JP2795774B2 - 電子写真装置の定着装置 - Google Patents

電子写真装置の定着装置

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JP2795774B2
JP2795774B2 JP4128988A JP12898892A JP2795774B2 JP 2795774 B2 JP2795774 B2 JP 2795774B2 JP 4128988 A JP4128988 A JP 4128988A JP 12898892 A JP12898892 A JP 12898892A JP 2795774 B2 JP2795774 B2 JP 2795774B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体から転写紙に転
写されたトナー像を定着する電子写真装置の定着装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばプリンタ等の電子写真装置
において、転写紙上に転写されたトナー粒子を定着する
方法として、耐熱弾性部材からなる加圧ローラと内部に
加熱手段を有する加熱ローラとの間に転写紙を挟持搬送
することにより転写紙に定着する方法が採用されてい
た。
【0003】ところが、この種の定着装置は、加熱ロ
ーラの熱容量が大きいため所定温度に達するまでに時間
がかかる。大きな熱容量の加熱体を必要とするためプ
リンタ本体への放熱が激しくなり、プリンタ本体の昇温
が著しくなる等の問題があった。
【0004】これらを解決する方法として、特開平1−
263678号公報及び特開平1−263683号公報
に開示されたものがある。
【0005】これらの従来技術は、図10に示すよう
に、定着装置51では、転写紙52の表面に形成された
トナー像を巻き取り式定着ベルト53を介して、加熱ロ
ーラに代わる面状発熱体54と加圧ローラ55との間で
加圧及び加熱することにより上記転写紙52の表面に形
成されたトナー像を定着するようになっている。また、
面状発熱体54の温度制御は、面状発熱体54の裏面に
熱電対等のセンサを設けることにより行っている。
【0006】これにより、発熱体が小さくなるので上記
の熱容量の大きさの問題が解決されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のプリンタの定着装置51では、熱電対等のセンサは
面状発熱体54の裏面に設けられている。したがって、
熱容量の小さい面状発熱体54においては、剛性が不足
ぎみとなっているので、振動等の外的因子によって、セ
ンサの取付部で接触不良等が生じるので誤動作が生じ易
いという問題点を有している。
【0008】また、面状発熱体54の表面と裏面との間
に距離があるので、面状発熱体54のヒータ面温度とセ
ンサの検知した温度とが異なっているという問題点を有
している。
【0009】すなわち、図11に示すように、加熱初期
においては、面状発熱体54の温度特性は実線で表示さ
れるのに対し、センサの検知温度は同図の破線で表示さ
れる。これにより、センサ検知温度がt1 時間経過後に
温度T1 になったとすると実際の面状発熱体54は温度
1 よりも温度差ΔTだけ高くなっている。
【0010】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、センサの取付部での接触
不良等の誤動作の発生を防止する一方、加熱初期におけ
る面状発熱体とセンサ検知温度との温度差の発生を防止
し得る電子写真装置の定着装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の電
子写真装置の定着装置は、上記の課題を解決するため
に、感光体に現像されたトナー像を転写紙に転写して画
像形成する電子写真装置に備えられ、上記トナー像の転
写された転写紙を定着ベルトと加圧ローラとの間に挟持
し、定着ベルトの該挟持位置における裏面に設けられた
発熱体の表面に形成された面状加熱部材によりトナー像
加熱溶融して転写紙に定着させる電子写真装置の定着
装置において、上記発熱体の裏面には、上記面状加熱部
材の長手方向の両端部間の少なくとも2倍以上の長さを
有し、温度により抵抗の変化する導電性部材が設けられ
る一方、この導電性部材の抵抗値を検出する抵抗検出手
段と、この抵抗検出手段の出力に基づいて面状加熱部材
の温度制御を行う温度制御手段とが設けられていると共
に、上記の導電性部材は上記面状加熱部材と同質材料に
てなっていることを特徴としている。
【0012】請求項2記載の発明の電子写真装置の定着
装置は、上記の課題を解決するために、感光体に現像さ
れたトナー像を転写紙に転写して画像形成する電子写真
装置に備えられ、上記トナー像の転写された転写紙を定
着ベルトと加圧ローラとの間に挟持し、定着ベルトの該
挟持位置における裏面に設けられた発熱体の表面に形成
された面状加熱部材によりトナー像を加熱溶融して転写
紙に定着させる電子写真装置の定着装置において、上記
発熱体の裏面には、上記面状加熱部材の長手方向の両端
部間の少なくとも2倍以上の長さを有し、温度により抵
抗の変化する導電性部材が設けられる一方、この導電性
部材の抵抗値を検出する抵抗検出手段と、この抵抗検出
手段の出力に基づいて面状加熱部材の温度制御を行う温
度制御手段とが設けられており、さらに、上記トナー像
を加熱溶融する面状加熱部材とは 別途に、導電性部材に
は、導電性部材自体を加熱する加熱手段が設けられてい
ることを特徴としている。
【0013】請求項3記載の発明の電子写真装置の定着
装置は、上記の課題を解決するために、感光体に現像さ
れたトナー像を転写紙に転写して画像形成する電子写真
装置に備えられ、上記トナー像の転写された転写紙を定
着ベルトと加圧ローラとの間に挟持し、定着ベルトの該
挟持位置における裏面に設けられた発熱体の表面に形成
された面状加熱部材によりトナー像を加熱溶融して転写
紙に定着させる電子写真装置の定着装置において、上記
発熱体の裏面には、上記面状加熱部材の長手方向の両端
部間の少なくとも2倍以上の長さを有し、温度により抵
抗の変化する導電性部材が設けられる一方、この導電性
部材の抵抗値を検出する抵抗検出手段と、この抵抗検出
手段の出力に基づいて面状加熱部材の温度制御を行う温
度制御手段とが設けられており、さらに、導電性部材に
接続される少なくとも一方の電極が、導電性部材を移動
可能に設けられていることを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1の構成によれば、発熱体の裏面には、
上記面状加熱部材の長手方向の両端部間の少なくとも2
倍以上の長さを有し、温度により抵抗の変化する導電性
部材が設けられる。そして、抵抗検出手段が導電性部材
の抵抗値を検出する一方、温度制御手段が抵抗検出手段
の出力に基づいて面状加熱部材の温度制御を行う。この
ため、従来の熱伝対のようなセンサと異なり、取り付け
面が幅広く形成されているので、センサの取付部での接
触不良等の誤動作の発生が防止できる。
【0015】また、導電性部材は、面状加熱部材の長手
方向の両端部間の少なくとも2倍以上の長さを有してい
る。このため、面状加熱部材の温度検知をより精度よく
行うことが可能となる。すなわち、導電性部材の長さ
が、面状加熱部材の長手方向の両端部間の1倍であれ
ば、長さが短いために電気抵抗が小さく、その結果、温
度の変化に対する電気抵抗の変化もまた小さいので、抵
抗変化を検出するのが困難となる。また導電性部材の長
さが、面状加熱部材の長手方向の両端部間の例えば1.
5倍であれば、抵抗値の精度において偏差が生じる。
【0016】また、請求項2の構成によれば、トナー像
を加熱溶融する面状加熱部材とは別途に設けられた加熱
手段が導電性部材自体を加熱するので、初期加熱の際
に、発熱体の表面に形成された面状加熱部材の加熱と共
に、発熱体の裏面に設けられた導電性部材も例えば数秒
間加熱される。このため、加熱初期における面状発熱体
の急激な温度上昇においても、この面状発熱体の急激な
温度上昇に追従すべく導電性部材も加熱手段にて加熱さ
れるので、加熱初期における面状発熱体とセンサ検知温
度との温度差の発生を防止することができる。
【0017】また、請求項3の構成によれば、導電性部
材に接続される少なくとも一方の電極が、導電性部材を
移動可能に設けられているので、導電性部材の電極間距
離を変化させることができる。この結果、導電性部材の
初期温度抵抗(室温における抵抗)を変化させることが
可能となり、これにより、制御温度の設定値を可変する
ことができるので、加熱初期における面状発熱体とセン
サ検知温度との温度差の発生を防止することができる。
【0018】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図9に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0019】本実施例の電子写真装置としての、例えば
プリンタは、図2に示すように、装置内でA方向に回転
可能な円筒状の感光体としての感光体ドラム1を備えて
おり、この感光体ドラム1の周囲には、帯電器2、LE
D(Light Emitting Diode)アレイ3、現像器4、転写器
5、クリーナ6等が備えられている。
【0020】また、感光体ドラム1の給紙側には、転写
紙13を収容する給紙トレイ8及び給紙装置7が設けら
れている。さらに、転写器5の出紙側には、定着装置9
が備えられる一方、定着装置9の出紙側には排紙トレイ
10が設けられている。上記給紙装置7の出紙側及び排
紙トレイ10の給紙側には、それぞれ転写紙13の通過
を検知する用紙検知スイッチ11・12が設けられてい
る。
【0021】定着装置9は、図3に示すように、駆動ロ
ーラ23及び従動ローラ24の間に巻架けられた例えば
ポリイミド樹脂を主体とするフィルムからなる無端状に
形成された定着ベルトとしての耐熱ベルト22と、この
耐熱ベルト22を内側から加熱する加熱装置20と、こ
の加熱装置20の対向位置に設けられ、加熱装置20と
の間に耐熱ベルト22及び転写紙13を挟持して押圧す
る加圧ローラ25と、耐熱ベルト22の蛇行を蛇行セン
サ26により検知し従動ローラ24を引っ張ることによ
って耐熱ベルト22の蛇行を防止するベルト蛇行防止機
構14とから構成されている。
【0022】この加熱装置20は、例えばセラミックヒ
ータからなる発熱体としての加熱部材21と、この加熱
部材21を保持し、耐熱ベルト22とは反対側への熱拡
散を防止する断熱材19とからなっている。そして、こ
の断熱材19が、プリンタ本体に固定されている図示し
ない取付板等に取り付けられることによって、加熱装置
20が固定されている。
【0023】上記加熱部材21は、図4に示すように、
耐熱性を有する例えばセラミック等の電気絶縁性板38
にヒータ面として熱容量の小さい例えばMoSi2 等の
面状加熱部材としての表面導電性塗膜36が表面に長方
形に塗布されており、表面導電性塗膜36の上には長手
方向の両端部に電極部分を残して例えばガラス等の表面
保護層37がコーティングされている。そして、これら
表面導電性塗膜36及び表面保護層37が上記の耐熱ベ
ルト22に向かうようになっている。
【0024】一方、この加熱部材21の裏面は、図5及
び図6(a)(b)に示すように、帯状の導電性部材と
しての裏面導電性塗膜39が塗布されていると共に、こ
の裏面導電性塗膜39は表面導電性塗膜36の長手方向
の長さの3倍長さを有するように3条に蛇行して形成さ
れている。そして、裏面導電性塗膜39は、センサ面と
して表面導電性塗膜36と同質材料からなり、温度によ
って抵抗が変化するようになっている。ここで、裏面導
電性塗膜39が表面導電性塗膜36の長手方向の長さの
3倍長さを有する理由について説明する。
【0025】先ず、裏面導電性塗膜39が表面導電性塗
膜36の長手方向の長さの1倍長さ、つまり表面導電性
塗膜36と同じ長さの場合、裏面導電性塗膜39の長さ
が短いために電気抵抗が小さく、温度変化に対する電気
抵抗の変化もまた少ないので、抵抗変化を検出するのが
困難となるためである。次いで、裏面導電性塗膜39が
表面導電性塗膜36の1倍以上2倍未満の場合には、上
述の問題に加えてさらに、検出誤差が大きくなるという
問題が生じるからである。すなわち、図7に示すよう
に、裏面導電性塗膜39が表面導電性塗膜36の1.5
倍の場合、向かって左側の領域に比べて右側の領域の方
が2倍の長さで温度検知していることになり、左側領域
に比べて右側領域の温度に2倍の重みを付けた検出結果
を示すことになるからである。この誤差を小さくする方
法は、裏面導電性塗膜39の長さを2倍以上とすること
で誤差を減少することが可能となる。
【0026】一方、図1に示すように、裏面導電性塗膜
39の上には、裏面導電性塗膜39の両端部に電極部分
を残して、裏面保護層40がコーティングされている。
この電極部分は、一方の端部が短く形成された固定電極
面39aとしてなると共に、他の端部は表面導電性塗膜
36の長手方向長さの例えば2/3の長さを有する摺動
電極面39bとして形成されている。そして、この固定
電極面39aには、抵抗検出手段としてのCPU15に
接続される固定電極16が接続されると共に、摺動電極
面39bには、CPU15に接続される電極としての摺
動電極17が接続されており、摺動電極17は摺動電極
面39bを摺動自在となっている。
【0027】上記の表面導電性塗膜36は、ヒータ用電
源制御回路41を介して電源18に接続される一方、裏
面導電性塗膜39は両端部から加熱手段としてのセンサ
用電源制御回路27を介して電源18に接続されてい
る。
【0028】また、ヒータ用電源制御回路41及びセン
サ用電源制御回路27は、それぞれ温度制御手段として
のCPU15に接続されており、CPU15からの加熱
制御信号により、各ヒータ用電源回路17及びセンサ用
電源制御回路27がON/OFFするようになってい
る。
【0029】すなわち、センサ用電源制御回路27につ
いては、図8に示すように、電源18から直接に裏面導
電性塗膜39の固定電極16に接続される一方、電源1
8の端子28からトライアック29を介して裏面導電性
塗膜(センサ部)39の他端部における接続部30に接
続されている。また、電源18の端子28から抵抗R1
及びフォト・ダイアック31を介して上記トライアック
29のゲート電極32に接続されている。さらに、ゲー
ト端子32と裏面導電性塗膜39の接続部30との間に
は、抵抗R2が接続されている。一方、CPU15に
は、抵抗R3及びフォトダイオード33を直列に結合し
た回路が接続されている。そして、フォトダイオード3
3は上記フォト・ダイアック31とフォトカプラを形成
しているのでこれにより信号の授受がなされるようにな
っている。なお、CPU15は、ダイオード34を介し
て裏面導電性塗膜39に設けられた摺動電極17に接続
される一方、裏面導電性塗膜39の固定電極16にも接
続されている。
【0030】上記の構成を有するプリンタの動作につい
て説明する。
【0031】図2に示すように、帯電器2により帯電さ
れた感光体ドラム1をLED(LightEmitting Diode)ア
レイ3により画像パターンを露光することによって、露
光した部分の帯電電荷を除去して上記感光体ドラム1に
静電潜像を形成する。現像器4では、感光体ドラム1上
の帯電電荷と同極性のトナーを感光体ドラム1の帯電電
荷を除去した部分に付着させて可視像としてのトナー像
を形成する。このトナー像は給紙装置7から給紙される
転写紙13と共に重ねられ、転写器5によって転写紙1
3の裏側からトナーと逆極性の電圧を印加し、感光体ド
ラム1の表面のトナー像を静電的に吸引することによっ
て転写紙13に転写される。その後、トナー像が転写さ
れた転写紙13は定着装置9に導入される。定着装置9
では、転写紙13の表面に形成されたトナー像を耐熱ベ
ルト22を介して面状発熱体21と加圧ローラ25との
間で加圧及び加熱することにより上記転写紙13の表面
に形成されたトナー像を定着する。その後、転写紙13
は耐熱ベルト22から剥離され、排紙トレイ10に排出
される。
【0032】次いで、定着装置の温度制御について説明
する。
【0033】先ず、使用する加熱部材21は熱容量が小
