JP2804677B2 - 多相モータの駆動回路 - Google Patents

多相モータの駆動回路

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JP2804677B2
JP2804677B2 JP4133560A JP13356092A JP2804677B2 JP 2804677 B2 JP2804677 B2 JP 2804677B2 JP 4133560 A JP4133560 A JP 4133560A JP 13356092 A JP13356092 A JP 13356092A JP 2804677 B2 JP2804677 B2 JP 2804677B2
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正夫 水本
広一郎 扇野
康平 櫻澤
博充 中野
正浩 八十原
俊樹 坪内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多相モータの駆動回路
に関し、特に多相モータを回転させる為に出力トランジ
スタをスイッチングした時に電源電圧が変動するのを防
止するのに好適な多相モータの駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の多相モータの駆動回路を示
す図である。尚、図2は一例として3相モータの駆動回
路の要部を示している。図2において、U,V,Wは3
相モータ内部に設けられた駆動コイルであり、3相モー
タの回転方向に応じて駆動電流が供給される。具体的に
は、駆動コイルU,V,Wに駆動電流を供給する為に
は、60度のM(middle)レベル、120度のH(high)レ
ベル、60度のM(middle)レベル、及び120度のL(l
ow)レベルを続けて成る波形を1周期とする階段波信号
が3相分使用され、これら3相分の階段波信号は互いに
120度づつ位相がずれた状態で発生している。そし
て、3相分の各階段波信号のレベルを同一時間軸上で6
0度単位で比較し、各階段波信号のレベルに1対1に対
応する方向の駆動電流を駆動コイルU,V,Wに流す様
にしている。例えば、3相モータを一方向に回転させる
場合、3相分の階段波信号の1周期において6種類(=
360度/60度)の駆動電流が、駆動コイルWからV
へ、UからVへ、UからWへ、VからWへ、VからU
へ、及びWからUへ順次流れ、この1周期の駆動電流の
供給動作を繰り返すことによって3相モータが一方向へ
の回転を継続することになる。
【0003】上記した駆動コイルU,V,Wへ駆動電流
を供給する為には各駆動コイル毎に駆動回路(1U)(1V)(1
W)が必要となる。ここで、駆動回路(1U)(1V)(1W)は同一
構成の為、駆動回路(1U)を取り上げて以下に説明する。
駆動回路(1U)において、(2U)(3U)はインバーテッドダー
リントン接続された出力トランジスタであり、出力トラ
ンジスタ(2U)のエミッタ及び出力トランジスタ(3U)のコ
レクタは電源VMと接続されている。ここで、電源VM
駆動コイルU,V,Wに駆動電流を供給する為に端子
(4)に印加される電圧であり、例えば30Vに設定され
ている。また、出力トランジスタ(2U)のベースには上記
駆動コイルUのための階段波信号を反転して得られる駆
動信号S1Uが印加される。即ち、この階段波信号がHレ
ベルの時、駆動信号S1UがLレベルとなって出力トラン
ジスタ(2U)(3U)が駆動されることになる。尚、出力トラ
ンジスタ(3U)のベース・エミッタ間に接続された抵抗(5
U)はリーク防止用である。
【0004】また、(6U)(7U)はダーリントン接続された
出力トランジスタであり、この出力トランジスタ(6U)(7
U)のコレクタは出力トランジスタ(3U)のエミッタ及び駆
動コイルUの一端と接続され、出力トランジスタ(7U)の
エミッタはアースされている。また、出力トランジスタ
(6U)(7U)のベース・エミッタ間には各々上記したリーク
防止用の抵抗(8U)(9U)が接続されている。また、(10U)
はエミッタが電流源(11)を介して電源VCC(例えば5V)
と接続されると共にコレクタが抵抗(12U)を介して出力
トランジスタ(6U)のベースと接続された相切り換えトラ
ンジスタであり、ベースには上記駆動コイルUのための
階段波信号が駆動信号S2Uとして印加される。即ち、階
段波信号がLレベルの時に相切り換えトランジスタ(10
U)は駆動されることになる。因みに、階段波信号のMレ
ベルは出力トランジスタ(2U)(3U)(6U)(7U)の動作に影響
を与えない中立レベルである。(13U)はコレクタが抵抗
(15U)を介して電源VMと接続されると共にエミッタが出
