JP2800320B2 - 染色物 - Google Patents

染色物

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は染色物に関する。
更に詳しくは、昇華性染料によって表面を染色したプ
ラスチック材料であって、紫外線によって変褪色するこ
とがなく、可塑剤の浸入によるブリードの怖れもない染
色物に関する。
(従来の技術) いわゆる昇華性染料を用いてプラスチック材料を染色
する方法は周知である。
例えば、染料はバインダー樹脂と共にインキ化されて
仮の支持体上に印刷され、この印刷物をプラスチック材
料に重ねて加熱することによりインキ中の染料のみがプ
ラスチック材料中に浸透し、染着する(転写染色法)。
この際、インキは転写されず、仮の支持体と共に剥離除
去される。
あるいは染料を含むインキを直接プラスチック材料上
の印刷した後、加熱して染料をプラスチック内部に浸透
させ、染着させる(浸透印刷法)。インキ層はそのまま
残存させたり、あるいは剥離除去されるが、いずれの場
合も染料はプラスチック内部に浸透しており、画像は残
存する。
染料は昇華性であると信じられており、固体状態から
直接気体状態に変化し、かかる気体状染料がプラスチッ
ク材料中に浸透すると考えられている。このため、染料
は一般に昇華性染料と呼ばれている。もっとも、固体状
態と気体状態の間に液体状態が存在しないことは厳密に
は確認されていない。またプラスチック材料への浸透が
気体状態で生じるか、あるいは液体状態で生じるかも明
らかではない。このため、染料は気体性染料もしくは熱
溶融移行性染料と呼ばれることもある。
プラスチック材料内部へ染料を浸透させる加熱手段に
は、加熱盤、加熱ロール、赤外線パネルヒーター等が使
用される。近年に致って、熱応答性の優れた染料が開発
されたことやサーマルヘッドの改良により、転写リボン
上の染料をサーマルヘッドの発熱によるプラスチック材
料中へ浸透させて画像を形成する方法が開発された。プ
ラスチック材料はプラスチックフィルムや、身分証明カ
ード等の塩ビカードである。
しかしながら、染料は一般に分散染料又は油溶性染料
である。かかる染料は極性が小さく、このため加熱によ
り容易に気体に変化してプラスチック材料中に浸透する
反面、プラスチック材料との結合力も小さく、可塑剤が
プラスチック材料中に浸透したり、膨潤剤が浸透するこ
とにより、染料はプラスチック材料中をブリードする。
更にまた紫外線の照射によって染料が分解され、変色
あるいは褪色する。
また、回折格子をエンボスした透明プラスチック表面
を昇華性染料で画像状に染色し、SiOx(xは1〜2)の
蒸着膜を形成することによりホログラムが得られること
が知られている。SiOxの屈折率はおよそ1.4〜1.9であ
り、一般のプラスチック材料より著しく大きいことか
ら、入射光の入射角、波長、振動面に応じてプラスチッ
クと蒸着膜の界面で入射光の数十パーセントが反射し、
反射光は回折光を生じる。透明プラスチックに対して光
源が肉眼と同じ例にある時には、この反射回折光により
ホログラムが認識できる。光源が肉眼と反射側にある時
には透過光が増大してホログラムは認識できず、染色さ
れた画像が認識される。いわゆる反射型透明ホログラム
である。かかる反射透明ホログラムにも、光源が用いら
れることから、紫外線により染料が変褪色する。
かかる変褪色を防止するため、染色したプラスチック
材料を架橋剤で架橋して染料を固定する方法が知られて
いる。しかし、プラスチック材料が例えば身分証明カー
ドである場合、カード内部に架橋剤を混入する必要があ
り、非現実的である。
また、染色したプラスチック材料表面に樹脂フィルム
を貼合わせたり、塗工して保護層とする方法も知られて
いる。しかし、樹脂は本質的に可塑性や膨潤剤の浸透を
防止することができず、紫外線を避けることもできな
い。また貼合わせや塗工によって厚みが増大する。
(発明が解決しようとする課題) そこで、本発明は、可塑剤や膨潤剤の浸透及び紫外線
の透過を防ぐ保護膜を有し、これらの影響によって変褪
色やブリードを生じない染色物を提供することを目的と
する。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するため、本発明は、表面を昇華性染
料で染色したプラスチック基材の表面に、金属珪素含有
率が膜厚方向に連続的に変化するSiOx(xは0〜2)か
ら成る薄膜を積層して成る染色物を提供する。
プラスチック基材は、好ましくは、身分証明カード、
キャッシュカード等のカードであり、この時特に本発明
の特徴を生かすことができる。使用条件が厳しく、しか
も耐久性を必要とするからである。
かかるカードは一般に表面が透明な硬質ポリ塩化ビニ
ルから構成されている。例えば白色ポリ塩化ビニルシー
トの両面に、透明硬質ポリ塩化ビニルシートを接着剤又
は熱融着により積層したものである。
また、表面に回折格子をエンボスした透明フィルムも
好適に用いられる。回折格子の良好な再現に、強い光源
を要するからである。透明フィルムとしては、ポリ塩化
ビニルの外、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル
酸系樹脂、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクロニト
リル、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデンあるいはこれらを積層した材料が使用できる。
基材表面の染色は、昇華性染料を含むインキを印刷し
た後加熱したり、あるいは昇華性染料を含むインキを印
刷した印刷物(転写箔)を重ね、加熱して染料のみを浸
透させる方法(転写染色法)により可能である。基材が
上述のカード又はエンボスフィルムの場合には、リボン
状の転写箔(転写リボン)を重ね、サーマルヘッドで加
熱する方法が簡便である。
イエローの昇華性染料としてはKayacet Yellow AG、K
ayakut Yellow TDN(以上日本化薬(株)製)、PTY52、
Dianix Yellow 5R−E、Dianix Yellow F3G−E、Diani
x Brilliant Yellow 5G−E(以上三菱化成(株))、
プラスト Yellow 8040、DY108(以上有本化学(株)
製)、Sumikaron Yellow EFG、Sumikaron Yellow E−4G
L(以上住友化学(株)製)、FORON Brilliant Yellow
S6GLPI(Sand社製)等が例示できる。
マゼンタの昇華性染料としては、例えばKayacet Red
026、Kayacet Red 130、Kyacet Red B(以上日本化薬
(株)製)、Oil Red DR−99、Oil Red DK−99(以上有
本化学(株)製)、Diacelliton Pink B(三菱化成
(株)製)、Srmikaron Red E−FBL(住友化学(株)
製)、Latyl Red B(du pont社製)、Sudan Red 7B(BA
SF社製)、Resolin Red FB、Ceres Red 7B(以上Bayer
社製)等が例示できる。
また、シアンの昇華性染料としては、例えば、Kayalo
n Fast Blue FG、Kayacet Blue FR、Kayacet Blue 13
6、Kayacet Blue 906(以上日本化薬(株)製)、Oil B
lue 63(有本化学(株)製)、HSB9(三菱化成(株)
製)、Disperse Blue #1(住友化学(株)製)、MS B
lue 50(三井東圧(株)製)、Ceres Blue GN(Bayer社
製)、Duranol Brilliant Blue 2G(ICI社製)等が例示
できる。
転写箔を用いる場合には、インキ中のバインダーとし
てポリビニルアルコールの架橋物を用いることが望まし
い。サーマルヘッドの熱でプラスチック基材に接着しな
いからである。例えばポリビニルアセタール、ポリビニ
ルブチラール等である。なお、転写リボンの基材として
はポリエステルフィルム又はポリウレタンのアンカーコ
ート層を設けたポリエステルフィルムが使用できる。
かかる転写リボンをカード等のプラスチック基材に重
ね、サーマルヘッドで押圧しながら加熱することにより
染色できる。発熱条件は5〜50Vで良い。
本発明に係る薄膜はSiOx(xは0〜2)の組成を有す
るものである。かかる組成を有する薄膜が染料や可塑性
の透過を防止すること、紫外線遮断性を優れることは公
