JP2804591B2 - 非水系電解液電池 - Google Patents

非水系電解液電池

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【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明はリチウム又はリチウム合金を活物質とする負
極と、正極と、溶質及に有機系溶媒とからなる非水系電
解液とを備えた非水系電解液電池において、特に電解液
の改良に関するものである。
(ロ)従来の技術 この種電池の非水系電解液を構成する溶質及び溶媒と
しては、種々提案されているが、例えば前記溶質として
は過塩素酸リチウム(LiClO4)、テトラフルオロホウ酸
リチウム(LiBF4),トリフルオロメタンスルホン酸リ
チウム(LiCF3SO3)などが、また前記溶媒としては、プ
ロピレンカーボネート(PC)、1,2−ジメトキシエタン
(DME)、γ−ブチロラクトン(γ−BL)などが知られ
ている。
さて近年に至っては、この種電池の適用分野の拡大に
伴い、電池特性の改善が要望されており、その一つとし
て保存特性の向上が望まれている。
ところで種々の有機系溶媒のうち、環状炭酸エステル
(PC、ECなど)を含む電解液は、保存特性が良好であ
る、これは負極の表面に炭酸リチウム(Li2CO3)の被膜
が生成され、負極を保護するためと考えられている。し
かし、Li2CO3被膜はリチウムイオンの導電性があまり良
くないので、保存後の高率放電特性に問題があった。
(ハ)発明が解決しようとする課題 本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであて、こ
の種電池の保存後における高率放電特性を向上させ、保
存特性に優れた非水系電解液電池を提供しようとするも
のである。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、リチウムまたはリチウム合金を活物質とす
る負極と、正極と、溶質及び有機系溶媒とからなる非水
系電解液と、セパレータとを備えた非水系電解液電池で
あって、前記有機系溶媒が、少なくとも2種類の環状炭
酸エステルと、γ−ブチロラクトン、スルホラン、ジメ
チルサルファイト及び3メチル2オキサゾリドンからな
る群より選択された少なくとも1種の高沸点溶媒とから
なることを特徴とするものである。
そして、前記2種類の環状炭酸エステルとしては、エ
チレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレ
ンカーボネートから選択されたものを用いることが好ま
しい。
(ホ)作用 本発明の如く、有機系溶媒が、少なくとも2種類の環
状炭酸エステルと、高沸点溶媒とから構成され、ここに
溶質が添加、溶解された非水系電解液を用いるにより、
これら有機系溶媒の相乗効果により、保存後であって
も、負極表面に緻密でしかもリチウムイオンの導電性の
高い被膜が生成する。その結果、保存後における高率放
電特性に優れた、非水系電解液電池を提供することがで
きる。
ここで、前記2種類の環状炭酸エステルとしては、エ
チレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレ
ンカーボネートから選択されたものを用いることが好ま
しい。
そして、前記高沸点溶媒としては、γ−ブチロラクト
ン、スルホラン、ジメチルサルファイト、3メチル2オ
キサゾリドンから選択された少なくとも1種を用いる必
要がある。
(ヘ)実施例 (実施例1) 本発明の実施例を、第1図に示す扁平形の非水系電解
液電池を基にして、以下に説明する。
リチウム金属から成る負極1は、負極集電体2の内面
に圧着されており、この負極集電体2は、フェライト系
ステンレス鋼(SUS430)から成る断面略コ字状の負極缶
3の内底面に固着されている。上記負極缶3の周端は、
ポリプロピレン製の絶縁パッキング4の内部に固定され
ており、絶縁パッキング4の外周には、ステンレスから
成り、上記負極缶3とは反対方向に断面略コ字状を成す
正極缶5が、固定されている。この正極缶5の内底面に
は、正極集電体6が固定されており、この正極集電体6
の内面には、正極7が固定されている。この正極7と前
記負極1との間には、電解液が含浸されたセパレータ8
が介装されている。
ところで前記正極7は、次のようにして作製される。
即ち、350〜430℃の温度範囲で熱処理した二酸化マンガ
ンを活物質とし、この二酸化マンガンと、導電剤として
カーボン粉末と、結着剤としてフッ素樹脂粉末とを、8
5:10:5の重量比で混合する。次に、この混合物を加圧形
成した後、250〜350℃で熱処理して正極1を作製した。
一方、前記負極1は、リチウム圧延板を所定寸法に打
抜くことにより作製した。
尚、この電池の電極径は20mm、電池厚は2.5mm、電池
容量は130mAHである。
そして電解液として、プロピレンカーボネート(PC)
とエチレンカーボネート(EC)とγ−ブチロラクトン
(γ−BL)の混合溶媒[PC:EC:γ−BL=30:30:40)体積
比率)]に、溶質としてのLiClO4を1モル/溶解した
ものを用い、本発明電池(A)とした。
次に本発明電池(A)の優位性を調べるために、電解
液組成のみ異なる比較電池(X1)、(X2)、(X3)を、
作製した。
