JP2803795B2 - 防水コンセント - Google Patents

防水コンセント

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JP2803795B2
JP2803795B2 JP8100855A JP10085596A JP2803795B2 JP 2803795 B2 JP2803795 B2 JP 2803795B2 JP 8100855 A JP8100855 A JP 8100855A JP 10085596 A JP10085596 A JP 10085596A JP 2803795 B2 JP2803795 B2 JP 2803795B2
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光一 堀畑
正明 中村
英雄 林
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水コンセントに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のアースを取ることができる防水コ
ンセントとしては、実開昭62−037183号公報に
示されたものがあるが、この防水コンセントにはアース
ターミナルを備えるものの、接地極用栓刃(以下アース
ピンと称する)付の電源プラグに対応する栓刃挿入穴を
備えていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、この従来例は
接地極用栓刃(以下アースピンと称する)付の電源プラ
グを備えた電気機器には対応することができず、アース
を取れる電気機器が限定されてしまうという問題があっ
た。また一方アースピンに対応する防水コンセントもあ
るがアースターミナルが備わっておらず、そのためアー
ス線を導出した電気機器のアースを取ることができない
という問題があった。また防水コンセントは屋外に設け
られるのが前提であり、この屋外では人が電源コードに
触れたり、或いは電源コードに物を引っ掛けるなどによ
り電源コードが抜け易いという問題があった。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
で、その目的とするところは、アースピン付の電源プラ
グを備えた電気機器も、アース線を導出した電気機器も
アー スを取りつつ接続することができ且つ、不用意に電
源コードが引っ張られる機会が多い屋外においても電源
プラグの抜けを防止し、安心して使用することができる
防水コンセントを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、造営材側面に開口する第1の開
口部と造営材側面に直交する一方面に開口する第2の開
口部を夫々有する膨出部を形成するとともに、雨避け用
のフードを上記第2の開口部周辺に設けたケースと、上
記第1の開口部に装着して雨水の浸入を防ぐ防水パッキ
ンと、上記膨出部に収納されたときに上記第1の開口部
側に対応する面に電線挿入孔を設け、上記第2の開口部
側に臨む面に少なくとも一対の電源用栓刃挿入穴と接地
極用栓刃挿入を夫々設けたコンセント本体と、上記コ
ンセント本体に収納される、鎖錠ばねと端子板とからな
る端子部を設けた一対の電源用の抜け止め刃受ばねと、
鎖錠ばねと端子板とからなるアース端子部を設けた接地
極用刃受ばねと、上膨出部の位置と対応する上記ケー
スのプレート部に設けたアースターミナルと、上記アー
スターミナルと上記アース端子部とを接続するリード板
と、からなり、上記電源用栓刃挿入穴と接地極用栓刃挿
入穴を挿入される栓刃がプラグの回転時に移動可能に円
弧状に形成し、上記電源用栓刃挿入穴に対応する抜け止
め刃受ばねの刃受け部の先端形状を上記電源用栓刃挿入
穴に併せた円弧状に形成するとともに、栓刃の回転時に
栓刃を係止して抜けを防止するダボを刃受け部に設けた
ことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、造営材側面に開口する
第1の開口部と造営材側面に直交する一方面に開口する
第2の開口部を夫々有する膨出部を形成するとともに、
雨避け用のフードを上記第2の開口部周辺に設けたケー
スと、上記第1の開口部に装着して雨水の浸入を防ぐ防
水パッキンと、ボディと該ボディに被着されるカバーと
ボディにカバーが被着した状態で形成される開口部に装
着される前カバーとで形成され、上記膨出部に収納され
たときに上記第1の開口部側に対応する上記ボディの面
に電線挿入孔を設け、上記第2の開口部側に臨む前カバ
ーに少なくとも 一対の電源用栓刃挿入穴と接地極用栓刃
挿入穴とを夫々設けるとともに前カバーの裏面に一対の
電源用栓刃挿入穴の相互間を分離する分離片を設けたコ
ンセント本体と、上記コンセント本体に収納される、鎖
錠ばねと端子板とからなる端子部を設けた一対の電源用
の抜け止め刃受ばねと、鎖錠ばねと端子板とからなるア
ース端子部を設けた接地極用刃受ばねと、上記前カバー
と上記抜け止め刃受ばねとの間及び上記前カバーと上記
接地極用刃受ばねとの間に配置され、各刃受ばねに対応
する栓刃挿入穴を閉じる方向に付勢された扉と、上記膨
出部の位置と対応する上記ケースのプレート部に設けた
アースターミナルと、上記アースターミナルと上記アー
ス端子部とを接続するリード板と、からなり、上記電源
用栓刃挿入穴と接地極用栓刃挿入穴を挿入される栓刃が
プラグの回転時に移動可能に円弧状に形成し、上記電源
用栓刃挿入穴に対応する抜け止め刃受ばねの刃受け部の
先端形状を上記電源用栓刃挿入穴に併せた円弧状に形成
するとともに、栓刃の回転時に栓刃を係止して抜けを防
止するダボを刃受け部に設けたことを特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、扉の付勢手段として上記コンセント本体内に配置さ
れた板ばねを用い、上記板ばねをスライド挿入して固定
する一対のスライド溝を板ばねの配置位置に形成して成
ることを特徴とする。 請求項4の発明は、請求項2の発
明において、上記扉の作動方向に直交する両面を若干の
間隙をおいて挟む形で保持して上記扉の位置決めを行う
ガイド部を上ボディと上記カバーとにまたがって形成
するとともに、上記ガイド部の接地極用栓刃挿入穴側の
幅を挿入側に行くほどに広くして成ることを特徴とす
る。
【0008】請求項5の発明は、請求項1又は2記載の
発明において、上記ケースは、埋め込みボックスに取り
付けられる取付枠に、上記防水パッキンを介してねじ固
定されることを特徴とする。 請求項6の発明は、請求項
1又は2記載の発明において、上記コンセント本体は上
記膨出部内にねじ固定されて成ることを特徴とする。
【0009】請求項7の発明は、請求項1又は2記載の
発明において、上記ケースの造営材 側面の周囲に、上記
防水パッキンの対向面に形成した溝に嵌め込むリブを防
水パッキン方向に突出形成して成ることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1又は2記載の発明におい
て、上記端子部には電線の鎖錠状態を解除する解除釦を
組み込んで成ることを特徴とする。
【0010】而して請求項1記載の発明では、電線をア
ース用の端子部に接続するだけで、接地極用の刃受ばね
とアースターミナルのアース配線を同時に行える。 接地
極用栓刃を持たないプラグを使用した、例えば電子レン
ジや、洗濯機等の機器であっても、アース線をアースタ
ーミナルに接続することで、機器の接地ができ感電事故
を防止することができる。
【0011】屋外設置する防水コンセントとして、防水
パッキンによって雨水の内部浸入を防止でき、またフー
ドによってプラグ接続部位へ雨水がかかるのを抑止でき
る。屋外で使用する際、電気機器からのコードが足に引
っかけられたりする恐れが多いが、プラグの抜けを防止
することができるため、屋外での使用に適している。し
かも、電源用栓刃挿入穴と接地栓刃用挿入穴を円弧状に
