JP2797117B2 - ケーブルの被覆部材排除装置 - Google Patents

ケーブルの被覆部材排除装置

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JP2797117B2
JP2797117B2 JP1148470A JP14847089A JP2797117B2 JP 2797117 B2 JP2797117 B2 JP 2797117B2 JP 1148470 A JP1148470 A JP 1148470A JP 14847089 A JP14847089 A JP 14847089A JP 2797117 B2 JP2797117 B2 JP 2797117B2
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和弘 長崎
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ドラム等に巻き上げた電力ケーブル、通
信ケーブル等のケーブルを構成する芯線の外周面の被覆
部材を排除するケーブルの被覆部材排除装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、ビル、工場等の大型建造物、或いはトンネル
等の土木工事に使用する幹線の電力ケーブル、通信ケー
ブル等のケーブルの配設或いは敷設では、ケーブル全長
の所定の個所に支線を引出すための作業が必要である。
そこで、ケーブルを所定の位置に配設して該ケーブルを
現場において設計図面に基づき基点となる位置から所定
の長さを測定し、長さを測定したケーブルの所定の個所
に所定のマークを表示或いは該位置に支線を結線してい
るのが現状である。ケーブルに対して結線する支線につ
いては、引き出し長さは、極端に長くなることはない
が、目的、負荷等に応じて種々に変更して決定するもの
である。
ところで、これらのケーブルについては、例えば、15
00Vの電力ケーブルの場合には、芯線及び該芯線を被覆
するセパレータ層である絶縁体、絶縁物体、テープ、シ
ース等の被覆部材から構成されているが、ケーブルの所
定の個所に各種の支線を結線する場合に、ケーブルの結
線部即ち支線を結線する箇所の被覆部材を剥ぎ取り即ち
除去し、芯線を剥き出して該芯線に支線を結線してい
る。ケーブルと支線との結線方法としては、目的に応じ
て編み込み、圧着、はんだ付け等で行うことができ、該
手段で結線した後に、テープを巻付けて絶縁したり、樹
脂等でモールドで固定し、1つのアッセンブリとして完
成するものである。
この場合に、ケーブルから上記被覆部材を剥ぎ取る作
業、即ち被覆部材排除作業は、人手によって、例えば、
ナイフで被覆部材に切り込みを入れ、次いで、切り込み
を入れた部位の被覆部材をペンチ等で挟み、該被覆部材
をケーブルから剥ぎ取って芯線を露出させているのが現
状である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、建造物、土木工事現場等で使用される
電力ケーブル等のケーブルは、天井裏、床下、ダクト内
等の人目に触れることの少ない部分、スペースが狭くて
極めて作業環境の悪い場所等に配設、或いは敷設される
ことが多い。一般に、このような場所、部位では、作業
環境が良いとはいえず、作業姿勢も無理をきたすことか
ら安全性の上からも問題がある。このような支線の接続
作業も短いケーブルであれば、問題も少ないが、一般
に、上記のようなケーブルは数百米を超える長いケーブ
ルであり、支線接続の作業は極めて困難を伴っているの
が現状である。
また、上記のような現場における支線接続、即ち現物
合わせ作業から解放して、作業環境の良い工場内におい
て安全に支線接続の作業を進めることが行われている。
工業内での支線接続作業では、スケールの取付けてある
作業台の一方から、ケーブルを供給して作業台上にケー
ブルを直線状に引き出し、作業台の両端で2人以上の作
業者がケーブルの端を引張り、ケーブルが真直ぐになっ
た状態の時、設計図面に示すピッチを作業台に取付けて
あるスケールで確認し、該ケーブルの支線を結線する部
位にマーク付けを行い、次いで、該マークが付されたケ
ーブルの部位の被覆部材を人手によって剥ぎ取り、被覆
部材を剥ぎ取ったケーブルの部位に必要とする支線を結
線しているのが現状である。
しかしながら、上記のようなケーブルから被覆部材を
ナイフ、ペンチ等で剥ぎ取る作業を人手によって行う場
合には、多大な時間と労力を要し、作業性が非能率的で
あることは勿論のこと、ナイフ等を使用するため作業の
安全性の上からも好ましくないものであった。
そこで、電力ケーブル、通信ケーブル等のケーブルに
支線を結線するために、該ケーブルの長さを測定してマ
ーク付けした後に、該マーク付け部位のケーブルから被
覆部材を剥ぎ取る作業を、予め工業等の作業環境におい
て剥ぎ取り機械を用いて時間と労力を低減し、安全性に
富んだ剥ぎ取り作業を自動的に行にには、如何にしたら
良いかの課題があった。
この発明の目的は、上記の課題を解決することであ
り、電力ケーブル、通信ケーブル等のケーブルを構成す
