JP3119299B2 - 電流制限装置付直流電動機の制御回路 - Google Patents

電流制限装置付直流電動機の制御回路

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JP3119299B2
JP3119299B2 JP09178970A JP17897097A JP3119299B2 JP 3119299 B2 JP3119299 B2 JP 3119299B2 JP 09178970 A JP09178970 A JP 09178970A JP 17897097 A JP17897097 A JP 17897097A JP 3119299 B2 JP3119299 B2 JP 3119299B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電流制限装置を備
えた直流電動機、特にその制御回路に関する。詳しく
は、電動機への電流供給を所定の最大電流に達した際に
遮断し再び導通させる電流制限手段を備えた制御回路に
関する。 【0002】 【従来の技術】このような回路は、西ドイツ特許出願公
開第3044027号公報から知られている。この公知
の回路において電流制限装置が設けられ、この装置は、
電動機の最大電流を、その全体の回転数範囲に亘って完
全に一定に保持している。このような電動機が外部の咬
み合いによって拘束された場合には、比較的大きな電流
が流れ、そのために過熱される場合がある。 【0003】 【目的】従って本発明の目的は、そのような電動機にお
いて特に電動機が拘束された場合に小形モータに許容さ
れうる簡単な手段によって電流を減少させて過熱を防止
することにある。 【0004】 【発明の構成概要】この目的は、本発明によれば、特許
請求の範囲第1項に記載の特徴によって達成される。本
発明によれば、制御手段により制御されかつ電動機に直
列に接続されたスイッチング要素を介して、電源端子に
接続される電動機の制御回路であって、電動機に流れる
実際電流の検出装置と、電動機の電流制限装置とを備
え、該電流制限装置は、該電動機電流検出装置により検
出された電動機電流が所与の許容最大値に達したとき、
該スイッチング要素を所定期間開成するものにおいて、
前記電動機は、直流電動機であること、前記スイッチン
グ要素が、該制御手段により、各整流(ないし転流)サ
イクルの期間内にパルス幅変調して作動制御されるこ
と、そして電動機の電流の所与の許容最大値が、前記パ
ルス幅変調作動制御により、制御されること、を特徴と
する。 【0005】 【発明の実施の態様】請求項2以下に、本発明の好適な
実施の態様を示し、その引照をもってここの記載に繰込
むものとする。本発明のさらなる第1の視点によれば、
電動機への電流供給を所定の最大電流に達した際に遮断
し(所定時間後に)再び導通させる電流制限手段を備え
た直流電動機の制御回路において、電動機に電源を供給
する電動機電源供給部が、開閉要素、電動機電流実際値
認識回路を介して電動機に接続され、該電動機電流実際
値認識回路は、電動機電流が所定の最大値を超過した場
合に、開路信号を開閉要素に送出すると共に、電動機の
各整流サイクル期間内において、電動機電流のタイミン
グパルス時間率(閉路時間対開路時間比即ち、パルス幅
変調信号)を電動機回転数に依存する信号として低減装
置に供給し、該低減装置は、該電動機回転数に依存する
信号に基づき最大電流を低減する信号(即ちパルス幅変
調信号)を電動機電流実際値認識回路に供給し、該電動
機電流実際値認識回路は時間遅延回路を介してパルス幅
変調に基づく閉路信号を閉路要素に供給するように構成
されることができる。 【0006】本発明のさらなる第2の視点によれば、電
動機への電流供給を所定の最大電流に達した際に遮断し
(所定時間後に)再び導通させる電流制限手段を備えた
直流電動機の制御回路において、電動機に電源を供給す
る電動機電源供給部が、開閉要素、電動機電流実際値認
識回路を介して電動機に接続され、該電動機電流実際値
認識回路は、電動機電流が所定の最大値を超過した場合
に、開路信号を開閉要素に送出すると共に、電動機の各
整流サイクル期間内において、電動機電流のタイミング
パルス時間率(閉路時間対開路時間比)を電動機回転数
に依存する信号として、低減装置に供給し、該低減装置
は、該電動機回転数に依存する信号に基づき最大電流を
低減する信号(即ち、パルス幅変調信号)を電動機電流
実際値認識回路に供給し、該電動機電流実際値認識回路
は、電動機電流が所定の下限値以下になった場合に、パ
ルス幅変調に基づく閉路信号を開閉要素に送出するよう
構成できる。 【0007】本発明のさらなる第3の視点によれば、電
動機への電流供給を所定の最大電流に達した際に遮断し
(所定時間後に)再び導通させる電流制限手段を備えた
直流電動機の制御回路において、電動機へ電流を供給す
るための電流パスと、前記電流パスを遮断制御するため
に前記電流パス中に設けられたスイッチング手段と、前
記スイッチング手段と前記電流パス内において直流に接
続され、前記電流パスの電流を検出する電流検出手段
と、前記電流検出手段に接続され電動機回転数に依存す
る信号を導出する回路手段と、前記電流検出手段により
検出された電流が前記電動機に対して選択された最大電
流よりも大の際に前記スイッチング手段を各整流サイク
ル期間内に繰り返して開閉し、いくつかのスイッチング
サイクルに亘る前記電動機の平均電流が前記選択された
最大電流よりも小となるように制御し、前記選択された
