JP2796633B2 - ポリエステル樹脂組成物チップの製造方法 - Google Patents

ポリエステル樹脂組成物チップの製造方法

Info

Publication number
JP2796633B2
JP2796633B2 JP19024889A JP19024889A JP2796633B2 JP 2796633 B2 JP2796633 B2 JP 2796633B2 JP 19024889 A JP19024889 A JP 19024889A JP 19024889 A JP19024889 A JP 19024889A JP 2796633 B2 JP2796633 B2 JP 2796633B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component unit
chip
mol
polyester resin
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19024889A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0354249A (ja
Inventor
一人 山本
宏二 新美
久仁男 富田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP19024889A priority Critical patent/JP2796633B2/ja
Publication of JPH0354249A publication Critical patent/JPH0354249A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2796633B2 publication Critical patent/JP2796633B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ポリエステル樹脂組成物チツプの製造方法
に関し、詳しくは、(a)ポリエチレンテレフタレート
樹脂と、(b)芳香族二塩基酸をジカルボン酸成分単位
とし、ジヒドロキシエトキシレゾルシノール成分単位及
びエチレングリコール成分単位からなるジヒドロキシ化
合物成分単位と少なくとも3つのヒドロキシ基を有する
多官能ヒドロキシ化合物成分単位とを多官能ヒドロキシ
化合物成分単位とし、又は1,3−ビス(2−ヒドロキシ
エトキシ)ベンゼン成分単位若しくは1,4−ビス(2−
ヒドロキシエトキシ)ベンゼン成分単位及びエチレング
リコール成分単位を多官能ヒドロキシ化合物成分単位と
する共重合ポリエステル樹脂とから構成されるポリエス
テル樹脂組成物、特に、後者の共重合ポリエステル樹脂
を高含有量にて含有し、例えば、成形加工材料のための
マスターバツチとして好適に用いることができるポリエ
ステル樹脂組成物チツプの製造方法に関する。
従来の技術 ポリエチレンテレフタレート樹脂は、一般に、ガスバ
リヤー性に加えて、機械的強度や透明性にすぐれ、更
に、溶融成形性や延伸性のような成形加工性にもすぐ
れ、また、軽量でもあるので、炭酸飲料やビール等の容
器を成形するための材料として広く用いられている。
しかし、炭酸飲料やビール等の容器は、これら飲料か
らの充填ガスの漏出を防止するために、非常に高度のガ
スバリヤー性を有することが要求されており、最近、か
かる要求に応えるために、種々のポリエチレンテレフタ
レート樹脂組成物が提案されている。
本発明者らも、既に、ポリエチレンテレフタレート樹
脂と、後述するような共重合ポリエステル樹脂とからな
るポリエステル樹脂組成物がかかるガスバリヤー性にす
ぐれると共に、成形加工性にもすぐれることを見出して
いる(平成元年1月14日の出願にかかる特願平1−6262
号)。
しかし、このようなポリエステル樹脂組成物を製造す
るに際して、ポリエチレンテレフタレート樹脂は、一般
に、吸湿性であるので、150℃程度で乾燥した後に、上
記共重合ポリエステル樹脂とドライブレンドし、溶融さ
せるが、他方、上記共重合ポリエステル樹脂は、非晶性
であつて、ガラス転移点も低いために、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂と共重合ポリエステル樹脂とのブロツ
キングを避けるためには、ポリエチレンテレフタレート