る芯線を被覆している被覆部材が芯線の材料よりも軟質
材料、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ビニール樹脂等の
合成樹脂、天然樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂、ワック
ス、布等の繊維材料で構成されていることに着眼し、鋼
線等の硬質材料で作られているワイヤブラシ等の回転ブ
ラシを用いて該回転ブラシを被覆部材に回転摩擦接触さ
せて上記軟質材料から成る被覆部材をケーブルから削り
取る即ち剥ぎ取るように構成したものであり、しかも、
ケーブルの長さが場合によっては数百米を超える長いも
のであるので、ケーブル自体を回転させることは困難で
あることを考慮して、ケーブルに対して回転ブラシを相
対的に移動させ、特に、可撓性のケーブルを支持した場
合に、ケーブルの撓みに対応して回転ブラシをガイド
し、正確に所望の切り込み深さを維持してケーブルから
被覆部材を効率的に粉砕即ち剥ぎ取って芯線を剥ぎ出し
にするものであり、労力、作業時間を低減し且つ作業上
安全性に富んだケーブルの被覆部材排除装置を提供する
ことである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、上記の目的を達成するため、次のように
構成されている。この発明は、ケーブルの所定の部位の
2点間を支持するケーブル支持手段、前記ケーブルに対
して半径方向に往復動可能で且つ周方向に回転可能で且
つ長手方向に往復動可能に構成されたブラシ支持手段、
該ブラシ支持手段に支持された回転駆動可能な回転ブラ
シ、及び前記ブラシ支持手段に回転自在に支持され且つ
前記回転ブラシの近傍に位置して前記ケーブルの外周面
を挟み付け状態で摺動移動できる複数のローラから成
り、前記ケーブルを構成する芯線の外周を被覆する被覆
部材に前記回転ブラシを回転摩擦接触させて前記被覆部
材を前記ケーブルから排除することを特徴とするケーブ
ルの被覆部材排除装置に関する。
また、このケーブルの被覆部材排除装置において、前
記ブラシ支持手段は、ベース上を往復移動可能な主軸
台、該主軸台に対して回転可能で有り且つ中央に形成さ
れた貫通孔に前記ケーブルを挿通可能な主軸、該主軸に
枢動可能に取付けられ且つ中央に形成された貫通孔に前
記ケーブルを挿通可能なブラシベース、該ブラシベース
に取付けられ且つ前記ケーブルに対して半径方向に往復
動可能なブラシ支持部材、及び該ブラシ支持部材に対向
して前記ブラシベースに取付けられ且つ前記ブラシ支持
部材とは逆方向の半径方向に同期して往復動可能なロー
ラブラケットから成り、前記回転ブラシを前記ブラシ支
持部材に回転駆動可能に取付け、また前記ローラは前記
回転ブラシの進行方向前方に位置して前記回転ブラシを
ガイドするように前記ローラブラケット及び前記ブラシ
支持部材に回転自在に取付けられているものである。
更に、このケーブルの被覆部材排除装置において、前
記回転ブラシは前記ケーブルの長手方向に対して平行、
直角或いは傾斜状態で接触移動可能に構成されているも
のである。
〔作用〕
この発明によるケーブルの被覆部材排除装置は、上記
のように構成されており、次のように作用する。即ち、
このケーブルの被覆部材排除装置は、ケーブルを2点間
で支持し、該ケーブルに対して半径方向に往復動可能で
且つ周方向に回転可能で且つ長手方向に往復動可能なブ
ラシ支持手段に支持された回転可能な回転ブラシを、前
記ケーブルの被覆部材に対して回転摩擦接触させて相対
的移動させたので、鋼線等の硬質材料から成る回転ブラ
シを、例えば、1000〜5000r.p.m.で回転させながら、該
回転ブラシを軟質材料から成る被覆部材に対して押付け
てケーブルの周囲方向に回すと、該回転ブラシによって
被覆部材は粉砕され、被覆部材をケーブルから直ちに粉
砕して削り取ることができ、芯線がストレート状ロッド
は勿論のこと、巻線、撚り合わされた複数の線、編組線
等の線間隙間からも粉砕された被覆部材を完全に除去で
き、芯線表面を露出できる。
更に、前記ブラシ支持手段において、主軸台をベース
状を往復移動可能に取付けることによって、回転ブラシ
及びローラを前記ケーブルの長手方向に沿って移動させ
ることができる。また、主軸を前記主軸台に対して回転
可能に且つ中央に形成された貫通孔に前記ケーブルを挿
通可能に構成することによって、前記回転ブラシ及び前
記ローラを前記ケーブルの周方向に沿って移動させるこ
とができる。
特に、ブラシベースを前記主軸に対してユニバーサル
ジョイント、ボールジョイント等のジョイントで枢動可
能に取付け且つ該ブラシベースの中央に形成された貫通
孔に前記ケーブルを挿通可能に構成することによって、
前記ケーブルはクランプ装置で2点間を支持している
が、前記ケーブルは外力、重力等で撓みが発生すること
があり、また、前記ケーブル自体が支持中間部位が屈曲
している場合があるが、そのような前記ケーブルの撓
み、屈曲等の変形に対応して前記回転ブラシ及び前記ロ
ーラを前記主軸に対してジョイントの枢支点を中心に駆
動即ち揺動させることができ、前記回転ブラシを前記ケ
ーブルに対して切込み量を常に且つ正確に維持させるこ
