JP2804733B2 - 弾性構造体 - Google Patents

弾性構造体

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JP2804733B2
JP2804733B2 JP20036795A JP20036795A JP2804733B2 JP 2804733 B2 JP2804733 B2 JP 2804733B2 JP 20036795 A JP20036795 A JP 20036795A JP 20036795 A JP20036795 A JP 20036795A JP 2804733 B2 JP2804733 B2 JP 2804733B2
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光則 有川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクッション材として
の弾性構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ベッドや椅子等のクッションに使
用する弾性構造体としては、一般に、Uの字状の弾性線
条体から成るものやコイル状の弾性線条体から成るもの
等が使用されていた。また、体育館の床面、あるいは、
通路の床面等に於て、クッション性をもたせるためにゴ
ムや軟質プラスチック層を敷いた構造のものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のUの字
状の弾性線条体やコイル状の弾性線条体から成るもので
は、弾性線条体を一つ一つ固着する必要があり、施工時
間がかかる欠点があった。さらに、弾性線条体は他部材
に固着し難く、一旦固着しても不意に外れて位置ずれす
る虞れがあった。
【0004】また、床面や壁面用の柔らかい弾性層を敷
いたものでは、クッション性が不十分であり、かつ、耐
久性に問題があった。
【0005】そこで、本発明は、上述の欠点を解消し
て、容易に施工できると共に一旦取付けた後は位置ずれ
せず、かつ、クッション効果が大きく、さらに、耐久性
に優れた弾性構造体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明に係る弾性構造体は、1枚の平板部の一面
に、第1谷部と第1山部と第2谷部と第2山部を基端か
ら先端へと凹凸波状に順に有する傾斜状弾性片部を、交
互に反対方向へ傾斜するように並設すると共に、隣合う
該傾斜状弾性片部の内の相互に対向する先端部を連結壁
部にて連結し、該連結壁部に、板材を取付けるための蟻
溝を設けたものである。
【0007】また、本発明に係る弾性構造体は、1枚の
平板部の一面に、第1谷部と第1山部と第2谷部と第2
山部を基端から先端へと凹凸波状に順に有する傾斜状弾
性片部を、交互に反対方向へ傾斜するように並設すると
共に、隣合う該傾斜状弾性片部の内の相互に対向する先
端部を連結壁部にて連結し、該連結壁部に、板材を取付
けるための蟻溝を設け、複数の上記傾斜状弾性片部の先
端部に所定値以上の圧縮力が作用した圧縮状態に於て、
上記蟻溝の底壁が上記平板部の一面に当接して最小厚み
を規制するように構成したものである。
【0008】また、本発明に係る弾性構造体は、1枚の
平板部の一面に、第1谷部と第1山部と第2谷部と第2
山部を基端から先端へと凹凸波状に順に有する傾斜状弾
性片部を、交互に反対方向へ傾斜するように並設すると
共に、隣合う該傾斜状弾性片部の内の相互に対向する先
端部を連結壁部にて連結し、該連結壁部に、板材を取付
けるための蟻溝を設け、さらに、隣合う該傾斜状弾性片
部の内の相互に反対方向へ向く先端部の間に、上記平板
部と平行な支持壁部を橋絡状に設けたものである。
【0009】また、本発明に係る弾性構造体は、1枚の
平板部の一面に、第1谷部と第1山部と第2谷部と第2
山部を基端から先端へと凹凸波状に順に有する傾斜状弾
性片部を、交互に反対方向へ傾斜するように並設すると
共に、隣合う該傾斜状弾性片部の内の相互に対向する先
端部を連結壁部にて連結し、該連結壁部に、板材を取付
けるための蟻溝を設け、さらに、複数の上記傾斜状弾性
片部の先端部に所定値以上の圧縮力が作用した圧縮状態
に於て、上記蟻溝の底壁が上記平板部の一面に当接して
