JPH1155981A - 過負荷保護機能付き電動機制御回路 - Google Patents

過負荷保護機能付き電動機制御回路

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JPH1155981A
JPH1155981A JP9206485A JP20648597A JPH1155981A JP H1155981 A JPH1155981 A JP H1155981A JP 9206485 A JP9206485 A JP 9206485A JP 20648597 A JP20648597 A JP 20648597A JP H1155981 A JPH1155981 A JP H1155981A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電動機の駆動電流を制御するトランジスタとし
て電流容量が小さい安価なものを用いることができる過
負荷保護機能付き電動機制御回路を提供する。 【解決手段】速度指令信号Vs と基準信号Vsrとを比較
回路CM1 により比較してPWM制御信号Vp を発生さ
せ、この制御信号Vp によりトランジスタTr1をオンオ
フさせて電動機1の駆動電流を制御する。電動機の過負
荷状態が生じて遮断指令信号Vc が発生したときにオン
状態になる過負荷保護用トランジスタTr2を比較回路C
M1 の非反転入力端子と接地間に設けて、トランジスタ
Tr2を導通させることにより比較回路CM1 の出力を瞬
時に零レベルにし、トランジスタTr1がオフ状態になる
際に不飽和状態が生じる時間を短くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過負荷保護機能を
備えた電動機制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動機の駆動電流をPWM制御すること
により、回転速度を制御するようにした電動機制御回路
として、速度指令信号と三角波形または鋸波形の基準信
号とを比較して速度指令信号のレベルの変化に応じてデ
ューテイが変化するパルス波形のPWM(パルス幅変
調)制御信号を発生する比較回路と、電動機の電機子コ
イルに流す駆動電流をオンオフするようにコレクタエミ
ッタ間回路が該駆動電流の通路の途中に挿入されるとと
もにベースが比較回路の出力端子に結合されて、PWM
制御信号が高レベルの状態にあるとき及び零レベルの状
態にあるときにそれぞれにオン状態及びオフ状態にされ
る電動機駆動電流制御用トランジスタとを備えたものが
実用されている。
【0003】この種の電動機制御回路においては、過負
荷等により電動機及び電動機駆動電流制御用トランジス
タに過電流が流れたときに該電動機及びトランジスタを
保護するために、過電流が流れたときにPWM制御信号
が電動機駆動電流制御用トランジスタに与えられるのを
阻止して、該トランジスタをオフ状態にする回路を付加
することにより、過負荷保護機能を持たせることが行わ
れている。
【0004】図7は従来のこの種の過負荷保護機能付き
電動機制御回路の例を示したものである。この例では、
電動機1の電機子2に巻かれた電機子コイルに対して電
動機駆動電流制御用のNPNトランジスタTr1のコレク
タエミッタ間回路と電動機駆動電流検出用抵抗R1 とが
直列に接続され、トランジスタTr1と抵抗R1 との直列
回路の両端に、直流電源3の出力電圧が電源スイッチ4
を介して印加されている。また電動機1に対する指令速
度(目標速度)の大きさに応じてレベルが変化する速度
指令信号(直流電圧信号)Vs を発生する速度指令信号
発生回路5と、三角波形または鋸波形の基準信号Vsrを
発生する基準信号発生回路6とが設けられ、これらの回
路から得られる速度指令信号Vs 及び基準信号Vsrが比
較器CM1 に入力されている。比較器CM1 は、速度指
令信号Vs と基準信号Vsrとを比較して速度指令信号V
