JP2804589B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2804589B2
JP2804589B2 JP2053252A JP5325290A JP2804589B2 JP 2804589 B2 JP2804589 B2 JP 2804589B2 JP 2053252 A JP2053252 A JP 2053252A JP 5325290 A JP5325290 A JP 5325290A JP 2804589 B2 JP2804589 B2 JP 2804589B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、起動時に電動送風機を制御する電気掃除機
に関する。
(従来の技術) 従来、例えば特開昭64−64615号公報に記載されてい
るように、掃除機本体内の電動送風機の入力を制御手段
により可変制御可能とし、この制御手段の制御出力を吸
込用ホースの手元部などに設けた操作手段により選択可
能とした電気掃除機が知られている。特に、この特開昭
64−64615号公報に記載の電気掃除機では、操作手段の
複数のスイッチにより、制御出力をあらかじめ設定され
たいくつかの値において段階的に選択可能としている。
そして、この種の従来の電気掃除機は、電動送風機が停
止している状態で、この電動送風機の入力値が最大にな
るような制御出力を操作手段により選択した場合にも、
制御手段の制御出力が急に最大入力値に対応するものと
なる構造になっている。
しかし、従来の構造では、操作手段により最大入力値
を選択したとき、特に電動送風機が停止している状態か
ら最大入力値をダイレクトに選択した場合、大きな突入
電流(ラッシュ電流)が流れ、大きな電源変動が生じ
る。このラッシュ電流は、最大入力値のレベルが高いほ
ど大きくなる。そして、このように大きなラッシュ電流
が流れた場合、電動送風機が電力供給を受けている電源
の電圧が低下して、同じ電源から電力供給を受けている
他の電気機器への電圧も低下してしまい、この他の電気
機器の動作が不安定なものとなるおそれがある。この他
の電気機器の動作は、電圧低下が大きいほど不安定にな
るが、制御動作を行うマイクロコンピュータを内蔵した
電気機器などでは、最悪の場合、制御不能な状態、すな
わち、マイクロコンピュータのプログラムが正常な働き
をしない状態になるおそれがある。これとともに、電動
送風機のモータを制御する双方向性サイリスタなどのメ
イン制御素子の負荷量も、電動送風機の起動時には大き
くなっていた。
そこで、ON時におけるラッシュ軽減のために、電動送
風機がOFFすなわち停止している状態で最大入力値が選
択されたとき、電動送風機の入力値を0Vから最大入力値
まで徐々に増加させるスロースタート機構を組込んだ電
気掃除機が開発された。そして、従来のスロースタート
機構は、複雑なアナログ回路により構成されているとと
もに、電動送風機の起動時専用のものになっており、掃
除時に選択される入力値とは無関係に電動送風機の入力
値を連続的に増加させるようになっている。
しかし、このような従来のスロースタート機構は、特
別な回路が必要であるため、コストアップをきたすとと
もに、機能的にも悪影響を及ぼすおそれがある。
(発明が解決しようとする課題) 前述のように、従来の電気掃除機では、特に電動送風
機が停止している状態から操作手段により電動送風機の
最大入力値を選択したとき、大きなラッシュ電流が流れ
て、同一電源ラインで使用中の他の電気機器に悪影響を
及ぼし、大きなラッシュ電流が流れることを防止するた
めのスロースタート機構を設けた電気掃除機にあって
も、従来は、スロースタート機構を特別なアナログ回路
により構成していたため、コストアップをきたすなどの
問題を有している。
本発明は、このような問題点を解決しようとするもの
で、特別な回路を設けることなく、簡単な構造で容易
に、電動送風機の起動時にその入力値の増加を遅延させ
て大きなラッシュ電流が流れることを防止できる電気掃
除機を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 請求項1記載の電気掃除機は、集塵部に連通する電動
送風機と、この電動送風機の入力を予め段階的に設定さ
れた複数の入力値から選択する操作手段と、この操作手
