JP5100802B2 - 電力変換トランス - Google Patents

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Description

本発明は、比較的大電流を扱う電力変換トランスに関し、特に太陽光発電システムや小型燃料電池発電システム向け直流交流変換インバータに用いられる電力変換用トランスに関する。
従来から住宅用の小型の太陽電池発電システムや小型の燃料電池発電システムにおいて、例えば、定格が1〜5kW程度のインバータ装置が用いられている。図12は、このようなインバータ装置の概略回路構成例を示す。この回路は、これらの発電システムで発電された電力を、例えば、直流40Vの入力電圧Vinとして入力し、電力変換トランスTFにより昇圧して、例えば、周波数が50/60Hz、出力電圧Voutが200Vの交流電力に電力変換する。入力段の種類や構成仕様がこのような電池のように比較的低電圧の入力電圧を発生するものの場合、一般に、電力変換のためにトランス(電力変換トランス)が用いられる。
このようなトランスにおける低電圧の大電流が流れる1次コイルは、コイル製作作業の容易性、材料入手の容易性、コイル特性面の要求などから、帯状の薄銅板をコアやボビン(巻枠)に巻回して製造されることが多い。図13(a)は、このような従来の電力変換トランスTFを示す。この電力変換トランスTFは、片面又は両面が絶縁された帯状に長い、例えば薄銅板からなる導電体薄板をロール状に巻回して形成した第1のコイル1と、第1のコイルに電磁結合する第2のコイル2と、これらのコイルに共通のコア4と、を備えている。電力変換トランスTFは、これらのコイル間で電力の伝達を行う。第2のコイル2は、ボビン3に線材を巻回して形成され、第1のコイル1は、絶縁した板材(導電体薄板)を第2のコイル2の上に多数回巻いて形成されている。各コイル1,2にはコイルの引出部11,21が形成されている。これらのコイル、特にコイル1において、占積率(コイル導体の空間密度)の高いコイルを形成することがコイルの性能上重要である。
上述の第1のコイル1のように帯状の導体を巻いて形成したコイルとして、例えば、厚さが50μm程度以下の銅箔と層間の絶縁フィルムとを用いて、自動巻回装置によりコイルを形成した、いわゆる箔巻コイルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開平5−62017号公報
しかしながら、上述した特許文献1に示されるような箔巻コイルは、厚さが薄く幅も狭くて電流容量が小さい銅箔を用いるものであり、大電流を流すため厚みや幅が一桁以上も大きくなるような導電体薄板を用いる場合にそのまま適用できるものではない。つまり、大電流用の導電体薄板は、銅箔よりも遙かに分厚く、曲げ加工に対して多大の応力が発生し、導電体薄板を巻枠上に巻き付ける工程は、線材や銅箔を巻回しするような機械化が難しく、手作業に頼る部分が多いため、コストと手間のかかる工程となっている。
また、図13(b)に示すように、導電体薄板10を巻芯30(下層のコイルやボビン)に巻回しする際、巻き始め及び巻き終わりの固定を確実に行わないと、導電体薄板10のもつ内部応力により巻き緩みが発生する。巻き緩みの発生によって層間に隙間Sが発生し、導電体薄板の振動によるうなり音の発生という問題が生ずる。このような隙間Sの発生は、コイルにとって重要なコイル導体の占積率を低くしてしまい、漏れインダクタンスの増大や、導体長の増加による直流抵抗の増加などを引き起こす。これらの問題を解消するために、従来は巻き始め及び巻き終わりの固定を粘着性のテープなどで行っていた。ところが、厚みが分厚くて巻戻り力の強い導電体薄板10に対しては、固定のためのテープ類を何重にも巻く必要があり、限られたボビン内において、そのスペースを確保する必要から巻線の占積率が下がってしまうという問題がある。