s のレベルの変化に応じて(指令速度に応じて)デュー
ティが変化するパルス波形のPWM制御信号Vp を発生
する。このPWM制御信号Vp は抵抗R2 を通してトラ
ンジスタTr1のベースに印加されている。
【0005】トランジスタTr1のベースと接地間には、
導通したときにPWM制御信号VpをトランジスタTr1
から側路するように設けられた過負荷保護用トランジス
タTr2のコレクタエミッタ間回路が接続されている。ま
た電動機の電機子2に過電流が流れたときにトランジス
タTr2のベースに遮断指令信号Vc を与える遮断指令信
号発生回路7が設けられ、電機子2に過電流が流れたと
きに遮断指令信号VcによりトランジスタTr2をオン状
態にして、トランジスタTr1をオフ状態にすることによ
り、過電流を遮断するようになっている。
【0006】遮断指令信号発生回路7は、電動機駆動電
流検出用抵抗器R1 と過電流判定回路8とからなってい
る。図示の過電流判定回路8は、比較器CM2 とトラン
ジスタTr3とコンデンサC1 と抵抗R3 ないしR8 とに
より構成され、抵抗R3 ,R6 及びR7 のそれぞれの一
端には図示しない定電圧直流電源の出力電圧+Eが与え
られている。電動機駆動電流検出用抵抗R1 の両端に
は、電動機1の電機子電流に比例した大きさの電機子電
流検出信号Vi が得られ、抵抗R3 及びR4 からなる分
圧回路の分圧点には、過電流基準信号Virが得られる。
電機子電流検出信号Vi 及び過電流基準信号Virは比較
器CM2 に入力されて比較され、電機子電流が過電流設
置値を超えたときに比較器CM2 の出力が低レベルにな
ってトランジスタTr3をオフ状態にするようになってい
る。トランジスタTr3がオフ状態になるとコンデンサC
1 が抵抗R7 を通して一定の時定数で充電され、該コン
デンサC1 の両端に遮断指令信号Vc が得られる。この
遮断指令信号Vc は、抵抗R8 を通して過負荷保護用ト
ランジスタTr2のベースに与えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図7に示した従来の過
負荷保護機能付き電動機制御回路では、電動機1の電機
子電流が過電流設定値を超えてトランジスタTr3が遮断
された時点から遮断指令信号Vc が一定の時定数で立上
っていくため、過負荷保護用トランジスタTR2のコレク
タエミッタ間電圧が飽和状態になるまでの過渡時間が長
くなるのを避けられない。そのため、電動機駆動電流制
御用トランジスタTr1のコレクタエミッタ間電圧が不飽
和状態にある過渡時間が長くなり、該トランジスタTr1
が安全動作領域を超えて破壊する危険がある。したがっ
て、図7に示した回路では、電動機駆動電流制御用トラ
ンジスタTr1として、電流容量が大きいものを使用する
必要があって、装置のコストが高くなるという問題があ
った。
【0008】本発明の目的は、遮断指令信号の立上りの
過渡時間が長い場合であっても電動機駆動電流制御用ト
ランジスタのコレクタエミッタ間電圧が不飽和状態にあ
る時間が長くなることがないようにして、該トランジス
タとして、電流容量が小さい安価なものを用いることが
できるようにした過負荷保護機能付き電動機制御回路を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、速度指令信号
と三角波形または鋸波形の基準信号とを比較して速度指
令信号のレベル変化に応じてデューティが変化するパル
ス波形のPWM制御信号を発生する比較回路と、電動機
の電機子コイルに流す駆動電流をオンオフするようにコ
レクタエミッタ間回路が該駆動電流の通路の途中に挿入
されるとともにベースが前記比較回路の出力端子に結合
されて、PWM制御信号が高レベルの状態にあるとき及
び零レベルの状態にあるときにそれぞれオン状態及びオ
フ状態にされる電動機駆動電流制御用トランジスタとを
