JP2804770B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2804770B2
JP2804770B2 JP1016210A JP1621089A JP2804770B2 JP 2804770 B2 JP2804770 B2 JP 2804770B2 JP 1016210 A JP1016210 A JP 1016210A JP 1621089 A JP1621089 A JP 1621089A JP 2804770 B2 JP2804770 B2 JP 2804770B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は撮影画像を画像信号化し、フィルムに代えて
磁気記録媒体やICカード等の記録媒体に画像信号を記録
し、再生するカメラ装置に係り、特に撮影中において誤
操作により記録媒体が装填機構部より飛び出す等による
危険を防止できるようにしたカメラに関する。
[従来の技術] 近年、銀塩フィルムに代えて磁気記録媒体であるフロ
ッピディスクと同じ構造のスチルビデオフロッピを記録
媒体として用いるスチルビデオカメラシステム(以下、
電子カメラシステムと称する)が出現している。そし
て、この電子カメラシステムとしてカメラ本体と画像再
生用プロセッサを電気的機械的に着脱自在な構成とし、
カメラ本体を単体で携帯して撮影した像をカメラ内蔵の
スチルビデオフロッピに録画するとともに、当該カメラ
を画像再生用プロセッサに接続してスチルビデオフロッ
ピの録画像を再生し、表示或いはハードコピーとして得
て画像観賞することが出来るようにしたものがある。そ
して、このような電子カメラシステムにおいては、カメ
ラ本体の携帯性を良くするためカメラ本体の方には記録
に必要な撮影機能部と磁気記録再生部を含む機能部の最
小限のものを内蔵させ、再生に必要な機能部及び容量の
大きい電源部等は携帯性を要しない画像再生プロセッサ
の方に全て配置してカメラの小型軽量化を図るようにし
ている。
もう少し詳しく説明すると、上記カメラ本体は光学系
と撮像系、記録系とを持ち、光学系で捕えた像を固体撮
像素子に結像して撮像し、電気信号に変換した後、カメ
ラに内蔵のスチルビデオフロッピ(磁気記録媒体)に磁
気記録して行く。スチルビデオフロッピは同心円状に、
例えば、50の磁気トラックが形成可能であり、撮影毎に
順に異なる1トラックを利用して画像の信号を記録す
る。そして、当該カメラを画像再生用プロセッサに接続
してスチルビデオフロッピの録画像を再生し、モニタ装
置に映像を表示したり、或いはビデオプリンタによりハ
ードコピーとして得て画像観賞すると云うものである。
一方、このような電子カメラでは、スチルビデオフロ
ッピを記録媒体として用いているので、カメラ側にその
装着部が設けてあり、ここより着脱するようにしてあ
る。
例えば、第10図のように双眼鏡タイプのカメラでは本
体1の形状やサイズ、カメラとしての取扱い機能や記録
媒体のドライブユニット(ディスクドライブ)2の形
状、寸法などと云った制約から記録媒体3のドライブユ
ニット2に対する挿脱口2aはファインダ5の接眼部側面
に設けてあり、第11図に示すような一眼レフタイプのカ
メラ1aや第12図に示すような動画用ビデオカメラタイプ
のカメラ1bでも同様にファインダ5の接眼部側面に設け
てある。そして、カメラ本体1,1a,1bにはパワースイッ
チ(電源スイッチ)21を初め、撮影のためのシャッタ釦
であるレリーズスイッチ22、ズーム機構のあるカメラで
はズーミングのテレ(T)/ワイド(W)(望遠/広
角)操作スイッチ23,24、ストロボの強制発光や自動発
光、ストロボオフ等のモード設定を行うストロボモード
設定スイッチ25、セルフタイマを作動させるセルフタイ
マスイッチ26、アラーム用のブザー(発音体)のオン/
オフ設定するブザー設定スイッチ27、記録媒体3の着脱
操作用のイジェクトスイッチ28等、各種スイッチが設け
てある。そして、これらスイッチが操作性に基づくカメ
ラ本体の限られた領域に設けられることから、カメラ操
作中、特に撮影中に誤ってイジェクトスイッチ28を押す
ことも考えられる。この場合、パワースイッチ21が入っ
ていればイジェクト動作が行われてカメラに装填された
