JP2804193B2 - ディスク記録再生装置 - Google Patents

ディスク記録再生装置

Info

Publication number
JP2804193B2
JP2804193B2 JP4011192A JP1119292A JP2804193B2 JP 2804193 B2 JP2804193 B2 JP 2804193B2 JP 4011192 A JP4011192 A JP 4011192A JP 1119292 A JP1119292 A JP 1119292A JP 2804193 B2 JP2804193 B2 JP 2804193B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic head
recording
record carrier
disk
reproducing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4011192A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05205385A (ja
Inventor
誠一 ▲藤▼井
貞男 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP4011192A priority Critical patent/JP2804193B2/ja
Publication of JPH05205385A publication Critical patent/JPH05205385A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2804193B2 publication Critical patent/JP2804193B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスクカートリッジ
のような可搬型の保護ケースに収納されたディスクに対
して記録/再生を行うディスク記録再生装置に関し、特
に、ディスク記録再生装置に対するディスクカートリッ
ジの挿入に連動して作動するローディング機構に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスクに関して、現在提案され
ている記録再生方式の一例を図19に基づいて説明す
る。図19に示された記録方式は磁界変調オーバライト
方式と呼ばれ、光磁気ディスクに記録済みのデータを消
去しながら新しいデータを記録することができる。
【0003】具体的には、磁気ヘッド2と光ピックアッ
プ1とは、ディスク3を介して対向しあい、磁気ヘッド
2がディスク3に磁界を印加した領域の中心付近は、光
ピックアップ1によって集光されたレーザ光ビームによ
って昇温される。印加磁界の向き、換言すれば、熱磁気
効果によるディスク3の垂直磁化膜の磁化方向は、磁気
ヘッド2の磁気コイルに対する通電方向に応じて変調さ
れる。
【0004】再生方式は、書換え可能ディスクと再生専
用ディスクとで異なる2種類の方式が知られている。両
方式ともディスク3にレーザ光を照射し、反射光の光学
的変調を検出することによって記録情報を再生しようと
するが、書換え可能ディスクの場合には、Kerr効果
と呼ばれる反射光の偏光面の回転方向を検出し、再生専
用ディスクの場合には、反射光の強度変調を検出してい
る。
【0005】このように、書換え可能ディスクと再生専
用ディスクとでは、装置側の対応が大きく異なるため、
いわゆるディスクカートリッジのようなディスクの保護
ケースの形態においても、中に収納されたディスクの種
類が明確に判別できるよう提案されている。保護ケース
は、損傷や塵の付着からディスクを守り、ディスクを可
搬型とするために不可欠である。保護ケースには、シャ
ッタが設けられ、保護ケースを光磁気ディスク装置に装
着するときに、シャッタが開くようになっている。
【0006】ただし、書換え可能ディスク用保護ケース
の場合には、その表面および裏面の双方に窓部が設けら
れ、シャッタが開くと磁気ヘッドと光ピックアップとが
それぞれの窓部を介してディスクに接近し、ディスクに
対峙するようになっている。一方、再生専用ディスク用
保護ケースの場合には、光ピックアップ側の片面にのみ
窓部が設けられ、シャッタが開くと光ピックアップが窓
部を介してディスクに接近し、ディスクに対峙するよう
になっている。
【0007】また、従来の保護ケースを光磁気ディスク
装置に装着した際、記録可否の判定は次のように行われ
る。つまり、図15・16に示すように、保護ケース1
1の例えば上面に穴部11bが形成され、記録可能状態
では穴部11bがスライド部材25によって塞がれてい
る。スライド部材25は例えばL字型をなし、穴部11
b近傍の側面においてスライド操作できるように取り付
けられている。したがって、記録不可状態では、図17
・18に示すように、スライド部材25をスライドさ
せ、穴部11bを開口させる。
【0008】上記の穴部11bの開閉状態は、穴部11
bに対して位置決めされた端子26aを備えたスイッチ
26によって検出される。すなわち、穴部11bがスラ
イド部材25によって塞がれているとき、端子26aは
スイッチ26に押し込まれるため、スイッチ26がON
になり、記録可能状態が検出される。一方、穴部11b
が開口しているとき、端子26aは自由状態となるた
め、スイッチ26がOFFになり、記録不可状態が検出
される。
【0009】ところで、従来の光磁気ディスク装置で
は、機器の安定性や磁気ヘッドあるいは光ピックアップ
の保護等を考慮して、図20に示すように、保護ケース
4を装置の前面から水平に挿入するフロントローディン
グと呼ばれるローディング方式が採用されている。した
がって、操作者が装置内に配備された磁気ヘッドに触れ
る可能性は無かった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、現在提案さ
れている光磁気ディスク装置は、大きさをコンパクトに
する方向にあり、図21に示すように、トップローディ
ングと呼ばれるローディング方式が採用されようとして
いる。この方式では、装置の上蓋を開け保護ケース4を
挿入する際、磁気ヘッドを上蓋と連動して回動させ、か
つ、挿入される保護ケース4に接触しないように磁気ヘ
ッドを回避させる機構を必要とする。したがって、トッ
プローディング方式を採用する光磁気ディスク装置で
は、このヘッド動作機構を開発することが第1番目の課
題である。
【0011】また、保護ケース4の装着後、常に磁気ヘ
ッドが記録再生部位にアクセスするように構成されてい
るとすれば、保護ケース4が再生専用ディスク用保護ケ
ースの場合には、磁気ヘッドが保護ケース表面に当接
し、破損してしまう。これは、前述のように、再生専用
ディスク用保護ケースには、磁気ヘッドをディスクに対
峙させる窓部が形成されていないためである。したがっ
て、装置側の対応をディスクの種類に応じて変えなけれ
ばならない。これが第2番目の課題である。
【0012】さらに、装置の上蓋が開いた状態では、装
置内部の露出度が増大するので、異物の飛散や保護ケー
スの誤挿入等によって、特に上蓋に近接配置された磁気
ヘッドが破壊や損傷等の危害を受ける可能性が高いとい
う問題点を有している。したがって、装置の上蓋が開い
たときに磁気ヘッドを保護する機構を開発することが第
3番目の課題である。
【0013】さらに、現在提案されている光磁気ディス
クの保護ケースには、装置外でディスクが露出すること
を防止するために、保護ケースの窓を開閉するシャッタ
にロック機構が設けられている。したがって、保護ケー
スを装置に挿入または装置から排出するときに、挿入/
排出に連動してシャッタのロックをON/OFFし、シ
ャッタを開閉する機構を開発することが第4番目の課題
である。
【0014】さらに、上記のように、記録可否を判定す
るために、保護ケースに形成された穴部の開閉状態をス
イッチの電気的なON/OFFによって検出しようとす
ると、磁気ヘッドをディスクに近づける機構が著しい制
約を受け、電気系と機構系とを兼備した複雑な構成とな
らざるを得ない。したがって、記録可否の判定を簡単な
構成で行えるようにすることが第5番目の課題である。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るデ
ィスク記録再生装置は、上記の課題を解決するために、
ディスク状記録担体(例えば、書換可能型光ディスクま
たは再生専用光ディスク)の挿入および排出が実行され
る挿入排出位置と、ディスク状記録担体に対する記録再
生が実行される記録再生位置との間を回動し、上記ディ
スク状記録担体を保持して上記記録再生位置に配置する
記録担体保持手段(例えば、カートリッジホルダ)と、
上記記録再生位置に配置されたディスク状記録担体に、
磁界印加のために接近する磁気ヘッド手段(例えば、磁
気ヘッド)とを備えたディスク記録再生装置において、
上記磁気ヘッド手段を回動可能に支持し、磁気ヘッド手
段を上記挿入排出位置から上記記録再生位置に向かう方
向に付勢する磁気ヘッド付勢手段(例えば、ヘッドスプ
リング)と、上記記録担体保持手段との一体的な回動に
より、記録再生位置から挿入排出位置に向けて、上記磁
気ヘッド付勢手段を記録担体保持手段と同方向に回動さ
せる磁気ヘッド回動手段(例えば、天キャビネットに垂
設された磁気ヘッド昇降部)とを備え、磁気ヘッド付勢
