JP2803843B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JP2803843B2
JP2803843B2 JP1142385A JP14238589A JP2803843B2 JP 2803843 B2 JP2803843 B2 JP 2803843B2 JP 1142385 A JP1142385 A JP 1142385A JP 14238589 A JP14238589 A JP 14238589A JP 2803843 B2 JP2803843 B2 JP 2803843B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stop
identification information
digital
variable display
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1142385A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH037184A (ja
Inventor
吉平 新山
広司 伊東
Original Assignee
株式会社ソフィア
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ソフィア filed Critical 株式会社ソフィア
Priority to JP1142385A priority Critical patent/JP2803843B2/ja
Publication of JPH037184A publication Critical patent/JPH037184A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2803843B2 publication Critical patent/JP2803843B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)
  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、複数の識別情報を順次可変表示可能な可
変表示装置を備えた遊技機に関する。
(従来の技術) 複数の表示部が設けられた可変表示装置においては、
可変表示開始より所定の時間経過に基づき最初の表示部
の可変表示が停止して識別情報が選択され、可変表示開
始もしくは最初の表示部の停止から所定の時間経過に基
づき次の表示部の可変表示が停止して次の識別情報が選
択されるように制御され、このように複数の表示部の可
変表示が順次停止され、停止表示された識別情報に基づ
いて表示結果の判定が成されている。
(発明が解決しようとする問題点) 近年、可変表示装置の停止識別情報の組み合わせに基
づく判定により、特別遊技態様を起生する遊技機が多く
の遊技者に支持されている。
しかし、従来の可変表示装置においては、繰返し遊技
を行うことにより、表示部の可変表示が停止するタイミ
ングを遊技者が比較的把握し易く、可変表示を開始する
際に表示されている識別情報や、可変表示を開始してか
ら所定時間後の可変表示中の識別情報から、停止する識
別情報が遊技者に想定されてしまうことがあった。
そのため、特別遊技が起生されるか否かを遊技者が早
期に把握してしまい、可変表示動作に対して特別遊技が
起生されるか否かの期待感が薄れ、可変表示装置を用い
た遊技機に対する遊技者の興味がなくなってしまうとい
う懸念があった。
この発明は、このような問題点を解決することを目的
としている。
(問題点を解決するための手段) この発明は、複数の識別情報を順次可変表示可能な可
変表示装置(4)と、該可変表示装置の可変表示を始動
指令信号に基づき開始させると共に、停止指令信号に基
づき所定の識別情報を所定の停止位置に停止表示させる
可変表示制御手段(例えば、制御装置78等)と、を備え
た遊技機(例えば、パチンコ機等)において、上記可変
表示制御手段に、停止表示させる識別情報を決定する停
止識別情報決定手段と、上記可変表示装置における可変
表示中の所定の時機(例えば、可変表示の速度を緩やか
な速度に切替える時機)から停止識別情報決定手段によ
り決定された識別情報を停止表示させるまでの期間を予
め定められた複数の期間から決定する停止期間決定手段
と、上記停止期間決定手段により定められた期間に基づ
いて、決定された識別情報を停止表示させるべく可変表
示中の識別情報を所定の識別情報に入れ替える識別情報
入替手段と、を備えて、可変表示中の所定の時機から停
止表示すべき識別情報が所定の停止位置に停止表示され
るまでの期間に変化を与えるようにする。
(作用) したがって、可変表示装置における可変表示は停止識
別情報決定手段により決定された識別情報に停止される
が、可変表示中の所定の時機から識別情報を停止表示さ
せるまでの期間が停止期間決定手段によりランダムに決
定されると共に、そのランダムに決定された期間に基づ
いて、可変表示中の識別情報が所定の識別情報に入れ替
えられて、入れ替えられた識別情報から所定の可変表示
が行われて停止表示すべき識別情報に停止される。
このため、識別情報が所定の停止位置に停止表示され
るまでの期間に変化を与えられるため、停止タイミング
および停止する識別情報が遊技者により把握されること
はない。また、可変表示期間にランダム性を付与すると
共に、そのランダム性に対して停止表示すべき識別情報
の停止を、可変表示中の識別情報を所定の識別情報に入
れ替えて行うので、遊技者に可変表示から停止表示にお
いて表示に違和感を与えることが無い。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、パチンコ機の遊技盤1の表面には、
ガイドレール2で囲われた遊技部3のほぼ中央に可変表
示装置4が、可変表示装置4の上部に変動入賞装置5が
配設される。
可変表示装置4の直下および左右には特定入賞口6a、
6b、6c、が配設される。7は変動入賞装置5の上方に設
けられる天入賞口、8a、8b、9a、9bは遊技部3の左右上