最大電流を前記電動機回転数に依存する信号に応じて可
変させ、相対的に低速度回転において選択された最大電
流について、前記相対的に低速度回転に対し電動機回転
速度が増大するに従い前記選択された最大電流よりも大
の最大電流に設定する手段と、を備えるよう構成するこ
とができる。 【0008】本発明の詳細および好適な実施態様は、次
に説明され図に示された、本発明を決して限定するもの
ではない実施例に示されている。なお、特許請求の範囲
の各項に付記した図面参照符号は、理解を助けるためで
あり、発明を図示の態様に限定することを意図しない。 【0009】概説すると、各整流サイクル(ないし相)
の期間内にスイッチング要素(15)の切換(ON/O
FF)制御は、パルス幅変調して行われる。即ち、これ
は後述の如く、タイミングパルス時間率(閉路時間対開
路時間比)の制御を、一つの各整流(ないし転流)サイ
クルの期間内に行うものである。その際、電動機電流の
所与の許容最大値が、併せて(同時に、また即ないし直
接的に)パルス幅変調作動制御により、制御される。こ
れにより、パルス幅変調方式の制御によって、電動機の
定格最大電流の制御と、電動機の拘束時や、起動時等の
低速回転時において過大電流が電動機に(従って、その
制御回路に)流れることの防止という、二つの制御が、
同時に達成される。この二つの制御は、パルス幅変調制
御を、一方で電動機の電流を示す信号と、他方で電動機
の回転速度に依存する信号とを、(例えば、両者を電圧
信号として)比較して行うことができる。電動機の回転
速度に依存する信号としては、その逆起電力の変化を利
用できる。 【0010】スイッチング手段の切換制御のための基準
電圧(比較電圧)を設定する際に、分圧器の一の抵抗に
他の抵抗を並列接続して並列接続への切換を行うことに
より分圧比を変化させることができる。並列接続によっ
て生ずる並列抵抗回路における電圧の跳躍変動を平滑化
するコンデンサ(34)を設けることができる。電流制
限手段が演算増幅器(比較器)を備え、該演算増幅器の
2つの入力端子に、電動機電流に依存する信号(抵抗2
0に流れる電動機電流による電圧降下、即ち抵抗20の
上流側)と、電動機の回転速度に関連して所定の電流最
大値を規定する信号(抵抗33の上流の接続点31)と
の差を供給するように構成することができる。また、前
記演算増幅器の出力端子と、その入力端子との間に、容
量性帰還回路を設けることができる。なお、並列抵抗回
路の切換は、比較器の出力により行うことができる。 【0011】容量性帰還回路が第1ダイオードを備え、
該第1のダイオードが、前記容量性帰還回路の再充電動
作に、再充電時定数を短縮する方向に作用することがで
きる。パルスが接地端子に導かれるように、前記第1ダ
イオードができる。前記容量性帰還回路が、第1コンデ
ンサを備え、小さな容量の第2コンデンサが直列に接続
され、2つのコンデンサの接続点に第1ダイオードを接
続できる。前記第2コンデンサに第2ダイオードを並列
に接続できる。 【0012】 【実施例】図1は、一般の集電子形小形電動機(ブラシ
形DC小形モータ)として構成されバイパスダイオード
11を並列に接続することが可能な直流電動機10を示
している。電動機10の一方の端子は、プラス導線12
と接続され、この導線は、逆極保護の役割をなすダイオ
ード13を介して+端子14に接続されている。電動機
10の他方の端子は、npnダーリントントランジスタ
15のコレクタと接続され、そのエミッタはマイナス導
線16と接続され、このマイナス導線は、低抵抗の測定
抵抗20およびこれに接続された導線部分21を介して
電動機装置の−端子17に接続されている。端子14お
よび17は、例えば直流電源として12Vまたは24V
の蓄電池に接続することができる。 【0013】導線12および21の間には、平滑コンデ
ンサ18が接続されている。さらに、抵抗19は導線1
2と接続点22の間に接続され、この接続点からツエナ
ーダイオード23が導線21に接続されている。この接
続点22は、npnトランジスタ24のベースに接続さ
れ、このコレクタは抵抗25を介して導線12に接続さ
れ、そのエミッタは導線26に接続され、動作時には、
この導線26に、導線21に対して一定な例えば5Vの
電圧が印加される。従って、要素19ないし25は、導
線26に接続された電流制限装置27の構成要素に対す
る電圧安定装置として使用され、前記電流制限装置27
は、測定抵抗20における電圧降下を検出し、所定の最
大電流になった際、抵抗20における電圧降下に応じて
ダーリントントランジスタ15を阻止し、従って端子1
4、17から電動機10に流れる電流が遮断され、電動
機10内の電流が、バイパスダイオード11を介して減
衰する。時間関数素子によって作動されるが所定の最小
電流が認められるまでの時間経過によっても得られる遅
延時間の後、電流が電動機10に再び投入され、最大電
流の所定値を再び超過した際、この動作が繰返される。
本発明は、最大電流の所定値が、零回転数の場合および
低回転数の場合に、電動機10の定格回転数の場合より
小さくなるように、最大電流の所定値を制御する問題に
関わる。 【0014】電流制限装置27は演算増幅器30を備
え、この演算増幅器30は、比較器としての役割をな
し、導線26および21によって電流が供給される。マ
イナス符号で示された反転端子は、接続点31と接続さ
れ、この点から抵抗32を介して導線26に接続され、
抵抗33を介して導線21に接続されている。従って、
抵抗32および33は、分圧器を構成する。抵抗33と