知である。しかし、中でも、金属珪素(Si)含有率が膜
厚方向に連続的に変化する薄膜は、他の薄膜に比べて紫
外線遮断性が格段に優れている。かかる理由から、薄膜
は金属珪素含有率が膜厚方向に連続的に変化しているも
のを有する。
第2図に膜厚方向に金属珪素含有率が連続的に変化し
ていく薄膜を厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート
フィルムに形成したフィルムの紫外線透過率を示す。図
中厚みは薄膜の厚みを示し、薄膜はいずれも金属珪素含
有率が最大約40atom%、最小約20atom%で、膜厚方向に
連続的に変化している。図中aはポリエチレンテレフタ
レートフィルム単体、bはSiOx(xは0〜2)の薄膜
(厚さ2000Å)を形成したポリエチレンテレフタレート
フィルムである。なお、各含有率は光電子分光法で測定
し、薄膜内部の含有率は薄膜をエッチングして測定し
た。また膜厚は透過電子顕微鏡で断面写真を撮影して測
定した。
一方、特開昭60−99848号公報には、厚さ1300Åの金
属珪素単体の薄膜が、350mmの紫外線を27%透過するこ
とが記載されている。
以上のことから、膜厚方向に金属珪素含有率が連続的
に変化している薄膜が紫外線遮断性に極めて優れている
ことが分かる。もっとも、この理由は明らかでない。組
成の連続的変化により特性インピーダンスが連続的に変
化し、紫外線吸収率が増大していることが推測できる。
蒸着膜は500Å以上の厚さに形成すれば良い。好まし
くは2000Å以上である。
蒸着膜は、染色したプラスチック基材を蒸着基材とし
て、直接蒸着して形成することができる。
プラスチック基材が回折格子をエンボスしたフィルム
である場合には、接着剤等を介することなく、このエン
ボス面に直接蒸着することが必要である。回折格子は、
プラスチック基材と蒸着膜の界面における反射光で再現
されるからである。
しかし、プラスチック基材が転写リボンにより転写染
色されたカードである場合には、カードを蒸着機に装着
して蒸着するのは煩雑であり、実用に耐えない。そこ
で、プラスチックフィルム等の蒸着基材に蒸着膜を形成
した後、この蒸着膜をプラスチック基材に転写する方法
が好ましい。
かかる蒸着基材としては、ベースフィルム上に、この
ベースフィルムから剥離容易な剥離層を形成したものが
好ましい。このようなベースフィルムは公知である。す
なわち、厚さ1〜20μmの二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルムである。
また、剥離層は転写時に容易にベースフィルムから剥
離する必要がある。加熱により転写する場合は熱により
容易に溶融するものであれば良い。
例えば、パラフィンワックス、カルナバワックス、モ
ンタンワックス、高級脂肪酸、高級アルコール、高級脂
肪酸エステル、高級脂肪酸アミド等のワックス類であ
る。あるいはポリメチルメタアクリレート、ニトロセル
ロースなどであっても良い。剥離層は0.5〜5μm(dr
y)の厚さに形成すれば良い。
薄膜は,PVD(Physical Vapour Deposition)により形
成することができる。抵抗加熱、誘導加熱、電子線加熱
等の加熱方法を用いることができるが、金属珪素含有率
をコントロールするため、高周波やマイクロ波を用い
て、珪素やその酸化物をプラズマ状態で高分子フィルム
に付着するプラズマCVD法が望ましい。プラズマCVD法の
うちで、成膜時の使用可能な圧力範囲が広く、成膜速度
が大きい点で、マイクロ波を用いるECR(Electron Cycl
ic Resonance)プラズマCVD法が好ましい。
第3図は、このECRプラズマCVD法による薄膜形成方法
の説明図である。図中(2)は蒸着基材となる長尺フィ
ルムで、巻出しロール(2a)に巻取られている。長尺フ
ィルム(2)はテンションコントロールのためのダンサ
ーロール(3a)を経て、クーリングロール(3b)を通
り、巻取りロール(2b)に巻取られる。
なお、クーリングロール(3b)表面に長尺フィルム
(2)を密着するため、その前後にエキスパンダーロー
ル(3c)が設けられている。
装置全体は排気装置(3d)により、例えば0.1torr.の
真空状態に維持されている。薄膜の原料となるガスはガ