下に配設される一般入賞口、10a〜10cは遊技部3の下部
に配設される一般入賞口で、11a〜11fは風車等の転動誘
導部材、12はアウト口である。
遊技盤1の下部には、パチンコ球の供給皿13と受け皿
14と打球発射装置の操作部15が配設され、打球発射装置
により発射された打球はガイドレール2に案内されて遊
技部3内に入る。
16は打球発射装置の作動中を示すパイロットランプ、
17は打ち止め等を示す完了ランプ、18は賞球ランプであ
る。また、19a、19b、20a〜20Cは特定入賞口6b、6c、一
般入賞口10a〜10cに設けられる飾りランプ、21a〜21fは
当たり表示ランプである。なお、遊技部3内の大部分の
遊技釘は図示省略してある。
各入賞口6〜10は、遊技盤1の裏面側から見ると第2
図、第3図のように配置され、各入賞口6〜10および変
動入賞装置に入賞した入賞球は、裏面に取り付けた流下
樋22a〜22iと、各入賞口6〜10を覆う樋カバー23を介し
て図示しない賞球排出装置の連チャンへと導かれる。ま
た、24a、24b、24cは特定入賞口6a、6b、6cに入賞した
入賞球を検出するスイッチ(特定入賞球検出スイッチ)
を、25、26は変動入賞装置5に設けられ、変動入賞装置
5内に入賞した入賞球を検出するスイッチ(カウントス
イッチ)と、変動入賞装置5内の連続作動口(後述す
る)に入賞した入賞球を検出するスイッチ(サイクルス
イッチ)を示す。
可変表示装置4と変動入賞装置5と天入賞口7は、第
4図〜第7図のように共通基板27に設けられ、共通基板
27を介して遊技盤1の表面に取り付けられる。
天入賞口7は、共通基板27の上部前面に奥方に下り傾
斜に設けた流下棚28と、流下棚28を囲う左右の鎧部29と
からなり、鎧部29には前飾り板30が取り付けられ、流下
棚28には基板27裏面に出口流路31が一体形成される。
可変表示装置4は、共通基板27の下部開口部32に、裏
面側から可視部材からなるカバープレート33と、カバー
プレート33に覆われている可変表示部34およびその下方
に4つの記憶個数表示LED(発光素子)35a〜35dと左右
2つずつの飾りLED36a、36bを組み付けた表示基板37と
が取り付けられる。
カバープレート33と表示基板37は、可変表示部34を見
やすくするように下部開口部32に所定の傾斜角で取り付
けられ、またカバープレート33の中央部分は可変表示部
34の表示に拡がりを持たせるように凸面状に形成され
る。
可変表示部34は、第8図にも示すように左、中、右の
各列にてそれぞれ13個の棒状セグメント発光素子38a〜3
8mを、上下に8の字を重ねるように縦2列、横5列に配
列したもので、それぞれ発光の組み合わせによって数字
や所定の文字、ならびに発光の位置を変えることによっ
て上下方向に変位表示等が可能である。
記憶個数表示LED35a〜35dは、特定入賞口6a〜6cへ入
賞した球数の未処理個数(後述する)を点灯個数にて表
示するもので、飾りLED36a、36bとともに、カバー部材3
9で覆われた下部開口部32の桟部に臨むように配置され
る。また、下部開口部32の上縁部にも左右2つずつの飾
りLED36a,36bが配置される。
変動入賞装置5は、天入賞口7と可変表示装置4の間
にて共通基板27に入賞口となる開口部40が形成され、開
口部40の下部前面に天入賞口7の鎧部29とで流下してき
た打球が開口部40内に流入することを阻止する閉状態
(第4図の実線で示す)と、左右に張り出して流下して
きた打球を受けとめて開口部40内に流入させる開状態
(第4図の点線で示す)とに変換可能な一対の可動部材
41a、41bが配設される。
可動部材41a、41bは、左右対称にそれぞれ片側上部に
三角状の突起部42と、内側に所定深さの長溝43と、後方
に突出する延底部44下部にラック45とが形成され、可動
部材41a、41bの長溝43が開口部40の下部に奥方に下り傾
斜に形成した流下棚46の前方突出部47に嵌め合わされ
る。また、可動部材41a、41bの下部には、基板27に可動
部材41a、41bを受けると共に、可動部材41a、41bがはず
れないようにラック45をガイドする台座48が取り付けら
れる。なお、台座48は可変表示装置4の下部開口部32の
上枠を兼ねる。
可動部材41a、41bのラック45には第9図にも示すよう
に回動軸49の先端に取り付けたピニオン50が噛み合い、
回動軸49は共通基板27に後部枠51を介して取り付けた中
間基板52と、中間基板52にカバープレート53を介して取
り付けたモータ基板54の軸受孔55、56を貫通し、軸受孔
55、56に嵌まるブッシュ57、58を介して回動自由に支持
される。図示しないが可動部材41a側の回動軸は、後端
に取り付けたピニオンがモータ基板54に取り付けたモー
タ59のドライブギヤ60と噛み合い、可動部材41b側の回
動軸49は、後端に取り付けたピニオン61がモータ基板54
に取り付けた中間ギヤ62を介してモータ59のドライブギ
ヤ60と噛み合う。
モータ59を所定方向に回動すると、可動部材41a、41b
は長溝43に嵌まる流下棚46と台座48に沿って左右にスラ
イドし開状態となり、モータ59を反対方向に回動する
と、可動部材41a、51bは元の位置に戻り閉状態となる。
また、モータ59にはドライブギヤ60のボスに所定の遮蔽
カム63が、モータ基板54には遮蔽カム63が横切ることに
よりモータ59の回動方向を検出可能な位置スイッチ64が
設けられる。
他方、開口部40の奥方にて共通基板37の後部枠51と上
枠65と中間基板52とで囲われる凹室66には、流下棚46と
ほぼ連続して底部中央に所定幅の案内路67が形成され、
案内路67の左右に一般入賞口68a、68bが、案内路67の奥
方の中間基板52に連続作動口69が形成される。連続作動
口69には連続作動口69への入賞球を検出するサイクルス
イッチ26が設けられ、連続作動口69と一般入賞口68a、6
8bの下方の合流出口流路70には各口68a、68b、69を通過
した入賞球を検出するカウントスイッチ25が設けられ
る。
また、凹室66を囲う左右の後部枠51の内側面には、凹
室66に入った打球の連続作動口69への入賞確率を調整可
能とする調整部材71が配設される。調整部材71は薄い金