並列に数μFのコンデンサ34が接続されている。さら
に、接続点31から抵抗35がnpnトランジスタ36
のコレクタに接続され、そのエミッタは導線21と接続
され、そのべースは抵抗38を介して比較器30の出力
端子37と接続されている。比較器30は、その非反転
入力端子+(V+)が、その反転入力端子−(V−)よ
りも低い電位を有する間、その出力端子37が、内部に
おいて導線21と導通される(L出力)ように、内部が
構成されている。これに対して、逆転された場合には、
出力端子37は導線21と導通されていない(H出力、
いわゆるオープンコレクタを有する回路)。この出力端
子37は、抵抗39を介して導線26と接続され、抵抗
42を介してnpnトランジスタ43のベースと接続さ
れ、そのコレクタは、抵抗44を介して導線12と接続
され、そのエミッタは導線16と接続されている。従っ
て、今仮に、比較器30の出力端子37が導線21と接
続されたとすると(L出力)、トランジスタ36および
43を遮断し、トランジスタ15は、抵抗44を介して
ベース電流を得るため導通し、電動機10にトランジス
タ15を介して電流が供給される。逆に、比較器30の
出力端子37が導線21と接続されていない場合(H出
力)には、トランジスタ36は導通し、トランジスタ4
3は、抵抗39を介してベース電流が供給されて、導通
し、トランジスタ15は遮断される。この場合、トラン
ジスタ15が導通されると同時に、トランジスタ36
は、抵抗35が抵抗33と並列に接続されるように遮断
する。特に、抵抗35が抵抗33よりもわずかに小さな
抵抗値となるように、抵抗35および33が構成されて
いるため、これらの抵抗の並列接続のトランジスタ36
による切換は、実際には、抵抗33の値、または、この
抵抗33に印加され測定抵抗20を流れる実際電流の最
高値を決定する電圧(接続点31)の値を二分するよう
に作用する。 【0015】比較器30は、動作時に、電動機10の回
転数、従ってその逆起電力に依存して常にその切換出力
状態を変えるため、トランジスタ36は動作時に繰返し
導通・遮断され、従って接続点31と導線21との間の
電圧が、この変化の周期(サイクル)で常に変動するか
の如く作動する。これは、この電圧を平滑にするコンデ
ンサ34によって回避され、従って、コンデンサ34に
おける直流電圧(即ち、接続点31の電圧=V−)は、
定常の運転回転数の場合にトランジスタ36が常に遮断
されている(出力37はL)ため高く、これに対して電
動機10が阻止(ブロック)されている場合には、トラ
ンジスタ36が各整流サイクルの大部分の時間、導通し
ているため低い。即ち、比較器30の比較電圧たる反転
入力端子−の電圧V−は、電動機の定常回転数時の値か
ら、低速になるに従い、約二分の一に低くなる。逆に言
うと、電動機回転数に対応する信号となる。電動機10
の起動時に、コンデンサ34におけるこの電圧は、静止
時の低い値から出発し、運転回転数における最高値(定
格値)まで、ほぼ連続的に増加する。このように、電流
制限装置27によって制限される最大電流の値は、電動
機10の回転数の関数である。なお、電動機の逆起電力
は、回転数に比例して増大する。一方電動機の実際電流
は、起動時でみると、低回転数のとき程急勾配で上昇
し、回転数の増大とともに勾配はなだらかとなる。 【0016】トランジスタ36、抵抗33、35、およ
びコンデンサ34からなる回路は、比較器30の出力
(37)によるトランジスタ36の切換タイミングの制
御を介してディジタル・アナログ変換器と同様に、電流
パルスのタイミングパルス時間率(デューティ比)を制
御し、従って間接的には電動機10の回転数に依存し
て、最大電流値を制御するように作用する。 【0017】比較器30は、いわゆるタイミングパルス
増幅器として接続され、このためキャパシタンスをもつ
正帰還特性を有し(出力端子37がキャパシタンス4
7、49を介して非反転入力端子+へ接続されてい
る)、従って比較器30は、高過ぎる電動機電流が作用
した場合には、所定時間後に初めて以前の接続状態に再
び復帰することができる。このため、出力端子37は、
抵抗46および第1コンデンサ47の直列回路を介して
接続点48と接続され、この接続点48は、第2コンデ
ンサ49を介して比較器30の非反転入力端子+と接続
されている。さらに、2つのダイオード52、53が接
続されている。ダイオード53のアノードは導線21と
接続され、そのカソードは接続点48と接続されてい
る。ダイオード52のカソードは、比較器30の非反転
入力端子+と直接接続され、抵抗54を介して導線16
と接続されており、他方において、そのアノードは接続
点48と接続されている。 【0018】タイミングパルス増幅器の時定数は、抵抗
46、54およびコンデンサ47によって、ほぼ決定さ
れる(抵抗46は主として比較器30の高周波振動の防
止に使用される)。これらの接続要素は、コンデンサ4
7(従ってV+)の再充電時間をほぼ決定する。電動機
の拘束状態および低回転数の場合、タイミングパルス増
幅器が高い周波数にて繰返えし切換接続されるため、コ
ンデンサ47の再充電に充分な時間を確保することがで
きない。従って、回転数の減少に伴って電動機電流が例
えば30%増加する場合があり、これは説明した理由か
ら不都合であり、特に電動機10が停止されている場合
には、これによってパワートランジスタ15も危険にさ
らされる場合がある。これに対しては、コンデンサ47
を充電する場合、ダイオード53が抵抗54を橋絡する
ため、ダイオード53によって、遅延が生じないように
