JP2804959B2 - Ш−v族化合物半導体のエピタキシャル成長方法 - Google Patents
Ш−v族化合物半導体のエピタキシャル成長方法Info
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Description
術さらには半導体単結晶ウェーハ上へのMOVPE(有
機金属気相エピタキシャル成長法)によるIII−V族化
合物半導体のエピタキシャル成長技術に関し、例えばF
eドープ半絶縁性InP単結晶基板上にInP層を形成
する場合に利用して効果的な技術に関する。
体単結晶基板上にエピタキシャル層を成長させた場合、
一定の方向を向いた微小な楕円状の凹凸が基板上に点在
した表面欠陥(涙状欠陥)が生じるという欠点があっ
た。この涙状欠陥は、基板内部に存在する欠陥がエピタ
キシャル層内へ伝播した結果、表面に現われるためと考
えられている。エピタキシャル層の表面欠陥は、これを
用いて制作した電子デバイスの特性に悪影響を与える。
よるエピタキシャル成長法用基板として、面方位を角度
で0.1〜0.5°傾けたいわゆるオフアングルの基板
を用いて、エピタキシャル成長させるという方法が提案
されている(特開平2−239188号)。
ングルの基板を用いてエピタキシャル成長させるという
上記方法にあっては、涙状欠陥を低減できるという効果
を有するものの、成長面の傾きが所定の角度になるよう
に高精度に加工しなければならないという問題がある。
この発明は上記のような背景の下になされたもので、そ
の目的とするところは、MOVPE法によりウェーハ表
面に化合物半導体エピタキシャル層を気相成長させる場
合にあたり、オフアングルの基板を用いることなく表面
の涙状欠陥が少なく、しかも表面モホロジーの良好なエ
ピタキシャル層を簡便に成長させることができるような
エピタキシャル成長方法を提供することにある。
ーハ表面にIII−V族化合物半導体エピタキシャル層を
気相成長させる場合に、III族原料ガスとV族原料ガス
との供給比をモル比で100程度にすると表面欠陥密度
が低減する。ただし、III族原料ガスとV族原料ガスと
の比が100程度の場合にはエピタキシャル層の表面モ
ホロジーは良好でない。一方、III族原料ガスとV族原
料ガスとの供給比をモル比で50程度にすると表面欠陥
密度は高くなるが、エピタキシャル層の表面モホロジー
は良好となることが分かった。そこで、本発明者らは、
オフアングルの基板を用いることなく原料ガスの調整だ
けで表面の涙状欠陥が少なく、しかも表面モホロジーの
良好なエピタキシャル層を簡便に成長させることができ
るのではないかと考え、III族原料ガスとV族原料ガス
との供給比を変えながらエピタキシャル成長させる実験
を行なった。その結果、III族原料ガスとV族原料ガス
との供給比を途中で変えることにより、表面の涙状欠陥
が少なくしかも表面モホロジーの良好なエピタキシャル
層が得られることを見出した。
もので、MOVPE法により成長用基板の表面にIII−
V族化合物半導体のエピタキシャル層を気相成長させる
にあたり、III族原料ガスとV族原料ガスとの供給比を
表面欠陥密度が500個/cm2以下となる値でエピタキ
シャル成長を開始し、途中でIII族原料ガスとV族原料
ガスとの供給比を表面モホロジーが良好となる値に切り
替えて成長を継続することを提案するものである。ま
た、好ましくは表面欠陥密度が低くなるエピタキシャル
成長による成長層の厚みよりも表面モホロジーが良好と
なるエピタキシャル成長による成長層の厚みの方が厚く
なるように供給比の切替タイミングを制御する。
少なくなるとともに、その後に、この表面欠陥が少ない
このエピタキシャル層の上に、表面モホロジーの良好な
エピタキシャル成長が行なわれるので、基板表面からの
欠陥の伝播が抑制され、表面欠陥が少なくしかも表面モ
ホロジーの良好なエピタキシャル層が得られる。また、
1段目の成長層の厚みよりも2段目の成長層の厚みの方
が厚くなるように供給比の切替タイミングを制御すれ
ば、III族原料ガスが減る分だけ原料の無駄が少なくな
る。
相成長装置を用いて、InP基板上へMOVPE法によ
りInP単結晶膜をエピタキシャル成長させる場合を例
にとって説明する。先ず、図1に示す縦型の気相成長装
置の構造について簡単に説明すると、この気相成長装置
は、円筒状のステンレス製リアクタ10内に円板状のサ
セプタ11が回転軸12によって回転可能に配設され、
上記サセプタ11の下方にはヒータ13が配置されてい
る。一方、上記サセプタ11の上方、リアクタ上端には
複数の原料導入管14a〜14fが取り付けられてお
り、さらに原料ガスの流れを一様にするためのステンレ
ス製メッシュ16が配設されている。
21の温度を検出するための熱電対である。この実施例
では、成長用基板21として表面が(100)面となる
ように鏡面加工されたFeドープ半絶縁性InP基板を
4枚用意し、硫酸系エッチャント(H2SO4:H2O2:
H2O=5:1:1)で前処理した。そして、これらの
基板21をサセプタ11上に載置し、回転軸12によっ
てサセプタ11を回転させ、ヒータ14で基板温度を6
15℃に保ちながら、原料導入管14a〜14cよりII
I族原料ガスとしてTMI(トリメチルインジウム)
を、また原料導入管14d〜14fより、V族原料ガス
として水素ガスによって50%に稀釈されたホスフィン
(PH3)を導入した。
族原料ガスとをモル比で50(PH3/TMI=50)
となるように制御して供給し、各InP基板の表面にM