最小厚みを規制するように構成し、かつ、隣合う該傾斜
状弾性片部の内の相互に反対方向へ向く先端部の間に、
上記平板部と平行な支持壁部を橋絡状に設けたものであ
る。
【0010】なお、蟻溝が、左右の側壁と底壁にて横断
面形状に於て台形状に形成され、該蟻溝の一側壁面と底
壁面とのなす角度をθ1 とし、該蟻溝の他側壁面と底壁
面とのなす角度をθ2 としたときに、θ1 >θ2 とする
も好ましい。また、蟻溝に、板材取付用の止着具を固定
するためのアンカー材を、嵌込むも望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0012】図1と図2は、本発明に係る弾性構造体の
一の実施の形態を示し、この弾性構造体Aは、1枚の平
板部1と、その一面1a側に一体に形成された複数の傾
斜状弾性片部2…と、を有し、建物の床を成すコンクリ
ートCの上方に、支持用の板材B1 , 2 を介して配設
される。
【0013】傾斜状弾性片部2…は、平板部1の一面1
aに、交互に反対方向へ傾斜するように並設される。さ
らに、各傾斜状弾性片部2…は、第1谷部V1 と第1山
部M1 と第2谷部V2 と第2山部M2 を基端2aから先
端2bへと凹凸波状に順に有する。
【0014】しかして、隣合う傾斜状弾性片部2…の内
の相互に対向する先端部を連結壁部3にて連結する。さ
らに、連結壁部3に、板材4を取付けるための蟻溝5を
設ける。
【0015】具体的には、図3の拡大断面図に示すよう
に、連結壁部3は、左右の傾斜状弾性片部2,2の先端
部に外端部が連結される左右一対の水平壁3d,3e
と、蟻溝5を成す左右の側壁3a,3b及び底壁3c
と、から成る。そして、蟻溝5は、左右の側壁3a,3
bと底壁3cにて横断面形状に於て台形状に形成され
る。
【0016】さらに、蟻溝5の一側壁面5aと底壁面5
cとのなす角度をθ1 とし、蟻溝5の他側壁面5bと底
壁面5cとのなす角度をθ2 としたときに、θ1 >θ2
とする。なお、角度θ1 , θ2 は、90°よりも小さく設
定されている。
【0017】また、図1に仮想線にて示すように、複数
の傾斜状弾性片部2…の先端部に所定値以上の圧縮力が
作用した圧縮状態に於て、蟻溝5の底壁3cが平板部1
の一面1aに当接して最小厚みTm を規制するように構
成する。
【0018】即ち、蟻溝5の底壁3cの下面から水平壁
3d,3eの上面までの高さ寸法が最小厚みTm と一致
する。
【0019】なお、図例では、平板部1と傾斜状弾性片
部2…と連結壁部3…が、押出し成形等の成形方法に
て、一体に形成されている。あるいは、(図示省略する
が)溶接や接着やリベットにて一体状に連結することも
ある。また、この弾性構造体Aの材質は、金属又はプラ
スチックとされる。
【0020】次に、図1〜図3に示すように、板材4
は、板本体部4aと、その板本体部4aの相互に平行な
左右両端部に垂設されると共に弾性構造体Aの蟻溝5に
嵌入される係止片部4b,4cと、から成る。板材4の
材質としては、アルミニウム、プラスチック、スチー
ル、天然木、合板等があげられる。
【0021】係止片部4bは、図3の嵌入状態にて蟻溝
5の一側壁面5aに当接する当接面9を、有する。同様
に、他方の係止片部4cは、図3の嵌入状態にて蟻溝5
の他側壁面5bに当接する当接面9を、有する。
【0022】また、図3と図5に示すように、板本体部
4aの左右両端部の上面側には、切欠部7,7が設けら
れる。しかして、隣接する2つの板材4,4の隣接する
係止片部4b,4cは、外側端面が相互に当接した状態
として、1つの蟻溝5に嵌入状に係止される。
【0023】係止片部4b,4cを蟻溝5に嵌め込むに
は、図5に示すように、先ずイの板材4の係止片部4c
を蟻溝5に嵌め込む。その後、ロの板材4の図外の係止
片部4cを図外の蟻溝5に嵌め込んだ後に、そのロの板
材4の係止片部4bを矢印Dにて示すように図中の蟻溝
5に嵌め込む。
【0024】なお、係止片部4bの当接面9の下方に
は、当接面9とは反対方向へ傾斜する誘導斜面10が形成
されている。しかして、係止片部4bを蟻溝5に嵌め込
む際に、その誘導斜面10が、水平壁3dと側壁3aとの
間の角部に摺接して、係止片部4bが蟻溝5内に誘導案
内されると共に蟻溝5を成す壁部が弾性変形して開口幅
が次第に大きくなる。