樹脂を50℃以下に冷却した後に共重合ポリエステル樹脂
とドライブレンドする必要がある。しかし、上記のよう
なポリエチレンテレフタレート樹脂の冷却には、そのた
めの大型の設備を必要とし、従つて、樹脂組成物の製造
費用も嵩むこととなり、延いては、成形体の製造費用も
高くならざるを得ない。
他方、前述したようなガスバリヤー性を要求される用
途には、ポリエステル樹脂組成物における共重合ポリエ
ステル樹脂の量は、通常、10重量%程度であるので、予
め共重合ポリエステル樹脂の含有量の多い所謂マスター
バツチとしてのポリエステル樹脂組成物をチツプとして
製造しておけば、このチツプに所要量のポリエチレンテ
レフタレート樹脂チツプを混合し、成形加工に供すれば
よいので、多量のポリエチレンテレフタレート樹脂チツ
プを冷却する必要がなく、結局は、樹脂組成物からの容
器等の成形体の製造費用を低減することができる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、前記ポリエステル樹脂組成物における
共重合ポリエステル樹脂の含有量を多くするときは、成
形加工に先立つ通常100℃以上での樹脂組成物チツプの
乾燥工程において、チツプが相互にブロツキングする問
題がある。
本発明は、上記した問題を解決するためになされたも
のであつて、成形に先立つ乾燥工程におけるブロツキン
グを生じないポリエチレンテレフタレート樹脂と共重合
ポリエステル樹脂とからなるポリエステル樹脂組成物チ
ツプの製造方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明によるポリエステル樹脂組成物チツプの製造方
法は、 (a)ポリエチレンテレフタレート樹脂10〜60重量部、
及び (b)イソフタル酸成分単位20〜100モル%及びテレフ
タル酸成分単位80〜0モル%からなるジカルボン酸成分
単位と、 (ア)ジヒドロキシエトキシレゾルシノール成分単位5
〜90モル%及びエチレングリコール成分単位95〜10モル
%からなるジヒドロキシ化合物成分単位と、前記ジカル
ボン酸成分単位100モル部に対して少なくとも3つのヒ
ドロキシ基を有する多官能ヒドロキシ化合物成分単位0.
05〜1.0モル部、又は (イ)1,3−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン
成分単位又は1,4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベ
ンゼン成分単位5〜90モル%と、エチレングリコール成
分単位95〜10モル% とからなる共重合ポリエステル樹脂90〜60重量% とからなるポリエステル樹脂組成物チツプの製造方法に
おいて、 上記ポリエチレンテレフタレート樹脂と上記共重合ポリ
エステル樹脂とを混合溶融し、冷却してチツプとした
後、剪断力を加えつつ、撹拌して、チツプの表面を粗面
化することを特徴とする。
本発明にて用いるポリエチレンテレフタレート樹脂
は、エチレンテレフタレート構成単位を主構成単位とす
るポリエステルである。ポリエチレンテレフタレート樹
脂におけるエチレンテレフタレート構成単位の含有率
は、通常、50モル%以上、好ましくは、70モル%以上で
ある。このようなエチレンテレフタレート構成単位を含
むポリエチレンテレフタレート樹脂は、通常、ジオール
成分単位とジカルボン酸成分単位とから構成されてい
る。
上記ジカルボン酸成分単位としては、テレフタル酸成
分単位以外の芳香族ジカルボン酸成分単位を少量含有し
ていてもよい。かかる芳香族ジカルボン酸成分単位とし
ては、例えば、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジ
カルボン酸等を挙げることができる。
エチレンテレフタレート構成単位において、テレフタ
ル酸成分単位は、通常、50〜100モル%、好ましくは、7
0〜100モル%の範囲にあり、テレフタル酸成分単位以外
の芳香族ジカルボン酸成分単位は、通常、0〜50モル
%、好ましくは、0〜30モル%の範囲にある。
一方、ジオール成分単位においては、エチレングリコ
ール構成単位は、通常、50〜100モル%、好ましくは、7
0〜100モル%の範囲にあり、エチレングリコール成分単
位以外のジオール成分単位は、通常、0〜50モル%、好
ましくは、0〜30モル%の範囲にある。更に、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂は、成分単位として、上記以外
の多官能性化合物成分単位を2モル%以下の範囲で含有
していてもよい。
本発明において用いるポリエチレンテレフタレート樹
脂は、その極限粘度〔η〕(25℃におけるフェノール/
テトラクロロエタン混合溶剤(重量比1/1)中での測定
値)が、通常、0.5〜1.5dl/g、好ましくは0.6〜1.3dl/g
の範囲にあり、融点が、通常、210〜265℃、好ましく
は、220〜260℃の範囲にあり、更にガラス転移点が、通
常、50〜120℃、好ましくは−60〜100℃の範囲にある。
次に、本発明にて用いる第1の共重合ポリエステル樹
脂は、イソフタル酸成分単位及びテレフタル酸成分単位
とからなるジカルボン単成分単位と、ジヒドロキシエト
キシレゾルシノール成分単位及びエチレングリコール成
分単位からなるジヒドロキシ化合物成分単位と、前記ジ
カルボン酸成分単位100モル部に対して少なくとも3つ
のヒドロキシ基を有する多官能ヒドロキシ化合物成分単
位とからなる。
第1の共重合ポリエステル樹脂において、上記ジカル
ボン酸成分単位は、イソフタル酸成分単位20〜100モル
%、好ましくは、50〜98モル%と、テレフタル酸成分単
位80〜0モル%、好ましくは、0.5〜50モル%とからな
る。ジカルボン酸成分単位において、イソフタル酸成分
単位が上記範囲にあるとき、得られるポリエステル樹脂
組成物が特にすぐれたガスバリヤー性を有する。
他方、第1の共重合ポリエステル樹脂において、ジヒ
ドロキシ化合物成分単位は、ジヒドロキシエトキシレゾ
ルシノール成分単位5〜90モル%、好ましくは、10〜85
モル%と、エチレングリコール成分単位95〜10モル%、
好ましくは、15〜90モル%とからなる。ジヒドロキシ化
合物成分単位におけるジヒドロキシエトキシレゾルシノ
ール成分単位が5モル%よりも少ないときは、共重合ポ
リエステル樹脂の製造において、オリゴマーの発生を抑
制し難くなるので、好ましくない。一方、90モル%を越
えるときは、重縮合の速度が低下するので好ましくな
い。
更に、第1の共重合ポリエステル樹脂は、前記ジカル
ボン酸成分単位100モル部に対して少なくとも3つのヒ
ドロキシ基を有する多官能ヒドロキシ化合物成分単位0.
05〜1.0モル部、好ましくは、0.1〜0.5モル部を含有し
ている。この多官能ヒドロキシ化合物成分単位が前記ジ
カルボン酸成分単位100モル部に対して0.05モル部より
も少ないときは、例えば、得られるポリエステル樹脂組
成物チツプを容器等の成形体に加工するとき、成形体に
厚さむらが生じるおそれがある。しかし、10モル部を越
えるときは、得られるポリエステル樹脂組成物チツプが
ゲル化し、不溶化するので好ましくない。
かかる多官能ヒドロキシ化合物成分単位として、例え
ば、トリメチロールメタン、トリメチロールエタン、ト
リメチロールプロパン等を挙げることができ、特に、本
発明においては、トリメチロールプロパンが好ましく用
いられる。
本発明においては、共重合ポリエステル樹脂として、
イソフタル酸成分単位及びテレフタル酸成分単位とから
なるジカルボン酸成分単位と、ジヒドロキシ化合物成分
単位とからなる第2の共重合ポリエステル樹脂も用いる
ことができる。
この第2の共重合ポリエステル樹脂において、上記ジ
カルボン酸成分単位は、イソフタル酸成分単位20〜100
モル%、好ましくは、50〜100モル%と、テレフタル酸
成分単位80〜0モル%、好ましくは、50〜0モル%とか
らなる。ジカルボン酸成分単位において、イソフタル酸
成分単位が上記範囲にあるとき、得られるポリエステル
樹脂組成物チツプが特にすぐれたガスバリヤー性を有す
る。
他方、第2の共重合ポリエステル樹脂において、ジヒ
ドロキシ化合物成分単位は、1,3−ビス(2−ヒドロキ
シエトキシ)ベンゼン成分単位又は1,4−ビス(2−ヒ
ドロキシエトキシ)ベンゼン成分単位5〜90モル%、好
ましくは、10〜85モル%と、エチレングリコール成分単
位95〜10モル%、好ましくは、15〜90モル%とからな
る。ジヒドロキシ化合物成分単位における1,3−ビス
(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン成分単位又は1,4
−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン成分単位5
モル%よりも少ないときは、共重合ポリエステル樹脂の
製造において、オリゴマーの発生を抑制し難くなるの
で、好ましくない。一方、90モル%を越えるときは、重
縮合の速度が低下するので好ましくない。
本発明にて用いる上述したような第1及び第2の共重
合ポリエステル樹脂は、特に、限定されるものではない
が、得られるポリエステル樹脂組成物チツプを容器等へ
の成形加工性やガスバリヤー性を考慮すれば、25℃にて
o−クロロフェノール中にて測定した相対粘度が0.6dl/
g以上であることが好ましく、特に、0.8〜0.85dl/gの範
囲にあることが好ましい。
本発明によるポリエステル樹脂組成物チツプは、上述
したようなポリエチレンテレフタレート樹脂10〜60重量
%と第1又は第2の共重合ポリエステル樹脂90〜60重量
%とを先ず、ドライブレンドし、得られた混合物をメル
トブレンドし、次いで、得られたストランドを冷却、切
断して、チツプとした後、これに剪断力を加えつつ、撹
拌して、チツプの表面を粗面化し、次いで、減圧下に10
0℃以上の温度にて乾燥することによつて得ることがで
きる。
ポリエチレンテレフタレート樹脂と共重合ポリエステ
ル樹脂のドライブレンド及びメルトブレンドは、常法に
よればよく、メルトブレンドには、例えば、一軸押出
機、二軸押出機等を用いることができる。メルトブレン
ドにおける温度は、通常、250〜320℃の範囲であり、好
ましくは、260〜300℃の範囲である。
本発明によれば、メルトブレンドによつて得られたス
トランドを例えば水槽に導き、冷却し、ストランドカツ
ターにて適宜長さに切断して、チツプとした後、これに
剪断力を加えつつ、撹拌して、チツプの表面を粗面化す
る。この粗面化は、同時に、チツプ中のポリエチレンテ
レフタレート樹脂を一部、結晶化させる作用をも有す
る。
この目的のために用いる撹拌機は、チツプに剪断を与
えることができれば、特に、限定されるものではなく、
例えば、ヘンシエルミキサー、Vブレンダー、リボンブ
レンダー、タンブラーブレンダー等を用いることができ
る。処理時間は、通常、3〜20分の範囲である。
このように、ポリエステル樹脂組成物のチツプを表面
粗面化した後、減圧下に加熱乾燥すれば、本発明による
ポリエステル樹脂組成物チツプを得る。この乾燥工程
は、真空下、120〜140℃の温度で乾燥する予備乾燥工程
と、減圧下、140〜160℃の温度で乾燥する最終乾燥工程
とからなることが好ましい。この予備乾燥工程は、チツ
プにおけるポリエチレンテレフタレート樹脂の結晶化を
更に行なわせる作用も有する。
本発明において、前記チツプ表面の粗面化工程におい
て、その粗面化の度合は、その後の予備及び最終乾燥工
程において、チツプが相互にブロツキングしないよう
に、適宜に選ばれる。しかしながら、本発明によれば、
その粗面化の度合の指標として、JIS B 0601−1982によ
る表面粗度を用いることができる。
即ち、本発明によれば、チツプの撹拌において、撹拌
前のチツプの表面粗度をRa、剪断付加後の表面粗度をR
a′とすれば、Ra′−Raが0.2μm以上となるように、剪
断を付加することによつて、乾燥工程におけるチツプの
ブロツキングを有効に防止することができる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、ポリエチレンテレフタ
レート樹脂と共重合ポリエステル樹脂とを混合溶融し、
冷却してチツプとした後、剪断力を加えつつ、撹拌し
て、チツプの表面を粗面化するので、この後、減圧下に
100℃以上の温度にて乾燥しても、チツプはブロツキン
グを起こさない。
特に、剪断を加えた後のチツプの表面粗度を所定の値
にすることによつて、容易にかかるチツプを得ることが
できる。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は
これら実施例により何ら限定されるものではない。
尚、以下において、ポリエチレンテレフタレート樹脂
としては、三井ペツト樹脂(株)製J135(o−クロロフ
ェノール中、25℃で測定した相対粘度0.85dl/g)を用
い、共重合ポリエステル樹脂としては、o−クロロフェ
ノール中、25℃で測定した相対粘度が0.85dl/gであつ
て、樹脂組成としては、ジカルボン酸成分単位がイソフ
タル酸成分単位90モル%とテレフタル酸成分単位10モル
とからなり、ジヒドロキシ化合物成分単位がジヒドロキ