属板からなるもので、締結用のボルト穴を設けた基部72
と基部72から伸びる長片73との間を直角に、長片73の途
中を斜め後方に、長片73の先端を内側に折り曲げること
で形成され、長片73を後部枠51の内側面に沿わせた状態
で、基部72が後部枠51と中間基板52の間にボルトを介し
て挟持される。凹室66に入り調整部材71が受けた打球
は、第10図のように斜め後方に折り曲げた長片73のガイ
ド部77によって案内路67側へ向けられるのであり、指等
で長片73のガイド部77の折り曲げ角度を調整すること
で、連続作動口69への入賞確率を簡単に調整できる。な
お、調整部材71は左右の後部枠51の一方にのみ設けても
良い。
また、開口部40の上縁部には、表面を6つの部位に画
成した上枠65と一体のカバー部材74が取り付けられ、各
部位の裏面に開口部40内に入賞した球数を点灯個数にて
表示する入賞個数表示LED75a〜75lが配設される。ま
た、76は凹室66奥方の中間基板52の裏面に配置される当
たり表示ランプ、19c、19dは共通基板278の裏面左右に
位置して中間基板52のランプ受に取り付けられる飾りラ
ンプである。
第11図は制御系のブロック構成を示すもので、制御装
置78はCPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータ
にて構成され、各スイッチ24a〜24c、25、26、64の検出
信号および予め定めたプログラムに基づいて、可変表示
部(デジタル)34、ランプ19a〜19d、20a〜20c、21a〜2
1f、76、飾りLED36a、36b、記憶個数表示LED35a〜35d、
入賞個数表示LED75a〜75l、変動入賞装置5のモータ59
等を制御する。79はサウンドジェネレータ、80はスピー
カである。
また、制御装置78は、分周回路が2m秒毎に発生するリ
セット信号を割り込みとして用いており、したがってCP
Uは2m秒毎に定期的に1回分のプログラムを実行する。
次に制御装置78による制御内容を第12図〜第19図に基
づいて説明する。
第12図はメインプログラムを示すもので、各スイッチ
に対する“入力処理(フェーズ0)”、電源投入等に対
する“初期化処理(フェーズ1)”、“ゲーム処理(フ
ェーズ2)”、“出力編集(フェーズ3)”、“出力処
理、音の編集・出力および乱数の生成(フェーズ4)”
の順に進行する。
第13図はフェーズ0のフローを示すもので、スタック
ポインタの開始アドレスを設定し(0.01)、各スイッチ
の状態を読み込み、チャタリングの除去後(0.02〜0.0
4)、各スイッチの現状態、アクティブ状態(立ち上が
りエッジ)を検出、記憶する(0.06,0.07)。チャタリ
ングの除去により誤検出を防止し、他のフェーズにて使
用可能とする。
第14図はフェーズ1のフローを示すもので、電源投入
時およびRAM領域が異常の場合にRAM領域の初期化を行
う。この初期化は2回に分けて行い、まず所定のRAM領
域をクリアしながらその不確定データを加算し、この加
算データを用いて乱数(DISPDT)を初期値を設定する
(1.03,1.04)。次に、乱数(SUBGEN)の初期値を設定
し、サブルーチンINIT(第19図(F))にてデジタル34
の初期値を算出、設定する(1.07〜1.11)。
第15図(A)〜(F)、第16図(A)〜(J)はフェ
ーズ2のフローを示すもので、二系統賞球処理、カウン
トスイッチ25、サイクルスイッチ26の入力監視、不正検
出および不正除去監視、入賞スイッチ24(特定入賞球検
出スイッチ24a、24b、24c)の貯留処理、ゲーム進行に
より変化するステップ処理からなる。
第15図(A)、(B)の二系統賞球処理は、図示しな
い賞球排出装置から排出される賞球数を、特定入賞口6a
の入賞に対しては7個に、特定入賞口6a以外の入賞に対
しては13個にするものである。賞球排出装置にはタンク
シュートに接続する球ザヤに排出球を規制する球ザヤフ
ックを介して賞球数を切り換え可能なソレノイドが配設
されており、特定入賞口6a以外に入賞したときは、ソレ
ノイドをオンに保って13個の賞球を、特定入賞口6aに入
賞したときには、その入賞数を記憶すると共に、その記
憶に応じてソレノイドをオフして7個の賞球を行う(2.
01〜2.07,2.08,2.10,2.11,2.20,2.21,2.25)。なお、球
ざやの駆動中にソレノイドを切り換えないように、その
切り換えは球ザヤの駆動モータの位置を検出するスイッ
チ(MSW2)の信号とのタイミングをとって行う(2.09,
2.15,2.24)。
第15図(C)のカウントスイッチ25、サイクルスイッ
チ26の入力監視では、特別遊技の大当たり動作中(後述
する)にあれば、カウントスイッチ25がオンする毎に入
賞数を10個までカウントする入力カウンタを更新し、カ
ウントスイッチ25の入力音の出力をセットし、さらにサ
イクルスイッチ26がオンとすると、サイクル継続が10回
未満であれば、LED、ランプの継続表現とサイクルスイ
ッチ26の入力音と継続時の大当たり音の出力およびデジ
タル34のディスプレイ(後述する)をセットする(2.32
〜2.38,2.39〜2.48)。第15図(D)、(E)の不正検
出、不正除去監視では、カウントスイッチ25が約2秒以
上連続してオンの場合、あるいは特別遊技の大当たり動
作中にサイクルスイッチ26のオン2秒以内にカウントス
イッチ25がオンとならなかった場合、あるいは同じく大
当たり動作中のカウントスイッチ25の有効時間(例えば
25.61+1.998秒)中に1回もカウントスイッチ25がオン
とならなかった場合、該当不正グラフをセットして不正
有と判定する(2.52〜2.59,2.63,2.64)。そして、不正
有の場合、不正音の出力とランプ19a〜19d、20a〜20cの
点滅等をセットすると共に、アタッカ(変動入賞装置5
の可動部材41a、41b)がオープン中にあれば、アタッカ
41a、41bを閉じるようにモータ59への出力をセットする
(2.67〜2.71,2.77〜2.80)。
第15図(F)の入賞スイッチ24の貯留処理およびステ
ップ処理では、特定入賞口6a〜6cに入賞する毎に入賞ス
