JP2803264B2 - 絵柄面積率測定装置 - Google Patents

絵柄面積率測定装置

Info

Publication number
JP2803264B2
JP2803264B2 JP1334779A JP33477989A JP2803264B2 JP 2803264 B2 JP2803264 B2 JP 2803264B2 JP 1334779 A JP1334779 A JP 1334779A JP 33477989 A JP33477989 A JP 33477989A JP 2803264 B2 JP2803264 B2 JP 2803264B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing plate
measurement
plate
area ratio
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1334779A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03195911A (ja
Inventor
章 大島
真志 杉村
伸一 戸沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP1334779A priority Critical patent/JP2803264B2/ja
Publication of JPH03195911A publication Critical patent/JPH03195911A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2803264B2 publication Critical patent/JP2803264B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はオフセット印刷機のインキキー毎の適切な
インキ供給量を予め設定するために、オフセット印刷版
の各インキキーに対応したインキキーキーゾーン(以
下、単にキーゾーンと称する)毎の絵柄面積率を測定す
る絵柄面積率測定装置に関する。
〔従来の技術〕
最近、オフセット印刷において、印刷前に絵柄に応じ
たインキ供給量の調整を行ない、刷り始めの損紙の削
減、定常印刷運転に移行するまでの時間の短縮等を図る
「インキプリセットシステム」が盛んに導入されてい
る。これは、オフセット印刷に用いられる薄板状の印刷
版(PS版)の画線部(低反射率部)と非画線部(高反射
率部)とを光学的に識別し、絵柄面積率(画線部の面積
/版の総面積)を印刷機のインキ壷のインキキーに対応
したキーゾーン毎に予め測定しておき、この測定した絵
柄面積率に基づいて各インキキーのキー開度を印刷前に
決定し、印刷前に絵柄に応じたインキ量調整を行なって
おくものである。このシステムは実用化されてから既に
時間がたっており、一般的な印刷技術として確立されつ
つある。
従来装置の一例として、米国特許第3,958,509号に記
載の装置があり、この装置では、傾斜した架台上に印刷
版を載置し、これを上方に位置するTVカメラにより撮影
して画像信号を得て、この画像信号を電気的に処理して
キーゾーン毎の面積率を求めている。
また、特開昭56−24508号公報に記載の装置では、縦
型の自立バキュームステージに印刷版を吸着固定せし
め、このPS版を2本の棒状光源と多数のフォトダイオー
ドが取り付けられた走査装置により走査し、この走査に
より得られた信号に基づきキーゾーン毎の面積率を算出
している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の面積率測定装置のいずれにおいても、1枚の印
刷版の測定が終了するごとに、作業者が測定済みの印刷
版を測定台から手作業で取り外し、次に測定すべき印刷
版を同様に測定台上の所定の位置に手作業で載置する必
要がある。そして、その後測定ボタンを押すことにより
測定が開始される。すなわち、従来では、印刷版を測定
台上の所定の位置に載置しなければ、正確な測定ができ
なかった。ところで、通常のカラー印刷の場合は、印刷
版は黄、マゼンタ、シアン、墨の4色分を必要とし、さ
らに、輪転機で印刷を行なう場合には、用紙の表裏を同
時に印刷するため計8枚の印刷版が必要とされるので、
予め1ジョブとして8枚の印刷版について面積率を測定
しておく必要がある。ここで、作業者が手作業で1枚づ
つ印刷版を測定台上に載置し、そこから取り外す際に、
印刷版は薄いので、「ペコ」と呼ばれる爪で折ったよう
な凹み傷が印刷版につき易い。また、8枚の版の測定を