手段の回動の支点が、磁気ヘッド回動手段の回動の支点
より磁気ヘッド手段側に設定されていることによって、
記録再生位置から挿入排出位置に至る磁気ヘッド手段の
回動角が記録担体保持手段の回動角より大きくなるよう
に構成されていることを特徴としている。
【0016】請求項2の発明に係るディスク記録再生装
置は、上記の課題を解決するために、ディスク状記録担
体を収納して保護する保護筐体(例えば、カートリッジ
ケース)の挿入および排出が実行される挿入排出位置
と、ディスク状記録担体に対する記録再生が実行される
記録再生位置との間を回動し、上記保護筐体を保持して
上記記録再生位置に配置する記録担体保持手段と、保護
筐体の記録再生位置への配置に伴って保護筐体に開口さ
れる窓部を介して、上記ディスク状記録担体に磁界印加
のために接近する磁気ヘッド手段とを備えたディスク記
録再生装置において、上記磁気ヘッド手段を回動可能に
支持し、磁気ヘッド手段を上記挿入排出位置から上記記
録再生位置に向かう方向に付勢する磁気ヘッド付勢手段
(例えば、ヘッドスプリング)を備え、記録再生位置に
配置された保護筐体に上記窓部が開口しているときに
は、保護筐体表面に当接せず、一方、記録再生位置に配
置された保護筐体に上記窓部が開口していないときに
は、保護筐体表面に当接する当接手段(例えば、突部)
を上記磁気ヘッド付勢手段に設け、記録再生位置に配置
された保護筐体に上記窓部が開口していない場合に、上
記磁気ヘッド手段が上記保護筐体表面に当接するのを、
上記当接手段が防止することを特徴としている。
【0017】請求項3の発明に係るディスク記録再生装
置は、上記の課題を解決するために、ディスク状記録担
体を収納して保護し、記録再生時にディスク状記録担体
の一部を露出させる窓部が形成され、上記窓部を摺動に
よって開閉すると共に、開閉に供される係合穴が形成さ
れた摺動部材(例えば、シャッタ)を備えた保護筐体を
用い、挿入された上記保護筐体を保持して上記記録再生
位置に配置する記録担体保持手段を備えたディスク記録
再生装置において、上記記録担体保持手段に対して上記
保護筐体が挿入および排出されるのに連動して、記録担
体保持手段上の定位置にて記録担体保持手段に対して進
入および退出する開閉手段(例えば、シャッタガイド)
が、上記記録担体保持手段に設けられ、上記開閉手段
は、保護筐体の上記係合穴に嵌入し得る係合部を有し、
上記保護筐体が記録担体保持手段に挿入される途中で、
上記係合部が上記係合穴に嵌入するように、上記定位置
が記録担体保持手段上で位置決めされていることを特徴
としている。
【0018】請求項4の発明に係るディスク記録再生装
置は、上記の課題を解決するために、ディスク状記録担
体を収納して保護する保護筐体の挿入および排出が実行
される挿入排出位置と、ディスク状記録担体に対する記
録再生が実行される記録再生位置との間を回動し、上記
保護筐体を保持して上記記録再生位置に配置する記録担
体保持手段と、保護筐体の記録再生位置への配置に伴っ
て、上記ディスク状記録担体に磁界印加のために接近す
る磁気ヘッド手段とを備えたディスク記録再生装置にお
いて、上記磁気ヘッド手段を回動可能に支持し、磁気ヘ
ッド手段を上記記録担体保持手段に接近させるように付
勢する磁気ヘッド付勢手段(例えば、ヘッドスプリン
グ)と、上記保護筐体を記録担体保持手段に挿入するの
に連動して、初期位置から所定方向に移動すると共に、
保護筐体が記録担体保持手段から排出されると、上記初
期位置に復帰する磁気ヘッド規制手段(例えば、ヘッド
ガイド)であって、上記初期位置では、磁気ヘッド手段
を記録担体保持手段から最も離反させるように磁気ヘッ
ド付勢手段に当接する支持当接部(例えば、隆起片)を
具備する磁気ヘッド規制手段とを備え、 保護筐体の挿入
に伴って、上記初期位置から上記所定方向に移動する磁
気ヘッド規制手段の位置が変化するのに応じて、磁気ヘ
ッド手段を記録担体保持手段に接近させるように、上記
支持当接部と磁気ヘッド付勢手段との当接状態が変化す
ことを特徴としている。
【0019】請求項5の発明に係るディスク記録再生装
置は、上記の課題を解決するために、ディスク状記録担
体の挿入および排出が実行される挿入排出位置と、ディ
スク状記録担体に対する記録再生が実行される記録再生
位置との間を回動し、上記ディスク状記録担体を保持し
て上記記録再生位置に配置する記録担体保持手段と、記
録再生位置に配置されたディスク状記録担体に、磁界印
加のために接近する磁気ヘッド手段とを備えたディスク
記録再生装置において、上記磁気ヘッド手段を保護する
保護部(例えば、ガード)を備え、上記ディスク状記録
担体の挿入排出方向に沿って、上記記録担体保持手段に
摺動可能に取り付けられた磁気ヘッド保護手段(例え
ば、ヘッドシャッタ)と、上記記録担体保持手段の回動
に連動して、磁気ヘッド保護手段を記録担体保持手段上
で摺動させる連動手段(例えば、シャッタアーム)とを
備え、記録担体保持手段が上記挿入排出位置に位置する
ときに、上記保護部が磁気ヘッド手段に最接近するよ
うに、上記連動手段は上記磁気ヘッド保護手段その摺
動範囲の一端に移動させる一方、記録担体保持手段が上
記記録再生位置に向かって回動するときに、上記保護
部が磁気ヘッド手段から遠隔され磁気ヘッド手段のディ
スク状記録担体への接近を許容するように、上記連動手
段は磁気ヘッド保護手段をその摺動範囲の他端に移動
ることを特徴としている。
【0020】請求項6の発明に係るディスク記録再生装
置は、上記の課題を解決するために、請求項4に記載の
上記磁気ヘッド規制手段が、さらに、上記磁気ヘッド手
段を保護する保護部(例えば、ヘッド保護板)を備え、
磁気ヘッド規制手段が上記初期位置に有るとき、上記保
護部が磁気ヘッド手段に最接近する一方、保護筐体の挿
入に伴って磁気ヘッド規制手段が上記初期位置から上記
所定方向に移動するほど、上記保護部が磁気ヘッド手段
から遠ざかる位置関係を、上記磁気ヘッド手段と保護部
とが取り得るように、上記保護部が磁気ヘッド規制手段
に設けられていることを特徴としている。
【0021】
【作用】請求項1の構成によれば、磁気ヘッド付勢手段
の回動の支点は、磁気ヘッド回動手段の回動の支点より
磁気ヘッド手段側に設定されているため、磁気ヘッド付
勢手段が磁気ヘッド回動手段によって付勢力に抗して回
動されると、記録再生位置から挿入排出位置に至る磁気
ヘッド付勢手段の回動角の方が磁気ヘッド回動手段の回
動角より大きくなる。
【0022】換言すれば、記録担体保持手段と磁気ヘッ
ド回動手段とは一体的に回動するから、記録再生位置か
ら挿入排出位置に至る記録担体保持手段の回動角より、
磁気ヘッド付勢手段に支持された磁気ヘッド手段の回動
角の方が大きくなる。この結果、挿入排出位置では、磁
気ヘッド手段は記録担体保持手段から遠隔される。すな
わち、磁気ヘッド手段は、挿入されるディスク状記録担
体との接触を避ける位置に待避することになる。
【0023】請求項2の構成により、記録再生位置に配
置された保護筐体に窓部が開口していないときに、保護
筐体表面に当接する当接手段が磁気ヘッド付勢手段に設
けられているので、磁気ヘッド付勢手段に支持された磁
気ヘッド手段が保護筐体表面に当接することが防止され
る。なお、記録再生位置に配置された保護筐体に窓部が
開口している場合、当接手段は、磁気ヘッド手段が窓部
を介してディスク状記録担体に接近することを妨げな
い。
【0024】請求項3の構成により、記録担体保持手段
に対して上記保護筐体が挿入されると、開閉手段は記録
担体保持手段に対して進入する。そして、保護筐体が記
録担体保持手段に挿入される途中で、保護筐体の摺動部
材に形成された係合穴に、開閉手段の係合部が嵌入す
る。
【0025】一方、開閉手段は、記録担体保持手段上の
定位置にて記録担体保持手段に対して進入および退出す
ので、係合部によって嵌入された摺動部材の位置は保
持される。したがって、保護筐体のさらなる挿入に連れ
て摺動部材と保護筐体とは相対的に移動するので、保護
筐体の窓部が開口される。これにより、保護筐体を記録
担体保持手段に挿入したときに、ディスク状記録担体は
窓部を介して露出し、記録再生が可能となる。
【0026】請求項4の構成により、上記保護筐体が排
出された状態では、磁気ヘッド規制手段は初期位置に位
置し、支持当接部が磁気ヘッド付勢手段に当接して磁気
ヘッド手段を記録担体保持手段から最も離反させる。こ
れにより、保護筐体の挿入・排出時には、磁気ヘッド手
段は保護筐体との接触を避けて待避している。
【0027】一方、保護筐体を記録担体保持手段に挿入
すると、磁気ヘッド規制手段は連動して初期位置から所
定方向に移動する。これに伴って、支持当接部と磁気ヘ
ッド付勢手段との当接状態が変化することにより、磁気
ヘッド規制手段は磁気ヘッド手段を記録担体保持手段に
接近させることができる。
【0028】このとき、例えば、磁気ヘッド手段を用い
た記録の書換えが可能なディスク状記録担体を収納した
保護筐体が記録担体保持手段に挿入された場合には、磁
気ヘッド規制手段を所定方向に最大量移動させる一方、
再生専用のディスク状記録担体を収納した保護筐体が記
録担体保持手段に挿入された場合には、磁気ヘッド規制
手段を上記最大量より少なく移動させるように構成した
とすれば、ディスク状記録担体の種類によって、磁気ヘ
ッド手段の記録担体保持手段に対する接近量を変えるこ
とができる。
【0029】すなわち、書換えが可能なディスク状記録