また、図13(c)に示すように、導電体薄板10を絶縁シート5を用いて層間の絶縁を行いながらコイルを形成する際に、導電体薄板10の長手方向に直交する幅方向の端面位置がボビン3の鍔部32に対して変動することがある。このような位置変動が発生すると、端面の絶縁のために設けた絶縁シート5の端部が変形又は移動し、積層された導電体薄板10の端部10bが互いに直接接触して短絡してしまうという問題がある。絶縁シート5は、導電体薄板10より少し大きめとされているが、コイル導体の占積率向上のために比較的薄い材料で構成されているので、導電体薄板10の巻回時に摩擦力などを受けて端部が変形し易くなっている。
本発明は、上記課題を解消するものであって、導電体薄板を用いたコイルの巻回し時の不具合を低減することができる電力変換トランスを提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明の電力変換トランスは、帯状に長い導電体薄板をその片面又は両面が絶縁された状態で巻枠に巻回して成る第1のコイルと、第1のコイルに電磁結合する第2のコイルと、これらのコイルに共通のコアと、を備えてコイル間で電力の伝達を行わせる電力変換トランスにおいて、導電体薄板は、その巻き始め部分及び巻き終わり部分の長さ方向に直交する幅方向の端面に幅方向に突出した係止用凸部を有し、巻枠は、これらの係止用凸部に嵌合して導電体薄板を係止する係止部を有し、第1のコイルは、これらの係止用凸部と係止部により巻き緩みなく形成され、その状態を保持して導電体薄板の巻き始め部分及び巻き終わり部分が固定されているものである。
この電力変換トランスにおいて、巻枠は、巻き終わり部分が固定される係止部を有した部分とその他の部分とに分離され、その分離接触部分に導電体薄板の巻回を締め上げる方向にのみ可動するラチェット機構を備えることができる。
本発明の電力変換トランスによれば、導電体薄板を巻回したコイルを巻き緩みなく形成でき、従って、コイル材の占積率を低下させることがなく、漏れインダクタンスの増大やコイル材の長さの増長による直流抵抗の増加を抑制できる。また、固定用テープなどが不要となる。
本発明の前提となる第1形態に係る電力変換トランスの斜視図。 (a)(b)は同上電力変換トランスにおける導電体薄板を用いたコイルを形成するための導電体薄板の平面図。 図2に示した導電体薄板を用いてコイルを形成する手順を説明する斜視図。 (a)(b)は図3に示したコイル形成手順に引き続いて行うコイル形成手順を説明する模式的断面図。 (a)は本発明の前提となる第2形態に係る電力変換トランスに用いられるコイルを形成する導電体薄板と絶縁シートの平面図、(b)は同導電体薄板を用いてコイルを形成するためのボビンの側面図、(c)は同ボビンに同導電体薄板を巻回しする様子を示す断面図。 図5(a)に示した導電体薄板と絶縁シートを用いて形成したコイルの幅方向端面における部分断面斜視図。 本発明の第1の実施形態に係る電力変換トランスの斜視図。 (a)は同上電力変換トランスに用いられるコイルを形成する導電体薄板と絶縁シートの平面図、(b)は同導電体薄板を用いてコイルを形成するためのボビンの側面図、(c)は同ボビンの軸方向正面図。 図8(a)に示した導電体薄板を図8(b)(c)に示したボビンに巻回した様子を模式的に示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係る電力変換トランスに用いられるコイルの断面図。 図10に示したコイルの軸方向正面図。 従来及び本発明の電力変換トランスが適用されるインバータ装置の概略回路構成図。 (a)は従来の電力変換トランスの分解斜視図、(b)は導電体薄板を用いた従来のコイルの問題点を示す断面図、(c)は導電体薄板を用いた従来のコイルの問題点を示す導電体薄板の幅方向端部における部分断面図。
以下、本発明の電力変換トランスについて、図面を参照して説明する。
(発明の前提となる第1形態)
図1は本発明の前提となる第1形態に係る電力変換トランスTFを示し、図2(a)(b)、図3、図4(a)(b)は導電体薄板を用いたコイルの形成手順を示す。電力変換トランスTFは、片面又は両面が絶縁された帯状に長い、例えば薄銅板からなる導電体薄板をロール状に巻回して形成した第1のコイル1と、第1のコイルに電磁結合する第2のコイル2と、これらのコイルに共通のコア4と、を備えている。第2のコイル2は、ボビン3(巻枠)に線材を巻回して形成され、第1のコイル1は、絶縁した板材(導電体薄板)を第2のコイル2の上に多数回巻いて形成されている。各コイル1,2にはコイルの引出部11,21が形成されている。電力変換トランスTFは、これらのコイル1,2間で電力の伝達を行う。
第1のコイル1の形成では、まず、図2(a)に示すように、導電体薄板からなる、例えば3枚の薄板片12,13,14を、図2(b)に示すように重ね合わせた状態とし、図3に示すように、重ねた状態で巻芯30(下層のコイルやボビン)に巻き付ける。この巻き付けと共に、重ね合わせた異なる薄板片同士を、図4(a)(b)に示すように、互いに電気的に接続して巻き始めと巻き終わりを一つずつ有する単一のコイルとして形成されている。この形成手順を順に説明する。
各薄板片12〜14は、図2(a)(b)に示すように、本体部12a〜14aと、各本体部12a〜14aの長さ方向端部に形成された巻芯30の幅(従って本体部の幅)より狭い幅の接続部12b,13b,13c,14bと、を備えている。本体部12aから14aは、巻芯30の幅に略同一の幅と巻芯30を略一周する長さとを有する。また、最外層の薄板片12,14は、それぞれ電流の入出力のための引出部11を備えている。
これらの薄板片12〜14は、図3に示すように、図示しない巻付用治具による外力Fによって巻芯30に押し付けられると共に、巻芯30に倣うように屈曲される。このとき、各接続部12b,13b,13c,14bは、例えば、有向曲線a,b,c,dで示す順番で電流路を形成するため、図4(a)(b)に示すように重ねられる。互いに重ねられた接続部12b〜14bの部分は、外力Fによって巻締めされた状態で、例えばハンダによって電気接続される。なお、各薄板片12〜14は、引出部11と接続部12b〜14b以外の部分を、絶縁樹脂の塗布層や絶縁用のシートやフィルムによって絶縁されている。
図4(b)に示すように、接続部12b,13bが互いに電気接続されて電気接続部1aとなり、接続部13c,14bが互いに電気接続されて電気接続部1bとなる。これらの電気接続部1a,1bは、図1に示すように、コイル1の外部からハンダ付け等の電気接続処理が可能な位置に形成されている。
上述のコイル1は、導電体薄板を3回巻きしたコイルとなっている。この巻数(ターン数)、従って薄板片の枚数を2枚、4枚と変えて、2回巻き、4回巻きのコイル1とすることもできる。また、コイル1のターン数を増やす場合、上述の3層コイル形成の手順を2回行って、形成した2つの3層コイルを引出部11により直列接続して6層のコイルとすることもできる。この直列接続する方法によると、薄板片の枚数増加による接続部断面積減少とこれに伴う電流容量減少を避けることができる。
上述のコイル1の製造方法によれば、例えば、3回巻コイルを略一周長の薄板片の3枚で構成するので、各薄板片の巻締めの際に、周回毎のずれを接続部における重なり具合で吸収することができる。第1のコイル1を構成する大電流用の導電体薄板は、銅箔よりも遙かに分厚く、曲げ加工に対して多大の応力が発生する。分厚い導電体薄板を巻き緩みなく、高い占積率で巻回しするには、このような製造方法が有効であり、3周長の導電体薄板によるコイルを巻締める場合よりも効率的に巻締めができ、積層した導電体薄板間の隙間を減らして占積率の高いコイル1が得られる。従って、電力変換効率の優れた電力変換トランスTFが得られる。
(発明の前提となる第2形態)