終了するまで、すなわち1ジョブが終了するまで、印刷
者は他の作業をできず、作業効率が悪かった。
この発明は上述した事情に対処すべくなされたもの
で、印刷版を測定部の所定の位置に手動で載置しなくて
も、各キーゾーン毎の絵柄面積率を正確に確めることが
できる絵柄面積率測定装置を提供することをその目的と
する。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明による絵柄面積率測定装置は版搬入口に載置
された印刷版を搬送しながら印刷版の反射光量を測定し
インキキーゾーン毎の絵柄面積率を求める測定手段と、
置き台の上に置かれた印刷版を吸着し持ち上げ、印刷版
の向きが所定の向きでない場合は回転して印刷版の向き
を直してから、前記測定手段の版搬入口へ印刷版を移動
し載置する手段と、版搬入口に載置された印刷版を版挿
入口の搬送方向の片側に設けられたガイドに対して押し
当てることにより、印刷版の搬送方向に直交する方向の
位置決めを行う手段とを具備し、前記位置決め手段によ
る位置決め後、前記測定手段による測定を開始すること
を特徴とするものである。
〔作用〕
この発明による絵柄面積率測定装置によれば、版置き
台の上に任意の向きで印刷版を積み重ねておくだけで、
自動的に1枚づつ印刷版を吸着し持ち上げ、向きを揃え
た後、面積率計の版搬入口まで移動し、版搬入口に載置
した後、さらに搬送方向に直交する方向の位置決めをす
ることにより、印刷版を測定部の所定の位置に手動で載
置しなくても、各キーゾーン毎の絵柄面積率を正確に求
めることができる。
〔実施例〕
以下図面を参照してこの発明による絵柄面積率測定装
置の一実施例を説明する。第1図は一実施例を横から見
た図である。焼付け露光、現像、定着、バーニング、ガ
ム引き等の刷版工程を経て実用版となった印刷版102は
予め決められた分色版の順番(例えば、黄、マゼンタ、
シアン、墨の順番)で品目毎に版置き台104上に多数枚
積み重ねられている。版置き台104は連続的に作業でき
るように第2図に示すように複数台104,104′,104″,
…が設けられている。また、作業者は作業指示台(図示
せず)の入力部を操作して、測定する版に関する情報
(例えば、使用する印刷機の機械番号、品目番号、版置
き台番号)を入力する。作業指示台の内部には、機械番
号に対応する種々の印刷データ(例えば、印刷版サイ
ズ、有効絵柄域サイズ、インキキー数、キー幅)が予め
記憶されており、絵柄面積率算出の際に利用される。
版置き台104と面積率計106との間には、版移動機構10
8が設けられる。版移動機構108は支柱109と、支柱109に
取り付けられ支柱を中心にして水平面内で回転する版移
動アーム110、TVカメラ114を具備する。版移動アーム11
0の先端には版を吸着する吸着版112が取り付けられる。
面積率計106と版移動機構108には作業指示台が接続され
る。版移動アーム110は作業指示台からの制御信号によ
り所定の版置き台104,104′,104″,…の上まで回転し
た後、吸着板112を下降させ、印刷版102を真空吸着によ
り持ち上げる。
この時、アーム110より上方で支柱109に取り付けられ
たTVカメラ114により印刷版102を撮影し、4辺のいずれ
にキャリブレーションマークが焼き付けられているかを
認識し、その結果により吸着板112自体を回転し、印刷
版102を正立状態、すなわち、キャリブレーションマー
クが焼付けられている辺が支柱109から最も遠い位置に
なるようにする。これは、この後、アーム110が回転し
て、印刷版102を面積率計106の版搬入口まで移動し、そ
こに置く時に、常にキャリブレーションマークのある辺
が搬送方向の先頭に位置するようにである。
そして、吸着板112が印刷版102を吸着した状態でアー
ム110が回転し、印刷版102を面積率計106の版搬入口ま
で移動し、吸着板112を下降させ、真空吸着を止めて印
刷板102を放す。これにより、印刷版102は常にキャリブ
レーションマークのある辺が搬送方向の先頭になるよう
な状態で送りベルト118上に載置される。送りベルト118
には第3図に示すように送り方向の片側に沿って、面積
率計106への搬入の際の基準位置を決める送りガイド120
が設けられており、印刷版102がベルト118上に載置され
たことを検知すると、エアーシリンダ等の駆動手段によ
り駆動される位置出しアーム122により送りガイド120に
印刷版102が押し当てられ、搬送方向に沿った状態が揃
えられる。第3図の124がキャリブレーションマークで
ある。絵柄面積率は印刷版の全面積に対する絵柄部分の
面積の比で定義され、測定部分が絵柄であるか否かは、
