JP2000209731A - 配線器具の取付枠及び取付装置 - Google Patents

配線器具の取付枠及び取付装置

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JP2000209731A
JP2000209731A JP11008544A JP854499A JP2000209731A JP 2000209731 A JP2000209731 A JP 2000209731A JP 11008544 A JP11008544 A JP 11008544A JP 854499 A JP854499 A JP 854499A JP 2000209731 A JP2000209731 A JP 2000209731A
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frame
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frame main
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JP11008544A
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English (en)
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Nobumasa Yamanaka
信正 山中
Masuo Kitamura
満寿雄 北村
Takao Ota
隆男 太田
Masaaki Nakamura
正明 中村
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】施工時におけるそりや変形を防止しつつ部品点
数を削減してコストダウンを図る。 【解決手段】取付枠Aを構成する枠本体1の長手方向の
幅寸法L1及び短幅方向の幅寸法L2を、壁面Wに設け
た取付孔81の上下方向並びに左右方向の各幅寸法K
1,K2よりも大きくしてある。故に、取付枠Aを埋込
ボックス80に取り付けたとき、枠本体1の取付片3
a,3bだけでなく両縦片2,2も壁面Wの取付孔81
周縁に当接することになる。このため、枠本体1と壁面
Wとの当接する範囲が拡大され、従来のような心棒84
を用いなくても充分な強度を確保することができる。そ
の結果、施工時における枠本体1のそりや変形を防止し
つつ部品点数を削減してコストダウンが図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面のような造営
面にコンセント等の配線器具を取り付けるための取付枠
及び取付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンセント等の配線器具を壁面の
ような造営面に配設するために取付枠が用いられてい
る。図12は特開平3−84879号公報に記載されて
いる従来の取付枠A’の正面図である。この取付枠A’
の枠本体1’は、合成樹脂等の絶縁性を有する部材によ
って矩形枠状に形成され、中央には壁面Wに埋設された
埋込ボックス(図示せず)から壁面の取付孔81を通し
て導出される電線を挿通するための開口部4’が設けて
ある。枠本体1’の長手方向に対向する取付片3’,
3’には、上記埋込ボックスに取り付けるためのねじ挿
通用の長孔5’,5’と、造営材を挟持して枠本体1’
を取り付けるためのはさみ金具の係止部を挿入係止する
ためのL型の挿通孔6’,6’とがそれぞれ設けられる
とともに、配線器具を取り付けるための取付ねじが螺合
するナット7’,7’が埋設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
記載されている従来の取付枠A’においては、枠本体
1’の短幅方向(図12における左右方向)の幅寸法L
2’が取付孔81の短幅方向の寸法K2よりも小さく設
定されているので、取付枠A’は両取付片3’,3’の
一部でのみ壁面Wに当接することとなって施工時にそり
や変形が生じる虞がある。そのため、枠本体1’の短幅
方向に対向する一対の縦片2’,2’に金属製の心棒8
4,84を挿入して枠本体1’の強度を向上させてい
る。
【0004】しかしながら、このように枠本体1’に金
属製の心棒84,84を挿入した構造では、部品点数が
増加し且つ製造工程が複雑になってコストアップになる
という問題がある。
