JP2805083B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2805083B2
JP2805083B2 JP1144743A JP14474389A JP2805083B2 JP 2805083 B2 JP2805083 B2 JP 2805083B2 JP 1144743 A JP1144743 A JP 1144743A JP 14474389 A JP14474389 A JP 14474389A JP 2805083 B2 JP2805083 B2 JP 2805083B2
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詔八 鵜川
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、複数の識別情報を可変表示し、その表示
結果を表示可能な識別情報表示部を複数備えた可変表示
装置を備え、前記複数の識別情報表示部で表示された識
別情報の組合せが予め定めた特定識別情報による組合せ
となるときに所定の遊技価値を付与する弾球遊技機に関
するものである。
【従来の技術】
従来、複数の識別識別情報を可変表示可能な複数の識
別表示部を備えた可変表示装置を有し、その表示情報表
示部の停止時の識別情報の組合せが予め定めた特定識別
情報(例えば、「7」のゾロ目の組合せ)となったとき
に、所定の遊技価値、例えば、可変入賞球装置を一定期
間開成するようにした弾球遊技機が市場に提供されてい
た。このような弾球遊技機にあっては、可変表示装置の
可変表示が1回行われる毎に、特定識別情報の組合せで
あるか否かが判定され、特定識別情報の組合せでない場
合には、所定の可変表示開始信号に基づいて、すべての
停止時の識別情報を再度可変表示していた。
【発明が解決しようとする課題】
このため、可変表示の停止時の組合せが特定識別情報
と他の識別情報との組合せが表示されていたとしても、
その組合せに関係なく可変表示して次の組合せが表示さ
れるので、この種の弾球遊技機の興趣は、1回毎の可変
表示装置の可変表示だけに集中し、可変表示動作に対す
る興味を連続して引き付けることができず、このため、
特定識別情報の組合せが得られるまでの遊技が単調とな
ってしまう問題があった。 この発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、可変表示装置の可変動作に連
続して遊技者の興趣を引き付け、これにより遊技の単調
化を防止することができる弾球遊技機を提供することに
ある。
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、この発明において
は、 複数の識別情報を可変表示し、その表示結果を表示可
能な識別情報表示部を複数備えた可変表示装置と、打玉
の入賞に基づいて、前記可変表示装置の可変表示動作の
開始を許容する始動入賞領域と、を備え、前記複数の識
別情報表示部で表示された識別情報の組合せが予め定め
た特定識別情報による組合せとなるときに遊技者にとっ
て有利な大当り状態となる弾球遊技機において、 前記複数の識別情報表示部のいずれかの識別情報表示
部に特定識別情報が表示されたことに基づいて所定の条
件が成立するまで、以降の前記始動入賞領域への打玉の
入賞に基づく可変表示動作が停止したときにも前記識別
情報表示部に特定識別情報を再度表示可能なように前記
可変表示装置を駆動制御する可変表示駆動制御手段を備
えたことを特徴とするものである。
【作用】
複数の識別情報表示部のいずれかに特定識別情報が表
示されると、次回以降の始動入賞領域への打玉の入賞に
基づく可変表示動作においても所定の条件の成立するま
で、識別情報表示部に再度特定識別情報が表示されるの
で、段階的にすべての識別情報表示部の組合せが特定識
別情報の組合せに近づくように作用する。このため、可
変表示装置の可変表示動作に連続して興味が引き付けら
れ、これによって遊技の単調化を防止することができ
る。
【実施例】
以下、図面を参照して、この発明の実施例について説