備えた過負荷保護機能付き電動機制御回路に係わるもの
である。
【0010】本発明においては、電動機制御回路に過負
荷保護機能をもたせるため、電動機の電機子に過電流が
流れたときに遮断指令信号を発生する遮断指令信号発生
回路と、比較回路の入力側に設けられていて、遮断指令
信号が発生したときに導通して比較回路の非反転入力端
子に入力される信号を比較回路から側路するように設け
られた過負荷保護用トランジスタとを設けた。
【0011】上記のように、遮断指令信号によって導通
させられる過負荷保護用トランジスタを比較回路の入力
側に設けて、該トランジスタにより、比較回路の非反転
入力端子に与えられる信号を該比較回路から側路するよ
うにすると、遮断指令信号の立上り過渡時間が長くて
も、比較器の非反転入力端子に入力される信号が反転入
力端子に入力される信号より低くなった時点で該比較器
から出力されるPWM制御信号が瞬時に零レベルになる
ので、電動機駆動電流制御用トランジスタがオフ状態に
される際に該トランジスタのコレクタエミッタ間電圧が
不飽和状態にある時間を短くすることができる。したが
って、電動機駆動電流制御用トランジスタとして、電流
容量が小さい安価なものを用いることができ、コストの
低減を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わる過負荷保護
機能付き電動機制御回路の構成例を示したものである。
同図において、1は電動機で、該電動機の電機子2に巻
かれた電機子コイルに対して直列に、電動機駆動電流制
御用のNPNトランジスタTr1のコレクタエミッタ間回
路と電動機駆動電流検出用抵抗R1 とが接続されてい
る。電動機1とトランジスタTr1のコレクタエミッタ間
回路と抵抗R1 との直列回路の両端に直流電源3の出力
電圧が電源スイッチ4を介して印加されている。電機子
2の両端には直流電源3の出力電圧に対して逆方向のダ
イオードD1 が並列接続されている。
【0013】速度指令信号発生回路5から出力される速
度指令信号Vs 、及び基準信号発生回路6から出力され
る三角波形または鋸波形(この例では鋸波形)の基準信
号Vsrがそれぞれ比較器CM1 の非反転入力端子及び反
転入力端子に入力され、比較器CM1 から出力されるP
WM制御信号Vp が抵抗R2 を通してトランジスタTr1
のベースに入力されている。PWM制御信号Vp は、速
度指令信号Vs のレベルが基準信号Vsrのレベルを超え
ている期間高レベルの状態をとるパルス波形の信号であ
って、このPWM制御信号Vp のデューティDf は速度
指令信号Vs のレベル変化に応じて変化する。
【0014】なおPWM制御信号Vp のデューティDf
は、PWM制御信号Vp の周期をT、該制御信号Vp が
高レベルになっている期間をTonとした場合、Df =T
on/Tで与えられる。
【0015】速度指令信号発生回路5は、電動機1の実
回転速度に比例する信号と指令速度に対応する信号とか
ら速度指令信号Vs を発生する。この速度指令信号Vs
は、指令速度と実回転速度との差に応じて大きさが変化
する信号であり、実回転速度が指令速度に比べて低い場
合ほど大きな値をとる信号である。
【0016】図示の速度指令信号発生回路5は、単安定
マルチバイブレーチ501を備えていて、電動機1に取
り付けられたロータリーエンコーダ9が出力する電動機
の実回転速度に比例した周波数のパルス電圧がマルチバ
イブレータ501の制御端子に入力されている。単安定
マルチバイブレータ501は、ロータリーエンコーダ9
がパルス電圧を発生するごとに一定の時間幅を有する矩
形波信号を発生する。この矩形波信号の周波数は、電動
機1の実回転速度に比例している。
【0017】単安定マルチバイブレータ501が発生す
る矩形波信号は、抵抗R9 とコンデンサC2 とからなる
積分回路に入力さて、電動機1の実回転速度に比例する
大きさの速度信号Vsaに変換され、該速度信号Vsaが演
