JP2716228B2 - 絵柄面積率測定装置 - Google Patents

絵柄面積率測定装置

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JP2716228B2 JP1334780A JP33478089A JP2716228B2 JP 2716228 B2 JP2716228 B2 JP 2716228B2 JP 1334780 A JP1334780 A JP 1334780A JP 33478089 A JP33478089 A JP 33478089A JP 2716228 B2 JP2716228 B2 JP 2716228B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はオフセット印刷機のインキキー毎の適切な
インキ供給量を予め設定するために、オフセット印刷版
の各インキキーに対応したインキキーゾーン(以下、単
にキーゾーンと称する)毎の絵柄面積率を測定する絵柄
面積率測定装置に関する。
〔従来の技術〕
最近、オフセット印刷において、印刷前に絵柄に応じ
たインキ供給量の調整を行ない、刷り始めの損紙を削減
する「インキプリセットシステム」が盛んに導入されて
いる。これは、印刷版上の絵柄面積率(インキがつけら
れる部分の総面積/版の総面積)を印刷機のインキキー
に対応したキーゾーン毎に予め測定しておき、この測定
した絵柄面積率に基づいて印刷機のインキ壷の各インキ
キーのキー開度を印刷前に決定し、印刷前に絵柄に応じ
たインキ量調整を行なっておくものである。このシステ
ムは実用化されてから既に時間がたっており、一般的な
印刷技術として確立されつつある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の絵柄面積率測定装置は印刷版を所定の位置に置
かなければ、正確な測定ができなかった。この位置決め
は、両面の4色機では8枚の印刷版について行なわなけ
ればならず、それだけでも作業者の負担は大きく、ま
た、作業効率も悪かった。
この発明は上述した事情に対処すべくなされたもの
で、印刷版を装置内の所定の位置に置かなくても、各キ
ーゾーン毎の絵柄面積率を正確に求めることができる絵
柄面積率測定装置を提供することをその目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明による絵柄面積率測定装置は、矩形の断面形
状を有する光ビームを印刷版を含む所定範囲で2次元走
査し、その反射光を測定し、反射光量から印刷版のイン
キキーゾーン毎の絵柄面積率を求めるものにおいて、印
刷版のインキキーゾーンの方向と光ビームの走査方向と
が等しいか否かを判断する手段と、等しくない場合にイ
ンキキーゾーンの方向に応じて光ビームの断面形状を変
形し矩形の一辺の方向をインキキーゾーンの方向に一致
させる手段を具備する。
〔作用〕
この発明による絵柄面積率測定装置によれば、印刷版
を含む広範囲にわたっての反射光量を求め、それから印
刷版以外の部分からの反射光量と印刷版内の絵柄以外の
余白部分からの反射光量とを減算することにより、印刷
版が測定装置内の所定の位置に置かれなくても、各イン
キキーゾーン毎の絵柄面積率を正確に求めることができ
る。
〔実施例〕
以下図面を参照してこの発明による絵柄面積率測定装
置の一実施例を説明する。
第1図および第2図は、一実施例の一部を切欠いた正
面図および縦断側面図である。この実施例は、各装置部
分を支持可能な鋼板から構成されるフレーム1を躯体の
主要部分とし、フレーム1の左右側面2a,2b間には、印
刷版3をフレーム1内に搬入するための搬入路を構成す
る前後二個の送りローラ4a,4bが軸受5a,5bを介して設置
される(第2図参照)。各送りローラ4a,4bはゴムロー
ラ等から構成され、フレーム1内の左側中央部に設置さ
れたサーボモータ6によりタイミングベルト等からなる
連動部7を介して回転駆動される。
側面2a,2bには、前述の二個の送りローラ4a,4bと対向
し送りローラ4a,4bと共に印刷版3を挾持して送りロー
ラとしても作用する二個のゴムローラ等からなる押えロ
ーラ8a,8bを支持した可動フレーム9が上下方向に摺動
可能に設置される。可動フレーム9を駆動する駆動装置