段で選択された入力値に前記電動送風機の入力を制御す
る制御手段とを有し、前記制御手段は、前記電動送風機
の起動時操作手段における選択が電動送風機の最低入力
値よりも高いある一定値以上の入力値の場合には、前記
操作手段により選択可能な最低入力値から前記操作手段
により前記選択可能な入力値を経て選択された入力値ま
で一定時間ずつ段階的に入力値を増加させるものであ
る。
請求項2記載の電気掃除機は、請求項1記載の電機掃
除機において、操作手段により選択された入力値まで到
達させるそれぞれの一定時間を可変する到達時間可変手
段を有するものである。
請求項3記載の電気掃除機は、請求項1または2記載
の電機掃除機において、制御手段は、操作手段により前
回選択された入力値に応じてあらかじめ設定された一定
時間で操作手段により今回選択された入力値まで入力値
を増加させたものである。
(作用) 請求項1記載の電気掃除機は、使用者により操作され
る操作手段が制御手段の入力を複数の中から段階的に選
択し、電動送風機の起動時、操作手段における入力の選
択が電動送風機の最低入力値よりも高いある一定値以上
の入力値の場合には、制御手段が制御手段における操作
手段による選択可能な最低入力値から操作手段により前
記選択可能な入力値を経て選択された入力値まで一定時
間ずつ段階的に入力値を増加させ、大きなラッシュ電流
が流れることが防止されて、電動送風機が電力供給を受
けている電源の電圧の低下が防止され、同じ電源から電
力供給を受けている他の電気機器に悪影響が与えられる
ことが防止される。
請求項2記載の電気掃除機は、請求項1記載の電機掃
除機において、到達時間可変手段によって、電動送風機
の起動時などに操作手段により選択された入力値まで到
達させるそれぞれの一定時間を可変し、例えば使用電源
の容量が小さい家庭などにおいては、選択された入力値
まで到達させる一定時間を長くして、ラッシュ電流をよ
り小さくすればよいし、一方、使用電源の容量が大きい
家庭などにおいては、選択された入力値まで到達させる
一定時間を短くするとよい。
請求項3記載の電気掃除機は、請求項1または2記載
の電機掃除機において、操作手段によりある一定値以上
の入力値が選択された場合、制御手段が操作手段により
前回選択された入力値に応じてあらかじめ設定された一
定時間で、今回選択された入力値まで入力値を増加させ
る。ここで、例えば、前回選択された入力値が0でない
場合すなわち電動送風機が起動済みである場合、電動送
風機の起動時よりも選択された入力値まで到達させる一
定時間が短くなるようになっていれば、入力値の増加の
遅延がむやみに遅くならない。
(実施例) 以下、本発明の電気掃除機の第1実施例の構成を第1
図ないし第7図を参照して説明する。
第6図において、11は掃除機本体で、この掃除機本体
11内には、図示していないが、集塵部としてフィルタを
内蔵した集塵室が前部に設けられているとともに、この
集塵室に連通した電動送風機が後部に設けられている。
また、掃除機本体11の上面には、回動自在のハンドル12
が設けられているとともに、このハンドル12の内側の位
置に、電動送風機の入力値を表示するパワーメータとし
て、発光表示器などの表示手段13が設けられている。ま
た、掃除機本体11の上面には、集塵室に連通する吸込口
14が開口形成されている。そして、この吸込口14にホー
ス16の一端部が着脱自在に接続され、このホース16の他
端部に設けられた手元部17に延長管18を介して吸込口体
19が着脱自在に接続される。
さらに、ホース16の手元部17には、第7図にも示すよ
うに、手元操作部21が設けられている。この手元操作部
21には、電動送風機を大きい入力値をもって運転させる
ための「強」の表示のある押しボタンスイッチ22と、電
動送風機を中くらいの入力値をもって運転させるための
「中」の表示のある押しボタンスイッチ23と、電動送風
機を小さい入力値をもって運転させるための「弱」の表
示のある押しボタンスイッチ24と、電動送風機を停止さ
せるための「切」の表示のある押しボタンスイッチ25
と、吸込口体19に内蔵された回転ブラシ駆動用電動機を
ON・OFFさせるための押しボタンスイッチ26とがある。
これとともに、これら各押しボタンスイッチ22,23,24,2
6の近傍にそれぞれ位置させて、電動送風機の選択され