【0025】ここで、蟻溝5の一側壁面5aの傾斜角度
が他側壁面5bに比して大きいため───即ちθ1 >θ
2 であるため───、一側壁面5a側に対応する係止片
部4bを蟻溝5内に容易に嵌め込むことができる。即
ち、係止片部4bを嵌め込むために蟻溝5の開口幅を広
げる変位量が少なくて済むため、比較的小さな力にて係
止片部4bを嵌め込むことができる。
【0026】その後、誘導斜面10が水平壁3dと側壁3
aとの間の角部を通過すると、ほとんど力を入れること
なく係止片部4bが蟻溝5内に入ると共に、蟻溝5を成
す壁部が復元して元の開口幅にもどる。これにより、係
止片部4b,4cが蟻溝5に係止状に嵌入して、弾性構
造体Aから板材4…が不意に外れるのを防止できる。
【0027】しかる後、イとロの板材4,4を連結具6
にて連結すれば、図3に示した嵌入状態となる。
【0028】なお、板材4…は、仕上板又は下地板とし
て使用される。即ち、仕上板として使用する場合は、板
材4…の上面が床面となる。また、下地板として使用す
る場合は、板材4…の上に、畳、化粧板、絨毯、ウッド
カーペット、タイルカーペット又は壁紙等を配設する。
【0029】上述のように構成したことにより、施工の
際に、本弾性構造体に板材4…を簡単かつ迅速に取付け
ることができる。従って、施工が容易となる。さらに、
外観を美しく仕上げることができる。
【0030】また、弾性構造体Aに別体としての板材4
を取付けるので、板材4と平板部1を接近させる方向の
外力が作用した場合に、傾斜状弾性片部2…が弾性変形
し易くなり、弾性変形可能な範囲内に於て柔らかいソフ
トな弾力性が得られる。これにより、幼児、老人、体の
不自由な人等が倒れた場合でも怪我を負い難くなり、安
全面で優れる。
【0031】また、図2に示すように、平板部1の上面
であって、隣合う傾斜状弾性片部2,2の内の相互に対
向する基端部の間に、仮想線にて示すように、(電線,
ケーブル等の)内部配線11や(水道管,ガス管等の)内
部配管12を、収納することができる。その場合、本弾性
構造体に板材4…を取付ける前に平板部1上に内部配線
11や内部配管12を収納し、その後、板材4…を取付けれ
ばよい。
【0032】さらに、蟻溝5の底壁3cが平板部1の一
面1aに当接して最小厚みTm を規制するので、本弾性
構造体に過大な外力が作用しても、傾斜状弾性片部2の
第1谷部V1 と第1山部M1 と第2谷部V2 と第2山部
2 がある程度以上に弯曲することは無く、弾性片部2
の破損を防止することができる。かつ、本弾性構造体の
最小厚みTm を正確に規制できる。
【0033】なお、この弾性構造体の最小厚みTm を、
内部配線11や内部配管12の外径寸法と同一乃至それより
も大きく設定するのが望ましい。そのようにすれば、本
弾性構造体に過大な外力が作用しても、平板部1と板材
4との間に十分な空間を保持することができ、内部配線
11や内部配管12が平板部1と板材4との間にて押し潰さ
れることが無く、内部配線11や内部配管12の破損を確実
に防止できる。
【0034】また、板材4を本弾性構造体から離脱させ
ることができる。即ち、図3の状態から連結具6を取外
して、その後、図5に示すようにロの板材4を矢印U方
向へ引っ張って、その板材4の係止片部4bを蟻溝5か
ら離脱させる。さらにその後、イの板材4の図外の係止
片部4bを蟻溝5から離脱させて後、図中の係止片部4
cを矢印U方向へ引っ張ってその係止片部4cを蟻溝5
から離脱させればよい。
【0035】また、この弾性構造体Aでは、施工の際に
使用するねじ部材は、連結具6取付け用のねじ部材8…
のみであるため、ねじや釘等をほとんど使用すること無
く施工できるという利点がある。
【0036】なお、連結具6とねじ部材8…を省略し、
かつ、板材4…の切欠部7を省略してもよい場合があ
る。そのようにすれば、ねじや釘等を全く使用すること
無く施工できる。
【0037】次に、図6〜図8は、蟻溝5の変形例を示
す。図6は、蟻溝5の一側壁面5aと底壁面5cとのな
す角度θ1 は、90°に設定されている。また、板材4の
係止片部4bの当接面9が板本体部4aに対してなす角
度も90°に設定されている。他の構成は、図1〜図5の
ものと同様である。
【0038】このようにすれば、イの板材4の係止片部
4cを蟻溝5に嵌め込んだ後に、ロの板材4の係止片部