形成し、かつ抜け止め刃受ばねの刃受け部の先端形状を
円弧状に形成し、回転時に栓刃を係止して抜けを防止す
るダボを設けていることによって、プラグを回転させる
だけで、抜け止めが簡単に図れる。
【0012】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の効果に加えて、扉により未使用時に各栓刃挿入穴
へ埃や、雨水の浸入を防止でき、また閉じられる方向へ
の扉を付勢することにより、プラグ接続時において各栓
刃挿入穴の開口を少なくして極力埃や、雨水の浸入を防
止する。
【0013】請求項3記載の発明では、上記請求項2記
載の発明の効果に加えて、扉の付勢手段である板ばねの
固定を容易にする。 請求項4記載の発明では、上記請求
項2記載の発明の効果に加えて、ボディやカバーの反り
や変形等により扉の作動不良を生じるのを防止すことが
できる。 請求項5記載の発明では、上記請求項1記載の
発明又は請求項2記載の発明の効果に加えて、コンセン
ト本体を確実に膨出部内に固定できる。
【0014】請求項6記載の発明では、上記請求項1記
載の発明又は請求項2記載の発明の効果に加えてコンセ
ント本体を確実に膨出部内に固定できる。 請求項7記載
の発明では、上記請求項1記載の発明又は請求項2記載
の発明の効果に加えて防水パッキンの位置決めと防水効
果を高めることができる。 請求項8記載の発明では、上
記請求項1記載の発明又は請求項2記載の発明の効果に
加えて解除釦の取付けが容易である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態により説
明する。図1乃至図6に本発明の一実施例を示す。本実
施例のコンセントは、図1に示すように屋外の壁面Aに
取り付けられるもので、内部に電源プラグを接続する複
数個の刃受ばね6及びこの刃受ばね6に電源線を接続す
る速結端子構造の複数の接続端子部7とを備えるコンセ
ント本体1と、このコンセント本体1を収納するケース
2とからなる。なお、以下の説明での前後関係や上下関
係は図2の図示状態に基づいて説明する。このため、図
3の上下は逆となり、図中の右方向が前方となる。
【0016】次に、各構成について図3に基づいて説明
する。コンセント本体1には、アースピン有り無しの2
種類の電源プラグを接続することができるようになって
おり、上記刃受ばね6や接続端子部7が組込まれ上面及
び前面が開口するボディ3と、このボディ3の上面に被
着され下面及び前面が開口するカバー4と、上記ボディ
3にカバー4を被着した状態で開口する前面開口に被着
される前カバー5とで構成されている。
【0017】ボディ3は、図示していないが内部が隔壁
により前後の収納部に分離され、前方の収納部に刃受ば
ね6が収納され、また後方収納部はさらに左右方向にお
いて3つの収納室に分離され、夫々の収納室に電源ライ
ンの電源線及びアース線を夫々接続する接続端子部7の
構成部品が収納される。各接続端子部7の構成部品の収
納室の底面には夫々下面側から電源線やアース線を収納
室内に挿入する2個の電線挿入孔30を穿孔してあると
共に、詳細は後述する解除孔31を穿孔してある。この
ボディ3の両側にはケース2にコンセント本体1を固定
するための固定ねじ38を挿通する挿通孔32が穿孔さ
れた取付片33を形成してある。 カバー4は上記ボデ
ィ3の各収納部あるいは収納室に対応する収納部40及
び収納室41が隔壁42により分離形成されている。上
記収納部40の内底面は斜め上向きの傾斜面になってお
り、内底面の中央に複数の突起44を左右方向に列設し
てある。なお、上記ボディ3の図示しない刃受ばね6の
収納部の底面は斜め下向きの傾斜面になっており、この
ためボディ3にカバー4を被着した際に形成される刃受
ばね6の収納部は前方の空間が広くなる。また、ボディ
3の刃受ばね6の収納部の底面にもカバー4と同様の複
数の突起を形成してある。このカバー4の中央両側の隔
壁42部分には嵌合孔43を穿孔してあり、この嵌合孔
