JP2805406B2 - 裏込め工法 - Google Patents
裏込め工法Info
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- JP2805406B2 JP2805406B2 JP3272556A JP27255691A JP2805406B2 JP 2805406 B2 JP2805406 B2 JP 2805406B2 JP 3272556 A JP3272556 A JP 3272556A JP 27255691 A JP27255691 A JP 27255691A JP 2805406 B2 JP2805406 B2 JP 2805406B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋台、擁壁等の裏込め
工法に関するものである。
工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、擁壁等の裏込め工法では、裏込め
材に通常の気泡モルタルを使用している。
材に通常の気泡モルタルを使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記通常の気泡モルタ
ルは、低コストであり、現場で発砲させて打設でき、輸
送コストもかからないので、工期を短縮できる上に、工
費を軽減できるという利点があるが、硬化時間を現場の
施工状況に応じて調整することができない。また前記通
常の気泡モルタルは、打設後、気泡の一部が消滅するこ
とによる体積の減少に伴って沈下、収縮が発生するとい
う問題があった。
ルは、低コストであり、現場で発砲させて打設でき、輸
送コストもかからないので、工期を短縮できる上に、工
費を軽減できるという利点があるが、硬化時間を現場の
施工状況に応じて調整することができない。また前記通
常の気泡モルタルは、打設後、気泡の一部が消滅するこ
とによる体積の減少に伴って沈下、収縮が発生するとい
う問題があった。
【0004】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、型枠なしに構造物の裏
込め部を施工でき、工期を短縮できる上に、工費を節
減でき、超速硬性気泡モルタルの硬化時間を現場の施
工状況に応じて調整でき、気泡の一部の消滅による体
積の減少に伴う沈下、収縮の発生を防止でき、軟弱地
盤にも適用できる裏込め工法を提供しようとする点にあ
る。
であり、その目的とする処は、型枠なしに構造物の裏
込め部を施工でき、工期を短縮できる上に、工費を節
減でき、超速硬性気泡モルタルの硬化時間を現場の施
工状況に応じて調整でき、気泡の一部の消滅による体
積の減少に伴う沈下、収縮の発生を防止でき、軟弱地
盤にも適用できる裏込め工法を提供しようとする点にあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明の裏込め工法は、超速硬セメントと細骨材と
気泡剤と凝結調整剤とを使用して製造した超速硬性気泡
モルタルを構造物の背面地盤に層状に打設することを特
徴としている。
め、本発明の裏込め工法は、超速硬セメントと細骨材と
気泡剤と凝結調整剤とを使用して製造した超速硬性気泡
モルタルを構造物の背面地盤に層状に打設することを特
徴としている。
【0006】
【作用】本発明の裏込め工法は普通ポルトランドセメン
トの替りに、超速硬セメントと細骨材と気泡剤と凝結調
整剤とを使用し且つ凝結遅延剤及び気泡剤の添加量を現
場の施工状況に応じて加減して、超速硬性気泡モルタル
を製造し、この製造した超速硬性気泡モルタルを構造物
(例えば橋台)の背面に接する地盤上に順次層状に打設
して、型枠なしに裏込め部を施工する。その際、橋台の
背面土壌を超速硬性気泡モルタル層と置換して、橋台の
背面土圧を軽減する。同超速硬性気泡モルタルは、練り
混ぜ後、5分程度で硬化が始まるが、凝結遅延剤の添加
量が現場の施工状況に応じて加減されており、超速硬性
気泡モルタルの硬化時間が現場の施工状況に応じて調整
される。また気泡剤の添加量が現場の施工状況に応じて
加減されており、空気量が20%〜90%の間で変化し
て、気泡の一部の消滅による体積の減少に伴う沈下、収
縮の発生が防止される。
トの替りに、超速硬セメントと細骨材と気泡剤と凝結調
整剤とを使用し且つ凝結遅延剤及び気泡剤の添加量を現
場の施工状況に応じて加減して、超速硬性気泡モルタル
を製造し、この製造した超速硬性気泡モルタルを構造物
(例えば橋台)の背面に接する地盤上に順次層状に打設
して、型枠なしに裏込め部を施工する。その際、橋台の
背面土壌を超速硬性気泡モルタル層と置換して、橋台の
背面土圧を軽減する。同超速硬性気泡モルタルは、練り
混ぜ後、5分程度で硬化が始まるが、凝結遅延剤の添加
量が現場の施工状況に応じて加減されており、超速硬性
気泡モルタルの硬化時間が現場の施工状況に応じて調整
される。また気泡剤の添加量が現場の施工状況に応じて
加減されており、空気量が20%〜90%の間で変化し
て、気泡の一部の消滅による体積の減少に伴う沈下、収
縮の発生が防止される。
【0007】
【実施例】以下本発明を橋台の裏込め工法に適用した図
示の実施例について説明する。普通ポルトランドセメン