10が可動フレーム9の近傍に設置される。駆動装置10は
一般的な構造のもので、例えば流体圧シリンダ、モータ
とラック・ピニオンとの組み合わせ、モータとボールね
じ軸との組み合わせ等により構成される。
搬入路において送りローラ4a、押えローラ8aより手前
には、印刷版搬入口32、印刷版3の送り方向(搬入方
向)において右側の位置決めをする印刷版案内側面33
A、印刷版前部案内面33Bが設けられ、送りローラ4b、押
えローラ8bの後ろには傾斜のついた後部案内面33Dが設
けられる。これら前後の案内面33B,33Dの中間部であっ
てローラ4a(または8a),4b(または8b)の中間部に
は、中間部案内面33Cが設けられる。
この中間部案内面近傍に、印刷版3の搬入方向に交差
する方向に1列に配列された複数のストッパ19が図示さ
れない支持手段により支持される。ストッパ19は棒状の
肢19Aを駆動シリンダ19Bにて昇降できるようにされ、送
りローラ4a,4b間に突没可能とされる。
ストッパ19の突出時は、印刷版案内側面33Aに案内さ
れてローラ4a,8a間を送られてくる印刷版3はストッパ1
9に当接し、印刷版3が後述する測定ヘッド11に関して
所定の位置に正確に位置決めされるようになっている。
測定終了の際には、印刷版3は送りローラ4b、押えロー
ラ8bより外れて後部案内面33Dの上を重力により滑り落
ちて外部に排出可能となっている。
なお、絵柄面積率は印刷版の全面積に対する絵柄部分
の面積の比で定義され、測定部分が絵柄であるか否か
は、所定の断面形状の光ビームを印刷版に照射した時の
反射光のレベルが所定の閾値以上か否かにより判定す
る。そのため、印刷版は種類により反射率が異なるの
で、印刷版の種類により絵柄判定のための閾値を変化す
る必要があり、測定開始の際に最初に校正可能なように
キャリブーションマーク34が印刷版の送り方向の先端上
面に設けられている。キャリブレーションマーク34は印
刷版3の有効絵柄域以外の余白に設けられた0%白(無
網点)と100%黒(ベタ)を表示した印刷部からなる。
絵柄面積率の測定にあたってこのキャリブレーションマ
ークの0%白(無網点)と100%黒(ベタ)の部分を予
め測定しておき、基準となる白レベル信号と黒レベル信
号を求めておいて、これらと実際の反射光レベルの比か
ら光ビームの断面形状に対応する部分毎の絵柄面積率デ
ータを正確に計算できる。
さらに、両側面2a,2b間にはブラケット14が設けら
れ、ブラケット14上に設けられたレール12にガイドロー
ラ26を介して測定ヘッド11がX軸方向(印刷版の搬入方
向に直交する方向)に沿って進退摺動可能とされてい
る。測定ヘッド11には、タイミングベルト15の両端が第
1図において測定ヘッド11の左右両側にそれぞれ結合さ
れ、タイミングベルト15は測定ヘッド11を挟んで無端状
とされている。タイミングベルト15はサーボモータ16の
駆動軸に取り付けられたタイミングプーリ17とフレーム
1の左側面2aに取り付けられたタイミングプーリ18とに
掛け回されている。このように、タイミングベルト15と
タイミングプーリ17,18とにより測定ヘッド11をX軸方
向に往復移動させる走査手段が構成される。
測定ヘッド11の手前には、ブラケット14に平行にライ
ンセンサ50が設けられる。ラインセンサ50は後述するよ
うに印刷版3の傾きを検出するために用いられる。
一対の押えローラ8b,4bの後方には、第2図に示すよ
うに接触レール20a〜20dがブラケット14と平行にフレー
ム1の両側面2a,2b間に掛け渡されている。接触レール2
0a〜20dは断面正方形の支持材21の各面によそれぞれ1
本ずつ支持されている。各接触レール20a〜20bには、測
定ヘッド11の後部に設けられた接触ブラシ22a〜22dが電
気的に接触されている。接触レール20a〜20dと接触ブラ
シ22a〜22dとは、通信系3極、電力供給系2極の計5極
のうち、通信線1極と電力線1極とを共通にすることで
4極にて構成される。
ブラケット14の第2図において右側端縁には、第3図
に示すように金属板を所定のピッチ幅寸法Wで打貫いて
スリット13を設け、格子状にしたスケール部材27が設け
られている。スケール部材27は両端にスリット13を切ら
れていない部分を有している。スリット13を切られてい
ない部分が測定ヘッド11の移動を停止させる測定ヘッド
