JP2795495B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JP2795495B2 JP2795495B2 JP1309392A JP30939289A JP2795495B2 JP 2795495 B2 JP2795495 B2 JP 2795495B2 JP 1309392 A JP1309392 A JP 1309392A JP 30939289 A JP30939289 A JP 30939289A JP 2795495 B2 JP2795495 B2 JP 2795495B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、インクを記録ヘッドから吐出して、印字用
紙に像を形成することにより印字を行なうインクジェッ
ト記録装置に関する。
紙に像を形成することにより印字を行なうインクジェッ
ト記録装置に関する。
第9図(a)は従来のインクジェット記録装置が備え
ている記録ヘッドの側面図、第9図(b)のC−C線断
面図である。
ている記録ヘッドの側面図、第9図(b)のC−C線断
面図である。
記録ヘッド92はノズル系921とインクタンク922とを備
えており、該ノズル系921の吐出面923には矢印D方向に
インクを吐出する図示しないノズルが一定間隔で1列に
設けられ、前記ノズル系921の内部には、図示しない電
子回路および熱エネルギー発生素子(発熱体)等が収納
されている。前記インクタンク922の内部には、インク
を含浸させて溜めておくための図示しない吸収体が収め
られている。これらノズル系921とインクタンク922は図
示しないチューブで連通されており、印字を行なう際、
インクタンク922からノズル系921へインクが供給され
る。
えており、該ノズル系921の吐出面923には矢印D方向に
インクを吐出する図示しないノズルが一定間隔で1列に
設けられ、前記ノズル系921の内部には、図示しない電
子回路および熱エネルギー発生素子(発熱体)等が収納
されている。前記インクタンク922の内部には、インク
を含浸させて溜めておくための図示しない吸収体が収め
られている。これらノズル系921とインクタンク922は図
示しないチューブで連通されており、印字を行なう際、
インクタンク922からノズル系921へインクが供給され
る。
このような記録ヘッドを備えたインクジェット記録装
置において、インクタンク922内に2本の図示しない針
状の電極を埋め込み、インクの導電性を利用して両電極
間の抵抗値を測定することによりインクタンク922内の
インクの有無を検出するものがあった。
置において、インクタンク922内に2本の図示しない針
状の電極を埋め込み、インクの導電性を利用して両電極
間の抵抗値を測定することによりインクタンク922内の
インクの有無を検出するものがあった。
上述した従来のインクジェット記録装置におけるイン
クの検出手段は、電極が腐食しやすく、検出抵抗値の変
化量が大きくとれないため、高信頼性の検出手段にはな
りにくいものであった。
クの検出手段は、電極が腐食しやすく、検出抵抗値の変
化量が大きくとれないため、高信頼性の検出手段にはな
りにくいものであった。
本発明の目的は、高信頼性のインクの検出手段を備え
たインクジェット記録装置を提供することである。
たインクジェット記録装置を提供することである。
本発明のインクジェット記録装置は、ノズルが配列さ
れたノズル系からインクを吐出して記録を行うインクジ
ェット記録装置において、前記ノズル系へ供給するイン
クを溜めておくインクタンクと、前記インクタンクの内
部に設けられ、電流の印加によって発熱を生じる抵抗体
と、前記抵抗体の温度を検出する温度検出手段と、前記
抵抗体に対して電流を所定時間印加し、前記電流の印加
前から前記電流の印加後までの一定時間、または前記電
流印加後の一定時間における前記温度検出手段による検
出温度の変化量に基づいて、前記インクタンク内のイン
クが有る状態か無い状態かを判別する判別手段とを有す
ることを特徴とするものである。
れたノズル系からインクを吐出して記録を行うインクジ
ェット記録装置において、前記ノズル系へ供給するイン
クを溜めておくインクタンクと、前記インクタンクの内
部に設けられ、電流の印加によって発熱を生じる抵抗体
と、前記抵抗体の温度を検出する温度検出手段と、前記
抵抗体に対して電流を所定時間印加し、前記電流の印加
前から前記電流の印加後までの一定時間、または前記電
流印加後の一定時間における前記温度検出手段による検
出温度の変化量に基づいて、前記インクタンク内のイン