記録媒体が外に飛出すことになり、一眼レフタイプのよ
うにスチルビデオフロッピのドライブ内への記録媒体の
装填がカンガルーポケットタイプであると、すなわち、
カメラ本体の裏蓋10が開いて装填機構部(トップ・ロー
ディング・ホルダ)10aが露出し、この露出した装填機
構部10aの記録媒体装填部内に記録媒体3を押込んで裏
蓋10を閉じるようにした方式であると、裏蓋(装填機構
部)が突然外に開くことになる。そして、いずれのタイ
プにおいても最悪の場合には開いた蓋や飛び出した記録
媒体3が操作者の顔面に当ると云った危険がある。
[発明が解決しようとする課題] このようにフィルムの代わりに磁気フロッピ或いは半
導体メモリ等の記録媒体を用い、映像を電気信号の形で
記録し再生する電子カメラにおいては、銀塩フィルムを
使用するカメラと違い、電子的に画像を得て、録画する
方式であるので、内部の制御は電子回路にて行う。そし
て、映像を記録する記録媒体もカメラ本体からの排出を
カメラ本体に設けたイジェクトスイッチの操作により自
動制御により実施する。一方、電子カメラでは各種操作
スイッチは操作性を考慮してカメラ本体の限られた領域
に集中して設けられ、記録媒体のドライブユニットは電
子カメラ本体の内部スペースとの関係やユニットの寸法
等からその配置位置等が限定されて、結局のところ、記
録媒体の着脱口はカメラ本体背面側に置かざるを得な
い。
そのため、撮影行動中に誤ってイジェクトスイッチを
押してしまうこともあり、最悪の場合、飛出した記録媒
体等が撮影操作者の顔面、特に目などに当って怪我をす
る危険がある。
そこでこの発明の目的とするところは、誤ってイジェ
クトスイッチを押してしまった場合でも撮影操作者がカ
メラを覗いている限りはイジェクト操作しても直ちにイ
ジェクト動作に入らず、警告を発生し、且つ、イジェク
ト動作を所定時間遅らせて実施するようにして安全性を
確保できるようにしたカメラを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記問題点を解決して目的を達成するため、
次のような手段を講じた。すなわち、本体外面のうち接
眼部の設けられた面と同一の面に記録媒体乃至記録媒体
保持機構が突出するようにして記録媒体の排出がなされ
る構成のカメラにおいて、記録媒体の排出操作を指令す
ると起動する警告手段と、この警告手段の起動後、記録
媒体の排出動作の開始までに所定の遅延時間を与える遅
延手段とを具備して構成する。更には操作者がカメラに
近接ないし接触した状態を検知する検知手段を設け、該
検知手段から検出出力が得られない時、上記遅延手段に
よる遅延動作を禁止させ、記録媒体の排出動作を開始さ
せる構成とする。
[作用] このような手段を講じたことにより、次のような作用
を呈する。すなわち、本体外面のうち接眼部の設けられ
た面と同一の面に記録媒体乃至記録媒体保持機構が突出
するようにして記録媒体の排出がなされる構成のカメラ
において、記録媒体の排出操作を指令すると警告手段が
起動して警告動作を実施し、同時に遅延手段が動作して
この警告手段の起動後、記録媒体の排出動作の開始まで
に所定の遅延時間を与える。そのため、記録媒体の排出
操作を指令しても警告と所定の遅延時間を置いてから記
録媒体の排出動作が為されることになり、誤操作により
不意に記録媒体の排出動作が行われて操作者の顔に当る
と云った危険が回避できるようになる。また、操作者が
カメラに近接ないし接触した状態を検知した時以外は上
記遅延手段による遅延動作を禁止させ、記録媒体の排出
動作を開始させる構成とすることにより、撮影の操作以
外の状況下では記録媒体の排出動作を直ちに実施して、
迅速な記録媒体交換を妨げない構成とすることができ
る。
このようなものであるから、この発明によれば、誤っ
てイジェクトスイッチを押してしまった場合でも撮影操
作者がカメラを覗いている限りはイジェクト動作を開始
することを撮影操作者に知らせると同時にイジェクト動
作開始を遅らせて実施することができ、これにより、安
全性を確保できるようになる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明
する。
第1図は本発明を双眼鏡タイプの電子カメラに対して
適用した場合の一実施例を示す外観の斜視図である。こ
