JP2803105B2 - インクジェット用布帛およびその製造方法 - Google Patents

インクジェット用布帛およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、滲みが防止された良好な品位の画像が得ら
れるインクジェット用布帛およびその製造方法に関す
る。
[従来の技術] 従来、布帛に図柄を形成する方法として、手捺染、ロ
ーラ捺染、スクリーン捺染、転写捺染などが利用されて
いるが、いずれもあらかじめ図柄を形成したスクリー
ン、彫刻ローラ、転写紙を用意して行う方法である。
また、近年紙の印写分野でインクジェットによる印写
方式が発達し、既に実用化されている。
インクジェット方式による図柄形成は、図柄読取機や
コンピュータと組合わせることにより、時間と費用をか
けることなく作製可能である点で、繊維分野において
も、注目を集め、そのまま布帛類に適用する試みがなさ
れている。
この方法においては、布帛に繊細な画像を得るために
滲み防止が最も重要な課題となる。本発明者らも、イン
クジェットに関し、下記の方法を提案した。
(1)布帛に特殊な前処理を用いる方法。
(2)特殊なインクを用いる方法。
(3)特殊な前処理と特殊なインクの両者を用いる方法
である。
(1)はインクの移動を防ぐための撥水処理(特開昭60
−99081号公報)、一方、布帛の保水性向上を目的とし
た水溶性高分子の処理(特開昭61−55277号公報)等が
ある。(2)は特定粘性挙動インクによる滲み防止(特
開昭62−101669号公報)。(3)は布帛とインクの両者
から、インクの移動を少なくしたもので、例えば、ゲル
化法として(特開昭60−81379号公報、特開昭61−23128
7号公報)等があげられる。
これらの中でインクに何らかの添加剤を必要とする場
合は、滲み防止の効果が大きくても、インクの吐出性能
を悪化させる場合が多い。すなわち添加剤はインク粘度
の増大、粘着性アップ、不溶成分の増大などから、イン
クの吐出性および信頼性の低下を招く。
本発明者らの検討によれば、従来の布帛の前処理のみ
では、インク1滴1滴の滲みは防止されるが、他の色部
分との境界で多量のインクが接すると、滲みが発生しや
すく、濃色でかつ、絵柄のシャープな柄が得られないと
いう問題がある。特に、水溶性染料においては問題とな
る。従って、十分な滲み防止およびインクの吐出性能の
両者を満足するには至ってないのが現状である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は濃色で滲み防止された、高品位の画像が得ら
れるためのインクジェット用布帛およびその製造方法を
提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、前記目的を達成するために次のような構成
を有するものである。すなわち、本発明のインクジェッ
ト用布帛は、水溶性高分子が繊維表面および繊維間隙で
連続的な被膜を形成することなく、実質的に粒状の形で
付着していることを特徴とするものである。
また、本発明のインクジェット用布帛の製造方法は、
油中に水溶性高分子を分散または乳化させた処理液で、
布帛を処理することを特徴とするものである。
[作用] 以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、従来までの滲み防止と考え方が異なるもの
である。すなわち、従来、滲み防止のための水溶性高分
子は、水に溶解された処理液として付与されている。本
発明者らの検討によれば、このような前処理布は、基本
的に水溶性高分子が、付与の際一旦溶解しているので、
繊維表面または繊維間隙に膜状(連続膜)で付着する。
滲み防止効果を高めるため付着量を多くすると、更に膜
が厚く繊維表面または繊維間隙全体がおおわれるように
なる。このような場合、布帛がネジレたり、歪んだり、
凹凸ができ易い問題がある。さらにインクジェットイン
クが付与された時に、同様の凹凸やひずみの発生が大き
くなり、布帛に均一にインクジェットするのが相当難し
くなり、満足のいく品質が得られなかった。
本発明者らはこれらの問題点を解決するため、種々検
討した結果、水溶性高分子を粒状で付着せしめると、前
記問題がなく、かつ滲み防止効果も大きくなる事を見出
だし、本発明に到達した。
本発明は、従来の膜状(連続膜)に付着されているも
のに比べ下記の特徴を有する。
(1)水溶性高分子が粒状で付着されているため、表面
積が大きくなり、インクの吸収が速い (2)水溶性高分子が粒状で付着されているため、繊維
間の空隙が大きくなり、インクが内部に浸透しやすい。
(3)水溶性高分子が被膜状(連続膜)で付着した場合
は、インクが水溶性高分子への吸収以上に水溶性高分子
膜面上を拡散して滲み出し易いが、本発明の如く粒状で
付着した場合は、上記(1)および(2)の理由によ
り、滲み防止効果が高い。
(4)インクを付与した場合に、膨潤などによる布帛の
ひずみが小さい。
本発明の如く、水溶性高分子を粒状で付着させた布帛
は、水主媒体のインクに接触すると、上述のようにイン
クを吸収して瞬時に増粘し、滲みが防止できる。従っ
て、本発明は水主媒体のインク系であれば分散染料のよ
うな水不溶性染料が分散されたインクおよび、反応性染
料、酸性染料などのような水溶性染料インク全てに適用
可能であり、汎用性に富むインクジェット用布帛であ
る。
本発明でいうインクジェット用布帛とは化学繊維およ
び天然繊維から成る織物、編物、不織布および糸等であ
る。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明で言うインクジェットとは、インク等の液体を
ノズルから吐出させ、吐出した液を液滴化して、制御
し、利用するものであり、その方法として、たとえば、
(1)連続吐出方式(偏向型、発散型)(2)(オンデ
マンド型(圧力パルス式、バブルジェット式、静電吐出
式)に分類され、いずれの方法を用いてもよい。
本発明の布帛の表面は、粒状の水溶性高分子が付着し
ているが、必要に応じアルカリ等の固着剤、還元防止剤
等を滲み防止を妨げない範囲、含有してもよい。
本発明で言う粒状または粒状物とは、水溶性高分子が
球状または塊状状態で布帛を構成する繊維表面または繊
維間の間隙に付着したものをいう。より好ましくは繊維
表面に、実質的に溶解されていない状態であり、粒状ま
たは粒状物として観察できるものである。
水溶性高分子の粒径は、20ミクロン以下が好ましい。
好ましくは0.1〜10ミクロンより好ましくは0.5〜5ミク
ロンである。20ミクロンを越えると、繊維径より大きく
なり、均一な滲み防止が難しくなる。
本発明においては主な形状が粒状であって、繊維との
接着を高めるため、部分的に溶解付着することはさしつ
かえない。
本発明のインクジェット用布帛における水溶性高分子
の粒状の付着状態は、繊維表面を走査型電顕等で容易に
観察できるものである。
水溶性高分子の量は布帛に対し、滲み防止性の面から
0.1〜20重量%付着されるのが好ましく、0.5〜10重量%
が最も好ましく用いられる。20重量%を越えると脱糊性
が著しく不良になり、経済性の点からも好ましくない。
また0.1重量%未満では効果が認められない。
本発明で言う水溶性高分子とは、天然糊料(半合成糊
料を含む)および合成糊料があげられ天然糊料では生で
んぷん、可溶化でんぷん等のでんぷん系、メチルセルロ
ース、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース等のセルロース系、ローカストビーン、グア
ー、タマリンド等のガム系、その他、アルギン酸ソーダ
がある。合成糊料ではポリビニルアルコール、ポリビニ
ルメチルエーテル等のビニル系、ポリ(メタ)アクリル
酸、ポリ(メタ)アクリル酸塩、ポリアクリルアマイド
等のアクリル系、マレイン酸共重合物としてたとえばス
チロール、酢酸ビニールとの共重合物、その他ポリビニ
ルピロリドン、ポリエチレンオキサイド等があげられ
る。
また本発明の水溶性高分子としては、高吸水型樹脂と
して知られる、架橋型水溶性高分子も含まれる。これは
滲み防止効果は大きいが完全に水溶性でないので、染色
後の脱糊に注意する必要がある。
本発明においては、インクの吸収をさらに高めるた
め、粒状の水溶性高分子の他に界面活性剤を繊維表面に
有することが好ましい。
次に本発明の布帛を得る方法を例示すると、水溶性高
分子を布帛上に空気で散布したり、布帛を帯電させ静電
気力で付着したり、熱融着したりする方法があるが、基
本的には粒状が得られれば、いずれの方法を用いてもよ
い。
耐久性および均一性の点で、一般的には水溶性高分子
を溶解させない油中で分散、乳化させた処理液で処理す
ることである。この系で粒状または粒状物が得られる
が、更に水溶性高分子の接着性を高める目的で、水を少
量添加した処理液、好ましくは油中水型(W/O型エマル
ジョン)、即ち水溶性高分子/水/界面活性剤/油の系
が、付着の均一性の面で優れている。水溶性高分子/水
/界面活性剤/油系のW/O型エマルジョン系の作り方に
ついては、特に限定されないが、特開昭53−81785号公
報、特開昭57−56584号公報、特開昭63−165476号公報
等に記載されている方法が例示できる。
通常この組成物は水で希釈増粘して、捺染糊として使
用するが、本発明においては油(溶剤)で希釈して前処
理液とするものである。本発明者らの検討によれば、本
発明の油中水型(W/O型エマルジョン)を用いたもの
は、一般に用いられる水中に溶解させた場合および水中
油型(O/W型エマルジョン)を用いたものに比較しても
滲み防止が良好である。ここでいう油とは、水溶性高分
子を実質的に溶解させないものであり、たとえば脂肪族
または芳香族の炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類およ
び可塑剤があげられる。中でも臭気が少なくかつ、沸点
が250℃以下の油が好ましく用いられ、例えば、脂肪族
炭化水素系のミネラルターペン、灯油などがある。
ここでいう界面活性剤とは、特に限定されないが非イ
オン系のものが好ましく用いられ、HLBが3〜6の親油
性界面活性剤、またインクとのなじにをよくするため、
HLBが8〜18の親水性界面活性剤との併用がより好まし
く用いられる。布帛に粒状または粒状物を得るための、
要は水溶性高分子を油中に安定に、乳化、分散せしめた
液が得られればよい。
例えば、粒状または粒状物を得るための、代表的な例
としては 水溶性高分子 1〜 40% 水 0〜 50% アルカリ物質 0〜 40% 界面活性剤 0.5〜10% 油 20〜98.5% である。
本発明の布帛を得るための処理方法としては、パッド
法、スプレー法、プリント法、コーテング法いずれでも
よい。
本発明の粒状または粒状物を有する布帛は、その後イ
ンクジェット工程、発色工程、ソーピング工程、仕上げ
工程等を経るのが一般的であり、通常公知の設備、方法
でよい。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
[実施例] 実施例 1 下記の組成の濃縮液(1)を作製した。
1: 濃縮液(1) A.ミネラルターペン(日本石油社製) 40% (油) B.カーボポール #934(Carbopol#934) (グッドリッチ社製 ポリアクリル酸) 15% C.ソルビタンモノオレート 6% D.水 26% E.アンモニア水(28%) 7% F.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート 6% 作り方しては、ミネラルターペン(油)に、親油性の
界面活性剤としてソルビタンモノオレートを加える。
次いでカーボポール #934を加え十分撹拌する。
次に水、アンモニア水(28%)を加える。最後に親水
性の界面活性剤としてポリオキシエチレンソルビタンモ
ノオレートを加え十分撹拌し、ポリアクリル酸塩の油中
水型(W/O型)の濃縮液(15%)を作った。
2 処理液 この濃縮液を下記の方法で、W/O型およびO/W型の処理
液2種類を作製した。
(1)この液30gを70gのミネラルターペンで希釈し、油
中水型(W/O型)の処理液を作り、コーテング法で付与
し、乾燥し、インクジェット用の布帛を得た(本発
明)。
(2)比較例2として、この液4gに96gの水を加え、増
粘した水中油型(O/W型)の処理液を作り、コーテング
法で付与し、乾燥し、インクジェット用の布帛を得た。
いずれも木綿に処理し、付着量は第1表に示した。
3.インク組成 木綿用反応性染料 a.レマゾール ブリルレッド F3B リキッド(Remazol
Brill Red F3B Liquid) b.レマゾール ターキスブルー G リキッド(Remazo
l Turquoise Blue G Liquid)(ヘキスト社製) 各染料に対し下記の組成のインク2種を作製した。
染料 20% エチレングリコール 30% イオン交換水 50% いずれも1ミクロンのフィルターで濾過後、減圧下で脱
気を行い使用した。
4 インクジェット条件 インクジェット方式:オンデマンド型 ノズル径:75ミクロン 印加電圧:60V 駆動周波数:4000Hz 解像度:8ドット/mm 2で得られたインクジェット用の前処理布および比較用
として、未処理布(比較例1)も同時にインクジェット
を行った。
ここで言う滲みはとなり合った色へのインクの移動距
離(mm)を測定したものであり、数字が小さいほどイン
クの移動距離(mm)が、少なく滲みが小さいことを示す
ものである。また付着量は布帛上に付着されているポリ
アクリル酸の量(%owf)である。また水溶性高分子の
付着状態をインクジェット用布帛および未処理(比較例
1)について、走査型電子顕微鏡で観察し、その結果を
第1図〜第3図に示した。
第1表からわかるように、水溶性高分子が付着してい
ない比較例1は、著しく滲みが大きい。また水溶性高分
子がほぼ同一付着量においても、比較例2のO/W型で処
理したものに比較し、本発明のW/O型で処理したものは
滲みが小さいことがわかる。
一方、水溶性高分子の付着状態を走査型電子顕微鏡で
観察してみると、本発明のW/O型で処理したものは、第
1図にみられるように約0.5〜0.7ミクロンの粒状で付着
している。粒状で付着しているため、表面積が大きく、
インクに接触すると、直ちに吸収、増粘され、滲みが防
止できた。
また比較例2のO/W型で処理したものは、第2図にみ
られるように、水溶性高分子の付着状態が連続的な膜を
形成している。このため、インク付与時に膨潤による凹
凸が発生し、品位が不良であった。
比較例1は第2図にみられるように、水溶性高分子が
全く付着していない。
実施例 2 水溶性高分子の付着量と滲みの関係を把握するため、
実施例1と同様な方法で、下記の濃縮液(2)を作製し
た。
1: 濃縮液(2) A.灯油 35% (油) B.カーボポール #940(Carbopol#940) (グッドリッチ社製 ポリアクリル酸) 15% C.ソルビタンモノオレート 5% D.水 32% E.アンモニア水(28%) 7% F.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート 6% 2 パッド液 このW/O型濃縮液(15%)を灯油で希釈し下記に示す
パッド液を作製した。
イ ロ ハ ニ ホ 濃縮液(15%) 4 8 16 32 64 灯油 96 92 84 68 36 この処理液にポリエステルから成る織物(組織:サテ
ン、目付 110g/m2)および木綿から成る織物(組織:
ブロード、目付 90g/m2)の両者を通常のマングルで絞
り(絞り率:50%)100℃で乾燥し、インクジェット用の
前処理布を得た。
3 インク組成 ポリエステル用分散染料 a.シーアイ デスパース レッド 60 (CI Disperse Red 60) b.シーアイ デスパース ブルー87 (CI Disperse Blue 87) 各染料に対し、下記組成のインク2種を作製し、実施例
1と同様な方法で脱気し使用した。
木綿には実施例1と同様なインクを用いた。
染料 20% エチレングリコール 30% イオン交換水 50% 4 インクジェット条件 ポリエステルおよび木綿に実施例1と同様な方法で処
理した。また比較品として未処理も行った。
5 発色−ソーピング (1)ポリエステル 過熱水蒸気(HT−S)170℃で7分間の処理。次い
で、通常の還元洗浄、水洗、乾燥した。
(2)木綿 通常のアルカリショックとして95℃で15秒間処理し、
次いで、ソーピング、水洗、乾燥した。実施例1と同様
な方法でインクの移動距離を測定し、結果を第2表に示
した。
第2表に示したように、水溶性高分子の付着量が増大
するほど、インクの移動距離(mm)は低下し、滲み防止
が良好である。比較品は著しくインクの移動距離が大き
く、滲みが大きい。
一方、本発明のインクジェット用布帛は水溶性高分子
が粒状で付着しており、布帛に対し、約0.2%以上、好
ましくは1.6%以上付与されていれば、ポリエステルお
よび木綿の滲みが防止できる。
実施例 3 水溶性高分子として、カルボキシルメチールセルロー
スおよびアルギン酸ナトリウムを用い、小型のジェット
ミルで粉砕した。実施例1と同様な方法で、下記組成の
濃縮液(3)、濃縮液(4)をそれぞれ作製した。
濃縮液(3、) A.ミネラルターペン 72% B.ソルビタンモノオレート 7% C.カルボキシルメチールセルロース(サンローズ MAC
−10SH 山陽国策パルプ社製) 15% D.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレートト 6% 濃縮液(4) A.ミネラルターペン 69% B.ソルビタンモノオレート 7% C.アルギン酸ナトリウム(IL−2 君津化学工業社製) 15% D.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート 6% E.水 3% この濃縮液(3)、(4)を30gをとり灯油で希釈し
てそれぞれ100gとし、パッド法で麻織物に付与した。イ
ンク組成およびインクジェット条件は実施例1と同様な
方法(比較として、未処理も)で行った。また発色、ソ
ーピングは実施例2の木綿用を用いた。実施例1と同様
な方法で、インクの移動距離(mm)、付着量を測定し第
3表に示した。
第3表にみられるように、濃縮液(3)、濃縮液
(4)いずれも良好である。また繊維表面は粒状で付着
されていた。
[発明の効果] 本発明のインクジェット用布帛は、インクの滲み、拡
散がなく、鮮明かつシャープな画像が得られる。また、
本発明のインクジェット用布帛は、水主媒体のインクす
べてに適用可能であり、インク成分に特別な添加剤等を
要しないので、吐出性能を損なうことなく、どの素材で
も適応でき、合理的かつ汎用性に優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のインクジェット用布帛繊維表面の形状
を示す走査型電子顕微鏡写真(1200倍)である。第2図
は比較例2のインクジェット用布帛繊維表面の形状を示
す走査型電子顕微鏡写真(1200倍)である。第3図は比
較例1の布帛繊維表面の形状を示す走査型電子顕微鏡写
真(1200倍)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06P 5/00 111 D06P 5/00 104

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性高分子が繊維表面および繊維間隙で
    連続的な被膜を形成することなく、実質的に粒状の形で
    付着していることを特徴とするインクジェット用布帛。
  2. 【請求項2】該水溶性高分子が、0.1〜20重量%付着し
    ていることを特徴とする請求項1記載のインクジェット
    用布帛。
  3. 【請求項3】油中に水溶性高分子を分散または乳化させ
    た処理液で、布帛を処理することを特徴とするインクジ
    ェット用布帛の製造方法。
  4. 【請求項4】該処理液が、水溶性高分子/水/界面活性
    剤/油からなる組成を有することを特徴とする請求項3
    記載のインクジェット用布帛の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項3または4において、該水溶性高分
    子を布帛に対し0.1〜20重量%付着させることを特徴と
    するインクジェット用布帛の製造方法。
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