JP2795800B2 - 耐遅れ破壊特性の優れた高強度ボルトの製造方法 - Google Patents

耐遅れ破壊特性の優れた高強度ボルトの製造方法

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JP2795800B2 JP26025393A JP26025393A JP2795800B2 JP 2795800 B2 JP2795800 B2 JP 2795800B2 JP 26025393 A JP26025393 A JP 26025393A JP 26025393 A JP26025393 A JP 26025393A JP 2795800 B2 JP2795800 B2 JP 2795800B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は125kgf/mm2 以上の引
張強度を有する耐遅れ破壊特性の優れた高強度ボルトの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高強度ボルトは機械、自動車、橋、建物
に数多く使用されている他、自動車部品等数多く使用さ
れている。しかし、どの品種についても引張強度が12
5kgf/mm2 を超えると遅れ破壊の危険性が高まることが
よく知られており、実際に使用されているボルトの強度
は110kgf/mm2 級が上限となっているのが現状であ
る。しかしながら近年構造物の大型化に伴い、継ぎ手効
率の向上、軽量化の目的からボルトの高強度化に対する
要求は高く、また燃費向上を要望されている自動車にお
いても軽量化を達成するためにボルトの高強度化が強く
要望されている。
【0003】高強度部材の遅れ破壊においては鋼中の水
素が原因とされている。特に常温近傍で容易に移動し得
る拡散性水素が引張応力集中部の結晶粒界に集積し、粒
界割れを助長するために遅れ破壊が起こると考えられて
いる。従って高強度機械構造用鋼を使用する場合、水素
特に拡散性水素に対する抵抗力のある鋼でなければなら
ない。
【0004】そこで本発明者らは、耐遅れ破壊特性に及
ぼす合金元素および焼戻し温度の影響を調べたところ、
機械構造用鋼に比べて、Mn,Pの低下、Moの増加、
V,Ti,Nbの添加および400℃以上の焼戻しが有
効であることを見いだし、特願平4−127801号に
おいて、鋼の化学成分の調整、焼戻し温度の調整により
125kgf/mm2 以上の引張強度を有しかつ遅れ破壊に至
らない限界の拡散性水素量(以下、限界拡散性水素と呼
ぶ)が増加できる機械構造用鋼と機械部品への成形方法
を提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特願平4−1
27801号記載のボルト製造法は、球状化焼鈍後の冷
間鍛造によるボルト成形とその後の焼入れ・焼戻しを行
っており、2度にわたる熱処理を行っている。球状化焼
鈍は、鋼材を軟化させ冷間鍛造時の金型の早期破損を防
ぐために行われる工程であるが、700〜800℃にお
いて10時間以上の加熱および保持を必要とするため、
エネルギーコストは膨大である。加工コスト低減に対す
る要望が高い昨今、この球状化焼鈍省略は強く求められ
ている。また特願平4−127801号記載のボルト製
造法は、ボルトの鍛造成形後に焼入れ・焼戻しを行って
いるため、耐遅れ破壊特性向上に有効なメタルフローが
消滅している。
【0006】そこで、球状化焼鈍を省略しかつ耐遅れ破
壊特性を向上させるためにメタルフローを残した成形法
として、鋼材を焼入れ・焼戻し時の加熱直後に鍛造成形
することが考えられる。これに対し、関口らは塑性と加
工 Vol.24 No.271(1983)において同様の
成形方法として焼戻し温間鍛造を提案している。しかし
塑性と加工 Vol.24 No.271(1983)記載の
手法は、鍛造後の靭性向上を目指したものであり、メタ
ルフローの残留による耐遅れ破壊特性向上に関しては言
及されていない。また単に焼戻し時の加熱直後に温間鍛
造成形するだけでは、形状不良を招く可能性がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の知見およ
び課題に鑑みなされたものであり、鋼の化学成分の調
整、鍛造方法、焼戻し温度の調整との組み合わせによっ
て耐遅れ破壊特性の優れた125kgf/mm2 以上の引張強
度を有し、かつ高い金型寿命で製造可能な高強度ボルト
の製造方法である。
【0008】即ち本発明の要旨とするところは次の通り
である。 (1)重量%で、C:0.15〜0.50%、Si:
0.5〜2.0%、Mn:0.1〜0.6%、P:0.
015%以下、S:0.02%以下、Cr:0.1〜
3.0%、Mo:0.2〜2.0%、Al:0.005
〜0.05%、N:0.03%以下を含有し、更に、
V:0.10超〜0.50%、Ti:0.01超〜0.
10%、Nb:0.01超〜0.10%の一種または二
種以上を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物より
なる圧延棒鋼または線材を焼入れした後焼戻しする際
に、焼戻し加熱直後に行う鍛造において、鍛造直前の素
材温度を500℃以上とし、平均200mm/秒以上の加
工速度で鍛造直前の表面温度が100℃以下のパンチを
用いて所定のボルト形状に鍛造成形することを特徴とす
る125kgf/mm2 以上の引張強度を有する耐遅れ破壊特
性の優れた高強度ボルトの製造方法。
【0009】(2)上記(1)記載の組成からなる圧延
棒鋼または線材を焼入れした後焼戻しする際に、焼戻し
加熱直後に行う鍛造において素材温度が500℃以上と
なるように焼戻し加熱を行い、その後の鍛造において鍛
造直前の鋼材表面が200℃以下となるように潤滑液等
を吹き付け抜熱し、平均200mm/秒以上の加工速度で
所定のボルト形状に鍛造成形することを特徴とする12
5kgf/mm2 以上の引張強度を有する耐遅れ破壊特性の優
れた高強度ボルトの製造方法。
【0010】本発明で用いられる鋼の合金成分は次の理
由で決定した。Cは、焼入れ・焼戻しにより高強度を得
るためには0.15%以上必要であるが、多すぎると靭
性を劣化させるとともに耐遅れ破壊特性も劣化させる元
素であるために0.50%以下とした。Siは鋼の脱酸
および強度を高めるのに0.5%以上必要であるが、素
材強度が増加して鍛造性を損なう元素であるために、
2.0%以下とした。
【0011】Mnは鋼の脱酸および焼入れ性の確保に
0.1%以上必要であるが、オーステナイト域加熱時に
粒界に偏析し粒界を脆化させるとともに耐遅れ破壊特性
を劣化させる元素であるために0.6%以下とした。P
は焼入れ性元素としては有効であるが、凝固時にミクロ
偏析し、更にオーステナイト域加熱時に粒界に偏析し粒
界を脆化させるとともに耐遅れ破壊特性を劣化させる元
素であるために0.015%以下とした。Sは不可避的
不純物であるが、オーステナイト域加熱時に粒界に偏析
し粒界を脆化させるとともに耐遅れ破壊特性を劣化させ
る元素であるために0.02%以下とした。
【0012】Crは鋼の焼入れ性を得るためには0.1
%以上必要であるが、多すぎると靭性の劣化を招く元素
であるために3.0%以下とした。Moは鋼の焼入れ性
を得るために必要であるとともに焼戻し軟化抵抗を有し
400℃以上の焼戻し温度で安定して125kgf/mm2
上の引張荷重を得るのに有効な元素であるが、多すぎる
とその効果は飽和しコストの上昇を招くために2.0%
以下とした。Alは鋼の脱酸に有効な元素であるために
0.005%以上必要であるが、多すぎると靭性の劣化
を招くために0.05%以下とした。
【0013】Nはオーステナイト加熱時に粒界に偏析し
粒界を脆化させるとともに耐遅れ破壊特性も劣化させる
元素であるため0.03%以下とした。V,Ti,Nb
は、結晶粒の微細化に寄与し、かつ水素との親和性に富
み鋼中での水素の拡散、集積を抑制することにより耐遅
れ破壊特性向上に有効な元素であるため、それぞれV:
0.10%超、Ti:0.01%超、Nb:0.01%
超必要である。ただし多すぎるとその効果は飽和しむし
ろ靭性を劣化させる元素であるためにそれぞれV:0.
5%以下、Ti:0.1%以下、Nb:0.1%以下と
した。
【0014】一方、本成分を有する圧延材を焼入れした
後焼戻しする際に、焼戻し加熱直後に行う鍛造におい
て、鍛造直前の素材温度を500℃以上としている。こ
れは、特願平4−127801号に記載されているよう
に、本発明者らは耐遅れ破壊特性に及ぼす合金元素およ
び焼戻し温度の影響を調べたところ、機械構造用鋼に比
べてSi,Mn,Pの低下、Moの増加および400℃
以上での焼戻しが有効であること、また焼戻し加熱直後
の鍛造において、これより低い温度では金型寿命が著し
く低下し、経済的に実用に供さないからである。鍛造時
の加工速度を平均200mm/秒以上とするのは、これよ
り加工速度が遅くなると鍛造中に鋼材温度が低下し、金
型寿命が低下するからである。
【0015】パンチ温度を制御するのは、パンチ下部に
おいて鋼材の加工発熱による軟化が激しく成形後形状不
良を招くためであり、鍛造直前のパンチ温度を100℃
以下として鋼材からパンチへの熱移動を制御する必要が
ある。更に焼戻し加熱直後の鍛造において、素材を金型
内に挿入した後、素材の表層部を冷却することによって
パンチ温度を制御するのと同様の効果を得ることができ
る。この場合鍛造直前の鋼材表面が200℃以下となる
よう潤滑液等を吹き付け抜熱するが、鋼材表層の温度を
200℃以下とするのは、これより高い温度ではパンチ
下部の鋼材が加工発熱による軟化が生じるために、成形
後形状不良を招くことによる。なお抜熱には液体の他、
実質的に非酸化性のガスを用いることも可能である。
【0016】
【実施例】供試鋼の化学成分を表1に示す。A〜Eは本
発明のボルト用鋼に従ったものであり、F〜Jは比較鋼
である。これらのφ22mm、長さ120mm圧延棒鋼を9
00×1時間の加熱、保持後、油冷により焼入れし、各
焼戻し温度に加熱し、1時間保持した直後に、鍛造によ
りM22トリミングボルト相当の頭部成形を行い、その
後水冷した。なお焼戻し温度は、遅れ破壊特性を比較す
る上で強度による影響を避けるため、成形後の引張強度
が150kgf/mm2 以上となるように設定した。
【0017】鍛造成形はサーボタイプの油圧圧縮試験機
で所定の加工速度で行い、成形荷重を測定し成形した。
金型寿命評価は、図1に示す成形荷重と金型寿命の関係
から推定した。図1の実線は、表2における記号Y5,
Y6,Y8,Y9、およびX1での実験値を結んだ直線
である。なお表2の記号Y8,Y9は特願平4−127
801号記載による成形方法であり、金型寿命評価にあ
たっては圧延コイルを球状化焼鈍し、ボルト成形用パー
ツフォーマーを用いて頭部成形を行った。
【0018】鍛造直前の素材温度は、放射温度計により
測温した。パンチには図2に示すようにヒーターを埋め
込むとともに、水冷パイプを通じて温度制御を行った。
また黒鉛系潤滑材をパンチ表面に吹き付け、焼付き防止
とともにパンチ表面の温度制御を行った。パンチ温度の
測定は、図2に示すようにパンチ表面から2mmの位置に
埋め込んだ熱伝対によって行い、鍛造直前温度を以てパ
ンチ温度とした。なお金型形状は図2に示す通りであ
る。
【0019】表2には成形実験の結果を示す。記号X1
〜X7が本発明法による場合であり、記号Y1〜Y8が
比較法の場合である。また記号Y9,Y10は、特願平
4−127801号記載による球状化焼鈍後に冷間鍛造
により成形した結果である。比較法Y3,Y4,Y7で
は成形後図3に示すように、頭部側面が段状となる形状
不良に至った。そこで、金型寿命の測定は行わなかっ
た。また比較法Y1,Y2,Y5,Y6では金型寿命が
2.2千個以下であり、従来法のY8,Y9の半分程度
の金型寿命であった。これに対し本発明法ではいずれの
場合も4.6千個以上であり、従来法のY9,Y10と
同等ないしそれ以上の金型寿命で成形できた。
【0020】次に遅れ破壊性を評価するために、本発明
法で成形されたボルト形状素材をを用い、図4に示すM
22ボルトの首下直下に4mmVの円周ノッチを設けた試
験片を製作した。また比較鋼F〜Jについても本発明法
による成形を行い、図4の試験片を製作した。なお、従
来法のY8,Y9に関しては、鍛造後に焼入れ・焼戻し
を行い、図4と同様の形状で、ボルトの首下直下に4mm
Vの円周ノッチを設けた試験片を製作した。以下に限界
水素量を求める方法について述べる。
【0021】図4に示す試験片を2本組にして水素を富
化するために、20〜36%HClに20〜120分間
浸漬して試験片中の水素量を変化させる。このうち1本
はHCl浸漬し大気中に30分放置した後、熱的分析法
により水素量を測定し、他の1本は浸漬後30分間大気
中に放置した後、図5に示した試験機で遅れ破壊試験を
行う。図5において1は試験片、2はバランスウェイ
ト、3は支点を示す。また遅れ破壊試験における試験荷
重はHCl溶液に浸漬する前の各試験片の破断荷重の7
0%と一定にした。以上の手順に従い、HClの濃度お
よび浸漬時間を種々変えた場合に、得られた拡散性水素
量と遅れ破壊試験における破断時間との関係を表3に示
す。同表において、4000分を経って遅れ破壊を起こ
さない上限の拡散性水素量を限界拡散性水素量として各
鋼種について推定すると表4のようになる。この表よ
り、開発鋼A〜Eを用い本発明法により成形されたX1