の図は背面から見た図であり、図において、1Aは電子ス
チルカメラの本体である。この本体1Aの形状は前後方
向、すなわち、縦方向及び左右方向の寸法に比べて、上
下すなわち、高さ方向の寸法は短く、偏平なほぼ直方体
を呈する形状に構成されている。カメラ本体1Aの内部に
は中央部よりやや右寄りの上部を前後方向に貫通するよ
うにして後述の光学系が配設されていて、この光学系の
撮影レンズ13がカメラの前面に露呈し、これに対向する
背面の位置にはファインダ5の接眼部が露呈して配設さ
れている。また、上記光学系はそのレンズ鏡筒の上部が
カメラ本体1Aの上面に露呈していて、この突出露呈部15
はカメラ本体1Aを把持する右手指用の指掛部になってい
る。
すなわち、カメラ本体1Aの右側縁部を右手で把持した
時、その上面に当てがわれた保持指の先端が上記突出露
呈部15に十分に届くようになっている。そして、カメラ
本体1Aの上記突出露呈部15の左右の上面はユーザが両手
で把持し易いように、左右の側縁部に向けてそれぞれ傾
斜する傾斜面に形成してある。カメラ本体1Aの右側縁部
はグリップ部となっており、このグリップ部にはこのカ
メラ本体1Aを右手で把持した時、右手片手のみでも安定
した保持を可能にするため、グリップストラップ16が取
付けてある。
上記突出露呈部15において、その中程より後方寄りの
位置には押し釦式のレリーズスイッチ22が設けられ、ま
た、このスイッチ22の後方にはスライド式のパワースイ
ッチ21が設けられている。ここでこれらのスイッチはカ
メラ本体1Aの右側縁部を右手で把持した時に例えば、そ
の中指がレリーズスイッチ22に位置し、人差し指がパワ
ースイッチ21の位置に来るように設定してある。
また、上記突出露呈部15より左側の傾斜面において、
左側縁部に近い位置には押し釦式のズームスイッチ23,2
4が前後方向に配列して設けてあり、ズームスイッチ23
を押すとワイド(望遠)側よりテレ(広角)側にズーミ
ングを行わせることができ、ズームスイッチ24を押すと
テレ側からワイド側にズーミングを行わせることができ
る。これらのズームスイッチ23,24にはカメラ本体1Aの
左側縁部を左手で把持した時、例えば、その中指と人差
し指がそれぞれ位置するようになっている。また、カメ
ラ本体1Aの背面にはスチルフロッピディスクのような記
録媒体3をカメラ本体1A内のドライブユニット2に装填
するための挿脱口2aが形成されている。
また、上記ファインダ5の接眼部が配置されたカメラ
本体1A背面には該接眼部の内部にファインダ5を覗かな
い時に光に遮蔽するためのアイピースシャッタ(図示せ
ず)の開閉を行うアイピースシャッタレバー17が設けて
あり、更にカメラ本体1Aにはその上面の中央手前に、液
晶表示板等からなるディスプレイすなわち、表示部18及
びストロボスイッチ25、セルフタイマスイッチ26、ブザ
ースイッチ27、オートイジェクトを指示するためのイジ
ェクトスイッチ28等、操作用モードスイッチが設けてあ
る。
以上の構成は従来の装置と変りはないが、本装置では
第2図(a)に示すようにファインダ5の接眼部にフォ
トセンサ30を設けてあり、また、カメラ本体1A内には前
記アイピースシャッタレバー17に連動してアイピースシ
ャッタが開操作されると閉じ、閉操作されると開くスイ
ッチ17a(第3図参照)が設けてある。尚、これらは両
方設けてあっても良いし、片方のみでも良い。
前記フォトセンサ30は第2図(b)に示すように、ヒ
ステリシス特性を持ち入力側をプルアップされたバッフ
ァBの入力側にそのコレクタ側を接続し、エミッタ側を
アースした形で接続してあり、フォトセンサ30に光が入
射しない状態では端子aにアラーム信号Aを出力させる
構成としてある。従って、電源がオンの状態で操作者が
ファインダ5を覗き込むと端子aからアラーム信号Aが
出力され、その他の状態ではアラーム信号Aが出力され
ない構成である。また、前記アイピースシャッタレバー
17に連動するスイッチ17aは第3図のように、プルアッ
プ抵抗をアースする構成の回路を形成しており、アイピ
ースシャッタが開操作されると閉じて、端子bにアラー
ム信号Aを出力させ、閉操作されると端子bのアラーム
信号Aの出力を停止する構成としてある。従って、アイ
ピースシャッタが開操作されている場合には端子bから