とができる。
また、ブラシ支持部材を、ブラシベース状にケーブル
に対して半径方向に往復動可能に取付けることによっ
て、前記回転ブラシを固定状態の前記ケーブルに対して
摩擦接触状態に正確に且つ確実に移動でき、所定の切込
み量に設定できる。
更に、ローラブラケットを、前記ブラシベース上に前
記ブラシ支持部材に対向して逆方向の半径方向に同期し
て往復動可能に取付け、更に、前記ローラを前記回転ブ
ラシの進行方向前方に配置することによって、前記ロー
ラは前記被覆部材が排除されていない状態の前記ケーブ
ルに回転自在に接触して前記ケーブルの変形に応じて移
動でき、従って、前記ローラが前記回転ブラシをガイド
して前記回転ブラシを前記ケーブルに対して切込み量を
常に且つ正確に維持させることができる。
また、前記ケーブルを構成する芯線は、銅線、アルミ
ニウム線等の導電材料で作られているので、ワイヤブラ
シ等の回転ブラシは剥き出しになった該芯線の外周面に
引っ掻き傷を形成することができ、芯線への支線の結線
時に該支線を芯線に良好な状態に結線でき、且つ該結線
後の結線部に樹脂等の材料をモールドする時に、樹脂等
の材料を該結線部に強固に接合することができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、この発明によるケーブルの被
覆部材排除装置の実施例を詳述する。
第1図はこの発明によるケーブルの被覆部材排除装置
の一実施例を示す断面図、第2図は第1図の一部平面
図、第3図は第1図の線III−IIIから見た側面図、及び
第4図は第1図の線IV−IVにおける側面図である。
一般に、電力ケーブル、通信ケーブル等のケーブル1
は、導体から成る芯線3、及び該芯線3を絶縁或いは保
護するため、芯線3の外周面を被覆している絶縁体、絶
縁物体、シース、チューブ、外装等の被覆部材2から構
成されている。芯線3は、銅等の金属、合金、カーボ
ン、シリコン等を含む導電材料から構成され、また、被
覆部材2は、天然ゴム、合成ゴム、ビニール樹脂等の合
成樹脂、天然樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂、ワックス、
布等の繊維材料等の軟質材料から構成されている。
この発明によるケーブルの被覆部材排除装置は、電力
ケーブル、通信ケーブル等のケーブル1を構成する芯線
3を被覆している被覆部材2を剥ぎ取るのに適用して好
ましいものである。例えば、本部管理部門において、ビ
ル、工場等の大型建造物、或いはトンネル等の土木工事
に使用する幹線の電力ケーブル、通信ケーブル等のケー
ブルに対して所定の個所に支線を結線する位置等のデー
タを、CAD、管理用コンピュータによって設計図面、管
理等の種々の作業を行う。これらのデータを、有線信
号、光通信或いはフロッピー等を使用して作業現場の管
理用コンピュータに入力する。この管理用コンピュータ
からの指令によってコントローラによって作業現場に設
置してあるケーブルの自動長さ測定兼マーキング装置
(例えば、本出願人に係わる特願昭63−210527号参照)
の作動を制御し、ケーブル1に対して長さ測定及びマー
キングを行う。次いで、このケーブルの被覆部材排除装
置を作動して、マーク付けされたケーブル1におけるマ
ーク部位の被覆部材2を芯線3から排除する作業を行
う。一般に、このケーブルの被覆部材排除装置は、ケー
ブル1を巻き上げているドラムから成る送出機と該ケー
ブル1を巻き取りドラムから成る巻取機との間に配置し
て使用されるが、場合によっては、送出機、巻他機等を
使用しないでケーブル1単独で準備されることもある。
このケーブルの被覆部材排除装置は、主として、ケー
ブル1の所定の部位の2点間を支持するケーブル支持手
段、ケーブル1に対して半径方向に往復動可能で且つ周
方向に回転可能で且つ長手方向に往復動可能なブラシ支
持手段、及び該ブラシ支持手段に支持された回転可能な
回転ブラシ5及び複数のローラ即ち支持ローラ40,52
(図では3個で3点支持)から構成されている。
まず、上記ケーブル支持手段は、互いに所望な距離だ
け間隔を置いて所定の場所に設置され且つケーブル1を
貫通させて挟持できるクランプ装置29をそれぞれ備えた
一対の支柱6,6から成る。支柱6に例えばトラニオン金
具等によって取付けられたクランプ装置29は、一例とし
て、第1図及び第4図に示すように、往復動可能なロッ
ド25を有するシリンダ即ちアクチュエータ14、該ロッド
25の端部に一端が枢着されたアーム部36を備え且つ支柱
6に回転軸37を介して回転可能に取付けられたセクター
ギヤ13、該セクターギヤ13に噛合し且つ支柱6に回転軸
37を介して回転可能に取付けられたセクターギヤ33、セ
クターギヤ13に対して回転軸37とは偏心した位置に取付
けた回転軸38に下方に位置するクランプ28、及びセクタ
ーギヤ33に対して回転軸37とは偏心した位置に取付けた
回転軸38に上方に位置するクランプ28から構成されてい
る。クランプ装置29は、上記のように構成しており、該
クランプ装置29でケーブル1を固定状態に挟持するに
は、まず、一対のクランプ28間にケーブル1を貫通させ
てクランプ28に載置した状態に配置する。次いで、アク
チュエータ14を駆動してロッド25をケーブル1の方向に
突き出させる。ロッド25の移動はアーム部36を押し下
げ、セクターギヤ13が回転軸37を中心に回転すると共
に、セクターギヤ13に噛合したセクターギヤ33が回転軸
37を中心に逆方向に回転する。従って、セクターギヤ13
及び33にそれぞれ偏心状態に取付けクランプ28が互いに
近づく方向に移動し、ケーブル1は両クランプ28に挟持
されて両クランプ装置29間のケーブル1に対して張力を
与える引っ張った状態で固定される。また、アクチュエ
ータ14をロッド25が引っ込む逆方向に作動すれば、ケー
ブル1はクランプ28から解放される状態になり、再び、
ケーブル巻取り装置或いは繰出し装置によって、ケーブ
ル1を軸方向に移動させることができる。
次に、上記ブラシ支持手段は、ワイヤブラシ等の回転
ブラシ5及びケーブル1の外径を摺動状態に挟持する支
持ローラ40をケーブル1に対して相対的移動させるもの
であり、主として、所定の場所に設置されたスライドベ
ース等のベース4、該ベース4上を往復動可能なテーブ
ル8、該テーブル8に固定された主軸台9、該主軸台9
に対して回転可能で有り且つ中央に形成された貫通孔31
にケーブル1を挿通可能な主軸10、及び該主軸10にユニ
バーサルジョイント39を介して枢動可能に取付けられた
ブラシベース32、ブラシベース32上にケーブル1に対し
て半径方向に往復動可能なブラシ支持部材12、及びブラ
シベース32上にケーブル1に対して半径方向に往復動可
能で且つブラシ支持部材12と逆方向に移動するローラブ
ラケット41から構成されている。ブラシ支持部材12及び
ローラブラケット41は、互いに対向状態にブラシベース
32に対して1個設けられているものである。
ベース4上でテーブル8を往復動させるため、ベース
4上には送りモータ16が設置されている。送りモータ16
は可逆回転駆動するものであり、送りモータ16の駆動に
よってテーブル8がベース4上を送りねじによって所定
の距離だけ往復動する。テーブル8の往復動の移動距離
は、例えば、リミットスイッチ等で設定することができ
る。この移動距離は、後述するが、このケーブル被覆部
材排除装置によってケーブル1から被覆部材2を排除す
る部分7の長さに対応するものである。
テーブル8には主軸台9が固定されているが、該主軸
台9には一対の軸受23を介して主軸10が回転可能に取付
けられている。主軸10は、中央部位にケーブル1を挿通
できる貫通孔31を備えた中空状に形成されている。主軸
10の一端にはプーリ24がスプライン嵌合或いはキー止め
して固定され、また他端にはユニバーサルジョイント39
の継ぎ手ボス47を形成し且つ該継ぎ手ボス47にケーブル
1を挿通できる二股フォーク11が形成されている。二股
フォーク11の内面には、外周に4個のピン50を備え且つ
中央にケーブル1の嵌合孔を備えたユニバーサルボス49
が介在し、そのうちの2個のピン50が二股フォーク11に
形成されたピン嵌合孔に嵌入している。従って、ユニバ
ーサルボス49は二股フォーク11を固定した主軸10に対し
て揺動自在になっている。主軸台9には、可逆回転可能
な回転用モータ17が設置されており、該回転用モータ17
の駆動軸即ちプーリ42と主軸10の一端に固定されたプー
リ24との間にはベルト18が掛けられている。従って、回
転用モータ17の駆動によって、主軸10は主軸台9即ちケ
ーブル1に対して回転可能に構成されている。主軸10の
回転角度範囲については、例えば、スリップリング等を
用いて後述の送りトルクモータ19及びブラシ回転用モー
タへの電源を確保し、全周即ち360゜に渡って回転でき
るように構成されている。しかも、主軸10は、回転用モ
ータ17の駆動によって低速回転を行うように構成されて
いる。
ブラシ支持手段を構成するブラシベース32について
は、ブラシベース32に一体的に構成された二股フォーク
48を備えている。この二股フォーク48にはピン嵌合孔が
形成され、該ピン嵌合孔はユニバーサルボス49に取付け
られた他の2個のピン50が嵌入している。従って、ユニ
バーサルボス49は二股フォーク48を固定したブラシベー
ス32に対して揺動自在になっている。
従って、ブラシベース32は、回転運動のみを行う主軸
10に対して、二股フォーク11、ユニバーサルボス49、二
股フォーク48及びピン50から構成されるユニバーサルジ
ョイント39を介して揺動回動自在、即ち、ユニバーサル
ジョイント39を枢支点として主軸10に対して枢動可能に
取付けられている。
ブラシベース32は、ブラシ支持部材12及びローラブラ
ケット41を半径方向即ち上下方向に摺動可能に支持する
と共に、ブラシ支持部材12及びローラブラケット41の送
りを行うための送りトルクモータ19を支持する支持板の
機能を果たしている。ブラシベース32には、第3図に示
すように、一対のガイドレール27が平行して各々設けら
れており、これらのガイドレール27はケーブル1に対し
て半径方向に往復動可能なブラシ支持部材12及びローラ
ブラケット41を案内する機能を果たすことができる。ブ
ラシベース32には、可逆回転可能な送りトルクモータ19
が設けられている。該送りトルクモータ19の駆動軸には
プーリ46が取付けられている。また、ブラシベース32に
は、送りねじ15が回転可能に設けられている。この送り
ねじ15は、上下部位によって逆方向ねじが形成されてい
る。例えば、送りねじ15の上半分には右ねじが形成され
且つ下半分には左ねじが形成されている。送りねじ15の
上端部には駆動源となるプーリ45が固定されている。ブ
ラシ送りトルクモータ19の駆動軸にはプーリ46と送りね
じ15のプーリ45との間には、ベルト51が掛けられてい
る。従って、ブラシ送りトルクモータ19の駆動によって
送りねじ15は回転駆動される。
ブラシ支持部材12には、送りねじ15に螺合するねじ部
44が一体的に設けられている。同様に、ローラブラケッ
ト41には、送りねじ15に螺合するねじ部43が一体的に設
けられている。ねじ部43とねじ部44とは逆方向の雌ねじ
が形成されている。例えば、送りねじ15の上半分が右ね
じで且つ下半分が左ねじであれば、ねじ部43に形成され
たねじは右ねじであり且つねじ部44に形成されたねじは
左ねじである。従って、可逆回転可能な送りトルクモー
タ19が駆動して何れかの方向に回転すれば、送りねじ15
がそれに応じて回転し、送りねじ15に螺合しているねじ
部43とねじ部44が上下方向に互いに接近する方向又は離
れる方向に移動する。従って、ねじ部43と一体のローラ
ブラケット41及びねじ部44と一体のブラシ支持部材12
は、上下方向に互いに接近する方向又は離れる方向に移
動するようになる。ブラシ支持部材12及びローラブラケ
ット41の上下方向の移動距離は、ケーブル1の外径及び
被覆部材2の径即ち切り込み深さによってリミットスイ
ッチ等で設定すればよいものである。
ねじ部43が設けられたローラブラケット41の端部とは
反対側の端部には、第2図に示すように、一対のローラ
40が回転自在に取付けられている。従って、ローラブラ
ケット41が上下方向に移動すれば、支持ローラ40も一体
となって上下方向に移動する。この時、支持ローラ40の
上下方向の移動限界域は、支持ローラ40の外周面がケー
ブル1の被覆部材2を排除していない状態の外周面に当
接する部位に調節できるものであり、且つ支持ローラ40
間の設定距離は、ケーブル1の外径に応じて調節できる
ように構成されている。
また、ねじ部44が設けられたブラシ支持部材12の端部
とは反対側の端部には、ブラケット53が固定されてい
る。該ブラケット53には当てローラ52が回転自在に取付
けられている。当てローラ52は、支持ローラ40に上下方
向に対向した位置になるように設定されている。当てロ
ーラ52の上下方向の位置調節は、調整ねじ59で行うこと
ができる。このブラシ支持部材12には、軸受57を介して
回転可能にブラシ回転軸58が取付けられている。ブラシ
回転軸58の一端には回転ブラシ5が固定され且つ他端に
はプーリ55が固定されている。また、ブラシ支持部材12
には、ブラシ回転用モータ20が固定され、該ブラシ回転
用モータ20の駆動軸にはプーリ54が固定されている。プ
ーリ54とプーリ55にはベルト56が掛けられている。従っ
て、ブラシ回転用モータ20が駆動されると、ベルト56を
介してブラシ回転軸58が回転し、回転ブラシ5が回転駆
動される。この時、ブラシ回転用モータ20の回転数は、
プーリ54とプーリ55を介することによって相当に増加し
てブラシ回転軸58に伝動することができる。従って、ケ
ーブル1の被覆部材2の粉砕時に、回転ブラシ5に対し
て増速された高速回転を与えることができる。
回転ブラシ5、当てローラ52及び一対の支持ローラ40
との長手方向の位置関係は、ケーブル1から被覆部材2
を回転ブラシ5によって排除する排除加工時に、当てロ
ーラ52及び一対の支持ローラ40が回転ブラシ5より進行
方向前方にわずかな距離だけ先行する位置に設定される
ものである。従って、ケーブル1から被覆部材2を排除
する時、一対の支持ローラ40と当てローラ52とでケーブ
ル1の被覆部材2の外周面を挟持した状態で、支持ロー
ラ40と当てローラ52はケーブル1上を摺動移動し、その
後から回転ブラシ5がケーブル1の被覆部材2を粉砕し
ながら芯線3を露出させることになる。それ故に、回転
ブラシ5の移動状態は、支持ローラ40と当てローラ52に
案内されて常にケーブル1の長手方向に形状に沿って移
動し、ケーブル1に対して所定の切り込み深さを維持し
ながら被覆部材2の粉砕を行うことになる。しかも、支
持ローラ40は、回転ブラシ5による被覆部材2の粉砕時
のブラシ反力を受けている。
回転ブラシ5については、回転軸上の外周面に多数の
ワイヤが半径方向に伸びる状態で取付けられたワイヤブ
ラシから構成されており、ワイヤを構成する材料はケー
ブル1の被覆部材2の材料よりも少なくとも硬質材料で
構成されている。また、回転ブラシ5の回転方向につい
ては、該回転面がケーブル1の長手方向に対して直角方
向になるように、ブラシ支持部材12に取付けられてい
る。従って、ブラシ回転用モータ20が駆動して回転ブラ
シ5が回転し、次いで、回転ブラシ5がケーブル1の被
覆部材2の外周面に摩擦接触して回転すると、被覆部材
2はケーブル1の芯線3から削り取られる状態でケーブ
ル1から除去される。ケーブル1からの被覆部材2の削
り取られた両端部位の切り込み形状は、符号21で示すよ
うに、ケーブル1の軸線方向に対して直角になってい
る。
このケーブルの被覆部材排除装置において使用されて
いる送りモータ16、回転用モータ17、送りトルクモータ
19及びブラシ回転用モータ20については、従来開示され
ている種々のモータが利用できることは勿論のこと、例
えば、トランスの1次側を固定し且つ2次側のリード線
を回転部に取付けて回転させるようなモータを利用する
ことも可能である。
この発明によるケーブルの被覆部材排除装置は、上記
の実施例のように構成されているが、必ずしも上記実施
例に限定されるものではなく、例えば、ケーブル1に対
して回転ブラシを対向配置させるのに、回転ブラシのブ
ラシ回転面がケーブル1の長手方向に平行になるよう
に、ブラシ支持部材12に取付けることもできる。この場
合に、回転ブラシによって排除されたケーブル1の被覆
部材2の両端部位の切込み形状は、断面円弧状に形成さ
れることになる。又、回転ブラシの回転面をケーブル1
の長手方向に対して傾斜した方向に設置してもよいこと
は勿論である。回転ブラシの回転面をケーブル1の長手
方向に対して傾斜した方向に設置した場合には、ケーブ
ル1の被覆部材2の切込み形状は傾斜した状態になる。
更に、図示していないが、ケーブルの被覆部材に対して
回転ブラシが回転摩擦接触する部位に吸引ファンを設け
ることもできる。吸引ファンを設けることによって、ケ
ーブルから粉砕した被覆部材の切削屑、粉塵は吸引ファ
ンによって吸引され、該気流をフィルタ等で処理すれ
ば、周囲環境を粉塵等で汚染することを防止できる。
この発明によるケーブルの被覆部材排除装置を使用し
てケーブル1から被覆部材2を排除する場合には、例え
ば、具体的に、ケーブルへのマーキング装置の後工程と
して配置して使用することができる。即ち、巻取り機
(図示せず)を作動してケーブル1を所定の長さマーキ
ング作業台上に引き出し、該ケーブルにテンションを掛
けた状態で支持台上にケーブル1を直線上に伸ばし、該
作業台に沿って往復移動可能な走行手段によってケーブ
ル1の繰り出し長さを自動的に測定し、しかもケーブル
1の所定の位置に自動的にマーキングする。
次いで、巻取り機を作動してマーク付けされたケーブ
ル1をこの発明による被覆部材排除装置に送り込む。ま
ず、ケーブル1を一方のクランプ装置29のクランプ28間
に通し、主軸10の貫通孔31、ユニバーサルジョイント3
9、及び支持ローラ40と回転ブラシ5との間に通し、更
に、他方のクランプ装置29のクランプ28間に通した状態
にする。そこで、ケーブル1に付されたマークの位置を
回転ブラシ5に位置決めし、このケーブルの被覆部材排
除装置における両者のクランプ装置29を作動してケーブ
ル1を緊張状態に固定する。次いで、回転用モータ17を
駆動して主軸10を低速回転させると共に、ブラシ回転用
モータ20を駆動して回転ブラシ5を回転させながら、送
りトルクモータ19を駆動してローラブラケット41とブラ
シ支持部材12を対向して近づく方向に移動させ、ローラ
ブラケット41に取付けた2個の支持ローラ40と、ブラシ
支持部材12に取付けた1個の当てローラ52及び回転ブラ
シ5をケーブル1に当接する状態に設定し、ここで一
旦、送りトルクモータ19によるローラブラケット41とブ
ラシ支持部材12の送り作用は停止する。この状態で、固
定状態にケーブル1は、2個の支持ローラ40と1個の当
てローラ52はケーブル1の周りを回転摺動しながら、こ
れらのローラによって3点で支持されることになる。
2個の支持ローラ40と1個の当てローラ52は、回転用
モータ17の低速回転によってケーブル1の周りを低速で
公転する。また、回転ブラシ5は、回転用モータ17の低
速回転によってケーブル1の回りを低速で公転しなが
ら、ブラシ回転用モータ20によって高速で自転してケー
ブル1の被覆部材2を粉砕する。この時、回転ブラシ5
はケーブル1の被覆部材2を回転ブラシ5の幅だけ粉砕
排除する(場合によっては、回転ブラシ5がケーブル1
に対して傾斜状態または平行状態に摩擦接触する場合に
は異なる)。回転ブラシ5がケーブル1の回りを一周す
ることによって、回転ブラシ5の幅に相当する被覆部材
2をケーブル1から排除することになる。
次いで、回転ブラシ5を回転用モータ17及びブラシ回
転用モータ20を駆動して回転させた状態で、送りモータ
16を作動して主軸台9、主軸10、2個の支持ローラ40、
1個の当てローラ52及び回転ブラシ5を、ケーブル1の
軸方向に移動させる。この場合、2個の支持ローラ40と
1個の当てローラ52とは、ケーブル1の被覆部材2の外
周面に対して3点支持して回転摺動し、回転ブラシ5を
ケーブル1の外周面の撓み等の変形に対応させて案内し
ながら軸方向に移動する。送りモータ16は、ケーブル1
に対して所定の長さの被覆部材2を粉砕排除する長さだ
け、2個の支持ローラ40、1個の当てローラ52及び回転
ブラシ5をケーブル1の軸方向に移動させ、該長さ分だ