図5(a)〜(c)は本発明の前提となる第2形態に係る電力変換トランスTFに用いられる第1のコイル1の形成方法を示し、図6はそのコイルの幅方向端面構造を示す。この形態の電力変換トランスTFは、図1に示した第1形態の電力変換トランスTFとは、第1のコイル1の構造が異なるのみであり、他の構成は同様である。そこで、第1のコイル1の説明のみを行い、他は省略する。
第1のコイル1は、図5(a)に示す導電体薄板10と絶縁シート5とを重ねて、図5(b)に示すボビン3に巻回して形成される。導電体薄板10は、図5(a)に示すように、長手方向の端部に設けられた引出部11と、その長手方向に直交する幅方向の両端面に幅方向に突出した複数の突起10aと、を備えている。突起10aは、導電体薄板10をボビン3に巻回しする際に、上層又は下層の導電体薄板10の突起10aと互いに重ならない位置に長手方向に沿って配列されている。また、ボビン3は、図5(b)(c)に示すように、導電体薄板10をロール状に巻き付ける軸芯31と、軸芯31の両端に設けられた鍔部32と、を備えている。
導電体薄板10は、導電体薄板10をボビン3に巻回しする際に、突起10aがボビン3の鍔部32に接触することによって、ボビン3の軸方向位置に対して位置決めされる。このとき、図6に示すように、上層又は下層の突起10aが積層方向において互いに重ならないので、突起10a同士が接触することがない。また、突起10a以外の端部直線部は広めの絶縁シート5によって互いに絶縁されている。従って、導電体薄板10を巻回しするときに導電体薄板10と絶縁シート5の位置が、突起10aの突出長さ以内の位置ずれを生じたとしても、上下の導電体薄板10間における電気的短絡は確実に防止される。なお、突起10aの先端形状は、尖っていてもよく、また平坦であっていてもよい。
(第1の実施形態)
図7は本発明の第1の実施形態に係る電力変換トランスTFを示し、図8(a)(b)(c)は電力変換トランスTFに用いられる第1のコイル1の形成方法を示し、図9はコイル1の断面を模式的に示す。この実施形態の電力変換トランスTFは、上述の第1形態の電力変換トランスTFとは、第1のコイル1の構造が異なるのみであり、他の構成は同様である。そこで、第1のコイル1の説明のみを行い、他は省略する。
第1のコイル1は、図8(a)に示す導電体薄板10と絶縁シート5とを重ねて、図8(b)(c)に示すボビン3に巻回して形成される。導電体薄板10は、図8(a)に示すように、その巻き始め部分及び巻き終わり部分(長さ方向の端部分)であって、長さ方向に直交する幅方向の端面に、両幅方向に突出した係止用凸部15,16を有している。なお、係止用凸部15,16のそれぞれの片方には係止用凸部15,16の延長部からなる電流の入出力のための引出部11が形成されている。
ボビン3は、図8(b)(c)に示すように、鍔部32に切り欠いた状態に形成した係止部35,36を有している。係止部35,36は、係止用凸部15,16に嵌合して導電体薄板10を係止するために用いられる。すなわち、導電体薄板10は、図9に示すように、これをボビン3に巻回しする際に、係止用凸部15をボビン3の係止部35に係止して巻き始め部分が固定され、巻回終了時に、係止用凸部16をボビン3の係止部36に係止して巻き終わり部分が固定される。
このような第1のコイル1の形成方法によれば、導電体薄板10を巻回したコイル1を巻き緩みなく形成すると共にその状態を保持できる。従って、コイル1は、コイル材の占積率を低下させることなく、漏れインダクタンスの増大やコイル材の長さの増長による直流抵抗の増加を抑制したものとなる。また、緩み防止のための固定用テープなどが不要となる。
(第2の実施形態)
図10、図11は本発明の第2の実施形態に係る電力変換トランスTFに用いられる第1のコイルを示す。この実施形態の電力変換トランスTFは、上述の図7に示した第1の実施形態の電力変換トランスTFとは、第1のコイル1の構造、特にそのボビン3の構造が異なるのみであり、他の構成は同様である。そこで、第1のコイル1のボビン3の説明のみを行い、他は省略する。
この実施形態のボビン3は、第1の実施形態におけるボビン3と同様に係止部35,36を有している。ボビン3は、さらに図10、図11に示すように、巻き終わり部分が固定される係止部36を有した部分32aと、その他の部分32bとに、ボビン3の軸と同心であって略円形状の分離接触部分によって分離されている。ボビン3は、その分離接触部分に導電体薄板10の巻回を締め上げる方向にのみ可動するラチェット機構を備えている。ラチェット機構は、部分32aの内周に連続的に一周して突設した逆止爪7と、部分32bの外周に設けた複数個、例えば4個の外方向に付勢されたラチェット爪6とにより構成されている。ラチェット爪6が逆止爪7に押し付けられることにより、部分32bに対する部分32aの相対的な回転は、矢印Rで示す回転方向への一方向のみが可能となる。
このコイル1は、第1の実施形態で示した方法で導電体薄板10をボビン3に巻回し、その後、部分32a,32bを互いに逆向きに回転して導電体薄板10の巻回を締め上げて形成される。このようにして形成したコイル1は、その巻締めを、ラチェット機構により容易、かつ確実に行い、さらに、巻締め状態を保持でき、積層した導電体薄板10の密着度を向上させ、隙間のない、うなりや漏れインダクタンスの発生のないコイルを容易に形成できる。
以上により、各実施形態の説明は終わるが、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、各第1、第2の実施形態および第1、第2形態における第1のコイル1の各構造は、互いに組み合わせて用いることができる。これらの構造を組み合わせることにより、導電体薄板10を用いた第1のコイル1を巻き緩みや幅方向端部における短絡のない電磁特性に優れたものにでき、効率良く電力変換できる電力変換トランスを提供できる。例えば、第2形態により示した突起10aによる幅方向端面における短絡防止は、第1、第2の実施形態におけるコイル1の形成に組み合わせて適用できる。
なお、電力変換トランスTFにおけるコイル1,2の積層順序は、電力変換トランスTFの仕様に基づいて、何れを上層にしてもよい。また、導電体薄板10を用いた上述のコイル1は、電力変換トランスTFに限らずに、フィルタ用リアクトルやチョークコイル等として用いることができる。
1 第1のコイル
2 第2のコイル
3 ボビン(巻枠)
4 コア
10 導電体薄板
12,13,14 薄板片
15,16 係止用凸部
35,36 係止部
10a 突起
12a,13a,14a 本体部
12b,13b,13c,14b 接続部
32a,32b 部分
TF 電力変換トランス

Claims (2)

  1. 帯状に長い導電体薄板をその片面又は両面が絶縁された状態で巻枠に巻回して成る第1のコイルと、前記第1のコイルに電磁結合する第2のコイルと、これらのコイルに共通のコアと、を備えて前記コイル間で電力の伝達を行わせる電力変換トランスにおいて、
    前記導電体薄板は、その巻き始め部分及び巻き終わり部分の長さ方向に直交する幅方向の端面に幅方向に突出した係止用凸部を有し、前記巻枠は、これらの係止用凸部に嵌合して前記導電体薄板を係止する係止部を有し、前記第1のコイルは、これらの係止用凸部と係止部により巻き緩みなく形成され、その状態を保持して前記導電体薄板の巻き始め部分及び巻き終わり部分が固定されていることを特徴とする電力変換トランス。
  2. 前記巻枠は、前記巻き終わり部分が固定される係止部を有した部分とその他の部分とに分離され、その分離接触部分に前記導電体薄板の巻回を締め上げる方向にのみ可動するラチェット機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電力変換トランス。
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