4bをその蟻溝5に一層容易に嵌め込むことができる。
即ち、係止片部4bを嵌め込む際に蟻溝5の開口幅を広
げる必要が無いので、力を入れなくてもスムースに嵌め
込むことができる。
【0039】図7と図8は、蟻溝5の一側壁面5aと底
壁面5cとのなす角度θ1 と、蟻溝5の他側壁面5bと
底壁面5cとのなす角度θ2 との関係が、θ1 =θ2
90°とされている。
【0040】また、図7では、隣接する板材4,4の係
止片部4b,4cの当接面9,9の傾斜角度は上記角度
θ1 ,θ2 と同一角度である。他の構成は、図1〜図5
のものと同様である。
【0041】このようにすれば、隣接する板材4,4の
係止片部4b,4cの内、どちらを先に蟻溝5内に嵌め
込んでも、取付け易さは同じとなるため、板材4…の取
付け順序を考えなくて済む。
【0042】また、図8では、板材4の中途部に、蟻溝
5の一側壁面5aと他側壁面5bに密接状に夫々当接す
る傾斜側面13, 13とその下方の誘導斜面10, 10を有する
係止片部4dが、垂設されている。他の構成は、図1〜
図5のものと同様である。
【0043】このようにすれば、板材4を本弾性構造体
に強固に取付けることができ、板材4が不意に外れるこ
とを一層確実に防止できる。
【0044】図9は、本発明の他の実施の形態を示し、
蟻溝5に、板材4取付用の止着具15を固定するためのア
ンカー材16を、嵌込んだものである。アンカー材16は横
断面形状が台形状とされ、かつ、その横断面の外形寸法
は、蟻溝5の横断面の内形寸法よりも僅かに小さく設定
されている。アンカー材16の材質としては、木や樹脂が
あげられる。
【0045】なお、蟻溝5の一側壁面5aと底壁面5c
とのなす角度θ1 と、蟻溝5の他側壁面5bと底壁面5
cとのなす角度θ2 との関係が、θ1 =θ2 とされてい
る。他の構成は、図1〜図5のものと同様である。
【0046】しかして、図9の如く、板材4の表て面側
からアンカー材16へと止着具15を打ち込めば、本弾性構
造体に板材4を容易かつ迅速に取付けることができる。
かつ、板材4として、前記係止片部4b,4cを有して
いない単なる平板材を使用することができるという利点
がある。
【0047】また、図10に示すように、蟻溝5の底壁3
cに矢印F方向への外力を作用させれば、傾斜状弾性片
部2,2と連結壁部3が弾性変形して、蟻溝5の開口幅
が拡大するので、アンカー材16を蟻溝5から離脱させる
ことができる。これにより、板材4を簡単に取り外すこ
とができる。
【0048】図11は、蟻溝5の一側壁面5aと他側壁面
5bの上部のみを傾斜面とし、それよりも下方の面を底
壁面5cに直角な面としたものである。また、隣接する
板材4,4の係止片部4b,4cの当接面9,9の傾斜
角度は上記角度θ1 ,θ2 と同一角度である。他の構成
は、図1〜図5のものと同様である。
【0049】このようにすれば、隣接する板材4,4の
係止片部4b,4cの内、どちらを先に蟻溝5内に嵌め
込んでも、取付け易さは同じとなるため、板材4…の取
付け順序を考えなくて済む。
【0050】次に、図12と図13と図14は、本発明の別の
実施の形態を示し、隣合う傾斜状弾性片部2,2の内の
相互に反対方向へ向く先端部の間に、平板部1と平行な
支持壁部17を橋絡状に設けたものである。
【0051】なお、図例では、平板部1と傾斜状弾性片
部2…と連結壁部3…と支持壁部17…が、押出し成形等
の成形方法にて、一体に形成されている。また、この弾
性構造体Aは、床を成すコンクリートCの上方に発泡樹
脂製の板材Bを介して配設されている。
【0052】また、図14に示すように、複数の弾性構造
体A…をジョイント部材18…にて相互に連結する。具体
的には、各弾性構造体Aの左右両端部の上部には、左右
方向外方へ開口するスリット状の溝部19, 19が設けられ
る。そして、対向する一対の溝部19, 19に、帯板状のジ
ョイント部材18の左半部と右半部を夫々嵌入して、隣接
する弾性構造体A,Aを相互に連結する。
【0053】さらに、傾斜状弾性片部2と平板部1との
間、及び、支持壁部17と平板部1との間に、横断面形状
がI型又は略コの字型の支持部材20…が介装される。そ
の支持部材20…は、タンス等の重量物を支持するのに十
分な剛性を有し、かつ、弾性構造体Aに大きな荷重がか
