JP2801771B2 - 気泡コンクリートパネルの製造方法 - Google Patents

気泡コンクリートパネルの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、表面に模様が形成された気泡コンクリート
パネルの製造方法に関する。
[背景技術] 近年、プレハブ式ユニット住宅の壁パネルとして軽量
気泡コンクリートパネルが使用されている。このような
軽量気泡コンクリートパネルであって、表面に模様が形
成されたものは、成形用型枠内に離型剤が塗布された模
様シートを敷いた後、セメントと珪砂を主原料とするス
ラリーに泡を加えたものを型枠内に打設し、一次的に養
生硬化させてパネルに成形し、この後パネルをオートク
レーブに入れて高温、高圧下で蒸気養生させることによ
り製造されている。
製造されたパネルには、防水のため、塗装が施され
る。
[発明が解決しようとする課題] 上述した従来の軽量気泡コンクリートパネルの製造に
おいて、コンクリートスラリーを型枠内に打設する際、
このコンクリートスラリー中の気泡は、模様シートに塗
布された離型材に接触すると部分的に壊れることがあ
る。この結果、脱型した後のパネルの表面には、気泡が
部分的に壊れたことによる細かな窪みが全面に形成され
ることになる。
このような窪みには種々の形状のものがあるが、第6
図に示すように、気泡1の上面の一部のみが壊れた窪み
2の場合、開口部3の幅が狭く、内部の中央部付近が広
くなっている。そして、成形されたパネルに塗装を施す
際、第7図に示すように、このような窪み2に塗布され
た塗料5は、乾燥後に次のような問題を生じさせてい
た。
即ち、第8図に示すように、塗膜6の厚さが薄い場
合、乾燥中に開口部3上の塗膜5に穴7があき、内部に
は塗膜5が形成されていないため、これらの窪み2にお
いては水分が内部に浸入して塗装による防水効果が得ら
れなくなることである。
また、第9図に示すように、塗膜6の厚さが厚い場
合、乾燥中に開口部3上の塗膜6が膨れ、外観を損なう
と共に、膨れた部分の塗膜6が破れた場合には同じく防
水上の問題が生じることになる。
本発明は、良好な塗装性が得られるようにした気泡コ
ンクリートパネルの製造方法を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、離型剤が塗布された成形用型枠内に気泡コ
ンクリートスラリーを打設する気泡コンクリートパネル
の製造方法において、前記離型剤に高級脂肪酸の金属塩
を添加し、かつ前記気泡コンクリートスラリーの粘度を
フロー値で150〜170mmに調整したことを特徴とする。
前記高級脂肪酸の金属塩とは、例えばステアリン酸ア
ルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸マグネシウム
等である。
離型剤へのこの高級脂肪酸の金属塩の添加量は、気泡
が離型剤に接触した際、気泡が殆ど壊れて平坦に近い窪
みができるような適当量とする。
前記フロー値は、JIS R5201に規定されているセメン
トペースト(ポルトランドセメント)の硬度(コンシス
テンシー)試験法による。
前記フロー値が150mmより小さい場合、スラリー表面
近傍の気泡が良好に壊れるということがなくなり、また
170mmより大きい場合、スラリー内部の気泡まで壊れる
ことになる。
スラリーの前記フロー値の調整は、例えば水/セメ
ント比を調整する、起泡剤に粘性調整剤を添加する、
スラリー温度を高くする、等により行うことができ
る。
前記離型剤は、例えばパネルの模様を模様シートを介
して形成する場合には、この模様シートに塗布する。ま
た、平パネルでは、型枠内に直接塗布する。
前記気泡コンクリートパネルには、常圧養生気泡コン
クリートパネル及びオートクレーブ養生気泡コンクリー
トパネルが含まれる。
[作用] 離型剤に本発明に係る高級脂肪酸の金属塩を添加した
ことにより、スラリー打設の際、この離型剤と接触した
スラリーの気泡は、殆ど完全に壊れて平坦に近い窪みが
生じる。この結果、塗装の際、塗料は窪み内にも完全に
入り込むため、塗装の不完全による防水不良は生じなく
なる。また、気泡コンクリートスラリーの粘度をフロー
値で150〜170mmに調整してあるため、スラリーがこの離
型剤と接触した際の気泡の崩壊は、離型剤と接触した部
分のスラリーの気泡に留まりパネル内部の気泡には及ば
ない。
[実施例] 本発明をオートクレーブ養生軽量気泡コンクリートパ
ネルの製造方法に適用した場合の一実施例を説明する。
先ず、第1図及び第2図の拡大図に示すように、成形
用型枠11内に離型剤12が塗布された模様シート13を、そ
の離型剤12側を上面にして敷く。この離型剤12は、油よ
り成るものであり、この離型剤12には高級脂肪酸の金属
塩であるステアリン酸アルミニウムが添加されている。
次に、図示するように、水/セメント比を調整するこ
とによりフロー値が例えば160mmとされた軽量気泡コン
クリートスラリー14を型枠11内に打設する。この後、所
定時間養生させて、コンクリートスラリー14を一次的に
硬化させる。
次に、成形されたパネルを図示しないオートクレーブ
内に搬送して、例えば、180℃、10気圧、4時間の条件
でオートクレーブ養生を施す。このオートクレーブ養生
の終了後、オートクレーブからパネルを取り出す。第3
図に示すように、得られたパネル15の模様が形成された
表面側において、スラリー14中の気泡16が離型剤12と接
触して壊れた後に生じた窪み17は、開口部18の幅が一番
大きく、内部にいくに従って幅が狭くなっている。
次に、第4図に示すように、通常通り、このパネル15
にスプレーコート等により塗装を施す。図示するよう
に、窪み17は断面が浅い皿形形状となっているため、塗
料19は、窪み17の内部まで良好に入り込む。
次に、第5図に示すように、パネル15を乾燥させて本
実施例に係る軽量気泡コンクリートパネル15を得る。図
示するように、このパネル15は、気泡16が壊れた窪み17
の部分においても塗膜20が均一な厚さで、かつ連続して
形成されたものである。
上述した本実施例に係るオートクレーブ養生軽量気泡
コンクリートパネル15の製造方法によれば、離型剤12に
高級脂肪酸の金属塩であるステアリン酸アルミニウムを
添加したことにより、型枠11へのスラリー14打設の際、
この離型剤12と接触したスラリー14の気泡16は、略完全
に壊れて平坦に近い窪み17が生じる。これにより、成形
したパネル15に塗装する際、塗料19は窪み17内にも完全
に入り込むため、乾燥後においては、均一な厚さで、か
つ連続した塗膜20が形成される。従って、本実施例によ
れば、塗装の不完全による防水不良は生じなくなり、防
水品質の安定化が図れる。
また、本実施例においては、コンクリートスラリー14
の粘度をフロー値で160mm前後に調整してあるため、ス
ラリー14が本実施例の離型剤12と接触した際の気泡16の
壊れは、離型剤12と接触した部分のスラリー14の気泡16
に留まりパネル15内部の気泡16には及ばない。従って、
パネル15内部の気泡16については従来通りの数と大きさ
の気泡16が形成された軽量気泡コンクリートパネル15が
得られる。
なお、上記実施例では、離型剤12に高級脂肪酸の金属
塩であるステアリン酸アルミニウムを添加したが、その
他ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステア
リン酸バリウム、ステアリン酸マグネシウム等を添加し
てもよく、またこれらの任意の混合物を添加してもよ
い。
また、上記実施例では、オートクレーブ養生気泡コン
クリートパネル15の製造例のついて説明しらが、本発明
の気泡コンクリートパネルは、常圧養生気泡コンクリー
トパネルであってもよい。
更に、本発明は、模様が形成されたパネルの場合に限
られず、模様のない平パネルの場合にも同様に適用でき
る。
[発明の効果] 本発明に係る気泡コンクリートパネルの製造方法によ
れば、塗料の塗装性が良好になるため、防水性に優れた
気泡コンクリートパネルが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る軽量気泡コンクリート
パネルの製造方法を示す断面図、第2図は第1図の要部
拡大断面図、第3図は成形されたパネルの要部拡大断面
図、第4図はこのパネルに塗装した直後の要部拡大断面
図、第5図は塗料を乾燥させた後のパネルの要部拡大断
面図、第6図は従来の製造方法により得られたパネルの
要部拡大断面図、第7図はこのパネルに塗装した直後の
要部拡大断面図、第8図と第9図は塗料を乾燥させた後
のパネルの要部拡大断面図である。 11……成形用型枠、12……離型剤、13……模様シート、
14……スラリー、15……パネル、16……気泡、17……窪
み、18……開口部、19……塗料、20……塗膜。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】離型剤が塗布された成形用型枠内に気泡コ
    ンクリートスラリーを打設する気泡コンクリートパネル
    の製造方法において、 前記離型剤に高級脂肪酸の金属塩を添加し、かつ前記気
    泡コンクリートスラリーの粘度をフロー値で150〜170mm
    に調整したことを特徴とする気泡コンクリートパネルの
    製造方法。
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