JP2799377B2 - 長繊維束を用いた2段式濾過方法および濾過塔 - Google Patents

長繊維束を用いた2段式濾過方法および濾過塔

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JP2799377B2 JP63308826A JP30882688A JP2799377B2 JP 2799377 B2 JP2799377 B2 JP 2799377B2 JP 63308826 A JP63308826 A JP 63308826A JP 30882688 A JP30882688 A JP 30882688A JP 2799377 B2 JP2799377 B2 JP 2799377B2
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、上工水道水、下水、河川水、湖沼水、凝集
沈殿上澄水、各種工業中間水、製紙工程における回収水
のような各種回収水、各種廃水、生物処理装置の処理水
あるいは有価物含有液、酒、油等の原液注の懸濁物を高
流速で除去するための単繊維集合体からなる長繊維束を
用いた濾過方法および濾過塔に関するもので、特に上記
単繊維の太さの異なる2種類の長繊維束を用いた2段式
濾過方法および濾過塔に関するものである。
<従来の技術> 本願出願人は先に特願昭62−146989および特願昭63−
131715にて長繊維束を用いおよび特願昭63−131715にて
長繊維束を用いた濾過塔を開示した。
当該濾過塔は第合4図のように、濾過塔(イ)に多孔
板(ロ)を横設し、当該多孔分(ロ)に長繊維束(ハ)
の毛端を固定するとともにその上端を自由端として、と
濾過塔(イ)内部全体に長繊維束(ハ)を立設したもの
で、長繊維束は、原液を下降流で通液しても全体的に直
立する腰の強さと充填量で塔内部全体に立設される。そ
して、懸濁物を含む原液を濾過するに際しては、弁
(ニ)および弁(ホ)を開口するとともに原液流入関
(ヘ)から原液を流入して長繊維束(ハ)に対して下降
流で原液を通し、当該長繊維束の空隙部で懸濁物を捕捉
し、濾過液を濾過液流出管(ト)から取り出すものであ
る。
また懸濁物の捕捉により圧力損失が増加した際に、弁
(ニ)および弁(ホ)を閉じるとともに、弁(チ)およ
び(リ)を開口して空気流入管(ヌ)から圧縮空気を流
入し、長繊維束(ハ)を撹拌振動させ、次いで圧縮空気
を流入したまま、あるいは流入を止めて弁(ル)を開け
て逆洗水流入管(ヲ)から逆洗水を流入して懸濁物を逆
洗水流出管(ワ)から流出するものである。
当該濾過塔は通常太さが10μ〜80μのアクリル繊維、
ポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の非撚単繊維の集
合体である長さ0.4m〜3mの長繊維束を濾過塔内に比較的
密に充填することにより直立させているので、圧力損失
をそれ程大きくさせずに高流速で懸濁物を濾過すること
ができる。
また長繊維束の毛端が固定されているので逆洗の際に
高流速の圧縮空気あるいは逆洗水を上昇流で流入した場
合、長繊維束は下部を固定とした吹き流しのようになっ
て伸長するとともに長繊維束が振動するので、捕捉した
懸濁物を効果的に除くことができる。
ところで使用する長繊維束の各単繊維の太さは、原液
の懸濁物の濃度あるいは濾過液の品質をどの程度まで向
上させるかによって決定されるが、使用する単繊維の太
さは圧力損失の増加あるいは濾過液の品質に関して以下
のような関係がある。
すなわち比較的細い単繊維の集合体である繊維束を用
いた場合、濾過液の品質は向上するものの、繊維そのも
のの腰が弱いため濾過中において懸濁物が捕捉されるに
つれて繊維束の直立が維持できず、特に濾過塔の下方部
において繊維束の圧密化が進んで圧力損失の上昇が早く
なり、その結果濾過時間が短くなり、場合によっては洗
浄が不充分になる等の欠点を有している。
一方比較的太い単繊維の集合体である長繊維束を用い
た場合、繊維そのものの腰が強いので繊維束の圧密化は
それ程生じず、圧力損失の上昇は遅く、濾過時間は長く
とれるが、濾過液の品質が低下する欠点を有している。
したがって濾過液の品質を可及的に向上させるととも
に濾過時間も長くするという要求に対しては、これに応
じることが困難であった。
<発明が解決しようとする問題点> 本発明は長繊維束を用いた上述の問題点を解決するも
ので、濾過液の品質を可及的に向上させるとともに、濾
過時間を長くできる長繊維束を用いた濾過方法よび濾過
塔を提供することを目的とするものである。
<問題点を解決するための手段> 上記目的を実現するためになされた本発明よりなる方
法は、塔の内部に長繊維束の下端を固定するとともに、
その上端を自由端として、原液を下降流で通液しても全
体的に直立している腰の強さと充填量の長繊維束を塔内
部全体に立設し、この濾過塔の上方から原液を流入し
て、長繊維束の上端から下端に向かって原液を通すこと
により、長繊維束内の空隙部で懸濁物を捕捉する方法に
おいて、単繊維の集合体からなる第1長繊維束で濾過を
行った後、第1長繊維束に用いた単繊維より細い単繊維
の集合体からなる第2長繊維束で濾過を行うことを特徴
とする長繊維束を用いた2段式濾過方法である。
また第2請求項に記載した発明は、上述した本発明の
2だ式濾過方法を低クソツで強敷できる濾過に関するも
ので、塔の内部に長繊維束の下端を固定するとともに、
その上端を自由端として、原液を下降流で通液しても全
体的に直立している腰の強さと充填量の長繊維束を塔内
部全体に立設し、この濾過塔の上方から原液を流入し
て、長繊維束の上端から下端に向かって原液を通すこと
により、長繊維束内の空隙部で懸濁物を捕捉する濾過塔
において、上流側の位置に単繊維の集合体からなる第1
長繊維束の濾過部を形成し、当該第1長繊維束の濾過部
より下流側の位置に、第1長繊維束に用いた単繊維より
も細い単繊維の集合体からなる第2長繊維束の濾過部を
形成し、原液を第1長繊維束次いで第2長繊維束の順に
一貫して通液するようにしたことを特徴とする長繊維束
を用いた2段式濾過塔である。
以下に本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明方法の実施態様の一例のフローを示す
説明図であって、長繊維束を用いる濾過塔を2塔直列に
配したものである。
すなわち前段濾過塔1の下方部に多孔板2を横設し、
当該多孔板2に高宛する長繊維束の支持体3を取り付
け、当該支持体3によって第1長繊維束4の下端をを固
定するとともに、当該長繊維束4の上端を自由端とし、
当該長繊維束4を塔1内に比較的密に充填することによ
り、前段濾過塔1内に当該哀調繊維束4を立設する。
また前段濾過塔1の上方に原液流入管5を連通し、当
該原液流入管5に逆洗水排出管6Aを分岐して連通する。
さらに多孔板2の下方に逆洗空気流入管7Aを連通する
とともに、当該濾過塔1の最下端に第1濾過液流出管8
の一端を連通し、当該第1濾過液流出管8に逆洗水流入
管9Aを分岐して連通する。
このような前段濾過塔1の後部に後濾過塔10を設置し
同じように後段濾過塔10の下方部に多孔板2を横設し、
当該多孔板2に長繊維束の支持体3を取り付け、当該支
持体3によって第2長繊維束11の下端を固定するととも
に、当該長繊維束112の上端を自由端とし、当該長繊維
束11を塔10内に比較的密に充填することにより、後段濾
過塔10内においても当該長繊維束11を立設する。
また後段濾過塔10の上方に第1濾過液流出管8の他端
を連通し、当該流出管8に逆洗水排出管6Bを分岐して連
通する。
さらに同じように多孔板2の下方に前記逆洗空気流入
管7Aから分岐した逆洗空気流入管7Bを連通するととも
に、当該濾過塔10の最下端に第2濾過液流出管12を連通
し、当該第2濾過液流出管12に前記逆洗水流入管9Aから
分岐した逆洗水流入管9Bを連通する。
なお12ないし20はそれぞれ弁を示す。
前段濾過塔1および後段濾過塔10に用いる長繊維束の
支持体3は次のような構造である。
すなわち第2図に示したように当該支持体3は上部お
よび側胴部に多数の穴21を有する上部蓋状体22と側胴部
にスリット23を有する上下端が開口した下部筒状体24と
からなるもので、当該支持体3を多孔板2に取り付ける
に際しては、まずT字ボルト25を下部筒状体24の上方に
付設し、T字ボルト25に下部筒状体24を懸架する。
次いで多孔板2の各孔26の下部より7T字ボルト25の先
端を差し込んで孔26に下部っ筒状体24の上部を挿入した
後、脚27を有するナット28をT字ボルト25にネジ込み脚
27によってT字ボルト25を孔26に固定する。
次いであらかじめ前記上部蓋状体22の側胴部の全周囲
に第1長繊維束4あるいは第2長繊維束11の下端を締め
付けバンド29によって固定しておき、長繊維束4(11)
が固定されている上部蓋状体22の取り付け穴30にT字ボ
ルト25を通して多孔板2の各孔26を上部蓋状体22で覆
い、次いでナット31をT字ボルト25にネジ込むことによ
り、孔26の上部に上部蓋状体22を固定する。
第1長繊維束4及び第2長繊維束11ともに単繊維の集
合体からなるものであるが、本発明の最も重要な点は、
両長繊維束に用いる単繊維の太さを相違させる点であ
る。
すなわち第1長繊維端4として、たとえばアクリル繊
維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の合成繊維か
らなる太さ20〜80μの非撚単繊維の集合体である長繊維
束を用い、また第2長繊維束11としては、第1長繊維束
4に用いた単繊維より細い単繊維であるたとえば太さ1
〜43μの前記合成繊維からなる非撚単繊維の集合体であ
る長繊維束を用いる。
本発明においては、上述したごとく第1長繊維束4と
第2長繊維束11に用いる各単繊維の太さを変え、前者の
単繊維より後者の単繊維の太さを細くするが、両者の単
繊維の太さは原液の懸濁物の量、濾過液の品質等に応じ
て上述した範囲内で用いることが好ましく、たとえば第
1長繊維束として太さ35〜43μの単繊維を用い、第2長
繊維束11として太さ14μ前後の単繊維を用いると好まし
い。
<作用> 以下に本発明の操作を説明する。
懸濁物を含む原液を濾過するに際しては、弁12、16、
20を開口して原液流入管5から原液をまず前段濾過塔1
に下降流で流入する。
原液は塔1内に立設する第1長繊維束4に沿って流下
し、第1長繊維束4で形成する空隙部で懸濁物が捕捉さ
れ、濾過液は上部蓋状体22に有する穴21から長繊維束の
支持体3内部に入り、次いで下部筒状体24を介して第1
濾過液流出管8から流出する。
このような前段濾過塔1における濾過によって、原液
中の懸濁物の大部分が第1長繊維束4によって濾過され
る。
次いで第1濾過液流出管8から当該濾過液を後段濾過
塔10に下降流で流入し、塔10内に立設する第2長繊維束
11に沿って流下させ、第2長繊維束11で形成する空隙部
で残留する懸濁物を捕捉し、濾過液を同様にして長繊維
束の支持体3、および第2濾過液流出管12から取り出
す。
後段濾過塔10に用いる長繊維束11は前段濾過塔1に用
いている長繊維束4より、それに使用する単繊維の太さ
が細いので、前段濾過塔1から漏洩するような微細な懸
濁物は後段濾過塔10で確実に捕捉され、品質のように濾
過液が後段濾過塔10から得られる。なお上述の濾過にお
いては、必要に応じて原液に硫酸アルミニウム、PAC、
高分子凝集剤塔の凝集剤を添加しても差し支えない。
このような濾過の続行により両濾過塔の圧力損失が増
加した場合(但し通常の場合、前段濾過塔1の圧力損失
が先に増加する)、以下の逆洗を行う。
すなわち弁12、16、20を閉じ、弁17、18を開口し、逆
洗空気流入管7Bから圧縮空気を流入する。
多孔板2の下方は濾過液で満たされているので、圧縮
空気の流入により最初に濾過液が上部蓋状体22の各穴21
より流出するが、すぐに多孔板2の下方に第2図に示し
たごとく液面Lが形成されるとともに当該液面Lの上部
に圧縮空気の層Aが形成される。そして液面Lより上方
に位置するスリット23から圧縮空気は下部筒状体24内に
入り次いで上部蓋状体22の各穴21から噴出する。
当該圧縮空気の流入により、後段濾過塔10内の水が撹
拌されるとともに、長繊維束11が振動し、繊維間で形成
されていた空隙が破壊されて懸濁物の集合体が破壊さ
れ、また長繊維束11に付着していた懸濁物が剥離され
る。
特に圧縮空気を流入する初期の段階で多孔板2の下方
に存在する液が圧縮空気に一気に押し上げられて勢いの
強いピストン流となるので、懸濁物の除去に効果的であ
る。
上述した圧縮空気の流入を続行したまま、あるいは弁
18を閉じて圧縮空気の流入を止め、弁19を開口し、逆洗
水流入管9Bから逆洗水を流入する。
流入した逆洗水は主に下部筒状体24の下端開口部から
当該筒状体24内に入り、次いで上部蓋状体22の各穴21か
ら流出する。
長繊維束11の下端が固定されているとともに、その上
端が自由端となっているので、逆洗水の上昇流により長
繊維束11は吹き流しのようになって伸長するとももに、
各繊維が振動する。したがって前記圧縮空気の流入によ
るショックによって長繊維束11から離脱した懸濁物は洗
い流され、懸濁物を含む逆洗廃水が逆洗水排出管6Bから
流出する。
なお逆洗の手順としては、上述した方法とは別に、逆
洗水流入管9Bより一定量の逆洗水を流入すると塔おも
に、逆洗空気流入管7Bより間欠的に圧縮空気を流入する
方法もある。この場合は圧縮空気を流入するたびに、前
記した勢いの強いピストン流が形成されるので、より効
果的に逆洗を行うことができる。
上述した後段濾過塔10の逆洗が終了した時点で、ある
いは当該逆洗と並行して前段濾過塔1の逆洗を行う。
前段濾過塔1の逆洗も上述した後段濾過塔10の逆洗と
基本的には同じであり、弁13、14あるいは弁15の開閉に
より、逆洗空気流入7Aから圧縮空気を流入し、また逆洗
水流入管9Aから逆洗水を流入し、逆洗排水を逆洗水排出
管6Aから流出するものである。
以上のような両塔の逆洗が終了したり、再び前述した
濾過を行う。
第1図に示したフローは前段濾過塔1と後段濾過塔10
の2塔を直列に用いるものであるが、本発明の濾過方法
は1塔で行うこともできる。
第3図は本発明の他の実施態様のフローの説明図であ
り、本発明方法を1塔で行う場合のものである。
すなわち濾過塔51のほぼ中央部と下方部にそれぞれ多
孔板52A、52Bを横設し、当該多孔板52A、52Bそれぞれに
第2図で示したと同様な長繊維束の支持体53を取り付
け、当該支持体53によって第1長繊維束54および第2長
繊維束60の下端を固定するとともに、当該両長繊維束54
および60の上端を自由端とし、当該両長繊維束54及び60
を塔51内に比較的密に充填することにより、両長繊維束
54および60を立設する。
また濾過塔51の上方に原液流入管55を連通し、当該原
液流入管55に逆洗水排出管56Aを分岐して連通する。
さらに多孔板52Aの下方と第2長繊維束60の間に逆洗
流入管57Aを連通するとともに、逆洗水排出管56Bを連通
する。
また多孔板52Bの下方に逆洗空気流入管57Bを連通する
とともに濾過塔51の最下端に濾過液流出管58を連通し、
当該濾過液流出管58に逆洗水流入管59を分岐して連通す
る。
なお61ないし67はそれぞれ弁を示す。
第3図に示した濾過塔に用いる第1長繊維束5尾4及
び第2長繊維束60ともに単繊維の集合体からなるもので
あるが、両長繊維束に用いる単繊維の太さは相違させ
る。
すなわち第1長繊維束54は第1図のフローにおける前
段濾過塔の場合と同様にたとえば太さ20〜80μの単繊維
の集合体からなる長繊維を用い、また第2長繊維束60
は、第1のフローにおける後段濾過塔の場合と同様に第
1長繊維束54に用いた単繊維より細い、たとえば太さ1
〜43μの単繊維の集合体からなる長繊維を用いる。
当該濾過塔において懸濁物を濾過する場合は、弁61、
67を開口し、原液流入管55から原液を下降流で流入し、
第1長繊維束54および第2長繊維束60に一貫して流下さ
せる。なおこの濾過の場合にも、必要に応じ原液に凝集
剤を添加することもできる。
原液は立設する第1長繊維束54に沿って流下し、第1
長繊維束54で形成する空隙部で懸濁物の大部分が捕捉さ
れ、次いで第1長繊維束54の濾過液が、下段において立
設する第2長繊維束60に沿って流下し第2長繊維束60で
形成する空隙部で残留する懸濁物が捕捉され、濾過液が
濾過液流出管58から得られる。
また濾過後に行う逆流は、第1長繊維束54と第2長繊
維束60を別々に行ってもよいし、または両長繊維束を同
時に行ってもよい。
すなわち前者の逆洗については、弁65および64を開口
して他の弁を閉じ、逆洗空気流入管57Bより圧縮空気を
流入し、次いで弁66を開口して、逆洗水流入管59より逆
洗水を流入して第2長繊維束60の逆洗排水を逆洗水排出
管56Bより流出させ、次いで弁63および62を開口して他
の弁を閉じ、逆洗空気流入管57Aから圧縮空気を流入
し、次いで弁66を開口して逆水洗流出管59より逆洗水を
流入して第1長繊維束54の逆洗排水を逆洗水排出管56A
から流出させるものである。
また後者の逆洗については、弁65および62を開口して
他の弁を閉じ、逆洗器流入管57Bより圧縮空気を流入
し、第2長繊維束60および第1長繊維束54に一貫して圧
縮空気を流入し、両長繊維束を同時に撹拌し、次いで弁
66を開口応して逆洗水流入管59より逆潜水を流入して両
長繊維束を同時に洗浄しその逆洗排水を逆洗水排出管56
Aから排出するものである。
なお逆洗方法としては前者合および後者ともに、逆潜
水を流入しながら間欠的に圧縮空気を流入する法王でも
差し支えない。
第3図に示した濾過塔は1塔内に長繊維束を2段に配
置しているので、第1図に示したフローと相違して、1
塔にて2段濾過ができ、塔数の減少、拝観、弁の省略等
を計ることができ、設置コストを削減できるとともに、
設置面積を小さくすることができる。
次に第1図あるいは第2図に示した濾過塔に用いる長
繊維束を説明すると、当該長繊維束としては比較的高流
速の原液を下降流で通液しても、その初期においては長
繊維束の下方部がやや屈曲してその他課さが若干縮み、
また通液の続行により下方部の屈曲が増加し、次第に長
繊維束の直立している高さが減少していくが、長繊維束
が水平状に折れ曲がらず濾過塔内で通液中においても全
体的に直立しているような腰の強さと、充填量が必要
で、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維
等の合成繊維、あるいは綿、羊毛等の天然繊維を用いる
ことができる。
なおこれらの合成繊維あるいは天然繊維は通常、非撚
単繊維の集合体を用い、単繊維の太さは、第1長繊維束
の場合、通常は20〜80μを用い、第2長繊維束の場合、
第1長繊維束に用いた単繊維の太さより細い通常、1〜
43μの単繊維を用いる。
また第1長繊維束の長さは、通常1〜3mとし、また第
2長繊維束の長さは、通常0.4〜2mとするとよい。
<効果> 以上説明したごとこ本発明は第1長繊維束と第2長繊
維束とで直列に2段で濾過し、かつ第2長繊維束に用い
る単繊維の太さを、第1長繊維束に用いる単繊維の太さ
より細くしてあるので、以下のような効果を奏する。
すなわち第1長繊維束を用いる前段濾過部では、原液
中の大部分の懸濁物を除去しさえすれば、当該濾過部か
ら多少混濁物が漏洩しても差し支えないので、比較的太
い単繊維の集合体である第1長繊維束を用いることによ
って、長時間濾過を行っても圧力損失をそれ程、上昇さ
せることなく、また第2長繊維束を用いる後段濾過部で
は、前段濾過部で大部分の懸濁物が除去されているの
で、比較的細い単繊維の集合体である長繊維束を用いる
ことによって、圧力損失をそれ程上昇させることなく、
品質の良好な濾過液を得ることができる。
したがって本発明による従来の長繊維濾過では実現が
できなかった濾過液の品質を向上させるとともに、濾過
時間を長くするという課題を達成することができる。
以下に本発明の効果をより明確とするために実施例を
説明する。
実施例 直径650mm、高さ4,000mm(直線部)のステンレススチ
ールの濾過塔の下部と中間部(下部から2,000mmの位
置)に多孔板を上下2段横設し、上段には太さ43μ、長
さ1,600mm、充填密度100kg/m2のアクリル製非撚単繊維
の集合体からなる第1長繊維束の下端を固定し、一方下
段には太さ14μ、長さ600mm、充填密度50kg/m2のアクリ
ル製非撚単繊維の集合体からなる第2長繊維束の下端を
固定し、それぞれ上端を自由端とした第3図に示したよ
うな濾過塔を構成した。当該濾過塔の上方から、あらか
じめ5mg/のPAC(ポリ塩化アルミニウム)を添加した
懸濁物(SS)濃度5mg/を含む工業用水を下降流線速度
75m/Hで通水したところ、懸濁物濃度0.05mg/(SDI値
=1.4)の濾過水が得られた。
なお8時間通水した時点で、差圧が0.5kg/cm2(初期
差圧0.3kg/cm2)に上昇したので通水を終了し、その後
濾過塔の下部から上昇線流速1,000Nm3/m2の圧縮空気を
1分間、次に圧縮空気(1,000Nm3/m2)と100m/Hの逆洗
水を3分間、さらに100m/Hの逆洗水のみで1分間、第1
長繊維束、第2長繊維束に対して一貫して逆洗したとこ
ろ、当該濾過塔の差圧は初期差圧に戻り、長繊維束に捕