所定の断面形状の光ビームを印刷版に照射した時の反射
光のレベルが所定の閾値以上か否かにより判定する。そ
のため、印刷版は種類により反射率が異なるので、印刷
版の種類により絵柄判定のための閾値を変化する必要が
あり、測定開始の際に最初に校正可能なようにキャリブ
ーションマーク124が印刷版の送り方向の先端に位置す
る必要がある。キャリブレーションマーク124は印刷版1
02の有効絵柄域以外の余白に設けられた0%白(無網
点)と100%黒(ベタ)を表示した印刷部からなる。絵
柄面積率の測定にあたってはこのキャリブレーションマ
ークの0%白(無網点)と100%黒(ベタ)の部分を予
め測定しておき、基準となる白レベル信号と黒レベル信
号を求めておいて、これらと実際の反射光レベルの比か
ら光ビームの照射部分毎の絵柄面積率データが正確に計
算できる。
印刷版102は送りベルト118により面積率計40内に搬入
される。搬入口には光電スイッチ等の版侵入検知部が設
けられており、検知すると機械番号に対応する長さだ
け、送りローラ116で版を送りながら、送り方向に直交
する方向に測定ヘッド117を動作させ、反射光量から面
積率の測定を行なう。
測定後、印刷版102はスタッカ126に排出され、スタッ
カ126は滑り落ちてきた印刷版102を検知後、破線のよう
に起きあがり、印刷版102を立った状態で版立て部128に
収納する。
上述した版置き台への版の載置、版置き台から面積率
計の版搬入口への移動、搬送方向に直交する方向の位置
決め、面積率の測定、版の排出を1ジャッブ分(8版)
繰り返した後、面積率計106は内蔵するフロッピーディ
スクドライブによりフロッピーディスクにその測定結果
を記録し、作業指示台に指示されている次の作業に移
る。この動作の流れを第4図に示す。
次に、面積率計106の詳細を説明する。ここでは、前
述した作業指示台が面積率計内に組み込まれているとす
る。第5図および第6図はその一部を切欠いた正面図お
よび縦断側面図である。面積率計106は、各装置部分を
支持可能な鋼板から構成されるフレーム1を躯体の主要
部分とし、フレーム1の左右側面2a,2bの間には、印刷
版3をフレーム1内に搬入するための搬入路を構成する
前後二個の送りローラ4a,4bが軸受5a,5bを介して設置さ
れる(第6図参照)。第1図の送りベルト118から送ら
れてきた印刷版102はローラ4a,8a間に搬送される。ロー
ラ4a,8aが第1図の送りローラ116に対応する。各送りロ
ーラ4a,4bはゴムローラ等から構成され、フレーム1内
の左側中央部に設置されたサーボモータ6によりタイミ
ングベルト等からなる連動部7を介して回転駆動され
る。
側面2a,2bには、前述の二個の送りローラ4a,4bと対向
し送りローラ4a,4bと共に印刷版3を挾持して送りロー
ラとしても作用する二個のゴムローラ等からなる押えロ
ーラ8a,8bを支持した可動フレーム9が上下方向に摺動
可能に設置される。可動フレーム9を駆動する駆動装置
10が可動フレーム9の近傍に設置される。駆動装置10は
一般的な構造のもので、例えば流体圧シリンダ、モータ
とラック・ピニオンとの組み合わせ、モータとボールね
じ軸との組み合わせ等により構成される。
ローラ4a(8a),4b(8b)の間には、印刷版102の搬入
方向に交差する方向に1列に配列された複数のストッパ
19が図示されない支持手段により支持される。ストッパ
19は棒状の肢19aを駆動シリンダ19bにて昇降できるよう
にされ、送りローラ4a,4b間に突没可能とされる。
ストッパ19の突出時は、印刷版案内側面33aに案内さ
れてローラ4a,8a間を送られてくる印刷版102はストッパ
19に当接し、印刷版102が後述する測定ヘッド11に関し
て所定の位置に正確に位置決めされるようになってい
る。測定終了の際には、印刷版102は送りローラ4b、押
えローラ8bより外れて後部案内面33dの上を重力により
滑り落ちて外部に排出可能となっている。
さらに、両側面2a,2b間にはブラケット14が設けら
れ、ブラケット14上に設けられたレール12にガイドロー
ラ26を介して測定ヘッド11(第1図の117)がx軸方向
(印刷版の搬入方向に直交する方向)に沿って進退摺動
可能とされている。測定ヘッド11には、タイミングベル
ト15の両端が第5図において測定ヘッド11の左右両側に
それぞれ結合され、タイミングベルト15は測定ヘッド11
を挟んで無端状とされている。タイミングベルト15はサ
ーボモータ16の駆動軸に取り付けられたタイミングプー
リ17とフレーム1の左側面2aに取り付けられたタイミン
グプーリ18とに掛け回されている。このように、タイミ
ングベルト15とタイミングプーリ17,18とにより測定ヘ