イッチ24の貯留情報を最大4個まで更新し、入賞スイッ
チ24の入賞音の出力をセットし、ステップ番号に対応し
たゲーム処理に入る(2.81〜2.84,2.87〜2.98)。
STEPO(貯留判定)では、入賞スイッチ24の貯留情報
を判定し、貯留有の場合は貯留情報を更新(−1)し、
デジタル34の制御タイマ、デジタル回転音の出力、LE
D、ランプの制御(デジタル回転)等、デジタル34の回
転を開始するための各初期情報をセットする(2.001〜
2.006)。
SETP1(回転停止条件の監視)では、デジタル34の回
転情報をセットし、デジタル34の自然停止時間をチェッ
クし、所定時間(5.004秒)が経過したら後述するラン
ダム時間をセットする(2.101〜2.105)。
STEP2、3、4(左、右、中デジタルの停止監視)で
は、デジタル34の左デジタルA、右デジタルC、中デジ
タルBの回転停止情報をセットするが、ここで各デジタ
ル表示図柄、回転停止情報を決める乱数およびランダム
時間について説明する。
表示図柄 表示図柄は第20図(A)のように左デジタルAに10種
類、中、右デジタルB、Cに15種類あり、変動順序(回
転順序)は各デジタルA、B、Cとともに図の上から下
である。図中カッコ内はプログラムで扱う数値である。
また、表示図柄の組み合わせは10×15×15=2250通りあ
り、そのうち大当たりとなる組み合わせは第20図(B)
のように10通りある。
乱数 乱数には主乱数RANDOM、大当たりを除いた表示用乱数
DISPDT、副乱数SUBGENを用いる。
主乱数RANDOMは、大当たり確率を生成する乱数で、0
〜239までのバイナリカウンタで構成され、リセット割
り込み毎に元の値に“1"を加算することにより更新を行
い、240以上となった場合は240を引くことにより0〜23
9の値を発生する。このRANDOMが“77"のとき大当たりと
し、それ以外はDISPDTの値により外れとなる。したがっ
て、大当たりの発生確率=1/RANDOMの総組み合わせ数=
1/240となる。
表示用乱数DISPDTは、大当たり以外の2240通りの表示
図柄組み合わせを発生させるもので、2バイトのバイナ
リカウンタで構成され、CPUの処理時間の余りを利用し
て次のリセット割り込みまで元の値に繰り返し“127"を
加算することにより更新を行い、2240以上となつた場合
は2240を引くことにより0〜2239の値を発生する。
副乱数SUBGENは、表示図柄を確定するまでのランダム
時間の設定等に用いるもので、1バイトのバイナリカウ
ンタで構成され、CPUの処理時間の余りを利用して次の
リセット割り込みまでの繰り返し更新を行う。更新はビ
ット6とビット0の排他論理和をビット0に入れ、元の
ビット0〜6を順にシフトすることにより行い、127通
りのビットパターンを発生する。
なお、各乱数RANDOM、DISPDT、SUBGENの更新、生成は
フェーズ4の第18図(C)のフローにて行われる。
ランダム時間 ランダム時間は、副乱数SUBGENから算出するα時間、
β時間よりなる。
α時間は、主乱数RANDOM、表示用乱数DISPDTの抽出時
期を設定するもので、図柄が回転を開始してから所定時
間の経過後にSUBGENの下5桁を抽出し、抽出した値を基
に算出する(第16図(B)の2.104)。
β時間は、中デジタルBの停止時間(スクロール時
間)を設定するもので、左デジタルAと右デジタルCの
停止図柄の比較に基づいて中デジタルBの柄の戻し数を
定め、戻し数を基に算出する(第16図(C)の2.211,2.
212)。
STEP2に入ると、前記α時間が経過したときにまずサ
ブルーチンFETCH(第19図(F))にて各デジタルA、
B、Cの停止図柄を設定する。サブルーチンFETCHで
は、表示用乱数DISPDTと主乱数RANDOMの値を抽出し、DI
SPDTの値を大当たり以外の値に補正した後、この値をサ
ブルーチンCHGBCD(第19図(B)にて3桁の数値に変換
し、RANDOM≠77であれば、百位の値をデジタルAの停止
図柄データに、十位の値を中デジタルBの停止図柄デー
タに、一位の値を右デジタルCの停止図柄データにセッ
トし、RANDOM=77であれば、大当たりとして百位の値を
左、中、右デジタルA、B、Cの停止図柄データとして
セットする(2.201〜2.205)。
次に左デジタルAの停止制御に入ると(左デジタルA
の所定回転時間経過後)、その停止図柄データからスク
ロールによる送り分を引いた2つの手前の図柄をセット
し、スクロール時間(1スクロール72m秒)をセットす
る。次に右デジタルCの停止制御に入ると(右デジタル
Cの所定回転時間経過後)、その停止図柄データからス
クロールによる送り分を引いた2つ手前の図柄をセット
し、スクロール時間(1スクロール72m秒)をセットす
る。そして、中デジタルBの停止制御に入ると(中デジ
タルBの所定回転時間経過後)、左デジタルAと右デジ
タルCの停止図柄が異なる場合には、その停止図柄から
2つ手前の図柄をセットし、左、右デジタルA、Cの停
止図柄が同一の場合には、副乱数SUBGENの値を基に定め
た戻し数に応じてその停止図柄データから2〜17手前の
図柄をセットし、スクロール時間(1スクロール56m
秒)をセットする(2.206〜2.217)。
また、左、右デジタルA、Cの停止図柄が異なる場合
には、デジタルA、B、Cの停止毎に通常の回転停止音
をセットし、左、右デジタルA、Cの停止図柄が同一の
場合には、右デジタルCの停止時に左、右デジタルA、
Cの表示図柄を大きい図柄に変更し(後述する)、大当
たり目の回転停止音をセットする(2.219〜2.224)。
STEP5(当たり/外れの判定処理)では、中デジタル
Bの停止音出力後、所定時間(128m秒)経過したとき
に、左、中、右デジタルA、B、Cが同図柄かどうかを
判定し、外れの場合にはランプ、LEDの点滅、外れ音の
出力をセットする(2.301〜2.305,2.315,2.316)。大当
たりの場合には継続回数カウンタを初期化し、デジタル
34の点灯時間(1秒)、大きい図柄の表示要求をセット
し、ファンファーレ音の出力、ランプ、LEDの点滅(フ