比較電池(X1)にはPCにLiClO4を1モル/溶解した
もの、 比較電池(X2)にはECにLiClO4を1モル/溶解した
もの、 比較電池(X3)にはγ−BLにLiClO4を1モル/溶解
したもの をそれぞれ電解液として用いている。
そして、これらの電池を用い、電池の放電特性を調べ
た。第2図、第3図はこれらの電池の放電特性図であ
る。第2図は電池組立後直ちに25℃において500Ωの定
抵抗で放電したときの初期特性であり、第3図は電池組
立後60℃で3カ月保存した後25℃において500Ωの定抵
抗で放電したときの保存特性を、それぞれ示している。
第2図、第3図より、初期特性に差異が見られない
が、保存後の特性即ち保存特性を見ると、本発明電池
(A)の優位性が認められる。これは、2種類の環状炭
酸エステルと1種類の高沸点溶媒を混合することによ
り、負極表面において緻密で且つリチウムイオンの導電
性の高い被膜が生成することに基づくと考えられる。
次に、本発明電池(A)において、PCとECとγ−BLの
混合比率を変化させた時の、60℃で3カ月した後の放電
容量の変化を調べた。この結果を、第4図に示す。第4
図より、環状炭酸エステルに加えるγ−BLの量は10〜60
VOL%が望ましいことがわかる。この傾向は、他の高沸
点溶媒を用いた場合にも、同様に観察された。
(実施例2) 電解質の溶質としてLiCF3SO3(1モル/)を用い、
溶媒としてエチレンカーボネート(EC)とブチレンカー
ボネート(BC)とスルホラン(SL)の混合溶媒[EC:BC:
SL=30:30:40(体積比率)]を用いた本発明電池
(B)、 ECを用いた比較電池(Y1)、 BCを用いた比較電池(Y2)、 SLを用いた比較電池(Y3) をそれぞれ実施例1と同様にして作製した。
これら各電池を用い、電池の放電特性を前記実施例1
と同様にして、比較した。
第5図、第6図は、本発明電池(B)及び比較電池
(Y1)、(Y2)、(Y3)のそれぞれ初期特性、保存特性
を示す電池の放電特性図である。この結果より、本発明
電池(B)は、比較電池(Y1)、(Y2)、(Y3)に比べ
て、優れた保存特性を示すことがわかる。
(実施例3) 電解質の溶質としてLiPF6(1モル/)を用い、溶
媒としてプロピレンカーボネート(PC)とブチレンカー
ボネート(BC)と3−メチル−2−オキサゾリドン(3M
e−2Ox)の混合溶媒[PC:BC:3Me−2Ox=30:30:40(体積
比率)]を用いた本発明電池(C)、 PCを用いた比較電池(Z1)、 BCを用いた比較電池(Z2)、 3Me−2Oxを用いた比較電池(Z3) をそれぞれ実施例1と同様にして作製した。
そして、これら各電池を用い、電池の放電性を、前記
実施例1と同様にして、比較した。
第7図、第8図は本発明電池(C)及び比較電池
(Z1)、(Z2)、(Z2)の、それぞれ初期特性、保存特
性を示す電池の放電特性図である。この結果より、本発
明電池(C)は、比較電池(Z1)、(Z2)、(Z3)に比
べて、優れた保存特性を示すことがわかる。
(ト)発明の効果 以上詳述したように、本発明によれば、長期保存にお
いても負極表面上に緻密なリチウムイオン導電性の被膜
が生成するため、保存後においても放電特性の低下を抑
制することができるものであり、この種非水系電解液電
池の保存特性を飛躍的に向上させることができるという
効果を奏し、その工業的価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の非水系電解液電池の縦断面図、第2図
及び第3図は電池の放電特性図であり、第2図は初期特
性を示す図、第3図は保存特性を示す図、第4図は溶媒
の混合比率と保存後の放電容量の関係を示す図、第5図
及び第6図は電池の放電特性図であり、第5図は初期特
性を示す図、第6図は保存特性を示す図、第7図及び第
8図は電池の放電特性図であり、第7図は初期特性を示
す図、第8図は保存特性を示す図である。 1……負極、2……負極集電体、3……負極缶、4……
絶縁パッキング、5……正極缶、6……正極集電体、7
……正極、8……セパレータ、 A,B,C……本発明電池、 X1,X2,X3,Y1,Y2,Y3,Z1,Z2,Z3……比較電池。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01M 6/16 H01M 10/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リチウムまたはリチウム合金を活物質とす
    る負極と、正極と、溶質及び有機系溶媒とからなる非水
    系電解液と、セパレータとを備えた電池であって、 前記有機系溶媒が、少なくとも2種類の環状炭酸エステ
    ルと、γ−ブチロラクトン、スルホラン、ジメチルサル
    ファイト及び3メチル2オキサゾリドンからなる群より
    選択された少なくとも1種の高沸点溶媒とからなること
    を特徴とする非水系電解液電池。
  2. 【請求項2】前記2種類の環状炭酸エステルは、エチレ
    ンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカ
    ーボネートからなる群より選択されたものであることを
    特徴とする請求項記載の非水系電解液電池。
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