担体を収納した保護筐体の場合、ディスク状記録担体に
磁気ヘッド手段を接近させる必要があるので、保護筐体
の挿入に伴った磁気ヘッド規制手段の位置の変化を最大
にすることで、磁気ヘッド手段記録担体保持手段に接
近させることができる。また、再生専用のディスク状記
録担体を収納した保護筐体の場合、磁気ヘッド手段は待
避させておく必要があるので、保護筐体の挿入に伴った
磁気ヘッド規制手段の位置の変化を最大より少なくする
ことで、保護筐体に対する磁気ヘッド手段の接近量を少
なくすることができる。この結果、磁気ヘッド手段が保
護筐体に当接することを防止できる。
【0030】請求項5の構成により、記録担体保持手段
が上記挿入排出位置に位置するときに、磁気ヘッド保護
手段がその摺動範囲の一端に位置し、保護部が磁気ヘッ
ド手段に最接近して磁気ヘッド手段を保護することがで
きる。また、上記記録担体保持手段が上記記録再生位置
に回動するときに、連動手段は磁気ヘッド保護手段を上
記記録担体保持手段上で摺動させるので、上記保護部は
磁気ヘッド手段から遠隔され、磁気ヘッド手段のディス
ク状記録担体への接近は妨げられない。
【0031】請求項6の構成により、上記保護筐体が排
出された状態では、請求項4に記載の磁気ヘッド規制手
段は初期位置に位置し、保護部が磁気ヘッド手段に最接
近して磁気ヘッド手段を保護することができる。また、
記録担体保持手段に保護筐体が挿入されると、磁気ヘッ
ド規制手段は連動して初期位置から所定方向に移動す
る。この結果、保護部は磁気ヘッド手段から遠隔される
ので、磁気ヘッド手段ディスク状記録担体に接近する
のを、保護部が邪魔することはない。
【0032】
【実施例】本発明の実施例として、記録媒体が磁界変調
方式に対応する光磁気ディスクであり、その保護ケース
の形態がディスクカートリッジである場合のディスク記
録再生装置を示す。本実施例のディスク記録再生装置
は、少なくとも、ディスクカートリッジを保持しながら
記録再生位置へディスクカートリッジを配置するローデ
ィング機構と、記録再生の動作時にディスクに対して磁
気ヘッドを近づける磁気ヘッド動作機構と、光ピックア
ップおよびディスク駆動系等から成るプレーヤ機構とを
備えている。
【0033】まず、現在提案されているディスクカート
リッジの構成を図13および図14に基づいて以下に説
明する。最初に、図13(a)に示すように、書換え可
能ディスク12aを収納する箱型のカートリッジケース
10aにおいて、装置に対する挿入側に位置し挿入方向
に垂直な側面を挿入端面10a1 、カートリッジケース
10aが装置に正しく挿入されたとき、挿入方向に対し
て右側に位置する側面を右側面10a2 、挿入方向に対
して左側に位置する側面を左側面10a4 、装置に対す
る排出側に位置し排出方向に垂直な側面を排出端面10
3 とする。
【0034】同様に、図14(a)に示すように、再生
専用ディスク12bを収納する箱型のカートリッジケー
ス10bにおいて、上記挿入端面10a1 に対応する側
面を挿入端面10b1 、上記右側面10a2 に対応する
側面を右側面10b2 、上記左側面10a4 に対応する
側面を左側面10b4 、上記排出端面10a3 に対応す
る側面を排出端面10b3 とする。
【0035】さて、図13(a)に示すように、カート
リッジケース10aの例えば右側面10a2 の近傍に
は、後述する磁気ヘッドに対して書換え可能ディスク1
2aの一部を露出させるケース窓16が形成されてい
る。ケース窓16の形成面を表面とすれば、図13
(d)に示すように、裏面にもケース窓16と同位置
に、後述する光ピックアップに対して書換え可能ディス
ク12aの一部を露出させるケース窓15が形成されて
いる。
【0036】また、裏面の挿入端面10a1 近傍および
排出端面10a3 近傍のそれぞれには、カートリッジケ
ース10aをディスク記録再生装置内の所定位置に配置
する際の位置決めに用いられる凹部19が形成されてい
る。さらに、図13(c)にも示すように、裏面および
挿入端面10a1 がなす稜線上の一箇所に、裏面に対し
て深さd1 の凹部22aが形成されている。凹部22a
は、後述のように、ディスクの種類の判定に用いられ
る。
【0037】一方、カートリッジケース10aが間違っ
た向きで誤挿入されることを防止する目的で、左側面1
0a4 および右側面10a2 には、挿入端面10a1
ら始まる溝21a・21bがそれぞれ形成されている。
溝21bの長さは、例えばカートリッジケース10aの
一辺の長さに近く設定されているのに対し、溝21aの
長さは、例えばカートリッジケース10aの一辺の長さ
の1/2に満たない程度に設定されている。
【0038】ケース窓15・16には、その開閉を受け
持つシャッタ13が、図13(b)中に示す矢印A−B
方向、すなわち、カートリッジケース10aの挿入/排
出方向に沿って摺動可能に取付けられている。シャッタ
13は、カートリッジケース10a内のケース窓15・
16近傍に設けられたシャッタロック18によって閉位
置に係止され、B方向への摺動が阻止されている。シャ
ッタロック18は、シャッタ13の側面端部に形成され
た曲げ部13aに係合する爪部18aを備えた回動腕1
8bと、当接腕18dとが、支点Mにおいて軸支された
略V字形状をなしている。
【0039】回動腕18bが図13(d)中に示す矢印
R方向に押されると、支点Mを中心とする回動によって
曲げ部13aと爪部18aとの係合が外れ、シャッタ1
3は開位置への摺動が可能になる。当接腕18dは、カ
ートリッジケース10a内に立設されたピン23に当接
しているので、曲げ部13aと爪部18aとの係合が外
れた直後、回動腕18bは、当接腕18dの弾性によっ
て当初の位置に復帰する。
【0040】なお、図13(b)に示すように、シャッ
タ13の側面には、ディスク記録再生装置のシャッタ開
閉機構(後述)に係合する掛穴13bが形成されてい
る。
【0041】以上、書換え可能ディスク12aを収納す
る箱型のカートリッジケース10aについて説明した
が、再生専用ディスク12bを収納する箱型のカートリ
ッジケース10bについては、カートリッジケース10
aとの相違点のみを説明する。
【0042】図14(d)に示すように、再生専用ディ
スク12bは磁気ヘッドを必要としないので、光ピック
アップに対するケース窓15のみがカートリッジケース
10bの裏面に形成されている。したがって、シャッタ
14は片面構成である。また、上記凹部22aに対応す
る凹部22bは、カートリッジケース10aとの判別が
可能となるように、その裏面に対する深さd2 が上記の
深さd1 より深く設定されている。このほかは、カート
リッジケース10aとカートリッジケース10bとは同
一構成になっている。
【0043】〔実施例1〕本発明の一実施例について図
1ないし図7に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。なお、カートリッジケース10aまたは10bの
内、主としてカートリッジケース10aをディスク記録
再生装置に装着する場合について説明する。
【0044】図1に示すように、ディスク記録再生装置
のメインシャーシ70の両側部には、サイドプレート6
0・61がメインシャーシ70に対して垂直に設けられ
ている。カートリッジホルダ41は、メインシャーシ7
0上に設けられ、カートリッジケース10aの挿入を案
内すると共に、挿入後のカートリッジケース10aを保
持する。カートリッジホルダ41の両側面の各端部は、
サイドプレート60・61の各端部に立設された軸60
a・61aによって軸支されている。これにより、図2
に示すように、カートリッジホルダ41は後述するシャ
ッタアーム42によって規制される所定の角度範囲内
で、図中矢印X・Y方向に回動する。
【0045】ここで、カートリッジホルダ41の挿入口
側をディスク記録再生装置の前部、上記の軸60a・6
1aの配設側をディスク記録再生装置の後部と決め、他
の部材における前部・後部もこれに準じるものとする。
【0046】図1に示すように、カートリッジホルダ4
1の表面には、挿入されたカートリッジケース10aの
ケース窓16の位置に対応してホルダ窓41iが形成さ
れている。また、裏面にも同様に、カートリッジケース
10aのケース窓15の位置に対応して図示しない窓が
形成されている。そして、このホルダ窓41iの近傍
に、シャッタガイドアングル45を主体とするシャッタ
13の開閉機構と、ヘッドシャッタ43を主体とする磁
気ヘッド50の保護機構とが設けられている。そして、
これら両機構が上記したローディング機構を構成してい
る。
【0047】まず、図1および図2を参照しながらシャ
ッタ13の開閉機構について説明する。カートリッジホ
ルダ41の右側面底部の中央付近には、サイドプレート
61側に突き出す突片41jが形成されている。突片4
1jには、軸41bがメインシャーシ70側に向いて垂
設され、シャッタガイドアングル45の回動中心となっ
ている。シャッタガイドアングル45の前端部には、ピ
ン45aが立設されている。ピン45aの近傍でカート
リッジホルダ41の右側面底部には、二股状の突片41
kが形成され、突片41kの両脚部には、スリット孔4
1cがそれぞれ形成されている。
【0048】これらのスリット孔41cにガイドされる
シャッタガイド46が、カートリッジホルダ41内に進
退可能に設けられている。シャッタガイド46の突端
は、前述のシャッタ13の掛穴13bに係合する。シャ