さいため、ヒータ面の表面導電性塗膜36が昇温すると
センサ面の裏面導電性塗膜39も昇温する。これによ
り、センサ面に配してある裏面導電性塗膜39の電気抵
抗が変化する。物質の抵抗は、温度に比例して変化する
ので、電気抵抗を検出することによって、その裏面導電
性塗膜39の温度を特定することができる。この情報を
ヒータ面に印加する電圧にフィードバックすることによ
り、加熱部材21の温度を制御することができる。
【0034】ところで、上記のような温度制御に際し
て、ヒータ面の表面導電性塗膜36の抵抗値と裏面導電
性塗膜39の抵抗値とは初期温度抵抗(室温における抵
抗値)が異なっているので、制御しようとする温度にお
いても抵抗値が異なってくる。また、表面導電性塗膜3
6と裏面導電性塗膜39とは共に熱容量が小さいといっ
てもヒータ面の表面導電性塗膜36への通電直後におい
ては、表面導電性塗膜36と裏面導電性塗膜39との間
に温度差が生じる。
【0035】このような問題点に対して、本実施例の定
着装置は、裏面導電性塗膜39が加熱可能となっている
ので、通電直後にこの裏面導電性塗膜39に数秒間通電
することにより、表面導電性塗膜36と裏面導電性塗膜
39との温度差を低減することができる。そして、その
後、裏面導電性塗膜39を発熱モードからセンサモード
に切り換えることによって、精度良く温度制御すること
が可能となる。
【0036】さらに、本実施例の定着装置は、図1に示
すように、摺動電極17が裏面導電性塗膜39の一方の
摺動電極面39bを摺動自在に接続されているので、固
定電極16と摺動電極17との間の距離を変化させるこ
とができる。したがって、裏面導電性塗膜39の抵抗は
長さに比例して変化するので、初期温度抵抗を変化させ
ることによって、制御しようとしている温度設定値を可
変することが可能となる。また、裏面導電性塗膜39と
表面導電性塗膜36との初期温度抵抗の異なりを無くす
ることが可能となる。
【0037】ここで、定着装置の温度制御について図9
のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0038】先ず、給紙装置7の出紙側に設けられた用
紙検知スイッチ11によって転写紙13の入紙が検知さ
れると(S1)、定着装置9におけるヒータ面(表面導
電性塗膜36)及びセンサ面(裏面導電性塗膜39)共
に電圧が印加されて加熱される(S2)。次いで、数秒
経過後、ヒータ面は加熱が続行されると共に、センサ面
は加熱が停止され、温度検知用動作に切り換えられる
(S3)。次いで、センサ面の検出温度が温度T1 以上
か否かが判断され(S4)、センサ面の検出温度が温度
1 以上であればヒータ面の加熱が停止され(S5)、
センサ面の検出温度が温度T1 以上でなければヒータ面
の加熱が続行されて(S6)、S4に戻る。
【0039】S5の後、定着が開始されたか否かが判断
され(S7)、定着が開始されていなければS4に戻
る。S7で定着が開始された場合には、センサ面の検出
温度が温度T1 以上か否かが判断され(S8)、センサ
面の検出温度が温度T1 以上であれば、ヒータ面の加熱
が停止され(S9)、次いで、定着が終了したか否かが
判断される(S10)。S8でセンサ面の検出温度が温
度T1 以上でなければ、ヒータ面に加熱電圧がONされ
(S11)、S10に移行する。
【0040】S10において定着が終了していれば終了
し(S12)、定着が終了していなければS8に戻る。
【0041】このように、本実施例のプリンタの定着装
置9は、加熱部材21の裏面には、表面導電性塗膜36
の長手方向の両端部間の少なくとも2倍以上の長さを有
し、温度により抵抗の変化する裏面導電性塗膜39が設
けられている。そして、抵抗検出手段としてのCPU1
5が裏面導電性塗膜39の抵抗値を検出する一方、温度
制御手段としてのCPU15が抵抗検出手段としてのC
PU15の出力に基づいて表面導電性塗膜36の温度制
御を行う。このため、従来の熱伝対のようなセンサと異
なり、取り付け面が幅広く形成されているので、センサ
の取付部での接触不良等の誤動作の発生が防止できる。
【0042】また、裏面導電性塗膜39は、表面導電性
塗膜36の長手方向の両端部間の少なくとも2倍以上の
長さを有している。このため、表面導電性塗膜36の温
度検知をより精度よく行うことが可能となる。
【0043】さらに、センサ用電源制御回路27が裏面
導電性塗膜39を加熱するので、初期加熱の際に、加熱
部材21の表面に形成された表面導電性塗膜36の加熱
と共に、裏面導電性塗膜39も例えば数秒間加熱され
る。このため、加熱初期における表面導電性塗膜36の
急激な温度上昇においても、この表面導電性塗膜36の
急激な温度上昇に追従すべく裏面導電性塗膜39もセン
サ用電源制御回路27にて加熱されるので、加熱初期に
おける表面導電性塗膜36とセンサ検知温度との温度差
の発生を防止することができる。
【0044】また、裏面導電性塗膜39に接続される少
なくとも一方の摺動電極17が、裏面導電性塗膜39を
移動可能に設けられているので、裏面導電性塗膜39の
電極間距離を変化させることができる。この結果、裏面
導電性塗膜39の初期温度抵抗を変化させることが可能
となり、これにより、制御温度の設定値を可変すること
ができるので、加熱初期における表面導電性塗膜36と
センサ検知温度との温度差の発生を防止することができ
る。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明の電子写真装置の定
着装置は、以上のように、発熱体の裏面には、上記面状
加熱部材の長手方向の両端部間の少なくとも2倍以上の
長さを有し、温度により抵抗の変化する導電性部材が設
けられる一方、この導電性部材の抵抗値を検出する抵抗
検出手段と、この抵抗検出手段の出力に基づいて面状加
熱部材の温度制御を行う温度制御手段とが設けられてい
と共に、上記の導電性部材は上記面状加熱部材と同質
材料にてなっている構成である。
【0046】これにより、従来の熱伝対のようなセンサ
と異なり、取り付け面が幅広く形成されているので、セ
ンサの取付部での接触不良等の誤動作の発生が防止でき
る。
【0047】また、導電性部材は、面状加熱部材の長手
方向の両端部間の少なくとも2倍以上の長さを有してい
るので、面状加熱部材の温度検知をより精度よく行うこ
とが可能となる。
【0048】請求項2記載の発明の電子写真装置の定着
装置は、以上のように、発熱体の裏面には、上記面状加
熱部材の長手方向の両端部間の少なくとも2倍以上の長
さを有し、温度により抵抗の変化する導電性部材が設け
られる一方、この導電性部材の抵抗値を検出する抵抗検
出手段と、この抵抗検出手段の出力に基づいて面状加熱
部材の温度制御を行う温度制御手段とが設けられてお
り、さらに、上記トナー像を加熱溶融する面状加熱部材
とは別途に、導電性部材には、導電性部材自体を加熱す
る加熱手段が設けられている構成である。
【0049】これにより、加熱初期における面状発熱体
の急激な温度上昇においても、この面状発熱体の急激な
温度上昇に追従すべく導電性部材も加熱手段にて加熱さ
れるので、加熱初期における面状発熱体とセンサ検知温
度との温度差の発生を防止することができる。
【0050】請求項3記載の発明の電子写真装置の定着
装置は、以上のように、発熱体の裏面には、上記面状加
熱部材の長手方向の両端部間の少なくとも2倍以上の長
さを有し、温度により抵抗の変化する導電性部材が設け
られる一方、この導電性部材の抵抗値を検出する抵抗検
出手段と、この抵抗検出手段の出力に基づいて面状加熱
部材の温度制御を行う温度制御手段とが設けられてお
り、さらに、導電性部材に接続される少なくとも一方の
電極が、導電性部材を移動可能に設けられている構成で
ある。
【0051】これにより、導電性部材の初期温度抵抗を
変化させることが可能となり、制御温度の設定値を可変
することができるので、加熱初期における面状発熱体と
センサ検知温度との温度差の発生を防止することができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるプリンタの定着装置
における加熱装置を示す構成図である。
【図2】上記プリンタにおける各種の構成部材を示す概
略の全体構成図である。
【図3】上記定着装置を拡大して示す要部拡大構成図で
ある。
【図4】上記定着装置に備えられた加熱部材を示す斜視
図である。
【図5】上記定着装置に備えられた加熱部材の裏面に設
けられた裏面導電性塗膜を示す平面図である。
【図6】図5の縦断面を示すものであって(a)はX−
X線縦断面図、(b)はY−Y線縦断面図である。
【図7】上記定着装置に備えられた加熱部材の比較例を