力トランジスタ(6U)のベースと接続され、ベースが相切
り換えトランジスタ(10U)のコレクタ電流によって制御
されるトランジスタであり、駆動信号S2UがLレベルの
時に動作する。即ち、駆動信号S2UがLレベルの時に出
力トランジスタ(6U)のベースには相切り換えトランジス
タ(10U)のコレクタ電流とトランジスタ(13U)のコレクタ
電流との合成電流が供給されることになる。これは、出
力トランジスタ(7U)の出力電流が例えば2Aと大電流の
為、これに見合うベース電流が要求されるからである。
【0005】(14U)はエミッタが抵抗(12U)を介して出力
トランジスタ(6U)のベースと接続されると共にコレクタ
がアースされたスイッチングトランジスタである。この
スイッチングトランジスタ(14U)のベースには、3相モ
ータの回転速度を制御するためのPWM(Pulse Width M
odulation)信号が印加される。例えば駆動コイルV又は
Wから駆動コイルUへ駆動電流が流れる時には出力トラ
ンジスタ(6U)(7U)が動作するが、この動作時間の中で出
力トランジスタ(6U)(7U)を更にスイッチング制御するこ
とにより駆動コイルU,V,Wへの駆動電流の供給時間
が制御され、3相モータは速度制御されることになる。
この為に使用されるのがPWM信号であり、PWM信号
がLレベルとなると、スイッチングトランジスタ(14U)
のオンに伴って出力トランジスタ(6U)(7U)がオフして駆
動電流の供給が停止され、PWM信号がHレベルとなる
と、スイッチングトランジスタ(14U)のオフに伴って出
力トランジスタ(6U)(7U)がオンして駆動電流が供給され
ることになる。即ち、PWM信号のL期間が長くなる様
にデューティ比を可変すると、駆動コイルU,V,Wへ
の駆動電流の供給時間が短くなって3相モータは低速回
転する様に制御され、またPWM信号のH期間が長くな
る様にデューティ比を可変すると、駆動コイルU,V,
Wへの駆動電流の供給時間が長くなって3相モータは高
速回転する様に制御されることになる。また、駆動コイ
ルU,V,Wに流れる駆動電流のレベルを検出する為に
検出抵抗(図示せず)が設けられており、駆動コイルU,
V,Wに過大電流が流れた時、前記検出抵抗の端子電圧
は所定レベル以上となる様に設定されている。即ち、前
記検出抵抗の端子電圧が所定レベル以上となっている期
間はLレベルの電流制限信号LMTが発生することにな
り、この電流制限信号LMTはスイッチングトランジス
タ(14U)のベースに印加され、出力トランジスタ(6U)(7
U)をオフして駆動コイルU,V,Wに過大電流が流れる
のを制限している。
【0006】以上より、駆動コイルUに接続される駆動
回路(1U)が構成されており、同様にして、駆動コイル
V,Wに接続される駆動回路(1V)(1W)が構成される。こ
こで、駆動回路(1V)(1W)内部の構成は駆動回路(1U)と同
一構成の為、Uに代えてV,Wの符号を付し、その説明
は省略する。こうして設けられた駆動回路を上記した3
相分の階段波信号に応じて駆動することにより、駆動コ
イルU,V,Wに駆動電流が流れ、3相モータが上記し
た一方向に回転することになる。具体的には、3相分の
階段波信号の1周期において、駆動電流が、出力トラン
ジスタ(3W)から駆動コイルW,V及び出力トランジスタ
(7V)の接続路へ、出力トランジスタ(3U)から駆動コイル
U,V及び出力トランジスタ(7V)の接続路へ、出力トラ
ンジスタ(3U)から駆動コイルU,W及び出力トランジス
タ(7W)の接続路へ、出力トランジスタ(3V)から駆動コイ
ルV,W及び出力トランジスタ(7W)の接続路へ、出力ト
ランジスタ(3V)から駆動コイルV,U及び出力トランジ
スタ(7U)の接続路へ、更に出力トランジスタ(3W)から駆
動コイルW,U及び出力トランジスタ(7U)の接続路へ相
切り換えに応じて順次流れ、この1周期の駆動電流の供
給動作を繰り返すことによって3相モータが一方向への
回転を継続することになる。
【0007】尚、上記した駆動回路はIC化されている
ものとする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図2において、駆動回
路(1U)(1V)(1W)内部の出力トランジスタ(6U)(7U)、(6V)
(7V)、(6W)(7W)は、上記した様に、駆動電流の供給方向
を切り換える相切り換え時、PWM信号及び電流制限信
号LMTがHレベルからLレベルとなる立ち下がり時、
オンからオフへスイッチングすることになる。しかしな
がら、出力トランジスタ(7U)(7V)(7W)がオンしている時
にこれらのコレクタ・エミッタ路には大電流が供給され
ており、更に3相モータを駆動する為に電源VMを端子