明する。 (1)弾球遊技機全体の構成 まず、第1図ないし第3図を参照して、この実施例が
適用される弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機に
ついて説明する。第1図は、パチンコ遊技機の正面図で
あり、第2図は、パチンコ遊技機の背面概略図であり、
第3図は、パチンコ遊技機の遊技盤に取付けられる可変
表示装置の正面図である。図において、パチンコ遊技機
1の外枠2に開閉自在に額縁状の前面枠3が取付けら
れ、該前面枠3には、扉保持枠4が周設され、該扉保持
枠4には、ガラス板を有するガラス扉枠5及び前面扉板
6が1側を軸支されて開閉自在に取り付けられている。
ガラス扉枠5の後方であって、前記前面枠3の裏面に
は、遊技盤11が着脱自在に設けられている。また、前面
扉板6の表面には、排出された景品玉を貯留し、かつ打
球の発射位置に一個宛供給する打球供給皿7が固定され
ている。打球供給皿7の上流側の内部空間には、遊技に
関連する効果音を発生する報知手段としてのスピーカー
8が内蔵されている。 前記前面枠3の下方部には、打球発射機構の一部を構
成する操作ハンドル9や、前記打球供給皿7に貯留しき
れなかった景品玉を貯留するための余剰玉受皿10が設け
られている。このうち、前記操作ハンドル9に対応する
ように前記前面枠3の裏面には、第2図に示すように打
球発射装置81が取り付けられている。この打球発射装置
81は、取付基板82に集約して設けられ、図示しない発射
位置にある打玉を弾発する打球杆83と、該打球杆83に往
復回動運動を付与する打球モータ84と、前記打球杆83の
往復運動に連動して図示しない打球供給装置の玉送り部
材を揺動する玉送り摺動杆85とから構成される。 前記遊技盤11の表面には、発射された打玉を誘導する
ための打球誘導レール12aと、該打球誘導レール12aによ
って誘導された打玉が落下するための遊技領域13を区画
する遊技領域形成レール12bがほぼ円状に植立されてい
る。遊技領域13のほぼ中央には、複数の識別情報表示部
16a〜16cを有する可変表示装置14が設けられている。可
変表示装置14は、第3図に示されるように、前記遊技盤
11に取付けられる取付基板15を有し、その上部には、通
常の入賞口19が形成され、その入賞口19の下方には、後
述する可変入賞球装置22の開閉板24の開成回数を表示す
る開成回数表示器18が設けられるとともに、その開成回
数表示器18の左右に後述する始動入賞口31a〜31cに入賞
した入賞玉数を最高4個まで記憶した旨を報知する始動
記憶表示器17が設けられている。また、取付基板15の下
方部分には、正方形状の開口が開設され、該開口に前記
複数の識別情報表示部16a〜16cが臨むとともに、その識
別情報表示部16a〜16cの表面に描かれた識別情報(図
柄)が1つ分見えるようになっている。 ところで、識別情報表示部16a〜16cは、ドラム状の円
筒の外周に複数の識別情報が描かれており、このドラム
を駆動モータ(ステッピングモータ)20a〜20cで回転駆
動することにより可変表示するようになっている。そし
て、停止時の識別情報表示部16a〜16cの表面に表示され
る識別情報を判別するために、可変表示装置14には、ド
ラムの回転位置を検出するドラム停止位置検出器(図示
しない;ただし、第4図のブロック図に表示)21a〜21c
が設けられている。また、識別情報表示部16a〜16cに描
かれる複数の識別情報は、大当りとなる特定識別情報
(例えば、数字の「7」)を少なくとも1つづつ含んで
いる。 第1図に戻って、遊技領域13には、可変表示装置14の
下方に入賞空間23を有する可変入賞球装置22が設けられ
ている。入賞空間23は、遊技盤11の表面に対して下端を
軸にして開放自在な開閉板24によって覆われている。そ
して、可変入賞球装置22の開閉板24は、前記可変表示装
置14の識別情報表示部16a〜16cの識別情報の組み合せが
特定識別情報の組合せとなったときに、大当り状態とな
り、所定期間(例えば、30秒経過するまで、あるいは10
個の入賞玉が発生するまで)開放するように設定され、
その開放している間遊技領域13を落下する打玉を受止め
