JP2800885B2 - 流量制御方法及び流量制御弁 - Google Patents

流量制御方法及び流量制御弁

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JP2800885B2
JP2800885B2 JP4730196A JP4730196A JP2800885B2 JP 2800885 B2 JP2800885 B2 JP 2800885B2 JP 4730196 A JP4730196 A JP 4730196A JP 4730196 A JP4730196 A JP 4730196A JP 2800885 B2 JP2800885 B2 JP 2800885B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種装置や工場設
備等で使用される水や湯や油等の流体(非圧縮性流体)
の流量の電気信号による遠隔制御を可能とする流量制御
方法と、その流量制御方法を使用した流量制御弁に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】先ず、図1は各種装置や工場設備等に取
り付けられ、流量制御弁に至るまでの給水管路と各制御
機器の一般的な配置を示したものである。流量制御弁と
制御機器の配置としては、給水圧力が常に変動している
ことから、図1に示すように、流量制御弁の機能の違い
によって、管路パターン(a)と管路パターン(b)に
分かれる。つまり、管路パターン(a)は流量制御弁が
変動圧力に対応していない場合であり、管路パターン
(b)は流量制御弁が変動圧力に対応している場合であ
る。
【0003】管路パターン(a)における各制御機器の
配置は、上流側から管路への水の侵入を完全に阻止する
所謂閉止弁機能を有する電磁弁、変動圧力を一定圧力に
制御するガバナー(圧力調整器)、そして、流量制御弁
である。このような管路パターン(a)に対応したもの
としては、例えば、特開平4−302789号公報に開
示の技術が知られている。また、管路パターン(b)に
おける各機器の配置は、同じく上流側から電磁弁、そし
て、流量制御弁である。この場合、ガバナーを設けてい
ないので、変動圧力が直接的に流量制御弁に導入され
る。このような管路パターン(b)に対応したものとし
ては、非圧縮性流体ではなくガスの場合であって、その
構成のままでは適用できないものであるが、例えば、特
公昭63−43632号公報に開示の技術が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の技術に
おいて、図1の管路パターン(a)及び管路パターン
(b)の場合、これらの各制御機器は高価であるばかり
でなく、装置等に組み込むための設計工数並びに組立工
数が大変に煩雑なものとなったり、また、各制御機器を
それぞれ連係させて制御するための電気制御回路等が複
雑なものであったり、さらに、これらの事情から生産面
においても量産性が大変落ちる等の問題があった。この
ため、従来においては、以上のような制御機器を1つで
まとめて対応しようとして種々の方法が試みられてきた
が、未だに成功には至っていない。
【0005】そして、前記特開平4−302789号公
報に開示の技術は、閉止弁機能と流量制御弁機能をそれ
ぞれ1つの弁筐体内に特別な場所を設けて合体させたも
のであり、機能の融合を図ったものではなかった。従っ
て、弁筐体が大型になり、コスト高になる問題があっ
た。さらに、この構造では、どうしてもガバナーが必要
であって、1つの筐体では前記管路パターン(b)への
対応ができない問題もある。
【0006】また、前記特公昭63−43632号公報
に開示の技術は、前述したような閉止弁機能を持ち合わ
せていない。即ち、前記特公昭63−43632号公報
の図面中の符号を併記して説明すれば、第2図並びに第
4図に示される実施例では、板ばね8並びに引張コイル
ばね36の作用を受けており、常態では開弁状態にあ
り、第3図の実施例では、圧縮コイルばね28の作用を
受け、常態では閉弁状態であるが、激しく変動する変動
圧力を完全に阻止する能力は圧縮コイルばね28にはな
い。
【0007】従って、前記管路パターン(a)において
は、電磁弁の閉止弁機能、ガバナーの調圧機能、並びに
流量制御弁機能を、また、前記管路パターン(b)にお
いては、電磁弁の閉止弁機能、流量制御弁機能を、それ
ぞれ1つの機器でまとめて対応できるようにし、前記管
路パターン(a)、前記管路パターン(b)の選択をし
なくてもよく、機器コストを下げることができ、また、
各制御機器をそれぞれ連係させて制御するための複雑な
電気回路をなくし、さらに、装置等に組み込むための設
計工数並びに組立工数を大幅に短縮して、量産性を大幅
に向上させるようにすることが従来からの課題となって
いた。
【0008】そこで、本発明の目的は、特に、流体の供
給圧力が変動する場合に対応できて、流量を遠隔制御に
より比例制御できるようにした新たな制御方式による流
量制御方法を提供することにある。そして、本発明は、
このような流体の供給圧力が変動する場合に対応でき
て、流量を遠隔制御により比例制御でき、閉止弁機能等
を含め1つの機器としてまとめた流量制御弁であって、
前述した新たな制御方式による流量制御方法を使用した
流量比例制御弁並びに定流量制御弁等の流量制御弁を提
供することも目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、入水口から出水口に至る流水路
中に設けた主弁座と、背圧室を有するダイヤフラムの中
心部に設けられ、前記主弁座に対向して配置されて前記
流水路の開閉を行う主弁体と、前記ダイヤフラムを境に
前記入水口側の一次圧力室と、前記ダイヤフラムを境に
前記出水口側の二次圧力室と、前記一次圧力室と前記背
圧室を連通する連通孔と、前記背圧室と前記二次圧力室
を連通するパイロット弁孔と、前記パイロット弁孔を貫
通するように設けた制御弁部材と、を備え、前記制御弁
部材が、前記パイロット弁孔を閉弁するためのパイロッ
ト弁と、前記主弁座から前記出水口側の主弁口内に設け
た差圧板と、を一体化してなるもので、前記出水口の流
量を前記制御弁部材に対し外部から操作される外部操作
手段により作用させた弁開閉動作方向に沿った発生力に
より設定対応可能とした流量制御弁を用いる流量制御方
法であって、前記出水口の流量をQ、前記差圧板の周り
の通過孔面積をA4、前記差圧板の前後の差圧をΔP3
として、次式 Q∝A4√(ΔP3) の関係を成立させて、前記出水口流量Qを、前記差圧Δ
P3を発生する前記差圧板を一体化した前記制御弁部材
に作用させる前記発生力に依存させて前記主弁座に対す
る前記主弁体の開弁量を調整することにより制御するよ
うにした差圧制御方式によることを特徴としている。
【0010】具体的には、図3及び図4に示されるよう
に、入水口2から出水口3に至る流水路の途中の主弁座
4に、ダイヤフラム6の中心部に設けた主弁体5を対向
させて前記流水路の開閉を行うようにし、一次圧力室
7、背圧室8、二次圧力室9が設けられる。一次圧力室
7と背圧室8は連通孔14で、背圧室8と二次圧力室9
はパイロット弁孔5aで、それぞれ連通される。主弁座
4から出水口3に向かう主弁口4aは垂直に設けられ
る。パイロット弁孔5aを貫通するように設けた制御弁
部材10には、パイロット弁孔5aを閉弁するためのパ
イロット弁12と、主弁口4a内の差圧板13とが一体
で設けられている。出水口流量Qは、制御弁部材10に
対し外部操作手段、例えば、ソレノイド15,30、電
動モータ18、ばね21,22、流量設定用操作部材2
5等により作用させた弁開閉動作方向に沿った発生力F
によって、設定対応ができるものである。そして、出水
口流量Qは、差圧ΔP3に対応した発生力Fに依存させ
て主弁座4に対する主弁体5の開弁量を調整することに
より制御され、 Q∝A4√(ΔP3) 但し、A4は差圧板13周りの環状通過孔面積、ΔP3
は差圧板13前後の差圧、の関係が成立する、新規な差
圧制御方式による流量制御方法である。
【0011】ここで、このような技術の主な利用分野と
しては、前述した装置や工場設備等の中で代表的なもの
として次のようなものが挙げられる。 イ)貯湯式温水器において、お湯に対する水の混合比率
を変えて適切なミキシング湯温を作る場合の流量制御弁
として。 ロ)給湯用温水器において、供給水の流量を制御して適
切な給湯湯温を作る場合の流量制御弁として。 ハ)使用流量の異なる装置にそれぞれ対応できる汎用性
のある流量制御弁として。 ニ)高温熱処理炉並びにエアーコンプレッサー等の冷却
水適量制御の流量制御弁として。
【0012】請求項1記載の発明のように、流水路、入
水口、出水口、主弁座、主弁口、ダイヤフラム、背圧
室、主弁体、一次圧力室、二次圧力室、連通孔、パイロ
ット弁孔、制御弁部材、パイロット弁、差圧板を備える
流量制御弁を用い、出水口流量Q、差圧板周りの通過孔
面積A4、差圧板前後の差圧ΔP3の関係において、Q
∝A4√(ΔP3)の式を満足させて、出水口流量Q
、制御弁部材に対し外部操作手段により作用させる、
差圧ΔP3に対応して弁開閉動作方向に沿った発生力に
依存させて主弁座に対する主弁体の開弁量を調整するこ
とにより制御する差圧制御方式による流量制御方法なの
で、流体の供給圧力が変動する場合に対応でき、流量が
遠隔制御により比例制御できるようになる。また、手動
による流量の比例制御、定点設定による流量の一定制御
も可能となる。
【0013】そして、請求項2記載の発明は、弁筐体内
に、前記流水路、入水口、出水口、主弁座、主弁口、ダ
イヤフラム、背圧室、主弁体、一次圧力室、二次圧力
室、連通孔、パイロット弁孔、制御弁部材、パイロット
弁、差圧板を備え、請求項1記載の差圧制御方式による
前記流量制御方法が適用される流量制御弁であって、前
記制御弁部材に作用させる前記発生力の外部操作手段と
してのソレノイドを備え、このソレノイドに供給する電
流量を外部から操作制御して、前記制御弁部材に作用さ
せる前記発生力の増減変更を可能とするよう構成したこ
とを特徴としている。
【0014】具体的には、例えば、図6に示されるよう
に、弁筐体1内に、入水口2、出水口3、主弁座4、主
弁口4a、主弁体5、パイロット弁孔5a、ダイヤフラ
ム6、一次圧力室7、背圧室8、二次圧力室9、制御弁
部材10、パイロット弁12、差圧板13、連通孔14
を有し、前記発生力Fの外部操作手段としてソレノイド
15が使用され、このソレノイド15により進退動作さ
れるプランジャー11を制御弁部材10に設け、ソレノ
イド15に供給する電流量を外部から操作制御すること
で、前記発生力Fの増減変更ができるようにした流量比
例制御弁である。なお、図8に示されるように、差圧板
13の周囲に複数の切欠孔A4′を形成した流量比例制
御弁であったり、また、図10に示されるように、主弁
口4aの内周面に複数の切欠溝A4″を形成した流量比
例制御弁であってもよい。
【0015】このように、請求項1記載の差圧制御方式
によるもので、外部操作手段としてのソレノイドに供給
する電流量を外部から操作制御して、制御弁部材に作用
させる前記発生力の増減変更を可能とするよう構成した
流量比例制御弁としての流量制御弁なので、流体の供給
圧力が変動する場合に対応できると共に、流量が遠隔制
御により比例制御でき、しかも、閉止弁機能等を含め1
つの機器としてまとめたものとなる。
【0016】また、請求項3記載の発明は、弁筐体内
に、前記流水路、入水口、出水口、主弁座、主弁口、ダ
イヤフラム、背圧室、主弁体、一次圧力室、二次圧力
室、連通孔、パイロット弁孔、制御弁部材、パイロット
弁、差圧板を備え、請求項1記載の差圧制御方式による
前記流量制御方法が適用される流量制御弁であって、前
記制御弁部材に作用させる前記発生力の外部操作手段と
しての電動モータと、この電動モータの駆動により動作
される可動部材と前記制御弁部材との間に介設した引張
コイルばねとを備え、前記電動モータの駆動による回動
量を直線運動量に変換して、前記引張コイルばねへ伸び
量として与えるよう前記電動モータの駆動による前記回
動量を外部から操作制御して、前記制御弁部材に作用さ
せる前記発生力の増減変更を可能とするよう構成したこ
とを特徴としている。
【0017】具体的には、図12に示されるように、弁
筐体1内に、入水口2、出水口3、主弁座4、主弁口4
a、主弁体5、パイロット弁孔5a、ダイヤフラム6、
一次圧力室7、背圧室8、二次圧力室9、制御弁部材1
0、パイロット弁12、差圧板13、連通孔14を有
し、前記発生力Fの外部操作手段としてモータ18と引
張コイルばね21が使用され、モータ18により摺動動
作される摺動部材20aと制御弁部材10との間に引張
コイルばね21を設け、モータ18の回動量を直線運動
量に変換して、引張コイルばね21へ伸び量として与え
るように、モータ18の回動量を外部から操作制御する
ことで、前記発生力Fの増減変更ができるようにした流
量比例制御弁である。
【0018】このように、請求項1記載の差圧制御方式
によるもので、外部操作手段としての電動モータの駆動
による回動量を直線運動量に変換して、電動モータの駆
動により動作される可動部材と制御弁部材との間に介設
した引張コイルばねへ伸び量として与えるよう電動モー
タの駆動による回動量を外部から操作制御して、制御弁
部材に作用させる前記発生力の増減変更を可能とするよ
う構成した流量比例制御弁としての流量制御弁なので、
流体の供給圧力が変動する場合に対応できると共に、流
量が遠隔制御により比例制御でき、しかも、閉止弁機能
等を含め1つの機器としてまとめたものとなる。
【0019】また、請求項4記載の発明は、弁筐体内
に、前記流水路、入水口、出水口、主弁座、主弁口、ダ
イヤフラム、背圧室、主弁体、一次圧力室、二次圧力
室、連通孔、パイロット弁孔、制御弁部材、パイロット
弁、差圧板を備え、請求項1記載の差圧制御方式による
前記流量制御方法が適用される流量制御弁であって、前
記制御弁部材に作用させる前記発生力の外部操作手段と
しての電動モータと、この電動モータの駆動により動作
される可動部材と前記制御弁部材との間に介設した圧縮
コイルばねとを備え、前記電動モータの駆動による回動
量を直線運動量に変換して、前記圧縮コイルばねへ縮み
量として与えるよう前記電動モータの駆動による前記回
動量を外部から操作制御して、前記制御弁部材に作用さ
せる前記発生力の増減変更を可能とするよう構成したこ
とを特徴としている。
【0020】具体的には、図13に示されるように、弁
筐体1内に、入水口2、出水口3、主弁座4、主弁口4
a、主弁体5、パイロット弁孔5a、ダイヤフラム6、
一次圧力室7、背圧室8、二次圧力室9、制御弁部材1
0、パイロット弁12、差圧板13、連通孔14を有
し、前記発生力Fの外部操作手段としてモータ18と圧
縮コイルばね22が使用され、モータ18により摺動動
作されるばね制御軸20eと制御弁部材10との間に圧
縮コイルばね22を設け、モータ18の回動量を直線運
動量に変換して、圧縮コイルばね22へ縮み量として与
えるように、モータ18の回動量を外部から操作制御す
ることで、前記発生力Fの増減変更ができるようにした
流量比例制御弁である。
【0021】このように、請求項1記載の差圧制御方式
によるもので、外部操作手段としての電動モータの駆動
による回動量を直線運動量に変換して、電動モータの駆
動により動作される可動部材と制御弁部材との間に介設
した圧縮コイルばねへ縮み量として与えるよう電動モー
タの駆動による回動量を外部から操作制御して、制御弁
部材に作用させる前記発生力の増減変更を可能とするよ
う構成した流量比例制御弁としての流量制御弁なので、
流体の供給圧力が変動する場合に対応できると共に、流
量が遠隔制御により比例制御でき、しかも、閉止弁機能
等を含め1つの機器としてまとめたものとなる。
【0022】また、請求項5記載の発明は、弁筐体内
に、前記流水路、入水口、出水口、主弁座、主弁口、ダ
イヤフラム、背圧室、主弁体、一次圧力室、二次圧力
室、連通孔、パイロット弁孔、制御弁部材、パイロット
弁、差圧板を備え、請求項1記載の差圧制御方式による
前記流量制御方法が適用される流量制御弁であって、前
記制御弁部材に作用させる前記発生力の外部操作手段と
しての流量設定用操作部材と、この流量設定用操作部材
の操作により動作される可動部材と前記制御弁部材との
間に介設した引張コイルばねとを備え、前記流量設定用
操作部材の操作量を前記引張コイルばねへ伸び量として
与えるよう外部から手動操作して、前記制御弁部材に作
用させる前記発生力の増減変更を可能とするよう構成し
たことを特徴としている。
【0023】具体的には、図14に示されるように、弁
筐体1内に、入水口2、出水口3、主弁座4、主弁口4
a、主弁体5、パイロット弁孔5a、ダイヤフラム6、
一次圧力室7、背圧室8、二次圧力室9、制御弁部材1
0、パイロット弁12、差圧板13、連通孔14を有
し、前記発生力Fの外部操作手段として流量設定用つま
み25と引張コイルばね21が使用され、流量設定用つ
まみ25の操作により摺動動作される摺動部材20aと
制御弁部材10との間に引張コイルばね21を設け、流
量設定用つまみ25の操作量を引張コイルばね21へ伸
び量として与えて、外部から手動にて前記発生力Fの増
減変更ができるようにした手動可変流量比例制御弁であ
る。
【0024】このように、請求項1記載の差圧制御方式
によるもので、外部操作手段としての流量設定用操作部
材の操作量を、流量設定用操作部材の操作により動作さ
れる可動部材と制御弁部材との間に介設した引張コイル
ばねへ伸び量として与えるよう外部から手動操作して、
制御弁部材に作用させる前記発生力の増減変更を可能と
するよう構成した手動可変流量比例制御弁としての流量
制御弁なので、流体の供給圧力が変動する場合に対応で
きると共に、流量が手動操作により増減制御でき、しか
も、閉止弁機能等を含め1つの機器としてまとめたもの
となる。
【0025】また、請求項6記載の発明は、弁筐体内
に、前記流水路、入水口、出水口、主弁座、主弁口、ダ
イヤフラム、背圧室、主弁体、一次圧力室、二次圧力
室、連通孔、パイロット弁孔、制御弁部材、パイロット
弁、差圧板を備え、請求項1記載の差圧制御方式による
前記流量制御方法が適用される流量制御弁であって、前
記制御弁部材に作用させる前記発生力の外部操作手段と
して前記制御弁部材を開弁方向に付勢するコイルばね
と、前記制御弁部材に対する閉止弁機能の開閉動作用と
して設けられたソレノイドとを備え、閉止弁機能を具備
すると共に、前記制御弁部材に作用させる前記発生力を
前記コイルばねによるばね力により得て、流量の一定制
御を可能とするよう構成したことを特徴としている。
【0026】具体的には、例えば、図15に示されるよ
うに、弁筐体1内に、入水口2、出水口3、主弁座4、
主弁口4a、主弁体5、パイロット弁孔5a、ダイヤフ
ラム6、一次圧力室7、背圧室8、二次圧力室9、制御
弁部材10、パイロット弁12、差圧板13、連通孔1
4を有し、前記発生力Fの外部操作手段としてソレノイ
ド30と引張コイルばね21が使用され、ソレノイド3
0により摺動動作される摺動部材32と制御弁部材10
との間に引張コイルばね21を設け、ソレノイド30は
前記発生力Fには関与せずに閉止弁機能の開閉用のもの
で、前記発生力Fは引張コイルばね21の定点設定によ
り得られ、流量が一定制御できるようにした閉止弁機能
付き定流量制御弁である。または、図16に示されるよ
うに、前記発生力Fの外部操作手段としてソレノイド3
0と圧縮コイルばね22が使用され、ソレノイド30に
より進退動作される制御弁部材10と弁筐体1の底部3
cとの間に圧縮コイルばね22を設け、ソレノイド30
は前記発生力Fには関与せずに閉止弁機能の開閉用のも
ので、前記発生力Fは圧縮コイルばね22の定点設定に
より得られ、流量が一定制御できるようにした閉止弁機
能付き定流量制御弁である。
【0027】このように、請求項1記載の差圧制御方式
によるもので、制御弁部材に対するソレノイドによる閉
止弁機能を具備し、外部操作手段として制御弁部材を開
弁方向に付勢するコイルばねよるばね力により、制御弁
部材に作用させる前記発生力を得て、流量の一定制御を
可能とするよう構成した閉止弁機能付き定流量制御弁と
しての流量制御弁なので、流体の供給圧力が変動する場
合に対応できると共に、流量が一定制御でき、しかも、
閉止弁機能等を含め1つの機器としてまとめたものとな
る。
【0028】また、請求項7記載の発明は、弁筐体内
に、前記流水路、入水口、出水口、主弁座、主弁口、ダ
イヤフラム、背圧室、主弁体、一次圧力室、二次圧力
室、連通孔、パイロット弁孔、制御弁部材、パイロット
弁、差圧板を備え、請求項1記載の差圧制御方式による
前記流量制御方法が適用される流量制御弁であって、前
記弁筐体と前記制御弁部材との間に介設されるコイルば
ねを備え、このコイルばねによるばね力により前記制御
弁部材に作用させる前記発生力を得て、流量の一定制御
を可能とするよう構成したことを特徴としている。
【0029】具体的には、例えば、図12において、前
記発生力Fの外部操作手段であるモータ18及びねじ送
り機構20を廃止して、引張コイルばね21のみで対応
し、この引張コイルばね21により予め定点設定された
前記発生力Fに対応して、流量が一定制御できるように
した定流量制御弁である。または、図13において、前
記発生力Fの外部操作手段であるモータ18及びねじ送
り機構20を廃止して、圧縮コイルばね22のみで対応
し、この圧縮コイルばね22により予め定点設定された
前記発生力Fに対応して、流量が一定制御できるように
した定流量制御弁である。
【0030】このように、請求項1記載の差圧制御方式
によるもので、弁筐体と制御弁部材との間に介設される
コイルばねによるばね力により制御弁部材に作用させる
前記発生力を得て、流量の一定制御を可能とするよう構
成した定流量制御弁としての流量制御弁なので、流体の
供給圧力が変動する場合に対応できると共に、流量が一
定制御できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る流量制御方
法の制御方式と流量制御弁の実施の各形態例を図3から
図16に基づいて説明する。
【0032】<制御方式の概要>先ず、本発明による新
たな制御方式を説明する前に、従来の制御方式について
説明する。従来における圧力または流量制御の方法は、
前述したガバナーも同様であるが、前記特公昭63−4
3632号公報に開示されている圧力制御技術に代表さ
れるものである。即ち、この従来の制御方法は、通称、
二次圧制御方式と言われるもので、ガスも含めた流体の
圧力または流量を制御できる唯一の方法として古くから
知られているものである。
【0033】図2は前記特公昭63−43632号公報
の第1図(従来例)に相当するものの主要部を示したも
のであり、図示のように、弁体の上流側の一次圧力室の
圧力をP10、弁体の下流側の二次圧力室の圧力をP2
0、弁体の受圧面積をSvX、ダイヤフラムの受圧面積
をSdXとし、また、ダイヤフラムを境にして弁体の反
対側に働くFXはばね力であるとすると、流体が流れて
いる場合において、次のように力バランスする。 FX+P10・SvX−P10・SdX−P20・Sv
X=0 P20=(FX+P10・SvX−P10・SdX)/
SvX ここで、SvXとSdXはほぼ等しくなるようにしてあ
るので、P10・SvXとP10・SdXの力は相殺さ
れる。これを整理すると、 P20≒FX/SvX となる。
【0034】そして、出水口流量(QX)はこの安定供
給されるP20によって決まる。即ち、 QX=αAX√(2g・P20/r) ここで、αは係数、AXは出水口面積、gは重力の加速
度、rは流体の比重である。このように、α,g,rは
係数並びに定数であることから整理すると、 QX∝AX√(P20) となる。従って、流量QXは二次圧力P20に依存する
ことが大であり、このことから従来の圧力制御方法は、
通称、二次圧制御方式と呼ばれている。従来の制御方法
は以上のような特徴があり、以降では、従来の圧力制御
方法を二次圧制御方法と呼ぶ。
【0035】次に、本発明による新たな制御方式を説明
する。なお、本発明の制御方法は、従来の通称に対応し
て表現すれば、後述するように、差圧に依存することか
ら差圧制御方式と呼ぶことができるものである。図3は
本発明の概要並びに新たな制御方式を説明するための構
成図で、閉弁状態を示した図であり、図4は同じく開弁
状態を示した図である。先ず、図3において、1は弁筐
体、2は入水口、3は出水口、4は入水口2から出水口
3に至る通水路を閉止するための主弁座で、4aは主弁
口であり、この主弁口4aは、主弁座4から下流側(実
態面では後述する差圧板13の作動範囲)は垂直に設け
たものとなっている。また、5は主弁座4を閉止する主
弁体、6は可撓性のダイヤフラムであり、ダイヤフラム
6は、内側を主弁体5の環状外周面に、外側を弁筐体1
内側に気密状に装着され、一次圧力室7と背圧室8、更
には、二次圧力室9を形成する。
【0036】主弁体5には、その中央部に背圧室8から
二次圧力室9に通じるパイロット弁孔5aとパイロット
弁座5bが設けられていて、パイロット弁孔5aには後
述する制御弁部材10が貫通するように設けられる。こ
の制御弁部材10は、図中上部から下部に向かって、摺
動部材であるプランジャー11とパイロット弁座5bに
着座するパイロット弁12、更には、パイロット弁12
と適切な距離をとって差圧板13が軸13aの連係によ
り、軸上に一体で構成されている。なお、パイロット弁
12と差圧板13の前述した適切な距離とは、主弁体5
の弁開によって流れ来る流体の整流域、並びに圧力安定
域、更には、主弁リフト量等を考慮したものとなってい
る。また、一次圧力室7と背圧室8とは連通路14によ
って連通されたものとなっている。
【0037】そして、プランジャー11は、後述する如
く流量設定値対応の発生力Fを外部から器内へ連係させ
る役目と、制御弁部材10の姿勢制御精度向上のための
役目を有するものである。ここで、発生力Fの器内への
連係役は、このプランジャー11に必ずしも限定するも
のではない。例えば、後述する第5の実施の形態例で
は、ばね制御軸20eがこの役目を果たすものとなって
いる。なお、プランジャー11を外部から操作する手段
についての具体例は、後述する実施の形態例で説明す
る。
【0038】図3は流量制御弁機能は機能停止の状態、
所謂操作待ちの状態にあり、これを通常状態という。こ
の通常状態において、パイロット弁12は常に閉弁して
いる。この時の閉弁着座力fは、後述する一次圧力P1
が連通路14を通じ背圧室8に導入されたときにおいて
閉止できるだけの能力があれば、制御弁部材10の自重
でもよい。また、自重が小さすぎて閉止能力がない場合
は、自重を補うだけの小力な閉弁用ばね(図示せず)を
設けて対処してもよい。
【0039】以下に、本発明の新たな制御方式を次の項
目順に従って説明する。 1)閉止弁機能 2)外部操作による主弁体5の開閉制御 3)流量制御弁機能 4)流量比例制御機能 5)全体のまとめ(作用並びに動作)
【0040】1)閉止弁機能 図3において、Sdはダイヤフラム6の受圧面積、Sv
は主弁口4aの面積であり、背圧室8はパイロット弁1
2が閉じられた状態にあり、一次圧力P1は一次圧力室
7並びに連通孔14を通じた背圧室8に充満していて、
主弁体5は主弁口面積Sv分の発生力の差から閉弁状態
にある。即ち、 Sd・P1>(Sd−Sv)P1 ・・・(1) の発生力の差から閉弁側に力が作用する。但し、この場
合、説明が複雑になることからパイロット弁孔5aの面
積並びに制御弁部材10の軸面積は無視したものとなっ
ている。この発生力の差は、(1)式で明らかなよう
に、P1が変動しても崩れることがなく、閉弁状態は安
定して持続することができるものである。閉止弁機能を
解除するには、制御弁部材10を引き上げてパイロット
弁12を開け、背圧室8の圧力を下げることで成し得
る。
【0041】2)外部操作による主弁体5の開閉制御 図4において、Qは出水口3の流量、Q1は連通孔14
の流量、Q2はパイロット弁12の通過流量、Q3は主
弁体5の通過流量、A1は連通孔14の面積、A2はパ
イロット弁12のリフト通過孔面積、A3は差圧板13
の受圧面積、A4は差圧板13周りの環状通過孔面積
(=Sv−A3)である。また、この図4はある条件の
もとに流量比例制御弁が動作している状態を示したもの
で、背圧室8はパイロット弁12の開弁により流量Q2
があって、図3の状態から変化して圧力P2となる。な
お、P3は二次圧力室9の圧力、P4は差圧板13の通
過後の圧力である。この時の出水口3の流量Qを構成す
るものは、主弁側から流れるQ3と、連通孔14を介し
てパイロット弁側から流れるQ2である。即ち、 Q=Q2+Q3 である。このQ2は、ダイヤフラム6と一体の主弁体5
を制御するために必要とされるもので、主弁体5の通過
流量Q3と比較して、その量は極少量であると考えられ
る。
【0042】ところで、一般的にダイヤフラム、ダイヤ
フラムと一体の主弁体、ソレノイド付きのパイロット弁
等としては、便器等の洗浄水供給弁として古くから使用
されているフラッシュバルブの弁構造がある。そのフラ
ッシュバルブとの相違点は、本発明におけるパイロット
弁12には、下流側に差圧板13が一体で設けられてい
ることである。この差圧板13は、本発明では後述する
如く重要な働きをするものであり、この差圧板13があ
ることによって、次のバランス式等が成立するものと考
えられる。即ち、図4において、圧力による力バランス
は、 P1(Sd−Sv)+P3・Sv−P2・Sd=0 但し、この場合、制御弁部材10のプランジャー軸面積
並びにパイロット弁孔面積等は、説明が複雑になること
から無視したものとなっている。
【0043】この式を以下のように移項して、 P1(Sd−Sv)+P3・Sv=P2・Sd Sv,Sdで括り、式を整理すると、 (P1−P2)Sd=(P1−P3)Sv ・・・(2) ここで、 P1−P2=ΔP1(差圧)、P2−P3=ΔP2(差圧) であり、両式から、 P1−P3=ΔP1+ΔP2 これらを前記()式に代入すると、 ΔP1・Sd=(ΔP1+ΔP2)Sv ΔP1(Sd−Sv)=ΔP2・Sv 即ち、 ΔP1/ΔP2=Sv/(Sd−Sv)=(圧力バランスにおいて一定) ・・・(3)
【0044】次に、流量バランスを考えれば、前述のよ
うに圧力による力バランスが成立するとすると、背圧室
8の入りQ1と出Q2の流量は同じものであると考えら
れる。従って、 Q1=Q2 前述した従来技術の二次圧制御方式で使用した簡略式を
使って更に展開すると、 A1√(ΔP1)=A2√(ΔP2) 即ち、 ΔP1/ΔP2=(A2/A1)2乗=(流量バランスにおいて一定) ・・・(4) 従って、前記(3)式と前記(4)式とは同一ベースで
評価することができる。 ΔP1/ΔP2=Sv/(Sd−Sv)=(A2/A1)2乗=一定 ・・・(5)
【0045】この(5)式の意味するところを、関係構
成部の動作面に置き換えて検討すると、図の状態から制
御弁部材10を外部からの制御信号により軸方向に引き
上げた場合は、(5)式の条件が確保されるため、主弁
体5が制御弁部材10に追随するようにほとんど同時に
引き上げられる。また、制御弁部材10を軸方向に引き
下げた場合も、主弁体5は、同様に前記(5)式の条件
が確保されるため、追随動作をして下降し、制御弁部材
10の引き下げ動作を更に続ける指令を出し続けた場合
は、最終的に主弁体5が主弁座4に達し、完全閉弁に至
ることとなる。即ち、主弁体5は、制御弁部材10によ
って開弁から閉弁に至るまで自由に制御できることを意
味するものである。
【0046】3)流量制御弁機能 前述した通り、出水口3の流量は、 Q=Q2+Q3 である。ここで、Q2については、これからの説明を容
易にするためと、微量であることもあって無視すること
とし、以降では、 Q=Q3 とする。図4において、Fは、外部信号を受け、ある流
量設定値に対応した発生力である。この発生力Fに対抗
する力とのバランス式は、 F−ΔP3・A3=0 ・・・(6) 但し、ΔP3(差圧)=P3−P4 また、この時の主弁体5の開弁通過流量は、 Q∝A4√(ΔP3) ・・・(7) 前記(6)式を展開して代入すると、 Q∝A4√(F/A3) ・・・(8)
【0047】即ち、(8)式から流量Qは、発生力Fに
依存することが大であり、発生力Fを外部から制御して
やることによって、Qは適宜決定することができるもの
である。このとき、当然ながら、発生力Fと比例関係に
ある差圧ΔP3も変化している。このように、本発明に
よる制御方式は、差圧ΔP3に依存することが大である
ことから、差圧制御方式と呼べるものである。これによ
って、前述した従来技術の二次圧制御方式との差異は明
確である。従って、以降では、本発明の制御方式を差圧
制御方式と呼ぶこととする。なお、前記発生力Fを外部
信号によって対応しない固定されたものとして考える
と、単なる定流量制御弁として使用できるものとなる。
【0048】4)流量比例制御機能 図4に示す状態は、前述の通り、設定値に対応した発生
力Fに対して流量Qが安定制御状態にあることを示した
ものである。また、図5は変動する供給圧力P1に対す
る流量特性線図を示したものである。なお、本出願人に
よる機能確認用試作段階においても、これと同等の機能
が確認されている。始めに、図5において、図の状態か
ら流量を増量側で、FからF1に設定変更した場合を想
定して考察する。ここで、F1は増量指示を含んだ流量
に対応した発生力、ΔF1は増量に対応した発生力、
Q′は増量後の増量分を含む流量、P3′は増量後の二
次圧力、P4′は増量後の差圧板通過後の圧力、ΔP
3′は増量後の差圧である。
【0049】従って、増量後の前記(6)式相当は、 F1=F+ΔF1=ΔP3′・A3 ・・・(9) ΔP3′=P3′−P4′ 増量後の前記(8)式相当は、 Q′∝A4√(ΔP3′) ・・・(10) Q′∝A4√((F+ΔF1)/A3) ・・・(11) 即ち、この(11)式と前記(8)式との比較から、増
量後の流量Q′は増量に対応した発生力ΔF1だけ増量
したものであることが解る。
【0050】また、図5において、流量を減量側で、F
からF2に設定変更した場合、F2は減量指示を含んだ
流量に対応した発生力、ΔF2は減量に対応した発生
力、Q″は減量分を含んだ流量、P3″は減量後の二次
圧力、P4″は減量後で差圧板通過後の圧力、ΔP3″
は減量後の差圧である。 F2=F−ΔF2=ΔP3″・A3 ・・・(12) ΔP3″=P3″−P4″ Q″∝A4√((F−ΔF2)/A3) ・・・(13) 即ち、この(13)式と前記(8)式との比較から、減
量後の流量Q″は減量に対応した発生力ΔF2だけ減量
したものであることが解る。以上の通り、外部操作によ
る設定値に対し、このように流量が的確に増減でき、し
かも、その量を一定に持続制御できることから、流量比
例制御機能が証明される。
【0051】5)全体のまとめ(作用並びに動作) 本発明の流量比例制御弁は、操作待ちのときは図3の通
常状態であって、上流側から管路への流体の侵入を完全
に阻止した所謂閉止弁機能状態にある。この状態におい
て、外部から信号を受けて制御弁部材10は自重並びに
閉弁用ばね力fに抗して、流量設定値に対応した発生力
Fで引き上げられると、制御弁部材10と一体のパイロ
ット弁12が上げられ、パイロット弁孔5aが開けられ
る。図4の状態は、このパイロット弁12によって開始
されるに至ったものである。これによって、背圧室8で
は一次圧力P1から圧力P2に変化し、Q1が流れ、前
記(4)式の関係が成立して主弁体5を引き上げ、主弁
座4を開弁する。このパイロット弁12の弁開によって
主弁口4aには流量Q3が流れ、パイロット弁12と一
体の差圧板13を境にして差圧ΔP3が発生し、前記
(6)式の関係で発生力Fと対抗してバランスする。こ
のバランス位置が、主弁体5の開弁量を決定して、流量
Qを制御するものである。
【0052】更に詳細には、何等かの状況下で前記差圧
ΔP3を増加しようとするような場面が発生した場合
は、発生力Fに抗してパイロット弁12を引き下げ、前
記(5)式の関係にある主弁体5のリフト量を間接的に
減少させて、Qを設定値に制御する。また、何等かの状
況下で前記差圧ΔP3を減少しようとするような場面が
発生した場合は、前述とは逆に、発生力Fによってパイ
ロット弁12を引き上げ、前記(5)式の関係にある主
弁体5のリフト量を間接的に増加させて、Qを設定値に
制御する。このように、差圧ΔP3を常にキャッチして
主弁体5のリフト量を微調整し、設定値流量に制御しよ
うとするものである。なお、使用を完了し、前述の通常
状態に至るには、外部からの操作信号で前記発生力Fを
OFFにする。こうすると、制御弁部材10は閉弁用ば
ね力fによって下がり、パイロット弁12は閉弁する。
【0053】次に、以上のような本発明の差圧制御方式
による流量制御方法を具現する流量制御弁の各実施形態
例について順に説明する。なお、以降の各実施形態例に
おいて、各図に付した符号の内、前述した図3、図4に
おける同様の機能を有する部位には同じ符号を付して、
その説明の重複を避け、特徴部分に絞って説明する。
【0054】<第1の実施の形態例>図6は本発明を適
用した第1の実施の形態例としての流量制御弁(流量比
例制御弁)を示す縦断面図で、図7はその出水口部を示
