JP3301474B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP3301474B2
JP3301474B2 JP32266795A JP32266795A JP3301474B2 JP 3301474 B2 JP3301474 B2 JP 3301474B2 JP 32266795 A JP32266795 A JP 32266795A JP 32266795 A JP32266795 A JP 32266795A JP 3301474 B2 JP3301474 B2 JP 3301474B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
primary transfer
intermediate transfer
image
transfer
resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP32266795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09160395A (ja
Inventor
敏彦 山▲崎▼
俊哉 高畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18146267&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3301474(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP32266795A priority Critical patent/JP3301474B2/ja
Publication of JPH09160395A publication Critical patent/JPH09160395A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3301474B2 publication Critical patent/JP3301474B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Ceased legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体等の潜像担
持体に形成された潜像を、順次、色の異なるカラートナ
ーにより現像し、現像されたトナー像を一旦中間転写媒
体に転写し、全色のトナー像を中間転写媒体上に重ね合
わせた後まとめて記録紙に転写する画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カラーレーザープリンター、カラー複写
機として使用される画像形成装置のひとつとして、感光
体に形成された潜像を、順次、色の異なるカラートナー
により現像し、現像されたトナー像を一旦中間転写媒体
に転写し、全色のトナー像を中間転写媒体上に重ね合わ
せた後、まとめて記録紙に転写する中間転写方式があ
る。一般的に、トナーを静電的に転写する方式が用いら
れている。この静電的に転写する中間転写方式におい
て、中間転写媒体が電気的に均一な抵抗体で形成される
ものや中間転写媒体中に導電体が導電層を有し更に表面
層として抵抗層が形成されているもの等種々の構成が提
案されている。
【0003】さて電気的に均一な抵抗体で形成される中
間転写媒体を有する画像形成装置においては、一般的に
転写電界は転写部裏面に当接する導電性のローラにより
付与されるが、中間転写媒体に歪み等が発生したり導電
性のローラにごみが付着した場合、部分的に電界が付与
できなくなり転写部の電界が不均一となり転写された画
像にむらが発生する。一方導電層を有する中間転写媒体
から構成される画像形成装置は、中間転写媒体に歪みが
発生したり、転写部のローラーにごみが付着した場合に
も、転写部全域に均一な転写の電界が付与できるため、
転写に起因する画像むらが無くなるという長所を有す
る。
【0004】しかしながら導電層を有する中間転写媒体
から構成される画像形成装置では、一次転写の動作のみ
行う時に最適に設定された一次転写部に流れる電流が、
一次転写と二次転写の動作を同時に行った時に回路に二
次転写部の電流が流入し変化してしまうため、一次転写
部の転写効率が変化し良好な画像が形成できないという
欠点があった。
【0005】これを防ぐため従来一次転写と二次転写の
動作を同時に行わないという対策がとられている。例え
ば、特開平1−288877号公報では、中間転写媒体
のトナー像を形成する表面とは反対側に導電層が形成さ
れ、一次転写二次転写それぞれの動作時に、電極の電位
状態を非接地、接地と切り替えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来技
術においては、一次転写と二次転写の動作が同時に行わ
れないようにするために、一次転写部から二次転写部ま
での中間転写媒体の長さを記録紙の搬送方向の長さより
長くしたり、あるいは一次転写が完全に終了するまで二
次転写動作を行わず、一次転写終了以前に二次転写部を
通過してしまった画像先端部を再度二次転写部まで搬送
するための空回しを行ってから二次転写を開始する必要
があった。この結果中間転写媒体が大型化したり、転写
動作に長い時間を必要とする問題点を有していた。
【0007】さらに従来技術の装置構成においては、導
電層とそれにバイアス印加するために導電層に接触する
接触電極との間に遊離トナー等のごみが蓄積され、導電
層と接触電極の抵抗値が大きくなり良好な転写が継続で
きなくなるという問題点を有していた。
【0008】そこで本発明は、かかる問題点を解決する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
一次転写、二次転写の動作が同時に実行でき、転写動作
が短く小型の電源を有する画像形成装置を提供すること
にある。また本発明の第二の目的は、使用にともなう接
触抵抗の変化を防ぎ、良好な転写動作を継続的に得るこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、順次色の異なるカラートナーにより現像されたトナ
ー像を中間転写媒体に転写する一次転写部と、一次転写
部においてバイアスを印加するための一次転写バイアス
印加電源と、前記全色中間転写媒体にて重ね合わせられ
た全色カラートナー像を記録紙に転写する二次転写部
と、二次転写部においてバイアスを印加するための二次
転写バイアス印加電源を有する画像形成装置において、
前記中間転写媒体が導電層を有し、かつ、前記一次転写
バイアス印加電源から前記導電層までの抵抗RTと一次
転写部の見かけの抵抗R1が、 RT<R1 なる関係を有することを特徴とする。
【0010】さらに RT/R1≦0.1 なる関係を有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0012】図1は本発明の画像形成装置の断面概観図
である。まず、装置の動作を説明する。帯電ローラ10
2は感光体101を均一にある電位(例えば−700
V)に帯電する。レーザー走査光学系である露光手段1
03によって形成された600dpi(dot per
inch)の解像度のレーザービームは折り返しミラ
ー104により感光体101上に導かれ静電潜像(例え
ば−100V)が形成される。次に図中矢印方向に接離
可能な一成分接触方式の現像器105の内、イエロー現
像器105Yを接触させ他の現像器は離間させるととも
に図では示していない電源の電界作用によって負帯電性
イエロートナーが反転現像され感光体上101において
顕像化される。顕像化されたイエロートナーは、中間転
写媒体に静電転写される。
【0013】中間転写媒体はPET(ポリエチレンテレ
フタレート)の基材上に、導電層としてアルミ蒸着膜を
有し、さらにその上部を適当な抵抗に調整された表面抵
抗層により被覆されている。中間転写媒体の表面は、全
て表面抵抗層に被覆されておらず、端部において導電層
が露出している。
【0014】定電圧制御可能な一次転写バイアス印加電
源108によりトナーと逆極性のバイアスが発生され、
電源108に接続された接触電極121から中間転写媒
体106の導電層露出部を介し、中間転写媒体106上
に転写電圧が印加される。感光体101上のトナーは、
感光体101と一次転写ローラー107に挟み込まれた
中間転写媒体106上に静電転写される。感光体101
上の転写残りトナーは、ブレードを接触させてクリーニ
ングする感光体クリーナー109で回収され、続いて感
光体電位は除電ランプ110によりリセットされる。同
様の動作を中間転写体106の位置と露光手段103の
発光タイミングの同期を取りマゼンタ現像器105M、
シアン現像器105C、ブラック現像器105Kについ
ても繰り返すことにより、中間転写媒体106上に各色
のトナーが重ねられフルカラー画像が形成される。この
間、二次転写ローラ116、および中間転写媒体クーリ
ナー119は離間状態とする。一方、転写材113は給
紙カセット112から給紙手段111によりレジストロ
ーラ対114まで搬送されたのち、中間転写体106上
のフルカラー画像と同期をとって駆動ローラ115と図
中矢印方向に接離可能な二次転写ローラ116にて形成
される二次転写部に搬送される。二次転写部では転写材
113と同期して二次転写ローラ116が中間転写体1
06に接触してニップ部を形成するとともに二次転写バ
イアス印加電源117により定電流制御されその電界の
作用で転写材113上にフルカラートナー像が形成され
る。また、この時中間転写体媒体クリーナー119は中
間転写媒体106に接触する。その後、転写材113は
定着手段120によって定着され装置外へ排出される。
二次転写後の転写残りトナーは図中矢印方向に動くテン
ションローラ118を通過後、中間転写媒体クリーナー
119にて回収される。
【0015】本発明では、一次転写部と二次転写部間の
中間転写媒体長さが、形成された画像長さより短い場合
は、最後の色の画像の一次転写が完全に終了する前に二
次転写が同時に行なわれ、この時点では二次転写ローラ
ー116は中間転写媒体に接触している。
【0016】図2〜4に、上記画像形成装置の転写動作
に対応した、本発明の簡単な等価回路図を示す。
【0017】図2は、本発明において、一次転写のみが
行われる場合の等価回路図である。一次転写だけが行わ
れる場合は、二次転写ローラーは離間しており等価回路
的には二次転写に関わることは考慮しなくともよい。図
中V1は一次転写バイアス印加電源のから発生される定
電圧であり、抵抗RTを介し中間転写媒体の導電層Aに
印加される。感光体と導電層の間の一次転写部には一次
転写電流I11が流れるが、この場合は電源V1に流れる
電流と同じである。導電層Aの電位を測定して、前記I
11で除することにより一次転写部の見かけの抵抗R1が
計算できる。また抵抗RTは電源から導電層までの抵抗
で、主に導電層と接触電極との間の接触抵抗であると考
えられるが、一次転写バイアス印加電源V1と導電層A
の電位の差分をI11で除することにより算出できる。
【0018】図3は本発明において一次転写、二次転写
が同時に行われる場合の等価回路図である。定電流I2が
流れるように制御された二次転写バイアス印加電源V2
は、二次転写部を介して中間転写媒体の導電層Aに接続
されている。導電層A点の電位より電源V2の出力電圧を
減じ、二次転写部に流れる電流I2で除することにより二
次転写部の見かけの抵抗R2が算出できる。二次転写部が
接続されたことにより一次転写部に流れる電流は変化し
I 12となる。I 12は、I2と一次転写バイアス印加電源に
流れる電流ITを加えることにより算出できる。
【0019】図4は、本発明において、二次転写のみが
行われる場合の等価回路図である。一次転写部では、ト
ナーの転写がなくなり、従って見かけの抵抗が非常に大
きくなるため一次転写部の回路は考慮しなくともよい。
【0020】一次転写と二次転写を同時に行っても良好
な画像を得るためには、各転写動作のみが行われる場合
と同時に行われる場合、それぞれの転写効率が等しくな
れば良い。一般的に転写部を定電流制御を行なうと転写
効率が変化せず良好な転写が行われることが知られてい
る。前記本発明の等価回路において二次転写部は定電流
制御が可能のため、同時転写行なう場合も、二次転写だ
け行なう場合も転写効率は一定である。一方一次転写部
へのバイアス印加電源は、転写部に直接電源が接続でき
ないため定電流制御を行えず定電圧制御となる。前記等
価回路において一次転写部に流れる電流は、一次転写だ
けが行われる時と、一次転写二次転写同時に行われる時
でそれぞれ下式(1)式(2)であらわされる。
【0021】
【数1】
【0022】
【数2】
【0023】各式でRT<R1なる関係を実現すると、I
11とI12がほぼ同じとなり、一次転写の動作のみ行う場
合と、一次転写と二次転写の動作を同時に行う場合の一
次転写部における転写効率がほぼ等しくなり、一次転写
と二次転写を同時に行うことが可能となる。
【0024】本発明により一次転写と二次転写が同時に
できることになり、例えば最大B4縦サイズ以上の画像
が形成できる装置の場合、一次転写部と二次転写部間の
中間転写媒体長さはA4縦サイズより短くすることがで
きる。従って、中間転写媒体の長さは、従来の構成の画
像形成装置より短くなり装置構成は簡単且つ小型となっ
ている。
【0025】本発明ではベルトの基材としてPETを使
用したが、プラスチックフィルム等の同等の性質を有す
る材質ならいかなる基材でもよい。PET基材とアルミ
ニウム蒸着層の替わりに金属材料の単体の厚膜、例えば
ニッケル電鋳ベルト等を使用しても良いが、これらの膜
は多数の回転に伴う折り曲げにより、金属疲労を引き起
こし破断してしまうため、プラスチックフィルムにより
張力を支えるのがより望ましい。また本発明の構成では
中間転写媒体としてベルト状のものを使用したが、金属
ドラム等のドラム状の構成に置いても本発明が有効であ
る。しかし装置構成の点から形状の自由度が高いベルト
状のものが望ましい。
【0026】(実施例1)以下に前記、本発明の装置構
成にて、電源から導電層までの抵抗RT、一次転写部の
見かけの抵抗R1を変化させその画像を評価した。
【0027】電源から導電層までの抵抗RTは、その抵
抗成分は主として電極と導電層の接触部の接触抵抗に起
因している。そこでアルミニウム導電層の不動体膜厚を
変化させまた、電極の接触圧を変化させることにより接
触抵抗を変化させることにより、RTを変化させた。
【0028】一次転写部の見かけ抵抗はR1は、感光体
の帯電電位V0、中間転写媒体の回転線速であるプロセ
ス速度v、トナー厚みd、画像形成領域の広さl、中間
転写媒体のin-situ抵抗Rm等により可変である。これら
の要因を変化させることにより、一次転写部の見かけの
抵抗R1を変化させた。
【0029】評価方法は、画像形成装置にてA4サイズ
の画像を全面ベタ印字を行い転写紙に印字された像を目
視にて評価した。本装置においては、一次転写部と二次
転写部間の中間転写媒体長さがA4サイズの画像長さよ
り短い。従って、二次転写がまだ始まらないとき一次転
写が実行された画像領域が転写紙の先端に、二次転写と
同時に行われた一次転写の領域が転写紙の後端に形成さ
れる。印字した転写紙の先端、後端を目視により比較
し、後端が先端と区別できない場合は一次転写、二次転
写同時におこなっても良いことが分かる。下表1の画像
評価項目に、先端後端が全然区別できない場合は◎、若
干濃度差が認められるものの実用上差しつかえない場合
は○、はっきり区別できる場合は×と示す。
【0030】上記Rt、R1をそれぞれ変化させた組み合
わせにおいて画像を評価した結果を下表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】前記表1よりRT/ R1を小さくした場合
場合は画像先端と、画像後端の区別ができず良好な印字
が得られることが判明した。従って上記本発明の関係を
満たすことにより一次転写二次転写同時転写が可能とな
る。
【0033】一般的に接触抵抗は、不動体膜表面に、導
電性でかつ酸化しずらい被覆層を広範囲に形成すること
により低減できる。また電極の接触圧だけを増大させて
も抵抗値は低減するが、電極が硬い物質だと、導電膜が
摩耗してしまうので、耐摩耗性という観点からも被覆層
を形成することが望ましい。このような被覆層の形成法
としては、導電性のカーボンあるいは銀などを分散させ
た塗料を塗布する方法、また金、銅、ITOなどを、メ
ッキ、真空プロセス等で成膜する方法などが存在する。
【0034】(実施例2)前記実施例1では、RTとR1
の関係の具体例を述べてきたが、本実施例2では特に電
極部の耐久性を向上させRT/R1を常に小さく保つする
方法例について述べる。
【0035】図5に実施例2における中間転写媒体端部
の断面図を示す。中間転写媒体をその進行方向方向に垂
直に切った概略図である。PETの基材層201上にア
ルミニウムを蒸着した導電層202を設け、その上部に
適当な抵抗値を有する中間転写媒体の表面抵抗層203
が形成されており、その上に画像が形成される。導電層
202は、導電性被覆層204により被覆されており、
ブラシで構成される接触電極121に接触し回路を形成
している。導電性被覆層204が感光体101に当接す
るような構成をする場合、感光体表面の材料、遊離トナ
ー、紙粉等の固有抵抗値の大きい物質が導電性被覆層2
04に強く付着し接触抵抗が大きくなってしまう。そこ
で本実施例では、中間転写媒体の表面抵抗層203が導
電性被覆層204と接触する端部を、他の領域より厚く
形成することにより、導電性被覆層204が感光体10
1に直接接触する事を妨げ表面被覆層203の抵抗値を
低く保つことができる。
【0036】また導電層がブラシ等の接触電極により直
接摺擦され、摩耗により導電層自身の導電性が悪くなる
ことを防ぐために、表面抵抗層と導電性被覆層の隙間を
無くすことが望ましく、そのために互いに隣接する端部
が重なり合うように形成される場合がある。このような
場合導電性被覆層を形成後、その端部を覆うように表面
抵抗層を形成すると、表面抵抗層の導電性被覆層と接触
する端部が他の表面抵抗領域より厚く形成でき、導電性
被覆層が感光体に直接接触する事を妨げることが可能と
なり表面被覆層の抵抗値を低く保つことができる。表面
抵抗層に滑材を混入すると、表面抵抗層端部の膜厚が厚
い突出部の耐摩耗性が向上し好ましい。
【0037】以上本実施例では接触抵抗が低く保ちつづ
けることができる。一次転写バイアス印加電源108か
ら導電層202までの抵抗RTの大部分は接触抵抗に起
因しており、従って接触抵抗を小さく保つことによりR
T/R1を常に小さく保つことができる。本実施例の前記
構成で、B4サイズ紙8000枚相当の画像を連続して
形成したが、画像の劣化、すなわち接触抵抗に起因する
画像濃度むらは認められなかった。
【0038】本実施例では接触電極121としてブラシ
を用いて説明したが、このほかにローラ状の回転電極、
固定型の炭素電極、あるいはブラシが回転するタイプの
電極でも接触することにより給電できる電極であればい
ずれを用いても使用可能である。
【0039】なおシート材料の両端を継ぎ合わせベルト
状の中間転写媒体を作成する場合、中間転写媒体上にで
きた継ぎ目部の表面に一定の幅を有する凹部が生成され
る。さらに導電層上に導電性被覆層を形成しその後に継
ぎ合わせをする場合は、この継ぎ目部において導電性被
覆層が不連続となる。このような継ぎ目部をブラシ、ロ
ーラ等の接触電極が通過する際、際接触抵抗が変化す
る。一次転写が行われている際に接触抵抗が変化すると
転写効率が変化して濃度むらが発生するので、接触抵抗
の設置位置を調整し、一次転写が行われているときに中
間転写媒体ベルトの継ぎ目部と接触電極が接触すること
が無いようにすることが望ましい。
【0040】さらに接触電極が中間転写ベルトの回転周
方向に導電性被覆層に対して接触する長さを、中間転写
媒体ベルトの継ぎ目部の幅以上に設定することにより、
一次転写が行われているときに継ぎ目部と接触電極が接
触しても接触抵抗の変動を押さえることができ、濃度む
らのない画像が得られた。
【0041】(実施例3)図6は実施例3における中間
転写媒体の断面図である。図6では、表面抵抗層203
の端部と導電性被覆層204の端部は、次第に薄くなる
ように互いに斜めに接触しており、突出している部分は
ない。本実施例では導電性被覆層204の端部が表面抵
抗層203の端部の上になっているが、表面抵抗層20
3の端部が導電性被覆層204の端部の上になっても良
い。突出している部分がなくなった結果、導電性被覆層
204の表面も中間転写媒体クリーナー119のクリー
ニングブレードを用いクリーニングが可能となり導電性
被覆層に付着するごみに起因する接触抵抗の増大を防ぐ
ことができた。さらに突出している部分をなくすことに
より、突出部が感光体101と強く接触し摩耗する事に
より発生するごみをなくすことができ、ごみに起因する
接触抵抗の増大を防ぐことができた。
【0042】(実施例4)図7に実施例4における中間
転写媒体端部の断面図を示す。図7においては導電性被
覆層204は表面抵抗層203より薄く構成される。本
実施例においては、導電性被覆層204の厚さを表面抵
抗層203の厚さより薄くすることにより、感光体10
1と導電性被覆層204の非接触が達成でき、接触抵抗
はさらに継続的に低く保たれる。また感光体101と非
接触にできたことで、感光体の絶縁層にピンホール等が
存在した場合でも、また摩耗に絶縁層が薄くなった場合
でも導電性被覆層から感光体への電流のリークがなくな
るという効果も有する。
【0043】本実施例の前記構成で画像を形成し評価し
た結果、良好な画像が実施例3以上に連続して得られ
た。
【0044】(実施例5)図8に実施例5における中間
転写媒体端部の断面図を示す。図8においては、導電性
被覆層204として、表面抵抗層と同じ材料を表面層よ
り薄く被覆する事により、導電性被覆層と同等な接触抵
抗を発現することができた。また同時に感光体101と
導電性被覆層204の非接触が達成でき、接触抵抗は継
続的に低く保たれる。この構成により中間転写媒体の表
面抵抗層と導電被覆層の形成が同時に実行でき製造工程
が簡易化できた。
【0045】本実施例の前記構成で画像を形成し評価し
た結果、良好な画像が実施例3以上に連続して得られ
た。
【0046】(実施例6)図9に実施例6における中間
転写媒体端部の断面図を示す。図9においては、導電性
被覆層204を薄く塗りかつ導電性被覆層の表面に部分
的に表面抵抗層203と同じ材料のギャップ形成材20
6を形成した。この結果感光体101と導電性被覆層2
04の非接触がさらに確実に達成でき、接触抵抗は継続
的に低く保たれる。図9においてはギャップ材206が
直接、導電層202の上部に形成されているが、導電性
被覆層204の上部に設置してもよい。
【0047】本実施例の前記構成で画像を形成し評価し
た結果、良好な画像が実施例4以上に連続して得られ
た。
【0048】(実施例7)図10に実施例実施例7にお
ける中間転写媒体端部の断面図を示す。本実施例におい
ては、導電性被覆層204の端部を基材層201の端部
より中央部側に後退させたことを特徴とする。被覆層を
基材端部を完全に被覆するよう形成すると、被覆層が基
材の端部面を経て基材の内側面まで回り込む場合があ
る。一般的に中間転写媒体を支持するローラーは、剥離
放電を防ぐため、接地されている場合が多い。裏面との
支持ローラーに導電層と同じ電位を付与することも可能
であるが、ケース本体との絶縁性を確保しないといけな
いため装置構成が複雑となり、接地することが望まし
い。
【0049】例えば中間転写媒体を支持する支持ローラ
ーが接地されている場合には、基材の内側面まで回り込
んだ被覆層が支持ローラと接触すると、導電層から支持
ローラーに導通路が形成され、導電層が接地した状態と
なるので導電層に所定の電位が形成できない。
【0050】従って本構成にすると中間転写媒体の内周
面へのリークが防止できるので、安定して良好な画像が
形成することができる。
【0051】(実施例8)図11に実施例5における電
極接触部の概念図を示す。本実施例は接触部を常に清掃
できる簡易な機構を実現した。図11は中間転写媒体ベ
ルトを表面からみた概念図であり、図中の矢印の方向に
回転していく。導電性被覆層204には、凹状部207
が斜めに形成されており、ブラシ状の接触電極121に
たまったトナー等は、回転に伴い凹状部で補集され、中
間転写媒体の表面抵抗層203上に移動する。表面層に
移動したトナー等は、表層に当接する中間転写媒体クリ
ーナー119のクリーナーブレード(本図では図示せ
ず)によって清掃される。これにより電極部は常に清浄
に保たれ、その接触抵抗は一定である。特に前記実施例
3、4、5、6の構成にした場合、導電性被覆層204
が表面層より薄いため、ブレードクリーニングでは充分
表面のトナー等が除去できない。本実施例の構成によれ
ば、導電性被覆層に付着したトナーやごみは、接触電極
により回収され、上記実施例と同じメカニズムで回収さ
れる。従って凸凹のある表面構造において非常に有効な
方法である。
【0052】本実施例では凹状部の例を示したが凸でも
同様な作用を発現する。これらの凹凸は、表面被覆層に
や他の塗料の印刷により形成できる。また中間転写媒体
のベルトの継ぎ目の段差を利用したり何れの方法で形成
しても良い。
【0053】また接触電極としてローラー状のものを使
用した場合は、中間転写媒体回転の一定間隔において、
ローラーを中間転写媒体表面層と当接させることにより
トナー等を表層に転写しクリナーブレードにより回収す
ることもできる。
【0054】本実施例の前記構成で画像を形成し評価し
た結果、良好な画像が実施例6以上に連続して得られ
た。
【0055】なお本実施例においては導電層に導電性被
覆層を施してあるが、導電層が充分強度を有し、初期の
接触抵抗が小さい場合被覆を施す必要がないことは明ら
かである。
【0056】
【発明の効果】以上説明した本発明の効果を以下に記
す。
【0057】本発明の請求項1によれば、二次転写が行
がまだ始まらないとき一次転写が実行された画像領域
と、二次転写と同時に行われた一次転写の領域で得られ
る画像は変わらず良好である。請求項2を実施するとさ
らに良好な画像が得られる。
【0058】従って、一次転写、二次転写の動作が同時
に実行でき、転写動作が短く小形の電源を有する画像形
成装置を提供することが可能となった。
【0059】
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の断面概観図。
【図2】一次転写のみが行われる場合の等価回路図。
【図3】一次転写、二次転写が同時に行われる場合の等
価回路図。
【図4】二次転写のみが行われる場合の等価回路図。
【図5】実施例2における中間転写媒体端部の断面図。
【図6】実施例3における中間転写媒体端部の断面図。
【図7】実施例4における中間転写媒体端部の断面図。
【図8】実施例5における中間転写媒体端部の断面図。
【図9】実施例6における中間転写媒体端部の断面図。