ッタガイド46は、ピン45aに当接しながらサイドプ
レート61側に図示しないバネによって付勢されてい
る。このため、シャッタガイドアングル45自体が図1
中の矢印Q方向へ付勢されている。
【0049】また、シャッタガイドアングル45の後端
部にも、ピン45bが立設されている。ピン45bの近
傍でカートリッジホルダ41の右側面は、その一部が切
り欠かれ(図2参照)、ピン45bがカートリッジホル
ダ41内に入り込む結果、挿入されるカートリッジケー
ス10aの右肩部10aR と接触するようになってい
る。
【0050】次に、磁気ヘッド50の保護機構について
説明する。ヘッドシャッタ43は、カートリッジホルダ
41の右側面に立設されたガイド軸41e・41fに対
して、挿入/排出方向に沿って移動可能に設けられてい
る。その主要部は、側面部43d、上面部43c、およ
びガード43bから成っている。
【0051】側面部43dは、横長で、しかも縦幅がカ
ートリッジホルダ41の厚みにほぼ等しい長方形になっ
ており、挿入/排出方向に沿って上記ガイド軸41e・
41fを案内する2つのスリット孔が形成されている。
上面部43cは、側面部43dの上部からカートリッジ
ホルダ41上に直角に延び出し、ヘッドシャッタ43が
その可動範囲の最後端に位置しているとき、後述する磁
気ヘッド50の真下に来るように位置合わせされてい
る。ガード43bは、上面部43cの前部で起立してお
り、誤挿入されたカートリッジケース10aや侵入した
異物等から磁気ヘッド50を保護する。
【0052】シャッタアーム42の可動端は、側面部4
3dに立設された軸43aに軸支され、シャッタアーム
42の固定端は、サイドプレート61に軸着されてい
る。
【0053】この磁気ヘッド50の保護機構により、カ
ートリッジケース10aを収納したカートリッジホルダ
41をメインシャーシ70の方へ回動させると、ヘッド
シャッタ43は図2中の矢印C方向、すなわちカートリ
ッジケース10aの排出方向に摺動する。そして、図3
に示すように、カートリッジホルダ41がメインシャー
シ70に最接近する記録再生位置までY方向に回動する
と、ヘッドシャッタ43は可動範囲の最前端に位置して
いる。このとき、磁気ヘッド50はホルダ窓41iおよ
びケース窓16を介して書換え可能ディスク12aに対
面している。
【0054】一方、図2に示すように、カートリッジホ
ルダ41をカートリッジケース10aの挿入・排出位置
までX方向に回動させると、ヘッドシャッタ43は矢印
D方向、すなわちカートリッジケース10aの挿入方向
に摺動し、可動範囲の最後端に位置している。このと
き、ガード43bは待避位置に持ち上げられた磁気ヘッ
ド50に最も接近している。
【0055】このほか、カートリッジホルダ41の右側
面中央付近には、カートリッジホルダ41内に突き出
し、カートリッジケース10aが挿入されるときに、前
述のシャッタロック18を回動させる内曲げ部41aが
形成されている(図1参照)。この内曲げ部41aは、
後述するように、向きが間違ったカートリッジケース1
0aの挿入を許さない役割をも有している。また、ホル
ダ窓41iの後縁近傍には、後述する隆起線41hが、
必要に応じて後縁に沿って形成されていてもよい。さら
に、カートリッジホルダ41の後面には、挿入されるカ
ートリッジケース10aの挿入端面10a1 (図13
(a)参照)に当接し、挿入停止位置を決めるための位
置決め用曲げ部41gが形成されている。
【0056】一方、天キャビネット40がカートリッジ
ホルダ41を覆うように取り付けられている。この天キ
ャビネット40の前端をカートリッジホルダ41の方へ
曲折し、曲げ部40bを設ければ、カートリッジケース
10aの誤挿入を完全に防止することができる。なお、
天キャビネット40から垂設され、後述するヘッドスプ
リング51の下方へ曲折された磁気ヘッド昇降部40a
が、カートリッジホルダ41の上面の後部右隅における
切り欠き部位に位置している。
【0057】次に、磁気ヘッド動作機構について説明す
る。上記のヘッドスプリング51は、U字型に湾曲され
た帯状の板ばねからなっている。U字脚の一方は、磁気
ヘッド50に対向するようにメインシャーシ70内に設
けられた光ピックアップ73(図4参照)に固定されて
いる。また、U字脚の他方は、カートリッジホルダ41
の上面側で回動する可動部となっており、その可動端に
は、上述の磁気ヘッド50が取り付けられている。磁気
ヘッド50は、ヘッドスプリング51の弾性によって、
ヘッドスプリング51の湾曲部の曲率中心O付近を支点
として、カートリッジホルダ41の方へ付勢されてい
る。
【0058】カートリッジホルダ41をカートリッジケ
ース10aの挿入・排出位置までX方向に回動させる
と、ヘッドスプリング51が、カートリッジホルダ41
の回転角より大きい回転角で起き上がり、磁気ヘッド5
0がカートリッジケース10aとの接触を避けて待避す
るようになっている。
【0059】ヘッドスプリング51が適度な回転角を得
ることができるように、上述の磁気ヘッド昇降部40a
が、ヘッドスプリング51の下側に配置されている。す
なわち、曲率中心Oが、天キャビネット40およびカー
トリッジホルダ41の支点Lより内側に位置しているた
めに、カートリッジホルダ41をカートリッジケース1
0aの挿入・排出位置まで回動させたときに、磁気ヘッ
ド昇降部40aの後部がヘッドスプリング51の内側に
当接し、ヘッドスプリング51をより大きな回転角で持
ち上げるようになっている。
【0060】なお、磁気ヘッド50の後方寄りであって
ヘッドスプリング51の裏面には、挿入されたカートリ
ッジケース10aのケース窓16の開閉状態を検知する
突部51cが形成されている。
【0061】磁気ヘッド50をカートリッジホルダ41
の方へ付勢するための他の構成を図5に示す。図5
(a)に示すように、先端に磁気ヘッド50を備えた板
状のヘッドアーム92は、その後端近傍において、ピン
93によって長手方向に垂直に挿通されている。これに
より、ヘッドアーム92は、ピン93を支軸として回動
可能となっている。
【0062】また、ピン93の両端には、ヘッドアーム
92をまたぐようにヘッドベース90が取り付けられて
いる。図5(b)に示すように、ヘッドベース90は、
ピン93から上下に延びる上方垂直部と下方垂直部とを
有している。下方垂直部は光ピックアップ73に固定さ
れている。上方垂直部は、僅かに起立した後、ヘッドア
ーム92の後端側へ曲折され、さらにヘッドアーム92
の上面に向けて曲折されヘッドアーム当接部90aを形
成している。
【0063】ヘッドアーム当接部90aは、ヘッドアー
ム92の回動範囲を規制している。すなわち、磁気ヘッ
ド50を書換え可能ディスク12aに当接させる場合に
は、ヘッドアーム当接部90aを短く形成するか、ある
いは全く形成しなければよい。したがって、ヘッドアー
ム当接部90aの長さによって、磁気ヘッド50と書換
え可能ディスク12aとの位置関係を調整することがで
きる。
【0064】ヘッドアーム92を書換え可能ディスク1
2a側へ付勢するために、2本の足91a・91bを持
つねじりばね91が、ピン93の一端に取り付けられて
いる。一方の足91aの先端は、ヘッドアーム92の側
部中央付近に形成された突部92aの上面に当接して固
定され、他方の足91bの先端はねじりばね91をねじ
るように開脚され、ヘッドベース90の下部に形成され
た突部90bの後面に当接して固定されている。これに
より、両足91a・91bは閉脚しようとするので、固
定されたヘッドベース90に対してヘッドアーム92を
書換え可能ディスク12a側に付勢する。
【0065】次に、図4(a)に示すプレーヤ機構につ
いて説明する。書換え可能ディスク12aを回転駆動す
るターンテーブル71およびスピンドルモータ72は、
メインシャーシ70の対角中心より左寄りに配置されて
いる。記録再生時には、書換え可能ディスク12aがタ
ーンテーブル71上に載置される。
【0066】一方、上記の光ピックアップ73の後部
は、メインシャーシ70の前面または後面に平行に配さ
れたガイドシャフト82に遊嵌されている。光ピックア
ップ73の後面には、ラックギヤ74が取り付けられて
いる。キャリアモータ55の回転力は、ギヤ76、7
7、78、79、80、81を順次介して、ラックギヤ
74に伝達され、直線運動に変換される。
【0067】これによって、光ピックアップ73および
磁気ヘッド50は、書換え可能ディスク12aに対する
光ビームの照射中心と磁界印加中心とを常に一致させな
がら、光ピックアップ73がガイドシャフト82を摺動
することによって、書換え可能ディスク12aの半径方
向に移動する。
【0068】また、図4(b)に示すように、メインシ
ャーシ70上には、軸70a・70bが立設され、挿入
されたカートリッジケース10aの裏面の2箇所に形成
された前記の凹部19に嵌入し、カートリッジケース1
0aの装着位置を決めるようになっている。
【0069】上記の構成において、カートリッジケース
10aに対するローディング動作を説明する。図2に示
すように、カートリッジケース10aの挿入・排出位置
に立ち上がっているカートリッジホルダ41に、カート
リッジケース10aを挿入するにしたがって、以下に示
す一連の動作が起こる。
【0070】(1) カートリッジホルダ41の内曲げ部4
1aが、シャッタロック18の回動腕18bをカートリ
ッジケース10a内に向かって押す。これにより、回動