けケーブル1から被覆部材2を粉砕排除した時に、送り
モータ16は停止する。続いて、回転用モータ17乃びブラ
シ回転用モータ20の駆動を停止し、送りトルクモータ19
を上記とは逆方向に回転駆動し、ケーブル1から2個の
支持ローラ40、1個の当てローラ52及び回転ブラシ5を
引き離す。次いで、クランプ装置29を作動してケーブル
1の固定状態を解放する。
ケーブル1から2個の支持ローラ40、1個の当てロー
ラ52及び回転ブラシ5が離れ、且つクランプ装置29によ
るケーブル1の固定状態が解放した時に、ケーブル1の
巻取り機を作動してケーブル1を被覆部材排除装置に対
して軸方向に移動させ、ケーブル1に付された次のマー
クの位置を回転ブラシ5に位置決めし、両者のクランプ
装置29を作動してケーブル1を緊張状態に固定する。こ
の状態で、上記作動工程を繰り返すことによって、ケー
ブル1にマーク付けされた部位における被覆部材2をケ
ーブル1から順次排除することができる。
〔発明の効果〕
この発明によるケーブルの被覆部材排除装置は、上記
のように構成されており、次の効果を有する。即ち、こ
のケーブルの被覆部材排除装置は、ケーブルの所定の部
位の2点間を支持するケーブル支持手段、前記ケーブル
に対して半径方向に往復動可能で且つ周方向に回転可能
で且つ長手方向に往復動可能に構成されたブラシ支持手
段、該ブラシ支持手段に支持された回転駆動可能な回転
ブラシ、及び前記ブラシ支持手段に回転自在に支持され
且つ前記回転ブラシの近傍に位置して前記ケーブルの外
周面を挟み付け状態で摺動移動できる複数のローラから
構成したので、前記ケーブルを構成する芯線は、銅線、
アルミニウム線等の導電材料で作られており、そこで、
鋼線等の硬質材料から成る回転ブラシを、例えば、1000
〜5000r.p.m.で回転させながら、該回転ブラシを軟質材
料から成る被覆部材に対して押付けてケーブルの周囲方
向に回転摩擦接触させることによって軟質材料の前記被
覆部材を前記ケーブルから直ちに粉砕して削り取ること
ができる。しかも、芯線がストレート状ロッドは勿論の
こと、巻線、撚り合わされた複数の線、編組線等の線間
隙間からも粉砕された被覆部材を完全に除去でき、芯線
表面を露出できる。従って、従来のように、ナイフ、ペ
ンチ等を使用してケーブルからの被覆部材を剥ぎ取って
いた作業に比較して、労力、作業時間を大幅に低減し、
且つ作業上安全性に富んだケーブルの被覆部材排除装置
を提供することができる。
更に、前記ブラシ支持手段において、主軸台をベース
上を往復移動可能に取付けることによって、前記回転ブ
ラシ及び前記ローラを前記ケーブルの長手方向に沿って
移動させることができる。従って、前記回転ブラシのケ
ーブルに対する長手方向に移動距離を被覆部材を剥ぎ取
る長さに応じて簡単に設定でき、所定の設定距離だけ正
確に移動させることができる。
また、主軸を主軸台に対して回転可能に且つ中央に形
成された貫通孔にケーブルを挿通可能に構成することに
よって、前記回転ブラシ及び前記ローラを前記ケーブル
の周方向に沿って移動させることができる。従って、場
合によっては、回転ブラシのケーブルに対する周方向の
回転角度を所定の設定角度だけ正確に設定することもで
きる。
特に、ブラシベースを前記主軸に対してユニバーサル
ジョイント、ボールジョイント等のジョイントで枢動可
能に取付け且つ該ブラシベースの中央に形成された貫通
孔に前記ケーブルを挿通可能に構成することによって、
前記ケーブルは2点間を支持しているが、前記ケーブル
は外力、重力等で撓みが発生することがあり、また、場
合によっては、前記ケーブル自体が支持中間部位が屈曲
している場合があるが、そのような前記ケーブルの撓
み、屈曲等の変形に対応して前記回転ブラシ及び前記ロ
ーラを前記主軸に対して枢支点を中心に枢動即ち揺動さ
せることができ、前記回転ブラシを前記ケーブルに対し
て切込み量を常に且つ正確に維持させることができる。
また、ブラシ支持部材を前記ブラシベース上に前記ケ
ーブルに対して半径方向に往復動可能に取付けることに
よって、前記回転ブラシを固定状態の前記ケーブルに対
して摩擦接触状態に正確に且つ確実に移動でき、所定の
切込み量に設定できる。
更に、ローラブラケットを、前記ブラシベース上に前
記ブラシ支持部材に対向して逆方向の半径方向に同期し
て往復動可能に取付け、更に、前記ローラを前記回転ブ
ラシの進行方向前方に配置することによって、前記ロー
ラは前記被覆部材が排除されていない状態の前記ケーブ
ルに回転自在に接触して前記ケーブルの変形に応じて移
動でき、従って、前記ローラが前記回転ブラシをガイド
して前記回転ブラシを前記ケーブルに対する半径方向の
移動距離即ち被覆部材への切込み量を常に且つ正確に維
持させることができる。
また、前記ケーブルを構成する芯線は、銅線、アルミ
ニウム線等の導電材料で作られているので、ワイヤブラ
シ等の回転ブラシは剥き出しになった該芯線の外周面に
引っ掻き傷を形成することができ、芯線への支線の結線
時に該支線を芯線に良好な状態に結線でき、且つ該結線
後の結線部に樹脂等の材料にモールドする時に、樹脂等
の材料を該結線部に強固に接合することができる。
更に、ケーブルから粉砕した被覆部材の切削屑、粉塵