算増幅器OP1 と抵抗R10及びR11とからなる減算回路
の逆相入力端子に入力されている。また、可変抵抗器R
v からなる分圧回路に直流定電圧Eが印加されていて、
この分圧回路から得られる速度基準信号(指令速度に対
応する大きさを有する信号)VSDが、減算回路の正相入
力端子に入力され、演算増幅器OP1 の出力端子に、速
度信号Vsaと速度基準信号VSDとの差に応じて大きさが
変化する速度指令信号Vs =(1+R11/R10)VSD−
(R11/R10)Vsaが得られるようになっている。この
速度指令信号Vs は比較器CM1 の非反転入力端子に入
力されている。
【0018】基準信号発生回路6は、一定の直流電圧E
により抵抗R12を通して一定の時定数で充電されるコン
デンサC3 と、出力端子が反転入力端子に直結された比
較器CM3 と、直流定電圧Eが印加された抵抗R13及び
R14の直列回路からなる分圧回路とを備えていて、コン
デンサC3 の端子電圧が比較器CM3 の反転入力端子に
入力され、抵抗R13及びR14からなる分圧回路の分圧出
力電圧が該比較器CM3 の非反転入力端子に入力されて
いる。この基準信号発生回路においては、コンデンサC
3 が抵抗R12を通して一定の時定数で充電され、コンデ
ンサC3 の両端の電圧が一定の傾きで上昇していく。こ
のコンデンサの両端の電圧は比較器CM3 の出力端子に
現れるため、比較器CM3 の出力電圧が一定の傾きで上
昇していく。コンデンサC3 の両端の電圧が抵抗R13及
びR14の直列回路から得られる分圧出力電圧を超える
と、比較器CM3 の出力端子が接地電位にされるため、
コンデンサC3 の電荷がほぼ瞬時に比較器CM3 の出力
段を通して放電させられる。コンデンサC3 が放電させ
られると、比較器CM3 の出力端子が非接地状態にされ
るため、再びコンデンサC3 が一定の時定数で充電され
ていく。これらの動作の繰返しにより、比較器CM3 の
出力端子に鋸波形の基準信号Vsrが得られる。この基準
信号Vsrは比較器CM1 の反転入力端子に入力されてい
る。
【0019】図2(A)は速度指令信号Vs と基準信号
Vsrとの波形を示したもので、比較器CM1 の出力端子
に生ずるPWM制御信号Vp は、図2(B)に示すよう
に、速度指令信号Vs の値が基準信号Vsrの値を超えて
いる期間高レベルの状態になり、速度指令信号Vs の値
が基準信号Vsrの値以下となっている期間低レベル(零
レベル)の状態になる矩形波波形となる。PWM制御信
号Vp のデューティDf は速度指令信号Vs のレベルの
変化に応じて変化する。PWM制御信号Vp が高レベル
の状態にある期間電動機駆動電流制御用トランジスタT
r1が導通して電動機1に駆動電流I(図2C)を流す。
【0020】図1に示した速度指令信号発生回路5は、
電動機1の実回転速度が指令速度よりも高いときに、速
度指令信号Vs のレベルを、実回転速度と指令回転速度
とが等しくなっているときのレベルよりも低くして、電
動機1の回転速度を低下させる。逆に電動機1の実回転
速度が指令回転速度よりも低いときには、速度指令信号
Vs のレベルを、実回転速度と指令回転速度とが等しく
なっているときのレベルより高くして、電動機の回転速
度を上昇させ、これらの動作により、実回転速度を指令
速度に近づける。
【0021】図1に示した電動機制御回路ではまた、比
較器CM1 の非反転入力端子と接地間にコレクタエミッ
タ間回路が接続された過負荷保護用トランジスタ(NP
Nトランジスタ)Tr2が設けられ、該トランジスタTr2
のベースに遮断指令信号発生回路7から出力される遮断
指令信号Vc が印加されるようになっている。トランジ
スタTr2は、遮断指令信号Vc が発生したときに導通し
て、速度指令信号Vsを比較器CM1 から側路する。
【0022】遮断指令信号発生回路7は電動機駆動電流
検出用抵抗R1 と過電流判定回路8とからなっている。