ている入力値あるいは回転ブラシ駆動用電動機のON・OF
F状態を表示するための表示器27,28,29,30がそれぞれ設
けられている。
次に、電気回路の構成の概略を第1図および第2図を
参照して説明する。
第1図に示すように、家庭用100V交流電源などの交流
電源40の一極が電動送風機41の一端とマイクロコンピュ
ータなどにて構成された制御手段42の端子Mとに接続さ
れ、この制御手段42の端子T2に電動送風機41の他端が接
続されており、制御手段42の端子T1が交流電源40の他極
に接続される。また、ホース16の手元操作部21に設けら
れた押しボタンスイッチ22,…,26などの操作手段43が、
制御手段42の端子RM1,RM2に接続されている。制御手段4
2は、電動送風機41の入力を制御するものである。一
方、操作手段43は、制御手段42の制御出力を段階的に選
択するものであり、この制御手段42に希望の制御出力内
容となるように指令を送り与える。
制御手段42は、第2図に示すように、端子RM1,RM2に
接続された入力選択手段44と、入力増加遅延手段45と、
端子T2に接続された制御出力手段46とを有している。こ
れとともに、制御手段42は、交流電源40と電動送風機41
との間に直列に接続された逆阻止3端子サイリスタある
いは双方向性サイリスタなどのメイン制御素子を含んで
おり、このメイン制御素子が位相制御されることによ
り、電動送風機41の入力を変化させるものである。制御
出力手段46は、その際、制御出力として、メイン制御素
子にトリガ信号を与えるものである。また、入力選択手
段44は、制御出力手段46によるトリガ信号を操作手段43
により選択させる。例えば、入力選択手段44は、操作手
段43の押しボタンスイッチ22,…,25の操作に伴って内容
が書き換えられその後記憶内容が連続的に保持される記
憶手段を有しており、この記憶手段の記憶内容に応じた
位相角で、メイン制御素子がトリガされる。
こうして、操作手段43の押しボタンスイッチ22,…,25
がそれぞれ操作された後、これら各押しボタンスイッチ
22,…,25にそれぞれ対応させてあらかじめ設定された入
力値で電動送風機41が運転する。すなわち、例えば電動
送風機41のモータの入力を双方向性サイリスタなどのメ
イン制御素子の位相制御により制御する場合、第5図に
示すように、各押しボタンスイッチ22,23,24の押圧操作
による強、中、弱の入力値選択に対応して、制御出力が
選択され、メイン制御素子に対するトリガーレベル値a
50,a60,b50,b60,c50,c60が設定される。ここで、トリガ
ーレベル値a50,…,c60は、位相制御における交流電源40
の半サイクルごとの0VからONするまでの時間であり、交
流電源40の周波数が50Hzのときは、0≦a50<b50<c50
<10ms、60Hzのときは、0≦a60<b60<c60<8.33msと
なる。50Hzと60Hzとでは、トリガレベル値a50,…,c60
差をつけ、50Hzと60Hzとで等価動作となる。
また、入力増加遅延手段45は、電動送風機41の起動時
制御出力手段46を制御して、操作手段43における制御出
力の選択が電動送風機41の最大入力値の場合には、制御
手段42における操作手段43による制御範囲の最低入力値
から操作手段43により選択された入力値まで一定時間ず
つ段階的に入力値を増加させるものである。すなわち、
電動送風機41が停止している状態で強の押しボタンスイ
ッチ22が操作されたとき、まず、トリガレベル値c50
たはトリガレベル値c60で所定時間T電動送風機41が運
転された後、トリガレベル値b50またはトリガレベル値b
60で所定時間T電動送風機41が運転され、ついで、電動
送風機41が選択されたトリガレベル値a50またはトリガ
レベル値a60で運転されるようになる。ここで、両所定
時間Tは、150〜500ms前後に設定されており、両方の所
定時間Tを合わせて300〜1000ms位の値が標準である。
この値は、電動送風機41の起動時に大きなラッシュ電流
が流れないように設定されたものである。
このような電動送風機41の起動時の制御は、例えば、
制御手段42を構成しているマイクロコンピュータにおけ
るプログラムで行われる。
次に、マイクロコンピュータにより電動送風機41を制
御する場合の処理について、第3図および第4図のフロ
ーチャートを参照して説明する。
第3図に示すように、電源投入後、まずイニシャライ
ズが行われ、各初期値が設定される(ステップ1)。こ
のとき、入力選択手段44の記憶手段の記憶内容は、電動
送風機41のOFFに対応するものになっている。次に、入
力値選択のための操作手段43の押しボタンスイッチ22,
…,25の読み込みが行われる(ステップ2)。その前
に、いずれかの押しボタンスイッチ22,…,25が使用者に
より押圧操作されていれば、入力選択手段44の記憶手段
の記憶内容は、操作された押しボタンスイッチ22,…,25
に対応するものに書き換えられるが、前回操作された押
しボタンスイッチ22,…,25に対応する記憶内容も保持さ
れる。
そして、押しボタンスイッチ22,…,25により選択され
た入力値の判別が行われる(ステップ3,4,5)。ここ
で、選択された入力値が強すなわち最大入力値であれ
ば、入力増加遅延処理(ステップ6)が行われた後、強
入力処理(ステップ7)が行われ、選択された入力値が
中であれば、中入力処理(ステップ8)が行われ、選択
された入力値が弱すなわち最低入力値であれば、弱入力
処理(ステップ9)が行われる。各入力処理(ステップ
7,8,9)においては、それぞれ、トリガレベル値がa50,a
60,b50,b60またはc50,c60にされ、その後は電動送風機4
1が強、中あるいは弱の入力値で運転される。選択され
た入力値が強、中、弱のいずれでもなければ、選択され
た入力値は切すなわち0なので、電動送風機41は停止さ
れる(ステップ10)。ステップ7,8,9,10の後、ステップ
2に戻る。
こうして、電動送風機41の入力値が操作手段43により
段階的に選択される。
第4図に示すように、入力増加遅延処理(ステップ
6)においては、強の入力値選択が電動送風機41が停止
している状態からのものであるかどうかが判別される
(ステップ11)。そして、電動送風機41が停止している
状態からの選択であれば、まず、トリガレベル値c50
たはc60で所定時間T電動送風機41が運転された(ステ
ップ12)後、トリガレベル値b50またはb60で所定時間T
電動送風機41が運転され(ステップ13)、ついで、電動
送風機41が選択されたトリガレベル値a50またはa60で運
転される(ステップ14)。一方、電動送風機41がすでに
起動している状態で強の入力値が選択された場合には、
すぐにステップ14へ行く。
したがって、強の入力値が選択された後、第3図のフ
ローチャートに示す処理が繰り返し行われるとき、入力
選択手段44の記憶手段の記憶内容が強の入力値に対応す
るものであると読み取られるごとにステップ12,13が行
われるわけではなく、これらステップ12,13によるスロ
ースタートは、電動送風機41の起動時のみに行われる。
こうして、ステップ12,13が実行されている間に、大
きなラッシュ電流が流れることなく、電動送風機41の起
動が山を越え、電動送風機41を流れる電流が定常電流域
に至る。したがって、電動送風機41の起動時、この電動
送風機41が電力供給を受けている交流電源40の電圧の低
下が防止され、同じ交流電源40から電力供給を受けてい
る他の電気機器に悪影響が与えられることが防止され
る。これとともに、電動送風機41の制御用のメイン制御
素子の負荷も軽減できる。
しかも、上述の構成によれば、スロースタート時、マ
イクロコンピュータのプログラム内でデータを次々に読
み出し、掃除時に採られるトリガレベル値c50,c60,b50,
b60で順次電動送風機41を運転させるので、特殊なスロ
ースタート用の回路が不要であり、簡単な構造で容易
に、電動送風機41の起動時における大きなラッシュ電流
の発生を防止でき、コストダウンできる。
なお、スロースタート用に特別に低い入力値を設定し
た場合、電動送風機41が起動しないことがあるが、前述
のように実際の掃除時に選択される最低入力値で電動送
風機41を起動させれば、この電動送風機41が起動しなく
なるおそれはなく、この点からも、制御手段41における
操作手段43による制御範囲の最低入力値から入力値を増
大させていくことは有利である。
次に、第2実施例を第8図および第9図を参照して説
明する。
この第2実施例では、第8図に示すように、制御手段