は、例えば、粉砕部位に吸引ファンを設けることによっ
て、周囲環境を粉塵等で汚染することを防止できる。
更に、このケーブルの被覆部材排除装置において、前
記回転ブラシは前記ケーブルの長手方向に対して平行、
直角或いは傾斜状態で接触移動可能に設置したので、ケ
ーブルの種類或いは所望の切込み形状に応じて回転ブラ
シの取付け方向を選定できる。例えば、巻線、撚り合わ
された複数の線、編組線等の線の撚り方向に応じて選定
することによって、線間隙間からも粉砕された被覆部材
を完全に除去することができる。また、樹脂等の材料を
モールドする時に接合強度を上げるため、被覆部材の削
り取った両端面の形状を選定することもできる。
従って、このケーブルの被覆部材排除装置を使用すれ
ば、作業環境の悪い工事現場での被覆部材の剥ぎ取り作
業を解放でき、また、作業者の削減が可能で作業の合理
化ができ、作業者をケーブルへの支線結線作業に専念さ
せることができ、しかも、作業者の疲労度が軽減し、高
品質の製品が生まれる。また、場合によっては、支線結
線作業を作業工場内で行うことができ、作業環境が良
く、作業の安全性に富んだものとなる。更に、ケーブル
に対する被覆部材剥ぎ取り作業は、コンピュータ管理に
構成することができるため、作業内容の保管管理がで
き、いつでも再現できる作業完了報告は直ちに本部管理
コンピュータにフィードバックでき、次期計画の自動化
が比較的簡単に取り組める。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるケーブルの被覆部材排除装置の
一実施例を示す断面図、第2図は第1図の平面図、第3
図は第1図の線III−IIIから見た側面図、及び第4図は
第1図のクランプ装置を示す側面図である。 1……ケーブル、2……被覆部材、3……芯線、4……
ベース、5……回転ブラシ、6……支柱(ケーブル支持
手段)、7……被覆部材の排除部分、8……テーブル、
9……主軸台、10……主軸、12……ブラシ支持部材、15
……送りねじ、29……クランプ装置、32……ブラシベー
ス、39……ユニバーサルジョイント、40……支持ローラ
(ローラ)、41……ローラブラケット、52……当てロー
ラ(ローラ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭47−33271(JP,A) 特開 昭56−115113(JP,A) 特開 昭56−115114(JP,A) 特開 平1−164209(JP,A) 特開 平3−18208(JP,A) 実開 昭59−75707(JP,U) 実開 昭63−77926(JP,U) 特公 昭56−19162(JP,B2) 特公 昭56−23362(JP,B2) 特公 昭48−14033(JP,B1) 特公 昭50−7745(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 1/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブルの所定の部位の2点間を支持する
    ケーブル支持手段、前記ケーブルに対して半径方向に往
    復動可能で且つ周方向に回転可能で且つ長手方向に往復
    動可能に構成されたブラシ支持手段、該ブラシ支持手段
    に支持された回転駆動可能な回転ブラシ、及び前記ブラ
    シ支持手段に回転自在に支持され且つ前記回転ブラシの
    近傍に位置して前記ケーブルの外周面を挟み付け状態で
    摺動移動できる複数のローラから成り、前記ケーブルを
    構成する芯線の外周を被覆する被覆部材に前記回転ブラ
    シを回転摩擦接触させて前記被覆部材を前記ケーブルか
    ら排除するケーブルの被覆部材排除装置。
  2. 【請求項2】前記ブラシ支持手段は、ベース上を往復移
    動可能な主軸台、該主軸台に対して回転可能で有り且つ
    中央に形成された貫通孔に前記ケーブルを挿通可能な主
    軸、該主軸に枢動可能に取付けられ且つ中央に形成され
    た貫通孔に前記ケーブルを挿通可能なブラシベース、該
    ブラシベースに取付けられ且つ前記ケーブルに対して半
    径方向に往復動可能なブラシ支持部材、及び該ブラシ支
    持部材に対向して前記ブラシベースに取付けられ且つ前
    記ブラシ支持部材とは逆方向の半径方向に同期して往復
    動可能なローラブラケットから成り、前記回転ブラシを
    前記ブラシ支持部材に回転駆動可能に取付け、また、前
    記ローラは前記回転ブラシの進行方向前方に位置して前
    記回転ブラシをガイドするように前記ローラブラケット
    及び前記ブラシ支持部材に回転自在に取付けられている
    請求項1に記載のケーブルの被覆部材排除装置。
  3. 【請求項3】前記回転ブラシは前記ケーブルの長手方向
    に対して平行、直角或いは傾斜状態で接触移動可能に前
    記ブラシ支持手段に取付けられ得る請求項1に記載のケ
    ーブルの被覆部材排除装置。
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