トの替りに、超速硬セメントと細骨材と気泡剤と凝結調
整剤とを使用して、超速硬性気泡モルタル3を製造す
る。このとき、現場の施工状況に応じて凝結遅延剤及び
気泡剤の添加量を加減する。
示の実施例について説明する。普通ポルトランドセメン
トの替りに、超速硬セメントと細骨材と気泡剤と凝結調
整剤とを使用して、超速硬性気泡モルタル3を製造す
る。このとき、現場の施工状況に応じて凝結遅延剤及び
気泡剤の添加量を加減する。
【0008】この製造した超速硬性気泡モルタル3を橋
台1の背面に接する地盤2上に順次層状に打設して、型
枠なしに裏込め部を施工する。その際、橋台1の背面土
壌4を超速硬性気泡モルタル3層と置換して、橋台1の
背面土圧を軽減する。超速硬性気泡モルタル3は、練り
混ぜ後、5分程度で硬化が始まるが、凝結遅延剤の添加
量を現場の施工状況に応じて加減しており、超速硬性気
泡モルタル3の硬化時間が現場の施工状況に応じて調整
される。
台1の背面に接する地盤2上に順次層状に打設して、型
枠なしに裏込め部を施工する。その際、橋台1の背面土
壌4を超速硬性気泡モルタル3層と置換して、橋台1の
背面土圧を軽減する。超速硬性気泡モルタル3は、練り
混ぜ後、5分程度で硬化が始まるが、凝結遅延剤の添加
量を現場の施工状況に応じて加減しており、超速硬性気
泡モルタル3の硬化時間が現場の施工状況に応じて調整
される。
【0009】また気泡剤の添加量を現場の施工状況に応
じて加減しており、空気量が20%〜90%の間で変化
して、気泡の一部の消滅による体積の減少に伴う沈下、
収縮の発生が防止される。即ち、通常の気泡モルタル
は、打設後、気泡の一部が消滅することによる体積の減
少に伴って沈下、収縮が発生するが、超速硬性気泡モル
タル3には、気泡剤が添加されており、気泡の一部の消
滅による体積の減少に伴う沈下、収縮の発生が防止され
る。
じて加減しており、空気量が20%〜90%の間で変化
して、気泡の一部の消滅による体積の減少に伴う沈下、
収縮の発生が防止される。即ち、通常の気泡モルタル
は、打設後、気泡の一部が消滅することによる体積の減
少に伴って沈下、収縮が発生するが、超速硬性気泡モル
タル3には、気泡剤が添加されており、気泡の一部の消
滅による体積の減少に伴う沈下、収縮の発生が防止され
る。
【0010】なお前記超速硬性気泡モルタル3の製造に
際して、超速硬セメントの一部をフライアッシュや高炉
スラグに置換すれば、さらにコストダウンされる。なお
本発明は橋台の他、擁壁等にも適用可能である。次に超
速硬気泡モルタルの製造例を挙げる。 使用材料 超速硬セメント・・・商品名 ジェットセメント 一部をフライアッシュや高炉スラグで置換してもよい。
際して、超速硬セメントの一部をフライアッシュや高炉
スラグに置換すれば、さらにコストダウンされる。なお
本発明は橋台の他、擁壁等にも適用可能である。次に超
速硬気泡モルタルの製造例を挙げる。 使用材料 超速硬セメント・・・商品名 ジェットセメント 一部をフライアッシュや高炉スラグで置換してもよい。
【0011】 細骨材 ・・・通常のコンクリート用のものでよ
い。 導入する空気量が70%以上の場合には使用しない。 気泡剤 ・・・例えば、マールP(麻生フォーム
クリート)など 凝結調整剤 ・・・例えば、ジェットセッターなど 配合例 空気量69% 比重0.542 材令28日強度12kg/cm2 セメント 水 気泡剤 338 203 1.52 (単位kg/cm2) (注)(イ)気泡剤の添加量を加減することで、空気量
を20%〜90%程度の間で変化させることができる。
い。 導入する空気量が70%以上の場合には使用しない。 気泡剤 ・・・例えば、マールP(麻生フォーム
クリート)など 凝結調整剤 ・・・例えば、ジェットセッターなど 配合例 空気量69% 比重0.542 材令28日強度12kg/cm2 セメント 水 気泡剤 338 203 1.52 (単位kg/cm2) (注)(イ)気泡剤の添加量を加減することで、空気量
を20%〜90%程度の間で変化させることができる。
【0012】(ロ)また、導入する空気量に応じて比重
も0.2〜1.4程度の範囲で選定できる。 (ハ)強度は空気量が大きいほど低くなり、1〜30k
g/cm2の範囲にある。
も0.2〜1.4程度の範囲で選定できる。 (ハ)強度は空気量が大きいほど低くなり、1〜30k
g/cm2の範囲にある。
【0013】
【発明の効果】本発明の裏込め工法は普通ポルトランド
セメントの替りに、超速硬セメントと細骨材と気泡剤と
凝結調整剤とを使用し且つ凝結遅延剤及び気泡剤の添加
量を現場の施工状況に応じて加減して、超速硬性気泡モ
ルタルを製造し、この製造した超速硬性気泡モルタルを
例えば橋台の背面に接する地盤上に順次層状に打設する
ので、型枠なしに構造物の裏込め部を施工できる。
セメントの替りに、超速硬セメントと細骨材と気泡剤と
凝結調整剤とを使用し且つ凝結遅延剤及び気泡剤の添加
量を現場の施工状況に応じて加減して、超速硬性気泡モ
ルタルを製造し、この製造した超速硬性気泡モルタルを
例えば橋台の背面に接する地盤上に順次層状に打設する
ので、型枠なしに構造物の裏込め部を施工できる。
【0014】また上記のように型枠が不要になるので、
工期を短縮できる上に、工費を節減できる。また超速硬
性気泡モルタルは、練り混ぜ後、5分程度で硬化が始ま