すA矢視図である。この第1の実施の形態例は、制御弁
部材10のプランジャー11に作用させる発生力Fが外
部から操作される手段として、図6に示すように、ソレ
ノイド15を使用したものである。即ち、弁筐体1は、
図6に示したように、入水口2と出水口3を有する本体
部1aと、有底筒状に突出するプランジャー摺動パイプ
1fを有する蓋部1bとに、ダイヤフラム6の取付位置
を境として分割されいて、本体部1aの大口径開放部1
cに蓋部1bの環状筒部1eが気密的に嵌合されてい
る。そして、プランジャー摺動パイプ1fの外側には、
ソレノイド15がそのボビー孔を被せるようにして組み
付けられ、このソレノイド15は、複数の小ねじ16に
よって本体部1aに固定され、この時、蓋体1bとダイ
ヤフラム6の外周縁も本体部1aに固定される。なお、
ダイヤフラム6の外周縁は、大口径開放部1cの段部1
dに位置して、環状筒部1eの端面との間で気密的に挟
持されている。
【0055】ここで、ソレノイド15は、プランジャー
11に前記発生力Fを作用させる磁場の強さが、電流密
度で決まるよう調整されているものであり、即ち、電流
を制御することによって磁場の強さを適切に決めること
ができるものである。従って、プランジャー11の材質
としては、鉄系磁性体が適切である。また、実際に流量
を制御するに当たっては、制御流量値に対する磁場の強
さ(発生力F)と制御電流との関係データを収集して決
めたものが使用される。
【0056】さらに、図6に示したように、ダイヤフラ
ム6の中心部に気密的に設けられた主弁体5の着座面5
fは、截頭円錐形をしていて、主弁口4aへの着座時に
際し主弁座4の稜線部に案内されてセンターリングされ
る機能を有している。これにより、閉弁機能の確実性を
向上し、また、着座面5fが傾斜していることから、そ
の分、閉弁動作が緩慢となって、弁の振動発生を抑制さ
せたものとなっている。そして、主弁体5の着座面5f
と反対側で背面室8側には、環状筒部1eの内面を摺動
する円板状案内板5cが筒体5dを介して一体に設けら
れている。この円板状案内板5cには、流体流通のため
の切欠溝5eが、円板状案内板5cを円周方向に分断す
るように複数個設けられている。この切欠溝5eによ
り、連通路14からの流体が背圧室8の全体に分散容易
となる。
【0057】ここで、制御弁部材10は、組立性を考慮
して、主弁口4a内に配置される差圧板13側と、截頭
円錐形をしたパイロット弁12及びプランジャー11部
分とに分割されていて、差圧板13の弁軸13aがパイ
ロット弁12の付け根部内に嵌合して一体となってい
る。また、パイロット弁12の截頭円錐形の形状は、主
弁体5の着座面5fの機能と同様、閉弁機能の向上と、
弁の振動発生を抑制する機能等を考慮したことによる。
【0058】そして、制御弁部材10において、プラン
ジャー11は、プランジャー摺動パイプ1fに対し摺動
自在で、かつ、Oリング11aにより気密が確保されて
いる。また、下流側の差圧板13は、その軸方向に延び
たガイド軸10bが、図7にも示すように、出水口3に
跨って設けられた腕体3aの軸受孔に摺動自在に嵌合さ
れており、これにより、姿勢制御精度が確保されたもの
となっている。なお、腕体3aと差圧板13との軸方向
の隙間は、主弁体5及びパイロット弁12等の各着座面
に摩滅が生じた場合においても、互いに接触しないよう
距離が確保されている。また、腕体3aは、組立工程に
おいて、制御弁部材10の支持部材となるものである。
【0059】さらに、制御弁部材10のプランジャー1
1の中心には、連通孔10aが二次圧力室9からプラン
ジャー摺動パイプ1fの最先端底部空間1gに向かって
形成されている。この連通孔10aは、二次圧力室9の
前記圧力P3の作用によって制御弁部材10に働く力の
相殺を行うものである。従って、この連通孔10aの存
在によりプランジャー11の受圧面積は、パイロット弁
孔5aの面積とほぼ同じものとなっている。なお、連通
孔10aは、制御弁部材11の更なる小型化を狙うよう
な場合には、穿設加工が困難になることが予測されるこ
とから、そのような場合は、図6に二点鎖線で示した外
部連通路10a′により、二次圧力室9とプランジャー
摺動パイプ1fの最先端底部空間1gとを直接連通させ
るようにしても、同等の機能が得られる。また、主弁体
5において、截頭円錐形をした着座面5fからパイロッ
ト弁孔5a及びパイロット弁座5bにかけた表面には、
図示しないが、ゴムやプラスチックを始めとする弾性部
材が、例えば、密着コーティング、接着取り付け、或い
は組み付け等の方法により設けておくことで、閉弁時の
シール性を更に向上させることができる。
【0060】以上のような第1の実施の形態例による構
成の流量制御弁、即ち、流量比例制御弁によれば、前述
した新たな制御方式の概要において、特に、前記5)全
体のまとめで説明したと同様の作用並びに動作を得るこ
とができる。
【0061】<第2の実施の形態例>図8は本発明を適
用した第2の実施の形態例としての流量制御弁(流量比
例制御弁)の差圧板近傍を示す部分縦断面図で、図9は
その差圧板を示すB矢視図である。この第2の実施の形
態例は、前述した第1の実施の形態例を基本構造とし
て、差圧板13の周りに改良を施したものである。即
ち、前述した第1の実施の形態例における前記環状通過
孔面積A4が、図8及び図9に示すように、差圧板13
の周囲に複数(図示例では放射状に4個)の切欠孔A
4′として分割設定されている。この場合、前述した第
1の実施の形態例における前記ガイド軸10bと前記腕
体3aの軸受孔との関係による姿勢制御精度機能につい
ては、差圧板13の外周面が主弁口4aの内周面を摺動
するようにしたことで対応している。また、前述した第
1の実施の形態例における前記腕体3aと差圧板13と
の軸方向の隙間については、組立性向上等と同機能を果
たすものが、出水口3の内周に設けられた段部3a′と
なっている。なお、他の構成については、前述した第1
の実施の形態例のものと全て同じである。
【0062】<第3の実施の形態例>図10は本発明を
適用した第3の実施の形態例としての流量制御弁(流量
比例制御弁)の差圧板近傍を示す部分縦断面図で、図1
1はその差圧板を示すC矢視図である。この第3の実施
の形態例も、前述した第2の実施の形態例と同様に、前
述した第1の実施の形態例を基本構造として、差圧板1
3の周りに改良を施したものである。即ち、前述した第
1の実施の形態例における前記環状通過孔面積A4が、
図10及び図11に示すように、主弁口4aの内周面に
複数(図示例では放射状に8個)の切欠溝A4″として
分割設定されている。なお、他の構成については、前述
した第2の実施の形態例のものと全て同じである。
【0063】<第4の実施の形態例>図12は本発明を
適用した第4の実施の形態例としての流量制御弁(流量
比例制御弁)を示す縦断面図である。この第4の実施の
形態例は、制御弁部材10のプランジャー11に作用さ
せる発生力Fが外部から操作される手段として、図12
に示すように、モータ18と引張コイルばね21を使用
したものである。即ち、図12において、18はエンコ
ーダ(またはポジションメータ)付きDCモータ、19
は減速機、20はねじ送り機構、21は引張コイルばね
である。引張コイルばね21は、プランジャー摺動パイ
プ1fの内部にあって、その一端がプランジャー11の
端部取付孔に、また、他端が摺動部材20aの取付孔
に、それぞれ引っかけて取り付けられ、摺動部材20a
の軸方向の動きをばねの発生力として制御弁部材10に
作用させるようになっている。なお、プランジャー11
には、シールのためのOリング11aが設けられてい
る。プランジャー11の材質は、プランジャー11が姿
勢制御精度を目的としたものであるから、前述した第1
の実施の形態例のような鉄系に限定する必要はない。ま
た、摺動部材20aには、シールのためのOリング20
eが設けてあるため、摺動によって前記二次圧力P3が
外へ漏れるようなことはない。
【0064】そして、摺動部材20aの外側端部の嵌合
溝20bは、減速機19の歯車19aと噛み合うキャッ
プ状の大幅歯車20cの底板20dの穿設孔と回転自在
な係合関係にある。また、大幅歯車20cの内面には、
ねじが全面に設けられていて、プランジャー摺動パイプ
1fの外形部ねじ1hが螺合している。従って、DCモ
ータ18がエンコーダの設定値に応じた回転量(回転角
度)を回動すると、大幅歯車20cがプランジャー摺動
パイプ1fの外形部ねじ1h上を回転しながら軸方向に
移動する。この大幅歯車20cの移動量は、摺動部材2
0aを介して引張コイルばね21に伸び量または縮み量
として作用する。この引張コイルばね21に伸び量また
は縮み量は、制御弁部材10のプランジャー11に作用
させる前記発生力Fとなるものである。なお、DCモー
タ18は、ステッピングモータや超音波モータ等を使用
することも可能であり、そうすれば、制御機器として更
に小型化が期待できる。
【0065】以上のような第4の実施の形態例による構
成の流量制御弁、即ち、流量比例制御弁によっても、前
述した新たな制御方式の概要において、特に、前記5)
全体のまとめで説明したと同様の作用並びに動作を得る
ことができる。
【0066】<第5の実施の形態例>図13は本発明を
適用した第5の実施の形態例としての流量制御弁(流量
比例制御弁)を示す縦断面図である。この第5の実施の