(4)と接続するがこれら端子(4)及び電源VMの間の配
線にはインダクタンス成分が含まれている為、出力トラ
ンジスタ(7U)(7V)(7W)がオンからオフへ急峻にスイッチ
ングすると、これを受けて前記配線にはインダクタンス
成分によって逆起電力が発生し、この結果、電源電圧V
Mは変動してしまうことになる。特に、モータを駆動す
るための電源電圧VMは30V程度と高い為、電源電圧
Mの変動分は無視することができない。そこで、問題
点として、図2に示す構成がIC化される為、電源電圧
Mの変動分を考慮してICを高耐圧としなければなら
なかった。更に、電源電圧VMの変動によってICが誤
動作してしまう問題点もあった。
【0009】また、ICを高耐圧としないで済ませる為
には、電源VMとアースとの間に大容量(数μF)のコン
デンサ(16)を外付けすればよいが、コスト高となる問題
がある。更に、最近では、モータの実装上の点から、モ
ータと該モータを駆動するためのプリント基板を樹脂封
止したものが多く、電源電圧の変動防止用のコンデンサ
を外付けしにくくなっているのが現状である。
【0010】そこで、本発明は、外付けコンデンサを設
けることなく電源電圧の変動を防止でき、高耐圧とする
ことが不要な多相モータの駆動回路を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決する為に成されたものであり、その特徴とするとこ
ろは、まず第1に、出力路が第1電源と第2電源との間
に直列接続された第1及び第2出力トランジスタを多相
モータの各駆動コイルの相切り換えに応じてオン又はオ
フする駆動回路を前記各駆動コイルに対応して設け、前
記各第1及び第2出力トランジスタの出力路の接続点を
前記各駆動コイルの一端と接続し、前記各第1出力トラ
ンジスタから前記各駆動コイルを介した前記各第2出力
トランジスタへの接続路に相切り換えに応じて駆動電流
を供給することによって、前記多相モータを駆動する多
相モータの駆動回路において、入力が前記第2出力トラ
ンジスタの入力と接続されると共に出力路が前記第1電
源と前記第2電源との間に接続され、前記多相モータの
各駆動コイルの相切り換え時に前記第2出力トランジス
タがオンからオフする過程で該第2出力トランジスタよ
りも早く浅いバイアス状態となる制御トランジスタと、
前記第1電源と前記第2出力トランジスタの入力との間
に接続され、前記制御トランジスタのバイアス状態が浅
くなる過程で前記第2出力トランジスタのオンからオフ
までの時間を大とするための制御電流を供給する時定数
回路と、を前記各駆動回路に対応して設けた点である。
【0012】また第2に、出力路が第1電源と第2電源
との間に直列接続された第1及び第2出力トランジスタ
を多相モータの各駆動コイルの相切り換えに応じてオン
又はオフする駆動回路を前記各駆動コイルに対応して設
け、前記各第1及び第2出力トランジスタの出力路の接
続点を前記各駆動コイルの一端と接続し、前記各第1出
力トランジスタから前記各駆動コイルを介した前記各第
2出力トランジスタへの接続路に相切り換えに応じて駆
動電流を供給することによって、前記多相モータを駆動
する多相モータの駆動回路において、出力路が前記第2
出力トランジスタの入力と前記第2電源との間に接続さ
れ、前記第2出力トランジスタがオンの時に該第2出力
トランジスタのオン期間を制御するためのスイッチング
信号が入力に印加されるスイッチングトランジスタと、
入力が前記第2出力トランジスタの入力と接続されると
共に出力路が前記第1電源と前記第2電源との間に接続
され、前記多相モータの各駆動コイルの相切り換え時及
び前記スイッチングトランジスタのスイッチング時に前
記第2出力トランジスタがオンからオフする過程で該第
2出力トランジスタよりも早く浅いバイアス状態となる
制御トランジスタと、前記第1電源と前記第2出力トラ
ンジスタの入力との間に接続され、前記制御トランジス
タのバイアス状態が浅くなる過程で前記第2出力トラン
ジスタのオンからオフまでの時間を大とするための制御
電流を供給する時定数回路と、を前記各駆動回路に対応
して設けた点である。
【0013】
【作用】本発明によれば、相切り換え時、スイッチング
トランジスタのスイッチング時に、第2出力トランジス
タがオンからオフする過程で制御トランジスタが第2出
力トランジスタよりも早く浅いバイアス状態となると、
時定数回路を構成するコンデンサの一端の電圧が変動し
て上昇する為、第2出力トランジスタに時定数回路の時
定数に応じた制御電流が供給され、これより第2出力ト
ランジスタがオンからオフするまでの時間が大となり即
ち第2出力トランジスタのオンからオフへのスイッチン
グが緩やかとなり、電源電圧の変動が防止される。