シエトキシレゾルシノール成分単位15モル%とエチレン
グリコール成分単位85モル%からなり、更に、前記ジカ
ルボン酸成分単位100モル部に対して、トリメチロール
プロパン成分単位0.3モル部を含有するものを用いた。
実施例1 上記共重合ポリエステル樹脂とポリエチレンテレフタ
レート樹脂J135をそれぞれ50重量部と安定剤2000ppmを
タンブラー中で十分に混合した後、一軸押出機(日本製
鋼所製P−40−22A、径40mm)を用いて、樹脂温度270〜
290℃でメルトブレンドした。ダイから押し出されたス
トランドを水温50〜60℃の水槽に導いて冷却した後、カ
ツターにて切断してチツプ化した。
次いで、このチツプをヘンシエルミキサー(三井三池
製作所製FM10B、容量9、標準羽根装着)を用いて、
回転数1480rpmで10分間撹拌混合した。
この後、チツプをバツトに入れ、真空乾燥機中で5Tor
r、120℃で約20時間乾燥させて、予備結晶化を行なつ
た。次いで、チツプを同じ乾燥機中で5Torr、150℃で約
20時間乾燥させた。これら乾燥工程において、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂のみのチツプと同様に、ポリエ
ステル樹脂組成物のチツプは相互にブロツキングを起こ
さなかつた。
また、チツプ中の水分は、当初、3000ppmであつた
が、上記乾燥後は、50ppm以下であつた。
実施例2 共重合ポリエステル樹脂70重量部とポリエチレンテレ
フタレート樹脂30重量部とを用いた以外は、実施例1と
同様にして、ポリエステル樹脂組成物のチツプを製造し
た。乾燥工程において、チツプのブロツキングは認めら
れなかつた。
実施例3 共重合ポリエステル樹脂90重量部とポリエチレンテレ
フタレート樹脂10重量部とを用いた以外は、実施例1と
同様にして、ポリエステル樹脂組成物のチツプを製造し
た。乾燥工程において、チツプには、僅かなブロツキン
グが生じることが認められたが、実用上、支障はなかつ
た。
比較例1 実施例1において、樹脂組成物をチツプ化した後、ヘ
ンシエルミキサーを用いる撹拌なしに、チツプをバツト
に入れ真空乾燥機中にて5Torr、120℃で予備結晶化を行
なつたところ、チツプは相互に融着し、バツト内でその
ままの塊を生じた。
比較例2 実施例2において、樹脂組成物をチツプ化した後、ヘ
ンシエルミキサーを用いる撹拌なしに、チツプをバツト
に入れ、真空乾燥機中にて5Torr、120℃で予備結晶化を
行なつたところ、チツプ は、比較例1におけるよりも一層著しく相互に融着し、
バツト内でそのままの塊を生じた。
比較例3 実施例3において、樹脂組成物をチツプ化した後、ヘ
ンシエルミキサーを用いる撹拌なしに、チツプをバツト
に入れ、真空乾燥機中にて5Torr、120℃で予備結晶化を
行なつた。チツプは、比較例2におけるよりも一層著し
く相互に融着し、バツト内でそのままの塊を生じた。
実施例4 実施例1〜3に記載した方法に従つて、チツプに所定
時間にわたつて剪断を付加した後、表面粗度をJIS B 06
01−1982に記載されている方法に準拠して求めた。測定
には、ミツトヨ製サーフテスト401表面粗度計を用い、2
3℃、50%の恒温恒湿室内で測定し、レンジ25μm、λc
0.25mmとし、測定値は、3回の測定値の平均値でもつて
示した。結果を第1表に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−211360(JP,A) 特開 昭61−111357(JP,A) 特開 昭61−72051(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 67/02 C08J 3/12 CFD

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ポリエチレンテレフタレート樹脂10
    〜60重量%、及び (b)イソフタル酸成分単位20〜100モル%及びテレフ
    タル酸成分単位80〜0モル%からなるジカルボン酸成分
    単位と、 (ア)ジヒドロキシエトキシレゾルシノール成分単位5
    〜90モル%及びエチレングリコール成分単位95〜10モル
    %からなるジヒドロキシ化合物成分単位と、前記ジカル
    ボン酸成分単位100モル部に対して少なくとも3つのヒ
    ドロキシ基を有する多官能ヒドロキシ化合物成分単位0.