停止範囲Rとされている。スケール部材27の中間部、す
なわちスリット13を有する部分は測定ヘッド11の走査範
囲であり、その幅Sは各種の印刷版3のうちの最大の
幅、もしくはそれ以上の幅とされている。このため、測
定ヘッド11の1回の走査で、S×Lの帯状の部分(ブロ
ック)の反射光データを得ることができる。そのため、
印刷版3は距離Lづつ間欠的に送られる。
スケール部材27を上下から挟むようにして、図示され
ない発光ダイオードと受光素子とで構成された発信器で
あるフォトインタラプタ28が測定ヘッド11の後部に設置
されている。
測定ヘッド11の前部端縁には、光電変換器29と幅寸法
W×長さ寸法Lの長方形の断面形状を有する光ビーム
(例えばレーザビーム)を印刷版3に照射する光源30と
を収めた箱31が上下に摺動可能に設けられている。箱31
は、ラック・ピニオンとモータ等から構成される図示し
ない駆動機構により上下動され、かつ、この駆動機構
は、可動フレーム9の上下動に連動可能とされている。
ここで、光ビームの幅寸法Wは、スケール部材27のスリ
ット13のピッチ幅寸法Wと等しい。ここで、光源3とし
ては印刷版3の色が緑、または青であるため、He−Neレ
ーザを利用することが多く、光電変換器29としては反射
光量が微少なためフォトマルチプライヤを利用すること
が多い。
フォトインタラプタ28からのスリット13を検出した時
に発生されるパルスおよび光電変換器29からの反射光量
を示す測定データ信号は、測定ヘッド11の後部に設置さ
れた測定ヘッド部測定制御装置23に入力され、測定ヘッ
ド部測定制御装置23により、測定データが処理されたキ
ーゾーン毎の絵柄面積率が算出されるよう、データがフ
ァイル化されるようになっている。
また、第2図において、サーボモータ16の下方には、
主測定制御装置24および電源装置25が設置されている。
主測定制御装置24と測定ヘッド部測定制御装置23とは、
接触レール20a〜20dおよび接触ブラシ22a〜22dとを介し
て電気的に接続されている。測定ヘッド部測定制御装置
23と主測定制御装置24により演算処理装置が構成され
る。
演算処理装置のブロック回路図を第4図に示す。演算
処理装置は2個の独立したCPU35、43を有し、測定制御
プログラムにより測定制御を遂行する。測定ヘッド部測
定制御装置23は、測定ヘッドCPU35にバスライン36を介
して接続されるROM37、RAM38、通信インターフェイスI/
O装置39およびA/D変換器40,51用のI/O装置41を具備す
る。測定ヘッド11は測定制御装置23の各装置部分、フォ
トインタラプタ28、光源30および光電変換器29へ電力を
供給する安定化電源42をさらに有している。
測定ヘッド部制御装置23のA/D変換器40には光電変換
器29の出力が供給され、測定ヘッド11がX軸方向に移動
する際に、測定ヘッドCPU35は、光源30から照射された
光ビームの印刷版3による反射光量を測定し、RAM38に
反射光量データを格納する。測定ヘッド部制御装置23の
A/D変換器51にはラインセンサ50の出力が供給され、測
定ヘッドCPU35は、ラインセンサ50の出力から印刷版3
の先端の2点の座標を検出し、印刷版の傾き角度を求め
ることができる。
主測定制御装置24は主CPU43にバスライン44を介して
接続されるROM45、RAM46、入出力装置47、通信インター
フェイスI/O装置48および操作器類制御装置49用のI/O装
置50を具備する。入出力装置47は、CRTディスプレイ装
置とキーボード等のマン/マシンインターフェイスであ
る。測定ヘッド部測定制御装置23のI/O39に接触ブラシ2
2a〜22dが接続され、主測定制御装置24のI/O48に接触レ
ール20a〜20dが接続される。これにより、測定ヘッド部
測定制御装置23の測定ヘッドCPU35と主測定制御装置24
の主CPU43とは通信インターフェイスI/O装置39,48を介
して互いに通信可能であり、かつ、安定化電源42は電源
装置25より電力供給を受けることができる。なお、安定
化電源42としては交流用のICレギュレータ、スイッチン
グ電源装置等を用いている。測定ヘッド11の移動する際
に、接触レール20a〜20dと接触ブラシ22a〜22dとの接触
抵抗が変化して安定化電源42の一次側電圧が変動して