42に到達時間可変手段51が加えられている。この到達時
間可変手段51は、入力手段52からの入力を受けて、電動
送風機41の起動時に操作手段43により選択された最大入
力値まで到達させる一定時間である所定時間Tを可変す
るものである。なお、入力手段52は、例えば第6図に示
すように、掃除機本体11の上面につまみまたはボタンな
どの設定器53として設けられている。
そうして、第9図に示すように、入力増加遅延処理
(ステップ6)においては、強の入力値選択が電動送風
機41が停止している状態からのものであるかどうかが判
別され(ステップ11)、電動送風機41が停止している状
態からのものであれば、最大入力値に至るまでより低い
入力値が電動送風機41が運転される一定時間である所定
時間Tがプログラム上設定されているかどうかが判別さ
れる(ステップ21)。ここで、所定時間Tが設定されて
いないならば、到達時間設定ルーチンへ移り、使用者あ
るいは業者に入力手段52により所定時間Tを設定し、入
力された所定時間T1,T2,T3,T4のいずれかであるかを判
別し(ステップ22,23,24)、プログラム上で各所定時間
T1,T2,T3,T4のいずれかを設定した(ステップ25,26,27,
28)後、ステップ21へ戻る。なお、T1,T2,T3,T4は、そ
れぞれ異なる値である。
次に、トリガレベル値c50またはc60で、前述のように
設定された所定時間Tで電動送風機41が運転された(ス
テップ12)後、トリガーレベル値b50またはb60で、前述
のように各所定時間T1,T2,T3,T4のいずれかが設定され
た一定時間である所定時間Tで電動送風機41が運転され
(ステップ13)、ついで、電動送風機41が選択されたト
リガレベル値a50またはトリガレベル値a60で運転される
(ステップ14)。
他の処理は、上述の第1実施例と同様である。
ここで、所定時間Tの設定を具体的にどのように行う
かについて説明する。
電動送風機41の起動時に最大入力値まで到達させる時
間についての標準の設定、すなわち、交流電源40の容量
が標準的な値に設定されている家庭などにおいて適切な
設定では、交流電源40の容量が小さい家庭などの場合、
ラッシュ電流の軽減が不十分なものになるおそれがあ
る。そこで、交流電源40の容量が小さい家庭などで、交
流電源40の状態が十分で安定でない場合には、最大入力
値まで到達させる一定時間を多少長く設定すれば、ラッ
シュ電流の軽減効果がより良好なものとなる。一方、交
流電源40の容量が大きい家庭などにおいては、最大入力
値まで到達させる一定時間を短くするとよい。すなわ
ち、この一定時間を不必要に長く採って、押しボタンス
イッチ22の操作に対する電動送風機41の反応が不必要に
遅れないようにするとよい。
このように、上述の第2実施例の構成によれば、最大
入力値まで到達させる一定時間の長さを選択することに
より、例えば電源ラインの状態に合わせて、最大入力値
に至るまでの電動送風機41の起動遅延を適切に調節でき
る。
次に、第3実施例を第10図および第11図を参照して説
明する。
この第3実施例では、第10図に示すように、制御手段
42の最低入力可変手段56が加えられている。この最低入
力可変手段56は、入力手段57からの入力を受けて、制御
手段42が操作手段43によって制御可能な範囲の最低入力
値を可変するものである。なお、入力手段57は、例えば
第6図に示すように、掃除機本体11の上面につまみまた
はボタンなどの設定器53として設けられている。
そうして、第11図に示すように、入力増加遅延処理
(ステップ6)においては、強の入力値選択が電動送風
機41が停止している状態からのものであるかどうかが判
別され(ステップ11)、電動送風機41が停止している状
態からのものであれば、最低入力値に対応するトリガレ
ベル値cがプログラム上設定されているかどうかが判別
される(ステップ31)。ここで、トリガレベル値cが設
定されていないならば、トリガレベル値設定ルーチンへ
移り、使用者あるいは業者に入力手段57によりトリガレ
ベル値cを設定し、入力されたトリガレベル値c1,c2,
c3,c4を判別して(ステップ32,33,34)、プログラム上
で所定時間c1,c2,c3,c4を設定した(ステップ35,36,37,
38)後、ステップ31へ戻る。なお、c1,c2,c3,c4は、そ
れぞれ異なる値であるが、電動送風機41の起動が可能な
程度の値でなければならない。
その後、こうして設定されたトリガレベル値cで所定
時間T電動送風機41が運転される(ステップ12)。
この第3実施例の構成によれば、第2実施例の場合と
同様に、スロースタートの出発点である最低入力値に対
応するトリガレベル値cを選択して、このトリガレベル
値cを適宜低くすることにより、必要に応じて、ラッシ
ュ電流の軽減効果を高めることができる。しかも、トリ
ガレベル値c自体を低くするので、第2実施例よりも、
ラッシュ電流の軽減効果をより大きなものとすることが
でき、より十分な効果を得ることができる。
次に、第4実施例を第12図および第13図を参照して説
明する。
この第4実施例では、制御手段42の入力増加遅延手段
45が、操作手段43により前回選択された入力値に応じて
あらかじめ設定された一定時間で操作手段43により今回
操作された入力値まで電動送風機41の入力値を増加させ
るものとなっている。すなわち、この第4実施例におい
ては、前回最低入力値が選択されていた状態で最大入力
値が選択された場合にも、入力増加が遅延されるように
なっているが、電動送風機41が停止している状態から最
大入力値が選択された場合よりも、最低入力値が選択さ
れていた状態で最大入力値が選択された場合の方が、最
大入力値まで到達させる時間がより短くなっている。ま
た、この第4実施例においては、電動送風機41が停止し
ている状態から中の入力値が選択された場合にも、入力
増加が遅延される。
すなわち、第12図に示すように、選択された入力値が
最大入力値であれば、入力増加遅延処理(ステップ6)
された後、強入力処理(ステップ7)されるが、選択さ
れた入力値が中であるときにも、入力増加遅延処理(ス
テップ41)された後、中入力処理(ステップ8)され
る。
そして、ステップ6の入力増加遅延処理においては、
まず、最大入力値の選択が初めてのものであるかどう
か、すなわち、前回の入力値も最大入力値であったかど
うかが判別される(ステップ42)。最大入力値の再度の
選択であったならば、ステップ12,13を経由せずに、す
ぐにステップ14へ行く。一方、前回の入力値が最大入力
値でなかったならば、最大入力値の選択が電動送風機41
が停止している状態からのものであるかどうかが判別さ
れる(ステップ11)。
そして、電動送風機41が停止している状態からの選択
であれば、最大入力値に至るまでより低い入力値で電動
送風機41が運転される所定時間TをT1に設定した(ステ
ップ43)後、トリガレベル値c50またはトリガレベル値c
60で所定時間T電動送風機41が運転される(ステップ1
2)とともに、トリガレベル値b50またはトリガレベル値
b60で所定時間T電動送風機41が運転され(ステップ1
3)、ついで、電動送風機41が選択されたトリガレベル
値a50またはトリガレベル値a60で運転される(ステップ
14)。
また、選択された入力値が中または弱であれば、さら
に、前回選択された入力値が弱すなわち最低入力値であ
ったかどうかが判別され(ステップ44)、最低入力値で
あったならば、所定時間TをT2に設定した(ステップ4
5)後、ステップ13へ行く。一方、ステップ44で前回選
択された入力値が最低入力値でないと判別された場合、
すなわち、前回選択された入力値が中であった場合に
は、すぐにステップ14へ行く。
なお、ステップ41の入力増加遅延処理においては、フ
ローチャートを図示していないが、電動送風機41が停止
している状態からの選択であった場合、電動送風機41が
最低入力値で所定時間運転された後、この電動送風機41
が中の入力値で運転されることになる。このとき、選択
された中の入力値まで到達させる時間は、電動送風機41
が停止している状態から最大入力値まで到達させる時間
よりも短くてよい。
第4実施例の構成によれば、前回選択された入力値が
0でない場合すなわち電動送風機41が起動済みである場
合、電動送風機41の起動時よりも選択された入力値まで
到達させる時間がより短くなるので、入力値の増加の遅
延がむやみに遅くならない。すなわち、入力値の増加の
遅延が適切な時間で行われ、使い勝手を悪くすることな
く、ラッシュ電流の軽減を効果的に行える。
なお、第2実施例ないし第4実施例の構成を組み合わ
せることも可能である。