ス導入口(3e)から装置内に導入される。原料ガスは例
えばSiH4等のシランガスとN2O等の酸化性ガスの混合ガ
スである。薄膜形成に関与しなかった残余のガスは排気
装置(3d)から排気される。マイクロ波は導波管(3f)
を通って、ガス導入口(3e)に直接照射される。(3g)
はマグネトロンである。マイクロ波の照射により、原料
ガスは、Si,Si2O,SiO,Si2O3,SiO2等のプラズマに変化
し、クーリングロール(3b)上の冷却された長尺フィル
ム(2)に付着堆積する。(3h)はプラズマの誘導用マ
グネットである。
ベースフィルムと剥離層から構成される長尺フィルム
上に形成された蒸着膜は、接着剤を介して染色されたプ
ラスチック基材表面に転写することができる。接着剤は
0.5〜5μmの厚さに設ければ良い。
接着剤としては公知の感熱接着剤を用いることができ
る。飽和ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニルや塩化ビニ
ル−酢酸ビニルなどのポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアク
リル酸メチル、ポリアクリル酸−2−ナフチル、ポリメ
タクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタ
クリル酸−t−ブチル、ポリメタクリル酸フェニル、メ
タクリル酸メチルとメタクリル酸アルキルとのコポリマ
ー(但しアルキル基の炭素原子は2〜6個)、ポリメチ
ルクロロアクリレート、アクリル−スチレンコポリマー
等のアクリル系樹脂、ポリスチレン、ポリジビニルベン
ゼン、ポリビニルトルエン、スチレン−ブタジエンコポ
リマー等のビニル系樹脂である。
転写は接着剤の軟化点以上の温度に加熱して行われ
る。通常150〜250℃である。時間は1〜10秒程度で良
い。
こうして得られるカードの断面図を第1図Aに示す。
(11)はプラスチック基材、(12)は接着剤、(13)は
蒸着膜、(14)は剥離層、(1a)は染色部分である。な
お、段差(接着剤(12)、蒸着膜(13)、剥離層(14)
の合計厚み)は1〜10μmである。
また、第1図Bに、プラスチック基材として回折格子
をエンボスした透明フィルムを用いた場合の断面図を示
す。(11′)は透明フィルム、(13)は蒸着膜で全面染
色されている。
(実施例1) (a)プラスチック基材として塩ビカードを用いた。
カードは、厚さ0.56mmの白色ポリ塩化ビニルシートの
両面に、厚さ0.11mmの透明な硬質ポリ塩化ビニルシート
をウレタン系接着剤で接着したものである。
このカード表面の一部分に、サーマルヘッドと転写リ
ボンを用いてイエロー、マゼンタ、シアンの各色を印画
した。転写リボンは厚さ6μmのポリエステルフィルム
上に、染料とポリビニルブチラールから成る三色のイン
キを塗布したもので、イエローの染色はKayacet Yellow
AG、マゼンタの染料はKayacet Red 026、シアンの染料
はHSB9である。
(b)厚さ6μmのポリエステルフィルムに1.0μm(d
ry)の厚さにニトロセルロースを塗工した。
このニトロセルロース面に、第3図の装置を用いてSi
Oxを蒸着した。圧力は0.1torr.,原料ガスはSiH4とN2Oの
混合ガス、マイクロ波のパワー密度は2〜4W/cm2、成膜
速度はおよそ100Å/secで、厚さ約2000Åに蒸着した。
蒸着膜の組成を分析したところ、ニトロセルロースに
接する面では金属珪素含有率は20.0atom%、表面では4
0.5atom%であった。
次いで、この蒸着面に、ガラス転移点65℃の飽和ポリ
エステル接着剤を2.0μm(dry)の厚さに塗工して転写
箔とした。
(c)カードの印画部分に転写箔を重ね、サーマルヘッ
ドで転写した。転写はラミネーター(明光商会製MSパウ
チH−140)で180℃、2秒の条件でラミネートした後、
ベースフィルムのみを剥離除去して行なった。
(d)この転写面に40時間の水銀灯照射を行なった後、
画像の反射濃度の減少率を測定した。イエローは15%、
マゼンタは10%、シアンは14%であった。
(e)また、市販の可塑剤入りポリ塩化ビニルシートを
画像面に重ね、500gの錘を乗せた状態で50℃、90%のR.
H.の条件下に48時間保存してブリードの有無を調べた。
この結果、ブリードは全く生じていなかった。
(実施例2) (a)膜厚を500Åとした外は実施例1と同様に実験を
行なった。
(b)水銀灯40時間照射後の反射濃度減少率は、イエロ
ー22%、マゼンタ14%、シアン17%であった。
(c)ブリード試験でブリードは全く見られなかった。
(比較例1) (a)蒸着膜の転写を行わなかった外は実施例1と同様
に実験を行なった。
(b)水銀灯40時間照射後の反射濃度減少率はイエロー
700、マゼンダ40%、シアン60%であった。
(c)また、ブリード試験では、画像が歪み、ブリード
が認められた。
(比較例2) (a)蒸着膜として、抵抗加熱法によるSiOx(厚さ約20
00Å)の蒸着膜を用いた外は実施例1と同様に実験を行
なった。なお、蒸着膜の金属珪素含有率は0である。
(b)水銀灯40時間照射後の反射濃度減少率は、イエロ
ー48%、マゼンタ25%、シアン43%であった。
(実施例3) (a)プラスチック基材として、厚さ12μmのポリエス
テルフィルムに、厚さ5μmのポリメチルメタクリレー
トを塗工し、ホログラムを部分的にエンボスしたフィル
ムを用いた。
染色は実施例1と同様に行なった。
(b)このフィルムのエンボス面に、第3図の装置を用
いて蒸着膜を形成した。蒸着条件は実施例1と同じで、
膜厚、金属珪素含有率もほぼ同一であった。
(c)この蒸着面に水銀灯を40時間照射した、エンボス
の存在しない部分の反射濃度減少率を測定したところ、
イエロー15%、マゼンタ9%、シアン13%であった。
(効果) 以上のように、本発明によれば、可塑剤の浸入による
染料のブリード、紫外線により変褪色を防止でき、各種
耐性に優れた昇華性染料染色物が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図A及びBは本発明に係る染色物の断面図、第2図
は蒸着膜の紫外線透過率を示すグラフ、第3図は蒸着装
置の説明図である。 (11)(11′)……プラスチック基材 (12)……接着剤、(13)……蒸着膜 (14)……剥離層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 二郎 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 審査官 北村 弘樹 (56)参考文献 特開 平3−51122(JP,A) 特開 平2−59336(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面を昇華性染料で染色したプラスチック
    基材の表面に、金属珪素含有率が膜厚方向に連続的に変
    化するSiOx(xは0〜2)から成る薄膜を積層して成る
    染色物。
  2. 【請求項2】プラスチック基材がカードであることを特
    徴とする請求項(1)記載の染色物。
  3. 【請求項3】プラスチック基材が回折格子をエンボスし
    た透明フィルムであることを特徴とする請求項(1)記
    載の染色物。
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