るようになっている。そして、入賞空間23内に設けられ
た特定入賞口26に入賞すると、再度上記した開放状態を
繰り返し、特定入賞口26に入賞玉が発生する毎に最高10
回繰り返すことができるようになっている。なお、開閉
板24は、第2図に示すようにソレノイド25によって開閉
駆動される。また、入賞空間23は、3つに分割され、中
央の空間が前記特定入賞口26を構成し、左右の空間が通
常入賞口27a,27bを構成している。なお、前記特定入賞
口26には、第2図で示すように特定入賞玉検出器28が設
けられ、また入賞空間23に受け入れられた打玉をすべて
検出する入賞玉検出器29も設けられている。そして、入
賞玉検出器29で検出された打玉の数が開閉板24の下方に
設けられた入賞個数表示器30によって表示される。 また、遊技領域13の可変入賞球装置22の下方には、前
記識別情報表示部16a〜16cの可変表示を許容する始動入
賞口31a〜31cが設けられている。また、始動入賞口31a
〜31cには、第2図に示すように始動入賞玉検出器32a〜
32cが一体的に設けられ、始動入賞口31a〜31cに入賞し
た打玉を検出して後述する制御基板80に形成される制御
回路に検出信号を送るようになっている。 更に、遊技領域13には、前記可変表示装置14の左右側
方及び下部側方に通常の入賞口33a,33b、34a,34bが設け
られている。なお、入賞口34a,34bは、前記可変表示装
置14の作動中又は前記した大当り状態になると内蔵され
たランプ(図示しない)が点灯あるいは点滅してその旨
を報知するようになっている。 また、遊技領域13には、落下する打玉の流下速度や方
向を変化せしめる風車や多数の障害釘が設けられるとと
もに、上記可変表示装置14の作動中又は前記した大当り
状態になったときに点灯又は点滅して遊技者にその旨を
報知する遊技効果ランプ36a,36bが設けられている。こ
の遊技効果ランプ36a,36bと同じ効果を奏するものとし
て前記前面枠3の上部に設けられる枠ランプ37a,37b
や、前記風車のうち上部左右に配置されるランプ付風車
がある。なお、これらのランプ類は、大当り状態となっ
たときだけでなく、前記識別情報表示部16a〜16c等が回
転しているときにも異なる態様で点灯、あるいは点滅し
て遊技の雰囲気を盛り上げるようになっている。更に、
遊技領域13の最下方には、上記したいずれの入賞領域に
も入賞しなかった打玉が遊技盤11の後方に導かれるアウ
トロ35が設けられている。 また、遊技領域13の外側であって、遊技盤11の上部一
側には、入賞玉が発生して、これに対応する景品玉が払
出されたときに点灯する払出表示ランプ38と、後述する
玉整列樋49に景品玉が不足して検出器51aをONさせたと
きに点灯して景品玉が不足した旨を報知する玉切れ表示
ランプ39が設けられている。 次に、第2図を参照してパチンコ遊技機1の背面の構
造について説明する。前記遊技盤11の裏面には、前記各
入賞領域に入賞した入賞玉を左右に振分けながら下方に
誘導する誘導径路が形成された入賞玉集合カバー体40が
固定されている。この入賞玉集合カバー体40のほぼ中央
には、前記可変表示装置14の駆動モータ20a〜20cを含む
該ドラム駆動機構が後方に突出するように開口が開設さ
れ、更に、その下方には、可変入賞玉装置22の開閉板24
を開閉駆動するための前記ソレノイド25が固定されてい
る。また、前記入賞玉集合カバー体40の裏面上部には、
遊技盤11に設けられる前記したスイッチやランプ及び駆
動源等から延びる配線を中継する中継端子基板41が取り
付けられている。 また、パチンコ遊技機1の背面には、前記遊技盤11を
収納するとともに取付具43によって遊技盤11を着脱自在
に支持する遊技盤保持枠42が設けられ、該遊技盤保持枠
42に機構板44が開閉自在に取り付けられている。この機
構板44は、前記遊技盤11に設けられた入賞口からの入賞
玉を処理して、その入賞玉に対応する所定個数の景品玉
を排出するための各種の機構が設けられるものである。
しかして、機構板44には、機構板44を閉じた状態で係止
する固定部材45a〜45cによって固定支持されるようにな