形態例は、制御弁部材10のプランジャー11に作用さ
せる発生力Fが外部から操作される手段として、図13
に示すように、モータ18と圧縮コイルばね22を使用
したものである。ここで、前述した各実施形態例では、
前記発生力Fによって制御弁部材10を引き上げるもの
であったが、この第5の実施の形態例は、制御弁部材1
0を押し上げるように作用するものである。即ち、図1
3において、弁筐体1の本体部1aの出水口3は、主弁
口4aの下流側軸上に設けられたばね室3bを中継した
屈曲位置に設けられている。
【0067】また、エンコーダ付きDCモータ18、減
速機19、ねじ送り機構20と連係するキャップ状の大
幅歯車20cは、ばね室3bの底部3cから突出する摺
動パイプ3dのねじ3fと螺合していて、DCモータ1
8の回転量をばね制御軸20eに伝達する。このばね制
御軸20eは、シール用のOリング20gにより気密的
に摺動できる。そして、ばね室3bには、圧縮コイルば
ね22が配置されていて、その上流側の一端が差圧板1
3の下流側ばね座13bに、また、下流側の他端はばね
制御軸20eの室内端に回動自在に取り付けられたばね
座20fに、それぞれ着座している。
【0068】以上のような第5の実施の形態例による構
成の流量制御弁、即ち、流量比例制御弁によっても、前
述した新たな制御方式の概要において、特に、前記5)
全体のまとめで説明したと同様の作用並びに動作を得る
ことができる。
【0069】<第6の実施の形態例>図14は本発明を
適用した第6の実施の形態例としての流量制御弁(手動
可変流量比例制御弁)を示す縦断面図である。この第6
の実施の形態例では、前述した第4の実施の形態例(図
12参照)におけるモータによる駆動部に代えて、手動
用つまみ25を設けたものである。即ち、図14におい
て、25は手動用つまみである流量設定用つまみであ
り、26はプランジャー摺動パイプ1fの端部に設けら
れた流量表示板である。流量設定用つまみ25には、図
示のように、プランジャー摺動パイプ1fの内ねじと螺
合するねじ軸25aが一体に設けられていて、このねじ
軸25aの先端には、引張コイルばね21と連係される
摺動部材20aが回転自在に係合されている。
【0070】ここで、図14は前記図6相当の通常状態
にあるもので、この状態において、流量設定用つまみ2
5は流量表示板26上の図示しない流量目盛りのゼロま
たはOFF位置を指しており、閉止弁機能状態にあっ
て、制御弁部材10には発生力Fが作用していない状態
を示している。また、流量設定用つまみ25を回動して
目標の流量設定値で止めると、ねじ軸25aによって引
張コイルばね21が引き伸ばされて、制御弁部材10に
発生力Fを作用させ、所定の流量が得られる。
【0071】以上のような第6の実施の形態例による構
成の流量制御弁、即ち、手動可変流量比例制御弁によっ
ても、前述した新たな制御方式の概要において、特に、
前記5)全体のまとめで説明したと同様の作用並びに動
作を得ることができる。
【0072】<第7の実施の形態例>この第7の実施の
形態例では、図示しないが、前述した第6の実施の形態
例(図14参照)における引張コイルばね21に代え
て、圧縮コイルばねで対応したものである。圧縮コイル
ばねを使用した例としては、例えば、前述した第5の実
施の形態例(図13参照)における圧縮コイルばね22
が挙げられる。即ち、第7の実施の形態例は、例えば、
前述した第5の実施の形態例におけるモータ駆動部に代
えて、前述した第6の実施の形態例(図14参照)にお
ける流量設定用つまみ25及び流量表示板26に相当す
るものを設けたものとなる。
【0073】以上のような第7の実施の形態例による構
成の流量制御弁、即ち、手動可変流量比例制御弁によっ
ても、前述した新たな制御方式の概要において、特に、
前記5)全体のまとめで説明したと同様の作用並びに動
作を得ることができる。
【0074】<第8の実施の形態例>図15は本発明を
適用した第8の実施の形態例としての流量制御弁(定流
量制御弁)を示す縦断面図である。この第8の実施の形
態例では、前述した新たな制御方式の概要における前記
4)流量比例制御機能を使用せず、前記1)閉止弁機能
と前記3)流量制御弁機能を重要視した場合の定流量制
御弁として、前記発生力Fの発生源として引張コイルば
ね21を使用している。即ち、図15において、30は
ソレノイドであり、このソレノイド30としては、前述
した第1の実施の形態例(図6参照)における前記ソレ
ノイド15のような電流と磁場の関係における線形特性
を必要としないものである。また、このソレノイド30
は、弁筐体1の蓋体1bのプランジャー摺動パイプ1f
の外側に台座31を介して被せるように取り付けて固定
されている。
【0075】そして、プランジャー摺動パイプ1fの内
部にあって、引張コイルばね21の一端と連係する摺動
部材32は、ソレノイド30の磁場領域に配置されてい
る。従って、外部からの信号を受けてソレノイド30が
働いたとき(励磁されたとき)は、摺動部材32が、プ
ランジャー摺動パイプ1fの先端底部に突き当たるまで
図示L寸法分だけ引き上げられる。なお、このL寸法
は、引張コイルばね21の初張力並びに前述した流量設
定値に対応した発生力Fを予め考慮して設定されてい
る。また、摺動部材32の材質は、鉄系磁性体が適切で
あるのは勿論であり、図示例では、この摺動部材32の
中心部に、圧力逃げのための導通孔32aが貫通形成さ
れている。
【0076】ここで、図15は前記図6相当の通常状態
にあるもので、この状態において、パイロット弁12は
閉弁していて、即ち、閉止弁機能が働いた状態にある。
外部からの信号を受けてソレノイド30の励磁により摺
動部材32が、プランジャー摺動パイプ1fの先端底部
に突き当たるまでL寸法分だけ引き上げられる(このL
寸法の設定値に限定される定点設定となっている)と、
引張コイルばね21が発生力Fを得ることとなって、継
続的に設定流量を制御し続ける。従って、このような制
御特性を持つ制御弁は、一般的に、定流量制御弁または
定流量弁と称され、特に、この第8の実施の形態例で
は、前記閉止弁機能も同時に併せ持つことから、閉止弁
機能付き定流量制御弁と呼べるものである。
【0077】<第9の実施の形態例>図16は本発明を
適用した第9の実施の形態例としての流量制御弁(閉止
弁機能付き定流量制御弁)を示す縦断面図である。この
第9の実施の形態例では、前述した第8の実施の形態例
(図15参照)と同様に、閉止弁機能付き定流量制御弁
としているが、前記発生力Fの発生源に圧縮コイルばね
22を使用した点などの面で、前述した第8の実施の形
態例とは大きく異なっている。即ち、図16において、
前述した第8の実施の形態例と同様のソレノイド30が
設けられると共に、プランジャー摺動パイプ1fの内部
にあって、制御弁部材10の上端部には、鉄系磁性体か
らなる摺動部材40と、その上に続いて、小径圧縮コイ
ルばね41が、それぞれ遊合状態で配置されている。摺
動部材40は、ソレノイド30がONしたとき、小径圧
縮コイルばね41のばね力に抗して引き上げられる。
【0078】そして、下流側のばね室3bには、一端が
差圧板13に設けられたばね座13bに、他端が円錐形
状に加工されたばね座42に、それぞれ係止された圧縮
コイルばね22が配置されている。ばね座42は、ばね
室3bの底部3cに突設したボス部3g内に、気密的
で、かつ、螺合関係にあるばね力調節用アジャスター4
3の円錐形頂点部に保持されて、そのばね力調節用アジ
ャスター43と連係がとられている。従って、圧縮コイ
ルばね22のばね力である前記発生力Fは、ばね力調節
用アジャスター43によって、組立調整時に適切に定点
設定される。
【0079】ここで、図16は前記図6相当の通常状態
にあるもので、この状態において、パイロット弁12は
閉弁していて、即ち、閉止弁機能が働いた状態にある。
この状態を持続的に維持するために、前記発生力Fに対
して小径圧縮コイルばね41のばね力が若干大きめに設
定されている。従って、閉弁状態を解除して、出水口3
側に所定の流量を流すには、ソレノイド30をONにし
て、摺動部材40を引き上げ、制御弁部材10の軸方向
の拘束を解除してやると、この制御弁部材10は前述し
た差圧制御方式に従って前記発生力Fに相当する設定流
量を流し続けるに至る。また、使用を停止する場合、ソ
レノイド30をOFFするだけで前述した通常状態まで
自動復帰する。即ち、摺動部材40が小径圧縮コイルば
ね41によって押し下げられ、制御弁部材10を押し下
げてパイロット弁12を閉じ、続いて主弁体5を閉じ
て、前述した通常状態に至る。
【0080】<第10の実施の形態例>この第10の実
施の形態例では、図示しないが、前述した新たな制御方
式の概要における前記3)流量制御弁機能のみを重視し
たものであって、定流量制御弁または定流量弁として使
用されるものである。即ち、第10の実施の形態例は、
前述した第4の実施の形態例(図12参照)におけるモ
ータ18、ねじ送り機構20を廃止すると共に、摺動部
材20aを固定して、引張コイルばね21のばね力によ
る前記発生力Fが定点設定されるようにしている。この
ような定流量制御弁を構成してもよい。
【0081】<第11の実施の形態例>この第11の実
施の形態例では、図示しないが、前述した第10の実施
の形態例と基本的にはほぼ同様のものであって、圧縮コ
イルばねを使用した点が異なるものである。即ち、第1
