JP2887258B2 - サーマルインクジェットヘッド - Google Patents
サーマルインクジェットヘッドInfo
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- JP2887258B2 JP2887258B2 JP3747790A JP3747790A JP2887258B2 JP 2887258 B2 JP2887258 B2 JP 2887258B2 JP 3747790 A JP3747790 A JP 3747790A JP 3747790 A JP3747790 A JP 3747790A JP 2887258 B2 JP2887258 B2 JP 2887258B2
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- Japan
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- ink
- temperature
- head
- heater
- thermal inkjet
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、プリンタ等の記録装置に用いられるサーマ
ルインクジェットヘッドに関するものである。
ルインクジェットヘッドに関するものである。
(従来の技術) サーマルインクヘッドジェットにおいては、インクの
温度によってインクの粘度等の物性が変化するから、そ
れに伴ないインクドロップの体積が変動する。したがっ
て、従来のサーマルインクジェットヘッドでは、インク
温度によるインクドロップ体積の変動を避けるために、
ヘッドの裏面や、ヘッドの近傍に、温度センサーとヒー
ターを設け、インク温度を室温より高めの一定温度に制
御している。
温度によってインクの粘度等の物性が変化するから、そ
れに伴ないインクドロップの体積が変動する。したがっ
て、従来のサーマルインクジェットヘッドでは、インク
温度によるインクドロップ体積の変動を避けるために、
ヘッドの裏面や、ヘッドの近傍に、温度センサーとヒー
ターを設け、インク温度を室温より高めの一定温度に制
御している。
特開昭63−158262号公報に記載されたインク残量検知
装置は、インク供給経路の途中に1対の電極や、発光部
と受光部とよりなる光センサー等を設けて気体の介在を
検出するものであるが、印字中におけるノズル部でのイ
ンク供給の有無や気泡の混入、目詰まり等の検出を行な
うことは、困難であった。
装置は、インク供給経路の途中に1対の電極や、発光部
と受光部とよりなる光センサー等を設けて気体の介在を
検出するものであるが、印字中におけるノズル部でのイ
ンク供給の有無や気泡の混入、目詰まり等の検出を行な
うことは、困難であった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、簡
単な構成で、インク目詰まり等のインク供給状態の検知
を行なうことができ、低コストで信頼性の高いサーマル
インクジェットヘッドを提供することを目的とするもの
である。
単な構成で、インク目詰まり等のインク供給状態の検知
を行なうことができ、低コストで信頼性の高いサーマル
インクジェットヘッドを提供することを目的とするもの
である。
(課題を解決するための手段) 本発明は、インクを吐出する吐出口と、該吐出口に連
通した複数のインク流路と、該インク流路内部にそれぞ
れ設けられた発熱素子を有するサーマルインクジェット
ヘッドにおいて、それぞれの発熱素子に対応させた複数
の温度センサーを設け、該温度センサーの検出出力に基
づいて、インク供給状態の検出を行なうことを特徴とす
るものである。
通した複数のインク流路と、該インク流路内部にそれぞ
れ設けられた発熱素子を有するサーマルインクジェット
ヘッドにおいて、それぞれの発熱素子に対応させた複数
の温度センサーを設け、該温度センサーの検出出力に基
づいて、インク供給状態の検出を行なうことを特徴とす
るものである。
インク供給状態としては、インク目詰まり、インク供
給の有無、および気泡検知などが含まれる。
給の有無、および気泡検知などが含まれる。
温度センサーをヘッド内に作製することができ、ま
た、発熱素子自体を温度センサーとして用いることもで
きる。
た、発熱素子自体を温度センサーとして用いることもで
きる。
温度センサーの検出出力により、ヘッドおよびインク
の温度制御をも行なうようにすることができる。
の温度制御をも行なうようにすることができる。
(作用) サーマルインクジェットヘッドは、その駆動時に、発
熱素子に印字信号が印加される。通常の状態において
は、印字信号による発熱は、バブルの発生に費やされる
から、ヘッド部の温度は、駆動時においてもさほど上昇
することはない。
熱素子に印字信号が印加される。通常の状態において
は、印字信号による発熱は、バブルの発生に費やされる
から、ヘッド部の温度は、駆動時においてもさほど上昇
することはない。
しかしながら、インク目詰まりが生じたり、インクに
気泡が混入したり、あるいは、インク切れとなってイン
クが供給されない場合は、インクの吐出が行なわれず、
ヘッド部の温度は急上昇する。
