JPS6023977B2 - 積層板の製造法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電気的特性、耐熱性に優れた積層板を連続す
る製造する積層板の製造法に関するものである。

紙、ガラス布等のシート状基材に熱硬化性樹脂を含浸し
Ｂ状態まで反応をすすめ、揮発性成分を一定量に制限し
たいわゆるプリプレグを、成形してなる積層板は、加熱
により樹脂を可塑化し、加圧によってプリプレグを一体
化し、樹脂を硬化せしめて製造している。

現在常法として採用されている方法では、熱板の間に約
１筋姫の積層板を入れた状態で多段式油圧、圧縮機で加
熱加圧して製造される。この場合、全成形工程にわたっ
て一定の圧力を印加するのが常法である。この方法では
、熱坂内の製品の熱伝導が熱板面と中央部で時間的にズ
レを生じ樹脂の可塑化にも時間的ズレを生ずる。この状
態で加圧し成形するので、製品１枚１枚の樹脂流れが変
化し、圧力の不均一、製品の密度の不均一となって現わ
れる。又、プリプレグは平面方向の変形に限度があるた
め、成形時に印加される応力は層に垂直方向に圧縮力で
ある。

このため積層板はロール等の繋断力の作用する成形機に
よって連続的に製造出来ないという欠点があった。本発
明はこのような点に鑑みなされたもので、基材に熱硬化
性樹脂を含浸し乾燥したプリプレグの必要枚数を重ね合
せ、加熱した状態で、瞬間的な圧力を繰り返し印加する
ことを特徴とするものである。

瞬間的な圧力を繰り返し加えるには、金属薄板の成形あ
るし・は打抜きに用いられているパワープレス、クラン
ク式加圧機、トグル式加圧機、油圧または空圧式加圧機
が用いられる。

この場合、加圧される時間は０．０１〜１の秒が好まし
く、又、加圧から次に加圧されるまでの時間すなわち除
圧される時間、又圧力が加えられる間隙は０．０１〜１
０秒が好ましい。

この除圧される時間は、成形中の積層板を移動するに必
要な時間が確保されれば十分である。加圧、除圧のサイ
クルは、１分間に３〜３００回が好ましい。このような
加圧方法によって、成形される積層板は、成形過程にお
いて瞬間的に応力のない状態となる。

この状態において積層板を移動することによって積層板
は連続して製造することが可能となる。成形条件は、通
常の積層成形と、圧力印加方式が異なることを除けば大
きな差異はない、即ち、圧力は、１０〜２００ｋｇ／の
、温度は使用される樹脂によって異なるが１００〜３０
０ｏｏ、成形時間は積層板に使用される樹脂の種類によ
って適当な時間が選定される。実施例 クラフト紙基材フェノール樹脂含浸プリプレグを図面に
示す如くクランク軸圧縮機に装着された熱板間に置き、
ストローク紙、ｒｐｍ（加圧時間０．２９秒）圧力６０
ｋ９／均、熱板温度２００００、１０分間加熱加圧した
。

図中、１はクランク装置、２はクランク軸、３は熱盤固
定具、４は可動熱盤、５は鱗型フィルム、箔、６は積層
板、７は固定熱盤である。

この間、積層板を１脚／秒ずつ移動し、長さ６０肌の積
層板を作ることができた。この積層板は常法で製造され
る積層板と同等の機械的特性を有し、かつ電気的特性、
耐熱性にすぐれたものであった。積層板の特性（１．６
肌の厚さ）試験法はＪＩＳ Ｃ ６４８１およびＪＩＳ
Ｋ６９１１による。

以上説明したような本発明の方法により達成される効果
は次の通りである。‘１１ 積層成形が連続的に行える
ため省力、省ヱネルギーが可能である。

■ 脱圧、加圧の繰り返し‘こより積層板内部揮発怪物
質が減少し、特性（電気特性、耐熱性）が向上する。

‘３ー 積層成形の前作業および後作業が自動化、無人
化されるので、外観（異物混入、キズ）が向上する。

‘４’歩蟹が向上し材料が節約される。

【５｝ 製品の均一化が達成される。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の製造法を示す成型機の側面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 基材に熱硬化性樹脂を含浸し乾燥したプリプレグの
   必要枚数を重ね合せ、加熱した状態で、瞬間的な圧力を
   平板面で繰り返し印加すると共に、圧力が解除された段
   階でプリプレグを移動させることを特徴とする積層板の
   製造法。 ２ 圧力を０．０１〜１０秒間、０．０１〜１０秒の間
   隔で繰返し印加することを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載の積層板の製造法。