アラーム信号Aが出力され、その他の状態ではアラーム
信号Aが出力されない構成である。
第5図は本装置のシステム構成を示すブロック図であ
る。図において、31は撮影レンズやそのフォーカス制御
機構及び絞り機構等を含む光学系であり、撮影対象の像
を撮像部32に結像するとともに、露出制御等を行うもの
である。前記撮像部32は固体撮像素子等の撮像デバイス
を有しており、光学系31を介して結像された像を映像信
号に変換して記録部33に出力するものである。記録部33
はこの映像信号をスチルビデオフロッピ等による記録媒
体3への記録に適した信号形態に変調して当該記録媒体
のドライブ35(記録媒体がスチルビデオフロッピであれ
ば、その記録用磁気ヘッド)に出力するものである。
(磁気ヘッドはヘッドアクセスコントローラによりシー
クされてスチルビデオフロッピに対するトラック位置が
制御される。そして、一つのトラックに一つのフィール
ド画像が記録される。) 露出制御は記録タイミングやシステム全体の制御を司
る制御部34により実施される。この制御部34はマイクロ
プロセッサにより構成されており、レリーズスイッチ22
が押されるなどして、露出制御開始信号を受けると、測
光部36からの露出信号が設定露光に達するまでシャッタ
信号を発生し、このシャッタ信号のある間、光学系31が
被写体像を通すように露出制御機構を制御する。前記測
光部36は撮影対象方向領域からの光量を測定する機能部
の他、オートフォーカスの測距機構部を含んでおり、そ
の出力により制御部34は光学系31のフォーカス制御出力
をしたり、ズームスイッチ23,24の操作に応じて光学系3
1にズーム操作制御信号を出力してズーミング制御を行
ったりする。また、制御部34はシャッタ信号とドライブ
35の回転同期パルスとにより、記録開始のため撮像部3
2,記録部33やドライブ35に読み出し信号やトラック番号
を指定しての記録開始制御信号や表示部18及びファイン
ダ内表示部38への記録表示のための信号等、各種記録タ
イミング信号を発生する。
21は前述のパワースイッチであり、このスイッチ21を
投入することによりカメラの電池電源より各部に電源が
供給され、カメラが動作可能なる。そしてこの電源供給
開始初期時に、図示しないパワーオンリセット回路が動
作してリセット信号を発生し、このリセット信号によ
り、制御部34等は初期時にリセット動作される。22はシ
ャッダ釦のスイッチであるレリーズスイッチであり、こ
のスイッチ22を押すと制御部34は撮影と記録動作に入
る。制御部34はその他、ストロボスイッチ25によるモー
ド設定により撮影時のストロボ発光やストロボオフ等の
制御を行い、また、セルフタイマスイッチ26の操作によ
りセルフタイマ撮影の動作を行ったり、ブザースイッチ
27の操作によりブザー鳴動のオン/オフ制御を行った
り、イジェクトスイッチ28の操作により記録媒体のイジ
ェクト動作を実施するよう制御したりする。更にまた、
制御部34はその時々の動作状況や設定モード、記録媒体
のアクセスしようとする記録トラック番号を表示部18は
ファインダ内表示部38に表示する制御を行う。
ファインダ内表示部38はオートフォーカスの表示AFや
露出の適非、使用トラック番号TNo、等をLEDランプやLE
Dキャラクタ表示素子等でファインダ内に表示させ、操
作者に知らせるためのものであり、表示部18は液晶式の
文字/シンボル表示を行うデーィスプレイでカメラ本体
の外側に設けたものである。
制御部34は上述の各種制御の他、アラーム信号Aを受
けるとイジェクト動作を遅延したり、アラーム動作(警
告動作)を行ったりする機能を有しており、アラーム動
作としてはブザースイッチ27がオンとなっているときに
カメラ本体内蔵の図示しないブザーを鳴動させ、ファイ
ンダ内の表示部38におけるトラック番号表示部TNoの表
示を例えば第5図にIで示すように「EJ」(イジェクト
の略)と云った具合に表示させると云ったことを行う。
このような構成の本装置の作用を説明する。
本装置はパワースイッチ21をオンとすることにより、
動作を開始する。そして、ズームスイッチ23,24の操作
により、制御部34は操作量対応分、光学系31をズーミン
グ操作制御すべく制御し、レリーズスイッチ22を押す