示すものであって、裏面導電性塗膜が表面導電性塗膜の
1.5倍長さを有する加熱部材を示す説明図である。
【図8】上記定着装置におけるセンサ用制御回路を示す
回路図である。
【図9】上記定着装置における温度制御の動作を示すフ
ローチャートである。
【図10】従来例のプリンタの定着装置を示す概略構成
図である。
【図11】上記定着装置における加熱部材の表面と裏面
との温度差を示すグラフである。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(感光体) 2 帯電器 5 転写器 9 定着装置 13 転写紙 15 CPU(抵抗検出手段、温度制御手段) 16 固定電極 17 摺動電極(電極) 18 電源 19 断熱材 20 加熱装置 21 加熱部材(発熱体) 22 耐熱ベルト(定着ベルト) 25 加圧ローラ 27 センサ用電源制御回路(加熱手段) 29 固定電極 36 表面導電性塗膜(面状加熱部材) 38 電気絶縁性板 39 裏面導電性塗膜(導電性部材) 39a 固定電極面 39b 摺動電極面 40 裏面保護層 41 ヒータ用電源制御回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体に現像されたトナー像を転写紙に転
    写して画像形成する電子写真装置に備えられ、上記トナ
    ー像の転写された転写紙を定着ベルトと加圧ローラとの
    間に挟持し、定着ベルトの該挟持位置における裏面に設
    けられた発熱体の表面に形成された面状加熱部材により
    トナー像を加熱溶融して転写紙に定着させる電子写真装
    置の定着装置において、 上記発熱体の裏面には、上記面状加熱部材の長手方向の
    両端部間の少なくとも2倍以上の長さを有し、温度によ
    り抵抗の変化する導電性部材が設けられる一方、この導
    電性部材の抵抗値を検出する抵抗検出手段と、この抵抗
    検出手段の出力に基づいて面状加熱部材の温度制御を行
    う温度制御手段とが設けられていると共に、上記の導電
    性部材は上記面状加熱部材と同質材料にてなっている
    とを特徴とする電子写真装置の定着装置。
  2. 【請求項2】感光体に現像されたトナー像を転写紙に転
    写して画像形成する電子写真装置に備えられ、上記トナ
    ー像の転写された転写紙を定着ベルトと加圧ローラとの
    間に挟持し、定着ベルトの該挟持位置における裏面に設
    けられた発熱体の表面に形成された面状加熱部材により
    トナー像を加熱溶融して転写紙に定着させる電子写真装
    置の定着装置において、 上記発熱体の裏面には、上記面状加熱部材の長手方向の
    両端部間の少なくとも2倍以上の長さを有し、温度によ
    り抵抗の変化する導電性部材が設けられる一方、この導
    電性部材の抵抗値を検出する抵抗検出手段と、この抵抗
    検出手段の出力に基づいて面状加熱部材の温度制御を行
    う温度制御手段とが設けられており、 さらに、上記トナー像を加熱溶融する面状加熱部材とは
    別途に、導電性部材には、導電性部材自体を加熱する加
    熱手段が設けられていることを特徴とする電子写真装置
    の定着装置。
  3. 【請求項3】感光体に現像されたトナー像を転写紙に転
    写して画像形成する電子写真装置に備えられ、上記トナ
    ー像の転写された転写紙を定着ベルトと加圧ローラとの
    間に挟持し、定着ベルトの該挟持位置における裏面に設
    けられた発熱体の表面に形成された面状加熱部材により
    トナー像を加熱溶融して転写紙に定着させる電子写真装
    置の定着装置において、 上記発熱体の裏面には、上記面状加熱部材の長手方向の
    両端部間の少なくとも2倍以上の長さを有し、温度によ
    り抵抗の変化する導電性部材が設けられる一方、この導
    電性部材の抵抗値を検出する抵抗検出手段と、この抵抗
    検出手段の出力に基づいて面状加熱部材の温度制御を行
    う温度制御手段とが設けられており、 さらに、導電性部材に接続される少なくとも一方の電極
    が、導電性部材を移動可能に設けられていることを特徴
    とする電子写真装置の定着装置。
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