腕18bは支点Mを中心としてR方向に回動し、シャッ
タ13の曲げ部13aと爪部18aとの係合が外れる。
【0071】(2) さらに挿入されたカートリッジケース
10aの右肩部10aR が、シャッタガイドアングル4
5のピン45bに当接しながら、シャッタガイドアング
ル45をカートリッジホルダ41の外に向かってP方向
に回動させる。
【0072】(3) これにより、ピン45aがシャッタガ
イド46をカートリッジホルダ41の内に向かって移動
させるので、シャッタガイド46の先端部がシャッタ1
3側面の掛穴13bに嵌入する。
【0073】(4) シャッタ13は、シャッタガイド46
によって保持されるので、カートリッジケース10aの
さらなる挿入にしたがって、相対的にシャッタ13が開
き、ケース窓15・16が開口する。
【0074】(5) さらに挿入されたカートリッジケース
10aの挿入端面10a1 が、カートリッジホルダ41
後部の位置決め用曲げ部41gに当接し、挿入が完了す
る。
【0075】引き続いて、天キャビネット40をメイン
シャーシ70の方へY方向に回動させると、以下に示す
一連の動作が起こる。
【0076】(6) 天キャビネット40の磁気ヘッド昇降
部40aによる磁気ヘッド50の持ち上げが、徐々に解
除されるので、ヘッドスプリング51の付勢力により、
磁気ヘッド50はホルダ窓41iおよびケース窓16を
介して書換え可能ディスク12aに接近する。
【0077】(7) シャッタアーム42の回動と共に、ヘ
ッドシャッタ43が前方に摺動するので、ヘッドシャッ
タ43は磁気ヘッド50の接近を妨げない。
【0078】(8) カートリッジホルダ41がメインシャ
ーシ70上に装着されると共に、磁気ヘッド50は、書
換え可能ディスク12aに当接する。
【0079】(9) カートリッジケース10aは、その凹
部19に軸70a・70bが嵌入することによって固定
される。
【0080】(10)カートリッジホルダ41は、例えばメ
インシャーシ70の上面裏側に貼り付けられた図示しな
いマグネットによって吸引され、一定の力でメインシャ
ーシ70側に付勢される。
【0081】(11)書換え可能ディスク12aは、ターン
テーブル71上に載置され、スピンドルモータ72の回
転力によって回転可能となる。
【0082】ところで、再生専用ディスク12bを収納
するカートリッジケース10bがカートリッジホルダ4
1に挿入された場合、上記の(8) において、ヘッドスプ
リング51の突部51cが、カートリッジケース10b
の天面に先に当接するので、磁気ヘッド50はカートリ
ッジケース10bの天面には接触しない位置に保持され
る。
【0083】本実施例では、カートリッジケース10a
のローディング完了状態で、磁気ヘッド50が書換え可
能ディスク12aに接触する場合を示したが、前述のよ
うに、カートリッジホルダ41の上面に隆起線41hを
形成し、ヘッドスプリング51の裏面が隆起線41hに
当接することによって、磁気ヘッド50が書換え可能デ
ィスク12aに対して所定の空隙をもって保持されるよ
うにしてもよい。
【0084】なお、カートリッジケース10aの向きを
間違えた挿入は、次のようにして防止される。まず、カ
ートリッジケース10aの前後を間違えた場合、溝21
a・21bが形成されていない排出端面10a3 (図1
3(a)参照)がカートリッジホルダ41の内曲げ部4
1aに当接し、それ以上の挿入が不可能となる。カート
リッジケース10aの右側面10a2 または左側面10
4 (図13(a)参照)から挿入しようとしても同様
である。また、前後左右の向きは適切であるが、裏向け
に挿入しようとした場合、溝21aは短く形成されてい
るため、内曲げ部41aによって溝21aの長さ以上の
挿入が不可能となる。
【0085】〔実施例2〕本発明の他の実施例について
図6ないし図9に基づいて説明すれば、以下のとおりで
ある。なお、説明の便宜上、前記の実施例の図面に示し
た部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付
記して、その説明を省略する。
【0086】本実施例のディスク記録再生装置は、磁気
ヘッド動作機構において、実施例1と異なっている。本
実施例の磁気ヘッド動作機構は、カートリッジケース1
0aまたは10bを収納したカートリッジホルダ41を
メインシャーシ70上に回動させ装着したときに、カー
トリッジケースの種類によって、すなわちディスクの種
類によって、磁気ヘッド50とカートリッジケース10
aまたは10bとの位置関係を異ならせるようになって
いる。なお、ローディング機構とプレーヤ機構とについ
ては、実施例1と同様である。
【0087】図6に示すように、本実施例の磁気ヘッド
動作機構は、先端に磁気ヘッド50を備えたヘッドスプ
リング151と、カートリッジホルダ41に対するカー
トリッジケース10aまたは10bの挿入動作に連動す
ると共に、カートリッジケース10aまたは10bを収
納したカートリッジホルダ41の回動動作にも連動した
ヘッドガイド44とから構成されている。
【0088】ヘッドスプリング151には、カートリッ
ジホルダ41の後部右隅における切り欠き部の近傍にお
いて、サイドプレート61側に張り出すヘッドガイド当
接部151aが形成されている。これ以外は、ヘッドス
プリング51と同様である。
【0089】一方、ヘッドガイド44は、摺動部44a
と、隆起片44bと、張り出し部44cと、カートリッ
ジ当接部44dとから成っている。摺動部44aは、カ
ートリッジホルダ41の右側面における上記切り欠き部
の近傍に立設されたガイドピン41m・41nにガイド
され、カートリッジホルダ41の右側面に沿って摺動す
る。隆起片44bはカートリッジホルダ41の右側面上
部を摺動するように、摺動部44aに対して垂直に設け
られており、山なりに形成されている。張り出し部44
cは、カートリッジホルダ41の右側面の後部下側から
カートリッジホルダ41の後面下側に張り出している。
カートリッジ当接部44dは、張り出し部44cの端部
で起立している。
【0090】なお、ヘッドガイド44は、図示しないば
ねにより、カートリッジケース排出方向に付勢されてい
る。
【0091】上記の構成において、図7に示すように、
カートリッジホルダ41にカートリッジケース10aま
たは10bを挿入していない状態では、カートリッジケ
ース排出方向に付勢されたヘッドガイド44は、その摺
動範囲の最前端に位置するため、山なりの隆起片44b
がヘッドガイド当接部151aに当接してヘッドスプリ
ング151を持ち上げるので、磁気ヘッド50はカート
リッジホルダ41から遠隔される。
【0092】カートリッジホルダ41に書換え可能ディ
スク12aを収納するカートリッジケース10aを挿入
した場合、実施例1と同様の作用によってシャッタ13
が開かれた後、カートリッジケース10aの挿入端面1
0a1 下側に形成された前述の凹部22a(図13
(d)参照)が、上記カートリッジ当接部44dに当接
する。しかし、凹部22aは浅く形成されているため、
カートリッジ当接部44dは凹部22a内に進入できな
い。
【0093】この結果、図8に示すように、ヘッドガイ
ド44は、その摺動範囲の最後端に位置するため、隆起
片44bはヘッドガイド当接部151aの後方に位置す
る。したがって、ヘッドスプリング151は、隆起片4
4bによって邪魔されことなく、自らの付勢力によって
カートリッジホルダ41の方へ回動する。
【0094】これにより、磁気ヘッド50は、ホルダ窓
41iおよびケース窓16を介して書換え可能ディスク
12aに接近する。磁気ヘッド50が書換え可能ディス
ク12aに当接するか否かは、実施例1と同様に、カー
トリッジホルダ41の上面に隆起線41hを形成するか
しないかによって選択できる。
【0095】これに対して、図9に示すように、カート
リッジホルダ41に再生専用ディスク12bを収納する
カートリッジケース10bを挿入した場合、カートリッ
ジ当接部44dが、カートリッジケース10bの挿入端
面10b1 下側に形成された前述の凹部22bに当接す
る際、凹部22bは深く形成されているため、カートリ
ッジ当接部44dは凹部22b内に進入する。
【0096】この結果、カートリッジ当接部44dが凹
部22b内に進入した分、ヘッドガイド44は、その摺
動範囲の最後端まで摺動しないので、隆起片44bはヘ
ッドガイド当接部151aの後部を若干持ち上げ、ヘッ
ドスプリング151の回動を規制する。これによって、
図9のようにカートリッジケース10bが記録再生位置
に装着されても、磁気ヘッド50がホルダ窓41iを介
してカートリッジケース10bの上面に当接することが
防止される。
【0097】〔実施例3〕本発明の他の実施例について
図10ないし図12に基づいて説明すれば、以下のとお
りである。なお、説明の便宜上、前記の実施例の図面に
示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号
を付記して、その説明を省略する。
【0098】本実施例のディスク記録再生装置は、主と
して磁気ヘッド動作機構において、ヘッドシャッタ43
とシャッタアーム42とを取り外した代わりに、ヘッド
ガイド44の基本的な構成に磁気ヘッド50を保護する
構成を加えたヘッドガイド144を新たに設けた点が、
実施例2と異なっている。
【0099】ヘッドスプリング251には、ヘッドスプ
リング151のヘッドガイド当接部151aに対応する
