JP2797997B2 - 出力時期管理システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、出力時期管理システム
に関し、特に、プリンタやその他ネットワーク等に接続
された入力側装置で、待ち状態が生じる制御を管理する
出力時期管理システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の出力システムについて図面を参照
して説明する。

【０００３】図３は従来の出力システムの一実施例の構
成図である。

【０００４】従来の出力システムは、入力側装置と出力
側装置で構成されている。バッファ装置を有する入力側
装置またはバッファ装置を外部に有する入力側装置で
は、図３に示すように複数の出力側装置２０ａ，２
０ｂが入力側装置３０を共有している場合、出力側装置
２０ａが最初に出力データ２１ａを出力し、その後
直ぐに出力側装置２０ｂが出力データ２１ｂを出力
した場合、出力データ２１ｂは入力側装置３０のバッ
ファ装置３０ａに蓄積され、出力データ２１ａを処理
している間、待機中となる。

【０００５】このようにＬＡＮ等に接続される共有プリ
ンタや、スタンドアローンのプリンタ等の出力において
は、一人のユーザが出力中の場合には、その出力物が終
了するまでプリンタが占有され、他のユーザが出力する
には待ち状態となる。また、数人のユーザが同時に出力
する場合でも実行したタイミングで、待ち状態が発生す
る。現在この待ち状態に対して、出力物の優先度をあげ
ることで、先に出力するような機能があるものの、今出
力すると何分後に出力されるか、後どのぐらいの時間で
出力されるかと言った時間的な情報を得ることができな
い。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の出力時
期管理システムにおいては、プリンタ等の入力側装置
は、あと幾つ目に出力されるかという情報は得ることが
できるが、後何分後にと言った時間的な情報は一切得る
ことができず、操作者が出力までの時間をあてもなく待
ち続けると言ったむだな時間が生ずるという欠点があ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】 本発明の出力時期管理
システムは、データを処理させるために他装置にデータ
を出力する出力側装置と、データを処理するために他装
置からのデータを入力し、伝送されるデータを一時保持
して受け渡すバッファ装置を有する入力側装置と、前記
出力側装置より前記入力側装置に伝送されるデータのデ
ータ量と前記入力側装置の処理能力を示すデータとを格
納する外部操作可能なデータテーブル部と、前記データ
の出力完了時期を前記入力側装置の処理能力と前記デー
タテーブル部に蓄積されたデータ量により算出する出力
時期演算手段と、前記データテーブル部と前記出力時期
演算手段を制御し、かつ、前記データの前記入力側装置
への伝送前における前記出力側装置からの要求に応じ
て、前記データテーブル部のデータを前記出力側装置に
付随する表示部に出力する制御手段とから成る出力時期
管理装置とを有することを特徴としている。

【０００８】本発明の出力時期管理システムは、上記の
バッファ装置を入力側装置外に有することを特徴として
いる。

【０００９】本発明の出力時期管理システムは、上記の
表示部を出力側装置外に有することを特徴としている。

【００１０】

【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。

【００１１】図１は本発明の出力時期管理システムの一
実施例の構成図、図２は図１の出力時期管理システムの
出力側装置として栄をプリンタ装置を使用した場合の構
成図である。

【００１２】図１において、本実施例の出力時期管理装
置は、出力時期演算手段１２と、処理能力データや出力
データ自身のデータ量等を格納するデータテーブル部１
３と、これらを制御する制御手段１１から構成され、入
力側装置３に渡される出力側装置２のデータに対し出力
側装置２での処理に必要な出力物の個体数を付加させる
ことで、データテーブル部１３にあらかじめ登録されて
いる入力側装置３の処理能力データから、出力時期演算
手段１２によりすべてのデータが入力側装置３から出力
される時間を計算し、出力が終了する以前に出力される
時期を知ることを可能とする。ここで、データテーブル
部１３には、データテーブル部項目１４に示すような内
容が格納される。