も、安定化電源42はその二次側の電圧が安定した電力を
各部に供給可能である。
次に、この実施例の動作を第5図を参照して説明す
る。先ず、測定対象である印刷版3を搬入口32から装置
本体内に入れる。この際、印刷版3を測定装置の測定基
準位置に搬入するために、印刷版3の送り方向右側端を
印刷版搬入口32に向かって右側の印刷版案内側面33Aに
沿わせて搬入口32より差し込む。これにより印刷版3と
測定装置とのX軸(測定ヘッド11の走査方向)の基準合
せが行われる。次に、そのまま印刷版3が差し込まれて
いくと、印刷版3の先端が予め上昇しているストッパ19
に当接し、印刷版3の搬入が停止される。これにより、
印刷版3と測定装置とのY軸(印刷版3の搬入方向)の
基準合せが行われる。
印刷版3の装置本体内への搬入に前後して、印刷版3
の寸法および印刷版3を使って印刷する印刷機の種類に
よって異なる各種のパラメータを入出力装置47を用いて
主測定制御装置24に手操作で入力する。このパラメータ
は、例えば、印刷版3の幅と長さであり、X軸方向の反
射光量データのサンプリング回数NmaxとY軸方向の印刷
版3の送り回数Imaxを算出したり、印刷機のキーゾーン
毎の絵柄面積率を計算するために用いられる。
これらの操作が完了した後に、主測定制御装置24の入
出力装置47を手操作して、測定制御プログラムを起動さ
せる。
この測定制御プログラムは、第5図に示すように、2
個のCPU43,35に機能分担させるために、2系統の別個の
プログラムを別個に実行させ、互いの連絡が必要なとき
に必要な情報を通信にて送受信して測定制御を行う。図
中、左側のステップS101〜S113は主CPU43の測定制御プ
ログラムの各ステップを、右側のステップS202〜S211は
測定ヘッドCPU35の測定制御プログラムの各ステップを
示している。
測定制御プログラムが起動されると、先ず、ステップ
S101にて、印刷版3の送り回数を計数する測定カウンタ
Iに初期値1を設定し、キャリブレーションマークの測
定データに基づいて校正を行う。このため、送りローラ
8a,8bとストッパ19を下降させ、印刷版3のキャリブレ
ーションマーク34の真上に測定ヘッド11が位置するよう
サーボモータ6,16を制御する。
次に、ステップS102にて、測定ヘッドCPU35へ測定指
令を送信する。ステップS103にて、ローラ4,8により印
刷版3を所定位置まで送り、測定ヘッド11が印刷版3の
送り方向先端の絵柄部分を走査できるようにし、最初の
測定値をサンプリング可能なようにする。次いで、測定
ヘッド11はX軸方向へ移動され、測定を開始する。
主CPU43からの測定指令をステップS201,S202にて待っ
ていた測定ヘッドCPU35は、指令の受信に伴い、ステッ
プS203にて、X軸方向のサンプリング回数を計数する測
定カウンタNに初期値1を設定し、次いでステップS204
〜S209にて繰り返されるような測定制御を行い、これに
より測定ヘッド部測定制御装置23は、測定値のサンプリ
ングを繰り返す。
すなわち、測定ヘッド11がX軸方向に移動すると、フ
ォトインタラプタ28はスケール部材27を挟んだまま移動
し、スリット13のピッチ毎にパルスを発生する。ステッ
プS204,S205にてこのパルスを受信する毎に、測定ヘッ
ドCPU35は、光電変換器29の受光量をホールドしてサン
プリングするとともに(ステップS206)、RAM38に設定
してあるデータファイルの所定位置に書き込む(ステッ
プS207)。この動作は、測定ヘッド11が走査範囲S内に
あるとき常に繰り返されている(ステップS208)。この
繰り返しにあたり測定カウンタNは、サンプリング毎に
1を加算される(ステップS209)。測定ヘッド11が走査
範囲Sの右端(第3図)まで達すると、測定カウンタN
がNmaxに等しくなるように、最大値Nmaxが決められてい
る。スケール部材27のスリット13のピッチ幅と光源30か
ら印刷版3に照射される光ビームの幅とは同一寸法Wで
あるので、測定カウンタNがNmaxになった時、測定ヘッ
ドCPU35は、測定カウンタIのカウントI=1における
印刷版3の幅方向の反射光量をくまなくサンプリングし
終わる。この時点では、これらの測定値は全てRAM38に
収容されている。
測定ヘッドCPU35は、測定カウンタIの1回目の測定