【0014】
【実施例】本発明の詳細を図面に従って具体的に説明す
る。図1は本発明の多相モータの駆動回路を示す回路図
であり、一例として3相モータの駆動回路の要部を示し
ている。ここで、図1の中で図2と同一素子については
同一符号を付すものとし、その説明は省略する。尚、図
1において、(2U)(3U)、(2V)(3V)、(2W)(3W)は第1出力
トランジスタ、(6U)(7U)、(6V)(7V)、(6W)(7W)は第2出
力トランジスタに対応する。
【0015】図1において、(17U)(17V)(17W)は各々駆
動コイルU,V,Wに接続される駆動回路であり、これ
ら駆動回路(17U)(17V)(17W)は同一構成の為、本願発明
の特徴となる構成は駆動回路(17U)のみに示すものと
し、駆動回路(17V)(17W)の動作説明は省略するものとす
る。また、駆動回路(17V)(17W)を構成する素子の符号に
はUに代えてV,Wを付すものとする。また、これら駆
動回路(17U)(17V)(17W)はIC化されているものとす
る。
【0016】駆動回路(17U)内部において、(18U)はベー
スが抵抗(19U)を介して出力トランジスタ(7U)のベース
と接続された制御トランジスタであり、コレクタは分圧
抵抗(20U)(21U)を介して電源VMと接続され、エミッタ
は制限抵抗(22U)を介してアースされている。ここで、
制限抵抗(22U)は出力トランジスタ(6U)(7U)が飽和状態
で動作していても制御トランジスタ(18U)を飽和させな
い為に設けられている。即ち、出力トランジスタ(6U)(7
U)がオンからオフする時、制御トランジスタ(18U)は制
限抵抗(22U)の存在によって出力トランジスタ(6U)(7U)
よりも早くバイアス状態が浅くなる。また、(23U)はI
C内部に設定可能な数pF程度のコンデンサであり、一
端が分圧抵抗(20U)(21U)の接続点と接続され、他端は出
力トランジスタ(6U)のベースと接続されている。ここ
で、分圧抵抗(20U)(21U)及びコンデンサ(23U)より時定
数回路が構成される。以上の構成を有する駆動回路(17
U)の動作について以下に説明する。
【0017】例えば、Hレベル、Mレベル、Lレベルか
ら成る3相分の階段波信号の所定のタイミングに応じ
て、駆動信号S1W及びS2Uが共にLレベルとなる状態、
即ち、駆動回路(17W)内部の出力トランジスタ(2W)(3W)
及び駆動回路(17U)内部の出力トランジスタ(6U)(7U)が
オンし、駆動コイルWからUへ駆動電流が供給されてい
る状態を考えるものとする。この時、制御トランジスタ
(18U)もオンし、分圧抵抗(20U)(21U)の接続点には所定
の電圧が発生する。この電圧をV1とする。
【0018】この状態から、3相分の階段波信号が変化
し、駆動信号S1W及びS2Vが共にLレベルとなると、出
力トランジスタ(3W)から駆動コイルW,V及び出力トラ
ンジスタ(7V)への接続路に駆動電流を供給する様に相切
り換えが行われる為、駆動信号S2UがMレベルとなって
出力トランジスタ(6U)(7U)はオンからオフへスイッチン
グされることになる。
【0019】ここで、出力トランジスタ(6U)(7U)がオン
からオフする時、制御トランジスタ(18U)もオンからオ
フすることになるが、出力トランジスタ(6U)(7U)がオン
からオフする過渡期において、制御トランジスタ(18U)
のバイアス状態は出力トランジスタ(6U)(7U)のバイアス
状態に比べてより早く浅くなる為、制御トランジスタ(1
8U)のコレクタ電圧が上昇し始める。すると、これを受
けて分圧抵抗(20U)(21U)の接続点電圧即ちコンデンサ(2
3U)の一端の電圧がV1からVMへ向かって上昇し、この
コンデンサ(23U)の一端の電圧の変動に応じて、制御電
流が分圧抵抗(20U)(21U)の抵抗値及びコンデンサ(23U)
の容量で定まる時定数に従ってコンデンサ(23U)の一端
から他端へと流れ、この制御電流はオンからオフしよう
としている出力トランジスタ(6U)のベースに供給される
ことになる。従って、出力トランジスタ(6U)(7U)はオフ
しようとしているにも関わらず、制御電流の供給によっ
てオン状態を継続しようとし、これにより出力トランジ
スタ(6U)(7U)がオンからオフするまでの時間が引き伸ば
され、出力トランジスタ(6U)(7U)は緩やかにオフするこ
とになる。よって、出力トランジスタ(6U)(7U)のオンか
らオフへのスイッチングが急峻となることなく緩やかに
行われる為、3相モータを駆動するための電源電圧VM
が印加される配線のインダクタンス成分に基づいて該電
源電圧VMが変動するのを防止できることになる。