43にボディ3に突設された嵌合突起を嵌合して、カバ
ー4をボディ3に位置決めして被着できるようにしてあ
る。
【0018】前カバー5はボディ3にカバー4を被着し
た状態で前方から被着するもので、背面から夫々平板状
の分離片50, 51を突設してある。分離片50はボデ
ィ3にカバー4を被着した際に形成される刃受ばね6の
収納部を左右に分離するもので、この分離片50で分離
された一方の収納空間は狭く、他方の収納部は広くなっ
ており、狭い方の収納空間を以下の説明では側部収納部
と呼ぶ。また、上記広い方の収納空間は分離片51で上
下に分離され、この分離片51で分離された収納空間を
夫々上収納部及び下収納部と呼ぶ。ここで、上記上下収
納部には夫々電源プラグの栓刃が接続される刃受ばね6
1,62 が収納されると共に、側部収納部に電源プラグの
アースピンを接続する刃受ばね63 が収納される。ま
た、前カバー5の外周面には前面よりやや後方に鍔片5
5を周設してあり、この鍔片55の背面の四隅部にボデ
ィ3にカバー4を被着した際の開口側の外周面を包み込
む形で保持する保持リブ54を形成してある。この前カ
バー5の前面には上記上下収納部に対応して電源プラグ
の栓刃を挿入する栓刃挿入穴52を穿設すると共に、側
部収納部に対応してアースピンを挿入する接地極用栓刃
挿入穴(以下ピン挿入穴と称する)53を穿設してあ
り、夫々の挿入穴52, 53は円弧状に形成し、挿入し
た栓刃及びアースピンを所定角度回転することができる
ようになっている。
【0019】上記上下収納部に夫々収納される刃受ばね
1,62 は、前カバー5の上部あるいは下部に夫々2個
ずつ形成された電源用の栓刃挿入穴52を通して挿入さ
れる電源プラグの栓刃を挟持する形で受ける2個の刃受
部601 を一体に形成してあり、夫々の刃受部601
先端形状は栓刃挿入穴52の形状に合わせた弧状に形成
してあり、栓刃を回転した際に栓刃の抜けを防止する係
止用のダボを形成してある。つまり刃受ばね61 ,62
は抜け止め刃受ばねを構成する。また、側部収納部に収
納される刃受ばね63 はアースピンを挟持する形で受け
る刃受部602を備える。
【0020】接続端子部7は所謂速結端子構造となって
おり、ボディ3の収納室に夫々収納される一対の鎖錠ば
ね70と、解除釦71と、鎖錠ばね70を覆う形で収納
室内に収納されるコ字状の端子板72とからなり、収納
室の底面に穿孔された電線挿入孔30から挿入される電
源線の芯線を鎖錠ばね70と端子板72の間で弾性挟持
して接続するようになっている。そして、電源線を抜く
場合には解除釦71を解除孔31から押すと、解除釦7
1が鎖錠ばね70を押圧することにより鎖錠ばね70を
電源線の芯線から引き離すように作用して電源線が抜け
るようになっている。なお、電源ラインのアース線を接
続する接続端子部7も同様の構造としてある。この接続
端子部7を他の接続端子部7と明確に識別できるよう
、接続端子部7の解除釦71' の色を他の接続端子部
7の解除釦71の色と異ならせてある。上記端子板72
からは夫々連結片73が延設され、この連結片73によ
り夫々対応する刃受ばね61 〜63 にかしめて連結して
ある。
【0021】ケース2は下面(壁面Aへの取付面側)が
開口する箱状で、後部を上方に膨出し、この膨出部20
内にコンセント本体1を収納する。なお、膨出部20の
側面形状は前方が高くなった略三角形で、前面形状が長
方形となっており、この前面は開口してある。そして、
開口の前方を覆う雨避けのコ状のフード21を開口縁に
取り付けてある。この膨出部20の内底面の両側部には
コンセント本体1を固定するためのねじ孔25が穿孔さ
れたボス261 を形成してある。このケース2の前部の
上面には後述するリード板61に一体形成された螺合部
62を露呈する穴27を形成してあり、この前部の内底
面にはリード板61用の位置決め溝を一対の凸リブ28
で形成してある。このケース2の前部の中央には固定ね
じ24を通す挿通孔29を穿孔してあり、また膨出部2