【００１３】入力側装置３に出力側装置２からの出力デ
ータに出力に必要な個体数を付加させることで、入力側
装置３で必要とされる個体数の合計とデータ量、入力側
装置処理能力から出力時期演算手段１２により、入力装
置側のバッファ装置３ａに蓄積された出力待ちデータの
出力時期を知ることができる。出力時期管理装置１は出
力側装置２より出力データ量と必要出力個体数を受け取
ると、制御手段１１がデータテーブル部１３に待ちデー
タとして蓄積し、出力データ量と必要個体数を出力時期
演算手段１２に渡す。また、入力側装置３から処理状態
を受け取り、データテーブル部１３を更新する。出力時
期演算手段１２は、これら受け取ったデータと入力側装
置３の処理能力から出力時期を算出し、データテーブル
部１３を更新する。データテーブル部１３の内容は制御
手段１１に要求することで、随時参照できる。

【００１４】次に、本実施例の出力時期管理装置を使用
し、上述の出力側装置としてプリンタ装置を想定した場
合を図２を示し、この図２を参照して本実施例の出力時
期管理装置の動作を説明する。

【００１５】図１の入力側装置３にプリンタ装置４を接
続した場合、図２の出力側装置２はデータをプリンタ出
力可能なデータに変換した後、出力物の個体数である原
稿枚数を付加して図２の出力時期管理装置１へ受け渡
す。ここで、出力時期管理装置１は渡されたデータをデ
ータテーブル部１３に蓄積し、同時にデータテーブル部
１３にあらかじめ登録されているプリンタ装置４の処理
能力データと、渡された出力データのデータ量、そして
プリンタ出力に必要な原稿枚数から、出力時期演算手段
１２により、出力に必要な時間を算出する。この算出さ
れた時間は折返し、データテーブル部１３に蓄積され、
出力が終了と同時に入力側装置であるプリンタ装置４よ
り制御手段１１に通知され、更新される。出力者はこれ
らのデータを制御手段１１に要求することで、出力側装
置２のディスプレイ等で随時参照が可能である。

【００１６】また、プリンタ装置４を接続した場合は通
常通り直接プリンタに出力データを送り、出力時間のみ
を知りたい場合にはプリンタへの出力をカットし、出力
時期管理装置にデータを送るだけで、自分の出力したい
データの出力時間を知ることが可能となる。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の出力時期
管理システムは、出力データが出力完了するまでの時間
を知ることができ、また、出力データが幾つもバッファ
に蓄積されている場合でも、蓄積されたデータが出力さ
れるまでのデータが随時参照できるため自分の出力した
データの出力時期を確認できる。このため、本発明の出
力時期管理装置は、人間があてもなく出力データが出力
されまでの時間を待つことなく、この待ち時間を有効に
活用することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の出力時期管理システムの一実施例の構
成図である。

【図２】図１の出力時期管理システムの出力側装置とし
てをプリンタ装置を使用した場合の構成図である。

【図３】従来の出力システムの一実施例の構成図であ
る。

【符号の説明】

１ 出力時期管理装置 １１ 制御手段 １２ 出力時期演算手段 １３ データテーブル部 １４ データテーブル部項目 ２ 出力側装置 ３ 入力側装置 ３ａ バッファ装置 ４ プリンタ装置 ２０ａ 出力側装置 ２０ｂ 出力側装置 ２１ａ 出力データ ２１ｂ 出力データ ３０ 入力側装置 ３０ａ バッファ装置

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データを処理させるために他装置にデー
   タを出力する出力側装置と、 データを処理するために他装置からのデータを入力し、
   伝送されるデータを一時保持して受け渡すバッファ装置
   を有する入力側装置と、 前記出力側装置より前記入力側装置に伝送されるデータ
   のデータ量と前記入力側装置の処理能力を示すデータと
   を格納する外部操作可能なデータテーブル部と、前記デ
   ータの出力完了時期を前記入力側装置の処理能力と前記
   データテーブル部に蓄積されたデータ量により算出する
   出力時期演算手段と、前記データテーブル部と前記出力
   時期演算手段を制御し、かつ、前記データの前記入力側
   装置への伝送前における前記出力側装置からの要求に応
   じて、前記データテーブル部のデータを前記出力側装置
   に付随する表示部に出力する制御手段とから成る出力時
   期管理装置とを有することを特徴とする出力時期管理シ
   ステム。
2. 【請求項２】 前記バッファ装置を、前記入力側装置外
   に有することを特徴とすることを特徴とする請求項１記
   載の出力時期管理システム。
3. 【請求項３】 前記表示部を、前記出力側装置外に有す
   ることを特徴とする請求項１または請求項２記載の出力
   時期管理システム。