【0020】尚、駆動回路(17U)内部の出力トランジス
タ(6U)(7U)が相切り換えによってオンからオフへスイッ
チングする場合の動作について説明したが、この出力ト
ランジスタ(6U)(7U)が3相モータを速度制御するための
PWM信号又は駆動コイルU,V,Wに過大電流が流れ
るのを防止するための電流制限信号LMTによってオン
からオフへスイッチングする場合であっても、上記した
動作と同様に、出力トランジスタ(6U)(7U)のオンからオ
フへのスイッチングは緩やかに行われることになる。ま
た、駆動回路(17V)(17W)内部の出力トランジスタ(6V)(7
V)、(6W)(7W)が相切り換え、PWM信号及び電流制限信
号LMT等によってオンからオフへスイッチングする場
合も、上記した動作と同様に、スイッチング動作は緩や
かに行われることになる。
【0021】以上より、3相モータを回転させる為に3
相分の階段波信号に応じて相切り換えを行ったり、3相
モータを速度制御するためのPWM信号がHレベルから
Lレベルとなったり、或は駆動コイルU,V,Wに過大
電流が流れるのを防止するための電流制限信号LMTが
HレベルからLレベルになったりしても、各駆動回路(1
7U)(17V)(17W)内部の出力トランジスタ(6U)(7U)、(6V)
(7V)、(6W)(7W)はオンからオフへ緩やかにスイッチング
することになり、これによって従来出力トランジスタ(6
U)(7U)、(6V)(7V)、(6W)(7W)が急峻にスイッチングする
ことによって生じていた電源電圧VMの変動が防止さ
れ、ICを破壊から保護できることになる。更に、時定
数回路を構成するコンデンサ(23U)(23V)(23W)をIC内
部に取り込むことができる為、コンデンサを外付けする
ことができない最近の樹脂封止モータにも十分に対応で
きることになる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、多相モータを回転させ
る為に相切り換えを行ったり、多相モータを回転制御す
るためにスイッチングトランジスタをスイッチングした
りしても、各駆動回路内部の第2出力トランジスタはオ
ンからオフへ緩やかにスイッチングしてオンからオフま
での時間が大となり、これより従来第2出力トランジス
タが急峻にスイッチングすることによって生じていた電
源ラインの変動が防止され、構成素子の破壊を防止でき
ることになる。特に、本発明回路をIC化した場合、I
Cを電源ラインの変動に基づく破壊から保護できる効果
は大である。更に、時定数回路を構成するコンデンサを
IC内部に取り込むことができる為、コンデンサを外付
けすることができない最近の樹脂封止モータにも十分に
対応できる等の利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多相モータの駆動回路を示す回路図で
ある。
【図2】従来の多相モータの駆動回路を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
(2U)(3U)(2V)(3V)(2W)(3W) 第1出力トランジスタ (6U)(7U)(6V)(7V)(6W)(7W) 第2出力トランジスタ (14U) スイッチングトランジスタ (17U)(17V)(17W) 駆動回路 (18U) 制御トランジスタ (20U)(21U) 分圧抵抗 (22U) 制限抵抗 (23U) コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻澤 康平 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 中野 博充 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 八十原 正浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 坪内 俊樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−75494(JP,A) 特開 平3−11996(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02M 7/42 - 7/98 H02M 1/00 - 1/30 H02P 7/36 - 7/66

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力路が第1電源と第2電源との間に直
    列接続された第1及び第2出力トランジスタを多相モー
    タの各駆動コイルの相切り換えに応じてオン又はオフす
    る駆動回路を前記各駆動コイルに対応して設け、前記各