部位に、同様に、ヘッドガイド当接部251aが形成さ
れている。ただし、ヘッドガイド当接部251aと磁気
ヘッド50の取り付け部との間に対応する部位は、サイ
ドプレート60側に迂回した形状になっている。
【0100】ヘッドガイド144は、実施例2の摺動部
44aおよび隆起片44bより長く形成された摺動部1
44aおよび隆起板144bと、張り出し部44cおよ
びカートリッジ当接部44dと同一構成の張り出し部1
44cおよびカートリッジ当接部144dと、摺動部1
44aの前端部に隆起板144bと平行に形成されたヘ
ッド保護板144eとから成っている。
【0101】摺動部144aには、カートリッジホルダ
41の側面に立設されたガイドピン41q・41rに案
内される2本のスリットが、カートリッジケース10a
の挿入排出方向に平行に形成されている。また、ヘッド
保護板144eは、摺動部144aから磁気ヘッド50
の取り付け部を越える長さを有し、ヘッドスプリング2
51の中間部が上記したように迂回した形状を持つこと
によって生じた凹部251bから磁気ヘッド50の取り
付け部の直下までをその可動範囲としている。
【0102】上記の構成において、図11に示すよう
に、カートリッジホルダ41にカートリッジケース10
aまたは10bを挿入していない状態では、カートリッ
ジケース排出方向に付勢されたヘッドガイド144は、
その摺動範囲の最前端に位置するため、隆起板144b
がヘッドガイド当接部251aに当接してヘッドスプリ
ング251を持ち上げるので、磁気ヘッド50はカート
リッジホルダ41から遠隔される。
【0103】また、図10に示すように、カートリッジ
ホルダ41に書換え可能ディスク12aを収納するカー
トリッジケース10aを挿入した場合、実施例1と同様
の作用によってシャッタ13が開かれた後、カートリッ
ジケース10aに形成された前述の凹部22aが、上記
カートリッジ当接部144dに当接する。
【0104】しかし、凹部22aは浅く形成されている
ため、カートリッジ当接部44dは凹部22a内に進入
できない。この結果、図12に示すように、ヘッドガイ
ド144は、その摺動範囲の最後端に位置するため、隆
起片144bはヘッドガイド当接部251aの後方に位
置する。したがって、ヘッドスプリング251は、隆起
板144bによって邪魔されることなく、自らの付勢力
によってカートリッジホルダ41の方へ回動する。
【0105】この結果、磁気ヘッド50は、ホルダ窓4
1iおよびケース窓16を介して書換え可能ディスク1
2aに接近する。磁気ヘッド50が書換え可能ディスク
12aに当接するか否かは、実施例1と同様に、カート
リッジホルダ41の上面に隆起線41hを形成するかし
ないかによって選択できる。
【0106】これに対して、特に図示しないが、カート
リッジホルダ41に再生専用ディスク12bを収納する
カートリッジケース10bを挿入した場合、カートリッ
ジ当接部144dが、カートリッジケース10bに形成
された前述の凹部22bに当接する際、凹部22bは深
く形成されているため、カートリッジ当接部144dは
凹部22b内に進入する。
【0107】この結果、カートリッジ当接部144dが
凹部22b内に進入した分、ヘッドガイド44は、その
摺動範囲の最後端まで摺動しないので、隆起板144b
はヘッドガイド当接部151aの後部を若干持ち上げ、
ヘッドスプリング251のカートリッジホルダ41に対
する接近を規制する。これによって、カートリッジケー
ス10bが記録再生位置に装着されても、磁気ヘッド5
0がホルダ窓41iを介してカートリッジケース10b
の上面に当接することが防止される。
【0108】
【発明の効果】請求項1の発明に係るディスク記録再生
装置は、以上のように、上記磁気ヘッド手段を回動可能
に支持し、磁気ヘッド手段を上記挿入排出位置から上記
記録再生位置に向かう方向に付勢する磁気ヘッド付勢手
段と、上記記録担体保持手段との一体的な回動により、
記録再生位置から挿入排出位置に向けて、上記磁気ヘッ
ド付勢手段を記録担体保持手段と同方向に回動させる磁
気ヘッド回動手段とを備え、磁気ヘッド付勢手段の回動
の支点が、磁気ヘッド回動手段の回動の支点より磁気ヘ
ッド手段側に設定されていることにより、記録再生位置
から挿入排出位置に至る磁気ヘッド手段の回動角が記録
担体保持手段の回動角より大きくなるように構成されて
いる
【0109】それゆえ、挿入排出位置では、磁気ヘッド
手段は記録担体保持手段から遠隔されるので、挿入・排
出されるディスク状記録担体との接触を避ける位置に、
磁気ヘッド手段を待避させることができるという効果を
奏する。
【0110】請求項2の発明に係るディスク記録再生装
置は、以上のように、上記磁気ヘッド手段を回動可能に
支持し、磁気ヘッド手段を上記挿入排出位置から上記記
録再生位置に向かう方向に付勢する磁気ヘッド付勢手段
を備え、記録再生位置に配置された保護筐体に上記窓部
が開口しているときには、保護筐体表面に当接せず、一
方、記録再生位置に配置された保護筐体に上記窓部が開
口していないときには、保護筐体表面に当接する当接手
段を上記磁気ヘッド付勢手段に設け、記録再生位置に配
置された保護筐体に上記窓部が開口していない場合に、
上記磁気ヘッド手段が上記保護筐体表面に当接するの
を、上記当接手段が防止する構成である。
【0111】それゆえ、記録再生位置に配置された保護
筐体に窓部が開口していないときに、磁気ヘッド手段が
保護筐体表面に当接することを防止することができると
いう効果を奏する。
【0112】請求項3の発明に係るディスク記録再生装
置は、以上のように、上記記録担体保持手段に対して上
記保護筐体が挿入および排出されるのに連動して、記録
担体保持手段上の定位置にて記録担体保持手段に対して
進入および退出する開閉手段が、上記記録担体保持手段
に設けられ、上記開閉手段は、保護筐体の上記係合穴に
嵌入し得る係合部を有し、上記保護筐体が記録担体保持
手段に挿入される途中で、上記係合部が上記係合穴に嵌
入するように、上記定位置が記録担体保持手段上で位置
決めされている構成である。
【0113】それゆえ、係合部によって嵌入された摺動
部材の位置は記録担体保持手段上の定位置にて保持され
るので、保護筐体のさらなる挿入に連れて摺動部材と保
護筐体とは相対的に移動し、保護筐体の窓部が開口され
る。これにより、記録担体保持手段に対して保護筐体を
挿入または排出するだけで、ディスク状記録担体を露出
させる窓部を開閉することができるという効果を奏す
る。
【0114】請求項4の発明に係るディスク記録再生装
置は、以上のように、上記磁気ヘッド手段を回動可能に
支持し、磁気ヘッド手段を上記記録担体保持手段に接近
させるように付勢する磁気ヘッド付勢手段と、上記保護
筐体を記録担体保持手段に挿入するのに連動して、初期
位置から所定方向に移動すると共に、保護筐体が記録担
体保持手段から排出されると、上記初期位置に復帰する
磁気ヘッド規制手段であって、上記初期位置では、磁気
ヘッド手段を記録担体保持手段から最も離反させるよう
に磁気ヘッド付勢手段に当接する支持当接部を具備する
磁気ヘッド規制手段とを備え、保護筐体の挿入に伴っ
て、上記初期位置から上記所定方向に移動する磁気ヘッ
ド規制手段の位置が変化するのに応じて、磁気ヘッド手
段を記録担体保持手段に接近させるように、上記支持当
接部と磁気ヘッド付勢手段との当接状態が変化する構成
である。
【0115】それゆえ、保護筐体の挿入に伴って、磁気
ヘッド規制手段の位置が変化するのに応じて、磁気ヘッ
ド手段の記録担体保持手段に対する接近量を調節するこ
とができる。したがって、例えば、中に収納するディス
ク状記録担体の種類によって、所定方向に対する磁気ヘ
ッド規制手段の移動量を変えることができる構成とすれ
ば、ディスク状記録担体の種類によって、磁気ヘッド手
段を記録担体保持手段に対して接近させたり、待避させ
たりすることが可能になるという効果を奏する。
【0116】請求項5の発明に係るディスク記録再生装
置は、以上のように、上記磁気ヘッド手段を保護する保
護部を備え、上記ディスク状記録担体の挿入排出方向に
沿って、上記記録担体保持手段に摺動可能に取り付けら
れた磁気ヘッド保護手段と、記録担体保持手段の回動に
連動して、磁気ヘッド保護手段を記録担体保持手段上で
摺動させる連動手段とを備え、記録担体保持手段が上記
挿入排出位置に位置するときに、上記保護部が磁気ヘ
ッド手段に最接近するように、上記連動手段は上記磁気
ヘッド保護手段その摺動範囲の一端に移動させる一
、記録担体保持手段が上記記録再生位置に向かって
動するときに、上記保護部が磁気ヘッド手段から遠隔
され磁気ヘッド手段のディスク状記録担体への接近を許
容するように、上記連動手段は磁気ヘッド保護手段をそ
摺動範囲の他端に移動させる構成である。
【0117】それゆえ、記録担体保持手段が記録再生位
置に回動するときに、保護部は磁気ヘッド手段から遠隔
され、磁気ヘッド手段のディスク状記録担体への接近を
妨げることがなく、また、記録担体保持手段が挿入排出
位置に位置するときに、保護部は磁気ヘッド手段に最接
近して磁気ヘッド手段を保護することができるという効
果を奏する。
【0118】請求項6の発明に係るディスク記録再生装
置は、以上のように、請求項4に記載の上記磁気ヘッド
規制手段は、さらに、上記磁気ヘッド手段を保護する保
護部を備え、磁気ヘッド規制手段が上記初期位置に有る
とき、上記保護部が磁気ヘッド手段に最接近する一方、
保護筐体の挿入に伴って磁気ヘッド規制手段が上記初期