クが有る状態か無い状態かを判別する判別手段とを有す
ることを特徴とするものである。
そして、前記抵抗体は温度に応じて抵抗値が変化する
ものであって、前記温度検出手段は前記抵抗体の抵抗値
に基づいて前記抵抗体近傍の温度を検出することを特徴
としている。
ものであって、前記温度検出手段は前記抵抗体の抵抗値
に基づいて前記抵抗体近傍の温度を検出することを特徴
としている。
また、前記ノズル系は、インクに熱エネルギーを印加
する熱エネルギー発生素子を備え、熱エネルギーにより
インク中に気泡を生成し、該気泡の生成圧力によりイン
クを吐出することを特徴としている。
する熱エネルギー発生素子を備え、熱エネルギーにより
インク中に気泡を生成し、該気泡の生成圧力によりイン
クを吐出することを特徴としている。
インクタンク内部に設けた抵抗体に所定時間電流を流
した場合、ジュール熱が発生して抵抗体の温度が上昇す
る。また、電流を流した後、電流を遮断してから抵抗体
の温度は下降する。インクタンク内のインクが有る状態
と無い状態では熱容量が異なるため、上記温度に上昇ま
たは下降の度合(勾配)は異なるものとなるので、所定
時間における温度変化に基づいてインクの有無が検出で
きる。従って、従来の技術が有しているような電極は不
要となる。また、所定時間における温度変化を検出する
ため、環境温度によりインクの温度が変化していたとし
ても、精度良くインクの有無を検出することができる。
した場合、ジュール熱が発生して抵抗体の温度が上昇す
る。また、電流を流した後、電流を遮断してから抵抗体
の温度は下降する。インクタンク内のインクが有る状態
と無い状態では熱容量が異なるため、上記温度に上昇ま
たは下降の度合(勾配)は異なるものとなるので、所定
時間における温度変化に基づいてインクの有無が検出で
きる。従って、従来の技術が有しているような電極は不
要となる。また、所定時間における温度変化を検出する
ため、環境温度によりインクの温度が変化していたとし
ても、精度良くインクの有無を検出することができる。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
る。
第1図は本発明のインクジェット記録装置の一実施例
を示す斜視図、第2図(a)は第1図に示す実施例が備
えている記録ヘッドの側面図、第2図(b)は第2図
(a)のA−A線断面図である。
を示す斜視図、第2図(a)は第1図に示す実施例が備
えている記録ヘッドの側面図、第2図(b)は第2図
(a)のA−A線断面図である。
キャリア1上には記録ヘッド2が搭載されており、該
記録ヘッド2をプラテン3に沿って等速度で移動させ
て、その速度に応じたタイミングにてインクを吐出させ
て印字用紙4に像を形成することにより印字を行なうよ
うになっている。
記録ヘッド2をプラテン3に沿って等速度で移動させ
て、その速度に応じたタイミングにてインクを吐出させ
て印字用紙4に像を形成することにより印字を行なうよ
うになっている。
前記記録ヘッド2は、第2図(a),(b)に示すよ
うに、ノズル系21とインクタンク22とを備えており、該
ノズル系21の吐出面23には、矢印B方向にインクを吐出
する図示しないノズルが一定間隔で1列に設けられてい
る。前記ノズル系21は、図示しない電子回路等を備えて
いるとともに、インクを吐出するために利用される熱エ
ネルギーを発生する吐出エネルギー発生体として図示し
ない熱エネルギー発生素子を備えており、前記熱エネル
ギーによって生成する気泡により生ずる急激な圧力変化
を利用することでインクを吐出する。
うに、ノズル系21とインクタンク22とを備えており、該
ノズル系21の吐出面23には、矢印B方向にインクを吐出
する図示しないノズルが一定間隔で1列に設けられてい
る。前記ノズル系21は、図示しない電子回路等を備えて
いるとともに、インクを吐出するために利用される熱エ
ネルギーを発生する吐出エネルギー発生体として図示し
ない熱エネルギー発生素子を備えており、前記熱エネル
ギーによって生成する気泡により生ずる急激な圧力変化
を利用することでインクを吐出する。
前記インクタンク22の内部には、インクを含浸させて
溜めておくための図示しない吸収体と、後述する抵抗体
6が収められている。これらノズル系21とインクタンク
22は図示しないチューブで連通されており、印字を行な
う際、インクタンク22からノズル系21へインクが供給さ
れる。前記インクタンク22内のインクの吸収体の中に
は、銅線の巻線で構成されている抵抗体6が埋め込まれ
ていて、外部端子としてリード線7が記録ヘッド2の外
