JP2805644B2 - もやしの栽培方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、もやしの栽培方法、特に気密空間内で行う
もやしの栽培方法に関する。

（従来の技術） もやしの栽培を気密空間内で行い、その空間にもやし
の成育に好ましいように調節された温度、組成をもつ気
体を送り込み良好なもやしを収穫するようにした栽培方
法が提案されている（特願昭55−184796号など）。

（発明が解決しようとする課題） もやし栽培中、その系内には多くの微生物が繁殖し、
それが基でもやしを腐敗させることが度々経験される。

本発明は、前記したように気密空間内でもやしを栽培
する場合に微生物の繁殖によるもやしの腐敗を効果的に
防止でき良好なもやしを収穫できる栽培方法を提供する
ことを課題としている。

（課題を解決するための手段と作用） 本発明によるもやしの栽培方法では、もやしを栽培し
ている気密空間から気体を吸引し、それを滅菌装置に通
して滅菌したのち再び気密空間へ戻す操作を行う。

これによると、気密空間内における微生物の繁殖が効
果的に抑えられもやしの腐敗を防いで良好なもやしを収
穫できる。

以下、本発明の実施の態様を具体的に説明する。

（実施例） 図において、１は本発明による方法で用いられる滅菌
装置で、閉鎖された水槽の形をしている。この滅菌装置
１には、１例として500mm高さ位の水２を収容してあ
る。

３は、もやしを栽培している気密空間から吸引された
気体を導くパイプで、このパイプ３は滅菌装置１の底に
配置された微細気泡発生管４に接続されていて気体は滅
菌装置１内で微細気泡の状態で水と気液接触される。

この気液接触により気体は除菌される。

滅菌装置１内に収容する液は滅菌された真水又は塩素
水でよく、これらの水の補給は連続的に行ってもよいし
タイマー等で間欠的に行っても良い。

また、滅菌装置１内に加熱装置を設備し、中の水を90
゜−100℃の高温に維持させ除菌効果を高めてもよい。

滅菌装置１への気体通過は１時間毎又は２時間毎とい
う具合に間欠的に行わせることでよい。

（発明の効果） 本発明によるもやしの栽培方法では、もやしを栽培し
ている気密空間内の気体を吸引してこの気体に滅菌処理
を施して気密空間に戻すという比較的簡単な操作でもや
しの腐敗を効果的に防ぎ商品価値の高いもやしを収穫で
きる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明によるもやし栽培方法の実施の態様を示
す説明図である。 １……滅菌装置、４……微細気泡発生管

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】気密空間内でもやしを栽培する方法におい
   て、同気密空間内の気体を吸引して滅菌処理を施したの
   ち同気密空間へ戻すことを繰り返えすことを特徴とする
   もやしの栽培方法。