位置から上記所定方向に移動するほど、上記保護部が磁
気ヘッド手段から遠ざかる位置関係を、上記磁気ヘッド
手段と保護部とが取り得るように、上記保護部が磁気ヘ
ッド規制手段に設けられている構成である。
【0119】それゆえ、請求項4の構成による効果に加
えて、記録担体保持手段に保護筐体が挿入されると、保
護部は磁気ヘッド手段から遠隔されるので、磁気ヘッド
手段のディスク状記録担体への接近を妨げることがな
く、また、上記保護筐体が排出された状態では、保護部
が磁気ヘッド手段に最接近して磁気ヘッド手段を保護す
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク記録再生装置の一構成例
を示す正面図である。
【図2】挿入排出位置にあるときの上記ディスク記録再
生装置を示す側面図である。
【図3】記録再生位置にあるときの上記ディスク記録再
生装置を示す側面図である。
【図4】ディスク記録再生装置のプレーヤ機構の要部を
示す(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図5】磁気ヘッド付勢手段の他の構成例を示す(a)
は正面図、(b)は側面図である。
【図6】本発明に係るディスク記録再生装置の他の構成
例を示す正面図である。
【図7】挿入排出位置にあるときの上記ディスク記録再
生装置を示す側面図である。
【図8】書換え可能ディスクを収納するカートリッジケ
ースを保持して記録再生位置にあるときの上記ディスク
記録再生装置を示す側面図である。
【図9】再生専用ディスクを収納するカートリッジケー
スを保持して記録再生位置にあるときの上記ディスク記
録再生装置を示す側面図である。
【図10】本発明に係るディスク記録再生装置のさらに
他の構成例を示す正面図である。
【図11】挿入排出位置にあるときの上記ディスク記録
再生装置を示す側面図である。
【図12】書換え可能ディスクを収納するカートリッジ
ケースを保持して記録再生位置にあるときの上記ディス
ク記録再生装置を示す側面図である。
【図13】書換え可能ディスクを収納するカートリッジ
ケースの一構成例を示す(a)は平面図、(b)は側面
図、(c)は正面図、(d)は底面図である。
【図14】再生専用ディスクを収納するカートリッジケ
ースの一構成例を示す(a)は平面図、(b)は側面
図、(c)は正面図、(d)は底面図である。
【図15】従来用いられているカートリッジケースが記
録再生可能状態にあることを示す説明図である。
【図16】上記カートリッジケースが記録再生可能状態
にあることを示す斜視図である。
【図17】上記カートリッジケースが記録再生不可状態
にあることを示す説明図である。
【図18】上記カートリッジケースが記録再生不可状態
にあることを示す斜視図である。
【図19】書換え可能ディスクに対する記録原理を示す
説明図である。
【図20】従来のディスク記録再生装置の一例を示す斜
視図である。
【図21】従来のディスク記録再生装置の他の例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
10a カートリッジケース(保護筐体) 10b カートリッジケース(保護筐体) 12a 書換え可能ディスク(ディスク状記録担体) 12b 再生専用ディスク(ディスク状記録担体) 13 シャッタ(摺動部材) 13b 掛穴(係合穴) 16 ケース窓(窓部) 40a 磁気ヘッド昇降部(磁気ヘッド回動手段) 41 カートリッジホルダ(記録担体保持手段) 42 シャッタアーム(連動手段) 43 ヘッドシャッタ(磁気ヘッド保護手段) 43b ガード(保護部) 44 ヘッドガイド(磁気ヘッド規制手段) 44b 隆起片(支持当接部) 44d カートリッジ当接部 45 シャッタガイドアングル 46 シャッタガイド(開閉手段) 50 磁気ヘッド(磁気ヘッド手段) 51 ヘッドスプリング(磁気ヘッド付勢手段) 51c 突部(当接手段) 144 ヘッドガイド(磁気ヘッド規制手段) 144b 隆起板(支持当接部) 144d カートリッジ当接部 144e ヘッド保護板 (保護部) 151 ヘッドスプリング(磁気ヘッド付勢手段) 251 ヘッドスプリング(磁気ヘッド付勢手段)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク状記録担体(12a,12b) の挿入およ
    び排出が実行される挿入排出位置と、ディスク状記録担
    体に対する記録再生が実行される記録再生位置との間を
    回動し、上記ディスク状記録担体(12a,12b) を保持して
    上記記録再生位置に配置する記録担体保持手段(41)と、
    上記記録再生位置に配置されたディスク状記録担体(12
    a,12b) に、磁界印加のために接近する磁気ヘッド手段
    (50)とを備えたディスク記録再生装置において、 上記磁気ヘッド手段(50)を回動可能に支持し、磁気ヘッ
    ド手段(50)を上記挿入排出位置から上記記録再生位置に
    向かう方向に付勢する磁気ヘッド付勢手段(51)と、 上記記録担体保持手段(41)との一体的な回動により、記
    録再生位置から挿入排出位置に向けて、上記磁気ヘッド
    付勢手段(51)を記録担体保持手段(41)と同方向に回動さ
    せる磁気ヘッド回動手段(40a) とを備え、 磁気ヘッド付勢手段(51)の回動の支点が、磁気ヘッド回
    動手段(40a) の回動の支点より磁気ヘッド手段(50)側に
    設定されていることにより、記録再生位置から挿入排出
    位置に至る磁気ヘッド手段(50)の回動角が記録担体保持
    手段(41)の回動角より大きくなるように構成されている
    ことを特徴とするディスク記録再生装置。
  2. 【請求項2】ディスク状記録担体(12a,12b) を収納して
    保護する保護筐体(10a,10b) の挿入および排出が実行さ
    れる挿入排出位置と、ディスク状記録担体(12a,12b)
    対する記録再生が実行される記録再生位置との間を回動
    し、上記保護筐体(10a,10b)を保持して上記記録再生位
    置に配置する記録担体保持手段(41)と、上記保護筐体(1
    0a) の上記記録再生位置への配置に伴って保護筐体(10
    a) に開口される窓部(16)を介して、上記ディスク状記
    録担体(12a,12b) に磁界印加のために接近する磁気ヘッ
    ド手段(50)とを備えたディスク記録再生装置において、 上記磁気ヘッド手段(50)を回動可能に支持し、磁気ヘッ
    ド手段(50)を上記挿入排出位置から上記記録再生位置に
    向かう方向に付勢する磁気ヘッド付勢手段(51, 151)を備
    え、記録再生位置に配置された保護筐体(10a) に上記窓部(1
    6)が開口しているときには、保護筐体(10a) 表面に当接
    せず、一方、 記録再生位置に配置された保護筐体(10b)
    に上記窓部(16)が開口していないときには、保護筐体(1
    0b) 表面に当接する当接手段(51c,151c)を上記磁気ヘッ
    ド付勢手段(51,151)に設け、記録再生位置に配置された
    保護筐体(10b) に上記窓部(16)が開口していない場合
    に、上記磁気ヘッド手段(50)が上記保護筐体(10b) 表面
    に当接するのを、上記当接手段(51c,151c)が防止する
    とを特徴とするディスク記録再生装置。
  3. 【請求項3】ディスク状記録担体(12a,12b) を収納して
    保護し、記録再生時にディスク状記録担体(12a) の一部
    を露出させる窓部(15,16) が形成され、上記窓部(15,1
    6) を摺動によって開閉すると共に、開閉に供される係
    合穴(13b) が形成された摺動部材(13)を備えた保護筐体
    (10a,10b) を用い、挿入された上記保護筐体(10a,10b)
    を保持して上記記録再生位置に配置する記録担体保持手
    (41)を備えたディスク記録再生装置において、上記記録担体保持手段(41)に対して上記保護筐体(10a,1
    0b) が挿入および排出されるのに連動して、記録担体保
    持手段(41)上の定位置にて記録担体保持手段(41)に対し
    て進入および退出する開閉手段(46)が、上記記録担体保
    持手段(41)に設けられ、 上記開閉手段(46)は、保護筐体(10a,10b) の上記係合穴
    (13b) に嵌入し得る係合部を有し、 上記保護筐体(10a,10b) が記録担体保持手段(41)に挿入
    される途中で、上記係合部が上記係合穴(13b) に嵌入す
    るように、上記定位置が記録担体保持手段(41)上で位置
    決めされている ことを特徴とするディスク記録再生装
    置。
  4. 【請求項4】ディスク状記録担体(12a,12b) を収納して
    保護する保護筐体(10a,10b) の挿入および排出が実行さ
    れる挿入排出位置と、ディスク状記録担体(12a,12b)
    対する記録再生が実行される記録再生位置との間を回動
    し、上記保護筐体(10a,10b)を保持して上記記録再生位
    置に配置する記録担体保持手段(41)と、上記保護筐体(1
    0a,10b) の上記記録再生位置への配置に伴って、上記デ
