JP2796271B2 - ニューマチックケーソンの作業室と気閘室間の気密保持装置と、その使用方法。 - Google Patents

ニューマチックケーソンの作業室と気閘室間の気密保持装置と、その使用方法。

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JP2796271B2
JP2796271B2 JP6554596A JP6554596A JP2796271B2 JP 2796271 B2 JP2796271 B2 JP 2796271B2 JP 6554596 A JP6554596 A JP 6554596A JP 6554596 A JP6554596 A JP 6554596A JP 2796271 B2 JP2796271 B2 JP 2796271B2
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治郎 角田
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DAIHO KENSETSU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ニューマチックケ
ーソンにおける作業室と気閘室間の圧力を同圧にした
り、圧力差を保持するようにしたニューマチックケーソ
ンの作業室と気閘室間の気密保持装置と、その使用方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種ニューマチックケーソンの作業室
と気閘室の間は、コンクリート製のスラブにより仕切ら
れており、このスラブには土砂バケットが通過可能な穴
が明けられている。
【0003】ところで、近年大深度のケーソン施工に伴
い、作業室底部の地山を掘削する掘削機を、スラブ上に
設けられた鋼製容器内に回収することが行われている。
この場合、大きな平面を持つケーソンであれば、スラブ
の作業室側天井面に掘削機を走行させるレールを固定
し、このレールに掘削機を取り付けて自在に使用し、ま
たスラブ上に掘削機格納用の鋼製容器を設置し、これに
掘削機を格納することも可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、小さな平面の
ケーソンでは、スラブの作業室側天井面に掘削機走行用
のレールを取り付け、掘削機を走行させることは困難で
あり、スラブ上に掘削機格納用の鋼製容器を設置し、掘
削機を格納することもできない、という課題があった。
【0005】また、小さな平面のケーソンでは、掘削機
を設置する場所を確保することができない場合があり、
したがって掘削機による機械掘りが困難であるなどの課
題もあった。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、小さな平面のケーソンに
おいても、掘削機を設置する場所を確保でき、かつ掘削
機を気閘室に収納し、気閘室内に掘削機を収納後、ケー
ソン内の作業室と気閘室間を確実に遮断し、両室間の気
密を保持し得るニューマチックケーソンの作業室と気閘
室間の気密保持装置を提供することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は前記気密保持装
置の機能を使用状況に応じて十分に発揮させ得る気密保
持装置の使用方法を提供することにある。
【0008】また、本発明は小さな平面のケーソンにお
いても、前記気密保持装置により作業室の底部の地山を
確実に機械掘りし得るようにしたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では平面から見てほぼリング状に形成されか
つケーソン1内の作業室2と気閘室3間に設けられてい
るスラブ4の上面に固定されたガイドレール7と、中空
盤状に形成されかつ前記ガイドレール7に沿って旋回可
能に設置された旋回台16と、前記ガイドレール7に対
して、旋回台16を旋回駆動させる旋回台駆動装置22
と、中空盤状に形成されかつ前記旋回台16の下方にお
いてスラブ4に設けられた穴5の上方で昇降可能に配置
されたハッチ昇降プレート28と、円周方向に複数個に
分割され,その分割片を組み合わせた状態で1枚の盤状
をなし,しかも各分割片を前記ハッチ昇降プレート28
の下方においてスラブ4に設けられた穴5内で開閉可能
に設けられたハッチ33と、前記ハッチ昇降プレート2
8に取り付けられたハッチ開閉手段34と、前記旋回台
16に取り付けられたハッチ昇降プレート用の昇降手段
とを有する耐圧蓋27と、前記耐圧蓋27のハッチ昇降
プレート28を上昇させた状態で、ガイドレール7とハ
ッチ昇降プレート28間の気密を保持するパッキン29
と、前記耐圧蓋27のハッチ33を閉じた状態で、ハッ
チ昇降プレート28とハッチ33間の気密を保持するパ
ッキン30とを備えて構成している。
【0010】また、前記目的を達成するため、本発明で
は前記パッキン29,30に、空洞部分77を有する中
空パッキン76を用い、前記空洞部分77に圧縮空気を
供給可能に構成している。
【0011】また、前記目的を達成するため、本発明で
は前記旋回台16を旋回させるときは、耐圧蓋27のハ
ッチ昇降プレート用の昇降手段により、ハッチ昇降プレ
ート28とこれに付属の部材を引き下げてガイドレール
7からハッチ昇降プレート28を切り離し、旋回台16
の旋回停止中は、耐圧蓋27のハッチ昇降プレート28
とこれに付属の部材を引き上げ、パッキン29を介して
ガイドレール7とハッチ昇降プレート28間の気密を保
持し、かつ耐圧蓋27のハッチ開閉手段34によりハッ
チ33を閉じ、パッキン30を介してハッチ昇降プレー
ト28とハッチ33間の気密を保持するようにしてい
る。
【0012】さらに、前記目的を達成するため、本発明
では前記気密保持装置の旋回台16に、掘削機旋同体5
1を介して掘削機50を取り付けている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0014】図1〜図4は本発明気密保持装置の一実施
例を示すもので、図1は耐圧蓋のハッチを閉じた状態の
縦断面図、図2は同ハッチを開いた状態の縦断面図、図
3は旋回台駆動装置部分の拡大縦断面図、図4はハッチ
昇降プレート用の昇降手段部分の拡大縦断面図である。
そして、図5は気密保持装置の旋回台に、掘削機旋回体
を介して取り付けられた掘削装置の作用状態を示す縦断
面図である。
【0015】これらの図に示す実施例の気密保持装置6
は、ケーソン1の作業室2と気閘室3間に設けられたコ
ンクリート製のスラブ4上に設置されている。前記ケー
ソン1は、比較的小さな平面に形成されている。前記ス
ラブ4には、土砂バケットが通過する穴5が設けられて
いる。
【0016】前記気密保持装置6は、ガイドレール7
と、旋回台16と、旋回台駆動装置22と、耐圧蓋27
とを備えて構成されている。
【0017】前記ガイドレール7は、図3に示すよう
に、ほぼ工字形断面の第1のレール部材8と、溝形鋼を
用いた第2のレール部材9とをウエブ部分を当接させ、
一体に組み合わせて形成され、かつ全体として平面から
見てほぼリング状に形成されている。また、前記ガイド
レール7は第1のレール部材8に形成された下部フラン
ジ10と、第2のレール部材9に形成されたローラガイ
ド面11と、第1のレール部材8に形成されかつ戸当た
り面13を有する上部フランジ12と、第2のレール部
材9と上部フランジ12間に設けられたピンギア23と
を備えている。そして、前記ガイドレール7はスラブ4
の上面と下部フランジ10間にパッキン14をはさん
で、アンカボルト15により固定されている。
【0018】前記旋回台16は、図1および図2に示す
ように、旋回ベースプレート17と、走行ローラ19
と、ガイドローラ21とを備えて構成されている。前記
旋回ベースプレート17は、平面から見て中空盤状に形
成されており、前記ガイドレール7の上方に旋回可能に
設置されている。前記走行ローラ19は、旋回ベースプ
レート17の下部にローラブラケット18を介して取り
付けられ、かつガイドレール7の第2のレール部材9の
下部フランジ上に設置され、旋回ベースプレート17を
ガイドレール7に沿って走行させるようになっている。
前記ガイドローラ21は、図5に示すように、旋同ベー
スプレート17の下部に他のローラブラケット20を介
して取り付けられていて、ガイドレール7の第2のレー
ル部材9のウエブに接し、旋回ベースプレート17をガ
イドレール7に沿ってガイドするようになっている。
【0019】前記旋回台駆動装置22は、図3に示すよ
うに、前記ガイドレール7の第1のレール部材8の上部
フランジ12と第2のレール部材9間に設けられたピン
ギア23と、旋回ベースプレート17上に搭載された回
転駆動源である油圧モータ24と、これの回転軸25に
取り付けられかつ前記ピンギア23にかみ合わされたピ
ニオン26とを備えて構成され、ガイトレール7の回り
に旋回台16を旋回させ得るようになっている。
【0020】前記耐圧蓋27は、図1および図2に示す
ように、ハッチ昇降プレート28と、パッキン29,3
0と、複数個の分割片を組み合わせて形成されたハッチ
33と、ハッチ開閉手段34と、ハッチ昇降プレート用
の昇降手段41とを有して構成されている。
【0021】前記ハッチ昇降プレート28は、平面から
見て中空盤状に形成されており、旋回ベースプレート1
7の下方であってスラブ4の穴5の上方に、昇降可能に
配置されている。
【0022】前記パッキン29,30のうちの、一方の
パッキン29は、ハッチ昇降プレート28の上面におい
てガイドレール7側寄りに設けられており、ハッチ昇降
プレート28を上昇させた状態で、ガイドレール7の第
1のレール部材8の上部フランジ12の下面に接し、ガ
イドレール7とハッチ昇降プレート28間の気密を保持
するようになっている。他方のパッキン30は、ハッチ
昇降プレート28の下面においてハッチ33側寄りに設
けられており、ハッチ33を閉じた状態で、ハッチ33
の上面が接し、ハッチ昇降プレート28とハッチ33間
の気密を保持するようになっている。なお、前記パッキ
ン29をガイドレール7の上部フランジ12の下面に設
け、前記パッキン30をハッチ33を閉じた状態でその
上面側に当たる面に設けてもよい。
【0023】前記ハッチ33は、円周方向に例えば2分
割等、複数個に分割された分割片を組み合わせることに
よって1枚の盤状をなす形状に形成されている。また、
ハッチ33の分割片は、ハッチ昇降プレート28の下部
に固定されたハッチブラケット31に、ピン32を介し
て開閉可能に取り付けられている。そして、ハッチ33
はハッチ昇降プレート28の下方においてスラブ4に設
けられた穴5内で開閉するように配置されている。
【0024】前記ハッチ昇降手段34は、ハッチ33の
分割片の個数に対応させて、ハッチ昇降プレート28と
ハッチ33間に複数組設けられている。しかして、各ハ
ッチ開閉手段34はハッチ昇降プレート28の下部に固
定されたブラケット35にピン37を介して取り付けら
れた油圧シリンダ39と、これに嵌挿されかつハッチ3
3の当該分割片の下部に固定されヨーク36にピン38
を介して結合されたロッド40とを備えて構成されてお
り、油圧シリンダ39によりロッド40を介して当該ハ
ッチ33の分割片を開閉操作するようになっている。
【0025】前記ハッチ昇降プレート用の昇降手段41
は、図4に示すように、旋回ベースプレート17上に固
定された取り付け台42と、この取り付け台42上に設
置された油圧シリンダ43と、この油圧シリンダ43に
嵌挿されかつ下方に伸びるピストンロッド44と、下端
部に大径部分45′を有する逆T字形に形成され、かつ
軸部分をハッチ昇降プレート28および旋回ベースプレ
ート17に挿通させ、しかも前記ピストンロッド44の
下端部にヒンジ46を介して連接された支持ピン45と
を備えて構成されている。また、前記旋回ベースプレー
ト17と支持ピン45の軸部分の間にはブッシュ47が
介装され、前記ハッチ昇降プレート28と支持ピン45
の軸部分の間にはブッシュ48が介装されている。そし
て、この昇降手段41では油圧シリンダ43によりピス
トンロッド44を上昇させることにより、支持ピン45
の大径部分45′を介してハッチ昇降プレート28とこ
れに付属の部材を上昇させ、また油圧シリンダ43によ
りピストンロッド44を下降させ、支持ピン45を下降
させることによって、ハッチ昇降プレート28とこれに
付属の部材をその自重により下降させる。
【0026】前記旋回台16上には、掘削機設置用の場
所が確保されていて、図5に示すように、旋回台16上
に掘削機50が取り付けられている。
【0027】前記掘削機50の図5に示す実施例のもの
は、前記旋回台16の旋回ベースプレート17上に取り
付けられた掘削機旋回体51と、これにヒンジ結合され
たブーム52と、ブーム操作用ジャッキ53と、ブーム
52にジョイント54およびジブ操作用リンク55なら
びにジブブラケット57を介して連結されたジブ56
と、ジブ操作用ジャッキ58,59と、ジブ56にヒン
ジおよびバケット操作用リンク61を介して連結された
掘削バケット60と、バケット操作用ジャッキ62等を
備えて構成されている。
【0028】なお、前記図5では気密保持装置6の耐圧
蓋27の部分は、簡略に示している。
【0029】次に、前記気密保持装置6の動作と、掘削
機50を取り付けた場合の動作について説明する。
【0030】まず、ケーソン1内の作業室2の底部の地
山Gを掘削するに際して、掘削機50を組み立てるとき
は、気密保持装置6の旋回台16を停止させる。また、
気密保持装置6の耐圧蓋27のハッチ33を閉じてお
く。そして、ケーソン1の気閘室3内に掘削機50の構
成部材を搬入し、組み立てる。
【0031】この状態では、気密保持装置6のガイドレ
ール7の上部フランジ12の下面に、耐圧蓋27のハッ
チ昇降プレート28の上面に設けられたパッキン29を
はさんで、ハッチ昇降プレート28が密着され、同ハッ
チ昇降プレート28の下面に設けられたパッキン30を
はさんで、ハッチ昇降プレート28の下面にハッチ33
の上面が密着されていて、気密保持装置6の耐圧蓋27
によりケーソン1内の作業室2と気閘室3間は遮断され
ている。したがって、作業員が作業しやすいように気閘
室3を大気圧とし、作業室底部の地山Gの掘削に備えて
作業室2を圧気雰囲気に形成しておくことができる。
【0032】前記気閘室3内で掘削機50を組み立てた
後、その掘削機50によりケーソン1の作業室底部の地
山Gを掘削する場合には、気密保持装置6の旋回台16
を旋回させる必要がある。
【0033】この場合には、耐圧蓋27のハッチ昇降プ
レート用の昇降手段41を構成している油圧シリンダ4
3によりピストンロッド44を下降させ、支持ピン45
を下降させる。これにより、ハッチ昇降プレート28と
これに付属の部材は、その自重により下降する。この状
態では、図2から分かるように、ガイドレール7の上部
フランジ12から、ハッチ昇降プレート28とこれに設
けられたパッキン29が切り離されるので、旋回台16
は自由に旋回可能となる。
【0034】前記ケーソン1の作業室底部の地山Gの掘
削時には、同図2に示すように、耐圧蓋27のハッチ3
3を開く。このハッチ33を開く場合には、ハッチ昇降
プレート28の下部に、ハッチ33の分割片に対応させ
て設けられた各ハッチ開閉手段34の油圧シリンダ39
により、ロッド40をけん引し、ハッチ昇降プレート2
8の下部にヒンジ結合されている当該ハッチ33の分割
片を開操作する。
【0035】前述のごとく、耐圧蓋27のハッチ昇降プ
レート28とこれに付属の部材を下降させ、同耐圧蓋2
7のハッチ33を開いた状態では、ケーソン1内の作業
室2と気閘室3とは同じ圧気下におかれる。
【0036】ついで、気密保持装置6の旋回台16上に
掘削機旋回体51を介して取り付けられた掘削機50
を、スラブ4に設けられた穴5を通じて作業室2内に導
入し、図3に示すように、掘削機50で作業室底部の地
山Gを掘削する。
【0037】かかる作業室底部の地山Gの掘削時には、
旋回台駆動装置22の回転駆動源である油圧モータ24
によりピニオン26を回転させ、スラブ4上に固定され
たガイドレール7に設けられたピンギア23とピニオン
26のかみ合いを通じて、ガイドレール7の回りに旋回
台16を旋回させ、掘削機50全体をガイドレール7に
沿って旋回させる。また、掘削機50自体を掘削機旋回
体51を介して旋回させる。さらに、通常の掘削機と同
様、ブーム52,ジブ56および掘削バケット60を3
次元方向に動作させる。掘削バケット60により掘削し
た土砂は、これも通常の方法により土砂バケット(図示
せず)に入れ、スラブ4に設けられた穴5を通じて地上
に引き上げ、排出する。なお、これらの動作を地上から
の遠隔操作によって行う。
【0038】以上の動作を繰り返し行うことにより、ケ
ーソン1が小さな平面のものであっても、機械掘りで、
しかも作業室底部の地山Gを隈無く掘削することができ
る。
【0039】ケーソン1の作業室底部の地山Gの掘削終
了後は、気密保持装置6の旋回台16を停止させる。つ
いで、掘削機50をケーソン1の作業室2から気閘室3
内に引き上げ、気閘室3に掘削機50を収納する。その
後、気密保持装置6の耐圧蓋27のハッチ昇降プレート
用の昇降手段41の油圧シリンダ43によりピストンロ
ッド44を上昇させ、このピストンロッド44に連接さ
れた支持ピン45によりハッチ昇降プレート28とこれ
に付属の部材を上昇させ、ガイドレール7の上部フラン
ジ12の下面に、ハッチ昇降プレート28の上面に設け
られたパッキン29をはさんで、ハッチ昇降プレート2
8を密着させる。さらに、耐圧蓋27の各ハッチ開閉手
段34の油圧シリンダ39によりロッド40を繰り出
し、ハッチ33の分割片を閉じる方向に回動させ、ハッ
チ昇降プレート28の下面に設けられたパッキン30を
はさんで、ハッチ昇降プレート28の下面にハッチ33
の上面を密着させる。これにより、図1に示すように、
ケーソン1の作業室2と気閘室3間を遮断し、両室間の
気密を保持することができる。
【0040】前述のごとく、ケーソン1の作業室2と気
閘室3間を遮断した後、気閘室3内を大気圧まで減圧す
る。ついで、気閘室3内に作業員が入り、掘削機50を
分解し、ケーソン1の外部に引き上げ、撒去する。
【0041】次に、図6は本発明気密保持装置における
ハッチ昇降プレート用の昇降手段部分の他の実施例を示
す拡大縦断面図である。
【0042】この図6に示す気密保持装置6のハッチ昇
降プレート用の昇降手段64は、下端部に大径部分6
5′を有するスクリューロッド65と、ハッチ昇降プレ
ート28に取り付けられ、スクリューロッド65のスク
リュー部分が嵌合されたナット66と、スクリューロッ
ド65の大径部分65′の直上に取り付けられたスラス
トベアリング67およびベアリングカバー69の組と、
旋回ベースプレート17におけるスクリューロッド65
の挿通部分に取り付けられたスラストベアリング68お
よびベアリングカバー70の組と、上端部側に平面から
見て十字形の棒スパナ挿入用穴72を有し、かつスクリ
ューロッド65の上端部にボルト,ナット73,74に
より結合された回転操作部材71とを備えて構成されて
いる。
【0043】しかして、前記ハッチ昇降プレート用の昇
降手段64は、回転操作部材71に設けられた棒スパナ
挿入用穴72に棒スパナ(図示せず)を挿入し、回転操
作部材71を通じてスクリューロッド65を順方向また
は逆方向に回転させることにより、ハッチ昇降プレート
28に取り付けられたナット66と、スクリューロッド
65のスクリュー部分とのいわゆるねじ作用により、ハ
ッチ昇降プレート28を上昇または下降させることがで
きる。
【0044】したがって、前記図7に示す昇降手段64
を採用すれば、ハッチ昇降プレート28とこれに付属の
部材とを手動により、しかも軽快に昇降操作することが
できる。
【0045】ついで、図7は本発明気密保持装置のガイ
ドレールの上部フランジとハッチ昇降プレート間等に設
けられている中空パッキン部分の拡大縦断面図である。
【0046】この図7に示す実施例の中空パッキン76
は、ゴムまたは合成ゴム等の弾力性を有する材料により
形成されている。また、この中空パッキン76は空洞部
分77と、フラットな取り付け部分78とを有して構成
されている。前記空洞部分77の内部は、ホース79を
通じて圧縮空気供給源(図示せず)に連絡されていて、
空洞部分77の内部には圧縮空気を入れ、充実させ得る
ようになっている。
【0047】そして、前記中空パッキン76はガイドレ
ール7の上部フランジ12やハッチ昇降プレート28
に、取り付け部分78をボルト,リベットまたは接着等
の固着手段80により取り付けるようになっている。
【0048】前記中空パッキン76の近傍には、スペー
サ81が取り付けられていて、空洞部分77があらかじ
め設定された高さを超えて潰されないようにしている。
【0049】この中空パッキン76を採用すれば、空洞
部分77に入れる圧縮空気の圧力を調整することによっ
て、ガイドレール7の上部フランジ12とハッチ昇降プ
レート28との間や、ハッチ昇降プレート28とハッチ
33との間を、それぞれ適正な圧力で好適にシールする
ことができる。また、この中空パッキン76をガイドレ
ール7の上部フランジ12とハッチ昇降プレート28間
の気密保持に採用すれば、気密保持装置6の旋回台16
を回転させる必要がある場合に、中空パッキン76の空
洞部分77を収縮させることによって、ガイドレール7
の上部フランジ12とハッチ昇降プレート28とを切り
離すことができるので、ハッチ昇降プレート用の昇降手
段を省略することも可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明気密保持装
置では平面から見てほぼリング状に形成されかつケーソ
ン1内の作業室2と気閘室3間に設けられているスラブ
4の上面に固定されたガイドレール7と、中空盤状に形
成されかつ前記ガイドレール7に沿って旋回可能に設置
された旋回台16と、前記ガイドレール7に対して、旋
回台16を旋回駆動させる旋回台駆動装置22と、中空
盤状に形成されかつ前記旋回台16の下方においてスラ
ブ4に設けられた穴5の上方で昇降可能に配置されたハ
ッチ昇降プレート28と、円周方向に複数個に分割さ
れ,その分割片を組み合わせた状態で1枚の盤状をな
し,しかも各分割片を前記ハッチ昇降プレート28の下
方においてスラブ4に設けられた穴5内で開閉可能に設
けられたハッチ33と、前記ハッチ昇降プレート28に
取り付けられたハッチ開閉手段24と、前記旋回台16
に取り付けられたハッチ昇降プレート用の昇降手段とを
有する耐圧蓋27と、前記耐圧蓋27のハッチ昇降プレ
ート28を上昇させた状態で、ガイドレール7とハッチ
昇降プレート28間の気密を保持するパッキン29と、
前記耐圧蓋27のハッチ33を閉じた状態で、ハッチ昇
降プレート28とハッチ33間の気密を保持するパッキ
ン30とを備えて構成しているので、小さな平面のケー
ソンにおいても、旋回台16上に掘削機50を設置する
場所を確保し得る効果があり、また掘削機50をケーソ
ン1内の気閘室3に収納し、この気閘室3内に掘削機5
0を収納後、耐圧蓋27によりケーソン1内の作業室2
と気閘室3間を確実に遮断できるので、作業室2を圧気
状態に保持し、気閘室3を大気圧まで減圧し、この気閘
室3内で作業員により前記掘削機50を組み立て、また
は整備し、あるいは分解,撒去する作業を安全に行い得
る効果があり、作業室2内が減圧されることに起因する
不具合を未然に防止し得る効果もある。
【0051】また、本発明気密保持装置では前記パッキ
ン29,30に、空洞部分77を有する中空パッキン7
6を用い、前記空洞部分77に圧縮空気を供給可能に構
成しているので、前記空洞部分77に入れる圧縮空気量
を調整することによって、ガイドレール7とハッチ昇降
プレート28間の気密、ハッチ昇降プレート28とハッ
チ33間の気密をそれぞれ好適な状態に保持し得る効果
があり、特にガイドレール7の上部フランジ12とハッ
チ昇降プレート28間の気密保持装置のために採用した
場合には、旋回台16を旋回させるときに、中空パッキ
ン76の空洞部分77を収縮させることによって、ガイ
ドレール7の上部フランジ12とハッチ昇降プレート2
8とを切り離すことができるので、ハッチ昇降プレート
用の昇降手段を省略し得る効果もある。
【0052】また、本発明気密保持装置の使用方法で
は、前記旋回台16を旋回させるときは、耐圧蓋27の
ハッチ昇降プレート用の昇降手段により、ハッチ昇降プ
レート28とこれに付属の部材を引き下げてガイドレー
ル7からハッチ昇降プレート28を切り離し、旋回台1
6の旋回停止中は、耐圧蓋27のハッチ昇降プレート2
8とこれに付属の部材を引き上げ、パッキン29を介し
てガイドレール7とハッチ昇降プレート28間の気密を
保持し、かつ耐圧蓋27のハッチ開閉手段34によりハ
ッチ33を閉じ、パッキン30を介してハッチ昇降プレ
ート28とハッチ33間の気密を保持するようにしてい
るので、気密保持装置6の機能を使用状況に応じて十分
に発揮させ得る効果がある。
【0053】さらに、本発明では前記気密保持装置6の
旋回台16に、掘削機旋回体51を介して掘削機50を
取り付けているので、小さな平面のケーソンにおいて
も、前記気密保持装置6の支援を得て、作業室2の底部
の地山Gを確実に機械掘りし得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明気密保持装置の一実施例を示すもので、
耐圧蓋のハッチを閉じた状態の縦断面図である。
【図2】図1に示す気密保持装置の同ハッチを開いた状
態の縦断面図である。
【図3】図1に示す気密保持装置の旋回台駆動装置部分
の拡大縦断面図である。
【図4】図1に示す気密保持装置のハッチ昇降プレート
用の昇降手段部分の拡大縦断面図である。
【図5】同気密保持装置の旋回台に掘削機を取り付けた
本発明装置の作用状態を示す縦断面図である。
【図6】本発明気密保持装置におけるハッチ昇降プレー
ト用の昇降手段部分の他の実施例を示す拡大縦断面図で
ある。
【図7】本発明気密保持装置のガイドレールの上部フラ
ンジとハッチ昇降プレート間等の気密を保持する中空パ
ッキン部分の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーソン 2 作業室 3 気閘室 4 スラブ 5 土砂バケットが通過する穴 G 作業室底部の地山 6 気密保持装置 7 ガイドレール 10 ガイドレールの下部フランジ 11 ガイドレールのローラガイド面 12 ガイドレールの上部フランジ 16 旋回台 17 旋回ベースプレート 19 走行ローラ 21 ガイドローラ 22 旋回台駆動装置 23 ピンギア 24 回転駆動源である油圧モータ 26 ピニオン 27 耐圧蓋 28 ハッチ昇降プレート 29,30 パッキン 33 ハッチ 34 ハッチ開閉手段 39 ハッチ開閉手段の油圧シリンダ 40 ハッチ開閉手段のロッド 41 ハッチ昇降プレート用の昇降手段 43 昇降手段の油圧シリンダ 44 昇降手段のピストンロッド 45 昇降手段の支持ピン 50 掘削機 51 掘削機旋回体 52 ブーム 56 ジブ 60 掘削バケット 64 ハッチ昇降プレート用の昇降手段 65 昇降手段のスクリューロッド 66 昇降手段のナット 71 昇降手段の回転操作部材 76 中空パッキン 77 中空バッキンの空洞部分 79 空洞部分と圧縮空気供給源とを結ぶホース

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面から見てほぼリング状に形成されか
    つケーソン1内の作業室2と気閘室3間に設けられてい
    るスラブ4の上面に固定されたガイドレール7と、 中空盤状に形成されかつ前記ガイドレール7に沿って旋
    回可能に設置された旋回台16と、 前記ガイドレール7に対して、旋回台16を旋回駆動さ
    せる旋回台駆動装置22と、 中空盤状に形成されかつ前記旋回台16の下方において
    スラブ4に設けられた穴5の上方で昇降可能に配置され
    たハッチ昇降プレート28と、円周方向に複数個に分割
    され,その分割片を組み合わせた状態で1枚の盤状をな
    し,しかも各分割片を前記ハッチ昇降プレート28の下
    方においてスラブ4に設けられた穴5内で開閉可能に設
    けられたハッチ33と、前記ハッチ昇降プレート28に
    取り付けられたハッチ開閉手段34と、前記旋回台16
    に取り付けられたハッチ昇降プレート用の昇降手段とを
    有する耐圧蓋27と、 前記耐圧蓋27のハッチ昇降プレート28を上昇させた
    状態で、ガイドレール7とハッチ昇降プレート28間の
    気密を保持するパッキン29と、前記耐圧蓋27のハッ
    チ33を閉じた状態で、ハッチ昇降プレート28とハッ
    チ33間の気密を保持するパッキン30と、 を備えて構成したことを特徴とするニューマチックケー
    ソンの作業室と気閘室間の気密保持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記パッキン29,
    30に、空洞部分77を有する中空パッキン76を用
    い、前記空洞部分77に圧縮空気を供給可能に構成した
    ことを特徴とするニューマチックケーソンの作業室と気
    閘室間の気密保持装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のニューマチック
    ケーソンの作業室と気閘室間の気密保持装置において、
    前記旋回台16を旋回させるときは、耐圧蓋27のハッ
    チ昇降プレート用の昇降手段により、ハッチ昇降プレー
    ト28とこれに付属の部材を引き下げてガイドレール7
    からハッチ昇降プレート28を切り離し、旋回台16の
    旋回停止中は、耐圧蓋27のハッチ昇降プレート28と
    これに付属の部材を引き上げ、パッキン29を介してガ
    イドレール7とハッチ昇降プレート28間の気密を保持
    し、かつ耐圧蓋27のハッチ開閉手段34によりハッチ
    33を閉じ、パッキン30を介してハッチ昇降プレート
    28とハッチ33間の気密を保持することを特徴とする
    気密保持装置の使用方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のニューマチック
    ケーソンの作業室と気閘室間の気密保持装置において、
    この気密保持装置の旋回台16に、掘削機旋回体51を
    介して掘削機50を取り付けたことを特徴とするニュー
    マチックケーソンの作業室と気閘空間の気密保持装置。
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