JPH0243011A - 繊維強化複合部材の製造方法 - Google Patents

繊維強化複合部材の製造方法

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JPH0243011A
JPH0243011A JP63192848A JP19284888A JPH0243011A JP H0243011 A JPH0243011 A JP H0243011A JP 63192848 A JP63192848 A JP 63192848A JP 19284888 A JP19284888 A JP 19284888A JP H0243011 A JPH0243011 A JP H0243011A
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JP
Japan
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fiber
pressure
mold
fiber cloth
resin
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JP63192848A
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English (en)
Inventor
Moichi Higuchi
樋口 茂一
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の目的】
(産業上の利用分野) この発明は、繊維強化樹脂(FRP)や炭素/炭素複合
材(C/C材)などの繊維強化複合部材を製造するのに
利用される繊維強化複合部材の製造方法に関するもので
ある。 (従来の技術) 強化用繊維を複合化して強度の向上をはかるようにした
繊維強化複合部材は、自動車、化学装置、宇宙航空機器
、運動用具等々の広い分野においてその採用が増大して
きているが、この種の繊維強化複合部材の従来の製造方
法としては、例えば第7図および第8図に示すものがあ
った。 これらのうち、第7図に示すものは、プレスのボルスタ
51に固定した下部加圧成形型52と、この下部加圧成
形型52に固定される側部成形型53と、プレスのスラ
イド54により押圧される上部加圧成形型55とを備え
た加圧成形型を用いる製造方法である。 そして、プレスのボルスタ51に固定した下部加圧成形
型52の繊維布載置面52aに、強化用繊維により作製
し且つ樹脂含浸した繊維布56を所要層積層したのち、
側部成形型53を下部加圧成形型52にボルトにより固
定し、次いで積層した繊維布56の上に上部加圧成形型
55を配設し、プレスのスライド54を降下させること
によって、上部加圧成形型55の繊維布押圧面55aで
mra布56を押圧し、加熱雰囲気中で繊維布56を加
熱加圧成形する製造方法である。 また、第8図に示すものは、減圧ポンプに接続して排気
する排気通路61a、61bおよび配管接続口61cを
備えた成形型61と、側部成形型62と、ゴム製のバッ
クシート63とを備えた成゛形装置(ハイドロクレープ
、オートクレーブ)を用いる製造方法である。 そして、成形型61の繊維布載置面61dに、強化用m
雄により作製し且つ樹脂含浸した繊維布66を所要量積
層したのち、側部成形型62をボルトにより成形型61
に固定すると共に、空間部分67にグリ−ダークロス6
8を入れ、次いで成形型61の周辺に設けた粘着性のシ
ーリング材69を介してゴム製のバックシート63を成
形型61の上に載置したのち、減圧ポンプを作動させ、
排気通路61a、61bおよび配管接続口61cを通し
て空間部分67の排気を行なって減圧すると共に外気圧
力Pにより繊維布66を加圧し、この際の加圧を加熱雰
囲気下で行って繊維布66を加熱加圧成形する製造方法
である。 なお、この種の強化用M!i雄を複合化した繊維強化樹