っている。更に、機構板44のほぼ中央には、窓開口46a
が開設され、この窓開口46の下方位置に入賞玉集合樋47
が形成されている。入賞玉集合樋47に誘導された入賞玉
は、後述する払出モータ66を有する入賞玉処理装置65に
導かれるようになっている。 機構板44の後面側には、パチンコ遊技機設置台の図示
しない補給機構から補給される景品玉を遊技者に払い出
すために各種の機構が設けられている。これらの機構に
ついて、以下説明すると、機構板44の上部には、景品玉
タンク48が固定されている。この景品玉タンク48には、
上記した補給機構から多量の景品玉が補給されるように
なっている。 景品玉タンク48の下方には、景品玉を整列させるため
の玉整列樋49が設けられている。この玉整列樋49は、景
品玉が2列に整列して自然流下するように傾斜して取り
付けられる。また、玉整列樋49の上流側には、景品玉量
感知板50が揺動自在に軸支され、この景品玉量感知板50
の上部に景品玉が不足してくると揺動して検出器51a,51
bを作動させる。検出器51aがONとすると前記玉切れ表示
ランプ39が点灯して払出されるべき景品玉が不足したこ
とを遊技者に報知し、他方の検出器51bがONすると遊技
場に設置してある管理コンピュータに景品玉の補給指令
信号を送るようになっている。また、景品玉量感知板50
が揺動するとリンク機構52a,52bを介して図示しない打
球供給装置の玉送り部材を不能動化して打球が供給され
ないようにする。これにより景品玉が景品玉タンク48に
補給されるまで、打球の発射を停止して遊技を一時的に
中断するようになっている。 玉整列樋49の下流側には、屈曲樋53が接続されるよう
に取り付けられている。この屈曲樋53は、玉整列樋49を
流下してきた景品玉の流下方向を180度転換させるとと
もに、連続して流下している景品玉の玉圧を弱めるため
にある。また、屈曲樋53の屈曲部には、玉抜装置56が設
けられ、1日の営業が終了したときに操作して景品玉タ
ンク48及び玉整列樋49に貯留されていた景品玉を玉抜通
路57を介してパチンコ遊技機1の外部に排出するように
なっている。更に、屈曲樋53の下流側は、垂直部54とな
っているが、この垂直部54と前記玉抜装置56との間の傾
斜部分には、玉欠乏感知レバー55が揺動自在に設けられ
ている。この玉欠乏感知レバー55は、景品玉が載置して
いるときに、その後端を跳ね上げているが、景品玉が載
置していないときに、その後端を垂下させ、後述する景
品玉払出装置58の制御部材62と係合して景品玉払出装置
58の動作を停止させるようになっている。 屈曲樋53の下流側には、景品玉払出装置58が接続され
ている。景品玉払出装置58は、所定個数の景品玉を受け
入れる景品玉収納筒59と、該景品玉収納筒59の上下に設
けられて所定個数づつの景品玉を区切る上部玉ストッパ
ー60及び下部玉ストッパー61と、該上部玉ストッパー69
0及び下部玉ストッパー61の開閉動作を制御する動作部
材62と、該制御部材62を上下動させる作動部材63とから
構成されている。そして、作動部材63に連結される連杆
64によって入賞玉処理装置65と連結されている。前記連
杆64によって連結される入賞玉処理装置65は、払出モー
タ66と、該払出モータ66によって回転する回転カム67
と、該回転カム67によって横方向に回動して前記入賞玉
集合樋47から誘導される入賞玉を押圧る押出部材68と、
該押出部材68によって押出された入賞玉によって回動す
る回動部材69とから構成されている。そして、回動部材
69の回動によって連杆64が上昇して作動部材63を動作さ
せ、それによって所定個数の景品玉を払出すようになっ
ている。また、払出動作の終了した入賞玉は、払出検出
スイッチ70によって検出されて前記払出表示ランプ38を
点灯させるようになっている。なお、景品玉払出装置58
は、スプロケットをモータによって回転させて景品玉を
払出すものであってもよく、また、ソレノイドによって
スプロケットのロックを外し、それによって景品玉が自
然落下して払出されるように構成したものでも良い。 景品玉払出装置58から払出された景品玉は、景品玉放
