JP2797265B2 - 装飾材の製法 - Google Patents

装飾材の製法

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尚之 鈴木
勝美 木村
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株式会社タジマ
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、床材や壁材等として有用な装飾材を製造す
る方法に関する。
〔従来技術〕
本出願人は、先に特願昭63−285128号において、床材
や壁材などに用いられている様々の基材上に、合成樹脂
たとえば、PVCやアクリル樹脂の細粒、セラミック細
粒、ガラス細粒等を必要に応じて接着剤を用いて基材の
全面にあるいは柄意匠効果をねらって部分的に固着させ
て前記細粒が露出または半露出した面を形成し、必要に
応じてさらに、これをエンボス加工して装飾体とする技
術を提案した。
このような微妙な表面層をもつ面に忠実で、かつ均一
なコーティングをすることは大へんむづかしい。
従来のロールコーター法、カーテンコーター法、フロ
ーコーター法のいずれをこころみても微妙な凹凸をもつ
表面を均一に塗装することは困難であった。
〔目的〕
そこで、本発明の目的は細粒による微妙な凹凸を生か
した薄塗り塗装方法を提供する点にある。
〔構成〕 本発明の装飾材の製法は、基材上に細粒が露出または
半露出の状態で全面または部分的に固着した平面または
そのエンボス面に液状のオーバーコート材を適用した
後、余分のオーバーコート材をエアーナイフと塗布面と
の角度(θ)が75゜〜85゜となるような角度でエアーナ
イフを適用することにより除去し、ついで、オーバーコ
ート材を固化することを特徴とする。
本発明に用いる基材に特に制限はないが普通は合成樹
脂基材を使用する。この合成樹脂基材層は、合成樹脂お
よび必要に応じてこれに添加剤を配合した合成樹脂組成
物よりなり、強度、寸法安定性を高めたい場合にはさら
に繊維製補強材を合成樹脂組成物と一体化して使用す
る。
本発明に用いる細粒は、50〜1000μ、好ましくは100
〜500μ、とくに好ましくは200〜400μのものが好まし
い。粒子の形状は球状、楕円形、サイコロ状、不規則状
など任意の形状を選択できる。細粒を構成する材料とし
ては、PVC、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂のような
樹脂の細粒(例えば、ビーズ、チップ、グラニュール
等)、ガラス(ビーズ、粉等)、セラミックス、天然
石、金属材料などを挙げることができる。
細粒を固着するために使用する合成樹脂としては透明
な合成樹脂層を形成するものならなんでも使用できる。
例えば、PVCペースト、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂のように液状のもので、熱や光で
一次固化するものが好ましい。とりわけ光硬化型樹脂、
とくに紫外線硬化型樹脂、熱硬化型ウレタン樹脂などが
好ましい。
エンボスによる凹凸の程度は、凸部がいわゆるタイル
に、凹部が目地部に相当するような程度が好ましい。凹
部は通常1〜8mm程度あるいはそれ以上の巾をもち、深
さは0.2〜1mm程度である。
コーティング材としては、従来公知のコーティング材
料がすべて使用できるが、例をあげれば、PVCペースト
ゾル、紫外線のような光硬化型樹脂塗料、熱硬化型ウレ
タンおよびそれらのエマルジョン、熱硬化型、常温硬化
型のエポキシあるいはポリエステルなどがあり、光硬化
型樹脂としては、例えば昭和58年12月10日(株)総合技
術出版発行「プラスチック塗装・印刷便覧」第71頁〜第
80頁に記載されているような各種の樹脂を使用すること
ができる。又、特開昭51−10628号公報、特開昭54−139
223号などに使用されている紫外線硬化型樹脂を使用す
ることができる。光硬化型樹脂の具体例を列記すると、
ジエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート、1,4−ブタンジアクリ
レート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、アク
リル−ウレタン系組成物などがあるが長尺物の場合はア
クリル−ウレタン系組成物が好ましい。
エアーナイフによるコーティング方法は、例えば先
ず、粗面部分の粒子と粒子の間隙に充填できる量のコー
ティング材をプレコート(ゴムロール)し、その後、エ
アーナイフから吹き出される風で、余分なコーティング
材をはき除いていく。この方法であれば、表面の凹凸や
平滑面、粗面共、ほゞ均一に塗布することができる。し
かも、塗布物の移動速度、エアーの風速、エアー吹付角
度や高さを変えてやることによって塗布厚みも変えるこ
とができる。
エアーナイフのスリットの巾にとくに制限はないが、
約0.05〜0.5mm、好ましくは約0.08〜0.15mmである。
エアーナイフと塗布面の間隔すなわちナイフの高さは
8mm〜25mmが塗むらなく塗れる範囲であり、高さを変え
ることにより、塗工厚も変えることが可能である。ま
た、風速は、吹出し口で70m/sec以上が好ましい。
エアーナイフと塗布面の角度(θ)は75゜〜85゜、と
くに80゜前後が好ましい。直角に風を当てると、塗料の
一部が進行方向にも流れることがあり、うまく塗布でき
ない。また、角度を下げていくと、風が流れぎみとな
り、塗布むらができやすくなる。
コーティング材の粘度はエアーナイフとの関連で6000
cps/25℃以下、通常5000cps/25℃以下、好ましくは3000
cps/25℃以下、特に好ましくは1000cps/25℃以下であ
る。
このようにすることにより厚さ0.3mm以下、好ましく
は0.2mm以下の薄い均一な厚みの塗膜を形成することが
できる。
本発明において、オーバーコート材を適用される材料
シートに特に制限はないが、本出願人の出願にかかる特
願昭63−285128号、63−285129号、63−311393号などの
シートも好ましい材料シートである。
〔実施例〕
第1図、第2図を参照して説明する。
PVC基材11上にPVCペーストゾル12をコーティングし、
それにセラミック粒子13を充填固着したシートを、オー
ブンで加熱(200℃、3分)し、硬化させ、更にメカニ
カルエンボスを施こして凹凸のある装飾床材1を作っ
た。この表面に紫外線硬化樹脂塗料8をコーティングす
るために先ず、シート表面に上記塗料を流し込み装置
2、絞りゴムロール3によって、表面全体にプレコート
する。この時点では、エンボスされた凹部分には、厚く
塗料が残っている。また、粒子が露出しているような粗
面部分は塗料がにじんでいる(第3図A)。
つぎに、エアーナイフ5の風の勢いで、余分な塗料
8′を吹きとばすことにより、表面に残留した分がコー
ティング材として塗布された状態になる(第3図B)。
しかも、粗面、平滑面、凹部分も、均一に塗布できた
(50μ厚)。吹きとばされた塗料8′は、回収ロール4
に付着させ、ドクターナイフ6でかき取ってバンク7に
回収できる。この塗布において、風の向きは進行方向に
対し逆向き、また効果的な吹きつけ角度は、材料に対
し、80度がよい。
使用コーティング材;紫外線硬化型樹脂塗料 粘度=900cps/25℃ エアーナイフの高さ;10mm 吹出口の風速 ;75m/sec この時の塗布厚 ;50μ ラインスピード ;2m/sec 〔効果〕 本発明方法により微細な、あるいは大きな凹凸の存
在、あるいは不存在に対応した均一な、かつ薄いオーバ
ーコート膜をもつ装飾材をうることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法の実施例におけるフローを示す。
第2図はその部分拡大図である。第3図はエアーナイフ
除去中の装飾材の断面図である。 1:コーティング前の装飾材 2:流し込み装置、3:絞りゴムロール 4:回収ロール、5:エアーナイフ 6:ドクターナイフ、7:バンク 8:コーティング材 8′:余分のコーティング材 11:基材 12:固着剤(ペーストゾル) 13:細粒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05D 5/06 E04F 15/16 B32B 33/00 B05D 3/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に細粒が露出または半露出の状態で
    全面または部分的に固着した平面またはそのエンボス面
    に液状のオーバーコート材を適用した後、余分のオーバ
    ーコート材をエアーナイフと塗布面との角度(θ)が75
    ゜〜85゜となるような角度でエアーナイフを適用するこ
    とにより除去し、ついで、オーバーコート材を固化する
    ことを特徴とする装飾材の製法。
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