脂の製造方法は、例えば、1化学便覧1 社団法人 日
本化学会編 昭和61年10月15日発行の第633頁
〜第647頁にわたって掲載された「8.5 プラスチ
ックの成形加工」のうちとくに第644頁〜第645頁
に各種の繊維強化樹脂の製造方法を比較して説明がなさ
れている。 (発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような第7図および第8図に例示し
た従来の繊維強化複合部材の製造方法では、加熱加圧の
際に、繊維布56.66より揮発分1反応ガス等の不要
成分を十分に除去することができないとともに、空気の
まき込みを生ずることがあるため、積層された繊維布の
各層間に前記揮発分1反応ガスおよび前記まき込まれた
空気などの不要成分が残留して加熱加圧成形後に気泡や
異物となって存在するため、この気泡が繊維強化複合部
材の強度劣化の原因となることがあるという課題を有し
ていた。 そのうえ、第8図に示した成形装置(ハイドロクレープ
、オートクレーブ)を用いた製造方法では、繊維布に対
して十分な加圧力を加えることができないため、加熱加
圧成形後の繊維強化複合部材の強度を十分なものにする
ことができにくいという課題があった。 (発明の目的) この発明は、上述した従来の課題に着目してなされたも
ので、加熱加圧成形後の繊維強化複合部材中に気泡や異
物が存在せず、そしてまた密度の高いものにして、強度
等の特性に優れた繊維強化複合部材を得ることが可能で
ある製造方法を提供することを目的としている。
【発明の構成】
(課題を解決するための手段) この発明に係る繊維強化複合部材の製造方法は、強化用
繊維により作製し且つ樹脂含浸した繊維布を加圧成形型
に装入して前記繊維布を加熱加圧成形する際に、前記加
圧成形型の少なくとも合わせ目の部分を減圧して、前記
M&維雑布り揮発分9反応ガス等の不要成分を前記加圧
成形型の合わせ目の部分を通して吸引除去する構成とし
たことを特徴としており、このような繊維強化複合部材
の製造方法の構成を上述した従来の課題を解決するため
の手段としたものである。 この発明に係る繊維強化複合部材の製造方法において、
強化用繊維としては、炭素繊維、金属繊維、有機繊維な
どが用いられ、各種の繊維の中から適宜選択して用いる
のがよい。 また、樹脂としてはフェノール樹脂、エポキシ樹脂など
の各種の樹脂から適宜選択して使用することができ、樹
脂含浸した強化用繊!I(束)によりm雑布に作製した
ものを用いたり、強化用!a雄により作製した平織状H
&維雑布樹脂含浸したものを用いたりすることができ、
織布や不織布よりなる!l!!I布を用いることができ
る。 そして、このm雑布を所要量装入して加熱加圧成形する
際に用いる加圧成形型および加熱手段においてもとくに
限定されず、加圧成形型の全体を加熱装置の中に配設し
たものとしたり、積層したm雑布の間に適宜の層間隔を
おいて熱板(例えば蒸気や熱水などを熱板内に通過させ
るもの)を配設したものとしたりすることができ、特に
限定されない。 また、加圧成形型の合わせ目の部分を減圧するに際して
は、合わせ目の部分毎に吸引手段を設けて吸引するよう
にしたり、いくつかの合わせ目の部分をまとめて吸引す
るようにしたりすることができ、この合わせ目の部分か
ら加圧成形型の内部を減圧することによって、前記繊維
布より揮発分1反応ガス等の不要成分を前記合わせ目の
部分を通して吸引除去できるようにすると共に、合わせ
目の部分から空気のまき込みが生ずるのを防止できるよ
うにする。 このとき、加圧成形型の合わせ目の部分のクリアランス
が揮発分やガス成分の除去にとって必要な程度以上に大
きいと、このクリアランスの部分に樹脂の流れを生じ、
この樹脂の流れとともに強化用繊維の乱れが多くなって
とくに1〜2mm程度の薄肉の繊維強化複合部材の製造
が困難となる場合がある。 このようにして、繊維布より揮発分1反応ガスを加圧成
形型の合わせ目の部分を通して吸引除去しながら加熱加
圧成形を行い、必要に応じて加圧に先立って加圧成形型
のスライドを細かく上下微動させて加圧成形型により繊
維布の表面を軽度にたたくボンピングを行って樹脂を絞
るようにしたのち加熱加圧成形を行うことによって、内
部に気泡や異物などが存在しない繊維強化樹脂(FRP
)とすることができ、この繊維強化樹脂をさらに焼成し
て炭化あるいは黒鉛化することによって炭素/炭素複合
材(C/C材)とすることができ、必要に応じてピッチ
含浸と焼成を繰り返すことによって高密度化することも
できる。 (作用) この発明に係るm雄強化複合部材の製造方法では、樹脂
含浸した繊維布を加熱加圧成形する際に、加熱加圧成形
型の合わせ目の部分から、前記繊維布より揮発分9反応
ガス等の不要成分を吸弓除去するようにしているので、
加熱加圧成形後の繊維強化樹脂部材中に気泡や異物が残
るようなことはなく、また、合わせ目の部分を減圧する
ため空気のまき込みは生じないので、空気のまき込みに
よる気泡の生成もないものとなる。 (実施例) 第1図は、この発明に係る繊維強化複合部材の製造方法
の一実施例において採用される加圧成形型の構造を例示
するもので、この第1図に示す加圧成形型1は、プレス
のボルスタ2に固定されかつ内部に縦方向の排気通路3
aおよび横方向の排気通路3bならびに図示しない減圧
ポンプに接続する配管接続口3Cを設けた下部加圧成形
型支持台3に、上面に繊維布載置面4aを有する下部加
圧成形型4を固定すると共に、この下部加圧成形型4の
上部には、プレスのスライド5によって押圧され且つ下
面にg1維布押圧面6aを有する上部加圧成形型6を備
え、下部加圧成形型4には前記上部加圧成形型6との間
に配設される側部成形型7をボルト等により固定可能と
し、下部加圧成形型支持台3の上面には粘着性シーリン
グ部材(例えば、シーリングコンパウンド)8を当該下
部加圧成形型4を取り囲むように連続して無端状に配設
すると共に、上部加圧成形型6に形成した段部6bの上
面にも同様の粘着性シーリング部材9を当該上部加圧成
形型6を取り囲むように連続して無端状に配設し、前記
両粘着性シーリング部材8.9の上には、環状をなすと
共に耐熱性を有するフィルム状の耐熱カバー10の外周
側端縁10aおよび内周側端縁10bをそれぞれ載置し
て各成形型4,6.7の部分を密閉状態にし、下部加圧
成形型支持台4と側部成形型7と耐熱カバー10などに
より形成された空間部分11には流動樹脂吸収用のブリ
ーグークロス12を配設するようにした構成を有するも
のである。 このような構成の加圧成形型1を用いて繊維強化複合部
材を製造するに際しては、第1図に示すフィルム状の耐
熱カバー10.ブリーダークロス12、側部成形型7.
上部加圧成形型6および再粘着性シーリング部材8.9
を除いた状態、すなわち下部加圧成形型支持台3に下部
加圧成形型4が固定されていると共に、下部加圧成形型
支持台3の配管接続口3cを介して図示しない減圧ポン
プが配管接続されている状態とする。 次に、強化用繊維により作製し且つ樹脂含浸した繊維布
13を下部加圧成形型4の繊維布載置面4aに例えば1
枚ずつ順次重ねて積層し、目標の重量となるまで繊維布
13を積層したのち、側部成形型7を下部加圧成形型4
に図示しないボルトにより固定する。 次いで、空間部分11には、後に加熱加圧成形した際に
流出することがありうる繊維布13中の樹脂を吸収させ
るためにブリーダークロス12を配設する。 続いて、積層した繊維布13の上に上部加圧成形型6を
配設したのち、この上部加圧成形型6の段部6bの上面
に粘着性シーリング部材9を連続して無端状に配設する
と共に、下部加圧成形型支持台3の上面にも粘着性シー
リング部材8を連続して無端状に配設する。 次に、前記下部加圧成形型支持台3の上面に配設した無
端状の粘着性シーリング部材8の上面に環状の耐熱カバ
ー10の外周側端縁10aの部分を粘着させると共に、