ァンファーレ)等をセットする(2.306〜3.313)。な
お、外れの場合はSTEP6に、大当たりの場合はSETP7以降
に進む。
STEP6(外れ処理)では、外れ動作時間(0.5秒)の経
過後、STEP11にて普段動作への復帰処理を行う(2.401,
2.402)。
STEP7(ファンファーレ動作の終了監視)では、ファ
ンファーレ音の出力時間(6.5秒)の経過時点で、カウ
ンタスイッチ25の入力カウンタを初期化し、アタッカ41
a、41bのオープン要求、デジタル34のディスプレイ要求
等、大当たり動作の設定を行う。また、継続回数カウン
タを更新し、サイクル継続が10回未満であれば、1〜9
回目の大当たり動作音をセットし、10回目であれば、10
回目の大当たり動作音をセットし、ランプ、LEDの点滅
(大当たり)をセットする(2.501〜5.510)。
STEP8(アタッカオン時間の終了監視)では、カウン
トスイッチ25の入力数が10になるか、もしくはアタッカ
41a、41bのオープン時間(25秒)が経過すると、アタッ
カ41a、41bのクローズ要求をセットし、クローズ中のデ
ジタル34のディスプレイ要求をセットする(2.601〜2.6
05)。
STEP9(アタッカが閉じるまでの待時間監視)では、
アタッカ41a、41bが閉じると、大当たり動作音の出力停
止をセットする(2.701,2.702)。
STEP10(スイッチの有効時間の終了監視)では、第15
図(C)にてカウントスイッチ25、サイクルスイッチ26
に入力が有り、ランプ、LEDが継続表現を実行中であ
れ、STEP7に移行し、ランプ、LEDが継続表現を実行中で
なければ(継続終了)、STEP10に移行する(2.810〜2.8
13)。また、カウントスイッチ25の有効時間中にカウン
トスイッチ25の入力が無かった場合には、ノーカウント
エラーをセットし、第15図(E)の不正除去監視処理に
移行する(2.801,2.802,2.807〜2.809)。
STEP11(大当たり動作の終了監視)では、大当たり終
了の動作時間(4.9秒)経過後に、デジタル34のディス
プレイ制御領域を初期化し、音の出力停止、ランプ、LE
Dの点滅(普段)等、普段動作への復帰処理を行う(2.9
01〜2.905)。また、各ステップでの制御情報の設定処
理を行う(2.906〜2.909)。第17図(A)〜(E)はフ
ェーズ3のフローを示すもので、他のフェーズで設定さ
れた動作指示情報を出力デバイスに対する情報に変換す
る処理を行い、その処理項目はランプ、LEDの制御、デ
ジタル34のディスプレイ制御、スクロール制御、ダイナ
ミック点灯制御、モータ59の制御からなる。
第17図(A)にて、飾りランプ19a〜19d、20a〜20c、
当たり表示ランプ21a〜21f、76、飾りLED36a、36bは、
各フェーズで指示された情報に基づいてそれぞれ点滅デ
ータを取り出し、点滅データを対応する出力域にセット
する(3.02〜3.04,3.06,4.07)。記憶個数表示LED35a〜
35dは、入賞スイッチ24の貯留情報より点灯データを取
り出し、点灯データを出力域にセットする(3.05,3.0
7)。入賞個数表示LED75a〜75lは、カウントスイッチ25
の入力数に対応した点滅データを取り出し、点滅データ
をダイナミック点灯域にセットする(3.09〜3.11)。
第17図(B)にて、デジタル34のディスプレイは、ま
ず普段動作中にあれば、制御データより現在の表示デー
タを取り出し、規定時間の経過毎にポインタを更新して
上下表示を行う図柄データを取り出す(3.13,3.19〜3.2
7)。大当たりが発生したときは、大当たり図柄の表示
データを取り出し、デジタル34の点灯、大きい図柄の表
示要求(第16図(D)の2.308,2.309)により対応する
図柄データを取り出す(3.14〜3.17,3.26,3.27)。次に
大当たり図柄を点滅する図柄データを取り出す(3.18〜
3.27)。また、大当たりのサイクル継続時には、ラン
プ、LEDの継続表現の実行中(第16図(I)の2.810)に
より継続の表示データを取り出し、継続回数表示を行う
図柄データを取り出す(3.19〜3.27)。また、継続回数
の表示後およびサイクルスイッチ26の入力時には(第15
図(C)の2.39,2.48)、大きい図柄と通常の図柄の表
示データを取り出し、伸び縮み表示を行う図柄データを
取り出す(3.19〜3.27)。なお、伸び縮み表示後および
サイクル間のインターバル中には、大当たりの図柄を点
滅する図柄データを取り出す(3.18〜3.27)。
これらの図柄データはダイナミック点灯領域にセット
され、第17図(D)のダイナミック制御(3.52〜3.57)
にて、リセット割り込み毎に左、中、右デジタルA、
B、Cのうち制御の対象となるデジタルを選択するため
のスキャンカウンタを更新し、スキャンカウンタに応じ
て現デジタルのデータを選択することにより、時分割で
出力域にセットされる。
したがって、普段動作時にデジタルA、B、Cの図柄
は、第21図のように波打つように表示される。また、大
当たり発生時にデジタルA、B、Cの図柄は、第22図
(A)のように大きい図柄で1秒間表示され、次に第22
図(B)のように通常の図柄で点滅表示される。第22図
(B)の中デジタルBの図柄は継続回数を表している。
また、大当たりのサイクル継続時にデジタルA、B、C
の図柄は、第23図のように大当り図柄を表示した後、右
側から順に消灯、点灯し、中デジタルBの図柄に継続回
数を表示するように切り換えられる。また、継続回数の
表示後およびサイクルスイッチ26の入力時にデジタル
A、B、Cの図柄は、第24図のように中デジタルBが継
続回数の図柄のまま2回伸び縮み表示される。なお、伸
び縮み表示後およびサイクル間のインターバル中には、
第22図(B)のように点滅表示される。
第17図(C)にて、デジタル34のスクロール(回転)
は、まず回転情報(第16図(B)の2.101)により各デ
ジタルA、B、Cの現図柄データを取り出し、オフセッ
トポインタが所定値になると、図柄データを示すベース
ポインタを更新して次の図柄データを取り出し、これら
のデータを次々にダイナミック点灯域にセットする(3.