を終えると、ステップS210,S211にて、主CPU43へ測定カ
ウンタIの1回目の測定終了を送信して、これらの測定
データをRAM38のデータファイルへ転送し、ステツプS20
1へ再び戻り、主CPU43の指令を待つ。
一方、主CPU43は、測定ヘッド11のX軸方向への移動
を開始させてから、ステップS104〜S106にて測定ヘッド
CPU35が測定を終了して、測定ヘッド11が走査範囲Sの
外側に設けられた停止範囲Rに達するのを待つ。
測定ヘッド11が停止範囲Rに達すると、主CPU43は測
定制御プログラムのステップS107において、測定ヘッド
11を停止させるとともに、印刷版3をY軸方向へ光ビー
ムの長さ寸法Lだけ送る。ステップS108〜S109にて、主
CPU43は測定ヘッドCPU35より得られた測定カウンタのI
回目の測定データファイルを全て受信し、ステップS110
にてこの測定データをもとに各サンプリング点(W×L
の長方形領域)での絵柄面積率の計算をする。
ステップS112で、測定カウンタIのカウント値を1に
加算する。印刷版3の全長に亘る測定が終了するまで
(I=Imaxになるまで)、ステップS102〜S112は繰り返
される。印刷版3の全幅および全長に亘ってくなまく測
定が終了すると、主CPU43はステップS113において、先
に手操作入力された印刷機に関するパラメータを用いて
ステップS110で計算した各サンプリング点毎の絵柄面積
率を集計して、さらに、それを印刷機のキーゾーン毎に
集計し、キーゾーン毎の絵柄面積率を算出する。この得
られた絵柄面積率を印刷機にセットし、インキ壷のイン
キキーのキー開度を決定することにより、インキ量を事
前に調整することができる。
上述の説明では、印刷版3は印刷版案内側面33A、ス
トッパ19により測定装置とのX軸、Y軸ともに基準合わ
せが行われているとしたが、次に、何らかの理由により
位置合わせが確実に行なわれず、第6図に示すように、
印刷版3の先端が搬送方向に対して角度θだけ傾いた状
態で測定ヘッド11の走査範囲に置かれている場合の動作
を説明する。
先ず、測定原理を説明する。印刷版3が傾いているの
で、キーゾーンの向きも斜めになっていて、先ず、これ
に合わせて光源30から照射される光ビームの断面形状も
変形して、断面形状である矩形の長辺の向きがキーゾー
ンの向きと一致するようにする。こうしておいて、印刷
版3、および地の部分を含む範囲を光ビームで走査す
る。なお、光ビームを斜めにしたので、ローラ4,8によ
る印刷版3の1回の間欠送りのピッチΔlはL・cosθ
に変更する必要があるとともに、Imax,Nmaxも増加する
必要がある。そして、各インキキーに対応する測定部分
において、有効絵柄域、余白、地の部分の比は一定であ
るので、所定の演算により測定部分の総反射光量から
地、余白の反射光量を減算し、有効絵柄域の反射光量を
得ることができ、有効絵柄域の面積率を求めることがで
きる。
1つのインキキーに対応する測定部分の面積SS(単
位:mm2)は次のように求められる。
SS=A1+B1+C1+B2+A2 =(780/cosθ)×30 …(1) この中で印刷版以外の地の面積Aは次のように求めら
れる。
A=A1+A2 ={(780/cosθ)−500}×30 …(2) また、印刷版において有効絵柄域外の余白の面積Bは
次のように求められる。
B=B1+B2 =(50+75)×30 =3750 …(3) 印刷版の有効絵柄域の面積Cは次のように求められ
る。
C=375×30 =11250 …(4) なお、地の部分、余白の部分の単位面積当りの反射光
量は既知であるので、これらより、有効絵柄域の反射光
量を得られる。
具体的な演算手順を第7図に示す。第7図は第5図の
ステップS113の詳細な手順を示す。先ず、ステップS301
で、ラインセンサ50の出力に基づいて印刷版3の先端の
点P1,P2の座標を検出する。ここで、点P1のY座標y1は
0とする。ステップS302で、点P2のY座標y2と版幅aと
から版の傾き角度θ(θ=(arcsin(y2/a))を求め
る。ステップS303で、各インキキーに対応する測定ゾー
ンの第1ブロックの測定開始点Ps1の座標を求める。こ
こで、ブロックとは測定ヘッド11の1回の走査で測定さ
れる範囲をいう。さらに、Δl(版の送りピッチ)×ta
nθにより、各測定ゾーンの第2ブロック、…の各ブロ