前記上部加圧成形型6の段部6bの上面に配設した無端
状の粘着性シーリング部材9の上面にも環状の耐熱カバ
ー10の内周側端縁10bの部分を粘着させ、両端縁1
0a。 10bの部分ですき間のないように粘着させて各成形型
4,6.7を外部から密閉した状態とする。 この状態にセットしたのち、繊維布13の加熱加圧成形
に必要な所定の温度となるように加熱を開始し、加熱の
開始前から所定の温度に到達する以前にかけての適宜の
間にプレスのスライド5を降下させて上部加圧成形型6
を1回ないしは数回に分けて次第に所定の圧力まで押圧
し、必要に応じて抑圧の以前にプレスのスライド5を上
下微動させて上部加圧成形型6により繊維布13をたた
くようにするポンピングを行い、次いで上部加圧成形型
6を所定の成形圧力で加圧して、上部加圧成形型6と下
部加圧成形型4との間で繊維布13を加熱加圧成形する
。 この加熱加圧成形の際においては、加圧成形型1が耐熱
カバー10によって密閉された状態となっているので、
外部からの空気のまき込みは蚕〈なく、また、am布1
3より出る揮発分や、反応により発生するガスなどの不
要成分が、加圧成形型1の合わせ目1aの部分より、空
間部分11、排気通路3a 、 3b 、配管接続口3
Cおよび図示しない配管を経て減圧吸引系に排出される
。 そして、加圧成形型1の合わせ目1aの部分からは、揮
発成分や反応により生じたガス成分が主として吸引排出
されるようにし、樹脂成分はあまり排出されないように
して、強化用繊維の配向に乱れが生じないようにし、薄
肉状であっても強度の高い第2図に示したごとき平板形
状の繊維強化樹脂からなる繊維強化複合部材15の成形
を行うようにする。 この繊維強化樹脂からなる繊維強化複合部材15を焼成
することによって樹脂を炭化あるいは黒鉛化することに
より炭素/炭素複合材(C/C材)が得られ、必要に応
じてピッチ含浸と焼成を繰返すことによってより高密度
化する。 第3図は、第1図に示した加圧成形型1を用いて減圧下
でm雑布13に対する加熱加圧成形を行う場合の温度、
圧力および真空度の各条件の一例を示す説明図であって
、下部加圧成形型4の繊維布tff1面4aの上に繊維
布13を載置し、上部加圧成形型6と下部加圧成形型支
持台3との間に耐熱カバー10を気密配置した状態とし
たのち、第3図の時間T、までの間に空間部分11内を
減圧して真空度を635 m m Hg以上とし1次い
で、プレスのスライド5を降下させて上下微動させるこ
とによって上部加圧成形型6を繊維布13にくりかえし
軽加圧して樹脂を絞るようにするボンピングを行い、時
間T2の経過後に上部加圧成形型6を強く押圧して繊維
布13に対する一次加圧を開始する。 そして、時間T3が経過するまでの間(第3図のXの領
域)で樹脂のゲル化が進行し、樹脂からの揮発分や反応
ガス等の不要成分は加圧成形型1の合わせ目1aの部分
より吸引排気され、この時間T3の経過後に加熱を開始
して繊維布13の温度を上昇させ、温度が上昇する過程
で時間T4の経過後にプレスのスライド5をさらに強く
降下させて上部加圧成形型6をさらに強く押圧し、所定
の成形圧力まで高めてこの所定圧力での加圧状態を維持
する。 加熱の開始後に温度が所定値にまで高まった時間T5が
経過するまでの間(第3図のYの領域)で樹脂の硬化が
開始し、そして進行すると共に、この間に繊維布13よ
り発生する揮発分等反応ガスは、減圧吸引によって加圧
成形型1の合わせ目1aの部分より排出され、fa維雑
布3中に残留することがないようにしている。 温度が樹脂の硬化温度に到達した時間T5の経過後は温
度を一定にして所定の圧力で加圧を続行しつつ樹脂を硬
化させ、樹脂の硬化が終了した時間T6の経過後は冷却
を開始し、時間T7の経過後は急冷し、加圧成形型1よ
り繊維強化樹脂部材を取り出す。 第4図は、第1図に示した加圧成形型1を用いて減圧下
で繊維布13に対する加熱加圧成形を行う場合の温度、
圧力および真空度の各条件の他の例を示す説明図であっ
て、下部加圧成形型4の繊維布載置面4aの上に繊維布
13を載置し、上部加圧成形型6と下部加圧成形型支持
台3との間に耐熱カバー10を気密配置した状態とした
のち、第4図の時間1.までの間に空間部分11内を減
圧して真空度を635mmHg以上とし、時間t2が経
過するまでの間(第4図のXの領域)で樹脂のゲル化が
進行し、樹脂からの揮発分や反応ガス等の不要成分は加
圧成形型1の合わせ目1aの部分より吸引排気される。 この間、プレスのスライド5を降下させて上下微動させ
、上部加圧成形型6をm雑布13に対して細かくかつく
りかえし加圧するポンピングを行うことによって樹脂を
絞るようにすることも必要に応じて望ましい。そして、
時間t2の経過後に加熱を開始して繊維布13の温度を
上昇させる。 この温度の上昇開始後間もない時間t3の経過後に上部
加圧成形型6をH&維雑布3に対して所定の圧力で加圧
する。 この所定の圧力での加圧の間に温度をさらに上昇させ1
時間t2での加熱の開始後温度が所定値にまで高まった
時間t4が経過するまでの間(第4図のYの領域)で樹
脂の硬化が開始しそして進行すると共に、この間に繊維
布13より発生する揮発分9反応ガス等の不要成分は、
減圧吸引によって加圧成形型1の合わせ目1aの部分よ
り排出させ、繊維布13中に残留することがないように
している。 温度が樹脂の温度に到達した時間t4の経過後は温度を
一定にして所定の圧力で加圧しつつ樹脂を硬化させ、樹
脂の硬化が終了した時間t5の経過後は冷却を開始し、
時間t6の経過後は急冷し、加圧成形型1より繊維強化
樹脂部材を取り出す。 上記第3図および第4図をもとに説明したように、加圧
成形型1の合わせ目1aの部分で減圧吸引することによ
り、樹脂の揮発分1反応ガス等の不要成分を繊維布13
中に残さないようにしながら、X領域およびY領域、す
なわち加熱開始および加熱時間と加圧とのタイミングを
調整して、加圧成形型1の合わせ目1aの部分のクリア
ランスと樹脂の流れを調整することにより、製品形状そ
のもの(薄板、薄肉複雑形状部品)が強化用H&誰の乱
れのない状態で成形することができるようになり、これ
によって内部欠陥の少ない薄肉である高強度の繊維強化
樹脂(FRP)および炭素/炭素複合材(C/C材)を
製造することが可能であり、実施の一例によれば、第1
表の陽、1欄に示すように、引張強度40Kgf/mm
2の繊維強化樹脂部材を得ることができた。 一方、従来の第7図に示したようなプレス成形による場
合には、加圧成形型の合わせ目の部分のクリアランスを
大きくし、樹脂の流れを利用して余分な樹脂とどもに揮
発分9反応ガス等の成分を加圧により繊維布56の中か
ら押し出すようにしていたため、強化用l@維の乱れが
多く、薄肉成形は困難であるという難点があり、実施の
一例によれば、第1表の陽、2MAに示すように、引張
強度が36kgf/mm2の繊維強化樹脂部材であった
。 他方、第8図に示したように内部を減圧することによっ
てゴム製のバックシート63を介して外気圧力を加える
ようにしたハイドロクレープ成形やオートクレーブ成形
による場合には、繊維布66に対する加圧力が弱いため
、ハイドロクレープ成形による場合は第1表の陽、3欄
に示すように引張強度は35kgf/mm2 、オート
クレーブ成形による場合は第1表の崩、4欄に示すよう
に32kgf/mm2と低い値のものであった。 第5図は、この発明に係る繊維強化複合部材の製造方法
の他の実施例において採用される加圧成形型の構造を例
示するもので、この第5図に示す加圧成形型21は、プ
レスのボルスタ22に固定されかつ内部に縦方向の排気
通路23aおよび横方向の排気通路23bならびに図示
しない減圧ポンプに接続する配管接続口23cを設けた
下部加圧成形型支持台23に、上面に繊維布載置面24
aを有する下部加圧成形型24を固定すると共に、下部
加圧成形型24の上部には、プレスのスライド25によ
って押圧される上部加圧成形型26および二つの加圧ブ
ロック20a、20bを備え、上部加圧成形型26のテ
ーパ面26c。 26dと、二つの加圧ブロック20a、20bのテーパ
面20c、20dとを当接させることによって、二つの
加圧ブロック20a、20bが垂直方向と水平方向の二
方向にそれぞれ垂直方向繊維布押圧面20e、20fと
水平方向繊維布押圧面20g、20hを介して加圧力が
作用するようにしている。また、下部加圧成形型24に
は前記上部加圧成形型26との間に配設される側部成形
型27をボルト等により固定可能とし、下部加圧成形型
支持台23の上面には粘着性シーリング部材(例えば、
シーリングコンパウンド)28を当該下部加圧成形型支
持台23を取り囲むように連続して無端状に配設すると
共に、上部加圧成形型26に形成した段部26bの上面
にも同様の粘着性シーリング部材29を当該上部加圧成
形型26を取り囲むように連続して無端状に配設し、両
粘着性シーリング部材28.29の上には、環状をなす
と共に耐熱性を有するフィルム状の耐熱カバー30の外
周側端像30aおよび内周側端縁30bをそれぞれ載置
して各成形型24,26゜27の部分を密閉状態にし、
下部加圧成形型支持台23と側部成形型27と耐熱カバ
ー30などにより形成された空間部分31には流動樹脂
吸収用のブリーダークロス32を配設するようにした構
成を有するものである。 このような構成の加圧成形型21を用いてflUm強化
複合部材を製造するに際しては、第5図に示すフィルム
状の耐熱カバー30.ブリーダークロス32.側部成形
型27.上部加圧成形型26および両粘着性シーリング
部材28.29を除いた状態、すなわち下部加圧成形型
支持台23に下部加圧成形型24が固定されていると共
に、下部加圧成形型支持台23の配管接続口23cに図
示しない減圧ポンプを配管接続した状態とする。 次に、強化用繊維により作製し且つ樹脂含浸した繊維布
33を下部加圧成形型24の繊維布載置面24a′上に
おいて正面凸型となるようにして目標の重量となるまで
順次積層し、次いで二つの加圧ブロック20a、20b
を前記凸型の繊維布33に沿わせて配設すると共に、側
部成形型27を下部加圧成形型24に図示しないボルト
により固定する。 次いで、空間部分31には、後に加熱加圧成形した際に
流出することがありうる繊維布33中の樹脂を吸収させ
るためにブリーダークロス32を配設する。 続いて、加圧ブロック20a、20bの上に上部加圧成
形型26を左右均等に載置したのち、この上部加圧成形
型26の段部26bの上面に粘着性シーリング部材29
を連続して無端状に配設すると共に、下部加圧成形型支
持台23の上面にも粘着性シーリング部材28を連続し
て無端状に配設する。 次に、前記下部加圧成形型支持台23の上面に配設した
無端状の粘着性シーリング部材28の上面に環状の耐熱
カバー30の外周側端縁30aの部分を粘着させると共
に、上部加圧成形型26の段部26bの上面に配設した
無端状の粘着性シーリング部材29の上面にも環状の耐
熱カバー30の内周側端縁30bの部分を粘着させ、両
端縁30a、30bの部分ですき間のないように粘着さ
せて各成形型24,26.27を外部から密閉した状態
とする。 この状態にセットしたのち、am布33の加熱加圧成形
に必要な温度となるように加熱を開始し、必要に応じて
加熱の前にプレスのスライド25を上下微動させて上部
加圧成形型26を上下方向に軽くたたくようにすること
によりFa維雑布3に対するボンピングを行って樹脂を
絞り込むようにし、1回であるいは複数回に分けた加圧
のあとに、所定の圧力で加圧することにより、所定の温
度下でのキュア成形を行う。 この加熱加圧成形の間においては、加圧成形型21が耐
熱カバー30によって密閉されているため外部からの空
気のまき込みは全くなく、また、繊維布33より出る揮
発分や、反応により発生するガスなどの不要成分が、加
圧成形型21の合わせ目21aの部分から、空間部分3