    05〜1.0モル部、又は (イ)1,3−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン
    成分単位又は1,4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベ
    ンゼン成分単位5〜90モル%と、エチレングリコール成
    分単位95〜10モル%、 とからなる共重合ポリエステル樹脂90〜60重量% とからなるポリエステル樹脂組成物チツプの製造方法に
    おいて、 上記ポリエチレンテレフタレート樹脂と上記共重合ポリ
    エステル樹脂とを混合溶融し、冷却してチツプとした
    後、剪断力を加えつつ、撹拌して、チツプの表面を粗面
    化することを特徴とするポリエステル樹脂組成物チツプ
    の製造方法。
  2. 【請求項2】剪断を加える前のチツプの表面粗度をRaμ
    mとし、剪断を加えた後のチツプの表面粗度をRa′μm
    とするとき、Ra′−Raが0.2μm以上となるようにチツ
    プ表面を粗面化することを特徴とする請求項第1項記載
    のポリエステル樹脂組成物チツプの製造方法。
JP19024889A 1989-07-21 1989-07-21 ポリエステル樹脂組成物チップの製造方法 Expired - Fee Related JP2796633B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19024889A JP2796633B2 (ja) 1989-07-21 1989-07-21 ポリエステル樹脂組成物チップの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19024889A JP2796633B2 (ja) 1989-07-21 1989-07-21 ポリエステル樹脂組成物チップの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0354249A JPH0354249A (ja) 1991-03-08
JP2796633B2 true JP2796633B2 (ja) 1998-09-10

Family

ID=16254975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19024889A Expired - Fee Related JP2796633B2 (ja) 1989-07-21 1989-07-21 ポリエステル樹脂組成物チップの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2796633B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ID23606A (id) 1998-02-25 2000-05-04 Mitsui Chemicals Inc Pelet poliester baru dan proses pembuatan pelet yang sama
JP2002294055A (ja) * 2001-04-02 2002-10-09 Mitsui Chemicals Inc ポリエステル組成物、その製造方法および該組成物からなる成形体
US6966290B2 (en) 2002-02-20 2005-11-22 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Engine valve train device
JP5092574B2 (ja) * 2007-06-22 2012-12-05 三菱化学株式会社 共重合ポリエステル樹脂の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0354249A (ja) 1991-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1262523B1 (en) Copolymerized polyester resin composition and stretched film
US8252856B2 (en) White film and a method of manufacturing opaque white film
CN110628185B (zh) 一种聚对苯二甲酸-己二酸丁二酯/聚甲基乙撑碳酸酯全生物降解薄膜及其制备方法
US5420212A (en) Polyester/polycarbonate/polycaprolactone blends
JPH0236259A (ja) ポリエステル樹脂組成物
JPS61218638A (ja) 部分的に結晶性のポリエステル製品の製造法
JP2796633B2 (ja) ポリエステル樹脂組成物チップの製造方法
JP2010280921A (ja) 白色ポリ乳酸フィルム
EP0390489A2 (en) Polyalkylene arylate resin composition
KR101204136B1 (ko) 공중합 폴리에스테르 수지 조성물을 이용하여 프로파일 압출 성형제품을 제조하는 방법
CN1080736C (zh) 低乙醛含量共聚多酯树脂的制备方法
WO2021163126A1 (en) Flame retardant copolyester compositions
JPH0525903B2 (ja)
WO2021163124A1 (en) Non-halogenated flame retardant copolyester compositions
JP3626589B2 (ja) ポリエステル系ブロックポリマー
JPS641507B2 (ja)
JP3275447B2 (ja) ポリエステル組成物の製造方法
JPH06172549A (ja) 熱可塑性ポリエステル樹脂配合物及び紫外線バリヤー性容器の製造方法
JP3382003B2 (ja) ポリエステル樹脂の製造方法
JP2870358B2 (ja) ポリエステル組成物の製造方法
JP3590554B2 (ja) 成形品の製造方法および溶融粘度の改良方法
WO2023178548A1 (en) Flame retardant copolyester compositions
JP3055110B2 (ja) ポリエステル組成物の製造方法
JP2005171179A (ja) ポリエステル系熱収縮性フィルム
CN114539740A (zh) 高透光率高韧性的petg-pc合金及制备方法和应用

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees