JP2796186B2 - 木材薄板の成形型及び成形方法 - Google Patents

木材薄板の成形型及び成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、木材薄板の成形型及び成形方法に関するも
のである。
(従来の技術) たとえば、第5図に示すような木材薄板1の裏面に接
着剤を介して合成樹脂製の可撓性シート2を貼着した積
層体3を、所定の形状、たとえば、第6図に示すような
矩形無端状の膨出部4を木材薄板1側(反対側の可撓性
シート2側は凹陥部となる)に設けた形状に成形する場
合、木材薄板1が成形時の曲げ等によって割れるのを防
止するため、第7図に示すように、成形直前の積層体3
とくに木材薄板1を水蒸気Sにより湿潤軟化させてい
る。
そして、成形は、水蒸気により軟化した積層体3を、
型開きした成形型5の下型6と上型7の間に配置し、第
8図に示すように、成形型5を型閉じして、積層体3を
下型6と上型7の間に挟持することによって行なってお
り、この型閉じ状態で、下型6と上型7に形成した多数
の小孔8を介して積層体3とくに木材薄板1を乾燥硬化
させている。
また、この際に、下型6と上型7に形成した流通路9
に温水を通して加熱することにより、積層体3の乾燥硬
化を促進することが行なわれている。
ところで、この方法では、積層体3を水蒸気Sにより
湿潤軟化させる際に、木材薄板1は直ちに膨脹するのに
対し、可撓性シート2は接着剤の影響ですぐには膨脹し
ないため、そのままでは、積層体3が、可撓性シート2
を内側にして彎曲し、円筒状に丸まって、下型6と上型
7の間に正しく配置することができなくなるので、第7
図に示すように、積層体3の周辺部をクランプ11,12に
保持した状態で、水蒸気Sにより軟化させ、この後、成
形型5を型閉じするまで、積層体3の周辺部をクランプ
11,12に保持しなければならない。
そして、このクランプ11,12は成形型5の外形よりも
大きくなるため、積層体3の大きさも必要以上に大きく
なり、材料のロスが多い。
また、この方法では、型閉じした状態で下型6と上型
7に挟持された状態の積層体3を、多数の小孔8を介し
て、乾燥硬化させているが、小孔8から積極的に湿気を
放出させる工夫が成されておらず、小孔8の数にも限度
があるため、積層体3の乾燥に1ないし数時間を必要と
している。
(発明が解決しようとする課題) 上述したように、従来の場合、木材薄板1の裏面に可
撓性シート2を貼着した積層体3を所定の形状に成形す
る際に、成形型5の他に移動可能なクランプ11,12を必
要とし、しかも、このクランプ11,12を使用するため
に、積層体3が必要以上に大きくなるので、材料のロス
が多く、さらに、成形後の積層体3の乾燥に時間がかか
るという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、別の
クランプ等を用いることなく、成形型において、積層体
の軟化から成形まで、さらに、場合によっては硬化まで
を短時間で行なうことを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の請求項1は、木材薄板1の裏面に可撓性シー
ト2を貼着した積層体3を挟持して所定の形状に成形す
る下型22と上型23から成る木材薄板1の成形型21に関す
るものであって、木材薄板1に対する一方の型22のキャ
ビティ面24に木材薄板1を硬化させる処理流体S及び/
または木材薄板1を硬化させる処理流体Aが流通する空
隙25を形成したものである。
また、本発明の請求項2は、木材薄板1の裏面に可撓
性シート2を貼着した積層体3を下型22と上型23で挟持
して所定の形状に成形する木材薄板1の成形方法に関す
るものであって、積層体3の周辺部を下型22の周辺部と
上型23の周辺部の間において中央部方向に移動可能に保
持する工程と、木材薄板1に対して水蒸気Sを供給して
湿潤軟化させる工程と、積層体3を下型22と上型23で挟
持して所定の形状に成形する工程と、木材薄板1に対し
て乾燥空気Aを供給して乾燥硬化させる工程とを備えた
ものである。
(作用) 本発明の請求項1の木材薄板1の成形型21は、下型22
と上型23の間に配置した成形前の積層体3の木材薄板1
に対して、型22の空隙25から処理流体Sを供給して軟化
させ、軟化した積層体3を下型22と上型23により所定の
形状に成形する。そして、場合によっては、この後、積
層体3の木材薄板1に対して、型22の空隙25から処理流
体Aを供給して硬化させるものである。
また、本発明の請求項2の木材薄板1の成形方法は、
下型22と上型23の間に配置した成形前の積層体3の周辺
部を下型22の周辺部と上型23の周辺部の間に中央部方向
に移動可能に保持することにより、積層体3の彎曲を阻
止し、この状態で、積層体3の木材薄板1に対し、処理
流体として水蒸気Sを供給して軟化させ、軟化した積層
体3を下型22と上型23により所定の形状に成形した後、
積層体3の木材薄板1に対し、処理流体として乾燥空気
Aを供給して硬化させるものである。
(実施例) 本発明の木材薄板の成形型及び成形方法の実施例を図
面を参照して説明する。
第1図ないし第4図は成型型21を示し、この成型型21
は、下型22と上型23とで構成され、第5図に示した積層
体3を第6図に示した形状に成型するためのものであ
る。
そして、下型22の上面には、積層体3の表面側つまり
木材薄板1に対するキャビティ面24が形成され、このキ
ャビティ面24の適所に木材薄板1に対する空隙25が形成
され、この空隙25の下部に対する流入口26とこの空隙25
の上部に対する流出口27が下型22の側部に形成され、流
入口26から空隙25に処理流体としての水蒸気S及び処理
流体としての乾燥空気Aが供給されるようになってい
る。
また、上型23は、図示しないシリンダ機構によって昇
降するプレート31の下面に固定された内側部材32と、こ
の内側部材32の外側に上下方向摺動可能に嵌合された外
側部材33から成り、この外側部材33は、上記プレート31
の下部に複数のロッド34を介して上下方向に所定距離だ
け移動可能に支持されているとともに、上記各ロッド34
の外側に装着されたコイルスプリング35により内側部材
32に対して下方に突出するように付勢されている。
なお、上記上型23の内側部材32と外側部材33の関係に
おいて、内側部材32に対する外側部材33の下降位置は、
上記各ロッド34の頭部36によって決定され、外側部材33
に対する内側部材32の下降位置は、外側部材33の上部に
突設された複数のストッパ37によって決定される。
そして、上記内側部材32と外側部材33から成る上型23
の下面には、積層体3の裏面側つまり可撓性シート2に
対するキャビティ面41が形成され、このキャビティ面41
の適所に可撓性シート2に対する空隙42が形成され、こ
の空隙42に対する流入口43と流出口44が内側部材32の側
部に形成され、流入口43から空隙42に処理流体としての
乾燥空気Aが供給されるようになっている。
また、上記下型22のキャビティ面24の周辺部に上記積
層体3の周辺部に対する保持部としての凹部48が積層体
3の板厚と同程度の深さに形成され、この凹部48に対す
る上型23のキャビティ面41の周辺部つまり外側部材33の
下面49も積層体3の周辺部に対する保持部となってい
る。
そうして、積層体3の成形に際しては、まず、第2図
に示すように、型開きした成形型21の下型22のキャビテ
ィ面24上に所定寸法の積層体3を木材薄板1を下にして
配置し、この積層体3の周辺部を下型22の凹部48に係合
する。
ついで、第3図に示すように、成形型21を半分だけ型
閉じして、上型23の外側部材33の下面49が下型22の凹部
48の外側部に当接するまで上型23を下げ、これによっ
て、積層体3の周辺部を、下型22の周辺部と上型23の周
辺部の間に挟持し、下型22の凹部48に保持する。
なお、ここで、下型22の凹部48の深さは積層体3の板
厚と同程度であるため、積層体3は中央部方向に移動す
ることができるようになっている。
そして、この状態で、下型22の流入口26から空隙25に
処理流体としての水蒸気Sを供給する。
すると、流入口26から供給された水蒸気Sにより空隙
25内の空気が流出口27から追出され、空隙25内が水蒸気
Sで満たされ、さらに、新しい水蒸気Sが次々に流入口
26から空隙25を通して流出口27に流れるので、積層体3