なる。これに対して、コンデンサ47の放電時に、ダイ
オード53は阻止されるが、ダイオード52は導通し、
従って抵抗54を通して放電が行われ、必要な時間特性
が得られる。 【0019】さらに、正帰還特性を所望の状態に制御す
るため、第2コンデンサ49が設けられ、これは、例え
ばコンデンサ47の3分の1のキャパシタンスをもち、
ダイオード52と並列に接続されている。このコンデン
サ49は、ダイミングパルス増幅器の高速切換を行な
う。仮に、コンデンサ49が、コンデンサ47と同じ容
量につくられている場合には、第2コンデンサ49の充
電動作および放電動作が非対称にならないため、低回転
数の場合に再び不都合な状態になる。ダイオード52お
よび53によって、(トランジスタ36および抵抗35
がない場合)回転数の低下に伴って電動機電流の制限値
が一層高い値になることが防止される。 【0020】次に、図1に示す回路の構成要素の幾つか
の代表的な値が示されており、その場合、k=kΩ,n
=nFを意味している。 【0021】 ダイオード13... 型式4001 コンデンサ18... 100μF 抵抗20... 0.1Ω 抵抗32... 100k 抵抗33... 13k 抵抗35、38、42、26... 10k 抵抗39、44... 1.5k 抵抗46... 1k 増幅器30... L M393 コンデンサ47... 15n コンデンサ49... 4.7n 抵抗54... 3.3k コンデンサ34... 3μF 【0022】動作: 以下比較器30の反転入力端子−、非反転入力端子+の
電圧を夫々V−、V+とし、タイミングパルス時間率
m、パルス時間幅t、パルス立下り時間幅t´、パルス
周期T(T=t+t´)、抵抗20の電流Iとして、動
作を説明する。なお、パルス周期は、電動機の整流サイ
クルより当初はるかに小(高周波)である。静止してい
る電動機を電源に接続した場合、この瞬間電動機はまだ
回転していないため、電動機10の逆起電力は零であ
る。従って、まずV+、V−は各抵抗の分圧によって定
まる初期値をとる方向に推移する。ここで起動(電流ス
イッチONで当初トランジスタ15はON)により電動
機電流が急激に増大するため、短い投入時間(t1
過)の後、電流制限装置27が切換作動し、高いタイミ
ングパルス周波数(1/T1)および低いタイミングパ
ルス時間率(m1=t1/T1)によって電流を遮断す
る。従って、トランジスタ36は、演算増幅器30の出
力端子37のH、L出力に応じて、この高いタイミング
パルス周波数(短いサイクル周期T1)によって極めて
短時間(t1)、例えば10msで遮断され、次に比較
的長い時間(t´1)、例えば50msの間、導通す
る。この導通によってコンデンサ34の電圧(従ってV
−)が、トランジスタ36(並列抵抗33、35回路の
切換トランジスタ)が連続的に開路(非導通)状態とさ
れた場合の値の約半分に減少する。そして、この切換サ
イクルの高い周波数での繰返えしの間(即ち一つの整流
サイクル期間内で)測定抵抗20を流れる電流(I1
v、平均値)が、定格回転数における値(I0)の約半
分に制限され、しかも、この減少した電流がタイミング
パルス増幅器30L、H出力の所定の高周波切換えによ
って、電動機に外部から極めて短い時間間隔の間、供給
されるため、時間的平均として与えられる電動機10へ
の電力供給は、定格回転数における電力の約4分の1に
制限され、その結果、拘束又は停止された状態において
も過熱を生じない。 【0023】電動機10が起動して回転が始まると、そ
の回転数にほぼ比例した逆起電力(Ve)が電動機のコ
イルに誘起され、従って電動機内の電流が回転数の増大
に対応してより緩かな増加速度になりつつ(増加勾配が
小さくなりつつ)増加し、これらが比較器30の入力V
+、V−に所定の影響を与えるのでタイミングパルス増
幅器30の切換期間ないしパルス時間幅(t)が長くな
ると共に、いわゆるパルス時間率またはタイミング比率
(m=t/Tマーク・スペース比率ないしパルス幅比)
も増加する。その結果トランジスタ36は電動機の各整
流サイクルにおいて総計して一層長い時間非導通とな
り、一層短い期間だけ導通する状態になる。これに対応
してコンデンサ34の電圧(即ち基準電圧V−)が増加
し測定抵抗20を流れる電流Iの制限値が、一層高い値
にシフトされる。これは、例えば通風機のような回転数
に依存する負荷の場合、充分な起動モーメントを発生す
るために必要である。なお回転数の増大(電流Iの増
大)に伴い、パルス時間率が長くなり(m1=t1/T1
<m2=t2/T2)対応してトランジスタ15(電動機
10)の通電時間が徐々に長くなり、対応して所定の電
圧降下△Vが測定抵抗20に生じる。これらの結果がV
−、V+の相対比に関係して、比較器30の切換タイミ
ングと切換時のV−電圧が同時にシフトされる。 【0024】定格回転数の場合、所定の大きな回転数と
なり対応して電動機10の逆起電力が極めて大きくなる
ため、その電流は許容最大電流以下であり、従って電流
制限装置27は作動せず、双方のトランジスタ36およ
び43は常に非導通状態にあり、トランジスタ15は常
に導通状態にある。その場合、コンデンサ34における
電圧(V−)は、その最大値を有し、電流は、例えば回
転数が零の場合または低回転数の場合の2倍の値に制限
される。このようにして、電流制限作動値が、最低の費
用で回転数に依存して変化される。ダイオード52およ
び53の動作は既に説明した。これらは同じ目的に使用