【0005】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、施工時におけるそりや変形を防止しつつ部品
点数を削減してコストダウンが図れる配線器具の取付枠
及び取付装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、配線器具を保持する枠本体と、
この枠本体を電線導出用の取付孔を設けた造営面に取り
付けるための取付部と、枠本体に設けられ造営面の取付
孔から導出される電線を挿通する開口部とを備え、枠本
体の幅寸法を少なくとも取付孔の幅寸法よりも小さくな
い寸法にしたことを特徴とし、枠本体と造営面との当接
する範囲が拡大され、従来のような心棒を用いなくても
充分な強度を確保することができる。その結果、施工時
におけるそりや変形を防止しつつ部品点数を削減してコ
ストダウンが図れる配線器具の取付枠が提供できる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、取付部が、取付用のねじを挿通するねじ挿通孔を有
することを特徴とし、請求項1の発明の作用に加えて、
造営面に埋設される埋込ボックスに対してねじにより取
付枠を容易に取り付けることができる。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、枠本体の少なくとも一部の厚みを外側に近い
部位ほど薄くしたことを特徴とし、請求項1又は2の発
明の作用に加えて、配線器具に接続する電線を露出配線
する場合でも厚みを薄くした部位に沿って電線を導出す
ることで配線が容易に行え、しかも厚みを薄くしたこと
に伴う枠本体の強度の低下を抑えることができる。
【0009】請求項4の発明は、請求項1又は2又は3
記載の取付枠と、取付枠の前面側に配設され配線器具と
造営面との間の隙間を塞いで雨水の浸入を防ぐ防水パッ
キンとを備えたことを特徴とし、請求項1又は2又は3
の発明の作用に加えて、配線器具を屋外の造営面に配設
できる取付装置が提供できる。
【0010】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、枠本体の幅寸法を、枠本体が収まる防水パッキンの
内側幅寸法に略一致させたことを特徴とし、請求項4の
発明の作用に加えて、取付枠に対して防水パッキン並び
に配線器具を容易に取り付けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図11を参照して本
発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本実施形態に
おいては配線器具としてコンセントを例示するが、これ
に限定する趣旨ではなく種々の配線器具に対して本発明
の取付枠及び取付装置を用いることが可能である。
【0012】図1に示すように、取付枠Aの枠本体1は
絶縁性を有する合成樹脂(例えばABS樹脂等)によっ
て短幅方向に対向する縦片2,2及び長手方向に対向す
る取付片3a,3bを有する矩形枠状に形成され、その
略中央には電線を挿通するための開口部4が設けてあ
る。各取付片3a,3bには、図2及び図10に示すよ
うに壁面Wに埋設された埋込ボックス80に取り付ける
ためのねじ挿通用の長孔5,5と、造営材を挟持して枠
本体1を取り付けるためのはさみ金具の係止部を挿入係
止するためのL型の挿通孔6,6とがそれぞれ設けられ
るとともに、コンセントBのケース14を取り付けるた
めの取付ねじ46,46が螺合するナット7,7が埋設
されている。
【0013】ここで、枠本体1の長手方向(図1(a)
における上下方向)の幅寸法L1及び短幅方向(同図に
おける左右方向)の幅寸法L2を、壁面Wに設けた取付
孔(埋込ボックス80の開口部)81の上下方向並びに
左右方向の各幅寸法K1,K2よりも大きくしてある。
故に、後述するように両取付片3a,3bの長孔5,5
に挿通したボックスねじ82,82を、埋込ボックス8
0の開口端縁から取付孔81の方へ突設された突片8
3,83のねじ孔83a,83aに螺合させて取付枠A
を埋込ボックス80に取り付けたとき、枠本体1の取付
片3a,3bだけでなく両縦片2,2も壁面Wの取付孔
81周縁に当接することになる(図1(b)参照)。而
して、従来例においては、図12(a)及び(b)に示
すように枠本体1’の取付片3’,3’のみが壁面Wに
当接して縦片2’,2’が当接していなかったが、本実
施形態では上述のように枠本体1全体で壁面Wに当接さ
せているため、枠本体1と壁面Wとの当接する範囲が拡
大され、従来のような心棒84を用いなくても充分な強
度を確保することができる。その結果、施工時における
枠本体1のそりや変形を防止しつつ部品点数を削減して
コストダウンが図れるものである。なお、本実施形態に
おいては、後述する防水パッキン15によって覆われる
下側の取付片3bの上下方向の幅寸法を上側の取付片3
aの幅寸法よりも大きくすることにより、枠本体1の強
度を更に向上させている。
【0014】また、枠本体1の幅寸法L2を従来よりも
拡げたことにより、開口部4の幅寸法についても従来に
おける開口部4’の幅寸法よりも拡げることができる。
そのため、従来例では開口部4’の幅寸法が狭かったた
めに施工時における電線の収納性がよくなかったが、本
実施形態では開口部4の幅寸法を拡げたことで電線を容
易に収納することができて施工が容易に行えるという利
点がある。
【0015】次に、本実施形態における配線器具である
コンセントBについて説明する。
【0016】図2並びに図4〜図7に本実施形態におけ
るコンセントBを示しており、内部に3個の電源プラグ
に対応して、3組の刃受けばね11A,…、刃受けばね
11B,…、刃受けばね11A,…に電圧側電源線90
aを接続するための速結端子型の電圧側端子12A、刃
受けばね11B,…に接地側電源線90bを接続するた
めの速結端子型の接地側端子12B、後述するアースタ
ーミナルと導通する接地線91を接続するための速結端
子型の接地極側端子(図示せず)等を備えたコンセント
本体13と、このコンセント本体13を収納するケース
14とからなる。
【0017】コンセント本体13は、二つ割り構造のボ
ディ17及びカバー18と、ボディ7にカバー18を被
着した状態で図5において下面側に開口する開口部に被
着される前カバー19とで構成されている。
【0018】ボディ17は、内部が隔壁により図5にお
いて上下の収納部に分離され、下方の収納部は更に隔壁
(図示せず)により左右方向に3つに仕切られて収納室
24 1〜243を形成し、それぞれの収納室241〜243
に各々1個の電源プラグに対応する刃受ばね11A,1
1Bが収納され、また後方収納部はさらに左右方向にお
いて3つの収納室221〜223に分離され、それぞれの
収納室221〜223に電源ラインの電源線及び接地線を
それぞれ接続する端子12A〜12Cの構成部品が収納
される。各端子12A〜12Cの構成部品を収納する収
納室221〜223の底面には各々下面側から電源線90
a,90bや接地線91を収納室221〜223内に挿入
する2個の電線挿入孔20を図6に示すように穿孔して
あると共に、後述する解除孔23を穿孔してある。この
ボディ17の両側にはケース14にコンセント本体13
を固定するための打ち込み鋲48を挿通する挿通孔42
が穿孔された取付片43を形成してある(図6参照)。
【0019】カバー18は内面側が上記ボディ17の各
収納室241〜243、221〜223に対応するように隔
壁により分離形成され、また上記収納室241〜243
対応する天井面は図5において下方に斜め外向きの傾斜
面になっている。一方ボディ17の収納室241〜243
の底面は図5において下方へ向けて斜め外向きの傾斜面
になっており、このためボディ17にカバー18を被着
した際に形成される収納室241〜243は下方の空間が
広くなる。
【0020】前カバー19はボディ17にカバー18を
被着した状態で前方から被着するもので、背面から平板
状の分離片25を図5に示すように突設してある。分離
片25はボディ17にカバー18を被着した際に形成さ
れる刃受ばね11A,11Bの収納室241〜243内を
それぞれ仕切り、この分離片25で仕切られた一方の収
納空間には電源プラグの一方の栓刃が接続される電圧側
の刃受ばね11Aが収納され、他方の収納空間には電源
プラグの他方の栓刃が接続される接地側の刃受ばね11
Bが収納される。また前カバー19の外周面には前面よ
りやや後方に鍔片26を設けてあり、この鍔片26の背
面の四隅部にボディ17にカバー18を被着した際の開
口側の外周面を図5に示すように包み込む形で保持する
保持リブ27を形成してある。そして前カバー19の前
面には上記刃受けばね11A,11Bの収納空間に対応
して電源プラグの栓刃を挿入する差し込み口28A,2
8Bを穿設してあり、それぞれの差し込み口28A,2
8Bは円弧状に形成され、挿入した栓刃を所定角度回転
することができるようになっている。
【0021】上記刃受ばね11A,11Bは導電性ばね
体29A,29Bの両端に各々一個ずつ形成され、その
構成は対応する差し込み口28A,28Bを通して挿入
される電源プラグの栓刃を挟持することができるように
2枚の挟持片からなり且つその先端形状は差し込み口2
8A,28Bの形状に合わせた弧状に形成している。そ
して栓刃が挿入される刃受けばね11A,11Bの挟持
片の一方の内側面には栓刃を回転した際に栓刃に形成せ
られた孔に嵌まり込んで抜けを防止する係止用のダボ
(図示せず)が形成してある。
【0022】つまり刃受けばね11Aは抜け止め刃受け
ばねを構成する。
【0023】各端子12A〜12Cは所謂速結端子構造
となっており、ボディ17の収納室221〜223にそれ
ぞれ収納される一対の鎖錠ばね(図示せず)と、解除釦
(図示せず)と、鎖錠ばねを覆う形で収納室内に収納さ
れるコ字状の端子板33とからなり、収納室221〜2
3の底面に穿孔された電線挿入孔20から挿入される
電源線90a,90bや接地線91の芯線を鎖錠ばねと
端子板33の間で弾性挟持して接続するようになってい
る。そして、電源線90a,90bや接地線91を抜く
場合には解除釦を解除孔23から押すと、解除釦が鎖錠
ばねを押圧することにより鎖錠ばねを電源線90a,9
0bの芯線から引き離すように作用して電源線が抜ける
ようになっている。
【0024】上記各端子板33からは各々連結片(図示
せず)が延設され、この連結片によりそれぞれ対応する
刃受ばね11A,11Bを形成せる導電性ばね体29に
かしめ固定してある。
【0025】ケース14は背面(壁面Wへの取付面側)
が開口する箱状で、図5において下部を前方に膨出し、
この膨出部35内にコンセント本体13を収納する。な
お、膨出部35の側面形状は前方が高くなった略三角形
で、図5に於いて下面形状が長方形となっており、この
下面は開口してある。そして、開口を覆う雨避けのコ状
のフード36を開口縁に取り付けてある。この膨出部3
5の内底面の両側部にはコンセント本体13を固定する
ための打ち込み鋲48用の孔37が穿孔されたボス38
を形成してある。このケース14の下部の前面には後述
するリード板39に一体形成された螺合部40を露呈す
る孔41を形成してあり、この下部の前面の裏面には図
6に示すようにリード板39用の位置決め溝44を一対
の凸リブ45で形成してある。このケース14の下部前
面の中央には取付ねじ46を通す挿通孔16を穿孔して
あり、また膨出部35の内底面の後端にはボス47を形
成し、上面からこのボス47内を貫通して取付ねじ46
を通す貫通孔49を穿孔してあり、上記挿通孔42及び
貫通孔49を通して取付ねじ46、46を取付枠Aの取
付片3,3に埋設されたナット7,7に螺合することに
よりコンセントBの壁面Wへの取付を行う。
【0026】図6に示すようにリード板39は一端部を
コ字状に曲成して上方に突出させると共に、コ字状部の
中央片にねじ孔52が穿孔された螺合部40を形成し、
この螺合部40にはアースねじ53が螺合され、螺合部
40とアースねじ53とでアースをとるアースターミナ
ルが構成される。
【0027】この螺合部40の表面両側には弧状の抜け
止め片(図示せず)を形成し、この螺合部40にアース
ねじ53を螺合して電源プラグから導出されたアース線
を接続する場合に、このアース線がアースねじ53と螺
合部40との間に容易に保持できるようにしてある。な
お、この螺合部40の両側部にはリード板39をケース
14に固定するための打ち込み鋲55用の挿通孔69と
切欠70とを形成してある。
【0028】このリード板39の中央部は複数段に折曲
し、他方のT字状になった先端の一端側にコンセント本
体13側に突出するくさび状の爪片(図示せず)を形成
してある。つまり、上記爪片を用いてリード板39をコ
ンセント本体13の接地極用端子12Cに接続するよう
にしてある。なお、この収納室223には鎖錠ばね(図
示せず)と、端子板33に一体に連結して形成されたコ
字状の端子部33とが収納される。そして、この収納室
223の底面にリード板39の爪片を挿入する挿入孔5
7を形成してある。
【0029】さらに、コンセント本体13の差し込み口
28A,28Bを栓刃の不挿入時に閉塞する構造として
ある。このために、差し込み口28A,28Bに対して
は差し込み口28A,28Bを閉塞する扉59A,59
Bと、不挿入時に扉59A,59Bを差し込み口28
A,28Bを閉塞するように弾発する板ばね材からなる
押さえ板60A,60Bとを備えている。押さえ板60
A,60Bはボディ17及びカバー18の収納室241
〜243に突設された突起(図示せず)が片側の孔61に
嵌まって固定され、切起しからなる弾性片62により扉
59A,59Bを閉塞方向に付勢してある。
【0030】扉59A,59Bは上記押さえ板60A,
60Bと、刃受ばね11A、11Bとの間に介装される
もので、先端に差し込み口28A,28Bを閉塞する閉
塞片63が形成され、この閉塞片63の先端の前カバー
19の裏面の分離片25側にテーパ面63aを形成し、
栓刃をスムーズに挿入できるようにしてある。そして、
電源プラグの栓刃の不挿入時には閉塞片63が分離片2
5に当接して差し込み口28A,28Bを閉塞する。
【0031】而してこのコンセントBを壁面Wに取り付
けるに際しては、前カバー19の前面が図2に示すよう
に下向きになる方向で取り付けることになり、この場合
にケース14の背面に防水パッキン15を嵌めた状態
で、ボックスねじ82,82を用いて埋込ボックス80
の前面(壁面W)に予め取り付けた取付枠Aの前面に取
付ねじ46,46を用いて取り付ける。
【0032】防水パッキン15は、壁面Wとカバー14
との間の隙間を塞いでカバー14内及び取付孔81への
雨水の浸入を防ぐものであって、図5及び図9に示すよ
うにケース14の下面に周設されたリブ65を嵌め込む
溝66が前面外周縁に形成してあり、この溝にリブ65
を嵌めることによりケース14に固定される。この防水
パッキン15には、図8に示すようにボディ17の背面
の電線挿入孔20や解除孔23に対応する部分には矩形
の開口67を形成し、背面側から電源線90a,90b
や接地線91を接続できるようにしてあり、両端部に取
付ねじ46,46を貫通させたボス47,47をそれぞ
れ挿通する孔68を形成してある。
【0033】このようにして壁面Wに対して防水パッキ
15及び取付枠Aから成る取付装置により取り付けられ
たコンセントBは防水コンセントを構成することになる
(図10参照)。
【0034】ここで、図9に示すように防水パッキン1
5の左右方向の内寸(内側の幅寸法)Nを取付枠Aの左
右方向の幅寸法L2に略一致させてある。このため、取
付枠Aに防水パッキン15並びにコンセントBを取り付
ける際に取付枠Aに対する位置決めが容易に行えるもの
である。
【0035】ところで、埋込ボックス80を埋設するこ
とができないような造営面に対しては、電線を造営面に
沿って露出配線する場合がある。このとき、取付枠Aの
下側の取付片3bに沿って電線を防水パッキン15の外
へ導出する際に取付片3bの厚み分だけ造営面から電線
が浮き上がることになり、電線の導出がし難いものであ
る。そこで、本実施形態では、図3(a)及び(b)に
示すように取付枠Aの下側の取付片3bの外側(図3
(b)における下方)に段差9を形成し、取付片3bの
厚みが外側の方が薄くなるようにしている。このように
すれば、図11に示すように電線90を防水パッキン1
5の外へ導出する際に造営面から電源が浮き上がるのを
抑制して電線90の導出を容易に行うことができる。し
かも、段差9を設けて取付片3bの一部の厚みのみを薄
くしていることから、取付片3bの強度低下を抑えて枠
本体1の強度を保つことができる。また、段差9の代わ
りにテーパを形成してもよく、要は取付片3bの外側端
縁近傍の厚みが薄くなるようにすればよい。なお、電線
90を露出配線する場合には、防水パッキン15に電線
90が干渉することになるが、防水パッキン15がゴム
等の弾性を有する部材によって形成してあることから特
に防水性に問題が生じることはない。但し、電線90の
径が太いような場合には必要に応じて適宜防水パッキン
15の干渉する部位を切り取るようにすればよい。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明は、配線器具を保持する
枠本体と、この枠本体を電線導出用の取付孔を設けた造
営面に取り付けるための取付部と、枠本体に設けられ造
営面の取付孔から導出される電線を挿通する開口部とを
備え、枠本体の幅寸法を少なくとも取付孔の幅寸法より
も小さくない寸法にしたので、枠本体と造営面との当接
する範囲が拡大され、従来のような心棒を用いなくても
充分な強度を確保することができ、施工時におけるそり
や変形を防止しつつ部品点数を削減してコストダウンが
図れる配線器具の取付枠が提供できるという効果があ
る。
【0037】請求項2の発明は、取付部が、取付用のね
じを挿通するねじ挿通孔を有するので、請求項1の発明