1の実施の形態例は、前述した第5の実施の形態例(図
13参照)におけるモータ18、ねじ送り機構20を廃
止すると共に、摺動部材20aを固定して、圧縮コイル
ばね22のばね力による前記発生力Fが定点設定される
ようにしている。このような定流量制御弁を構成しても
よい。
【0082】なお、以上の実施の各形態例において、本
発明による各流量制御弁は、前述した通り、各種装置や
工場設備等で使用される水や湯や油等の流体(非圧縮性
流体)の流量制御に使用されるものである。また、本発
明による各流量制御弁の具体的な細部構造等について、
適宜に変更可能であることは勿論である。
【0083】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る流量制御方法によれば、出水口流量Q、差圧板周りの
通過孔面積A4、差圧板前後の差圧ΔP3の関係におい
て、Q∝A4√(ΔP3)の式を満足させて、出水口流
量Qを、制御弁部材に対し外部操作手段により作用させ
る、差圧ΔP3に対応して弁開閉動作方向に沿った発生
力に依存させて主弁座に対する主弁体の開弁量を調整す
ることにより制御する差圧制御方式により流量制御を行
うため、流体の供給圧力が変動する場合に対応すること
ができ、かつ、流量を遠隔制御により比例制御すること
ができる。また、手動による流量の比例制御、定点設定
による流量の一定制御も可能となる。
【0084】そして、請求項2記載の発明に係る流量制
御弁によれば、請求項1記載の差圧制御方式を適用し、
外部操作手段としてのソレノイドに供給する電流量を外
部から操作制御して、制御弁部材に作用させる前記発生
力の増減変更を行う流量比例制御弁であるため、流体の
供給圧力が変動する場合に対応することができると共
に、流量を遠隔制御により比例制御することができ、し
かも、閉止弁機能等を含め1つの機器としてまとめるこ
とができる。従って、機器コストを下げて、制御回路を
簡素化できると共に、生産性を大幅に改善して、量産性
の大幅な向上に寄与することができる。
【0085】また、請求項3記載の発明に係る流量制御
弁によれば、請求項1記載の差圧制御方式を適用し、外
部操作手段としての電動モータの駆動による回動量を直
線運動量に変換して、電動モータの駆動により動作され
る可動部材と制御弁部材との間に介設した引張コイルば
ねへ伸び量として与えるよう電動モータの駆動による回
動量を外部から操作制御して、制御弁部材に作用させる
前記発生力の増減変更を行う流量比例制御弁であるた
め、流体の供給圧力が変動する場合に対応することがで
きると共に、流量を遠隔制御により比例制御することが
でき、しかも、閉止弁機能等を含め1つの機器としてま
とめることができる。従って、機器コストを下げて、制
御回路を簡素化できると共に、生産性を大幅に改善し
て、量産性の大幅な向上に寄与することができる。
【0086】また、請求項4記載の発明に係る流量制御
弁によれば、請求項1記載の差圧制御方式を適用し、外
部操作手段としての電動モータの駆動による回動量を直
線運動量に変換して、電動モータの駆動により動作され
る可動部材と制御弁部材との間に介設した圧縮コイルば
ねへ縮み量として与えるよう電動モータの駆動による回
動量を外部から操作制御して、制御弁部材に作用させる
前記発生力の増減変更を行う流量比例制御弁であるた
め、流体の供給圧力が変動する場合に対応することがで
きると共に、流量を遠隔制御により比例制御することが
でき、しかも、閉止弁機能等を含め1つの機器としてま
とめることができる。従って、機器コストを下げて、制
御回路を簡素化できると共に、生産性を大幅に改善し
て、量産性の大幅な向上に寄与することができる。
【0087】また、請求項5記載の発明に係る流量制御
弁によれば、請求項1記載の差圧制御方式を適用し、外
部操作手段としての流量設定用操作部材の操作量を、流
量設定用操作部材の操作により動作される可動部材と制
御弁部材との間に介設した引張コイルばねへ伸び量とし
て与えるよう外部から手動操作して、制御弁部材に作用
させる前記発生力の増減変更を行う手動可変流量比例制
御弁であるため、流体の供給圧力が変動する場合に対応
することができると共に、流量を手動操作により増減制
御することができ、しかも、閉止弁機能等を含め1つの
機器としてまとめることができる。従って、機器コスト
を下げ、生産性を大幅に改善して、量産性の大幅な向上
に寄与することができる。
【0088】また、請求項6記載の発明に係る流量制御
弁によれば、請求項1記載の差圧制御方式を適用し、制
御弁部材に対するソレノイドによる閉止弁機能を具備
し、外部操作手段として制御弁部材を開弁方向に付勢す
るコイルばねよるばね力により、制御弁部材に作用させ
る前記発生力を得て、流量の一定制御を行う閉止弁機能
付き定流量制御弁であるため、流体の供給圧力が変動す
る場合に対応することができると共に、流量を一定制御
することができ、しかも、閉止弁機能等を含め1つの機
器としてまとめることができる。従って、機器コストを
下げて、制御回路を簡素化できると共に、生産性を大幅
に改善して、量産性の大幅な向上に寄与することができ
る。
【0089】また、請求項7記載の発明に係る流量制御
弁によれば、請求項1記載の差圧制御方式を適用し、弁
筐体と制御弁部材との間に介設されるコイルばねによる
ばね力により制御弁部材に作用させる前記発生力を得
て、流量の一定制御を行う定流量制御弁であるため、流
体の供給圧力が変動する場合に対応することができると
共に、流量を一定制御することができる。従って、機器
コストを下げ、生産性を大幅に改善して、量産性の大幅
な向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】流量制御弁に至るまでの給水管路と各制御機器
を示した一般的な配置図である。
【図2】従来からの制御方式を説明するための構成図で
ある。
【図3】本発明の概要並びに新たな制御方式を説明する
ための構成図で、閉弁状態を示した図である。
【図4】図3と同じく本発明の概要並びに新たな制御方
式を説明するための構成図で、開弁状態を示した図であ
る。
【図5】本発明の流量比例制御特性を説明するための流
量特性線図である。
【図6】本発明を適用した第1の実施の形態例としての
流量制御弁を示す縦断面図である。
【図7】図6の出水口部を示すA矢視図である。
【図8】本発明を適用した第2の実施の形態例としての
流量制御弁の差圧板近傍を示す部分縦断面図である。
【図9】図8の差圧板を示すB矢視図である。
【図10】本発明を適用した第3の実施の形態例として
の流量制御弁の差圧板近傍を示す部分縦断面図である。
【図11】図10の差圧板を示すC矢視図である。
【図12】本発明を適用した第4の実施の形態例として
の流量制御弁を示す縦断面図である。
【図13】本発明を適用した第5の実施の形態例として
の流量制御弁を示す縦断面図である。
【図14】本発明を適用した第6の実施の形態例として
の流量制御弁を示す縦断面図である。
【図15】本発明を適用した第8の実施の形態例として
の流量制御弁を示す縦断面図である。
【図16】本発明を適用した第9の実施の形態例として
の流量制御弁を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 弁筐体 2 入水口 3 出水口 4 主弁座 5 主弁体 6 ダイヤフラム 7 一次圧力室 8 背圧室 9 二次圧力室 10 制御弁部材 11 プランジャー 12 パイロット弁 13 差圧板 14 連通路 15 ソレノイド 16 小ねじ 18 モータ 19 減速機 20 ねじ送り機構 21 引張コイルばね 22 圧縮コイルばね 25 流量設定用つまみ 26 流量表示板 30 ソレノイド 31 台座 32 摺動部材 40 摺動部材 41 圧縮コイルばね 42 ばね座 43 ばね力調節用アジャスター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05D 7/01 F16K 31/06 340 F16K 31/126 G05D 16/06

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入水口から出水口に至る流水路中に設け
    た主弁座と、 背圧室を有するダイヤフラムの中心部に設けられ、前記
    主弁座に対向して配置されて前記流水路の開閉を行う主
    弁体と、 前記ダイヤフラムを境に前記入水口側の一次圧力室と、 前記ダイヤフラムを境に前記出水口側の二次圧力室と、 前記一次圧力室と前記背圧室を連通する連通孔と、 前記背圧室と前記二次圧力室を連通するパイロット弁孔
    と、 前記パイロット弁孔を貫通するように設けた制御弁部材
    と、 を備え、 前記制御弁部材が、 前記パイロット弁孔を閉弁するためのパイロット弁と、 前記主弁座から前記出水口側の主弁口内に設けた差圧板
    と、 を一体化してなるもので、 前記出水口の流量を前記制御弁部材に対し外部から操作
    される外部操作手段により作用させた弁開閉動作方向に
    沿った発生力により設定対応可能とした流量制御弁を用
    い、 前記出水口の流量をQ、前記差圧板の周りの通過孔面積
    をA4、前記差圧板の前後の差圧をΔP3として、次式 Q∝A4√(ΔP3) の関係を成立させて、 前記出水口流量Qを、前記制御弁部材に作用させる、前