ックの測定開始点Ps2、…の座標を求める。ステップS3
04で、測定ゾーンの幅w=m/cosθを算出する。
この後、ステップS305で、測定範囲の総反射光量をブ
ロック毎に分け、さらに、測定ゾーン毎に分けて、測定
ゾーン毎の総反射光量を求める。ステップS306で、
(2)式に基づいて1測定ゾーンにおける版外(地)の
面積Aを算出し、この版外面積Aに版外の単位面積当り
の反射光量を乗算して版外の反射光量を求める。ステッ
プS307で、(3)式から求めた印刷版の余白の面積Bに
余白の単位面積当りの反射光量を乗算して余白の反射光
量を求める。ステップS308で、1キーゾーンの反射光量
からステップS306で求めた版外の反射光量、ステップS3
07で求めた余白の反射光量を減算して、1キーゾーンの
有効絵柄域の反射光量を求める。
これにより、印刷版3が傾いて搬入された場合でも、
正しくインキキーゾーン毎に反射光を集計でき、キーゾ
ーン毎の正確な絵柄面積率が求められる。
なお、この場合、キャリブレーショーンマークの反射
光量を求めるにあたっても、版の傾きを考慮する必要が
ある。すなわち、前述の各測定ゾーンの各ブロックの測
定開始点の座標と同様にキャリブレーショーンマークの
測定開始点、測定終了点を求めることができる。
以上説明したように、この実施例によれば、次のよう
な効果がある。
X軸方向への測定ヘッド11の走査と、印刷版3のY軸
方向へのローラ4,8による間欠的送りとにより絵柄面積
率の測定を行うため、簡単な構造であり、光偏向器を用
いる装置とは異なり、可動部の耐久性が向上する。従っ
て、平均故障時間(MTBF)が長く、平均修復時間(MTT
R)の短い、すなわち稼動率の極めて良好な装置を提供
することができる。また、測定ヘッド11を走査させて測
定するので、光偏向器を用いる装置とは異なり、光源30
と印刷版3とを近接して配置でき、装置の高さ寸法を低
くできる。さらに、印刷版3はローラ4,8にてY軸方向
へ間欠的に送られるため、奥行についても印刷版3の長
さ全部の寸法を必要としない。従って装置全体を小さく
設計可能である。
光源としては、蛍光灯のような線状光源を用いず、断
面形状が矩形の光ビームを照射する光源30を用いている
ので、印刷版3を一様に照射でき、高精度の測定が可能
である。
また、測定ヘッド11がスケール部材27のスリット13を
通過する毎に、フォトインタラプタ28から測定ヘッド11
の移動速度に関係なく発生されるパルスをサンプリング
のトリガとして測定ヘッドCPU35に測定値を入力するよ
うに制御しているので、測定ヘッド11を駆動するサーボ
モータ17の制御は往移動の開始、復移動の開始および停
止だけを制御すればよく、サンプリングのタイミングを
測定ヘッド11の移動と同期させる必要がないので、簡単
でよい。さらに、測定ヘッド11の停止位置は、スケール
部材27のスリット13のない部分、すなわち測定ヘッド11
の停止範囲R内であればどこでもよく、測定ヘッド11の
停止精度は高精度を要求されず、制御を簡易にできる。
また、測定ヘッド11がこの停止範囲Rから移動開始する
ため、スケール部材27の一番端のスリット13からフォト
インタラプタ28が通過できるので、測定装置と印刷版3
との位相が狂うことがない。
スケール部材27のスリット13の数とピッチは交換しな
い限り固定されていて、かつ、これに接触するものもな
いので、同じ幅の印刷版3を測定ヘッド11が1回走査し
たときのサンプリングの回数は常に同じにできる。従っ
て、このサンプリングの回数を監視して、この回数が所
定の数と異なることを検出すれば、サンプリングの検出
落ちあるいは過多等の誤サンプリングを検出でき、サン
プリングの適正を期することができる。
また、主測定制御装置24とは別に、測定ヘッド11に測
定ヘッド部測定制御装置23を設け、両制御装置23,24で
機能分担しているから、主測定制御装置24からの配線を
最小限にすることが可能となり、接触レール20と接触プ
ラシ22との構造を簡単、かつ、信頼性の高いものとする
ことができ、さらに、制御プログラムを単純化できる。
測定データは、測定ヘッド11の移動中に、測定ヘッド
部測定制御装置23に蓄えられ、測定ヘッド11が測定ヘッ
ド停止範囲Rに到達して停止するまで、主測定制御装置
24へは送信せず、この測定データの送信は測定ヘッド11