【図10】実施例実施例7における中間転写媒体端部の
断面図。
【図11】実施例8における電極接触部の概念図。
【符号の説明】
101 感光体 102 帯電ローラ 103 露光手段 104 折り返しミラー 105Y イエロー現像器 105M マゼンタ現象器 105C シアン現像器 105K ブラック現像器 106 中間転写媒体 107 一次転写ローラ 108 一次転写バイアス印加電源 109 感光体クリーナー 110 除電ランプ 111 給紙手段 112 給紙カセット 113 転写材 114 レジストローラ対 115 駆動ローラ 116 二次転写ローラ 117 二次転写バイアス印加電源 118 テンションローラ 119 中間転写媒体クリーナー 120 定着手段 121 接触電極 201 基材層 202 導電層 203 表面抵抗層 204 導電性被覆層 206 ギャップ形成材 207 凹状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−261569(JP,A) 特開 平3−192281(JP,A) 特開 平3−192279(JP,A) 特開 平8−220902(JP,A) 特開 平8−160756(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/01 114

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】順次色の異なるカラートナーにより現像さ
    れたトナー像を中間転写媒体に転写する一次転写部と、
    一次転写部においてバイアスを印加するための一次転写
    バイアス印加電源と、前記全色中間転写媒体にて重ね合
    わされた全色カラートナー像を記録紙に転写する二次転
    写部と、二次転写部においてバイアスを印加するための
    二次転写バイアス印加電源を有する画像形成装置におい
    て、前記中間転写媒体が導電層を有し、かつ前記一次転
    写バイアス印加電源から前記導電層までの抵抗RTと一次
    転写部の見かけの抵抗R1が、 RT<R1 なる関係を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記一次転写バイアス印加電源と前記導電
    層間の抵抗RTと一次転写部の見かけの抵抗R1が、 RT/R1≦0.1 なる関係を有することを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】一次転写部と二次転写部の動作を同時に実
    行することを特徴とする請求項1または2記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】一次転写部は定電圧制御され、二次転写部
    は定電流制御されることを特徴とする請求項1または2
    記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】一次転写部と二次転写部間の中間転写媒体
    長さを画像長さより短くすることを特徴とする請求項1
    または2記載の画像形成装置。
JP32266795A 1995-12-12 1995-12-12 画像形成装置 Ceased JP3301474B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32266795A JP3301474B2 (ja) 1995-12-12 1995-12-12 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32266795A JP3301474B2 (ja) 1995-12-12 1995-12-12 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09160395A JPH09160395A (ja) 1997-06-20
JP3301474B2 true JP3301474B2 (ja) 2002-07-15

Family

ID=18146267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32266795A Ceased JP3301474B2 (ja) 1995-12-12 1995-12-12 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3301474B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6408158B1 (en) 1997-01-31 2002-06-18 Seiko Epson Corporation Intermediate transfer unit