と、制御部34はオートフォーカス制御を行うと同時に測
光部36からの信号をもとにしての露出制御を行い、撮影
を行う。そして、撮像部32に結像された被写体像を電気
信号として取出し、記録部33に送って記録可能な信号と
なるように変調を行い、ドライブに与えて記録媒体3に
記録させる。記録媒体3の記録は制御部34の制御のもと
に指定された空きトラックに対して行うべくドライブ35
が制御されて実施される。記録媒体3の取出しを行いた
い時は、アイピースシャッタレバー17を「閉」操作し、
ファインダ5から目を離してイジェクトスイッチ28を押
す。これにより第2図、第3図の回路の出力は“H"とな
り、禁止信号Aは出力されない状態になる。この状態に
おいて制御部34は第4図の動作を実施し、制御部34はド
ライブ35に対してイジェクト指令を与え、これによりド
ライブ35はイジェクト機構を駆動させて記録媒体3をカ
メラ本体1Aの挿脱口2aよりポップアップする。従って、
ポップアップされた記録媒体3をカメラ本体1Aの挿脱口
2aから抜き、別の記録媒体3をこの挿脱口2aに挿入して
やるとドライブ35にセットすることができる。
ところで、撮影操作の最中に操作者が誤ってイジェク
トスイッチ28を押してしまった場合を説明する。この場
合、少なくともアイピースシャッタレバー17がアイピー
スシャッタ「開」の状態にあるため、これに連動するス
イッチ17aが閉じている。そのため、第3図に示すよう
に、このスイッチ17aの回路の出力端子bの出力は“L"
となり、これがアラーム信号Aとして制御部34に入力さ
れる。また、ファインダ5を覗いていたとすればファイ
ンダ5のフォトセンサ30が遮光され、第2図(b)に示
す回路ではバッファBの出力が“L"となって、これがア
ラーム信号Aとして制御部34に入力される。イジェクト
スイッチ28が操作されると制御部34は第4図の如き動作
を実施し、アラーム信号Aがあるか否かを調べてアラー
ム信号Aがあるとアラームを発生する。このアラームと
はブザーがオンとなっている場合はブザーを鳴らし、フ
ァインダ内部表示部38のトラック番号表示部TNoの表示
を「EJ」とし、必要ならば点滅表示する云った具合であ
る。そして、本装置の場合、イジェクト動作開始を所定
時間遅延すると云った制御を実施する。これにより、イ
ジェクト動作は所定時間遅延され、アラーム動作により
イジェクト開始が知らされることから、カメラを構えて
覗いている際に不意にイジェクト動作が実施されて、記
録媒体3が飛び出し、操作者の顔に当ると云ったことが
防止できる。
また、第6図に示すように1眼レフタイプで記録媒体
3の装填機構10が背面に倒れて開く構成の場合には、カ
メラの背面の一部、例えばこの装填機構10の背面にフォ
トセンサによるホルダセンサ60を設け、また、第7図の
ような双眼鏡型の場合には挿脱口2aの近傍にフォトセン
サ61を設け、これを第2図(b)のような回路を通して
アラーム信号Aを制御部34に与える構成とする。
これにより、第4図の如き動作を実施することで、電
子カメラを覗いている状態においては警告をすると同時
にイジェクト動作を所定時間遅らせ、不意に記録媒体等
が飛出すことによる危険を防止できる。
また、第7図に示すように、カメラ本体1Aのグリップ
部等、カメラの操作中には必ず手が触れる領域にスイッ
チ62を設けて、手でカメラを持つとこのスイッチ62が動
作することを利用し、このスイッチ62が動作中にはアラ
ーム信号Aが発生するようにしてイジェクト動作を上述
同様に知らせてから実施させるようにすることもでき
る。また、第8図に示すような機能を制御部34に持たせ
ることにより、ズーミング操作及びレリーズスイッチの
操作をしている状態ではアラーム動作(ブザーを鳴ら
し、表示部18,38に表示する)し、そして、イジェクト
動作を実施を遅延させる構成とすることができる。
アラーム動作と遅延の制御は第9図(a)のようにイ
ジェクト操作すると、表示部18,38にイジェクトする旨
の表示とブザー鳴動の範囲でアラーム表示を行い、1秒
程度時間をおいた後、イジェクト動作に入り、その後、
前記イジェクト表示とアラーム表示を終了させるような
制御手順をとるか、第9図(b)のようにイジェクト操
作すると、表示部18,38にイジェクトする旨の表示とブ