過電流判定回路8の具体的構成は、図7に示した従来例
に用いられていたものと同様である。
【0023】図1に示した電動機制御回路において、ト
ランジスタTr2のベースに印加される遮断指令信号Vc
の立上りの過渡時間が長いと、該トランジスタTr2のコ
レクタエミッタ間電圧が飽和するまでの過渡時間が長く
なるため、比較器CM1 の非反転入力端子の電位の立下
りの過渡時間(速度指令信号Vs が完全に側路されるま
での過渡時間)が長くなるが、速度指令信号Vs が基準
信号Vsr以下になった時点で比較器CM1 から出力され
るPWM制御信号は瞬時に低レベルになるので、電動機
駆動電流制御用トランジスタTr1がオン状態からオフ状
態になる過渡時間は短かい。そのため、トランジスタT
r1が安全動作領域を超えて破壊するおそれはない。
【0024】電動機の過負荷状態が生じて、遮断指令信
号Vc が発生し、過負荷保護用トランジスタTr2が導通
すると、速度指令信号Vs が比較器CM1 から側路され
るため、比較器CM1 の非反転入力端子のレベルが低レ
ベルにされる。そのため、比較器CM1 から出力される
PWM制御信号Vp は、零レベルの状態に保持される
か、またはそのデューティが低下させられる。したがっ
て、電動機1に与えられる駆動電流が零にされるか、ま
たは少くともその平均値が低下させられ、電動機に過電
流が流れるのが防止される。
【0025】電動機1の過負荷が除去されて電機子電流
検出信号Vi の大きさが過電流基準信号Vir(図7参
照)以下になると、遮断指令信号Vc の発生が停止する
ため、過負荷保護用トランジスタTr2がオフ状態にな
り、PWM制御信号Vp は通常の状態に復帰する。
【0026】図1に示した例では、速度指令信号発生回
路5から出力される速度指令信号Vs を比較器CM1 の
非反転入力端子に入力し、基準信号発生回路6から出力
される基準信号Vsrを比較器CM1 の反転入力端子に入
力して、過負荷保護用トランジスタTr2が導通したとき
に該トランジスタにより速度指令信号Vs を比較器CM
1 から側路するように構成したが、図3に示すように、
速度指令信号Vs を比較器CM1 の反転入力端子に入力
し、基準信号Vsrを比較器CM1 の非反転入力端子に入
力して、過負荷保護用トランジスタTr2が導通したとき
に該トランジスタにより基準信号Vsrを比較器CM1 か
ら側路するようにしてもよい。この場合には、指令速度
と実回転速度との差が大きい場合(電動機に大きな駆動
電流を流す必要がある場合)程速度指令信号Vs の大き
さを小さくするようにしておく。このような速度指令信
号Vs を得るには、図1に示した速度指令信号発生回路
5において、電動機1の実回転速度の大きさに比例する
速度信号Vsaを演算増幅器OP1 の正相入力端子側に入
力し、指令速度に対応する速度基準信号VSDを演算増幅
器OP1 の逆相入力端子に入力する。またこの場合に
は、指令速度が大きくなるにつれて速度基準信号VSDの
大きさが小さくなるようにしておく。
【0027】図4は、図3に示した電動機制御回路にお
ける速度指令信号Vs と基準信号Vsrとの関係の一例
と、PWM制御信号Vp 及び電機子電流Iの波形とを示
したものである。この例では、指令速度と実回転速度と
の差が大きい場合(電動機に大きな駆動電流を流す必要
がある場合)程速度指令信号Vs の大きさが小さくな
り、速度指令信号Vs の大きさが小さい場合程、PWM
制御信号Vp のデューティが大きくなる。
【0028】図3に示した制御回路において、電動機の
過負荷状態が生じて遮断指令信号が発生すると、トラン
ジスタTr2がオン状態になって、基準信号Vsrを比較器
CM1 から側路する。これにより比較器CM1 の出力が
零レベルになるため、トランジスタTr1がオフ状態にさ
れて、電動機の駆動電流が遮断される。
【0029】図5は遮断指令信号発生回路7に用いる過
電流判定回路8の構成を、図7に示したものと異ならせ