の効果に加えて、造営面に埋設される埋込ボックスに対
してねじにより取付枠を容易に取り付けることができる
という効果がある。
【0038】請求項3の発明は、枠本体の少なくとも一
部の厚みを外側に近い部位ほど薄くしたので、請求項1
又は2の発明の効果に加えて、配線器具に接続する電線
を露出配線する場合でも厚みを薄くした部位に沿って電
線を導出することで配線が容易に行え、しかも厚みを薄
くしたことに伴う枠本体の強度の低下を抑えることがで
きるという効果がある。
【0039】請求項4の発明は、請求項1又は2又は3
記載の取付枠と、取付枠の前面側に配設され配線器具と
造営面との間の隙間を塞いで雨水の浸入を防ぐ防水パッ
キンとを備えたので、請求項1又は2又は3の発明の効
果に加えて、配線器具を屋外の造営面に配設できる取付
装置が提供できるという効果がある。
【0040】請求項5の発明は、枠本体の幅寸法を、枠
本体が収まる防水パッキンの内側幅寸法に略一致させた
ので、請求項4の発明の効果に加えて、取付枠に対して
防水パッキン並びに配線器具を容易に取り付けることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示し、(a)は壁面に取り
付けた状態の取付枠の正面図、(b)は壁面に取り付け
た状態の取付枠の下側側面図である。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】同上の取付枠を示し、(a)は正面図、(b)
は同図(a)のX−X’線断面矢視図である。
【図4】同上におけるコンセントの正面図である。
【図5】図4のY−Y’線断面矢視図である。
【図6】同上におけるコンセントを取り付けた状態の背
面半断面図である。
【図7】同上におけるコンセントを取り付けた状態の下
面図である。
【図8】同上の背面図である。
【図9】同上の下側断面図である。
【図10】同上の取付状態を示す側断面図である。
【図11】同上の電線を露出配線した場合の側面断面図
である。
【図12】従来例を示し、(a)は正面図、(b)は下
側側面図である。
【符号の説明】
A 取付枠 1 枠本体 2 縦片 3a,3b 取付片 4 開口部 5 長孔 7 ナット 81 取付孔
フロントページの続き (72)発明者 太田 隆男 三重県津市白塚町2856番地 旭電器工業株 式会社内 (72)発明者 中村 正明 三重県津市白塚町2856番地 旭電器工業株 式会社内 Fターム(参考) 5G357 CA10 CB04 CC01 CC05 CD10 CE10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線器具を保持する枠本体と、この枠本
    体を電線導出用の取付孔を設けた造営面に取り付けるた
    めの取付部と、枠本体に設けられ造営面の取付孔から導
    出される電線を挿通する開口部とを備え、枠本体の幅寸
    法を少なくとも取付孔の幅寸法よりも小さくない寸法に
    したことを特徴とする配線器具の取付枠。
  2. 【請求項2】 取付部は、取付用のねじを挿通するねじ
    挿通孔を有することを特徴とする請求項1記載の配線器
    具の取付枠。
  3. 【請求項3】 枠本体の少なくとも一部の厚みを外側に
    近い部位ほど薄くしたことを特徴とする請求項1又は2
    記載の配線器具の取付枠。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2又は3記載の取付枠と、
    取付枠の前面側に配設され配線器具と造営面との間の隙
    間を塞いで雨水の浸入を防ぐ防水パッキンとを備えたこ
    とを特徴とする配線器具の取付装置。
  5. 【請求項5】 枠本体の幅寸法を、枠本体が収まる防水
    パッキンの内側幅寸法に略一致させたことを特徴とする
    請求項4記載の配線器具の取付装置。
JP11008544A 1999-01-14 1999-01-14 配線器具の取付枠及び取付装置 Pending JP2000209731A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003284222A (ja) * 2002-03-20 2003-10-03 Matsushita Electric Works Ltd 床用配線器具の取付構造

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