    ィスク状記録担体(12a,12b) に磁界印加のために接近す
    る磁気ヘッド手段(50)とを備えたディスク記録再生装置
    において、 上記磁気ヘッド手段(50)を回動可能に支持し、磁気ヘッ
    ド手段(50)を上記記録担体保持手段(41)に接近させるよ
    うに付勢する磁気ヘッド付勢手段(151,251) と、上記保護筐体(10a,10b) を記録担体保持手段(41)に挿入
    するのに連動して、初期位置から所定方向に移動すると
    共に、保護筐体(10a,10b) が記録担体保持手段(41)から
    排出されると、上記初期位置に復帰する磁気ヘッド規制
    手段(44,144)であって、上記初期位置では、磁気ヘッド
    手段(50)を記録担体保持手段(41)から最も離反させるよ
    うに磁気ヘッド付勢手段(151,251) に当接する支持当接
    部(44b,144b)を具備する磁気ヘッド規制手段(44,144)と
    を備え、 保護筐体(10a,10b) の挿入に伴って、上記初期位置から
    上記所定方向に移動する磁気ヘッド規制手段(44,144)の
    位置が変化するのに応じて、磁気ヘッド手段(50)を記録
    担体保持手段(41)に接近させるように、上記支持当接部
    (44b,144b)と磁気ヘッド付勢手段(151,251) との当接状
    態が変化する ことを特徴とするディスク記録再生装置。
  5. 【請求項5】ディスク状記録担体(12a,12b) の挿入およ
    び排出が実行される挿入排出位置と、ディスク状記録担
    (12a,12b) に対する記録再生が実行される記録再生位
    置との間を回動し、上記ディスク状記録担体(12a,12b)
    を保持して上記記録再生位置に配置する記録担体保持手
    (41)と、上記記録再生位置に配置されたディスク状記
    録担体(12a,12b) に、磁界印加のために接近する磁気ヘ
    ッド手段(50)とを備えたディスク記録再生装置におい
    て、 上記磁気ヘッド手段(50)を保護する保護部(43b) を備
    え、上記ディスク状記録担体(12a,12b) の挿入排出方向
    に沿って、上記記録担体保持手段(41)に摺動可能に取り
    付けられた磁気ヘッド保護手段(43)と、 上記記録担体保持手段(41)の回動に連動して、上記磁気
    ヘッド保護手段(43)を記録担体保持手段(41)上で摺動さ
    せる連動手段(42)とを備え、 上記記録担体保持手段(41)が上記挿入排出位置に位置す
    るときに、上記保護部(43b) が上記磁気ヘッド手段(5
    0)に最接近するように、上記連動手段(42)は上記磁気ヘ
    ッド保護手段(43)をその摺動範囲の一端に移動させる一
    、記録担体保持手段(41)が上記記録再生位置に向かっ
    回動するときに、上記保護部(43b)が磁気ヘッド手
    (50)から遠隔され磁気ヘッド手段(50)のディスク状記
    録担体(12a,12b) への接近を許容するように、上記連動
    手段(42)は磁気ヘッド保護手段(43)をその摺動範囲の他
    端に移動させることを特徴とするディスク記録再生装
    置。
  6. 【請求項6】上記磁気ヘッド規制手段(144) は、さら
    に、上記磁気ヘッド手段(50)を保護する保護部(144e)
    備え、磁気ヘッド規制手段(144) が上記初期位置に有る
    とき、上記保護部(144e)が磁気ヘッド手段(50)に最接近
    する一方、保護筐体(10a,10b)の挿入に伴って磁気ヘッ
    ド規制手段(144) が上記初期位置から上記所定方向に移
    動するほど、上記保護部(144e)が磁気ヘッド手段(50)か
    ら遠ざかる位置関係を、上記磁気ヘッド手段(50)と保護
    部(144e)とが取り得るように、上記保護部(144e)が磁気
    ヘッド規制手段(144) に設けられていることを特徴とす
    る請求項4に記載のディスク記録再生装置。
JP4011192A 1992-01-24 1992-01-24 ディスク記録再生装置 Expired - Fee Related JP2804193B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4011192A JP2804193B2 (ja) 1992-01-24 1992-01-24 ディスク記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4011192A JP2804193B2 (ja) 1992-01-24 1992-01-24 ディスク記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05205385A JPH05205385A (ja) 1993-08-13
JP2804193B2 true JP2804193B2 (ja) 1998-09-24

Family

ID=11771200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4011192A Expired - Fee Related JP2804193B2 (ja) 1992-01-24 1992-01-24 ディスク記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2804193B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004068486A1 (ja) * 2003-01-30 2004-08-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 磁気ヘッド装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05205385A (ja) 1993-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5309421A (en) Recording and/or reproducing apparatus for optical disk
JP2961982B2 (ja) ディスクカートリッジ
US6411584B2 (en) Cartridge loading apparatus and methods of manufacturing and operating same
US5224079A (en) Recording apparatus for magneto-optical disc and disc cartridge misinsertion preventing mechanism
JP2917488B2 (ja) 光ディスク記録及び/又は再生装置
JPH0565946B2 (ja)
WO1987003414A1 (en) Disk cartridge having shutter and a device for opening and closing the shutter
US6201659B1 (en) Cartridge-loading apparatus with tilting bias coil assembly
JP2961816B2 (ja) ディスクカートリッジ
KR0132857B1 (ko) 광자기 디스크 플레이어의 자기헤드 승강장치
WO1996033489A1 (fr) Dispositif de chargement de cartouche de disque
JP2804193B2 (ja) ディスク記録再生装置
US5610890A (en) Cartridge inserting/extracting apparatus for a magnetooptical disk player
JP2000276873A (ja) 光記憶装置及びカートリッジローディング機構
JP3525474B2 (ja) ディスクカートリッジ駆動装置
US6522621B1 (en) Disc cassette
JP3610587B2 (ja) 記録及び/又は再生装置
JPH05334762A (ja) 光磁気ディスク装置
JP3030894B2 (ja) ディスクカートリッジ
JP3297991B2 (ja) 記録装置
JP2585176B2 (ja) 光磁気ディスク記録再生装置
JP3521719B2 (ja) ディスクカートリッジ
JP2001014821A (ja) 記録及び/又は再生装置
JPH0668636A (ja) ディスクカートリッジ及びディスクカートリッジ駆動装置
JPH0845159A (ja) シャッタ開閉機構

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070717

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080717

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080717

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090717

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees