼スプラッシュが発生し、炉体のフ
ランジ上に付着する可能性は高い。多量の、または大き
なスプラッシュの炉体フランジへの付着は、フードを載
置したときに気密シールを不十分なものにする危険があ
る。 これを防ぐには、第6図および第7図に示すような、
炉体フランジを覆う形状の保護リング(6)を組み合わ
せ、フードを使用しない大気圧下の精錬時に発生した溶
鋼スプラッシュをその上に付着させ、減圧下の精錬時に
はそれを取除いて静淨な炉体フランジ面を出すようにす
ることが好ましい。
【発明の効果】
本発明の装置を使用すれば、真空下の非酸化性ガス吹
き込みを伴う精錬を、過大な真空負荷を要することなく
実施できる。 それにより高度の減圧を容易に形成し維持することが
でき、真空脱炭精錬の利益を十分に享受することができ
る。精錬中に容器をとり換える必要のないことはもちろ
んである。 吊り下げた中蓋は溶鋼スプラッシュを受け止め、その
フードへの付着を防ぐとともに、フードの熱変形を防
ぎ、熱ロスを低減する。 これらの利点は、設備費および運転費の低減を通じ
て、高クロム溶鋼精錬の合理化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の精錬装置の概要を示す側面図であ
る。 第2図は、第1図の要部を示す断面図である。 第3図および第4図は、本発明の装置においてフードに
中蓋を設けたところを示すものであって、第3図は全体
の、第4図は吊り機構の要部を示す、いずれも断面図で
ある。 第5図は、炉体上へのフードの載置をガイドするため
の、ガイド孔およびガイドピンを示す側面図である。 第6図および第7図は、大気圧下の精錬段階で炉体フラ
ンジを覆い、これを溶鋼スプラッシュから保護するため
のリングを示すものであって、第6図は平面図であり、
第7図はこれで炉体フランジを覆うところを示す側面図
である。 1……炉体 11……ベッセル、12……コーン 13……フランジ(ベッセル側) 14……フランジ(コーン側) 15……ガイド孔 2……羽口、3……傾動手段 4……フード 41……ダクト、42……下縁フランジ 43……ガスケット、44……水冷ボックス 45……テーパーピン 5……中蓋セット 51……中蓋本体、52……吊り棒 53……吊り台、54……気密キャップ 6……フランジ保護リング
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21C 7/10 C21C 9/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】傾動可能な炉体と、真空装置に接続するダ
    クトとをそなえ炉体上部に着脱可能なフードとを組み合
    わせてなり、炉体はその底部にガス吹き込み用の羽口を
    そなえたベッセルと、ベッセル頂部にフランジ結合によ
    りとりつけたコーンとからなっていて、このフランジは
    ベッセル側またはコーン側の少なくとも一部が拡大した
    径を有し、フードのフランジに、これを一周するリング
    状のガスケットを設けて、フードを炉体上に載置したと
    きにフードのフランジと炉体のフランジとの間に気密シ
    ールが形成されるように構成し、かつフード内部に、耐
    火物製または耐火物ライニングを施した中蓋を吊り下げ
    るように設けて、溶鋼のスプラッシュを受け止めるとと
    もに、真空吸引は妨げないようにしたことを特徴とする
    精錬装置。
  2. 【請求項2】炉体のフランジおよびフードのフランジの
    一方に複数のガイド孔を設けるとともに、他方のこれに
    対応する位置にテーパピンを植えて、炉体上へのフード
    の載置をガイドするように構成した請求項1の精錬装
    置。
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