30〜3.43〜3.50)。そして、規定時間が経過すると、第
16図(C)の2.205,2.211〜2.214にて設定されたデジタ
ルA、B、Cの停止図柄データと、スクロール回数、ス
クロール時間とに応じて、該当デジタルのスクロールカ
ウンタとオフセットポインタおよびベースポインタを更
新し、対応する図柄データをダイナミック点灯域にセッ
トする。また、スクロール要求を終了したときにオフセ
ットポインタが停止位置に無い場合は、オフセットポイ
ンタを−1する(3.30〜3.50)。なお、これらも第17図
(D)にてダイナミック制御される。
したがって、デジタル回転時にデジタルA、B、Cの
図柄は、第25図のように上方から下方へと移動しながら
切り換え表示される。そして、デジタルが停止する際に
は、第26図のように例えば現在の表示図柄が〔1〕で停
止図柄が[6]であれば、〔1〕の次の〔2〕が消える
ときに次の図柄を〔6〕の前の〔5〕に切り換え、
〔5〕の図柄から所定スクロールして〔6〕の図柄で停
止される。また、中デジタルBの場合は、停止図柄から
2〜17手前の図柄に切り換わり、また停止時のオーバー
ランはランダムに行われる。
第17図(E)にて、モータ59は、アタッカ41a、41bの
オープン要求(16図(F)の2.504等)があると、前回
駆動時の情報を基に、回転角度9.75゜ずつのパルスデー
タを出力域にセットして開方向に回動され、モータ59の
位置スイッチ(MSW1)64が遮蔽カム63の切欠きによって
立ち上がりエッジを検出すると、さらに4.5゜のパルス
データを出力域にセットして、この回動後停止される。
また、アタッカ41a、41bのクローズ要求(第16図(G)
の2.604等)があると、今度は9.75゜ずつ閉方向に回動
され、位置スイッチ64が立ち上がりエッジを検出する
と、4.5゜回動後停止される。(3.58〜3.81)。
第18図(A)〜(C)はフェーズ4のフローを示すも
ので、フェーズ3で出力編集された出力情報を該当する
出力ポートに出力すると共に、音の編集およびその出力
処理と、前述した各乱数の生成を行う。
次に、上記のように構成されたパチンコ機における遊
技について説明する。
まず、打球発射装置により遊技部3に打球が発射され
る前あるいは遊技部3に打球が発射されていても打球が
特定入賞口6a〜6cに入賞しないときは、第21図のように
デジタル34に前回の停止図柄が波打ち表示される。
そして、遊技部3に発射された打球がうまく特定入賞
口6a〜6cに入賞すると、デジタル34の図柄が第25図のよ
うに情報から下方へ回転を始め、所定時間経過すると、
乱数SUBGENによりα時間が設定され、α時間が経過する
と、乱数RANDOM、DISPDTにより大当たりかどうかおよび
左、中、右デジタルA、B、Cに停止する図柄が決定さ
れる。
左デジタルAの所定回転時間が経過すると、左デジタ
ルAは第26図のように停止図柄の2つ手前の図柄に切り
換えられ、緩やかな速度(72ms)でスクロールし、ラン
ダムにオーバランしながら定位置に停止する。この停止
後、右デジタルCの所定回転時間が経過すると、右デジ
タルCは同様に停止図柄の2つ手前の図柄に切り換えら
れ、緩やかな速度(72m秒)でスクロールし、ランダム
にオーバランしながら定位置に停止する。
そして、この停止後、中デジタルBの所定回転時間が
経過すると、左、右デジタルA、Cの停止図柄が同一の
場合には、乱数SUBGENを基に定めた戻し数に応じて、中
デジタルBは停止図柄の2〜17手前の図柄に切り換えら
れ、デジタルA、Cとは異なる速度(52m秒)でスクロ
ールし、ランダムにオーバランしながら定位置に停止す
る。また、左、右デジタルA、Cの停止図柄が同一の場
合には、右デジタルCの停止時点にて左、右デジタル
A、Cの図柄が大きい図柄に切り換えられる。
デジタルA、B、Cの回転を停止する際に図柄を緩や
かな速度でスクロール、つまり図柄が上方から下方へ流
れるように表示および更新されるため、図柄および図柄
の切り換わりが大変見やすくなり、このため遊技者にと
ってデジタルA、B、Cが目標(大当たり)の図柄で停
止するかどうかの期待感が得られる。また、左、右デジ
タルA、Cは、2つ手前の図柄からスクロールして停止
し、これらの停止図柄の同一であれば大当たりの期待感
が高まるが、この場合、左、右デジタルA、Cの停止図
柄が同一となると、最後に停止される中デジタルBは、
2〜17手前の図柄に切り換わって一義的には停止しない
ため、意外性に富み、さらには左、右デジタルの図柄も
大きく変化し、このため大当たりが発生するかどうかの
大きな期待感が得られる。
そして、デジタルA、B、Cの全てが停止し、停止図
柄が大当たりでなければ、デジタルA、B、Cは普段表
示に戻るが(第21図参照)、大当たりとなれば、以下の
特別遊技が行われる。大当たりは乱数RANDOMにより1/24
0の確率で発生し、このときのデジタルA、B、Cの停
止図柄(第20図(A)参照)はデジタルAの図柄により
決定される。
なお、特定入賞口6a〜6cへの打球の入賞後、大当た
り、外れの判定が出るまでの間に、さらに特定入賞口6a
〜6cに打球が入賞すると、その入賞球数を未処理貯留数
として記憶個数表示LED35a〜35dが点灯し、大当たり、
外れの判定後(あるいは特別遊技切終了後)、再び前記
制御が繰り返される。また、打球の入賞により、図示し
ない賞球排出装置の球ザヤが駆動され所定の賞球が行わ
れるが、特定入賞口6aの入賞に対しては、ソレノイドに
より駆動される球ザヤフックにより、排出球が規制され
7個とされる。
そして、大当たりとなれば、所定のウェイトタイム
(ファンファーレ音等の動作時間)経過後に変動入賞装
置5のアタッカ(可動部材41a、41b)が開かれるのであ
るが、このウェイトタイム中にデジタル34に大当たりの
図柄が第22図(A)のように大きい図柄で1秒間表示さ
れ、次に第22図(B)のように通常の図柄で点滅表示さ
れる。
そして、ウェイトタイムが経過すると、変動入賞装置
5のモータ59がオープン方向に駆動され、アタッカ41
a、41bが開かれ(第10図参照)、また、このときデジタ
ル34に第23図のように大当たりの図柄が表示され、次に
右側から順に消灯、点灯して中デジタルBに継続回数が
表示され、さらにこれらの図柄が第24図のように2回伸
び縮み表示され、この後第22図(B)のように点滅表示
される。
従来の7セグメント型等の表示装置では、大当たりが
発生した場合に大当たりの図柄の点滅等を行うのみだっ
たのに対して、本デジタル表示装置では大当たりの図柄
が伸び縮みするといった愉快な表示が可能である。
そして、アタッカ41a、41bが開かれると、遊技部3の
上方から流下してきた打球が多数アタッカ41a、41bに受
けとめられて変動入賞装置5の開口部40の凹室66に流入
するようになり、この流入した打球は凹室66の底部中央
に設けた案内路67に乗ると連続作動口69へ、案内路67に
乗らないと左右の一般入賞口68a、68bへ入る。
一般入賞口68a、68bや連続作動口69に入賞した打球
は、合流出口流路70を通過する際カウントスイッチ25に
より入賞球数をカウントされ、入賞球数が変動入賞装置
5の開口部40上縁部に設けた入賞個数表示LED75a〜75l
に表示されると共に、この場合入賞球数が10個になると
あるいは所定時間(25秒)が経過すると、変動入賞装置
5のモータ59がクローズ方向に駆動され、アタッカ41
a、41bが閉じ、1サイクル終了となる。
また、この場合連続作動口69に打球の入賞がなけれ
ば、次のサイクルは継続されないが、継続作動口69に打
球の入賞があれば、サイクルスイッチ26により入賞した
時点でデジタル34の大当たりの図柄が第24図のように2
回伸び縮み表示され、次のサイクルを継続することが可
能となる ところで、変動入賞装置5の開口部40の凹室66に流入
した打球が、連続作動口69に入賞しやすいとサイクル継
続が容易となり、連続作動口69に入賞しにくいとサイク
ル継続が難しくなるが、この連続作動口69の入賞確率は
第10図のように凹室66を囲う後部枠51の内面側に設けた
調整部材71により簡単かつ自由に調整可能である。即
ち、調整部材71の長片73のガイド部77の斜め後方への折
り曲げ角度を調整することにより、凹室66の入りガイド
部77が受けた打球が例えば後方中央の案内路67に向かう
ようにすれば入賞確率が高まり、またその打球が案内路
67から微妙にずれた位置に向かうようにすれば入賞確率
が下がる。したがって、連続作動口69の入賞確率を簡単
かつ自由に調整でき、この調整により特別遊技が続けら
れるかどうかの緊迫感を高められると共に、特別遊技が
数回で消滅してしまうといった心配を解消できる。
そして、連続作動口69に入賞があれば、1サイクル終
了後、所定のインターバル時間が経過したときに新しい
サイクルに入り、再び変動入賞装置5のモータ59がオー
プン方向に駆動され、アタッカ41a、41bが開かれる。デ
ジタル34には、インターバル時間中に第22図(B)のよ
うに大当たりの図柄が点滅表示され、アタッカ41a、41b
が開かれるのに伴い、第23図のように大当たりの図柄が
表示され、次に右側から順に消灯、点灯して中デジタル
Bに継続回数(このときの継続回数)が表示され、さら
にこれらの図柄が第24図のように2回伸び縮み表示さ
れ、この後第22図(B)のように点滅表示される。
新しいサイクルに入ってアタッカ41a、41bが開かれる
と、打球が多数変動入賞装置5の凹室66に入賞し、入賞
球数が10個になるとあるいは所定時間(25秒)が経過す
ると、モータ59がクローズ方向に駆動され、アタッカ41
a、41bが閉じてサイクルが終了となる。また、この場合
連続作動口69に打球の入賞があれば、入賞した時点でデ
ジタル34の大当たりの図柄が第24図のように2回伸び縮
み表示され、次のサイクルを継続可能となる。
これらのサイクルは最高10回繰り返され、10回目のサ
イクル中に変動入賞装置5の凹室66の入賞個数が10個に
なるとあるいは所定時間(25秒)が経過すると、アタッ
カ41a、41bが閉じ、大当たりが終了となり、デジタル34
が普段表示に戻される。なお、サイクルが継続されない
ときは、もちろんその時点で大当たりが終了となる。
ところで、変動入賞装置5のアタッカ41a、41bは、第
6図、第10図のように内側に形成した所定深さの長溝43
が流下棚46の前方突出部47に掛合されると共に、下部が
共通基板27に取り付けた台座48に支持されるようになっ
ており、モータ59が回動されると、ピリオン50と噛み合
うラック45を介して、流下棚46と台座48に案内されて左
右にスライドする。このため、アタッカ41a、41bのスラ
イドが毎日何千回繰り返し行われても、スライド部分に
ガタを生じたり、作動状態が悪化するといった心配はな
く、変動入賞装置5の高い信頼性が得られる。
また、変動入賞装置5を共通基板27を介して可変表示
装置4の上部に一体的に設けたため、変動入賞装置5の
各入賞口68a、68b、69が第2図、第3図のように遊技盤
3に対して相対的に高い位置となり、入賞口68a、68b、
69下部の樋カバー23内の容積が大きくなる。このため、
大当たりの発生により、変動入賞装置5に打球が多数入
賞しても、さらには同時に他の入賞口に多数入賞して
も、樋カバー23内にて入賞球があふれたり、詰まったり
することがなく、入賞球をスムーズに賞球排出装置へ導
くことができ、安定した賞球を行える。
なお、実施例ではデジタル34を停止する際に、中デジ
タルBの図柄を乱数を基に定めた戻し数等に応じて入れ
替え、緩やかにスクロールさせて所定の停止図柄にて停
止させているが、もちろん左デジタルA、右デジタルC
の場合にも同じように乱数等を基に図柄を入れ替え、緩
やかにスクロールさせて所定の停止図柄にて停止させる
ようにできる。また、もちろん左デジタルAあるいは右
デジタルCが最後に停止するものにも適用できる。ま
た、セグメント発光素子を用いた可変表示装置4を例に
説明したが、これに限定されず、ドットマトリクス方式
あるいは液晶方式のものにも適用できる。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、複数の識別情報を順次
表示可能な可変表示装置と、該可変表示装置の可変表示
を始動指令信号に基づき開始させると共に、停止指令信
号に基づき所定の識別情報を所定の停止位置に停止表示
させる可変表示制御手段と、を備えた遊技機において、
上記可変表示制御手段に、停止表示させる識別情報を決
定する停止識別情報決定手段と、上記可変表示装置にお
ける可変表示中の所定の時機から停止識別情報決定手段
により決定された識別情報を停止表示させるまでの期間
を予め定められた複数の期間から決定する停止期間決定
手段と、上記停止期間決定手段により定められた期間に
基づいて、決定された識別情報を停止表示させるべく可
変表示中の識別情報を所定の識別情報に入れ替える識別
情報入替手段と、を備えて、可変表示中の所定の時機か
ら停止表示すべき識別情報が所定の停止位置に停止表示
されるまでの期間に変化を与えるようにしたので、繰返
し遊技を行っている遊技者であっても、可変表示が停止
するタイミングを把握することは困難となり、遊技者に
は可変表示が実際に停止するまで特別遊技が起生される
か否かが解らないので、特別遊技の起生に対する高い期
待感を常に持たせることができ、また可変表示期間にラ
ンダム性を付与すると共に、そのランダム性に対して停
止表示すべき識別情報の停止を、可変表示中の識別情報
を所定の識別情報に入れ替えて行うので、遊技者に可変
表示から停止表示において表示に違和感を与えることが
無く、したがって可変表示装置を用いた遊技における興
趣を十分に引き出すことができる遊技機を提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の実施例を示す遊技盤の正面図
と背面図と樋カバーを含めた背面分解斜視図、第4図〜
第7図は可変表示装置と変動入賞装置の斜視図と正面図
と側断面図と分解斜視図、第8〜第10図はその要部斜視
図、第11図は制御系のブロック構成図、第12図はプログ
ラムの概略図、第13図は入力処理を示すフローチャー
ト、第14図は初期化処理を示すフローチャート、第15図
(A)〜(F)、第16図(A)〜(J)はゲーム処理を
示すフローチャート、第17図(A)〜(E)は出力編集
を示すフローチャート、第18図(A)〜(C)は出力処
理を示すフローチャート、第19図(A)〜(F)はサブ
ルーチンのフローチャート、第20図(A)、(B)は表
示図柄の例を示す表図、第21図、第22図(A)、
(B)、第23図〜第26図はデジタルの表示動作を示す図
である。 1……遊技盤、3……遊技部、4……可変表示装置、5