た例を示したもので、図5において、過電流判定回路8
以外の部分の構成は図1の例と同様である。
【0030】図5に示された過電流判定回路8は、電動
機駆動電流検出用抵抗R1 の両端間に生じる電機子電流
検出信号Vi が非反転入力端子に入力された比較器CM
4 と、直流定電圧Eが印加された抵抗R15及びR16の直
列回路からなっていて、比較器CM4 の反転入力端子に
過電流基準電圧Virを与える分圧回路と、比較器CM4
の出力端子と反転入力端子との間に接続された抵抗R17
と、比較器CM4 の出力端子と図示しない電源との間に
接続された抵抗R18とにより構成されている。この過電
流判定回路8では、電機子電流検出信号Vi の大きさが
過電流基準電圧Virの値を超えたときに比較器CM4 の
出力端子の電位が高レベルの状態になって遮断指令信号
Vc が発生し、該遮断指令信号Vc により過負荷保護用
トランジスタTr2を導通させる。
【0031】図1、図3及び図5に示した例では、速度
指令信号発生回路5が電動機の実回転速度をフィードバ
ックする回路を有していて、電動機の指令速度に対応す
る速度基準信号VSDのレベルと、電動機1の実回転速度
に比例する速度信号Vsaのレベルとの差に応じて速度指
令信号Vs のレベルを変化させるようにしたが、速度指
令信号発生回路5に実回転速度をフィードバックする回
路を設けることなく、該速度指令信号発生回路から、指
令速度に比例した信号を速度指令信号Vs として出力さ
せるようにしてもよい。
【0032】上記の例では、基準信号発生回路6が鋸波
形の基準信号Vsrを発生するようにしたが、基準信号V
srは、三角波形の信号であってもよい。
【0033】上記の各例では、電動機駆動電流制御用ト
ランジスタを1つだけ設けて、該トランジスタのコレク
タエミッタ間回路を、電動機の電機子コイルに対して直
列に接続しているが、本発明において用いる電動機駆動
電流制御用トランジスタは、電動機の電機子コイルに流
す駆動電流をオンオフするようにコレクタエミッタ間回
路が該駆動電流の通路の途中に挿入された状態で設けら
れるものであればよく、該トランジスタが複数個設けら
れていてもよい。例えば、3相ブラシレス直流電動機の
駆動電流を制御する場合には、図6に示したような駆動
回路10が用いられる。図6に示した駆動回路は、6つ
の電動機駆動電流制御用トランジスタTr1u 〜Tr1w 及
びTr1x 〜Tr1z を3相ブリッジ接続した回路からなっ
ていて、該駆動回路10の3相の出力端子3u〜3wに
それぞれ星形結線された3相の駆動コイル2u,2v及
び2wの非中性点側の端子が接続されている。また駆動
回路10の正極側電源端子10aが図示しない直流電源
の正極端子に接続され、負極側の電源端子10bが駆動
電流を検出するための電流検出用抵抗Ro を通して図示
しない直流電源の負極端子(接地)に接続されている。
駆動回路のブリッジの上辺のトランジスタ及び下辺のト
ランジスタには、電動機の回転子の位置に応じて定めら
れた所定の位相で図示しない制御回路から駆動信号が与
えられ、回転子の回転角度位置の変化に伴ってオン状態
になるトランジスタが切換えられることにより、駆動電
流が電機子コイル2u〜2wに転流させられて、電動機
が回転させられる。
【0034】このような駆動回路を用いる電動機におい
ても、駆動回路のブリッジの上辺を構成するトランジス
タTr1u 〜Tr1w のベースまたはブリッジの下辺を構成
するトランジスタTr1x 〜Tr1z のベースをPWM制御
信号を発生する比較回路の出力端子に接続することによ
り、駆動電流をPWM制御することができる。このよう
な場合にも、PWM制御信号を発生する比較回路の非反
転入力端子に入力される信号を比較回路から側路するよ
うに過負荷保護用トランジスタを設けることにより、本
発明を適用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、電動機の電機子に過電流
が流れたときに遮断指令信号発生回路から発生する遮断
指令信号によって導通する過負荷保護用トランジスタ
を、PWM制御信号を発生する比較回路の入力側に設け
て、遮断指令信号が発生したときに過負荷保護用トラン
ジスタを通して比較回路の非反転入力端子に入力される
信号を該比較回路から側路することにより、PWM制御
信号のデューティを零にするようにしたので、遮断指令
信号の立上り過渡時間が長い場合であっても、比較回路
から出力されるPWM制御信号を瞬時に零レベルの状態
にして、電動機駆動電流制御用トランジスタがオン状態
からオフ状態になる際にコレクタエミッタ間電圧が不飽
和状態にある時間を短くすることができる。したがっ
て、電動機駆動電流制御用トランジスタとして電流容量
が大きい高価なものを用いる必要がないので、過負荷保
護機能付き電動機制御回路を安価に提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる過負荷保護機能付き電動機制御
回路の構成例を示した回路図である。
【図2】図1の制御回路の各部の電圧、電流波形を示し
た波形図である。
【図3】本発明に係わる過負荷保護機能付き電動機制御
回路の他の構成例を示した回路図である。
【図4】図3の制御回路の各部の電圧、電流波形を示し
た波形図である。
【図5】本発明に係わる過負荷保護機能付き電動機制御
回路の更に他の構成例を示した回路図である。
【図6】本発明を適用する電動機の制御回路の要部の変
形例を示した回路図である。
【図7】従来例を示した回路図である。
【符号の説明】
1 電動機 2 電機子 3 直流電源 4 電源スイッチ 5 速度指令信号発生回路 6 基準信号発生回路 7 遮断指令信号発生回路 8 過電流判定回路 9 ロータリエンコーダ Tr1 電動機駆動電流制御用トランジスタ Tr2 過負荷保護用トランジスタ Tr3 トランジスタ CM1 〜CM4 比較器 OP1 演算増幅器 D1 ダイオード C1 ,C2 コンデンサ R1 電動機駆動電流検出用抵抗 R2 〜R18 抵抗 Rv 可変抵抗器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 速度指令信号と三角波形または鋸波形の
    基準信号とを比較して速度指令信号のレベルの変化に応
    じてデューティが変化するパルス波形のPWM制御信号
    を発生する比較回路と、電動機の電機子コイルに流す駆
    動電流をオンオフするようにコレクタエミッタ間回路が
    該駆動電流の通路の途中に挿入されるとともにベースが
    前記比較回路の出力端子に結合されて、前記PWM制御
    信号が高レベルの状態にあるとき及び零レベルの状態に
    あるときにそれぞれオン状態及びオフ状態にされる電動
    機駆動電流制御用トランジスタとを備えた過負荷保護機
    能付き電動機制御回路において、 前記電動機の電機子に過電流が流れたときに遮断指令信
    号を発生する遮断指令信号発生回路と、 前記比較回路の入力側に設けられていて、前記遮断指令
    信号が発生したときに導通して前記比較回路の非反転入
    力端子に入力される信号を前記比較回路から側路するよ
    うに設けられた過負荷保護用トランジスタと、 を具備したことを特徴とする過負荷保護機能付き電動機
    制御回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR20140078936A (ko) * 2012-12-18 2014-06-26 삼성전기주식회사 과전류 보호 회로 및 그 동작 방법
CN104734577A (zh) * 2013-12-24 2015-06-24 日本电产高科电机株式会社 马达驱动装置

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