の停止時に測定ヘッド部測定制御装置23より主測定制御
装置24へ測定データをデータファイルとしてデータ通信
により行われるので、送信時のエラーの発生を低減でき
る。
なお、この発明は上述した実施例に限定されずに、種
々変形可能である。測定ヘッド11の移動機構としてタイ
ミングベルト15とタイミングプーリ17,18を用いたが、
これらに代えてボールねじ、ボールナットを用いた送り
ねじ機構を設置して、測定ヘッド11を移動可能としても
よい。測定ヘッド11の移動に応じてパルスを発生する手
段としては、スケール部材27の代わりに、直線エンコー
ダと測定ヘッド11が光源30の光ビーム幅寸法Wだけ移動
する毎にパルスを発生する各種発信器とを用いてもよ
い。すなわち、測定ヘッド11がX軸方向に移動可能で、
この移動に際して、光ビームの幅寸法Wだけ測定ヘッド
11が移動する毎に、サンプリングのトリガとなるパルス
を測定ヘッド部測定装置23に入力できればよく、光学的
に発生するものに限らず、磁気的、静電容量等の電気
的、磁気的にパルスを発生するものでもよい。
さらに、実施例では、演算処理装置を主測定制御装置
24と測定ヘッド部測定制御装置23との2つの装置で構成
したが、これらを1つのCPUにより構成し一体化した装
置にして、各装置を制御可能とするようにしてもよい。
また、主測定制御装置24と測定ヘッド部測定制御装置
23との通信は接触レール20と接触ブラシ22とを介して有
線通信にて行なっているが、これを発光ダイオードやレ
ーザ等の光源と受光素子との組み合わせによる無線通信
としてもよいし、オンラインでデータを渡すのではな
く、測定ヘッド部測定制御装置23の測定したデータを全
てフロッピーディスクやRAMカートリッジ等の記録媒体
に格納し、これを主測定制御装置24に読み取らせてもよ
い。
さらに、測定ヘッドを走査する方式に限らず、光ビー
ムを走査する方式のものでもよい。
〔発明の効果〕
この発明によれば、印刷版の位置合わせをしなくて
も、各キーゾーン毎の絵柄面積率を正確に求めることが
できる絵柄面積率測定装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はこの発明による絵柄面積率測定装置の
一実施例の一部を切欠いた正面図、縦断側面図、第3図
は測定ヘッド付近の上面図、第4図は演算処理装置のブ
ロック回路図、第5図は測定の手順を示す図、第6図は
印刷版が傾いている場合の測定の原理を示す図、第7図
はその場合の測定動作を示す図である。 4a,4b……送りローラ、8a,8b……押えローラ、11……測
定ヘッド、13……スリット、15……タイミングベルト、
23……測定ヘッド部測定制御装置、24……主測定制御装
置、27……スケール部材、28……フォトインタラプタ、
30……光源、31……光電変換器。
フロントページの続き (72)発明者 戸沢 伸一 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (72)発明者 吉田 政吉 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (72)発明者 林 誠 神奈川県座間市ひばりが丘4丁目5676番 地 東芝機械株式会社相模事業所内 (56)参考文献 特開 昭58−47205(JP,A) 特開 昭59−65206(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形の断面形状を有する光ビームを印刷版
    を含む所定範囲で2次元走査し、その反射光を測定する
    手段と、 印刷版のインキキーゾーンの方向と前記光ビームの走査
    方向とが等しいか否かを判断し、等しくない場合にイン
    キキーゾーンの方向に応じて前記光ビームの断面形状を
    変形し矩形の一辺の方向をインキキーゾーンの方向に一
    致させる手段と、 前記所定範囲で走査された光ビームの反射光量から印刷
    版以外の部分からの反射光量と印刷版内の絵柄以外の余
    白部分からの反射光量とを減算し、インキキーゾーン毎
    の絵柄面積率を求める手段と を具備する絵柄面積率測定装置。
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