ッド11をx軸方向に往復移動させる走査手段が構成され
る。
一対の押えローラ8b,4bの後方には、第6図に示すよ
うに接触レール20a〜20dがブラケット14と平行にフレー
ム1の両側面2a,2b間に掛け渡されている。接触レール2
0a〜20dは断面正方形の支持材21の各面によりそれぞれ
1本ずつ支持されている。各接触レール20a〜20dには、
測定ヘッド11の後部に設けられた接触ブラシ22a〜22dが
電気的に接触されている。接触レール20a〜20dと接触ブ
ラシ22a〜22dとは、通信系3極、電力供給系2極の計5
極のうち、通信線1極と電力線1極とを共通にすること
で4極にて構成される。
ブラケット14の第6図において右側端縁には、第7図
に示すように金属版を所定のピッチ幅寸法Wで打貫いて
スリット13を設け、格子状にしたスケール部材27が設け
られている。スケール部材27は両端にスリット13を切ら
れていない部分を有している。スリット13を切られてい
ない部分が測定ヘッド11の移動を停止させる測定ヘッド
停止範囲Rとされている。スケール部材27の中間部、す
なわちスリット13を有する部分は測定ヘッド11の走査範
囲であり、その幅Sは各種の印刷版102のうちの最大の
幅、もしくはそれ以上の幅とされている。このため、測
定ヘッド11の1回の走査で、S×Lの帯状の部分(ブロ
ック)の反射光データを得ることができる。そのため、
印刷版102は距離Lづつ間欠的に送られる。
スケール部材27を上下から挟むようにして、図示され
ない発光ダイオードと受光素子とで構成された発信器で
あるフォトインタラプタ28が測定ヘッド11の後部に設置
されている。
測定ヘッド11の前部端縁には、光電変換器29と幅寸法
W×長さ寸法Lの長方形の断面形状を有する光ビーム
(例えば発光ダイオードからの発光をロッドレンズにて
ビームにしたもの)を印刷版102に照射する光源30とを
収めた箱31が上下に摺動可能に設けられている。箱31
は、ラック・ピニオンとモータ等から構成される図示し
ない駆動機構により上下動され、かつ、この駆動機構
は、可動フレーム9の上下動に連動可能とされている。
ここで、光ビームの幅寸法Wは、スケール部材27のスリ
ット13のピッチ幅寸法Wと等しい。ここで、光源3とし
ては印刷版102の色が緑、または青であるため、赤色光
を利用することが多く、光電変換器29としては反射光量
が微少なため軽量小型のフォトセルを利用することが多
い。
フォトインタラプタ28からのスリット13を検出した時
に発生されるパルスおよび光電変換器29からの反射光量
を示す測定データ信号は、測定ヘッド11の後部に設置さ
れた測定ヘッド部測定制御装置23に入力され、測定ヘッ
ド部測定制御装置23により、測定データが処理されキー
ゾーン毎の絵柄面積率が算出されるよう、データがファ
イル化されるようになっている。
また、第6図において、サーボモータ16の下方には、
主測定制御装置24および電源装置25が設置されている。
主測定制御装置24と測定ヘッド部測定制御装置23とは、
接触レール20a〜20dおよび接触フラシ22a〜22dとを介し
て電気的に接続されている。測定ヘッド部測定制御装置
23と主測定制御装置24により演算処理装置が構成され
る。
演算処理装置のブロック回路図を第8図に示す。演算
処理装置は2個の独立したCPU35、43を有し、測定制御
プログラムにより測定制御を遂行する。測定ヘッド部測
定制御装置23は、測定ヘッドCPU35にバスライン36を介
して接続されるROM37、RAM38、通信インターフェイスI/
O装置39およびA/D変換器40用のI/O装置41を具備する。
測定ヘッド11は測定制御装置23の各装置部分、フォトイ
ンタラプタ28、光源30および光電変換器29へ電力を供給
する安定化電源42をさらに有している。
測定ヘッド部制御装置23のA/D変換器40には光電変換
器29の出力が供給され、測定ヘッド11がX軸方向に移動
する際に、測定ヘッドCPU35は、光源30から照射された
光ビームの印刷版102による反射光量を測定し、RAM38に
は反射光量データを格納する。
主測定制御装置24は主CPU43にバスライン44を介して
接続されるROM45、RAM46、入出力装置47、通信インター
フェイスI/O装置48および操作器類制御装置49用のI/O装
置50を具備する。入出力装置47は、CRTディスプレイ装
置とキーボード等のマン/マシンインターフェイスであ
る。測定ヘッド部測定制御装置23のI/O39に接触ブラシ2
2a〜22dが接続され、主測定制御装置24のI/O48に接触レ
ール20a〜20dが接続される。これにより、測定ヘッド部