ザー鳴動の範囲でアラーム表示を行い、次に前記アラー
ム信号Aが出力されていたり、或いはズーム操作やレリ
ーズスイッチを操作しているかを調べ、アラーム信号A
が出力されていたり、ズーム操作やレリーズスイッチを
操作していたりした場合は1秒程度時間をおいた後、イ
ジェクト動作に入り、その後、前記イジェクト表示とア
ラーム表示を終了させ、アラーム信号Aの出力やズーム
操作/レリーズスイッチの操作等がない場合は待ち時間
なくイジェクト動作に入り、その後、前記イジェクト表
示とアラーム表示を終了させるような制御手順をとるよ
うにする。但し、上記待ち時間は1秒でなくとも良い
が、早過ぎても遅過ぎても実用上、問題が多く、危険回
避効果が得られなくなる。
このように本装置は、本体外面のうち接眼部の設けら
れた面と同一の面に記録媒体乃至記録媒体保持機構が突
出するようにして記録媒体の排出が成される構成のカメ
ラにおいて、記録媒体の排出操作にかかるもの以外の操
作スイッチが操作されたときには警告を発生し、所定時
間おいてから記録媒体の排出動作を実施する構成とし、
当該カメラの操作に係る複数の各操作スイッチのうち記
録媒体の排出操作にかかるもの以外の操作スイッチが操
作されたときには警告を行った後、所定時間遅れて記録
媒体の排出動作を実施するようにしたものであるから、
本発明のカメラによれば、誤ってイジェクトスイッチを
押してしまった場合でも撮影操作者がカメラを覗いてい
る限りは不意にイジェクト動作が実施されず、イジェク
ト動作の警報後、所定時間遅れてイジェクト動作を開始
して撮影操作者の安全を確保できるようになる。
尚、本発明は上記し且つ、図面に示す実施例に限定す
ることなくその要旨を変更しない範囲内で適宜変形して
実施し得るものであり、例えば、上記実施例ではアラー
ム信号の発生系統を複数種平行して利用するようにした
が、いずれか一つでもまた、実用上の効果や製造上、コ
スト上の問題を考慮していくつかを組合わせて使用する
ようにしても良いことはもちろんである。
[発明の効果] 以上、詳述したように本発明によれば、撮影中に誤っ
てイジェクト操作した場合でもこれを知らせてから間を
置いてイジェクト動作に入るようにしたので、不意にイ
ジェクトされることがなくなり、操作者の安全を保つこ
とができるようになるカメラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す外観図、第2図及び第
3図は本発明に使用するアラーム信号発生回路の構成例
を示す図、第4図は本装置の制御部におけるイジェクト
制御動作を示すフローチャート、第5図は本装置の要部
構成を示すブロック図、第6図乃至第9図は本発明の他
の実施例を示す図、第10図乃至第12図は従来例を説明す
るための斜視図である。 1A……カメラ本体、2A……挿脱口、3……記録媒体、5
……ファインダ、17……アイピースシャッタレバー、18
……表示部、21……パワースイッチ、22……レリーズス
イッチ、23,24……ズームスイッチ、28……イジェクト
スイッチ、30,61……フォトセンサ、31……光学系、32
……撮像部、33……記録部、34……制御部、35……ドラ
イブ、38……ファインダ内表示部、36……測光部、60…
…ホルダセンサ、62……スイッチ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体外面のうち接眼部の設けられた面と同
    一の面に記録媒体乃至記録媒体保持機構が突出するよう
    にして記録媒体の排出がなされる構成のカメラであっ
    て、 記録媒体の排出操作を指令すると起動する警告手段と、 この警告手段の起動後、記録媒体の排出動作の開始まで
    に所定の遅延時間を与える遅延手段とを 具備したことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】操作者がカメラに近接ないし接触した状態
    を検知する検知手段を具備し、該検知手段から検知出力
    が得られない時、上記遅延手段による遅延動作を禁止さ
    せ、記録媒体の排出動作を開始させる構成としたこと を特徴とする請求項第1項記載のカメラ。
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