……変動入賞装置、6a〜6c……特定入賞口、7、8a、8
b、9a、9b、10a〜10c……一般入賞口、19a〜19d、20a〜
20c……飾りランプ、21a〜21f……当たり表示ランプ、2
2a〜22i……流下樋、23……樋カバー、24a〜24c……特
定入賞球検出スイッチ、25……カウントスイッチ、26…
…サイクルスイッチ、27……共通基板、34……可変表示
部(デジタル)、35a〜35d……記憶個数表示LED、36a、
36b……飾りLED、41a、41b……可動部材(アタッカ)、
43……長溝、45……ラック、46……流下棚、48……台
座、50……ピニオン、59……モータ、64……位置スイッ
チ、68a、68b……一般入賞口、69……連続作動口、71…
…調整部材、75a〜75l……入賞個数表示LED、76……当
たり表示ランプ、77……ガイド部、78……制御装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の識別情報を順次可変表示可能な可変
    表示装置と、該可変表示装置の可変表示を始動指令信号
    に基づき開始させると共に、停止指令信号に基づき所定
    の識別情報を所定の停止位置に停止表示させる可変表示
    制御手段と、を備えた遊技機において、 上記可変表示制御手段に、停止表示させる識別情報を決
    定する停止識別情報決定手段と、 上記可変表示装置における可変表示中の所定の時機から
    停止識別情報決定手段により決定された識別情報を停止
    表示させるまでの期間を予め定められた複数の期間から
    決定する停止期間決定手段と、 上記停止期間決定手段により定められた期間に基づい
    て、決定された識別情報を停止表示させるべく可変表示
    中の識別情報を所定の識別情報に入れ替える識別情報入
    替手段と、を備えて、 可変表示中の所定の時機から停止表示すべき識別情報が
    所定の停止位置に停止表示されるまでの期間に変化を与
    えるようにしたことを特徴とする遊技機。
JP1142385A 1989-06-05 1989-06-05 遊技機 Expired - Lifetime JP2803843B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1142385A JP2803843B2 (ja) 1989-06-05 1989-06-05 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1142385A JP2803843B2 (ja) 1989-06-05 1989-06-05 遊技機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10109392A Division JP2904769B2 (ja) 1998-04-20 1998-04-20 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH037184A JPH037184A (ja) 1991-01-14
JP2803843B2 true JP2803843B2 (ja) 1998-09-24

Family

ID=15314136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1142385A Expired - Lifetime JP2803843B2 (ja) 1989-06-05 1989-06-05 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2803843B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016220990A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 タイヨーエレック株式会社 遊技機
JP2016220988A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 タイヨーエレック株式会社 遊技機

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5998435B2 (ja) * 2011-06-24 2016-09-28 株式会社三洋物産 遊技機
JP5987273B2 (ja) * 2011-06-24 2016-09-07 株式会社三洋物産 遊技機
JP6428727B2 (ja) * 2016-08-09 2018-11-28 株式会社三洋物産 遊技機
JP6315042B2 (ja) * 2016-08-31 2018-04-25 株式会社三洋物産 遊技機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63246185A (ja) * 1987-03-31 1988-10-13 株式会社 三共 弾球遊技機
JP2805077B2 (ja) * 1989-04-19 1998-09-30 株式会社三共 弾球遊技機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016220990A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 タイヨーエレック株式会社 遊技機
JP2016220988A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 タイヨーエレック株式会社 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH037184A (ja) 1991-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02121685A (ja) パチンコ遊技機
JPH11290515A (ja) 弾球遊技機
JP2803843B2 (ja) 遊技機
JP2001000672A (ja) 遊技機
JP2003154086A (ja) 遊技機
JPH11226202A (ja) 弾球遊技機
JP2000070489A (ja) パチンコ遊技機
JP3118613B2 (ja) 遊技機
JPH067507A (ja) 遊技用装置
JP4140957B2 (ja) 遊技機
JP2006320576A (ja) 遊技機および遊技用プログラム
JP2770963B2 (ja) パチンコ機
JP3768806B2 (ja) 遊技機
JP2720991B2 (ja) 遊技機
JPH07148320A (ja) 遊技機
JP2904769B2 (ja) 遊技機
JPS63292984A (ja) 弾球遊技機
JPH087898Y2 (ja) パチンコ機の変動入賞装置
JPH0531232A (ja) 弾球遊技機
JPH07110299B2 (ja) 弾球遊技機の当たり発生確率制御装置
JP2713435B2 (ja) 遊技機
JP2001334036A (ja) 遊技機
JP2672129B2 (ja) 遊技機
JPH10179870A (ja) 弾球遊技機
JP3480677B2 (ja) パチンコ遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term