0の内底面の後端にはボス262を形成し、上面からこ
のボス262 内を貫通して固定ねじ24を通す貫通孔2
3を穿孔してあり、上記挿通孔24及び貫通孔23を通
して固定ねじ39を螺合することでコンセントの壁面A
への取付を行う。
【0022】リード板61は一端部をコ字状に曲成して
上方に突出させると共に、コ字状部の中央片にねじ孔6
9が穿孔された螺合部62を形成し、この螺合部62に
は図2に示すアースねじ64が螺合され、螺合部62と
アースねじ64とでアースをとるアースターミナルが構
成され、ケース2のプレート部に配置される。この螺合
部62の上面両側には弧状の抜止め片63を形成し、こ
の螺合部62にアースねじ64を螺合してアース線を接
続する場合に、このアース線がアースねじ6と螺合部
62との間に容易に保持できるようにしてある。なお、
この螺合部62の両側部にはリード板61をケース2に
固定するための固定ねじ65用の挿通孔66と切欠67
とを形成してある。このリード板61の中央部は複数段
に折曲し、他方のT字状になった先端の一端側にコンセ
ント本体1側に突出するくさび状の爪片68を形成して
ある。つまり、本実施例ではこのリード板61を用い
て、コンセント本体1のアース用の接続端子部7に接続
するようにしてある。このために、ボディ3の接続端子
部7の形成部分には、その他の接続端子部7と同一形状
の収納室と、上記リード板61の爪片68を接続するた
めのリード板接続端子部7' を構成する部品を収納する
収納室を形成してある。なお、この収納室には鎖錠ばね
70' と、端子板72に一体に連結して形成された端子
板72' とが収納される。そして、この収納室の底面に
リード板61の爪片68を挿入する挿入孔30' を形成
してある。
【0023】さらに、本実施例のコンセントでは、コン
セント本体1の栓刃挿入穴52及びピン挿入穴53を栓
刃やアースピンの不挿入時に閉塞する構造としてある。
このために、栓刃挿入穴52を閉塞する扉34と、不挿
入時に扉34を栓刃挿入穴52を閉塞するように弾発す
る板ばね35とを備えている。板ばね35はボディ3及
びカバー4の前方収納部に突設された突起( カバー4の
場合には突起44) により固定され、切起こしにより扉
34を弾発する弾性片36を形成してある。扉34は上
記板ばね35と刃受ばね6との間に介装され、先端に栓
刃挿入穴52を閉塞する閉塞片37が形成され、この閉
塞片37の刃受ばね6側に臨む面は奥に行くほどに前カ
バー5の絶縁片51側に傾斜したテーパ面に形成してあ
り、栓刃をスムーズに導入できるようにしてある。そし
て、電源プラグの栓刃の不挿入時には閉塞片37が絶縁
片51に当接して栓刃挿入穴52を閉塞する。なお、
ン挿入穴53の不使用時の閉塞も略同様にして扉34'
及び板ばね35' により行う。このアース用の刃受ばね
3 部分では、図5に示すように、板ばね35' をボデ
ィ3の前方収納部の側面に対向して形成した一対のスラ
イド溝48内に上方からスライド挿入して固定するよう
にしてある。このようにすると、板ばね35' の所定位
置への取付が容易になり、板ばね35' の挿入方向を組
立方向に一致させると自動組立において特に有効であ
り、また他の板ばね35のように凸リブ44に圧入する
場合に比べて板ばね35' の大きさを小さくできる利点
もある。さらに、このアースピンのピン挿入穴53を閉
塞する扉34' の位置決めを行うために、図4に示すよ
うにボディ3をカバー4を被着した際に形成される側部
収納部に扉35' の作動方向に直交する両面を若干の間
隙をおいて挟む形で保持して行うガイド部46を形成し
て、扉35' のがたつきを少なくしてある。ところが、
本実施例のようにガイド部46がボディ3とカバー4と
にまたがって形成される場合には、ボディ3やカバー4
の反り変形等により扉35' の作動不良が生じることが
あるので、これを防止するためにガイド部46のアース
ピンのピン挿入穴53側にテーパを付けて挿入側に行く