の木材薄板1がすみやかに湿潤軟化する。
そして、この際に、木材薄板1が直ちに膨脹するた
め、積層体3が可撓性シート2を内側にして彎曲しよう
とするが、積層体3の周辺部が上型23の外側部材33の下
面により下型22の凹部48に保持されているため、積層体
3の彎曲が阻止される。
そして、積層体3が軟化したら、第4図に示すよう
に、成形型21を完全に型閉じして、上型23の内側部材32
を下側22に下降し、これによって、下型22のキャビティ
面24と上型23のキャビティ面41により積層体3を所定の
形状に成形する。
なお、この成形の際、積層体3の周辺部を保持した下
型22の凹部48の深さは積層体3の板厚と同程度であるた
め、積層体3の周辺部は中央部方向に移動することがで
き、したがって、積層体3が破損することがない。
そして、この型閉じが完了すると、下型22の流入口26
から空隙25にそれまでの水蒸気Sの代わりに処理流体と
しての乾燥空気Aを供給する。
すると、流入口26から供給された乾燥空気Aにより空
隙25内の水蒸気Sが流出口27から追出され、空隙25内が
乾燥空気Aで満たされ、さらに、新しい乾燥空気Aが次
々に流入口26から空隙25を通して流出口27に流れるの
で、積層体3の木材薄板1の湿気が奪われて、積層体3
がすみやかに乾燥硬化する。
また、これと同時に、上型23の流入口43から空隙42に
も乾燥空気Aを供給し、これによって、流入口43から供
給された乾燥空気Aにより空隙42内の湿気が流出口44か
ら追出され、さらに、新しい乾燥空気Aが次々に流入口
43から空隙42を通して流出口44に流れて、積層体3の湿
気を奪い、積層体3の乾燥硬化を促進する。
そして、この状態で、たとえば数分程度経過すると、
積層体3は乾燥硬化し、この時間が経過したら、成形型
21を型開きして積層体3を下型22と上型23の間から取出
す。
(発明の効果) 上述したように、本発明によれば、成形型において、
積層体の軟化から成形まで、さらに、場合によっては硬
化までの行なうことができ、しかも、成形型と別のクラ
ンプを必要としないため、積層体を大きくする必要がな
く、したがって、材料のロスが少なく、さらに、成形後
の積層体の乾燥もすみやかに行なうことができるので、
成形サイクルを大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の木材薄板の成形型及び成形方法の実施例
で、第1図は成形型の断面斜視図、第2図ないし第4図
は成形工程を示す成形型の縦断面図、第5図は成形前の
積層体の斜視図、第6図は成形後の積層体の斜視図、第
7図及び第8図は従来の成形工程を示す成形型の断面図
である。 1……木材薄板、2……可撓性シート、3……積層体、
21……成形型、22……下型、23……上型、24……下型22
のキャビティ面、25……キャビティ面24の空隙、48……
保持部としての下型22の凹部、49……保持部としての上
型23の外側部材33の下面、S……処理流体としての水蒸
気、A……処理流体としての乾燥空気。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木材薄板の裏面に可撓性シートを貼着した
    積層体を挟持して所定の形状に成形する下型と上型から
    成る木材薄板の成形型であって、 木材薄板に対する一方の型のキャビティ面に木材薄板を
    軟化させる処理流体及び/または木材薄板を硬化させる
    処理流体が流通する空隙を形成したことを特徴とする木
    材薄板の成形型。
  2. 【請求項2】木材薄板の裏面に可撓性シートを貼着した
    積層体を下型と上型で挟持して所定の形状に成形する木
    材薄板の成形方法であって、 積層体の周辺部を下型の周辺部と上型の周辺部の間にお
    いて中央部方向に移動可能に保持する工程と、 木材薄板に対して水蒸気を供給して湿潤軟化させる工程
    と、 積層体を下型と上型で挟持して所定の形状に成形する工
    程と、 木材薄板に対して乾燥空気を供給して乾燥硬化させる工
    程と を備えたことを特徴とする木材薄板の成形方法。
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