かっても、重量物の下の部分のみ弾性構造体Aの高さ寸
法が変わらないように構成される。他の構成は、図1〜
図5のものと同様である。
【0054】なお、支持部材20…に適度な弾性を持たせ
て、重量物の荷重や衝撃を吸収するように構成するも好
ましい。そのようにすれば、傾斜状弾性片部2…の衝撃
吸収作用を補助することができ、大きな外力に適したク
ッション性をもたせることができる。
【0055】しかして、この図12〜図14の弾性構造体に
よれば、別体としての板材を上面側に固着する必要が無
くなるので、簡単に施工できると共に施工時間を短縮で
きる。なお、弾性構造体Aの支持壁部17側の面に、畳、
化粧板、絨毯、ウッドカーペット、タイルカーペット等
を配設するのが好ましいが、支持壁部17側の面を露出さ
せてそのまま床面に使用してもよい。
【0056】なお、本発明の弾性構造体を、壁面や柱の
外面に配設するも好ましい。その様にすれば、壁面や柱
面にクッション性をもたせることができ、幼児、老人、
体の不自由な人等が倒れた場合でも怪我を負い難くな
り、安全である。
【0057】また、本発明の弾性構造体を、椅子やベン
チのクッション、あるいは、道路、、ガードレール、機
械、乗物等の表面に配設して、緩衝用に使用することも
可能である。
【0058】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成されるので、
次に記載する効果を奏する。
【0059】請求項1記載の弾性構造体によれば、施工
の際に、本弾性構造体に板材4…を簡単かつ迅速に取付
けることができ、施工が容易となる。さらに、外観を美
しく仕上げることができる。また、本弾性構造体の弾性
変形可能な範囲内に於て柔らかいソフトな弾力性が得ら
れる。従って、建物の床面や壁面等に使用すれば、幼
児、老人、体の不自由な人等が倒れた場合でも怪我を負
い難くなり、安全面で優れる。また、用途に応じ本弾性
構造体の弾発の強さを比較的容易に選定できる。
【0060】また、本弾性構造体の内部に内部配線11や
内部配管12を、簡単に収納することができる。さらに、
ねじや釘等をほとんど使用すること無く施工できるとい
う利点がある。また、板材4…を本弾性構造体から簡単
に離脱させることができ、(電線,ケーブル等の)内部
配線11や(水道管,ガス管等の)内部配管12等を簡単に
チェックでき、改修工事も簡単にできる。さらに、板材
4…を簡単に取外せるので、ダニ等の害虫の駆除、清掃
が容易に行い得る。
【0061】請求項2記載の弾性構造体によれば、請求
項1記載のものと同様の効果を奏すると共に、本弾性構
造体に過大な外力が作用しても、傾斜状弾性片部2があ
る程度以上に弯曲することは無く、弾性片部2の破損を
防止することができる。かつ、本弾性構造体の最小厚み
m を正確に規制できる。
【0062】請求項3記載の弾性構造体によれば、別体
としての板材を固着する必要が無くなるので、簡単に施
工できると共に施工時間を短縮できる。また、建物の床
面や壁面等に使用すれば、幼児、老人、体の不自由な人
等が倒れた場合でも怪我を負い難い。
【0063】請求項4記載の弾性構造体によれば、請求
項3記載のものと同様の効果を奏すると共に、本弾性構
造体に過大な外力が作用しても、傾斜状弾性片部2があ
る程度以上に弯曲することは無く、弾性片部2の破損を
防止することができる。かつ、本弾性構造体の最小厚み
m を正確に規制できる。
【0064】請求項5記載の弾性構造体によれば、本弾
性構造体に左右両端部に係止片部4b,4cを有する板
材4…を容易に取付けることができる。かつ、一旦取付
けた後に、不意に外れ難くなる。
【0065】請求項6記載の弾性構造体によれば、本弾
性構造体に平板状の板材4…を容易かつ迅速に取付ける
ことができる。従って、施工が一層簡単となり、かつ、
施工時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態に於ける使用状態を示
す要部断面図である。
【図2】使用状態の断面図である。
【図3】要部拡大断面図である。
【図4】要部平面図である。
【図5】板材の取付け方法説明図である。
【図6】蟻溝の変形例を示す拡大断面図である。
【図7】蟻溝の変形例を示す拡大断面図である。
【図8】蟻溝の変形例を示す拡大断面図である。