ほどに幅を広くしてある。このように本実施例ではピン
挿入穴53を不挿入時に閉塞する扉35, 35' を設け
てあるので、ピン挿入穴53から水が浸入したり、異物
が混入したりすることがない。なお、図6に示すように
板ばね35' をインサートして一体形成して弾性片39
を突設するようにした扉34''としても良く、また成形
材料で弾性片39を一体に形成しても良い。
【0024】以下、このコンセントの組立手順を簡単に
説明する。まず、ボディ3に下側の板ばね35、アース
側の板ばね35' 、鎖錠ばね70、解除釦71及び端子
板72が一体になった刃受ばね6を組み込み、次にカバ
ー4に上側の板ばね35を取り付けて、ボディ3にカバ
ー4を被着する。この状態で各扉34, 34' を板ばね
35, 35' と刃受ばね61 〜63 との間に介装し、そ
の後絶縁片50, 51を刃受ばね61 〜63 の夫々の間
に挿入するようにして前カバー5を取り付ける。このよ
うにして組み立てたコンセント本体1をケース2の下面
から膨出部20内に挿入し、このときコンセント本体1
の前カバー5を膨出部20の開口に嵌め込んでコンセン
ト本体1を所定位置に固定し、この状態で固定ねじ38
をケース2のボス261 のねじ孔25に螺合すること
で、コンセント本体1のケース2への取付が完了し、こ
のとき同時にボディ3とケース2との間にカバー4及び
前カバー5が挟持されて固定される。なお、前カバー5
は鍔片55により膨出部の開口からの抜けが防止され
る。この状態でリード板61の螺合部62を穴27から
露呈させると共に、爪片68を挿入孔30' に挿入して
リード板61を接続端子部7に接続し、リード板61を
ねじ65でケース2に固定する。そして、螺合部62に
ケース2の表面側からアースねじ64を螺着すれば、コ
ンセントの組立が完了する。なお、上述の説明ではリー
ド板61の固定をねじ固定として説明したが、打ち込み
鋲によって固定するようにしても良く、この場合には特
に自動組立に有利である。さらに、上述の場合にはリー
ド板61の螺合部62の両側でねじ固定を行うようにし
ていたが、リード板61の先端を挿入する挿入孔22を
ケース2に形成し、ねじ固定を1箇所とすれば、さらに
組立が容易となる。
【0025】このコンセントを壁面Aに取付に際して
は、前カバー5の前面が下向きになる方向で取り付け
る。そして、この際にはさらにケース2の下面に防水パ
ッキン8を嵌めると共に、取付枠9を用いる。防水パッ
キン8はケース2の下面に周設されたリブ2aを嵌め込
む溝を上面外周縁に形成してあり、この溝にリブ2aを
嵌めることによりケース2に固定される。この防水パッ
キン8のボディ3の電線挿入孔30や解除孔31に対応
する部分には矩形の開口80を形成し、下面側から電源
線等を接続できるようにしてあり、両端部に固定ねじ2
4を挿通する穴81を形成してある。取付枠9は矩形状
で、壁面Aに埋設された埋込ボックスに取付穴90を通
してボックスねじを螺着して壁面Aに取り付けられるも
ので、このコンセントはこの取付枠9のねじ孔91にね
じ24を螺着して取り付けられる。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、電線をアース用
の端子部に接続するだけで、接地極用の刃受ばねとアー
スターミナルのアース配線を同時に行える、また接地極
用栓刃を持たないプラグを使用した、例えば電子レンジ
や、洗濯機等の機器であっても、アース線をアースター
ミナルに接続することで、機器の接地ができ感電事故を
防止することができ、更に屋外設置する防水コンセント
として、防水パッキンによって雨水の内部浸入を防止で
き、更にまたフードによってプラグ接続部位へ雨水がか
かるのを抑止でき、更に屋外で使用する際、電気機器か
らのコードが足に引っかけられたりする恐れが多いが、
プラグの抜けを防止することができるため、屋外での使
用に適しているという効果がある。しかも、電源用栓刃
挿入穴と接地栓刃用挿入穴を円弧状に形成し、かつ抜け
止め刃受ばねの刃受け部の先端形状を円弧状に形成し、
回転時に栓刃を係止して抜けを防止するダボを設けてい
るので、プラグを回転させるだけで、抜け止めが簡単に
図れるという効果がある。
【0027】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加えて、扉により未使用時に各栓刃挿入穴へ
埃や、雨水の浸入を防止でき、また閉じられる方向への
扉を付勢することにより、プラグ接続時において各栓刃
挿入穴の開口を少なくして極力埃や、雨水の浸入を防止
するという効果がある。
【0028】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の発明の効果に加えて、扉の付勢手 段である板ばねの固
定を容易にするという効果がある。 請求項4記載の発明
は、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、ボディや
カバーの反りや変形等により扉の作動不良を生じるのを
防止すことができるという効果がある。
【0029】請求項5記載の発明は、上記請求項1記載
の発明又は請求項2記載の発明の効果に加えて、コンセ
ント本体を確実に膨出部内に固定できるという効果があ
る。 請求項6記載の発明は、上記請求項1記載の発明又
は請求項2記載の発明の効果に加えてコンセント本体を
確実に膨出部内に固定できるという効果がある。 請求項
7記載の発明は、上記請求項1記載の発明又は請求項2
記載の発明の効果に加えて防水パッキンの位置決めと防
水効果を高めることができるという効果がある。
【0030】請求項8記載の発明は、上記請求項1記載
の発明又は請求項2記載の発明の効果に加えて解除釦の
取付けが容易であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の一部破断せる斜視図であ
る。
【図2】同上の要部構造を示す斜視図である。
【図3】同上の分解斜視図である。
【図4】同上の扉と位置決め構造を示す断面図である。
【図5】同上の板ばねの支持構造を示す断面図である。
【図6】同上の板ばねを不要とした扉の斜視図である。
【符号の説明】
1 コンセント本体 2 ケース 8 防水パッキン 52 栓刃挿入穴 53 ピン挿入穴 62 螺合部 64 アースねじ A 壁面
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−137578(JP,U) 実開 昭62−37183(JP,U) 実開 昭58−35278(JP,U) 実開 昭57−176078(JP,U) 実公 昭59−37986(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 13/52 - 13/652

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】造営材側面に開口する第1の開口部と造営
    材側面に直交する一方面に開口する第2の開口部を夫々
    有する膨出部を形成するとともに、雨避け用のフードを
    上記第2の開口部周辺に設けたケースと、 上記第1の開口部に装着して雨水の浸入を防ぐ防水パッ
    キンと、 上記膨出部に収納されたときに上記第1の開口部側に対
    応する面に電線挿入孔を設け、上記第2の開口部側に臨
    む面に少なくとも一対の電源用栓刃挿入穴と接地極用栓
    刃挿入穴を夫々設けたコンセント本体と、 上記コンセント本体に収納される、鎖錠ばねと端子板と
    からなる端子部を設けた一対の電源用の抜け止め刃受ば
    ねと、 鎖錠ばねと端子板とからなるアース端子部を設けた接地
    極用刃受ばねと、 上記膨出部の位置と対応する上記ケースのプレート部に
    設けたアースターミナルと、 上記アースターミナルと上記アース端子部とを接続する
    リード板と、からなり、 上記電源用栓刃挿入穴と接地極用栓刃挿入穴を挿入され
    る栓刃がプラグの回転時に移動可能に円弧状に形成し、
    上記電源用栓刃挿入穴に対応する抜け止め刃受ばねの刃
    受け部の先端形状を上記電源用栓刃挿入穴に併せた円弧
    状に形成するとともに、栓刃の回転時に栓刃を係止して
    抜けを防止するダボを刃受け部に設けた ことを特徴とす
    る防水コンセント。
  2. 【請求項2】造営材側面に開口する第1の開口部と造営
    材側面に直交する一方面に開口する第2の開口部を夫々
    有する膨出部を形成するとともに、雨避け用のフードを
    上記第2の開口部周辺に設けたケースと、 上記第1の開口部に装着して雨水の浸入を防ぐ防水パッ
    キンと、 ボディと該ボディに被着されるカバーとボディにカバー
    が被着した状態で形成される開口部に装着される前カバ
    ーとで形成され、上記膨出部に収納されたときに上記第
    1の開口部側に対応する上記ボディの面に電線挿入孔を
    設け、上記第2 の開口部側に臨む前カバーに少なくとも
    一対の電源用栓刃挿入穴と接地極用栓刃入穴とを夫々
    設けるとともに前カバーの裏面に一対の電源用栓刃挿入
    穴の相互間を分離する分離片を設けたコンセント本体
    と、 上記コンセント本体に収納される、鎖錠ばねと端子板と
    からなる端子部を設けた一対の電源用の抜け止め刃受ば
    ねと、 鎖錠ばねと端子板とからなるアース端子部を設けた接地
    極用刃受ばねと、 上記前カバーと上記抜け止め刃受ばねとの間及び上記前
    カバーと上記接地極用刃受ばねとの間に配置され、各刃
    受ばねに対応する栓刃挿入穴を閉じる方向に付勢された
    扉と、 上記膨出部の位置と対応する上記ケースのプレート部に
    設けたアースターミナルと、 上記アースターミナルと上記アース端子部とを接続する
    リード板と、からなり、 上記電源用栓刃挿入穴と接地極用栓刃挿入穴を挿入され
    る栓刃がプラグの回転時に移動可能に円弧状に形成し、
    上記電源用栓刃挿入穴に対応する抜け止め刃受ばねの刃
    受け部の先端形状を上記電源用栓刃挿入穴に併せた円弧
    状に形成するとともに、栓刃の回転時に栓刃を係止して
    抜けを防止するダボを刃受け部に設けたことを特徴とす
    る防水コンセント。
  3. 【請求項3】扉の付勢手段として上記コンセント本体内
    に配置された板ばねを用い、上記板ばねをスライド挿入
    して固定する一対のスライド溝を板ばねの配置位置に形
    成して成ることを特徴とする請求項2記載の防水コンセ
    ント。
  4. 【請求項4】上記扉の作動方向に直交する両面を若干の
    間隙をおいて挟む形で保持して上記扉の位置決めを行う
    ガイド部を上記ボディと上記カバーとにまたがって形成
    するとともに、上記ガイド部の接地極用栓刃挿入穴側の
    幅を挿入側に行くほどに広くして成ることを特徴とする
    請求項2記載の防水コンセント。
  5. 【請求項5】上記ケースは、埋め込みボックスに取り付
    けられる取付枠に、上記防水パッキンを介してねじ固定
    されることを特徴とする請求項1又は2記載の防水コン
    セント。
  6. 【請求項6】上記コンセント本体は上記膨出部内にねじ
    固定されて成ることを特 徴とする請求項1又は2記載の
    防水コンセント。
  7. 【請求項7】上記ケースの造営材側面の周囲に、上記防
    水パッキンの対向面に形成した溝に嵌め込むリブを防水
    パッキン方向に突出形成して成ることを特徴とする請求
    項1又は2記載の防水コンセント。
  8. 【請求項8】上記端子部には電線の鎖錠状態を解除する
    解除釦を組み込んで成ることを特徴とする請求項1又は
    2記載の防水コンセント。
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