DE69837685T8 (de) 1997-01-31 2008-04-30 Seiko Epson Corp. Entwickler für die effiziente Übertragung eines Tonerbildes mit einer Bandzwischenübertragung
US6856782B2 (en) 1997-01-31 2005-02-15 Seiko Epson Corporation Intermediate transfer unit having a primary and a secondary transfer member
EP0919884B1 (en) * 1997-11-28 2005-05-11 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus
US7106997B2 (en) * 2002-11-29 2006-09-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Intermediate transfer member for carrying intermediate electrophotographic image
JP2007248931A (ja) 2006-03-17 2007-09-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2016095435A (ja) * 2014-11-17 2016-05-26 シャープ株式会社 転写装置及び画像形成装置
JP7183026B2 (ja) * 2018-12-20 2022-12-05 キヤノン株式会社 中間転写ベルト及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09160395A (ja) 1997-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3676932B2 (ja) 転写方法及び画像形成装置
US5983060A (en) Image forming apparatus which removes a surface potential of an intermediate transfer member
JP3516551B2 (ja) 静電画像形成装置
KR100257032B1 (ko) 중간 전사 부재를 사용하는 화상 형성 장치
US6850726B1 (en) Image forming apparatus and imaging method
JP3718045B2 (ja) 画像形成装置
JPH10274892A (ja) 画像形成装置
KR100305164B1 (ko) 중간전사부재를갖춘화상형성장치
JP2000162881A (ja) 転写装置、画像形成装置、転写方法、及び、画像形成方法
JP3301474B2 (ja) 画像形成装置
US7627269B2 (en) Image forming apparatus with charging member cleaning capabilities
JP3940158B2 (ja) 画像形成装置
JP3624103B2 (ja) 画像形成装置
JP3337294B2 (ja) 電子写真装置
JP3373655B2 (ja) 画像形成装置
JP3863246B2 (ja) 画像形成装置
JPS6388582A (ja) 転写装置
JP3843747B2 (ja) クリーニング装置および画像形成装置
JPH0786727B2 (ja) 記録シート搬送装置
JP3600950B2 (ja) 画像形成装置、及び、画像形成方法
JP4455133B2 (ja) 画像形成装置
JP3864168B2 (ja) 画像形成装置、中間転写体、及び、画像形成方法
JP2003149953A (ja) 画像形成装置
JPH08314296A (ja) 画像形成装置
JP3086382B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020327

RVOP Cancellation by post-grant opposition