出通路71に排出される。景品玉放出通路71には、その下
端に誘導開口72が開設され、この誘導開口72が前記打球
供給皿7に連通している。また、誘導開口72の一側に
は、余剰玉通路74と連絡するための連絡樋73が設けら
れ、余剰の景品玉を余剰玉通路74に誘導するようになっ
ている。余剰玉通路74は、その下端が前面枠3の裏面に
取付けられる接続78に接続され、余剰の景品玉を前記余
剰玉受皿10に誘導するようになっている。また、余剰玉
通路74の一側側壁には、満タン感知板75が揺動自在に設
けられ、景品玉が余剰玉通路74に満杯となったときに揺
動するようになっている。満タン感知盤75が揺動する
と、それに連結されたスライド線材76が前記図示しない
打球供給装置の玉送り部材を固定して打球の発射が行わ
れないようにする。また、満タン感知板75が揺動する
と、その側方に設けられる満タン検出器77が作動して、
前記入賞玉処理装置65の払出モータ66の回転を停止させ
て景品玉の払出動作も行われないようにしている。 更に機構板44には、前記アウトロ35から排出されるア
ウト玉を誘導するアウト玉誘導樋79が取り付けられ、こ
のアウト玉誘導樋79に誘導されたアウト玉がパチンコ遊
技機1外に排出されるようになっている。また、機構板
44には、可変表示装置44や可変入賞球装置22を制御する
ための制御回路が形成された制御回路基板80が取付けら
れている。 (2)弾球遊技機の遊技動作 以上、説明したパチンコ遊技機1の遊技動作について
第4図ないし第6図を参照して説明する。第4図は、パ
チンコ遊技機1の遊技動作(主として可変表示装置14及
び可変入賞球装置22の遊技動作)を制御するための制御
回路を示すブロック図であり、第5図は、この実施例の
要部を構成する可変表示装置14の動作の一例を示すタイ
ムチャートであり、第6図は、同様に可変表示装置14の
動作を示すフロー図である。 まず、第4図において、遊技動作を制御する制御回路
は、前記制御回路基盤80内に形成され、制御中枢として
のマイクロコンピュータ90を含んで構成される。マイク
ロコンピュータ90は、制御動作を所定の手順で実行する
制御回路91(MPUで構成される)と、制御回路91の動作
プログラムデータを格納するROM92と、必要なデータの
書込み及び読出しができるRAM93とを含む。RAM93の中に
は、始動入賞球検出器32a〜32cからの入力信号を最高4
個まで記憶できる始動記憶カウンタ94を含んでいる。更
に、マイクロコンピュータ90は、入力信号を受けて制御
回路91に入力データを与える入力回路95と、制御回路91
からの出力データを受けて外部に出力する出力回路96と
を含む。 マイクロコンピュータ90には、始動入賞玉検出器32a
〜32c、ドラム停止位置検出器21a〜21c、特定入賞玉検
出器28、及び入賞玉検出器29から検出回路97〜100を介
して入力信号が与えられ、表示回路101を介して始動記
憶表示器17に、駆動回路102、103を介して駆動モータ20
a〜20c及びソレノイド25に、それぞれ出力信号が出され
る。 上記した制御回路によって制御される動作のうち、特
に可変表示装置14の動作について、まず、第6図に示す
フロー図に基づいて説明する。このフロー図は、可変表
示装置14の識別情報表示部16a〜16cの可変表示が停止し
た以後の動作を示したものであるが、可変表示装置14の
可変表示が停止されるまでを簡単に説明する。 打玉が遊技領域13に配設された始動入賞口31a〜31cの
いずれかに入賞すると、対応する始動入賞玉検出器32a
〜32cがONし、これにより可変表示装置14の駆動モータ2
0a〜20cが駆動して識別情報表示部16a〜16cが可変表示
する。その後、タイマによる一定時間の経過、あるいは
停止スイッチを設けた場合には、停止スイッチの出力で
駆動モータ20a〜20cの駆動が順次停止され、可変表示が
終了する。そして、その後、フロー図に示す処理が行わ
れる。 そこで、フロー図について説明すると、まず、可変表
示装置14の左側の識別情報表示部16a(以下、ドラム1
という)の停止時の識別情報が特定識別情報である
「7」を表示しているか否かが判別され(ステップS
1)、「7」でないと判別された場合には、前記始動記
憶カウンタ94(以下、CTという)の値が「1」以上が否
かが判別され(ステップS2)、「1」以上あれば、新た
に識別情報表示部16a〜16c(以下ドラム1〜3という)
の可変表示を開始して(ステップS3)、最初のステップ
S1に戻る。また、ステップS2において、始動記憶CTが
「1」より小さい場合、すなわち「0」と判別された場
合には、可動表示制御は、終了する。 一方、前記ステップS1でドラム1に「7」が表示され
ていると判別された場合には、可変表示装置14の中央の
ドラム2の停止時の識別情報が特定識別情報である
「7」を表示しているか否かが判別され(ステップS
4)、「7」でないと判別された場合には、移動記憶カ
ウンタCTの値が「1」以上か否かが判別されて(ステッ
プS5)、「1」以上であれば、ドラム1が「7」となっ
てからドラム2がN回(例えば、3回)可変表示したか
否かが判別される(ステップS6)。N回可変表示してい
ないと判別された場合には、ドラム1を除くドラム2及
びドラム3が可変表示し(ステップS7)、その後、上記
ステップS4に戻る。したがって、ドラム1が「7」とな
ってから最高N回ドラム2、3が可変表示することにな
る。一方、前記ステップS5において、始動記憶CTが
「0」であると判別された場合には、可変表示制御は、
終了する。また、上記ステップS6において、ドラム2が
N回可変表示したと判別された場合には、前記ステップ
S3に進み、新たにドラム1〜3の可変表示動作が行われ
る。 前記ステップS4において、ドラム2に特定識別情報で
ある「7」が表示されていると判別された場合には、可
変表示装置14の右側のドラム3に特定識別情報である
「7」が表示されているか否かが判別される(ステップ
S8)。「7」が表示されている場合には、すべてのドラ
ム1〜3に特定識別情報が表示されているので、大当り
状態と判定され、可変入賞球装置22を前記した所定の態
様で制御する大当り駆動制御が行われて(ステップS
9)、可変表示制御を終了する。一方、ドラム3に
「7」が表示されていないと判別された場合には、始動
記憶CTの値が「1」以上か否かが判別され(ステップS1
0)、「1」以上であれば、ドラム2が「7」となって
からドラム3がM回(例えば、3回)可変表示したか否
かが判別される(ステップS11)。M回可変表示してい
ないと判定された場合には、ドラム1及びドラム2を除
くドラム3だけが可変表示し(ステップS12)、その
後、前記ステップS8に戻る。したがって、ドラム2が
「7」となってから最高M回ドラム3が可変表示するこ
とになる。一方、前記ステップS10において、始動記憶C
Tが「0」であると判別された場合には、可変表示制御
は、終了する。また、前記ステップS11において、ドラ
ム3がM回可変表示したと判別された場合には、前記ス
テップS3に進み、新たにドラム1〜3の可変表示動作が
行われる。なお、この場合、新たにドラム1〜3の可変
表示動作を行わせることに代えて、再度N回及びM回の
ドラム2及びドラム3の可変表示を繰返すようにしても
よい。 次に、上記した可変表示制御をより具体的に示した動
作の一例を第5図のタイムチャートを参照して説明す
る。まず、始動入賞玉検出器32a〜32cの最初の検出信号
P1によって、3つの駆動モータ20a〜20cが駆動して、ド
ラムが可変表示する。そして、その可変表示でドラム1
に表示される識別情報が特定識別情報である「7」であ
る場合には、次の始動入賞玉検出器32a〜32cの検出信号
P2によって可変表示されるのは、ドラム2及びドラム3
だけである。このときドラムの駆動モータ20aは、停止
したままである。そして、始動入賞検出器32a〜32cから
の3つの検出信号P2〜P4に基づく可変表示によってもド
ラム2に特定識別情報が表示されない場合には、次の検
出信号P5に基づく可変表示は、すべてのドラム1〜3で
行われる。つまり、前の可変表示動作と関連しない新た
な可変表示動作が行われることになる。 一方、検出信号P5に基づく可変表示によってドラム1
に再度特定識別情報である「7」が表示され、これによ
って次の検出信号P6に基づくドラム2及びドラム3の可
変表示でドラム2にも特定識別情報である「7」が表示
された場合には、次の検出信号P7によって可変表示され
るのは、ドラム3だけである。このときドラム1、2の
駆動モータ20a、20bは、停止したままである。そして、
始動入賞玉検出器32a〜32cからの3つの検出信号P7〜P9
に基づく可変表示によってもドラム3に特定識別情報が
表示されない場合には、次の検出信号P10に基づく可変
表示は、すべてのドラム1〜3で行われる。つまり、前
の可変表示動作と関連しない新たな可変表示動作が行わ
れことになる。 更に、検出信号P10に基づく可変表示によってドラム
1及びドラム2に再度特定識別情報である「7」が表示
された場合には、次の検出信号P11に基づく可変表示
は、ドラム3だけである。そして、検出信号P11の次の
検出信号12に基づく可変表示によってドラム3にも特定
識別情報「7」が表示されたときには、大当り状態とな
る。 以上のように実施例に係るパチンコ遊技機1の可変表
示装置14は、左側の識別情報表示部16aに特定識別情報
が表示されると、以降の可変表示では特定識別情報が表
示されていない中央及び右側の識別情報表示部16b,16c
だけをN回可変表示し、そのN回の可変表示中に中央の
識別情報表示部16bにも特定識別情報が表示されると、
以降の可変表示では、特定識別情報が表示されていない
右側の識別情報表示部16cだけをM回可変表示させるよ
うに制御する。このため、段階的に特定識別情報の組合
せに近づくように可変表示制御されるので、可変表示装
置14の可変表示動作に連続して興味が引き付けられ、こ
れによって遊技の単調化を防止することができる。 以上、実施例について説明してきたが、この実施例の
変形例、あるいは異なる実施例として例えば、以下のよ
うなものが考えられる。 可変表示装置の変形例として、ドラム、7セグメン
トLED、ドットマトリックス、液晶表示器、及びこれら
の組合せ等で構成される識別情報表示部を備えたもの。
また、出願人が先に出願した特願昭63−150632号に示さ
れる可変表示装置のように可変表示する識別情報表示部
を1つだけにし、これを複数回可変表示させて、その表
示結果を固定した表示部に表示させ、その表示部で表示
された識別情報の組合せを判定するようにしたものであ
ってもよい。更に、識別情報表示部の数も複数であれば
よい。また、可変表示装置は、常に可変表示しており、
始動入賞に基づいてその可変表示を停止するものでもよ
い。 特定識別情報の数は、1つだけでなく複数種類あっ
てもよい。また、すべての識別情報を特定識別情報と
し、同一の識別情報の組合せが成立したときに大当りと
判定するようにしてもよい。例えば、「0」〜「9」の
10種類の数字のゾロ目が揃ったときに大当りとなるよう
にしてもよい。この場合には、識別情報表示部に示され
る識別情報がバラバラであっても、1つ1つは特定識別
情報であるため、遊技者にいずれか1つの識別情報表示
部に表示される識別情報を選択することができる停止ボ
タンを操作させ、その選択された識別情報表示部以外の
識別情報表示部を次回以降可変表示させるように制御し
ても良い。 複数の識別情報表示部のいずれに特定識別情報が表
示されても、その表示された識別情報表示部以外の識別
情報表示部を次回以降可変表示させるように制御しても
良い。例えば、最初の可変表示で中央の識別情報表示部
に特定識別情報が表示されたときには、以後の可変表示
では、左右の識別情報表示部だけを可変表示させれば良
い。また、最初に特定識別情報が表示された識別情報表
示部を次回以降も可変表示させ、その都度、最初と同じ
特定識別情報を表示させるようにしてもよい。また、こ
の場合、次回以降の可変表示のうちその一部だけ最初と
同じ特定識別情報を表示させるようにしてもよい。例え
ば、次回以降に許容される可変表示回数が5回であると
すると、そのうちの3回だけ最初と同じ特定識別情報を
表示するように制御する。更に、特定識別情報が表示さ
れる識別情報表示部の位置によって、それ以後に可変表
示される回数を異なるように制御しても良い。例えば、
左側の識別情報表示部に特定識別情報が表示されたとき
には、以後の可変表示回数は、3回であり、中央の識別
情報表示部に特定識別情報が表示されたときには、以後
の可変表示回数は、2回であり、右側の識別情報表示部
に特定識別情報が表示されたときには、以後の可変表示
回数は、1回とする。同様な考え方に立って、特定識別
情報が複数ある場合には、表示される特定識別情報の種
類によって、以降に可変表示される回数を異なるように
してもよい。 上記実施例では、所定の可変表示回数が経過するま
で特定識別情報を繰返し表示させるものを示したが、一
定時間が経過するまで、所定個数の始動入賞があるま
で、特別の識別情報が識別情報表示部に表示(組合せを
含む)されるまで、あるいはそれらのいずれか早い方の
条件が成立するまで、又は、特定識別情報の組合せが成
立するまで、繰返して特定識別情報を表示させるもので
もよい。 弾球遊技機として、いわゆるカード式の弾球遊技機
であってもよい。この場合、遊技価値付与手段として
は、得点を付与する手段となる。また、上記実施例にお
けるパチンコ遊技機においても、遊技価値付与手段とし
て、可変入賞球装置22を駆動制御することに代えて、直
接景品玉払出装置58を駆動させて所定数の景品玉を払出
すものでもよい。
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、この発明
に係る弾球遊技機は、複数の識別情報表示部のいずれか
に特定識別情報が表示されると、次回以降の始動入賞領
域への打玉の入賞に基づく可変表示動作においても所定
の条件の成立するまで、識別情報表示部に再度特定識別
情報が表示されるので、段階的にすべての識別情報表示
部の組合せが特定識別情報の組合せに近づくように可変
表示制御される結果、可変表示装置の可変表示動作に連
続して興味が引き付けられ、これによって遊技の単調化
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の
正面図、第2図は、パチンコ遊技機の背面概略図、第3
図は、パチンコ遊技機の遊技盤に取付けられる可変表示
装置の正面図、第4図は、パチンコ遊技機の遊技動作
(主として可変表示装置及び可変入賞球装置の遊技動
作)を制御するための制御回路を示すブロック図、第5
図は、この実施例の要部を構成する可変表示装置の動作
の一例を示すタイムチャート、第6図は、同様に可変表
示装置の動作を示すフロー図である。 1……パチンコ遊技機(弾球遊技機) 14……可変表示装置 16a〜16c……識別情報表示部 22……可変入賞球装置 90……マイクロコンピュータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の識別情報を可変表示し、その表示結
    果を表示可能な識別情報表示部を複数備えた可変表示装
    置と、打玉の入賞に基づいて前記可変表示装置の可変表
    示動作の開始を許容する始動入賞領域と、を備え、前記
    複数の識別情報表示部で表示された識別情報の組合せが
    予め定めた特定識別情報による組合せとなるときに遊技
    者にとって有利な大当り状態となる弾球遊技機におい
    て、 前記複数の識別情報表示部のいずれかの識別情報表示部
    に特定識別情報が表示されたことに基づいて所定の条件
    が成立するまで、以降の前記始動入賞領域への打玉の入
    賞に基づく可変表示動作が停止したときにも前記識別情
    報表示部に特定識別情報を再度表示可能なように前記可
    変表示装置を駆動制御する可変表示駆動制御手段を備え
    たことを特徴とする弾球遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS635778A (ja) * 1986-06-26 1988-01-11 株式会社オリンピア スロツトマシン
JP2589504B2 (ja) * 1987-09-07 1997-03-12 株式会社三共 弾球遊技機

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