(発明の効果) 請求項1の電気掃除機によれば、電動送風機の起動
時、操作手段における入力の選択が電動送風機の最低入
力値よりも高いある一定値以上の入力値の場合には、制
御手段における操作手段による選択可能な最低入力値か
ら操作手段により選択可能な入力値を経て選択された入
力値まで一定時間ずつ段階的に入力値を増加させるの
で、電動送風機の起動時に大きなラッシュ電流が流れる
ことを防止でき、したがって、電動送風機が電力供給を
受けている電源の電圧変動を少なくでき、同じ電源ライ
ンで使用中の電気機器に悪影響が及ぶことを防止でき
る。しかも、操作手段による選択のためにもともと設定
されている入力値を利用するので、スロースタート用の
特別なアナログ回路などを設けることなく、簡単な構造
で容易に、ラッシュ電流を軽減でき、コストダウンでき
る。
請求項2記載の電気掃除機によれば、請求項1記載の
電機掃除機の効果に加え、操作手段により選択された入
力値まで到達させるそれぞれの一定時間を可変する到達
時間可変手段を有しているので、例えば使用電源の容量
が小さい家庭などにおいては、選択された入力値まで到
達させる時間を長くし、使用電源の容量が大きい家庭な
どにおいては、選択された入力値まで到達させる時間を
短くすることにより、電源ラインの状態に合わせて、電
動送風機の入力値増加の遅延を適切に調節できる。
請求項3記載の電気掃除機によれば、請求項1または
2記載の電気掃除機の効果に加え、操作手段により前回
選択された入力値に応じてあらかじめ設定された一定時
間で操作手段により今回選択された入力値まで入力値を
増加させるので、電動送風機が起動済みである場合、電
動送風機の起動時よりも選択された入力値まで到達させ
る時間を短くすることにより、入力値の増加の遅延がむ
やみに遅くならず、使い勝手を悪くすることなく、効果
的にラッシュ電流を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電気掃除機の第1実施例を示す電気回
路のブロック図、第2図は同上制御手段のブロック図、
第3図は同上フローチャート、第4図は同上入力増加遅
延処理のフローチャート、第5図は同上入力値選択とト
リガレベル値との関係を示す表、第6図は同上全体の外
観斜視図、第7図は同上手元操作分の外観平面図、第8
図は本発明の第2実施例を示す制御手段のブロック図、
第9図は同上入力増加遅延処理のフローチャート、第10
図は本発明の第3実施例を示す制御手段のブロック図、
第11図は同上入力増加遅延処理のフローチャート、第12
図は本発明の第4実施例を示すフローチャート、第13図
は同上入力増加遅延処理のフローチャートである。 41……電動送風機、42……制御手段、43……操作手段、
51……到達時間可変手段。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集塵部に連通する電動送風機と、この電動
    送風機の入力を予め段階的に設定された複数の入力値か
    ら選択する操作手段と、この操作手段で選択された入力
    値に前記電動送風機の入力を制御する制御手段とを有
    し、 前記制御手段は、前記電動送風機の起動時操作手段にお
    ける選択が電動送風機の最低入力値よりも高いある一定
    値以上の入力値の場合には、前記操作手段により選択可
    能な最低入力値から前記操作手段により前記選択可能な
    入力値を経て選択された入力値まで一定時間ずつ段階的
    に入力値を増加させる ことを特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】操作手段により選択された入力値まで到達
    させるそれぞれの一定時間を可変する到達時間可変手段
    を有する ことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  3. 【請求項3】制御手段は、操作手段により前回選択され
    た入力値に応じてあらかじめ設定された一定時間で操作
    手段により今回選択された入力値まで入力値を増加させ
    た ことを特徴とする請求項1または2記載の電気掃除機。
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