測定制御装置23の測定ヘッドCPU35と主測定制御装置24
の主CPU43とは通信インターフェイスI/O装置39,48を介
して互いに通信可能であり、かつ、安定化電源42は電源
装置25より電力供給を受けることができる。なお、安定
化電源42として交流用のICレギュレータ、スイッチング
電源装置等を用いている。測定ヘッド11の移動する際
に、接触レール20a〜20dと接触ブラシ22a〜22dとの接触
抵抗が変化して安定化電源42の一次側電圧が変動して
も、安定化電源42はその二次側の電圧が安定した電力を
各部に供給可能である。
次に、この面積率計40の動作を第9図を参照して説明
する。先ず、測定対象である印刷版102が本体内に搬入
され、その先端が予め上昇しているストッパ19に当接す
ると、搬入が停止される。これにより、印刷版102と測
定装置とのY軸(印刷版102の搬入方向)の基準合せが
行われる。なお、X軸方向の基準合わせは、第3図に示
す位置出しアーム122により、搬入前に行なわれる。
印刷版102の装置本体内への搬入に前後して、印刷版1
02の寸法および印刷版102を使って印刷する印刷機の種
類によって異なる各種のパラメータを入出力装置47を用
いて主測定制御装置24に手操作で入力する。このパラメ
ータは、例えば、印刷版102の幅と長さであり、X軸方
向の反射光量データのサンプリング回数NmaxとY軸方向
の印刷版102の送り回数Imaxを算出したり、印刷機のキ
ーゾーン毎の絵柄面積率を計算するために用いられる。
これらの操作が完了した後、主測定制御装置24の入出
力装置47を手操作して、測定制御プログラムを起動させ
る。
この測定制御プログラムは、第9図に示すように、2
個のCPU43,35に機能分担させるために、2系統の別個の
プログラムを別個に実行させ、互いの連絡が必要なとき
に必要な情報を通信にて送受信して測定制御を行う。図
中、左側のステップS101〜S113は主CPU43の測定制御プ
ログラムの各ステップを、右側のステップS202〜S211は
測定ヘッドCPU35の測定制御プログラムの各ステップを
示している。
測定制御プログラムが起動されると、先ず、ステップ
S101にて、印刷版102の送り回数を計数する測定カウン
タIに初期値1を測定し、キャリブレーションマークの
測定データに基づいて校正を行なう。このため、送りロ
ーラ8a,8bとストッパ19を下降させ、印刷版102のキャリ
ブレーションマーク124の真上に測定ヘッド11が位置す
るようサーボモータ6,16を制御する。
次に、ステップS102にて、測定ヘッドCPU35へ測定指
令を送信する。ステップS103にて、ローラ4,8により印
刷版102を所定位置まで送り、測定ヘッド11が印刷版102
の送り方向先端の絵柄部分を走査できるようにし、最初
の測定値をサンプリング可能なようにする。次いで、測
定ヘッド11はX軸方向へ移動され、測定を開始する。
主CPU43からの測定指令をステップS201,S202にて待っ
ていた測定ヘッドCPU35は、指令の受信に伴い、ステッ
プS203にて、X軸方向のサンプリング回数を計数する測
定カウンタNに初期値1を設定し、次いでステップS204
〜S209にて繰り返されるような測定制御を行い、これに
より測定ヘッド部測定制御装置23は、測定値のサンプリ
ングを繰り返す。
すなわち、測定ヘッド11がX軸方向に移動すると、フ
ォトインタラプタ28はスケール部材27を挟んだまま移動
し、スリート13のピッチ毎にパルスを発生する。ステッ
プS204,S205にてこのパルスを受信する毎に、測定ヘッ
ドCPU35は、光電変換器29の受光量をホールドしてサン
プリングするとともに(ステップS206)、RAM38に設定
してあるデータファイルの所定位置に書き込む(ステッ
プS207)。この動作は、測定ヘッド11が走査範囲S内に
あるとき常に繰り返されている(ステップS208)。この
繰り返しにあたり測定カウンタNは、サンプリング毎に
1を加算される(ステップS209)。測定ヘッド11が走査
範囲Sの右端(第7図)まで達すると、測定カウンタN
がNmaxに等しくなるように、最大値Nmaxが決められてい
る。スケール部材27のスリット13のピッチ幅と光源30か
ら印刷版102に照射される光ビームの幅とは同一寸法W
であるので、測定カウンタNがNmaxになった時、測定ヘ
ッドCPU35は、測定カウンタIのカウントI=1におけ
る印刷版102の幅方向の反射光量をくまなくサンプリン
グし終わる。この時点では、これらの測定値は全てRAM3
8に収容されている。
測定ヘッドCPU35は、測定カウンタIの1回目の測定
を終えると、ステップS210,S211にて、主CPU43へ測定カ