へ突出している。このリード線7は、インクタンク22の
側面を貫通しているので、インクもれのないようにシー
ルされており、またインクタンク22内ではインクによる
腐食を起こさないように絶縁被膜によってカバーされて
いる。抵抗体6も同様に絶縁被膜によってカバーされて
いる。
溜めておくための図示しない吸収体と、後述する抵抗体
6が収められている。これらノズル系21とインクタンク
22は図示しないチューブで連通されており、印字を行な
う際、インクタンク22からノズル系21へインクが供給さ
れる。前記インクタンク22内のインクの吸収体の中に
は、銅線の巻線で構成されている抵抗体6が埋め込まれ
ていて、外部端子としてリード線7が記録ヘッド2の外
へ突出している。このリード線7は、インクタンク22の
側面を貫通しているので、インクもれのないようにシー
ルされており、またインクタンク22内ではインクによる
腐食を起こさないように絶縁被膜によってカバーされて
いる。抵抗体6も同様に絶縁被膜によってカバーされて
いる。
前記抵抗体6を含む本実施例の測定系の回路を第3図
に示す。抵抗体6はリード線7、および機械的スイッチ
またはトランジスタ等からなるスイッチ10を介して、電
源8または抵抗計9に切換え可能に接続されている。ス
イッチ10が電源8側に接続されているときは、抵抗体6
に電源iが流れることになり、ジュール熱の発生によ
り、抵抗体6およびインクを含む周囲の温度が上昇して
いく。一方、スイッチ10が抵抗計9側に接続されている
ときは、電源iは遮断され、抵抗体6の抵抗値を抵抗計
9にて測定するようになっている。
に示す。抵抗体6はリード線7、および機械的スイッチ
またはトランジスタ等からなるスイッチ10を介して、電
源8または抵抗計9に切換え可能に接続されている。ス
イッチ10が電源8側に接続されているときは、抵抗体6
に電源iが流れることになり、ジュール熱の発生によ
り、抵抗体6およびインクを含む周囲の温度が上昇して
いく。一方、スイッチ10が抵抗計9側に接続されている
ときは、電源iは遮断され、抵抗体6の抵抗値を抵抗計
9にて測定するようになっている。
抵抗体6の抵抗値と温度との間には、周知の式(1) なる関係式が成立する(温度θ1のとき抵抗値R1、温度
θ2のとき抵抗値R2)。式(1)より、抵抗体6の抵抗
値を測定すれば、該抵抗体6の温度が測定できる。
θ2のとき抵抗値R2)。式(1)より、抵抗体6の抵抗
値を測定すれば、該抵抗体6の温度が測定できる。
次に、第3図に示す測定系を含む本実施例の制御系に
ついて第4図を参照して説明する。
ついて第4図を参照して説明する。
第4図において、前記測定系は抵抗計9のみを示す。
中央演算処理回路44(以下CPU44という)には、印字の
ドットメッセージまたはパターンイメージを格納したキ
ャラクタジェネレータROM41、全体の動作のプログラム
を格納したプログラムROM42および作業用のRAM43が接続
されている。ポート45に対しては、図示しないキーボー
ドまたは外部回路等の入力手段により印字情報46が入力
され、この印字情報46はポート45を介してCPU44へ入力
される。CPU44へ入力された印字情報46に合致したドッ
トイメージまたはパターンイメージがキャラクタジェネ
レータROM41から読み出され、プログラムROM42にあらか
じめ収納されているマイクロインストラクションに従っ
て出力されるCPU44からの指令により、ドライバー47を
介して記録ヘッド2、キャリア駆動モータ48および他の
駆動源49を駆動する。また、CPU44は、ポート45を介し
て抵抗計9および図示しないセンサー類からの情報を入
力し、入力した情報に応じて種々の制御をする。
中央演算処理回路44(以下CPU44という)には、印字の
ドットメッセージまたはパターンイメージを格納したキ
ャラクタジェネレータROM41、全体の動作のプログラム
を格納したプログラムROM42および作業用のRAM43が接続
されている。ポート45に対しては、図示しないキーボー
ドまたは外部回路等の入力手段により印字情報46が入力
され、この印字情報46はポート45を介してCPU44へ入力
される。CPU44へ入力された印字情報46に合致したドッ
トイメージまたはパターンイメージがキャラクタジェネ
レータROM41から読み出され、プログラムROM42にあらか
じめ収納されているマイクロインストラクションに従っ
て出力されるCPU44からの指令により、ドライバー47を
介して記録ヘッド2、キャリア駆動モータ48および他の
駆動源49を駆動する。また、CPU44は、ポート45を介し
