JP2803478B2 - 電圧制御ろ波器 - Google Patents

電圧制御ろ波器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電圧制御ろ波器に関
し、特に、バラクタダイオードに加えるバイアス電圧を
変化させることにより、通過帯域の中心周波数を可変に
できる電圧制御ろ波器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電圧制御ろ波器は、図4に示すよ
うに、直列分岐をコンデンサC21,C22,C23で
構成し、並列分岐をλ/2誘電体共振器1、バラクタダ
イオードD1、コイルL1、及び、コンデンサC3,C
4で構成し、バラクタダイオードD1に−V1又は−V
2のバイアス電圧を加えていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の電圧制御ろ
波器では、図4に示すように、誘電体共振器1の外部に
バラクタダイオードD1及びコンデンサC3,C4があ
るため、広い実装場所を必要とし、また、回路パターン
が長くなるため、高周波特性が悪くなる等の問題点があ
った。
【0004】本発明の目的は、広い実装場所を必要とし
ない電圧制御ろ波器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、信号ラインに直列に接続されたコンデン
サと、そのコンデンサ間の接続部から並列に誘電体共振
器、バラクタダイオード、結合コンデンサが接続されて
構成されている電圧制御ろ波器において、前記誘電体共
振器は、円筒状の内部導体及び円筒状の外部導体を備え
るλ/2誘電体共振器よりなり、 前記誘電体共振器の内
部導体の一端は、前記信号ラインのコンデンサ間の接続
部に接続され、 前記内部導体の内側の貫通穴内に、導体
棒と前記誘電体共振器の内部導体との間にテフロンを充
てんすることにより構成される結合コンデンサと、バラ
クタダイオードと、貫通コンデンサとを、前記内部導体
の一端側からこの順に配置し、前記貫通コンデンサの一
端を電圧源に接続し、前記貫通コンデンサの他端を前記
バラクタダイオードの一端に接続し、前記バラクタダイ
オードの他端を前記導体棒の一端に接続し、前記導体棒
の他端を前記誘電体共振器の外部に設けたコイルの一端
に接続し、前記コイルの他端を前記誘電体共振器の外部
導体に接続して並列分岐を構成したものである。
【0006】
【実施例】次に、本発明について、図面を参照して説明
する。
【0007】図1は、本発明の一実施例の電圧制御ろ波
器の並列分岐の断面図である。図1において、λ/2
電体共振器1は、外部が外部導体2でおおわれており、
また、中心部に貫通穴があり、その周囲も、内部導体3
でおおわれている。誘電体共振器1の中心の貫通穴の内
側に貫通コンデンサ4、バラクタダイオードD1、及
び、導体棒5と誘電体共振器1の内部導体3との間にテ
フロン6を充てんすることにより構成される結合コンデ
ンサをこの順に配置し、貫通コンデンサ4の一方の端を
電圧源に接続し、貫通コンデンサ4の他方の端をバラク
タダイオードD1の一方の端に接続し、バラクタダイオ
ードD1の他方の端を導体棒5の一方の端に接続し、導
体棒5の他方の端を誘電体共振器1の外部に設けたコイ
ルL1の一方の端に接続し、コイルL1の他方の端を誘
電体共振器1の外部導体2に接続している。この並列分
岐を使って、電圧制御ろ波器を構成した場合の回路図を
図2に示す。図2において、コンデンサC21,C2
2,C23は直列分岐を表し、C1は導体棒5と誘電体
共振器1の内部導体3との間にテフロン6を充てんする
ことにより構成される結合コンデンサを表し、C2は貫
通コンデンサ4を表す。電圧制御ろ波器の実装例を図3
に示す。
【0008】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、バラク
タダイオードと、結合コンデンサと、貫通コンデンサと
を誘電体共振器内に組み込むことにより、回路の小形化
が可能になるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電圧制御ろ波器の並列分岐
の断面図である。
【図2】本発明の一実施例の電圧制御ろ波器の回路図で
ある。
【図3】本発明の一実施例の電圧制御ろ波器の実装例を
示す図である。
【図4】従来の電圧制御ろ波器の実装例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 誘電体共振器 2 外部導体 3 内部導体 4 貫通コンデンサ 5 導体棒 6 テフロン D1 バラクタダイオード L1 コイル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号ラインに直列に接続されたコンデンサ
    と、そのコンデンサ間の接続部から並列に誘電体共振
    器、バラクタダイオード、結合コンデンサが接続されて
    構成されている電圧制御ろ波器において、前記誘電体共振器は、円筒状の内部導体及び円筒状の外
    部導体を備えるλ/2誘電体共振器よりなり、 前記誘電体共振器の内部導体の一端は、前記信号ライン
    のコンデンサ間の接続部に接続され、 前記内部導体の内側の貫通穴内に、導体棒と前記誘電体
    共振器の内部導体との間にテフロンを充てんすることに
    より構成される結合コンデンサと、バラクタダイオード
    と、貫通コンデンサとを、前記内部導体の一端側からこ
    の順に配置し、前記貫通コンデンサの一端を電圧源に接
    続し、前記貫通コンデンサの他端を前記バラクタダイオ
    ードの一端に接続し、前記バラクタダイオードの他端を
    前記導体棒の一端に接続し、前記導体棒の他端を前記誘
    電体共振器の外部に設けたコイルの一端に接続し、前記
    コイルの他端を前記 誘電体共振器の外部導体に接続して
    並列分岐を構成したことを特徴とする電圧制御ろ波器。
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