され、構成要素34ないし36の動作を支援する。 【0025】電流制限作動値の変化が他の方法によって
得られることは勿論である。例えば、抵抗33の代りに
電位差計を使用することが可能であり、これは、偏位が
増幅器のタイミングパルス周波数の関数である電気制御
装置によって制御される。または、抵抗32と並列に、
抵抗およびトランジスタの直列回路を接続することがで
き、この場合、このトランジスタは、トランジスタ15
が導通している場合に導通する。この場合、平滑コンデ
ンサ34を使用する必要があり、この平滑コンデンサ3
4は、接続点31と導線21との間か、または点31と
導線26との間に接続することができる。また、この代
りに、測定抵抗20の値をパルス時間率に依存して変化
することも可能であるが、これは数個の構成要素を前提
とする。従って、本発明の枠内において多くの変更を加
えることができ、図示の実施態様は、現在において知ら
れた最良の実施形態ではあるが、決して唯一のものでは
ない。 【0026】図2ないし図4は、無集電子直流電動機の
場合における本発明の適用を示している。図1の場合と
同一または同じ作用を行なう部分は、図2ないし図4に
おいても同じ参照符号で示されており、再度説明されて
はいない。このような電動機の代表的な実施例が、図2
に極めて概略的に示されている。図2は、2極、2パル
ス、単相の無集電子直流電動機を示している。 【0027】定義: 2パルス: 電気角360°の回転子回転毎に固定子に
供給される電流パルスの数。これは例えば2パルス電動
機の場合、電気角360°当り2電流パルスである。 【0028】 単相:電動機が唯一つの巻線を備える。 2極:回転子が2極を備える。 【0029】実施例には示されていないが、他のパルス
形態、他の相数および極数を有する電動機の場合にも、
本発明が同様に適用されることは勿論である。 【0030】図2に示された電動機60は、2極、2パ
ルス、単相の外部回転子電動機である。この外部回転子
61は半径方向に磁化されており、この場合、双方の極
がNおよびSで示されている。 【0031】この磁化は、極間に狭い空隙部64および
65(電気角約5°ないし15 °)を備えて梯形をな
している。梯形の磁化は、夫々電気角165°ないし1
75°に亘って実際的に一定な磁束を生じ、これに続い
て磁化が単調に低下している(詳細に説明された出願人
の西ドイツ特許第2346380号参照)。 【0032】回転子61は、周囲部分62、例えば鋼製
の深絞りされた容器を備え、この図示されていない底部
は、回転子の図示されていない軸と結合されている。こ
の容器62の中に特別な磁石63が固定されている。容
器62には、電動機60によって駆動される通風機の通
風羽根67が溶接されている。ここでは1つの羽根67
だけが示されている。 【0033】図2において、実際に一定な磁束(磁束密
度)を有する個所が、N極ではハッチングにより、S極
では点によって概略的に示されている。回転方向は符号
66で示されている。固定子68は、2つの突出した極
すなわち上部極69および下部極70を備え、これらの
極の間には、単相巻線75が設けられる溝73および7
4を包含し、この巻線の2つの端子は符号78および7
9で示されている。回転子位置センサ82が、溝74の
開口部に設けられている。これは特に電流磁気センサ、
例えばホールICである。ホールICは、回転子62が
回転する際に、m=50%のパルス時間率を有する、換
言すればパルス長さが休止長さと略等しい略矩形信号を
送出する。 【0034】固定子極69の上の空隙部83、およびこ
れと形状が等しい極70の上の空隙部84は、アメリカ
合衆国特許第4030005号明細書が示すように形成
されている。例えば空隙部83は、溝73から出発して
回転方向に最大点80まで増大し、そこから最小点d1
まで単調に再び減少している。従って、所望の磁気抵抗
モーメントが生じる(前述の西ドイツ特許第23463
80号明細書参照)。本発明による電動機が、同様に、
内部回転子電動機として、または(平らな空隙部を備え
た)平形電動機としても構成されることは勿論である。
図示の円筒形空隙部の場合の空隙部の形状は、所望の磁
気抵抗モーメントの形態および回転子61の磁化の形式
に依存する。極空隙64および65は、傾斜させること
が有効な場合がある。 【0035】運転時に巻線75内に直流パルスが端子7
8から端子79へ、続いて直流パルスが端子79から端
子78へ交互に流れる。互に隣り合う2つのパルスの間
には、夫々電流休止期間がある。この休止期間は、例え
ば西ドイツ特許第3044056号によって、特に長く
なることを回避するために有効な前記西ドイツ特許の図
4または図6による装置によって発生することができ
る。 【0036】図4が示すように、電動機巻線75は、2
つのpnpパワートランジスタ91、92および2つの
pnpパワートランジスタ93,94をもつ全ブリッジ
回路90の一部である。トランジスタ91および92の
エミッタはプラス導線12に接続され、トランジスタ9
3および94のエミッタはマイナス導線16に接続され
ている。トランジスタ91および93のコレクタは、互
に巻線端子78に接続されている。同様に、トランジス
タ92および94のコレクタは、互に巻線端子79に接
続されている。2つのバイパスダイオード95および9
6は、パワートランジスタ91および92と逆並列に接
続され、遮断動作時における過度に高い尖頭電圧から、
このトランジスタを保護している。トランジスタ91お
よび92のベースは、夫々コンデンサ101,102を