〜X7の試験片は、比較鋼F〜Jを用いたZ1〜Z5に
比べて限界水素量が高く、遅れ破壊しにくいことがわか
る。また開発鋼A,Bを用いて特願平4−127801
号記載による球状化焼鈍し冷間鍛造後に焼入れ・焼戻し
した場合よりも限界水素量が高くなることがわかる。
【0022】表5には、焼戻し加熱した素材を金型に挿
入した後にミスト状の黒鉛系潤滑液を試験片に噴射して
抜熱を行った場合の成形を示す。鍛造前の素材温度とし
ては、焼戻し加熱し金型に挿入する直前の素材温度を放
射温度計により測温した。また加熱した素材の抜熱時温
度は、荷重測定の際に用いるφ22×120mmの試験片
の表層から2.2mmの位置に埋め込んだ熱伝対、および
表層に付けた熱伝対により、潤滑液噴射時の素材温度を
測温した。そして表5に示す所定の温度条件になるよう
噴出潤滑液の流量および液圧を設定した。荷重測定は熱
伝対を付けたままの試験片を用い、所定の温度条件にあ
ることを確認した後に、そのまま鍛造成形した。金型寿
命評価は、測定した荷重より図1を用いて推定した。
【0023】表5より、本発明法X8,X9、およびX
10では形状不良を生じることもなく、比較法Y11に
比べ4倍以上の金型寿命で成形できる。また従来法であ
る表2のY8,Y9と同等の金型寿命で成形できること
がわかる。なお本発明法X8,X9、およびX10につ
いて限界拡散性水素を測定したが、その結果はそれぞれ
0.80ppm 、0.79ppm 、0.79ppm と表4の本
発明法と同様のレベルであり、従来法Y8,Y9に比べ
高い耐遅れ破壊特性であった。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】
【表5】
【0029】
【発明の効果】本発明により125kgf/mm2 以上の引張
強度を有し、耐遅れ破壊特性の優れた高強度ボルトが球
状化焼鈍を行うことなくできる。これによってボルトの
継ぎ手効率の向上が図られ、かつ自動車等の軽量化に寄
与できることになり工業的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボルト成形時の成形荷重と金型寿命の関係を示
す図表。
【図2】鍛造時の金型形状とパンチ温度制御および温度
測定の説明図。
【図3】鍛造時の形状不良状況を示す試験片断面図。
【図4】試験片形状の説明図。
【図5】遅れ破壊試験装置の説明図。
【符号の説明】
1 試験片 2 パンチ 3 ダイス 4 水冷パイプ 5 ヒーター 6 熱伝対取り付け用のドリル穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22C 38/22 C22C 38/22 (72)発明者 石川 房男 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社 技術開発本部内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21K 1/44 B21J 1/06 B21J 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で C :0.15〜0.50%、 Si:0.5〜2.0%、 Mn:0.1〜0.6%、 P :0.015%以下、 S :0.02%以下、 Cr:0.1〜3.0%、 Mo:0.2〜2.0%、 Al:0.005〜0.05%、 N :0.03%以下 を含有し、更に V :0.10超〜0.50%、 Ti:0.01超〜0.10%、 Nb:0.01超〜0.10% の一種または二種以上を含有し、 残部がFeおよび不可避的不純物よりなる圧延棒鋼また
    は線材を焼入れした後焼戻しする際に、焼戻し加熱直後
    に行う鍛造において、鍛造直前の素材温度を500℃以
    上とし、平均200mm/秒以上の加工速度で鍛造直前の
    表面温度が100℃以下のパンチを用いて所定のボルト
    形状に鍛造成形し、125kgf/mm2 以上の引張強度を有
    することを特徴とする耐遅れ破壊特性の優れた高強度ボ
    ルトの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の組成からなる圧延棒鋼または
    線材を焼入れした後焼戻しする際に、焼戻し加熱直後に
    行う鍛造において素材温度が500℃以上となるように
    焼戻し加熱を行い、その後の鍛造において鍛造直前の鋼
    材表面が200℃以下となるように潤滑液等を吹き付け
    抜熱し、平均200mm/秒以上の加工速度で所定のボル
    ト形状に鍛造成形し、125kgf/mm2 以上の引張強度を
    有することを特徴とする耐遅れ破壊特性の優れた高強度
    ボルトの製造方法。
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CN111655883A (zh) * 2018-01-30 2020-09-11 日产自动车株式会社 螺栓
CN109940120B (zh) * 2019-04-10 2020-07-31 江阴振宏重型锻造有限公司 大型低温异构件的生产方法

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