JP2799641B2 - 葉脈を用いた装飾片及びその製造方法及び装飾片の生地への固着方法 - Google Patents
葉脈を用いた装飾片及びその製造方法及び装飾片の生地への固着方法Info
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Description
た装飾片について、これを呉服生地等に固着する際の固
着方法に関する。
来、天然繊維や合成繊維に葉模様を描く場合、刺しゅう
や染め物によってなされ、自然の葉を使用することは行
なわれていなかった。これは、呉服生地等に自然葉を固
着した場合、経年変化が激しく初期の状態を維持できな
いためと考えられる。
で、生地に自然の葉脈を長年にわたって保存固着できる
葉脈を用いた装飾片の生地への固着方法を提供すること
を目的としている。
項1記載の葉脈を用いた装飾片の生地への固着方法は、
葉に化学的処理を施すことにより葉脈を取り出す葉脈形
成工程と、前記葉脈形成工程と並行してなされ、高温で
溶解可能なフィルムの一側面に接着剤層が形成された高
温溶解接着剤シートの接着剤層側に装飾箔を転写する装
飾箔転写工程と、前記高温溶解接着剤シートの装飾箔上
に葉脈を高温圧で接合して装飾片を形成する装飾片形成
工程と、前工程で得られた装飾片を高温でプレス処理を
行ない前記フィルムを溶解させて生地に圧着させる固着
工程と、を具備することを特徴としている。請求項2の
固着方法は、請求項1の固着工程に引き続いて、樹脂接
着剤で葉脈の輪郭を描き該輪郭に装飾箔を転写する輪郭
形成工程と、紫外線で硬化する樹脂を葉脈全体に塗布し
た後、紫外線を照射して葉脈をコーティングする保護層
形成工程と、を行うことを特徴としている。請求項3に
記載の葉脈を用いた装飾片の生地への固着方法は、次の
各工程を具備することを特徴としている。第1の工程と
して、葉に化学的処理を施すことにより葉脈を取り出
す。第2の工程として、前工程で得られた葉脈を染料に
て彩色する。第3の工程として、前記第1及び第2の工
程と並行してなされ、高温で溶解可能なフィルムの一側
面に接着剤層が形成された高温溶解接着剤シートの接着
剤層側に装飾箔を転写する。第4の工程として、前記高
温溶解接着剤シートの装飾箔上に葉脈を高温圧で接合し
て装飾片を形成する。第5の工程として、前工程で得ら
れた装飾片を高温でプレス処理を行ない前記フィルムを
溶解させて生地に圧着させる。第6の工程として、樹脂
接着剤で葉脈の輪郭を描き該輪郭に装飾箔を転写する。
第7の工程として、紫外線で硬化する樹脂を葉脈全体に
塗布した後、紫外線を照射して葉脈をコーティングす
る。
理を施し、高温溶解接着剤シートのフィルムを溶解させ
て装飾片を生地に圧着させるので、生地に確実に固着さ
せることができる。また、紫外線で硬化する樹脂により
葉脈をコーティングすれば、生地に自然の葉脈を長年に
わたって保存固着することができる。
施例について、図1及び図2を参照しながら説明する。
高温溶解接着剤シート1は、柔軟性を有し且つ透明なフ
ィルム1aと、その一側面に形成された接着剤層1bと
で構成され、前記フィルム1aは接着剤をシート状にし
たもので、高温で溶解可能になっている。高温溶解接着
剤シート1の接着剤層1b側には、金、白金、銀等をシ
ート状にした装飾箔2が転写されている。そして、前記
高温溶解接着剤シート1の装飾箔2上には、葉脈3が接
合されることにより三層構造の装飾片10を形成してい
る。葉脈3は、葉から葉肉部分を除去するものであり、
化学的処理により得られる。前記葉脈3の接合は、葉脈
3上を高温でプレスすることにより、フィルム1aの葉
脈3側が溶解し、装飾箔2を浸透して葉脈3に達するこ
とにより行なわれる。
の固着方法について説明する。先ず、新葉をカ性ソーダ
の溶液中に浸し、沸点の温度で煮ることにより葉の葉肉
(葉緑体)部分を除去し、その後、酢酸溶液中で中和さ
せて葉脈3を得る(図3)。次に、前記葉脈3をアルカ
リ染料で所望の色に彩色する。また、この染料による彩
色を施すことにより、前記酢酸を葉脈3から除去して葉
脈3の変色を防止する。
接着剤シート1を台紙1cから剥がし(図4)、その接
着剤層1b側にシート状の装飾箔2(図5)を、図6に
示すように、装飾箔2の裏面(反装飾面)が接着剤層1
bと接するように密着させて高温溶解接着剤シート1に
装飾箔2を転写する。
箔2が転写された高温溶解接着剤シート1のフィルム1
a側を配置し、更に高温溶解接着剤シート1上の装飾箔
2上に葉脈3を載置し、アイロン(図示せず)を用いて
高温(アイロンで設定できる最高温度)で葉脈3をプレ
スする。この高温プレスによりフィルム1aが溶解し、
装飾箔2を浸透して葉脈3に達することにより、装飾箔
2を挟んで高温溶解接着剤シート1と葉脈3とが接合す
る。この時、高温溶解接着剤シート1のフィルム1aは
全て溶解するが、その後、室温で冷却することにより再
び油性シート上で固まる。
た高温溶解接着剤シート1を剥がす。前記フィルム1a
の再固形は、油性シート上で行なわれるので、油性シー
トと高温溶解接着剤シート1とが接合することがなく、
高温溶解接着剤シート1を油性シートから容易に剥離可
能とすることができる。そして、葉脈3の周囲の高温溶
解接着剤シート1及び装飾箔2を切断し、葉形の装飾片
10を得る(図7)。
然繊維や合成繊維の生地11上に載置し、アイロン(図
示せず)を用いて120度程度の高温で装飾片10をプ
レスし、高温溶解接着剤シート1のフィルム1aを全て
溶解させて装飾片10を生地11に圧着させる(図
8)。
a及び中心線3b等を描き、上述した装飾箔2と同様の
シート状の箔を密着させ、記輪郭等に装飾箔を転写する
(図9)。この場合の箔は輪郭等を強調するためのもの
なので、金や銀単色のものを用いる。
0全体に同じ厚さとなるように塗布した後、紫外線を照
射して装飾片10を保護する透明コーティング層12を
形成する(図10)。
ことができる。高温溶解接着剤シート1の接着剤層1b
面に葉脈3を接合することにより、生地11に固着可能
な装飾片10とすることができ、また、高温溶解接着剤
シート1と葉脈3との間には装飾箔2が挟まれているの
で、装飾箔2を選択することにより葉脈に色彩を自由に
施すことができる。
1b側に装飾箔2を転写した後、前記高温溶解接着剤シ
ート1の装飾箔2上に葉脈3を高温圧で接合して生地1
1に圧着するので、装飾片10を生地11に確実に固着
することができる。
後、紫外線で硬化する樹脂により葉脈3をコーティング
するので、生地11に自然の葉脈3を長年にわたって保
存固着することができ、染色や刺しゅうでは得られない
立体的な且つ繊細な装飾を施すことができる。
生地に固着可能としたので、自然の葉脈の美しさを生地
上に立体的に保存でき、いままでにない繊細な装飾を生
地に施すことができる。
順を示す斜視説明図である。
る。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】葉に化学的処理を施すことにより葉脈を取
り出す葉脈形成工程と、 前記葉脈形成工程と並行してなされ、高温で溶解可能な
フィルムの一側面に接着剤層が形成された高温溶解接着
剤シートの接着剤層側に装飾箔を転写する装飾箔転写工
程と、 前記高温溶解接着剤シートの装飾箔上に葉脈を高温圧で
接合して装飾片を形成する装飾片形成工程と、 前工程で得られた装飾片を高温でプレス処理を行ない前
記フィルムを溶解させて生地に圧着させる固着工程と、
を具備する葉脈を用いた装飾片の生地への固着方法。 - 【請求項2】前記固着工程に引き続いて行われる、樹脂
接着剤で葉脈の輪郭を描き該輪郭に装飾箔を転写する輪
郭形成工程と、 紫外線で硬化する樹脂を葉脈全体に塗布した後、紫外線
を照射して葉脈をコーティングする保護層形成工程と、
を具備する請求項1に記載の葉脈を用いた装飾片の生地
への固着方法。 - 【請求項3】葉に化学的処理を施すことにより葉脈を取
り出す第1の工程と、 該葉脈を染料にて彩色する第2の工程と、 前記第1及び第2の工程と並行してなされ、高温で溶解
可能なフィルムの一側面に接着剤層が形成された高温溶
解接着剤シートの接着剤層側に装飾箔を転写する第3の
工程と、 前記高温溶解接着剤シートの装飾箔上に葉脈を高温圧で
接合して装飾片を形成する第4の工程と、 前工程で 得られた装飾片を高温でプレス処理を行ない前
記フィルムを溶解させて生地に圧着させる第5の工程
と、 樹脂接着剤で葉脈の輪郭を描き該輪郭に装飾箔を転写す
る第6の工程と、 紫外線で硬化する樹脂を葉脈全体に塗布した後、紫外線
を照射して葉脈をコーティングする第7の工程と、を具
備する葉脈を用いた装飾片の生地への固着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3319631A JP2799641B2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 葉脈を用いた装飾片及びその製造方法及び装飾片の生地への固着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3319631A JP2799641B2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 葉脈を用いた装飾片及びその製造方法及び装飾片の生地への固着方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05131798A JPH05131798A (ja) | 1993-05-28 |
JP2799641B2 true JP2799641B2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=18112451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3319631A Expired - Lifetime JP2799641B2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 葉脈を用いた装飾片及びその製造方法及び装飾片の生地への固着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2799641B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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Family Cites Families (3)
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---|---|---|---|---|
JPS59164798U (ja) * | 1983-04-18 | 1984-11-05 | 大倉工業株式会社 | プレス成形用形板 |
JPH06401Y2 (ja) * | 1986-04-21 | 1994-01-05 | 真 矢敷 | 押葉プレスフイルム |
JPH02310100A (ja) * | 1989-05-25 | 1990-12-25 | Ayako Kondo | 葉体の加工方法及びその葉体 |
-
1991
- 1991-11-08 JP JP3319631A patent/JP2799641B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH05131798A (ja) | 1993-05-28 |
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