1.排気通路23a 、23b 、配管接続口23cお
よび図示しない配管を経て減圧吸引系に排出される。 そして、この際にも、加圧成形型21の合わせ目21a
のクリアランスを適切に調整して、各合わせ目21aの
部分からは揮発成分や反応により生じたガス成分などが
主として吸引排出されるようにし、樹脂成分はあまり吸
引排出されないようにして、強化用繊維の配向に乱れが
生じないようにし、薄肉状であっても強度の優れた第6
図に示す凸形状の繊維強化樹脂からなる繊維強化複合部
材35の成形を行う。 この繊維強化樹脂からなる繊維強化複合部材35を焼成
することによって樹脂を炭化あるいは黒鉛化することに
より炭素/炭素複合材(C/C材)が得られ、必要に応
じてピッチ含浸と焼成を繰返すことによって、高密度化
する。
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明に係る繊維強化複合
部材の製造方法では、強化用繊維により作製し且つ樹脂
含浸した繊維布を加圧成形型に装入して前記m雑布を加
熱加圧成形する際に、前記加圧成形型の少なくとも合わ
せ目の部分を減圧して、前記繊維布より揮発分9反応ガ
ス等の不要成分を前記加圧成形型の合わせ目の部分を通
して吸引除去するようにしたから、樹脂含浸した繊維布
に対する加熱加圧成形の際に外部から空気のまき込みを
生ずることが全くなく、かつまた繊維布より出る揮発分
や反応によるガス成分などの不要成分を十分に除去する
ことができるので、加熱加圧成形後の繊維強化複合部材
中に気泡や異物が存在せず、そしてまた密度が高く強度
等の特性にすぐれた繊維強化樹脂や炭素/炭素複合材な
どの繊維強化複合部材を製造することが可能であるとい
う非常に優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るmwi強化複合部材の製造方法
の一実施例において使用される加圧成形型の縦断面図、
第2図は第1図の加圧成形型によって製造した平板状を
なす繊維強化複合部材の斜面図、第3図は積層した繊維
布に対する加熱加圧成形の際の温度、圧力および真空度
の関係の一例を示す時間経過説明図、第4図は積層した
繊維布に対する加熱加圧成形の際の温度、圧力および真
空度の関係の他の例を示す時間経過説明図、第5図はこ
の発明に係る繊維強化複合部材の製造方法の他の実施例
において使用される加圧成形型の縦断面図、第6図は第
5図の加圧成形型によって製造した凸形状をなす繊維強
化複合部材の斜面図、第7図は従来の繊維強化複合部材
の製造方法において使用される加圧成形型(プレス)の
縦断面図、第8図は同じ〈従来の繊維強化複合部材の製
造方法において使用される加圧成形型(ハイドロクレー
プ、オートクレーブ)の縦断面図である。 1.21・・・加圧成形型、la、21a・・・加圧成
形型の合わせ目、3a 、3b 、23a 、23b・
・−排気通路、10.30・・・耐熱カバー、13.3
3・・・mm布、15.35・・・繊維強化複合部材。 特許出願人   日産自動車株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)強化用繊維により作製し且つ樹脂含浸した繊維布
    を加圧成形型に装入して前記繊維布を加熱加圧成形する
    際に、前記加圧成形型の少なくとも合わせ目の部分を減
    圧して、前記繊維布より揮発分、反応ガス等の不要成分
    を前記加圧成形型の合わせ目の部分を通して吸引除去す
    ることを特徴とする繊維強化複合部材の製造方法。
JP63192848A 1988-08-03 1988-08-03 繊維強化複合部材の製造方法 Pending JPH0243011A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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