捉された懸濁物は完全に除くことができ、濾過海女絵の
状態に回復することができた。
一方比較のために、実施例に用いたと同様の直径、高
さの濾過塔の下部に多孔板を1段横設し、太さ43μ、長
さ3.2m、充填密度100kg/m2のアクリル製非撚単繊維の集
合体からなる長繊維束の下端を固定した濾過塔(比較例
−1)と、実施例に用いたと同様の直径、高さの濾過塔
の下部に多孔板を1段横設し、太さ14μ、長さ2.2m、充
填密度50kg/m2のアクリル製非撚単繊維の集合体からな
る長繊維束の下端を固定した濾過塔(比較例−2)それ
ぞれに同量のPACを添加した実施例と同じ工業用水を下
降流洗速度75m/Hで通水したところ、比較例−1によい
ては差圧0.5kg/cm2に達するまでに10時間通水ができた
が、濾過水の懸濁物濃度は0.2mg/であり、また比較例
−2においては濾過水の懸濁物濃度は0.05mg/であっ
たが、僅か1時間以内で差圧が0.5kg/cm2となった。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図ともに本発明の実施態様を示す
もので、第1図は濾過塔を2塔特列に配した場合のフロ
ーを示す説明図であり、第2図は本発明に用いる長繊維
束の支持体を示す拡大断面図であり、第3図は1塔内に
長繊維束を2段に配置した場合のフローを示す説明図で
ある。 また第4図は従来の長繊維束のフローを示す説明図であ
る。 1……前段濾過塔、2……多孔板 3……長繊維束の支持体 4……第1長繊維束、5……原液流入管 6……逆洗水排出管、7……逆洗空気流入管 8……第1濾過液流出管 9……逆洗水流入管、10……後段濾過塔 11……第2長繊維束、12〜20……弁 21……穴、22……上部蓋状体 23……スリット、24……下部筒状体 25……T字ボルト、26……孔 27……脚、28……ナット 29……締め付けバンド、30……取り付け穴 31……ナット 51……濾過塔、52……多孔板 53……長繊維束の支持体 54……第1長繊維束、55……原液流入管 56……逆洗水排出管、57……逆洗空気流入管 58……濾過液流出管、59……逆洗水流入管 60……第2長繊維束、61〜67……弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 23/10 A (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 24/12 B01D 24/22 B01D 35/10 B01D 36/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塔の内部に長繊維束の下端を固定するとと
    もに、その上端を自由端として、原液を下降流で通液し
    ても全体的に直立している腰の強さと充填量の長繊維束
    を塔内部全体に立設し、この濾過塔の上方から原液を流
    入して、長繊維束の上端から下端に向かって原液を通す
    ことにより、長繊維束内の空隙部で懸濁物を捕捉する方
    法において、単繊維の集合体からなる第1長繊維束で濾
    過を行った後、第1長繊維束に用いた単繊維よりも細い
    単繊維の集合体からなる第2長繊維束で濾過を行うこと
    を特徴とする長繊維束を用いた2段式濾過方法。
  2. 【請求項2】塔の内部に長繊維束の下端を固定するとと
    もに、その上端を自由端として、原液を下降流で通液し
    ても全体的に直立している腰の強さと充填量の長繊維束
    を塔内部全体に立設し、この濾過塔の上方から原液を流
    入して、長繊維束の上端から下端に向かって原液を通す
    ことにより、長繊維束内の空隙部で懸濁物を捕捉する濾
    過塔において、上流側の位置に単繊維の集合体からなる
    第1長繊維束の濾過部を形成し、当該第1長繊維束の濾
    過部より下流側の位置に、第1長繊維束に用いた単繊維
    よりも細い単繊維の集合体からなる第2長繊維束の濾過
    部を形成し、原液を第1長繊維束次いで第2長繊維束の
    順に一貫して通液するようにしたことを特徴とする長繊
    維束を用いた2段式濾過塔。
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