JP2798097B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2798097B2
JP2798097B2 JP3051876A JP5187691A JP2798097B2 JP 2798097 B2 JP2798097 B2 JP 2798097B2 JP 3051876 A JP3051876 A JP 3051876A JP 5187691 A JP5187691 A JP 5187691A JP 2798097 B2 JP2798097 B2 JP 2798097B2
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体ドラムに形成さ
れた潜像を順次、色の異なるカラートナーにより現像
し、該現像された各トナー像を一旦画像保持媒体に転写
し、画像保持媒体上に全トナー画像が形成された後、記
録紙に転写する方式のカラー画像形成装置に関する。
【0002】この種の装置としては、カラープリンタ,
カラーファクシミリ,カラー複写機等が挙げられる。周
知のように、電子写真記録装置には画像形成プロセスと
記録紙搬送プロセスとがあり、画像形成プロセスには、
静電潜像形成プロセス、静電潜像現像プロセス、転写プ
ロセスおよび定着プロセスが含まれる。
【0003】静電潜像形成プロセスでは、感光体ドラム
または感光体ベルト上に画像を光学的に投影することに
よって、あるいは誘電体ドラム上に電荷を付与すること
によって、静電潜像が形成される。静電潜像現像プロセ
スでは、そのように形成された静電潜像に記録媒体とし
てトナーを静電的に付着することによって、静電潜像が
現像される。現像に用いたトナーは転写プロセスで記録
紙に転写され、次いで転写されたトナーは定着プロセス
で記録紙に定着される。
【0004】カラートナーを用いて多色表現するような
カラー記録装置において、本発明は、複数の感光体ドラ
ムを有しこれにカラートナー画像を形成し、次いでこれ
らカラートナー画像を順次中間転写体に転写し、全色ト
ナー画像が該中間転写体上に形成された後に記録紙上へ
一度に転写し画像形成を行うカラー記録装置に関する。
【0005】
【従来の技術】この方式のカラー記録装置には、単一の
感光体ドラムより中間転写体上へ順次トナーを転写する
方式のものと、複数の感光体ドラム上に各色トナーを現
像し、次々と中間転写体上へ転写する方式のものとがあ
る。本発明は、後者の構成のカラー画像形成装置に関す
るものである。これに対応する従来例を図1、図2に示
す。
【0006】図1に示す従来のカラー画像形成装置は、
像形成部1,2を有し、各々の感光ドラムの周囲に前帯
電器1c(現像部2には図示しない。)、書き込み部1
d(現像部2には図示しない。)、トナー現像部1e
(現像部2には図示しない。)、除電器1f(現像部2
には図示しない。)、クリーナ1g(現像部2には図示
しない。)を持って構成される各色用の像形成モジュー
ルである。
【0007】中間転写体3は回転させるか、又はローラ
(図示せず)を介して張り渡して走行させるか、いずれ
かの構造を持ち、該中間転写体3にトナー像を転写する
ための転写器1a,2aと、中間転写体3と対向する各
々の感光ドラム部によって各々の書き込み転写部1b,
2bが構成されている。4は中間転写体からトナー像を
用紙100に転写し定着する用紙側ユニットである。
【0008】こうした構成で、各像形成モジュール1,
2は各々合成重ね合わせのため各々の感光ドラム上の書
き込み部1d(2dは図示しない。)から書き込み転写
部1b,2bまでの距離と、各々の中間転写体3上の書
き込み転写部1b,2bから出力転写部4aまでの距離
の差と周速で決まる位相差分だけを位相補正して各々の
書き込み部1d(2dは図示しない。)で重ね用の各色
用のデータを書き込み、各々の色でトナー現像し、中間
転写体3上に転写しこの中間転写体3上で合成すること
によりカラー画像を形成する。
【0009】図1に示す装置の中間転写体3として、特
開昭61−13263号公報に記載された誘電体シート
で出来たエンドレスフープ材をドラムに配置してなのも
のが提案されている。そして、上述のように、その中間
転写体3自体を回転させるか、又はローラ(図示せず)
を介して張り渡して走行させるか、いずれかの構造を持
っている。
【0010】図2に示すカラー画像記録装置は、4個の
感光体ドラム7a,7b,7c,7dをそれぞれ中心と
するプロセスユニットP1,P2,P3,P4と、中間
転写体ドラム12とを備えている。プロセスユニットP
1は、感光体ドラム7aの周囲に帯電器8a,潜像形成
装置9a,現像器10a,クリーナ11aを設けて成
る。他のプロセスユニットP2〜P4も同様な構成を有
し、8b,8c,8dは帯電器、9b,9c,9dは潜
像形成装置、10b,10c,10dは現像器、11
b,11c,11dはクリーナである。各プロセスユニ
ットの現像器10a〜10dにはそれぞれ異なった色の
現像剤が入っている。現像器10a,10b,10cに
はカラー記録に必要な3原色のY,M,Cがそれぞれ用
いられ、現像器10dには黒補正のためにBKが用いら
れている。
【0011】この図2に示す装置による記録は次の手順
で行われる。記録に際しては、記録紙100を搬送路上
に繰り出すと同時に、各感光体ドラム7a〜7dに順次
各色の信号に相当する潜像を形成する。潜像の形成は、
各感光体ドラム7a〜7dの表面を対応する帯電器8a
〜8dにより一様に帯電させ、それに潜像形成装置9a
〜9dにより潜像形成することにより行われる。これら
の潜像は、現像器10a〜10dにより現像されて、
Y,M,C,BK色のトナー像となる。これら感光体ド
ラム7a〜7d上のトナー画像を順次中間転写体ドラム
12上に転写し重ね合わせて、トナー画像を形成する。
トナー画像が中間転写体12上に形成された後、記録紙
100上に転写器13により転写されその後定着され
る。
【0012】図2に示す装置の中間転写体12として、
特開昭63−311273号公報に記載された、金属支
持体ドラムの周囲に低抵抗性ゴムを巻回し、この中間転
写体の基材となる金属支持体ドラムにある一定電圧を印
加し、各画像プロセスP1,P2,P3,P4に印加す
る電圧を順次変化させることで良好な転写が行えること
が提案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のような、従来の
中間転写体ドラムにおいて、図1に示したものは、誘電
体シートで出来たエンドレスフープ材をドラムに配置し
て回転させるか、ローラを介して張り渡して走行させる
かにしてある構造を持たせてあるために、中間転写体ド
ラムの強度に問題があり、誘電体フィルムの熱収縮,歪
み等の発生による出力の劣下、さらに、誘電体フィルム
のみを用いているので中間転写体ドラムと感光体ドラム
との接触部における接触幅,接触圧力は長期に渡り均一
に保つことが困難である。
【0014】また、図2に示したものは、中間転写体に
対する各画像プロセスの電位を各プロセス毎に調整して
いるが、条件を変化に対して調整しなおす箇所として前
帯電,現像バイアス,感光体ドラムの電位など非常に細
かい調整を必要とし、実用的でない。したがって、本発
明の課題は、図1に示したような中間転写体にあって
は、中間転写体ドラムと感光体ドラムとの接触部におけ
る接触幅,接触圧力を長期に渡り均一に保つことであ
り、また、図2に示したような中間転写体にあっては、
各プロセスの電位調整を簡単にすると共に、カラー画像
に必要な各色カラートナー画像を中間転写体上で精度良
く重ねることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明では、複数の感光体ドラムの各々の周
囲に配置された、帯電ユニット、露光ユニットと各色ト
ナー画像を現像する現像ユニットを有する複数の画像形
成ユニットと、一次転写電圧印加によって各感光ドラム
から転写される各色トナー粉像を保持する中間転写体
と、二次転写電圧印加によって該中間転写体上の各色ト
ナー粉像によって形成されたトナー画像を記録紙へ転写
させる転写手段と、転写された記録紙上のトナー画像を
定着させる定着ユニットを備えたカラー画像形成装置に
おいて、前記中間転写体は一定方向へ回転可能なドラム
体で、金属素管の表面より絶縁層、金属導電性電極、電
圧印加層を積層した多層構造からなり、且つ該金属導電
性電極が該中間転写体の長手軸方向に複数に分割されて
おり、前記中間転写体の前記金属導電性電極のうち前記
各感光ドラムが各々対向する金属導電性電極と該金属導
電性電極が対向する各感光ドラムとの間には、前記各画
像形成ユニット毎に調整された前記一次転写電圧が印加
可能であり、また前記中間転写体の前記金属導電性電極
のうち前記転写手段と対向する該金属導電性電極と該転
写手段との間には、該金属導電性電極が接地された状態
で前記二次転写電圧が印加されることを特徴とするカラ
ー画像形成装置が提供される。
【0016】
【作用】本発明では、中間転写体が各現像ユニット毎に
転写する電圧が印加でき、また記録紙への転写において
は転写部分が接地されることにより、各画像形成プロセ
ス(像形成部)の感光体ドラムとの一次転写で、この一
次転写電圧が各画像形成プロセスの条件より、最適な転
写電圧を印加できることとなる。
【0017】
【実施例】図3は実施例1の中間転写体ドラム15の基
本構成を示す。剛体導電性である例えばアルミニウムの
素管15a上に絶縁層15bをドラム全周に設け、その
表面上に等間隔で配置した金属導電性電極15cを長さ
方向に接着させる。さらに、一端をある幅だけ残して、
該金属導電性電極15c上に、加圧導電性ゴム15dを
ライニングし、最終的に構成された該中間転写体15の
表面に凹凸が存在しないようにする。
【0018】図4は上記実施例1の中間転写体ドラム1
5で用いた金属導電性電極15cの構成を示す。金属導
電性電極15cを等間隔に平行に配置し両端を粘着テー
プ16でとめたものである。金属導電性電極15cは長
軸方向に対して折れ難いもので、ステンレスによる電極
が好ましい。また、金属導電性電極15cの長さは、構
成する中間転写体ドラム15の幅と同等、もしくはそれ
よりも長いことが必要である。
【0019】図5は金属導電性電極15cの他の構成を
示す。18は金属または金属と同程度の導電性を有する
材料であり、図4の実施例と同様に電極としての長軸方
向に対して折れ難いものが良く、好ましくはステンレス
製のものが良い。このステンレス製の板を図5にあるよ
うなパターンで打ち抜き、この打ち抜きパターンがステ
ンレスベルトの長手方向に対して均一な間隔となるよう
にする。さらに、ステンレスベルトの幅は中間転写体ド
ラム15の幅よりも長く、打ち抜く部分の長手方向も同
様に該中間転写体ドラム15の幅よりも長いことが必要
である。このパターンにおける金属導電性電極部となる
幅と金属導電性電極相互間の間隔は図4に示した金属導
電性電極の間隔と同じとする。
【0020】図6はこのような金属導電性電極15cを
用いた中間転写体ドラムの形成過程を示す。先ず、アル
ミニウム素管表面に絶縁層15bを形成する。これはア
ルミ素管上に絶縁性材料を蒸着,スパッタ等で付着させ
ても良いし、アルミ表面を酸化処理して絶縁性を持たせ
ても良い。本実施例ではアルミ表面をアルマイト処理し
て絶縁層とした。次に、この絶縁性処理の後に、図4に
示した構成の金属導電性電極15cの集合体を、この中
間転写体15のアルマイト処理後の円周と同じ長さ分だ
け用意し(もしくは、中間転写体ドラム15に金属導電
性電極15cの集合体を巻きつけた後に長い部分を切り
取り)、図4の一端にあるテープを中間転写体15の一
端部にあわせて貼る。この時の金属導電性電極15cと
絶縁層15bとの接着の方法については、特に限定する
ものではないが、その接着剤が誘電体もしくは導電性を
有している場合には、各金属導電性電極15cが接着剤
を介して導電性を有することの無いこと。また、金属導
電性電極15cを覆い、中間転写体ドラム15表面上に
存在する場合には電極として金属導電性電極15cが有
効に働かない場合があるために注意する必要がある。こ
の後、各金属導電性電極15cの接着剤が確実に乾燥し
た後、該中間転写体15の表面となる加圧導電性ゴム1
5dをライニングし、図3に示す構成の中間転写体ドラ
ム15とする。
【0021】図7は、上述の実施例において作製した中
間転写体ドラム15を、複数の感光体ドラムを有するカ
ラー画像形成装置の構成を示す。このカラー画像形成装
置は、4本の感光体ドラム17a,17b,17c,1
7dをそれぞれ中心とするプロセスユニットP1',P
2',P3',P4'と、中間転写体ドラム15と、定着ユニ
ット23とを備えている。プロセスユニットP1'は、感
光体ドラム17aの周囲に帯電器18a,露光光学系1
9a,現像器20a,クリーナ21aを設けて成る。他
のプロセスユニットも同様な構成を有し、18b,18
c,18dは帯電器、19b,19c,19dは露光光
学系、20b,20c,20dは現像器、21b,21
c,21dはクリーナである。各プロセスユニットの現
像器20a〜20dにはそれぞれ異なった色の現像剤が
入っている。現像器20a,20b,20cにはカラー
記録に必要な3原色のY,M,Cがそれぞれ用いられ、
現像器20dには黒補正のためにBKが用いられてい
る。
【0022】この装置による記録は次の手順で行われ
る。記録に際しては、記録紙100を搬送路上に繰り出
すと同時に、各感光体ドラム17a〜17dに順次各色
の信号に相当する潜像を形成する。潜像形成は、各感光
体ドラム17a〜17dの表面を対応する帯電器18a
〜18dにより一様に帯電させ、この上に露光光学系1
9a〜19dにより露光することにより行われる。これ
らの潜像は、現像器20a〜20dにより現像されて、
Y,M,C,BK色のトナー像となる。これら感光体ド
ラム17a〜17d上のトナー画像を順次アルミ素管に
電圧を印加した中間転写体ドラム15上に転写し重ね合
わせて、トナー画像を形成する。その後、ローラ転写に
よりトナー像は記録紙100上に転写され、定着ユニッ
ト23により、記録紙100上に固着・定着される。
【0023】本カラー画像記録装置に用いた中間転写体
ドラム15は、アルミニウム管表面をアルマイト処理
し、その後、図6に示すように金属導電性電極15(電
極幅1.5mm,間隔1mm,厚さ1mm)を両端が粘着テープ
により等間隔に貼り付けられているものをドラム周上に
接着剤により貼り、乾燥の後、中間転写体ドラム15の
一端を15mmだけ除いて全周に渡り均一に加圧導電性ゴ
ム15dを金属導電性電極15cの上面より2mmの厚さ
でライニングした構造である。
【0024】図8は、各画像形成プロセス部P1',P
2',P3',P4'で感光体ドラム17a〜17dにあるト
ナー画像を中間転写体15上に一次転写する部分を示
す。この実施例は負帯電トナーを用いた場合を示してお
り、感光体ドラム17との接触部の中間転写体ドラム1
5における加圧導電性ゴム15dをライニングしていな
い一端部に転写電圧印加用の導電性ブラシ24を設け
た。導電性ブラシ24は各画像形成プロセス部P1',P
2',P3',P4'の感光体ドラム17a〜17dの接触部
の横に位置し、接触幅よりも前後において長くした。ま
た、導電性ブラシ24と感光体ドラム17とが接触しな
いようにある距離を設けるとともに、導電性ブラシ24
のベース部分の外側に絶縁膜を形成した。
【0025】図9は上記実施例における一次転写電圧印
加状態を示す。これは、感光体ドラム17と中間転写体
ドラム15との接触部の断面であり、図中には転写電圧
印加ブラシ(導電性ブラシ)24は省略してある。中間
転写体ドラム15にライニングした加圧導電性ゴム15
dはシリコーンゴムをベースとして内部に導電性を持た
せるためのカーボン15eを分散したものを用いた。感
光体ドラム17の接触部分では接触圧力により該加圧導
電性ゴム15dは導電性を有し、(図示してない)転写
電圧印加ブラシ24よりの転写電圧が金属導電性電極1
5cを通じて、接触部分にのみ印加し該感光体ドラム1
7上のトナーを中間転写体ドラム15上に転写する。こ
こで、(図示してない)転写電圧印加ブラシ24が該感
光体ドラム17の接触部分と同等もしくは短かった場合
には、該中間転写体ドラム17に転写したトナー画像も
一部(特にトナー層の表面部分)は該感光体ドラム17
上に再び戻ってしまい、転写不良を起こす。
【0026】図10は上記実施例における二次転写部分
の構成を示す。実施例ではローラ転写器を用い、他の構
成は一次転写部分と同じで、転写ローラ26と中間転写
体ドラム15との接触部分の横に導電性ブラシ25を設
置し、導電性ブラシ25は記録紙100が転写ローラ2
6と中間転写体ドラム15との間を通過する時には接地
してある。これにより中間転写体ドラム15上のトナー
画像保持のための電荷は上記の一次転写の場合とは逆に
中間転写体ドラム15表面より金属導電性電極15cを
伝わり、導電性ブラシ25からアースまで落ちることと
なる。この事により、二次転写に必要な転写電圧は低く
することが可能となる。
【0027】図11は中間転写体ドラムの実施例2を示
す。この中間転写体ドラム15’h、その表面を誘電体
フィルムでコーティングしたものを用いた。誘電体フィ
ルム15fはポリエチレンテレフタレート(PET)で
約100μmコートして中間転写体ドラムとした。この
中間転写体ドラム15’を図7に示すカラー画像装置に
組み入れ印字を行ったところ、実施例1と同様に良好な
印字が得られた。また、この該中間転写体ドラム15’
の表面にPETフィルム15fを設けることで、表面平
滑性が向上し、クリーニングとして用いたブレードクリ
ーナ(図示しない)さらにブラシクリーナ(図示しな
い)の双方において該中間転写体ドラム15’上に残っ
たトナーのクリーニング特性も向上した。
【0028】図12は、上述の実施例1又は2の中間転
写体ドラム15、15’を適用することのできるカラー
画像形成装置を示す。図7に示したカラー画像形成装置
と同様、4本の感光体ドラム17a,17b,17c,
17dをそれぞれ中心とするプロセスユニットP1',P
2',P3',P4'と、中間転写体ドラム15と、定着ユニ
ット23と、記録紙ホッパー24,25、記録紙挿入口
26、記録紙排出部27を備えている。プロセスユニッ
トP1'は、感光体ドラム17aの周囲に帯電器18a,
露光光学系19a,現像器20a,クリーナ21aを設
けて成る。他のプロセスユニットも同様な構成を有す
る。各プロセスユニットの現像器にはそれぞれ異なった
色の現像剤が入っている。プロセスユニットP1',P
2',P3'の現像器にはカラー記録に必要な3原色のY,
M,Cがそれぞれ用いられ、プロセスユニットP4'の現
像器20dには黒補正のためにBKが用いられている。
【0029】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように、本発明
による中間転写体ドラムにおいては、この中間転写体ド
ラム15の表面より、絶縁層15b、加圧導電ゴム層1
5d、さらに絶縁層15bの表面に等間隔で中間転写体
ドラム15の奥行きの長さを持つ細い電極、金属導電性
電極15cを配置することで、各画像形成プロセスの感
光体ドラム17との一次転写で、この一次転写電圧が各
画像形成プロセスの条件より、最適な転写電圧を印加で
き、記録紙への二次転写では一次転写とは異なり、電極
に接触している導電性ブラシ25を接地することで転写
電圧を低くすることができる。また、該中間転写体ドラ
ム15の加圧導電性ゴム15dの表面を誘電体15fで
コートすることにより、該中間転写体ドラム15の表面
平滑性が向上し、クリーニング効果が高くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例1のカラー画像形成装置の概略図であ
る。
【図2】従来例2のカラー画像形成装置の概略図であ
る。
【図3】実施例1の中間転写体ドラムの斜視図である。
【図4】実施例1の中間転写体ドラムに使用する金属導
電性電極の斜視図である。
【図5】実施例1の中間転写体ドラムに使用する金属導
電性電極の他の例を示す斜視図である。
【図6】中間転写体ドラムの形成過程を示す図である。
【図7】本発明の中間転写体ドラムを使用するカラー画
像形成装置の概略図である。
【図8】感光体ドラムから中間転写体ドラムへの一次転
写部を示す斜視図である。
【図9】一次転写部の電圧印加状態を示す概略図であ
る。
【図10】中間転写体ドラムから記録紙への二次転写部
を示す斜視図である。
【図11】実施例2の中間転写体ドラムの斜視図であ
る。
【図12】本発明の中間転写体ドラムを使用する他のカ
ラー画像形成装置の概略図である。
【符号の説明】
15、15’…中間転写体ドラム 17a〜17d…感光体ドラム 18a〜18d…帯電ユニット 19a〜19d…露光ユニット 20a〜20b…現像ユニット 100…記録紙 23…定着ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−57377(JP,A) 特開 平2−156277(JP,A) 特開 平1−198773(JP,A) 特開 平2−284178(JP,A) 実開 昭59−192159(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 13/01 G03G 15/01 - 15/01 117 G03G 13/14 - 13/16 G03G 15/14 - 15/16 103

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の感光体ドラム(17a〜17d)
    の各々の周囲に配置された、帯電ユニット(18a〜1
    8d)、露光ユニット(19a〜19d)と各色トナー
    画像を現像する現像ユニット(20a〜20d)を有す
    る複数の画像形成ユニット(P1’〜P4’)と、一次
    転写電圧印加によって各感光ドラム(17a〜17d)
    から転写される各色トナー粉像を保持する中間転写体
    (15,15’)と、二次転写電圧印加によって該中間
    転写体上の各色トナー粉像によって形成されたトナー画
    像を記録紙(100)へ転写させる転写手段(26)
    と、転写された記録紙上のトナー画像を定着させる定着
    ユニット(23)を備えたカラー画像形成装置におい
    て、 前記中間転写体(15,15’)は一定方向へ回転可能
    なドラム体で、金属素管(15a)の表面より絶縁層
    (15b)、金属導電性電極(15c)、電圧印加層
    (15d)を積層した多層構造からなり、且つ該金属導
    電性電極(15c)が該中間転写体(15,15’)の
    長手軸方向に複数に分割されており、 前記中間転写体(15,15’)の前記金属導電性電極
    (15c)のうち前記各感光ドラム(17a〜17d)
    が各々対向する金属導電性電極(15c)と該金属導電
    性電極(15c)が対向する各感光ドラム(17a〜1
    7d)との間には、前記各画像形成ユニット(P1’〜
    P4’)毎に調整された前記一次転写電圧が印加可能で
    あり、また前記中間転写体(15,15’)の前記金属
    導電性電極(15c)のうち前記転写手段(26)と対
    向する該金属導電性電極(15c)と該転写手段(2
    6)との間には、該金属導電性電極(15c)が接地さ
    れた状態で前記二次転写電圧が印加 されることを特徴と
    するカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項に記載のカラー画像形成装置に
    おいて、上記中間転写体ドラムの絶縁層(15b)上に
    配置する金属導電性電極(15c)は該中間転写体ドラ
    ムの長手軸方向に細く分割したものを用い、これらの金
    属導電性電極(15c)に電圧印加ブラシまたは接地用
    ブラシ(24)を接触させるように構成し、さらに、金
    属導電性電極(15c)の幅は感光体ドラム(17),
    転写ローラ(26)と中間転写体ドラム(15)との接
    触幅よりも細くなっていることを特徴とするカラー画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項に記載のカラー画像形成装置に
    おいて、前記金属導電性電極(15c)は、中間転写体
    ドラム上に配置する前に該中間転写体ドラムの奥行きと
    同程度もしくはそれよりも長い電極を等間隔に平行配置
    し、その両端を粘着性のあるテープ(16)でとめてあ
    り、該金属導電性電極の幅は5mm以内であり、好ましく
    は500μm〜1mmで、厚さは前記電圧印加ブラシまた
    は接地用ブラシ(24)が接触しても曲がらず、また折
    れない程度に薄くなるように、2mm以下としたことを特
    徴とするカラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項に記載のカラー画像形成装置に
    おいて、厚さ2mm以下で、前記中間転写体ドラム(1
    5)の奥行きよりも長い金属導電性電極用板(18)に
    等間隔の電極となるように幅方向に長い空洞を開け、こ
    の空洞は中間転写体ドラムの奥行きよりも長く幅方向に
    対して両端の一部をつないでおり、これを該中間転写体
    ドラム上の絶縁層上に貼り合わせた後、該金属導電性電
    極用板(18)の両端を切り落とし、各細い金属導電性
    電極が個別となるようにしたことを特徴とするカラー画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項に記載のカラー画像形成装置に
    おいて、中間転写体ドラム用金属導電性電極(15c)
    上にライニングした加圧導電性ゴム(15d)におい
    て、用いる加圧導電性ゴム(15d)は加圧時の体積抵
    抗率は転写ローラ(26)とのショートがないように、
    106 〜1010Ω・cmとし、好ましくは106 Ω・c
    m程度で、無圧の時には1013Ω・cm以上で、該中間転
    写体ドラムの一端において電圧印加用導電性ブラシ(2
    4)の幅に相当する部分は、中間転写体ドラム(15)
    上のライニングがしていないことを特徴とするカラー画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のカラー画像形成装置に
    おいて、中間転写体ドラム(15)と感光体ドラム(1
    7)との一次転写において、該中間転写体ドラム(1
    5)と各感光体ドラム(17)との接触部分の該中間転
    写体ドラム一端に転写電圧印加用導電性ブラシ(24)
    を配置し、該転写電圧印加用導電性ブラシ(24)は各
    感光体ドラム(17)と該中間転写体ドラム(15)と
    の接触部毎にあり、両ドラムの接触部分よりも長いこと
    を特徴とするカラー画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項に記載のカラー画像形成装置に
    おいて、該転写電圧印加用導電性ブラシ(24)の基材
    と各感光体ドラム(17)とは接触しないこととし、ま
    た、該転写電圧印加用ブラシ(24)の基材表面は絶縁
    処理してあるものを用い、各感光体ドラム(17)から
    の一次転写において、該転写電圧印加用ブラシ(24)
    に印加する電圧は各画像形成ユニット(P1’〜 P
    4’)毎に良好な転写が行えるように電圧調整が可能で
    あることを特徴とするカラー画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のカラー画像形成装置に
    おいて、中間転写体ドラム(15)から記録紙(10
    0)に転写する二次転写において、ローラ(26)転写
    を行うこととし、ローラ転写が該中間転写体ドラム(1
    5)と接触する部分の該中間転写体ドラム一端の該中間
    転写体ドラム表面に該金属導電性電極(15c)が露出
    している部分に、該ローラ転写と該中間転写体ドラムと
    の接触部よりも周方向に前後に渡り長い導電性ブラシ
    (25)が設置されており、該導電性ブラシは常に接地
    されていることを特徴とするカラー画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項に記載のカラー画像形成装置に
    おいて、該中間転写体ドラム(15)にライニングした
    加圧導電性ゴム(15d)の表面を誘電体で覆い、該誘
    電体の厚さを80〜200μm、好ましくは100μm
    としたことを特徴とするカラー画像形成装置。
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