ウンタIの1回目の測定終了を送信して、これらの測定
データをRAM38のデータファイルへ転送し、ステップS20
1へ再び戻り、主CPU43の指令を待つ。
一方、主CPU43は、測定ヘッド11のX軸方向への移動
を開始させてから、ステップS104〜S106にて測定ヘッド
CPU35が測定を終了して、測定ヘッド11が走査範囲Sの
外側に設けられた停止範囲Rに達するのを待つ。
測定ヘッド11が停止範囲Rに達すると、主CPU43は測
定制御プログラムのステップS107において、測定ベッド
11を停止させるとともに、印刷版102をY軸方向へ光ビ
ームの長さ寸法Lだけ送る。ステップS108〜S109にて、
主CPU43は測定ヘッドCPU35より得られた測定カウンタの
I回目の測定データファイルを全て受信し、ステップS1
10にてこの測定データをもとに各サンプリング点(W×
Lの長方形領域)での絵柄面積率の計算をする。
ステップS112で、測定カウンタIのカウント値に1を
加算する。印刷版102の全長に亘る測定が終了するまで
(I=Imaxになるまで)、ステップS102〜S112は繰り返
される。印刷版102の全幅および全長に亘ってくまなく
測定が終了すると、主CPU43はステップS113において、
先に手操作入力された印刷機に関するパラメータを用い
てステップS110で計算した各サンプリング点毎の絵柄面
積率を集計して、さらに、それを印刷機のキーゾーン毎
に集計し、キーゾーン毎の絵柄面積率を算出する。この
得られた絵柄面積率を印刷機にセットし、インキ壷のイ
ンキキーのキー開度を決定することにより、インキ量を
事前に調整することができる。
以上説明したようにこの実施例によれば、印刷版102
を版置き台104上に向きを揃えずに載置しておくだけ
で、後は、作業指示台に入力されたプログラムに従って
版が吸着により持ち上げられ、向きが揃えられ、面積率
計の版搬入口に移動され、自動的に測定が行なわれるの
で、作業効率の向上、版の置き方により精度のばらつき
の減少等の効果が期待できる。
さらに、この面積率計はX軸方向への測定ヘッド11の
走査と、印刷版102のY軸方向へのローラ4,8による間欠
的送りとにより絵柄面接率の測定を行うため、測定ビー
ムを刷版上に光学的に2次元走査する必要がなく、光偏
向器を用いる装置とは異なり、光学系が簡単であり、製
作、調整、メンテナンス上都合がよい。また、測定ヘッ
ド11を走査させて測定するので、光偏向器を用いる装置
とは異なり、光源30と印刷版102とを近接して配置で
き、装置の高さ寸法を低くできる。また、光学系(光
源、受光素子等)をビームのあたった刷版被測定箇所と
の相対的位置関係は常に一定であるため、より正確な測
定結果から得られる。さらに、印刷版102はローラ4,8に
てY軸方向へ間欠的に送られるため、奥行についても印
刷版102の長さ全部の寸法を必要としない。従って装置
全体を小さく設計可能である。
光源としては、蛍光灯のような線状光源を用いず、断
面形状が矩形の光ビームを照射する光源30を用いている
ので、印刷版102を一様に照射でき、高精度の測定が可
能である。
また、測定ヘッド11がスケール部材27のスリット13を
通過する毎に、フォトインタラプタ28から測定ヘッド11
の移動速度に関係なく発生されるパルスをサンプリング
のトリガとして測定ヘッドCPU35に測定値を入力するよ
うに制御しているので、測定ヘッド11を駆動するサーボ
モータ17の制御は往移動の開始、復移動の開始および停
止だけを制御すればよく、サンプリングのタイミングを
測定ヘッド11の移動と同期させる必要がないので、簡単
でよい。さらに、測定ヘッド11の停止位置は、スケール
部材27のスリット13のない部分、すなわち測定ヘッド11
の停止範囲R内であればどこでもよく、測定ヘッド11の
停止精度は高精度を要求されず、制御を簡易にできる。
また、測定ヘッド11がこの停止範囲Rから移動開始する
ため、スケール部材27の一番端のスリット13からフォト
インタラプタ28が通過できるので、測定装置と印刷版10
2との位相が狂うことがない。
スケール部材27のスリット13の数とピッチは交換しな
い限り固定されていて、かつ、これに接触するものもな
いので、同じ幅の印刷版102を測定ヘッド11が1回走査
したときのサンプリングの回数は常に同じにできる。従
って、このサンプリングの回数を監視して、この回数が
所定の数と異なることを検出すれば、サンプリングの検
出落ちあるいは過多等の誤サンプリングを検出でき、サ
ンプリングの適正を期することができる。
また、主測定制御装置24とは別に、測定ヘッド11に測
定ヘッド部測定制御装置23を設け、両制御装置23,24で
機能分担しているから、主測定制御装置24からの配線を
最小限にすることが可能となり、接触レール20と接触プ
ラシ22との構造を簡単、かつ、信頼性の高いものとする
ことができ、さらに、制御プロクラムを単純化できる。
測定データは、測定ヘッド11の移動中に、測定ヘッド
部測定制御装置23に蓄えられ、測定ヘッド11が測定ヘッ
ド停止範囲Rに到達して停止するまで、主測定制御装置
24へは送信せず、この測定データの送信は測定ヘッド11
の停止時に測定ヘッド部測定制御装置23より主測定制御
装置24へ測定データをデータファイルとしてデータ通信
により行われるので、送信時のエラーの発生を低減でき
る。
なお、この発明は上述した実施例に限定されずに、様
々変形可能である。測定ヘッド11の移動機構としてタイ
ミングベルト15とタイミングプーリ17,18を用いたが、
これらに代えてボールねじ、ボールナットを用いた送り
ねじ機構を設置して、測定ヘッド11を移動可能としても
よい。測定ヘッド11の移動に応じてパルスを発生する手
段としては、スケール部材27の代わりに、直線エンコー
ダと測定ヘッド11が光源30の光ビーム幅寸法Wだけ移動
する毎にパルスを発生する各種発信器とを用いてもよ
い。すなわち、測定ヘッド11がX軸方向に移動可能で、
この移動に際して、光ビームの幅寸法Wだけ測定ヘッド
11が移動する毎に、サンプリングのトリガとなるパルス
を測定ヘッド部測定装置23に入力できればよく、光学的
に発生するものに限らず、磁気的、静電容量等の電気
的、磁気的にパルスを発生するものでもよい。
さらに、実施例では、演算処理装置を主測定制御装置
24と測定ヘッド部測定制御装置23との2つの装置で構成
したが、これらを1つのCPUにより構成し一体化した装
置にして、各装置を制御可能とするようにしてもよい。
また、主測定制御装置24と測定ヘッド部測定制御装置
23との通信は接触レール20と接触ブラシ22を介して有線
通信にて行なっているが、これを発光ダイオードやレー
ザ等の光源と受光素子との組み合わせによる無線通信と
してもよいし、オンラインでデータを渡すのではなく、
測定ヘッド部測定制御装置23の測定したデータを全てフ
ロッピーディスクやRAMカートリッジ等の記録媒体に格
納し、これを主測定制御装置24に読み取らせてもよい。
さらに、測定ヘッドを走査する方式に限らず、光ビー
ムを走査する方式のものでもよい。
〔発明の効果〕
この発明によれば、印刷版を位置合わせして測定部の
測定の位置に載置しなくても、各キーゾーン毎の絵柄面
積率を正確に求めることができる絵柄面積率測定装置が
提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による絵柄面積率測定装置の一実施例
の側面図、第2図は版置き台の平面図、第3図は面積率
計の版搬入口の平面図、第4図は実施例の動作を示す
図、第5図〜第7図は面積率計の構造を示す図、第8図
は面積率計の演算処理装置のブロック回路図、第9図は
面積率計の測定動作を示す図である。 102……印刷版、104……版置き台、106……面積率計、1
08……版移動機構、110……版移動アーム、112……吸着
板、114……TVカメラ、118……送りベルト、129……版
立て部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−65206(JP,A) 特開 昭61−167802(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 11/00 - 11/30 B65H 1/00 - 3/68 B25J 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】版搬入口に載置された印刷版を搬送しなが
    ら印刷版の反射光量を測定しインキキーゾーン毎の絵柄
    面積率を求める測定手段と、 置き台の上に置かれた印刷版を吸着し持ち上げ、印刷版
    の向きが所定の向きでない場合は回転して印刷版の向き
    を直してから、前記測定手段の版搬入口へ印刷版を移動
    し載置する手段と、 版搬入口に載置された印刷版を版挿入口の搬送方向の片
    側に設けられたガイドに対して押し当てることにより、
    印刷版の搬送方向に直交する方向の位置決めを行う手段
    とを具備し、 前記位置決め手段による位置決め後、前記測定手段によ
    る測定を開始することを特徴とする絵柄面積率測定装
    置。