【図9】他の実施の形態の要部拡大断面図である。
【図10】作用説明図である。
【図11】蟻溝の変形例を示す拡大断面図である。
【図12】別の実施の形態に於ける使用状態を示す要部断
面図である。
【図13】要部拡大断面図である。
【図14】連結部の説明図である。
【符号の説明】
1 平板部 1a 一面 2 傾斜状弾性片部 2a 基端 2b 先端 3 連結壁部 3a 側壁 3b 側壁 3c 底壁 4 板材 5 蟻溝 5a 一側壁面 5b 他側壁面 5c 底壁面 15 止着具 16 アンカー材 17 支持壁部 Tm 最小厚み V1 第1谷部 V2 第2谷部 M1 第1山部 M2 第2山部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚の平板部1の一面1aに、第1谷部
    1 と第1山部M1 と第2谷部V2 と第2山部M2 を基
    端2aから先端2bへと凹凸波状に順に有する傾斜状弾
    性片部2…を、交互に反対方向へ傾斜するように並設す
    ると共に、隣合う該傾斜状弾性片部2…の内の相互に対
    向する先端部を連結壁部3にて連結し、該連結壁部3
    に、板材4を取付けるための蟻溝5を設けたことを特徴
    とする弾性構造体。
  2. 【請求項2】 1枚の平板部1の一面1aに、第1谷部
    1 と第1山部M1 と第2谷部V2 と第2山部M2 を基
    端2aから先端2bへと凹凸波状に順に有する傾斜状弾
    性片部2…を、交互に反対方向へ傾斜するように並設す
    ると共に、隣合う該傾斜状弾性片部2…の内の相互に対
    向する先端部を連結壁部3にて連結し、該連結壁部3
    に、板材4を取付けるための蟻溝5を設け、複数の上記
    傾斜状弾性片部2…の先端部に所定値以上の圧縮力が作
    用した圧縮状態に於て、上記蟻溝5の底壁3cが上記平
    板部1の一面1aに当接して最小厚みTm を規制するよ
    うに構成したことを特徴とする弾性構造体。
  3. 【請求項3】 1枚の平板部1の一面1aに、第1谷部
    1 と第1山部M1 と第2谷部V2 と第2山部M2 を基
    端2aから先端2bへと凹凸波状に順に有する傾斜状弾
    性片部2…を、交互に反対方向へ傾斜するように並設す
    ると共に、隣合う該傾斜状弾性片部2…の内の相互に対
    向する先端部を連結壁部3にて連結し、該連結壁部3
    に、板材4を取付けるための蟻溝5を設け、さらに、隣
    合う該傾斜状弾性片部2…の内の相互に反対方向へ向く
    先端部の間に、上記平板部1と平行な支持壁部17を橋絡
    状に設けたことを特徴とする弾性構造体。
  4. 【請求項4】 1枚の平板部1の一面1aに、第1谷部
    1 と第1山部M1 と第2谷部V2 と第2山部M2 を基
    端2aから先端2bへと凹凸波状に順に有する傾斜状弾
    性片部2…を、交互に反対方向へ傾斜するように並設す
    ると共に、隣合う該傾斜状弾性片部2…の内の相互に対
    向する先端部を連結壁部3にて連結し、該連結壁部3
    に、板材4を取付けるための蟻溝5を設け、さらに、複
    数の上記傾斜状弾性片部2…の先端部に所定値以上の圧
    縮力が作用した圧縮状態に於て、上記蟻溝5の底壁3c
    が上記平板部1の一面1aに当接して最小厚みTm を規
    制するように構成し、かつ、隣合う該傾斜状弾性片部2
    …の内の相互に反対方向へ向く先端部の間に、上記平板
    部1と平行な支持壁部17を橋絡状に設けたことを特徴と
    する弾性構造体。
  5. 【請求項5】 蟻溝5が、左右の側壁3a,3bと底壁
    3cにて横断面形状に於て台形状に形成され、該蟻溝5
    の一側壁面5aと底壁面5cとのなす角度をθ1 とし、
    該蟻溝5の他側壁面5bと底壁面5cとのなす角度をθ
    2 としたときに、θ1 >θ2 とする請求項1,2,3又
    は4記載の弾性構造体。
  6. 【請求項6】 蟻溝5に、板材取付用の止着具15を固定
    するためのアンカー材16が、嵌込まれている請求項1,
    2,3又は4記載の弾性構造体。
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