るが、凝結遅延剤の添加量を現場の施工状況に応じて加
減しており、超速硬性気泡モルタルの硬化時間を現場の
施工状況に応じて調整できる。
工期を短縮できる上に、工費を節減できる。また超速硬
性気泡モルタルは、練り混ぜ後、5分程度で硬化が始ま
るが、凝結遅延剤の添加量を現場の施工状況に応じて加
減しており、超速硬性気泡モルタルの硬化時間を現場の
施工状況に応じて調整できる。
【0015】また気泡剤の添加量を現場の施工状況に応
じて加減しており、空気量を20%〜90%の間で変化
させることができて、気泡の一部の消滅による体積の減
少に伴う沈下、収縮の発生を防止できる。また超速硬性
気泡モルタルは軽量なので、軟弱地盤にも適用できる。
じて加減しており、空気量を20%〜90%の間で変化
させることができて、気泡の一部の消滅による体積の減
少に伴う沈下、収縮の発生を防止できる。また超速硬性
気泡モルタルは軽量なので、軟弱地盤にも適用できる。
【図1】本発明の裏込め工法の一実施例を示す縦断面図
である。
である。
【図2】本発明の裏込め工法の他の実施例を示す縦断面
図である。
図である。
1 橋台(構造物) 2 地盤 3 超速硬性気泡モルタル 4 土壌
Claims (1)
- 【請求項1】 超速硬セメントと細骨材と気泡剤と凝結
調整剤とを使用して製造した超速硬性気泡モルタルを構
造物の背面地盤に層状に打設することを特徴とした裏込
め工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3272556A JP2805406B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 裏込め工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3272556A JP2805406B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 裏込め工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05112911A JPH05112911A (ja) | 1993-05-07 |
JP2805406B2 true JP2805406B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=17515555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3272556A Expired - Fee Related JP2805406B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 裏込め工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2805406B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003027484A (ja) * | 2001-07-17 | 2003-01-29 | Achilles Corp | 軽量盛土の施工方法 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002194751A (ja) * | 2000-12-26 | 2002-07-10 | Landes Co Ltd | ブロック積み擁壁工法 |
JP4945159B2 (ja) * | 2006-03-30 | 2012-06-06 | 五洋建設株式会社 | 気泡混合軽量土の処理方法 |
JP5958961B2 (ja) * | 2012-06-20 | 2016-08-02 | 日特建設株式会社 | 注入工法 |
CN110578290B (zh) * | 2019-08-14 | 2024-04-05 | 山东高速工程检测有限公司 | 一种桥头台背回填结构及其施工方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62146325A (ja) * | 1985-12-18 | 1987-06-30 | Taiyo Gijutsu Kaihatsu Kk | 擁壁の施工方法 |
-
1991
- 1991-10-21 JP JP3272556A patent/JP2805406B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003027484A (ja) * | 2001-07-17 | 2003-01-29 | Achilles Corp | 軽量盛土の施工方法 |
JP4523205B2 (ja) * | 2001-07-17 | 2010-08-11 | アキレス株式会社 | 軽量盛土の施工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05112911A (ja) | 1993-05-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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