OVPE法によりInPエピタキシャル層を3μmの厚
みに成長させた。同様にしてIII族原料ガスとV族原
料ガスの比(PH3/TMI)がモル比で60,70,
80,90,100,110となるように制御して、I
nPエピタキシャル層をそれぞれ3μmの厚みに成長さ
せた。なお、ここでIII族原料ガスとV族原料ガスの
モル比とは、原料ガスの内のIII族原料ガスとV族原
料ガスのモル比(V/III)を意味し、本実施例で
は、III族原料ガスであるTMIとV族原料ガスであ
るPH3のモル比(PH3/TMI)である。そして、
成長終了後に各基板の表面をノマルスキー干渉顕微鏡に
よって観察したところ、図2に示すように涙状欠陥密度
はPH3/TMI比が80以下のときは1000個/c
m2以上とかなり高いが、PH3/TMI比が90では
500個/cm2以下と非常に低いことが確認された。
ただし、PH3/TMI比が70以下で成長を行なった
基板の表面モホロジーは良好であるが、PH3/TMI
比を80以上で成長を行なった基板の表面モホロジーは
悪く、表面が波打っていることが分かった。
量を最初にIII族原料ガスとV族原料ガスとをモル比で
100(PH3/TMI=100)となるように制御し
て供給し、各InP基板の表面にInPエピタキシャル
層を2000Åの厚みに成長させた。それから、導入ガ
スの流量を、III族原料ガスとV族原料ガスがモル比で
50(PH3/TMI=50)となるように切り替え
て、各InP基板の表面にInPエピタキシャル層を
2.8μm成長させ、合計で3μmの厚みにした。成長
終了後に各基板の表面をノマルスキー干渉顕微鏡によっ
て観察したところ、涙状欠陥密度は480個/cm2とか
なり低く、しかも表面モホロジーは良好であり、平坦性
に優れていることが分かった。
P層をエピタキシャル成長させる場合に、高いPH3/
TMI比で成長を開始し、2000Åの厚みに成長させ
たところでPH3/TMI比を変えるようにしたが、P
H3/TMI比を変える厚みは2000Åに限定され
ず、表面欠陥が低く表面モホロジーが良好となる厚みの
範囲を実験的に求めれば良い。そして、その範囲のうち
より厚みの薄いところで供給比を切り替えるようにすれ
ば、原料(III族原料ガス)の無駄を少なくすることが
できる。
置を用いてエピタキシャル成長を行なう場合の条件を示
している。従って、他の構造の気相成長装置を用いてエ
ピタキシャル成長を行なう場合には、それに応じた条件
(供給比および切替タイミング)を実験的に決定してや
れば良い。さらに、上記実施例ではFeドープ半絶縁性
InP基板上にInP層をエピタキシャル成長させる場
合を例にとって説明したが、この発明はInPのみでな
く、GaAs等他のIII−V族化合物半導体のエピタキ
シャル成長に適用できる。また、この発明はMOVPE
法によるエピタキシャル層の成長に限定されず、クロラ
イドCVD、ハイドライドCVDその他の気相成長方法
にも応用することができる。
VPE法により成長用基板の表面にIII−V族化合物半
導体のエピタキシャル層を気相成長させるにあたり、II
I族原料ガスとV族原料ガスとの供給比を表面欠陥密度
が500個/cm2以下となる値でエピタキシャル成長を
開始し、途中でIII族原料ガスとV族原料ガスとの供給
比を表面モホロジーが良好となる値に切り替えて成長を
継続するようにしたので、基板表面からの欠陥の伝播が
抑制され、表面欠陥が少なくしかも表面モホロジーの良
好なエピタキシャル層が得られるという効果がある。ま
た、1段目の成長層の厚みよりも2段目の成長層の厚み
の方が厚くなるように供給比の切替タイミングを制御す
れば、原料の無駄が少なくなるという経済的効果があ
る。
される気相成長装置の一例を示す正面断面図である。
タキシャル成長層の表面の涙状欠陥密度との関係を示す
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 MOVPE法により成長用基板の表面に
III−V族化合物半導体のエピタキシャル層を気相成
長させるにあたり、III族原料ガスとV族原料ガスと
の供給比(V/III)を表面欠陥密度が500個/c
m2以下となる値でエピタキシャル成長を開始し、途中
でIII族原料ガスとV族原料ガスとの供給比を表面モ
ホロジーが良好となる値に切り替えて成長を継続させる
ようにしたことを特徴とするIII−V族化合物半導体
のエピタキシャル成長方法。 - 【請求項2】 上記III族原料ガスはトリメチルイン
ジウム(TMI)で、V族原料ガスは水素で稀釈された
ホスフィン(PH3)であり、成長されるIII−V族
化合物半導体はInPであることを特徴とする請求項1
記載のIII−V族化合物半導体のエピタキシャル成長
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25136392A JP2804959B2 (ja) | 1992-09-21 | 1992-09-21 | Ш−v族化合物半導体のエピタキシャル成長方法 |
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JPH06104186A JPH06104186A (ja) | 1994-04-15 |
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-
1992
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