気泡が混入したり、あるいは、インク切れとなってイン
クが供給されない場合は、インクの吐出が行なわれず、
ヘッド部の温度は急上昇する。
したがって、複数の発熱素子のそれぞれに対応させた
複数の温度センサーを設け、該温度センサーの検出出力
を監視することにより、インクの供給状態の検出を行な
うことができるものである。
複数の温度センサーを設け、該温度センサーの検出出力
を監視することにより、インクの供給状態の検出を行な
うことができるものである。
(実施例) 第1図は、サーマルインクジェットヘッドに1つの温
度センサーを設けた一例の概略を説明するために要部ご
とに分解して示した斜視図である。図中、1はヘッド、
2はヒートシンク、3は温度センサー、4はインク加熱
用ヒーター、5はインク供給口、6は制御装置、7はフ
レキシブルケーブルである。
度センサーを設けた一例の概略を説明するために要部ご
とに分解して示した斜視図である。図中、1はヘッド、
2はヒートシンク、3は温度センサー、4はインク加熱
用ヒーター、5はインク供給口、6は制御装置、7はフ
レキシブルケーブルである。
温度センサ3とインク加熱用ヒーター4は、ヘッド1
の裏面とヒートシンク2との間に設けられるが、温度セ
ンサー3は、ヒートシンク2に設けられた凹部8に設置
されている。温度センサー3からの検出出力により制御
装置6がヒーター4への通電を制御してインク温度をほ
ぼ一定に保つ。この実施例では、制御装置6は、オンオ
フ制御を行なうもので、一定温度(例えば、40〜50℃)
以下になった場合、ヒーター4に通電を行なうようにし
て、インク温度をほぼ一定に保ち、インクの安定した吐
出を達成させている。
の裏面とヒートシンク2との間に設けられるが、温度セ
ンサー3は、ヒートシンク2に設けられた凹部8に設置
されている。温度センサー3からの検出出力により制御
装置6がヒーター4への通電を制御してインク温度をほ
ぼ一定に保つ。この実施例では、制御装置6は、オンオ
フ制御を行なうもので、一定温度(例えば、40〜50℃)
以下になった場合、ヒーター4に通電を行なうようにし
て、インク温度をほぼ一定に保ち、インクの安定した吐
出を達成させている。
ここで、インクジェットヘッドに、インク目詰まりが
発生した場合や、インクが供給されなくなると、図示し
ないヘッド内の発熱素子の印字信号による発熱がインク
に奪われず、通常よりもヘッドの温度は上昇する。この
上昇レベルは、第1図に示すセンサー3を配置した部分
で、通常の昇温に比較して、5〜10℃にも達する。した
がって、この温度上昇を検出することにより、インク目
詰まり、インクの不供給等の検出ができ、警報を発生さ
せるなどして、回復処置を速やかに講じることができ
る。
発生した場合や、インクが供給されなくなると、図示し
ないヘッド内の発熱素子の印字信号による発熱がインク
に奪われず、通常よりもヘッドの温度は上昇する。この
上昇レベルは、第1図に示すセンサー3を配置した部分
で、通常の昇温に比較して、5〜10℃にも達する。した
がって、この温度上昇を検出することにより、インク目
詰まり、インクの不供給等の検出ができ、警報を発生さ
せるなどして、回復処置を速やかに講じることができ
る。
なお、制御装置6において、微分回路等を用いて温度
の変化速度を検出するようにすれば、温度上昇の検出を
確実に行なうことができる。
の変化速度を検出するようにすれば、温度上昇の検出を
確実に行なうことができる。
小さな気泡の混入や、一部のノズルにおけるインク目
詰まりが生じただけでは、ヘッド全体の温度上昇に与え
る影響は少ないため、第1図の構成では、その検出が必
ずしも十分とはいえない。
詰まりが生じただけでは、ヘッド全体の温度上昇に与え
る影響は少ないため、第1図の構成では、その検出が必
ずしも十分とはいえない。
第2図は、本発明のサーマルインクジェットヘッドの
実施例の説明図であり、ヒーター基板の一部の斜視図で
ある。図中、9はヒーター基板、10は印字信号によって
駆動されるヒーター、11は共通電極、12は個別電極、13
はセンサーとしての測温抵抗体である。したがって、測
温抵抗体13は、各ノズルごとに設けられており、ヘッド
の作製時に設けられるのがよい。測温抵抗体13の出力
は、個別に取り出すようリード電極を設けてもよく、ま
た、数個ごとに直列回路、あるいは、全体として1つの
直列回路を形成するようにしてもよい。
実施例の説明図であり、ヒーター基板の一部の斜視図で
ある。図中、9はヒーター基板、10は印字信号によって
駆動されるヒーター、11は共通電極、12は個別電極、13
はセンサーとしての測温抵抗体である。したがって、測
温抵抗体13は、各ノズルごとに設けられており、ヘッド
の作製時に設けられるのがよい。測温抵抗体13の出力
は、個別に取り出すようリード電極を設けてもよく、ま
た、数個ごとに直列回路、あるいは、全体として1つの
直列回路を形成するようにしてもよい。
この実施例では、ヒーターの近傍にセンサーを配置す
ることができるから、上述した温度上昇を感度よく検出
することができる。
ることができるから、上述した温度上昇を感度よく検出
することができる。
また、ここで説明したヒーター10は、常時駆動されて