介してプラス導線12と接続されている。トランジスタ
91ないし94は、低い動作電圧の場合、簡単なトラン
ジスタであり、高い動作電圧の場合は特に図示のように
ダーリントントランジスタである。 【0037】ブリッジ回路90の駆動には、2つのnp
nトランジスタ106,107が使用される。106の
コレクタは抵抗108を介して92のベースと接続さ
れ、107のコレクタは抵抗109を介して91のベー
スと接続されている。106のエミッタは93のベース
と接続され、107のエミッタは94のベースと接続さ
れている。従って、トランジスタ106がターンオンさ
れた場合には、2つの対角線上逆向きに対向したパワー
トランジスタ92および93が導通し、電流i1が、端
子79から端子78の方向に巻線75を通して流れる。
逆に、トランジスタ107が接続された場合には、対角
線上逆向きに対向したトランジスタ91および94が導
通され、電流i2が、端子78から端子79の方向に流
れる。 【0038】電流制限装置110の制御装置として、2
つのnpnトランジスタ112および113が設けら
れ、これらは夫々エミッタがマイナス導線16に接続さ
れている。112のコレクタは93のべースと接続さ
れ、113のコレクタは94のベースと接続されてい
る。トランジスタ112のベースは、抵抗114を介
し、トランジスタ113のべースは、抵抗115を介し
て、電流制限装置110の出力端子37と接続されてい
る。電流制限装置110が2つのトランジスタ112お
よび113を導通させた場合には、パワートランジスタ
93および94のベースが無電流になり、これら2つの
トランジスタが遮断され、従って巻線75はマイナス導
線16から切離され、そこから電流が得られなくなる。
これに対して、この場合、パワートランジスタ91およ
び92は引続き導通状態にある。このことは、巻線75
における電流の減衰が緩やかになり、巻線75には、一
層小さな尖頭電圧が生じるため有効である。このように
することによって、電動機60は、静かに安定して回転
し、パワートランジスタ91ないし94の負荷が少くな
り、電動機60の鉄損が減少する。そのほか、電動機へ
の電流供給導線に、一層小さな電流変動が生じ、これは
コンデンサ118によって抑制される。 【0039】制御トランジスタ106および107は、
制御導線116,117を介して電動機の整流制御部1
20から駆動される。制御部120は、選択回路とも称
される整流制御装置118を備え、この装置は、整流制
御装置118と共に示されているように、導線26およ
び21の間の調整された電圧に接続されたホールIC8
2(図2)から制御パルスの供給を受ける。図3に概略
的に示すように、矩形パルス116’(図3A)および
117’(図3B)が、制御導線116,117に互に
交替して起生され、パルス休止期間αによって互に離間
されているため、常に交替してパワートランジスタ91
および94、次にパワートランジスタ92および93が
導通され、交替して導通されなければ、これらのトラン
ジスタは惹起した短絡によって直ちにブレークされるた
め、全ての4つのトランジスタ91ないし94が、同時
に導通されることはない。 【0040】ブリッジ回路90は、別の構成要素を包含
し、トランジスタ106および93のベースの間に抵抗
123が設けられ、同様にトランジスタ107および9
4のベースの間に抵抗124が設けられている。トラン
ジスタ106および93のエミッタ間にコンデンサ12
5があり、同様にトランジスタ107および94のエミ
ッタ間にコンデンサ126がある。これらのコンデンサ
は、トランジスタ91,92の接続の際における不都合
な尖頭電流を回避するのに使用される。コンデンサ10
1,102は、トランジスタ93および94の場合と同
じ作用を行なう。 【0041】電流制限装置110は、図1の電流制限装
置27と全く同一に構成されており、従って図1と同じ
符号が使用されている。しかしながら、図4では、演算
増幅器30のほかに演算増幅器(デュアル・コンパレー
タ)130を備えた複合比較器が使用されており、この
演算増幅器130は、同様に、非反転入力端子+が、反
転入力端子−よりも低い電位をもつ間、その出力端子1
31が内部において導線21に導通される(L出力)よ
うに構成されている。逆の場合には、出力端子131は
導線21と導通されない(H出力、いわゆるオープンコ
レクタを有する回路)。増幅器130は、増幅器30と
共に電流の供給を受け、従って、その電流供給は特に記
されていない。図4の場合、抵抗35が、出力端子13
1と接続点31との間に接続され、非反転入力端子+
が、反転入力端子−よりも低い電位をもつ場合、抵抗3
5は演算増幅器130によって抵抗33と並列に接続さ
れ、逆の場合には、抵抗33と並列に接続されない。 【0042】図4において、図1の抵抗32が、2つの
直列に接続された抵抗32’おび32’’に分割されて
おり、これらの接続点132が、増幅器130の非反転
入力端子+と接続されている。これに対して、増幅器1
30の反転入力端子−は、増幅器30の出力端子37と
接続され、従って増幅器130は常に増幅器30と反対
の切換動作を行ない、従って同一のタイミングパルスで
切換えらえる。例えば、電動機60が定格回転数で回転
し、その電流が電流制限装置110の作動閾値以下にあ
る場合には、増幅器30の出力端子37が導線21と接
続され、従ってトランジスタ112および113が遮断
され、ブリッジ回路90は、通常、導線116および1
17のパルス116’,117’によって騒動すること
ができる。この場合、増幅器130の出力端子131は
導線21に接続されておらず、従って、抵抗35は抵抗
33と並列に接続されておらず、電流制限装置110の
作動値は高い。 【0043】これに対し、起動時には、増幅器30が高
い周波数でスイッチングし、従って、この増幅器が、場
合によってはトランジスタ112および113を毎秒数
千回、開閉し、これによって作動値以上の電流増加を防
止するため、巻線75への電流の供給を常に遮断する。
この電流遮断の間、増幅器130によって抵抗35が抵
抗33と並列に接続され、従って電流制限装置110の
作動値が適切に低下し、適当に小さな電流が巻線75に
流れ、その結果、電動機60によって使用される電力
は、図1において説明したように、例えば定格回転数の
場合の電力の4分の1に制限される。 【0044】図4の構成要素の値は、図1に対して示さ
れた値と同じである。2つの演算増幅器30および13
0には、2つのそのような増幅器を備えた例えば複合比
較器(デュアル・コンパレータ)LM393を使用する
ことができ、従って装置通風機に特に重要であるが、装
置の全体の寸法が極めて小さくなる。 【0045】図4に示す装置を2相電動機の場合に使用
するには、例えば巻線75を除き、トランジスタ91の
代りに1つの巻線相、トランジスタ92の代りに第2の
巻線相を設け、その場合、抵抗108および109は夫
々導線12と接続する必要がある。電流制限装置によっ
て同様に2つの全ブリッジ回路を適切に制御することが
できることは当然であり、その場合、トランジスタ11
2および113に相当する第2全ブリッジ回路のトラン
ジスタは、同様に抵抗を介して出力端子37と接流する
必要がある。そのような他の変更は、当然本発明の枠内
に入る。本発明は、特にいわゆる装置通風機の運転に適
し、その理由として、実際に屡々見られるように、その
拘束状態において通風機電動機の過熱を防止する。ま
た、例えば西ドイツ特許出願公開第3044027公報
に記載された方法によって、回転数制御器との組合せも
可能である。 【0046】図5は、直流電動機を制御する本発明によ
る回路の原理図を示している。括弧内に記入された参照
数字は、図1から取出したものであり、原理図と詳細な
実施例との対照を判り易くするためにだけ使用される。 【0047】図示されていない電源から供給される電動
機電流は、開閉要素201を介して、電動機電流実際値
認識回路202に達し、そこから直流電動機203に達
する。電動機電流実際値認識回路202において、逆起
電力によって影響を受けた電動機電流が、所定の最大値
を超過するか否かが監視される(この場合、図1ないし
図4に詳細に説明されているように、逆起電力は電動機
回転数に依存する)。特に拘束された電動機の場合、ま
たは起動段階において、所定の最大電流を超過した場合
には、回路202は遮断信号を開閉要素201に送出
し、これによって電動機電流が遮断される。同時に(回
転数に依存する)信号が、低減装置204に送出され、
この低減装置204は、比較的長い時定数(電動機電流
のパルス幅継続期間によって測定される)によって、幾
つかのこのような信号から電動機電流のオンオフ時間率
を見出すように構成されている。さらに、遅延時間の経
過後に、閉路信号を開閉要素201に送出する時間遅延
要素205が作動し、従って電動機203が再び電源に
接続される。この経過は、低減装置204の時定数に対
応して電動機電流の幾つかのオンオフ周期に亘って繰返
され、最後に電動機電流実際値認識回路202に最大電
流低減信号が送出されるようになり、回路202におい
ては、上記に基づいて電動機電流の監視限界値が低減さ
れる。 【0048】既に図1ないし図4について説明したよう
に、電動機がその定格回転数にまだ達していないか、ま
たは完全に拘束されている場合、電動機電流の低減が、
このようにして簡単な手段によって行われる。 【0049】図6には、図5の修正例の原理図が示され
ており、これによって、図5の時間遅延要素をなくすこ
とができる。また、この場合には、電動機電流が、開閉
要素206および電動機電流実際値認識回路207を介
して電動機208に供給される。しかしながら、この場
合は図5と異なり、電動機電流実際値認識回路207
に、所定の最大電流および所定の最小電流を認識する機
能が与えられる。また、この場合、電動機電流が所定の
最大電流を超過した際に、遮断信号が開閉要素206に
送出され、これによって電流の供給が中止される。この
場合、電動機電流実際値認識回路207は、電動機20
8において減少する電流から、所定の下限値以下になる
時間を計算する。下限値以下になったことが確認される
と、直ちに電動機電流実際値認識回路207は、閉路信
号を開閉要素206に送出し、これによって電動機20
8が再び電源に接続される。また、この場合、遮断後に
遅延時間が経過した後、電動機電流が再び閉路される。 【0050】この場合、低減装置209は、図5につい
て説明したように作動する。 【0051】 【発明の効果】従って、本発明によれば、スイッチング
要素が、各整流サイクルの期間内にパルス幅変調して作
動制御されると同時に電動機の所与の許容最大値が即制
御されることにより、極めて簡単な回路構成で、起動立
上がり時及び電動機が拘束された場合も含めて、低速回
転時に電流を減少させて過熱を防止する。電動機電源供
給部が開閉要素により開閉され、この開閉要素を一方に
おいて、電動機電流実際値認識回路の出力信号に対応し
て開閉するために比較器に入力信号として供給すると共
に、他方において電流制限装置のタイミングパルス時間
率に含まれる(或いはその基礎となる)夫々の電動機回
転数に関する情報を、定格回転数における運転を妨げる
ことなく、低回転数および回転数零の場合に電動機電流
を低い値に制限することができるように、この電流制限
装置の上部(および場合によっては下部)の作動値をシ
フトするために使用する。即ちこのようにして、本発明
によって、電動機が拘束(ロック)した場合の過熱防止
が極めて簡単な手段および極めて僅少な経費によって達
成され、本発明は、逆起電力が電動機回転数の関数であ
るような全ての電動機形式に適する。 【0052】本発明は、電流が上部作動値を超過したこ
とだけを検出するタイミングパルス増幅器を備えた装置
に限らず、電動機の電流が連続的に測定され、上限値を
超過した際に電流が遮断され、下限値より低下した際に
(従って遅延時間の後)再び閉路される、いわゆる二位
置調整器にも同様に適する。この電動機の場合にも、タ
イミングパルス時間率は逆起電力従って回転数の関数で
あり、そのため、本発明が同様に適用される。 【0053】この場合、電動機はリアクターのように作
用し、過度に高い周波数の場合には適度に大きな鉄損が
生じるため、拘束された電動機におけるタイミングパル
ス増幅器のタイミングパルス周波数は、設計技術者がタ
イミング増幅器のパラメータを選択することによって設
定することができ、通常は数kHzに制限される。1:
4ないし1:6の範囲の電流パルス(時間)と電流休止
(時間)との比率が、拘束状態に対して典型的である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。 【図2】本発明を適用することが可髄な無集電子形式の
外部回転子電動器の構成を示す断面図である。 【図3】本発明の動作を示す波形図である。 【図4】本発明の別の実施例を示す回路図である。 【図5】図1に示す回路のブロック結線図である。 【図6】別の実施例を示すブロック結線図である。 【符号の説明】 20 測定抵抗 27 電流制限装置 30 演算増幅器(比較器) 32、33 抵抗(分圧器) 34 コンデンサ(低減装置) 35 抵抗(低減装置) 36 トランジスタ(スイッチング素子、低減装置) 37 演算増幅器出力端子 38 抵抗(低減装置) 47 コンデンサ(帰還回路) 48 接続点 49 コンデンサ(帰還回路) 52、53 ダイオード 110 電流制限装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−69485(JP,A) 特開 昭50−109423(JP,A) 特開 昭52−77992(JP,A) 特開 昭51−130818(JP,A) 特開 昭57−106392(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/00 - 5/26 H02P 7/00 - 7/34

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.制御手段により制御されかつ電動機に直列に接続さ
    れたスイッチング要素を介して、電源端子に接続される
    電動機の制御回路であって、 電動機に流れる実際電流の検出装置(20)と、 電動機の電流制限装置(27)とを備え、 該電流制限装置(27)は、該電動機電流検出装置(2
    0)により検出された電動機電流が所与の許容最大値に
    達したとき、該スイッチング要素(15)を所定期間開
    成するものにおいて、 前記電動機(10)は、直流電動機であること、 前記スイッチング要素(15)が、該制御手段により、
    各整流サイクルの期間内にパルス幅変調して作動制御さ
    れること、そして電動機の電流の所与の許容最大値が、
    前記パルス幅変調作動制御により、制御されること、 を特徴とする電動機の制御回路。 2.パルス幅変調作動制御が、一つの整流サイクル期間
    内に、パルス時間幅変調と同時に、パルスサイクル周期
    変調を伴って行われることを特徴とする請求項1記載の
    電動機の制御回路 3.前記パルス幅変調作動制御が、一方で電動機に流れ
    る電流を示す信号と、他方で電動機の回転速度に依存す
    る信号と、を一つの整流サイクル期間内において複数回
    比較することにより、切換制御に基づいて行われること
    を特徴とする、請求項1又は2記載の電動機の制御回
    路。 4.前記電動機に流れる電流を示す信号は、電動機の電
    流パス中に設けられた抵抗の電圧降下に基づく信号であ
    り、前記電動機の回転速度に依存する信号は、電動機の
    回転により生ずる逆起電力に基づく信号であることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の電動機の
    制御回路。 5.前記2つの信号の比較による切換制御において、前
    記電動機に流れる電流を示す信号が切換点に達した際、
    前記電動機の回転速度に依存する信号は、所定の低い値
    へ切換られることを特徴とする請求項3又は4に記載の
    電動機の制御回路。 6.前記所定の低い値への切換は、所定の低い割合への
    切換で与えられると共に、前記比較を行う比較器の出力
    により行われることを特徴とする請求項5に記載の電動
    機の制御回路。
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