    記差圧ΔP3に対応した前記発生力に依存させて前記主
    弁座に対する前記主弁体の開弁量を調整することにより
    制御することを特徴とする差圧制御方式による流量制御
    方法。
  2. 【請求項2】 弁筐体内に、入水口から出水口に至る流水路と、 この流水路中に設けた主弁座と、 背圧室を有するダイヤフラムの中心部に設けられ、前記
    主弁座に対向して配置されて前記流水路の開閉を行う主
    弁体と、 前記ダイヤフラムを境に前記入水口側の一次圧力室と、 前記ダイヤフラムを境に前記出水口側の二次圧力室と、 前記一次圧力室と前記背圧室を連通する連通孔と、 前記背圧室と前記二次圧力室を連通するパイロット弁孔
    と、 前記パイロット弁孔を貫通するように設けた制御弁部材
    と、 を備え、 前記制御弁部材が、 前記パイロット弁孔を閉弁するためのパイロット弁と、 前記主弁座から前記出水口側の主弁口内に設けた差圧板
    と、 を一体化してなり、 前記出水口の流量を前記制御弁部材に対し外部から操作
    される外部操作手段により作用させた弁開閉動作方向に
    沿った発生力により設定対応可能で、 請求項1記載の
    記式の関係成立に基づいて前記出水口流量Qを制御する
    差圧制御方式による流量制御弁であって、前記外部操作手段 としてのソレノイドを備え、 このソレノイドに供給する電流量を外部から操作制御し
    て、前記制御弁部材に作用させる前記発生力の増減変更
    を可能とするよう構成したことを特徴とする流量制御
    弁。
  3. 【請求項3】 弁筐体内に、入水口から出水口に至る流水路と、 この流水路中に設けた主弁座と、 背圧室を有するダイヤフラムの中心部に設けられ、前記
    主弁座に対向して配置されて前記流水路の開閉を行う主
    弁体と、 前記ダイヤフラムを境に前記入水口側の一次圧力室と、 前記ダイヤフラムを境に前記出水口側の二次圧力室と、 前記一次圧力室と前記背圧室を連通する連通孔と、 前記背圧室と前記二次圧力室を連通するパイロット弁孔
    と、 前記パイロット弁孔を貫通するように設けた制御弁部材
    と、 を備え、 前記制御弁部材が、 前記パイロット弁孔を閉弁するためのパイロット弁と、 前記主弁座から前記出水口側の主弁口内に設けた差圧板
    と、 を一体化してなり、 前記出水口の流量を前記制御弁部材に対し外部から操作
    される外部操作手段により作用させた弁開閉動作方向に
    沿った発生力により設定対応可能で、 請求項1記載の
    記式の関係成立に基づいて前記出水口流量Qを制御する
    差圧制御方式による流量制御弁であって、前記外部操作手段 としての電動モータと、この電動モー
    タの駆動により動作される可動部材と前記制御弁部材と
    の間に介設した引張コイルばねとを備え、 前記電動モータの駆動による回動量を直線運動量に変換
    して、前記引張コイルばねへ伸び量として与えるよう前
    記電動モータの駆動による前記回動量を外部から操作制
    御して、前記制御弁部材に作用させる前記発生力の増減
    変更を可能とするよう構成したことを特徴とする流量制
    御弁。
  4. 【請求項4】 弁筐体内に、入水口から出水口に至る流水路と、 この流水路中に設けた主弁座と、 背圧室を有するダイヤフラムの中心部に設けられ、前記
    主弁座に対向して配置されて前記流水路の開閉を行う主
    弁体と、 前記ダイヤフラムを境に前記入水口側の一次圧力室と、 前記ダイヤフラムを境に前記出水口側の二次圧力室と、 前記一次圧力室と前記背圧室を連通する連通孔と、 前記背圧室と前記二次圧力室を連通するパイロット弁孔
    と、 前記パイロット弁孔を貫通するように設けた制御弁部材
    と、 を備え、 前記制御弁部材が、 前記パイロット弁孔を閉弁するためのパイロット弁と、 前記主弁座から前記出水口側の主弁口内に設けた差圧板
    と、 を一体化してなり、 前記出水口の流量を前記制御弁部材に対し外部から操作
    される外部操作手段により作用させた弁開閉動作方向に
    沿った発生力により設定対応可能で、 請求項1記載の
    記式の関係成立に基づいて前記出水口流量Qを制御する
    差圧制御方式による流量制御弁であって、前記外部操作手段 としての電動モータと、この電動モー
    タの駆動により動作される可動部材と前記制御弁部材と
    の間に介設した圧縮コイルばねとを備え、 前記電動モータの駆動による回動量を直線運動量に変換
    して、前記圧縮コイルばねへ縮み量として与えるよう前
    記電動モータの駆動による前記回動量を外部から操作制
    御して、前記制御弁部材に作用させる前記発生力の増減
    変更を可能とするよう構成したことを特徴とする流量制
    御弁。
  5. 【請求項5】 弁筐体内に、入水口から出水口に至る流水路と、 この流水路中に設けた主弁座と、 背圧室を有するダイヤフラムの中心部に設けられ、前記
    主弁座に対向して配置されて前記流水路の開閉を行う主
    弁体と、 前記ダイヤフラムを境に前記入水口側の一次圧力室と、 前記ダイヤフラムを境に前記出水口側の二次圧力室と、 前記一次圧力室と前記背圧室を連通する連通孔と、 前記背圧室と前記二次圧力室を連通するパイロット弁孔
    と、 前記パイロット弁孔を貫通するように設けた制御弁部材
    と、 を備え、 前記制御弁部材が、 前記パイロット弁孔を閉弁するためのパイロット弁と、 前記主弁座から前記出水口側の主弁口内に設けた差圧板
    と、 を一体化してなり、 前記出水口の流量を前記制御弁部材に対し外部から操作
    される外部操作手段により作用させた弁開閉動作方向に
    沿った発生力により設定対応可能で、 請求項1記載の
    記式の関係成立に基づいて前記出水口流量Qを制御する
    差圧制御方式による流量制御弁であって、前記外部操作手段 としての流量設定用操作部材と、この
    流量設定用操作部材の操作により動作される可動部材と
    前記制御弁部材との間に介設した引張コイルばねとを備
    え、 前記流量設定用操作部材の操作量を前記引張コイルばね
    へ伸び量として与えるよう外部から手動操作して、前記
    制御弁部材に作用させる前記発生力の増減変更を可能と
    するよう構成したことを特徴とする流量制御弁。
  6. 【請求項6】 弁筐体内に、入水口から出水口に至る流水路と、 この流水路中に設けた主弁座と、 背圧室を有するダイヤフラムの中心部に設けられ、前記
    主弁座に対向して配置されて前記流水路の開閉を行う主
    弁体と、 前記ダイヤフラムを境に前記入水口側の一次圧力室と、 前記ダイヤフラムを境に前記出水口側の二次圧力室と、 前記一次圧力室と前記背圧室を連通する連通孔と、 前記背圧室と前記二次圧力室を連通するパイロット弁孔
    と、 前記パイロット弁孔を貫通するように設けた制御弁部材
    と、 を備え、 前記制御弁部材が、 前記パイロット弁孔を閉弁するためのパイロット弁と、 前記主弁座から前記出水口側の主弁口内に設けた差圧板
    と、 を一体化してなり、 前記出水口の流量を前記制御弁部材に対し外部から操作
    される外部操作手段により作用させた弁開閉動作方向に
    沿った発生力により設定対応可能で、 請求項1記載の
    記式の関係成立に基づいて前記出水口流量Qを制御する
    差圧制御方式による流量制御弁であって、前記外部操作手段 として前記制御弁部材を開弁方向に付
    勢するコイルばねと、前記制御弁部材に対する閉止弁機
    能の開閉動作用として設けられたソレノイドとを備え、 閉止弁機能を具備すると共に、前記制御弁部材に作用さ
    せる前記発生力を前記コイルばねによるばね力により得
    て、流量の一定制御を可能とするよう構成したことを特
    徴とする流量制御弁。
  7. 【請求項7】 弁筐体内に、入水口から出水口に至る流水路と、 この流水路中に設けた主弁座と、 背圧室を有するダイヤフラムの中心部に設けられ、前記
    主弁座に対向して配置されて前記流水路の開閉を行う主
    弁体と、 前記ダイヤフラムを境に前記入水口側の一次圧力室と、 前記ダイヤフラムを境に前記出水口側の二次圧力室と、 前記一次圧力室と前記背圧室を連通する連通孔と、 前記背圧室と前記二次圧力室を連通するパイロット弁孔
    と、 前記パイロット弁孔を貫通するように設けた制御弁部材
    と、 を備え、 前記制御弁部材が、 前記パイロット弁孔を閉弁するためのパイロット弁と、 前記主弁座から前記出水口側の主弁口内に設けた差圧板
    と、 を一体化してなり、 前記出水口の流量を前記制御弁部材に対し作用させた弁
    開閉動作方向に沿った発生力により設定対応可能で、
    求項1記載の前記式の関係成立に基づいて前記出水口流
    量Qを制御する差圧制御方式による流量制御弁であっ
    て、 前記弁筐体と前記制御弁部材との間に介設されるコイル
    ばねを備え、 このコイルばねによるばね力により前記制御弁部材に作
    用させる前記発生力を得て、流量の一定制御を可能とす
    るよう構成したことを特徴とする流量制御弁。
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