    第1及び第2出力トランジスタの出力路の接続点を前記
    各駆動コイルの一端と接続し、前記各第1出力トランジ
    スタから前記各駆動コイルを介した前記各第2出力トラ
    ンジスタへの接続路に相切り換えに応じて駆動電流を供
    給することによって、前記多相モータを駆動する多相モ
    ータの駆動回路において、 入力が前記第2出力トランジスタの入力と接続されると
    共に出力路が前記第1電源と前記第2電源との間に接続
    され、前記多相モータの各駆動コイルの相切り換え時に
    前記第2出力トランジスタがオンからオフする過程で該
    第2出力トランジスタよりも早く浅いバイアス状態とな
    る制御トランジスタと、 前記第1電源と前記第2出力トランジスタの入力との間
    に接続され、前記制御トランジスタのバイアス状態が浅
    くなる過程で前記第2出力トランジスタのオンからオフ
    までの時間を大とするための制御電流を供給する時定数
    回路と、 を前記各駆動回路に対応して設けたことを特徴とする多
    相モータの駆動回路。
  2. 【請求項2】 出力路が第1電源と第2電源との間に直
    列接続された第1及び第2出力トランジスタを多相モー
    タの各駆動コイルの相切り換えに応じてオン又はオフす
    る駆動回路を前記各駆動コイルに対応して設け、前記各
    第1及び第2出力トランジスタの出力路の接続点を前記
    各駆動コイルの一端と接続し、前記各第1出力トランジ
    スタから前記各駆動コイルを介した前記各第2出力トラ
    ンジスタへの接続路に相切り換えに応じて駆動電流を供
    給することによって、前記多相モータを駆動する多相モ
    ータの駆動回路において、 出力路が前記第2出力トランジスタの入力と前記第2電
    源との間に接続され、前記第2出力トランジスタがオン
    の時に該第2出力トランジスタのオン期間を制御するた
    めのスイッチング信号が入力に印加されるスイッチング
    トランジスタと、 入力が前記第2出力トランジスタの入力と接続されると
    共に出力路が前記第1電源と前記第2電源との間に接続
    され、前記多相モータの各駆動コイルの相切り換え時及
    び前記スイッチングトランジスタのスイッチング時に前
    記第2出力トランジスタがオンからオフする過程で該第
    2出力トランジスタよりも早く浅いバイアス状態となる
    制御トランジスタと、 前記第1電源と前記第2出力トランジスタの入力との間
    に接続され、前記制御トランジスタのバイアス状態が浅
    くなる過程で前記第2出力トランジスタのオンからオフ
    までの時間を大とするための制御電流を供給する時定数
    回路と、 を前記各駆動回路に対応して設けたことを特徴とする多
    相モータの駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記スイッチング信号は、前記多相モー
    タを速度制御する為に、前記第2出力トランジスタを可
    変デューティでスイッチング動作させるためのPWM信
    号であることを特徴とする請求項2記載の多相モータの
    駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記スイッチング信号は、前記各駆動コ
    イルの駆動電流が所定値より大となった時に、前記第2
    出力トランジスタをオフして前記各駆動コイルの駆動電
    流を制限するための電流制限信号であることを特徴とす
    る請求項2記載の多相モータの駆動回路。
  5. 【請求項5】 前記制御トランジスタの出力と前記第2
    電源との間に制限抵抗が接続され、該制限抵抗は、前記
    第2出力トランジスタがオンの時に前記制御トランジス
    タが飽和するのを防止することを特徴とする請求項1又
    は2記載の多相モータの駆動回路。
  6. 【請求項6】 前記時定数回路は、前記第1電源と前記
    制御トランジスタの出力との間に接続された抵抗、及
    び、前記制御トランジスタの出力と前記第2出力トラン
    ジスタの入力との間に接続されたコンデンサを備えて成
    り、前記制御トランジスタがより浅いバイアス状態とな
    った時の前記コンデンサの端子電圧の変動に応じて前記
    第2出力トランジスタの入力に前記制御電流を供給する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の多相モータの駆
    動回路。
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