JP1334779A 1989-12-26 1989-12-26 絵柄面積率測定装置 Expired - Lifetime JP2803264B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1334779A JP2803264B2 (ja) 1989-12-26 1989-12-26 絵柄面積率測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1334779A JP2803264B2 (ja) 1989-12-26 1989-12-26 絵柄面積率測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03195911A JPH03195911A (ja) 1991-08-27
JP2803264B2 true JP2803264B2 (ja) 1998-09-24

Family

ID=18281140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1334779A Expired - Lifetime JP2803264B2 (ja) 1989-12-26 1989-12-26 絵柄面積率測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2803264B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104002309B (zh) * 2014-05-23 2015-12-30 苏州博众精工科技有限公司 一种自动抓取机构
CN106426078A (zh) * 2016-11-04 2017-02-22 重庆兴宝兴玻璃制品有限公司 玻璃安装机

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5965206A (ja) * 1982-10-05 1984-04-13 Toshiba Mach Co Ltd 刷版の絵柄面積率測定装置
JPH0736480B2 (ja) * 1985-01-21 1995-04-19 富士機械製造株式会社 電子部品の姿勢変更が可能な電子部品装着システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03195911A (ja) 1991-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4866782B2 (ja) 基板クランプ機構及び描画システム
TW201022037A (en) Calibration method in a machine for processing plate elements
JP2019217732A (ja) 携帯型画像形成装置用治具、携帯型画像形成システム、及び、携帯型画像形成装置用治具セット
NO164524B (no) Fremgangsmaate og innretning for bestemmelse av flatedekningen av et trykkmoenster eller en trykkplate for trykkemaskiner.
KR20050008362A (ko) 인쇄용지의 단부 검출방법 및 검출장치
JPS5865662A (ja) 印刷用版の検査方法およびその機構
JP2803264B2 (ja) 絵柄面積率測定装置
JP6684816B2 (ja) カットオブジェクト製造装置
CN114769884B (zh) 氧化物去除设备和调校方法
JP2716228B2 (ja) 絵柄面積率測定装置
JP3941932B2 (ja) パッチ測定装置およびそれを組み込んだ印刷装置
JPH07117396B2 (ja) 絵柄面積率測定装置
JPS63242667A (ja) ラベルプリンタの先頭ラベル頭出し方法
JP4942188B2 (ja) 基板クランプ機構及び描画システム
JPS63316844A (ja) 写真焼付装置
JPS62200356A (ja) 原板フイルム貼込装置
KR101962918B1 (ko) 배터리 특성 측정 시스템
JP2005178962A (ja) 被搬送物の位置認識方法及び位置認識装置
JP2577791B2 (ja) 刷版の絵柄面積率測定装置
JP2018058667A (ja) 搬送装置および記録装置
EP0352297B1 (en) Photometry
JP4290845B2 (ja) ロール位置認識装置
JP2832252B2 (ja) 絵柄面積率測定装置
JP2767823B2 (ja) プリンタにおけるプラテンギャップ自動調整装置
JPH058592A (ja) 毛筆プロツタの駆動制御方法