て抵抗計9および図示しないセンサー類からの情報を入
力し、入力した情報に応じて種々の制御をする。
次に、第1図ないし第4図に示す実施例の動作につい
て第5図を参照して説明する。
て第5図を参照して説明する。
まずスイッチ10が抵抗計9側に充分長い時間接続さ
れ、抵抗体6が充分冷却された状態における抵抗体6の
初期の抵抗値R0を測定した(ステップ51)後、スイッチ
10を電源8側に切換え、抵抗体6に一定時間電流iを流
す(ステップ52)。その後、スイッチ10を再び抵抗計9
側に切換え、電流iを遮断した直後に、その時点の抵抗
値R′を測定し(ステップ53)、2つの抵抗値R0,R′の
差(R′−R0)をあらかじめ設定したしきい値αと比較
する(ステップ54)。この差(R′−R0)が、しきい値
αより小さい場合はインク有りと判断し(ステップ5
5)、しきい値α以上の場合はインク無しと判断する
(ステップ56)。ステップ56にてインク無しと判断した
場合は、インク無しの表示やアラームを発するか、また
は印字動作を停止する等の制御を実行する。以上の動作
は、初期の抵抗値R0を記録ヘッド2の周囲温度にほぼ等
しくさせる必要があるため、抵抗体6が充分冷却される
時間の間隔をおいて実行される。
れ、抵抗体6が充分冷却された状態における抵抗体6の
初期の抵抗値R0を測定した(ステップ51)後、スイッチ
10を電源8側に切換え、抵抗体6に一定時間電流iを流
す(ステップ52)。その後、スイッチ10を再び抵抗計9
側に切換え、電流iを遮断した直後に、その時点の抵抗
値R′を測定し(ステップ53)、2つの抵抗値R0,R′の
差(R′−R0)をあらかじめ設定したしきい値αと比較
する(ステップ54)。この差(R′−R0)が、しきい値
αより小さい場合はインク有りと判断し(ステップ5
5)、しきい値α以上の場合はインク無しと判断する
(ステップ56)。ステップ56にてインク無しと判断した
場合は、インク無しの表示やアラームを発するか、また
は印字動作を停止する等の制御を実行する。以上の動作
は、初期の抵抗値R0を記録ヘッド2の周囲温度にほぼ等
しくさせる必要があるため、抵抗体6が充分冷却される
時間の間隔をおいて実行される。
第6図は、第5図に示す動作をするために抵抗体6に
時刻t0から電流iを流したときの温度上昇による抵抗体
6の抵抗値の変化を示す線図である。
時刻t0から電流iを流したときの温度上昇による抵抗体
6の抵抗値の変化を示す線図である。
インク有りの曲線は、抵抗体6の回りにインクが存在
している状態での抵抗値の変化を表わしており、抵抗体
6のジュール熱がインクに奪われるため、熱容量が大き
く、温度上昇はゆるやかである。一方、インク無しの曲
線は、抵抗体6の回りにインクが存在していない状態で
の抵抗値の変化を表わしており、抵抗体6のジュール熱
があまり奪われないため、熱容量が小さく、温度上昇が
急激である。時刻t1における両者の抵抗値はそれぞれR1
(インク有り),R2(インク無し)となり、第5図を参
照して説明した抵抗値の差(R′−R0)が(R1−R0)に
近ければインク有り、(R2−R0)に近ければインク無し
と判別する。したがって、前記しきい値αは、(R1−R
0)よりもかなり大きく、(R2−R0)よりもわずかに小
さい(ほぼ等しい)値に設定する。
している状態での抵抗値の変化を表わしており、抵抗体
6のジュール熱がインクに奪われるため、熱容量が大き
く、温度上昇はゆるやかである。一方、インク無しの曲
線は、抵抗体6の回りにインクが存在していない状態で
の抵抗値の変化を表わしており、抵抗体6のジュール熱
があまり奪われないため、熱容量が小さく、温度上昇が
急激である。時刻t1における両者の抵抗値はそれぞれR1
(インク有り),R2(インク無し)となり、第5図を参
照して説明した抵抗値の差(R′−R0)が(R1−R0)に
近ければインク有り、(R2−R0)に近ければインク無し
と判別する。したがって、前記しきい値αは、(R1−R
0)よりもかなり大きく、(R2−R0)よりもわずかに小
さい(ほぼ等しい)値に設定する。
第6図を参照して説明したように、抵抗体6の温度上
昇による抵抗値の変化を測定することにより、インクの
有無を判別できるが、同様の構成で抵抗体6の温度下降
による抵抗値の変化を測定することにより、インクの有
無を判別することも可能である。
昇による抵抗値の変化を測定することにより、インクの
有無を判別できるが、同様の構成で抵抗体6の温度下降
による抵抗値の変化を測定することにより、インクの有
無を判別することも可能である。
第7図は抵抗体6に電流iを流した後、電流iを遮断
したときの抵抗体6の抵抗値の変化を示す線図である。
したときの抵抗体6の抵抗値の変化を示す線図である。
時刻t0からt1まで抵抗体6に電流iを流した後、一定
時間後の時刻t2、さらにその一定時間後の時刻t3におけ
る抵抗値R3,R4の差(R3−R4)の値を得て、この値とあ
らかじめ設定しておいた基準値との比較により、第6図
の例と同様にしてインクの有無を判別する。
時間後の時刻t2、さらにその一定時間後の時刻t3におけ
る抵抗値R3,R4の差(R3−R4)の値を得て、この値とあ
らかじめ設定しておいた基準値との比較により、第6図
の例と同様にしてインクの有無を判別する。
第6図,第7図を参照して説明した例では、抵抗値の
差をとってその差の大きさによりインクの有無を判別し
たが、抵抗値の比をとってインクの有無を判別すること
も可能である。すなわち第5図における抵抗値の差
(R′−R0)はR′/R0とすること、第7図における抵
抗値の差(R3−R4)はR3/R4とすることが可能である。
差をとってその差の大きさによりインクの有無を判別し
たが、抵抗値の比をとってインクの有無を判別すること
も可能である。すなわち第5図における抵抗値の差
(R′−R0)はR′/R0とすること、第7図における抵
抗値の差(R3−R4)はR3/R4とすることが可能である。
本実施例では抵抗体6として銅線を用いているが、他
の材質でも温度および抵抗値に相関のあるものならもち
ろん適用可能である。
の材質でも温度および抵抗値に相関のあるものならもち
ろん適用可能である。
また、本実施例は、抵抗値の変化を測定することによ
り、抵抗体6の温度変化を測定するように構成されてい
るが、第8図に示すように、抵抗体6の近傍にサーミス
タ等からなる温度測定素子81を配置し、発熱系と測定系
を独立に構成することも可能である。この場合、第3図
に示す電源8と抵抗計9を切換えるスイッチ10に代え
て、電源8のオンオフを行なうスイッチを設ければよ
い。
り、抵抗体6の温度変化を測定するように構成されてい
るが、第8図に示すように、抵抗体6の近傍にサーミス
タ等からなる温度測定素子81を配置し、発熱系と測定系
を独立に構成することも可能である。この場合、第3図
に示す電源8と抵抗計9を切換えるスイッチ10に代え
て、電源8のオンオフを行なうスイッチを設ければよ
い。
〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明は、インクタンク内部に
設けた抵抗体の一定時間における温度変化に基づいてイ
ンクが有る状態か無い状態かを判別することにより、従
来の技術が有しているような電極は不要となり、電極の
腐食の問題もなく、信頼性が高く、簡便なインクの有無
を判別する手段を具備したインクジェット記録装置を実
現することができる。
設けた抵抗体の一定時間における温度変化に基づいてイ
ンクが有る状態か無い状態かを判別することにより、従
来の技術が有しているような電極は不要となり、電極の
腐食の問題もなく、信頼性が高く、簡便なインクの有無
を判別する手段を具備したインクジェット記録装置を実
現することができる。
第1図は本発明のインクジェット記録装置の一実施例を
示す斜視図、第2図(a)は第1図に示す実施例が備え
ている記録ヘッドの側面図、第2図(b)は第2図
(a)A−A線断面図、第3図は第1図および第2図
(a),(b)に示す実施例の測定系の回路図、第4図
は第1図ないし第3図に示す実施例の制御系を示すブロ
ック図、第5図は第1図ないし第4図に示す実施例の動
作を示すフローチャート、第6図,第7図は抵抗体6の
抵抗値の変化を示す線図、第8図は他の実施例の要部を
示す説明図、第9図(a)は従来のインクジェット記録
装置が備えている記録ヘッドの側面図、第9図(b)は
第9図(a)のC−C線断面図である。 1……キャリア、2……記録ヘッド、 21……ノズル系、22……インクタンク、 23……吐出面、3……プラテン、 4……印字用紙、6……抵抗体、 7……リード線、8……電源、 9……抵抗計、10……スイッチ、 41……キャラクタジェネレータROM、 41……プログラムROM、43……RAM、 44……CPU、45……ポート、 46……印字情報、47……ドライバー、 48……キャリア駆動モータ、 49……他の駆動源、51〜56……ステップ、 81……温度測定素子。
示す斜視図、第2図(a)は第1図に示す実施例が備え
ている記録ヘッドの側面図、第2図(b)は第2図
(a)A−A線断面図、第3図は第1図および第2図
(a),(b)に示す実施例の測定系の回路図、第4図