いるものでないから、その休止時に、ヒーター自身の抵
抗値を測定するようにしてヒーターをセンサーに兼用す
るようにしてもよい。
いるものでないから、その休止時に、ヒーター自身の抵
抗値を測定するようにしてヒーターをセンサーに兼用す
るようにしてもよい。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、簡
単な構成で、インク目詰まり等のインク供給状態の検知
を行なうことができ、低コストで信頼性の高いサーマル
インクジェットヘッドを提供できる効果がある。
単な構成で、インク目詰まり等のインク供給状態の検知
を行なうことができ、低コストで信頼性の高いサーマル
インクジェットヘッドを提供できる効果がある。
第1図は、サーマルインクジェットヘッドに1つの温度
センサーを設けた一例の要部の分解斜視図、第2図は、
本発明の実施例を説明するためのヒーター基板の一部の
斜視図である。 1…ヘッド、2…ヒートシンク、3…温度センサー、4
…インク加熱用ヒーター、6…制御装置、9…ヒーター
基板、10…ヒーター、11…共通電極、12…個別電極、13
…測温抵抗体。
センサーを設けた一例の要部の分解斜視図、第2図は、
本発明の実施例を説明するためのヒーター基板の一部の
斜視図である。 1…ヘッド、2…ヒートシンク、3…温度センサー、4
…インク加熱用ヒーター、6…制御装置、9…ヒーター
基板、10…ヒーター、11…共通電極、12…個別電極、13
…測温抵抗体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 弥勒 美彦 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 細貝 耕三 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社海老名事業所内 (56)参考文献 特開 昭61−98542(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/05,2/175
Claims (1)
- 【請求項1】インクを吐出する吐出口と、該吐出口に連
通した複数のインク流路と、該インク流路内部にそれぞ
れ設けられた発熱素子を有するサーマルインクジェット
ヘッドにおいて、それぞれの発熱素子に対応させた複数
の温度センサーを設け、該温度センサーの検出出力に基
づいて、インク供給状態の検出を行なうことを特徴とす
るサーマルインクジェットヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3747790A JP2887258B2 (ja) | 1990-02-20 | 1990-02-20 | サーマルインクジェットヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3747790A JP2887258B2 (ja) | 1990-02-20 | 1990-02-20 | サーマルインクジェットヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03240553A JPH03240553A (ja) | 1991-10-25 |
JP2887258B2 true JP2887258B2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=12498603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3747790A Expired - Fee Related JP2887258B2 (ja) | 1990-02-20 | 1990-02-20 | サーマルインクジェットヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2887258B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6880911B2 (en) * | 2003-07-15 | 2005-04-19 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Ink jet head unit |
JP5485735B2 (ja) * | 2009-02-18 | 2014-05-07 | 株式会社セイコーアイ・インフォテック | インクジェットプリンタ及び制御方法 |
JP7006084B2 (ja) * | 2017-09-26 | 2022-01-24 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 付着装置及び吐出装置 |
-
1990
- 1990-02-20 JP JP3747790A patent/JP2887258B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03240553A (ja) | 1991-10-25 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |