JP2800397B2 - 車軸の糸類巻込防止構造 - Google Patents

車軸の糸類巻込防止構造

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JP2800397B2 JP2283971A JP28397190A JP2800397B2 JP 2800397 B2 JP2800397 B2 JP 2800397B2 JP 2283971 A JP2283971 A JP 2283971A JP 28397190 A JP28397190 A JP 28397190A JP 2800397 B2 JP2800397 B2 JP 2800397B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は車輪を回転自在に支持する車軸に糸類が巻込
まれることを防止する構造に関するものである。
従来の技術 上記の車輪の支持構造としては、例えば第2図に示し
た例が一般に用いられている。図示例は運搬車に装備さ
れるキャスタ用の車輪の支持構造を示しており、支持部
材1の下側部には締付具3を用いて車軸5が固定されて
いる。7,7は車軸5に対して回転自在に装着されたキャ
スタ用の車輪であって、この車輪7を構成するホイール
9の内側にアウタレース11,11が固定されており、該ア
ウタレース11,11と対向する部位に相当する車軸5の表
面部分にインナレース13,13が固定されていて、このイ
ンナレース13,13と前記アウタレース11,11との間にロー
ラ12,12が介挿されている。上記のアウタレース11,11、
インナレース13,13及びローラ12,12によってホイールベ
アリング10が構成される。該ホイールベアリング10内に
は潤滑油が注油されている。
又、車輪7の中央寄りの部位には、上記ホイール9と
車軸5間に形成される空間部を閉鎖して上記潤滑油の洩
れを防止するためのオイルシール17が嵌着されている。
このオイルシール17は、前記ホイール9側に固定された
基部17aと車軸5に当接するシールリップ17bとが設けら
れている。
19はインナレース13の他方側端部を支持する固定部材
であり、21はホイール9の中央部分外面をカバーするホ
イールキャップである。
更に上記オイルシール17に代えて、ホイールベアリン
グ10側への水分とかダスト類の浸入を防止するラビリン
スプレートか、ダストシールを使用する例もあり、又、
車軸5にスプラッシュガードを圧入固定する構造も知ら
れている。(第2図と類似構造として実開昭62−52002
号公報があり、その他のラビリンスプレートもしくはダ
ストシールを使用する構造例として特開昭61−180858号
公報,特開昭61−7401号公報がある。) 発明が解決しようとする課題 しかしながらこのような従来の車輪の支持構造、特に
第2図に示す構造例の場合には、走行中に車輪7の中央
寄り、即ち支持部材1側から糸類が巻き込まれた際に、
これらの糸類がオイルシール17と車軸5との間に噛み込
まれてしまうことがあり、車軸7の回転に余分な負荷が
かかって走行性が低下してしまうという課題があった。
更に前記ラビリンスプレート及びダストシールを使用
する例とか、車軸5にスプラッシュガードを圧入固定す
る手段は、ホイールベアリング10側への水分とかダスト
類の浸入を防止することを主眼としていたため、特に糸
類の巻込防止作用は有しておらず、しかも車軸5に圧入
部品の固定スペースを確保する必要があるため、該車軸
5の軸方向の寸法が長くなってしまうという難点があ
り、更には圧入部品の成形加工とか圧入工程を要するた
め、コストアップを招来してしまうという問題点を有し
ている。
そこで本発明はこのような従来の車輪の支持構造が有
している課題を解消して、簡易な構成によって前記車軸
とオイルシールとの間に糸類が巻き込まれることを防止
する構造を得ることを目的とするものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記の目的を達成するために、支持部材の下
側部に固定された車軸に、ホイールベアリング及びオイ
ルシールを介在させて車輪側のホイールを回転自在に装
着した構成において、上記ホイールの支持部材側内面に
車軸方向に突出する環状体で成る第1の突条を突設する
とともに、上記第1の突条と対向する部位にある車軸の
表面で僅かにホイールの内径方向にずれた位置に、ホイ
ール方向に突出する環状体で成る第2の突条を突設し
て、該第1,第2の突条を微小な空間部を形成して対峙さ
せ、上記第1,第2の突条とホイールべアリング間の閉領
域内にオイルシールを嵌着し、更に該車軸上の第2の突
条に隣接する支持部材寄りの車軸表面に環状溝を形成し
た車軸の糸類巻込防止構造の構成にしてある。
作用 かかる構成によれば、走行中に車輪の支持部材側から
糸類が巻き込まれた際に、これらの糸類が車軸に形成さ
れた溝内に集中して、軸方向への移動が停止される。ホ
イールと車軸とは同心的に機械加工されるため、第1,第
2の突条の径方向の寸法精度が高く保持され、従って両
突条が対峙している空間部はきわめて微小な状態に形成
することが可能となり、しかも車軸側の第2の突条は僅
かにホイールの内径方向にずれた位置に突設されている
ため、このような微小な空間部を形成して対峙している
突条とホイール内面による遮断作用に基づいて、これら
糸類とか紐類が車輪の内方に浸入することを防止するこ
とができる。従ってこれら糸類によるホイールベアリン
グへの噛み込み現象を防止することができて、車輪の回
転を常時正常に維持することができる。
又、上記の溝はホイールの内方から支持部材側に若干
はみだした位置に形成されているので、溝内に巻き込ま
れた糸類の除去作業を簡単に実施することができる。
実施例 以下第1図に基づいて本発明にかかる車軸の糸類巻込
防止構造の一実施例を、前記従来の構成と同一の構成部
分に同一の符号を付して詳述する。尚、図示例は本発明
を運搬車に装備されるキャスタ用の車輪に適用した場合
を示している。
即ち、1は支持部材であって、この支持部材1の下側
部には締付具3を用いて車軸5が固定されており、この
車軸5にキャスタ用の車輪7,7が回転自在に装着されて
いる。この車輪7,7を構成するホイール9の内側にアウ
タレース11が固定されている。そしてホイール9の支持
部材1側に面した一端部には、車軸5方向に突出する環
状体で成る第1の突条9a(本発明のホイールの支持部材
側内面に相当する)がホイール9と一体に突設されてい
る。図示例の場合、該第1の突条9aはアウタレース11の
中央寄りの端部を支持する機能を有している。
一方、車輪7の内側に位置する車軸5の表面部分にイ
ンナレース13が固定されていて、このインナレース13と
前記アウタレース11との間に複数個のボールベアリング
15,15が介挿されている。上記のアウタレース11,インナ
レース13及びボールベアリング15,15によってホイール
ベアリング20が構成される。
更に車軸5の表面で上記突条9aと対向する部分には、
僅かにホイールの内径方向にずれた位置に、ホイール9
方向に突出する環状体で成る第2の突条5b(本発明の突
条に相当する)が突設されている。そして車軸5の該第
2の突条5bに隣接する支持部材1寄りの表面には、環状
の溝5aが形成されている。この環状の溝5aはホイール9
の内方から支持部材1側に若干はみだした位置に形成さ
れている。
上記の溝5aと第2の突条5bとは車軸5と一体成形可能
であるため、きわめて容易に形成することができる。
上記のホイール9側の第1の突条9aと、車軸5側の第
2の突条5bとは相互に対向する位置にあり、且つ両突条
9a,5bは微小な空間部を形成して対峙している。
上記一方側のボールベアリング15と前記第1,第2の突
条9a,5b、アウタレース11及びインナレース13によって
囲まれた閉領域内にオイルシール17が嵌着されている。
このオイルシール17には、前記アウタレース11,インナ
レース13及び車軸5側の第2の突条5bにそれぞれ当接す
るシールリップが設けられている。
19はインナレース13とアウタレース11の他方側端部を
支持する固定部材であり、21はホイール9の中央部分外
面をカバーするホイールキャップである。
かかる本実施例によれば、走行中に車輪7,7の中央寄
り、即ち支持部材1側から糸類とか荷造り用のビニール
紐等が巻き込まれた際に、これらの糸類とか紐類が先ず
車軸5に形成された溝5aに集中するので、軸方向への糸
類の移動が停止される上、更に微小な空間部を形成して
対峙している第1の突条9aと、僅かにホイール9の内径
方向にずれた位置に形成された車軸5側の第2の突条5b
による遮断作用に基づいて、これら糸類とか紐類がオイ
ルシール17側に浸入することを防止することができる。
従ってこれら糸類とか紐類がホイールベアリング20内
に噛み込まれることがなくなり、車輪7の回転を常時正
常に維持することができる。
又、溝5aはホイール9から支持部材1側に若干はみだ
した位置に形成されているので、該溝5a内に集中的に巻
き込まれた糸類,紐類の除去作業を簡単に実施すること
ができる。
尚、本実施例として、ホイール内面に第1の突条9aを
形成したが、本発明では上記に限定されるものではな
く、第2の突条5bと微小な空間部を形成して対峙するも
のであれば前記した突条でなくとも良い。
発明の効果 以上詳細に説明した如く、本発明にかかる車軸の糸類
防止構造によれば、走行中に車輪の支持部材側から巻き
込まれた糸類が車軸に形成された溝内に集中して軸方向
への移動が停止されるとともに、僅かにホイールの内径
方向にずれた位置に微小な空間部を形成して対峙してい
る突条とホイール内面との遮断作用により、これら糸類
が車輪の内方に浸入することを防止することができる。
又、従来例のように車軸に特殊な圧入部品を装着する
必要がないので、車軸の軸方向の寸法を短縮することが
可能であり、且つホイールと車軸とは同心的に機械加工
されるため、第1,第2の突条の径方向の寸法精度が高く
保持することができて、両突条が対峙している空間部を
きわめて微小な状態に形成することが可能となる。しか
も圧入部品の成形加工とか圧入工程を不要としてこれら
部品の成形加工及び圧入作業を起因するコストアップの
要因をなくすことができる。特に車軸側に形成した突条
と環状の溝は車軸と一体成形可能であるため、きわめて
容易に形成することができる上、車軸としての必要な強
度が確保される。
更に上記の溝はホイールの内方から支持部材側に若干
はみだした位置に形成されているので、溝内に集中的に
巻き込まれた糸類の除去作業を簡単に実施することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる車軸の糸類巻込防止構造の一実
施例を示す要部断面図、第2図は従来の車輪の支持構造
例を示す要部断面図である。 1……支持部材、3……締付具、5……車軸、5a……
溝、5b……突条(第2の突条)、7……車輪、9……ホ
イール、9a……ホイール内面(第1の突条)、11……ア
ウタレース、13……インナレース、15……ボールベアリ
ング、17……オイルシール、20……ホイールベアリン
グ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−110502(JP,A) 実開 平2−5302(JP,U) 実開 昭61−150204(JP,U) 実開 昭48−44160(JP,U) 実開 昭62−164298(JP,U) 実公 昭43−5946(JP,Y1) 実公 昭48−5808(JP,Y1) 実公 昭39−10119(JP,Y1) 実公 平5−22402(JP,Y2) 実公 昭55−34336(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60B 33/00 - 33/06 B60B 35/18 F16C 33/76

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持部材の下側部に固定された車軸に、ホ
    イールベアリング及びオイルシールを介在させて車輪側
    のホイールを回転自在に装着した構成において、 上記ホイールの支持部材側内面に車軸方向に突出する環
    状体で成る第1の突条を突設するとともに、上記第1の
    突条と対向する部位にある車軸の表面で僅かにホイール
    の内径方向にずれた位置に、ホイール方向に突出する環
    状体で成る第2の突条を突設して、該第1,第2の突条を
    微小な空間部を形成して対峙させ、上記第1,第2の突条
    とホイールベアリング間の閉領域内にオイルシールを嵌
    着し、更に該車軸上の第2の突条に隣接する支持部材寄
    りの車軸表面に環状溝を形成したことを特徴とする車軸
    の糸類巻込防止構造。
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