は第1図ないし第3図に示す実施例の制御系を示すブロ
ック図、第5図は第1図ないし第4図に示す実施例の動
作を示すフローチャート、第6図,第7図は抵抗体6の
抵抗値の変化を示す線図、第8図は他の実施例の要部を
示す説明図、第9図(a)は従来のインクジェット記録
装置が備えている記録ヘッドの側面図、第9図(b)は
第9図(a)のC−C線断面図である。 1……キャリア、2……記録ヘッド、 21……ノズル系、22……インクタンク、 23……吐出面、3……プラテン、 4……印字用紙、6……抵抗体、 7……リード線、8……電源、 9……抵抗計、10……スイッチ、 41……キャラクタジェネレータROM、 41……プログラムROM、43……RAM、 44……CPU、45……ポート、 46……印字情報、47……ドライバー、 48……キャリア駆動モータ、 49……他の駆動源、51〜56……ステップ、 81……温度測定素子。
Claims (3)
- 【請求項1】ノズルが配列されたノズル系からインクを
吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、 前記ノズル系へ供給するインクを溜めておくインクタン
クと、 前記インクタンクの内部に設けられ、電流の印加によっ
て発熱を生じる抵抗体と、 前記抵抗体の温度を検出する温度検出手段と、 前記抵抗体に対して電流を所定時間印加し、前記電流の
印加前から前記電流の印加後までの一定時間、または前
記電流印加後の一定時間における前記温度検出手段によ
る検出温度の変化量に基づいて、前記インクタンク内の
インクが有る状態か無い状態かを判別する判別手段と を有することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項2】前記抵抗体は温度に応じて抵抗値が変化す
るものであって、前記温度検出手段は前記抵抗体の抵抗
値に基づいて前記抵抗体近傍の温度を検出することを特
徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項3】前記ノズル系は、インクに熱エネルギーを
印加する熱エネルギー発生素子を備え、熱エネルギーに
よりインク中に気泡を生成し、該気泡の生成圧力により
インクを吐出することを特徴とする請求項1または2に
記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1309392A JP2795495B2 (ja) | 1989-11-30 | 1989-11-30 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1309392A JP2795495B2 (ja) | 1989-11-30 | 1989-11-30 | インクジェット記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03169641A JPH03169641A (ja) | 1991-07-23 |
JP2795495B2 true JP2795495B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=17992461
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1309392A Expired - Fee Related JP2795495B2 (ja) | 1989-11-30 | 1989-11-30 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2795495B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020128045A (ja) * | 2019-02-08 | 2020-08-27 | コニカミノルタ株式会社 | 加熱装置、インクジェット記録装置及び加熱制御方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0392357A (ja) * | 1989-09-05 | 1991-04-17 | Seiko Epson Corp | インク量検知装置 |
-
1989
- 1989-11-30 JP JP1309392A patent/JP2795495B2/ja not_active Expired - Fee Related
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