JP2798560B2 - 導電材及びこれを用いた高周波トランス - Google Patents

導電材及びこれを用いた高周波トランス

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JP2798560B2
JP2798560B2 JP4173217A JP17321792A JP2798560B2 JP 2798560 B2 JP2798560 B2 JP 2798560B2 JP 4173217 A JP4173217 A JP 4173217A JP 17321792 A JP17321792 A JP 17321792A JP 2798560 B2 JP2798560 B2 JP 2798560B2
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frequency transformer
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二郎 大内
久浩 鎌田
繁男 山口
恒男 池上
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Tohoku Ricoh Co Ltd
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波用途、特にスイ
ッチング電源装置のトランスまたは磁性部品などに適用
して最適な導電材及びこれを用いた高周波トランスに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図6はスイッチングレギュレータの構成
例を示す回路図である。
【0003】交流電源(AC100Vの商用電源)1に
は、外部からのノイズの侵入及び内部からのノイズのラ
イン側への放出を防止するためのラインフィルタ2が接
続され、このラインフィルタ2には交流電源を両波整流
し、整流出力を平滑するための回路を備えた整流平滑回
路3が接続されている。この整流平滑回路3には、整流
平滑回路3の直流出力を断続的にスイッチングしてトラ
ンス5へ供給するスイッチング回路4が接続されてい
る。トランス5は一次側に2つの巻線が巻回され、二次
側には出力巻線が巻回されている。トランス5の出力巻
線には、ダイオードによる整流回路6が接続され、この
回路にはLC型の平滑回路7が接続され、この平滑回路
7には負荷8(ここでは抵抗を用いている)が接続され
ている。平滑回路7の出力端にはコントロール回路9が
接続され、その出力によりスイッチング回路4が制御さ
れる。
【0004】ラインフィルタ2は、コンデンサ21、ノ
イズフィルタ22及びコンデンサ23,24から成り、
ノーマル・モード・ノイズとコモン・モード・ノイズの
両方を減衰することができる。また、平滑回路7はコン
デンサ71、チョークコイル72及びコンデンサ73か
ら成る。コンデンサ71,72には電解コンデンサが用
いられ、チョークコイル72には、例えば、ドラム形の
コアが用いられ、この芯部に巻線が施される。
【0005】以上の様な回路にあっては、整流平滑回路
3で得られた直流出力がスイッチング回路4に印加さ
れ、コントロール回路9の出力に従ってスイッチング回
路4が駆動されることにより、高周波のパルス電流がト
ランス5に通流され、トランス5の出力巻線に交流電圧
が発生する。この交流電圧は、整流回路6によって整流
され、さらに平滑回路7によってリップル分が除去され
たのち、負荷8に供給される。
【0006】負荷状態によって平滑回路7の出力電圧は
変動するので、この変動分を補正するようにコントロー
ル回路9はスイッチング回路4を制御する。出力電圧が
増加した場合にはスイッチング回路4はオン時間が短く
なるようにし、逆に、出力電圧が減少したときにはオン
時間が長くなるようにする。この様な制御により、負荷
状態が変動しても常に安定した出力電圧を得ることがで
きる。
【0007】ところで、スイッチング電源装置において
は、高周波化を行うことによって、ノイズフィルタ2
2、チョークコイル72などの磁性部品は小型化が可能
になる。例えば、周波数が300KHz〜500KHz
以上になるにつれ、従来の単線による巻線では渦電流や
表皮効果などによる高周波損失が問題になる。このた
め、より一層の高効率化、小型化を図るためには、更に
高周波銅損を減らす必要がある。これを達成する線材と
して、従来のリッツ線や銅箔に代え、多本平行線(マル
チ・パラレル・ワイヤ)が注目されている。
【0008】この多本平行線は、図7に示すように、
0.05〜1.0mm径の複数の導体(例えばエナメル
線)10の各々を絶縁被膜11で被覆し、かつこれらを
同一平面上に可撓性を有する状態で並列接合した高周波
用電線であり、リッツ線に比べて占積率をおよそ30%
向上できる特長がある。そして、この線材が銅箔に比べ
て高周波特性の良い理由は、微小細線からなるために、
渦電流が流れにくいと共に導体周長を長くでき、銅箔よ
りも表面積が多くなるからである。これにより表皮効果
による電流を多く流せるという利点がある。また、渦電
流が少ないために、銅箔に比べ高周波における交流抵抗
が非常に少なく、その値は周波数が100KHzでさえ
も約1/8という良好な値を有している。
【0009】図8は図7に示した従来の多本平行線12
を巻線に用いる場合の引出し線部分の例を示す斜視図で
ある。
【0010】ここでは、引出線の引き出し後の自由度を
得、かつ高周波特性の劣化を防げるように、巻線端部の
導体群をはんだ付けし、多本平行線12の一部を引出線
とする構成がとられている。
【0011】なお、この多本平行線に関しては、例え
ば、1991年電子情報通信学会秋季大会論文集、「ス
イッチング電源における多本平行線の交流抵抗」3−2
52頁、及び、古河電気工業株式会社「古河電工時報」
第87号(平成2年12月)の133頁に記載がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
技術にあっては、図7に示すように多本の細線に樹脂な
どの絶縁物で絶縁処理を施した後、これらを平面状に接
着しているため、製造工程が非常に多く複雑化し、コス
トアップを招くという不具合がある。
【0013】また、図8に示すように、端部12aをは
んだ付けをして引出線12bを引き出す端末処理では、
この部分の厚みが厚くなり、巻線の引き出しが困難にな
り、場合によっては磁性部品としての占積率が悪くな
り、巻線を構成できなくなる場合がある。
【0014】
【0015】発明の目的は、端末部に膨らみを生じさ
せることなく引き出しを行えるようにし、占積率を向上
させることのできる導電材及びこれを用いた高周波コイ
ルを提供する事である。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明における導電材は、可撓性を有する平板
状の導電体の両面に電流の流れ方向に沿って延びる溝を
複数設け、外周部を絶縁材で被覆した導電材において、
当該導電材の端部を細線状に分割したことを特徴として
いる。
【0017】上記の目的を達成するために、この発明に
おける高周波トランスは、上記の導電材を高周波コアに
巻線として巻回し、前記端部を引出線としたことを特徴
としている。
【0018】
【0019】
【0020】
【作用】上記した導電材によれば、その端部が細線状に
分割されているので、引き出し後の自由度を確保するこ
とができる。
【0021】
【0022】
【0023】また、上記の導電材を高周波コアに巻線と
して巻回することで、引出部の膨出をなくした高周波特
性に優れた高周波トランスを得ることができる。
【0024】
【実施例】図1は本発明の実施例を説明するための第1
の参考例を示す斜図であり、図2は第2の参考例を示
す斜視図である。
【0025】参考例による導電材は、図1または図2に
示すように板状(または帯状、箔状など)の導電材13
で、かつ、その両面には、導体の1本1本を区分する手
段、すなわち丸形または三角の溝14を並行に形成して
いる。なお、溝14は、板状の導電板を溝付きのローラ
などで圧接することで、簡単に形成することができる。
【0026】このような構成の導電材13では、導体部
が1枚の導電板であるにもかかわらず、溝14が設けら
れているために、渦電流は表面が平坦な導体に比べて流
れ難くなる。また、導体周長も多本平行線ほどではない
ものの、溝を付けた分だけ大きくなり、この分だけ表皮
効果による電流が多く流せるようになり、多本平行線と
同様の効果が得られ、高周波特性が向上する。
【0027】ところで、上記した導電材13はシールド
材として使用する場合には図1または図2の形状のまま
でよいが、磁性部品用の巻線とする場合には、図3に示
すように、導体部13の全面を覆うように絶縁体15を
設ける(但し、引き出し端となる端部には設けない)。
或いは、絶縁体15に代えて絶縁テープ(導電材13の
相互間に配設する)を介挿するようにしてもよい。
【0028】図4は本発明による導電材を用いた高周波
トランス用の巻線構成を示す正面図である。この実施例
は、導電材13の端部は溝14を下まで通し、分割した
細線状の分割部16を形成したところに特徴がある。こ
のような構成とすることにより、端部の電気的な接続部
分が厚くなることはなく、磁性部品の占積率を向上させ
ることができる。
【0029】図5は導電材13の端部処理を示す正面図
である。図1及び図2に示したように、本発明の導電材
13は、従来のように導線相互が分離されておらず1枚
の導電板である。このため、上端(または下端)から引
出線を伸長させて引出線17とすることにより、はんだ
付けを行うことなく引き出しを行うことができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0031】
【0032】
【0033】請求項1記載の導電材においては、導電材
の端部を細線状に分割したので、引き出し後の自由度を
確保することができる。
【0034】請求項2記載の高周波トランスにおいて
は、導電材の端部を細線状に分割したので、引出部の膨
出をなくした高周波特性に優れた高周波トランスを容易
に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための第1の参考例
を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例を説明するための第2の参考例
を示す斜視図である。
【図3】絶縁処理を施した参考例を示す斜視図である。
【図4】本発明の導電材の一実施例における高周波トラ
ンス用の巻線構成を示す正面図である。
【図5】本発明の導電材の端部処理を示す正面図であ
る。
【図6】スイッチングレギュレータの構成例を示す回路
図である。
【図7】従来の多本平行線の一例を示す斜視図である。
【図8】図7に示した従来の多本平行線を巻線に用いた
例を示す断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 繁男 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 池上 恒男 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目14−6 (56)参考文献 実開 平4−48610(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 27/28 - 27/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する平板状の導電体の両面に
    電流の流れ方向に沿って延びる溝を複数設け、外周部を
    絶縁材で被覆した導電材において、当該導電材の端部を
    細線状に分割したことを特徴とする導電材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の導電材を高周波コアに巻
    線として巻回し、前記端部を引出線としたことを特徴と
    する高周波トランス。
JP4173217A 1992-06-30 1992-06-30 導電材及びこれを用いた高周波トランス Expired - Lifetime JP2798560B2 (ja)

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