JP2795404B2 - 電子写真記録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真記録装置
本体内のオゾンを含む空気を排気口より機外へ排出する
中央の軸の周囲に羽根を設けてなる送風機と、該送風機
に対向配置されるオゾンフィルタとを有する電子写真記
録装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】電子写真複写機、レーザプリンタ、ファ
クシミリ等の電子写真式記録装置では、感光体を帯電さ
せるための帯電チャージャ、感光体上に形成されたトナ
ー像を転写紙に転写させるための転写チャージャ、転写
済転写紙を感光体より分離するための分離チャージャ、
感光体の電荷を除電するための除電チャージャには一般
に放電器が使用される。 【０００３】放電器は、放電の際オゾンを発生するが、
オゾンはある濃度を超すと人体に害があるので、通常、
記録装置の冷却風出口にオゾン除去手段を設け、放電器
より発生し機内空気中に拡散したオゾンを安全な限度迄
除去して機外に放出するようにしている。上記の冷却風
は記録装置に設けられる定着ユニット、電源、ＩＣ、ト
ランス、抵抗器、モータ、電磁クラッチ等の発熱体より
発生する熱を除去するとともに放電器より発生したオゾ
ンを除去し、画像形成への悪影響を除去するためのもの
である。冷却風出口に設けるオゾン除去手段として、冷
却風出口にフィルタを設け、出口より排出される空気を
極力その作用面に接触させるため通気孔の目の細いフィ
ルタを用いた場合はオゾン除去能力は向上するが、空気
の流通の抵抗となり、機内冷却風の風量が減少し、冷却
能力が低下し、騒音を発生し、あるいは冷却ファンの能
力を増大する必要がある。 【０００４】そこで、通気抵抗が少なく、かつ貫通する
空気の接触面積が大きくなるようなオゾン除去フィルタ
として、図３に符号１で示すように、カーボンを含浸さ
せた段ボール状テープを渦巻状に巻いて最外周面を粘着
テープで止め薄い円筒形状に形成したものが使用され、
これを冷却用ファン２の吸気口に固定されたホルダ３に
装着し、ファン２により排出される機内空気がフィルタ
１の隙間を通過しその間に紙に含浸されたカーボンにオ
ゾンを吸着させてオゾンを除去するようにしたオゾン除
去手段が知られている。 【０００５】図４及び図５は、あるレーザプリンタにこ
の種のオゾンフィルタを装着した場合の側断面図及び上
下ユニットを開いて見た斜視図である。ファン２は装置
の上側ユニットハウジングの奥側に設けられ、フィルタ
２はその内側に固定されたホルダ３に取付けられてい
る。なお、図４中符号４，５で示すものは、感光体６を
帯電する帯電チャージャ及び感光体６上に形成されたト
ナー像を転写紙に転写する転写チャージャであって、こ
れらからオゾンが発生する。 【０００６】オゾンフィルタ１を装着するホルダ３は図
３に示す如く弾性を有する薄い金属板やプラスチック等
で作られ、フィルタ１を保持するためのストッパ部７，
８とフィルタ着脱時に外方に開いてフィルタを通過さ
せ、装着されたフィルタが脱落しないように保持する弾
性アーム９を有し、多数の通気孔１０を有する保護板１
１とともに一体的に形成されている。 【０００７】上記の構成のオゾンフィルタは、ホルダ３
から取り外すとき、手で持つ部分がないため、作業性が
悪いという問題があった。さらに、手がフィルタに触れ
て汚れるという問題があった。 【０００８】 【目的】本発明は従来の電子写真記録装置のオゾン除去
手段の上記の欠点にかんがみ、簡単な構成でオゾンフィ
ルタの取り外し作業性が良好となり、さらにオゾンフィ
ルタの取り外し時に手等を汚す恐れの少ない電子写真記
録装置を提供することを目的とする。 【０００９】 【構成】本発明は上記の目的を達成させるため、電子写
真記録装置本体内のオゾンを含む空気を排気口より機外
へ排出する中央の軸の周囲に羽根を設けてなる送風機
と、該送風機に対向配置されるオゾンフィルタとを有す
る電子写真記録装置において、前記オゾンフィルタは、
前記送風機に対向する所定位置に配置した際に前記送風
機の軸と互いに向き合う中央部分に設けられたつまみ
と、該つまみの周囲に設けられたフィルタ部とを有し、
該オゾンフィルタの一面にて前記つまみと前記フィルタ
部とがほぼ同一面内に配置されていることを特徴として
いる。 【００１０】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図１及び図２に示す本発明の実施例の装置
では、ファン２の吸入側に図３で説明したものと同様の
オゾンフィルタ１が着脱可能に装着され、ハウジングの
排気口１２の下方にはホルダ２１に支持された透明なオ
ゾン分解剤容器２０が装着されている。なお、ファン２
は図示するように、中央に軸で、その周囲に羽根に設け
た公知のファンである。 【００１１】上記装置は、排気中のオゾンはまずオゾン
フィルタ１である程度迄除去され、排気口１２より排出
された後、オゾン分解剤に接触して分解され、所要のオ
ゾン濃度以下にすることができる。したがって、オゾン
フィルタ１は空気抵抗を減すことが可能となる。 【００１２】また、オゾンフィルタ１には図２に示す如
く、段ボール状のカーボン含浸紙を渦巻状に巻いて円筒
状に形成したフィルタ部１ｂと、その中央に適当なつま
み１ａとが設けられている。この場合、オゾンフィルタ
１をホルダ３への装着する所定位置ではつまみ１ａが図
４に示すように、ファン２の軸と互いに向き合ってい
る。そして、オゾンフィルタ１はつまみ１ａとフィルタ
部１ｂとがほぼ同一面内に位置されている。すなわち、
オゾンフィルタ１の１面にてつまみ１ａはフィルタ部１
ｂの側面より突出させていない位置に設けている。 【００１３】このようにして、オゾンフィルタ１の中央
部分につまみ１ａを設け、かつフィルタ部１ｂの側面よ
り突出させなければ、オゾンフィルタ１のホルダ３への
装着、取り外しが容易になり、つまみ１ａがファンの送
風抵抗になってしまうという恐れもない。さらに、オゾ
ンフィルタ１の中央に設けたつまみ１ａが突出してスペ
ースを取ることもない。 【００１４】なお、カーボン含浸段ボール紙は黒色であ
り、記録装置内に装着された状態では目立たないので、
上記のつまみ１ａを目立つ色に彩色しておくことにより
操作が容易になる。 【００１５】 【発明の効果】以上の如く、殆ど風が通過せずオゾン除
去部材を必要としないファンの中央部に対応する位置に
つまみを設けるとともに、つまみをフィルタ部の側面よ
り突出させていないので、省スペースが図れるという利
点が得られる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の実施例の断面図である。 【図２】本発明のオゾンフィルタの構成を示す斜視図で
ある。 【図３】従来のオゾン除去装置の一例を示す分解斜視図
である。 【図４】そのオゾン除去装置を設けた記録装置の一例の
側断面図である。 【図５】上下ユニットを開いて示すその装置の斜視図で
ある。 【符号の説明】 １…オゾンフィルタ １ａ…つまみ １ｂ…フィルタ部 ２…送風機（ファン） ４，５…コロナ放電器 １２…排気口

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】（１）電子写真記録装置本体内のオ
   ゾンを含む空気を排気口より機外へ排出する中央の軸の
   周囲に羽根を設けてなる送風機と、該送風機に対向配置
   されるオゾンフィルタとを有する電子写真記録装置にお
   いて、 前記オゾンフィルタは、前記送風機に対向する所定位置
   に配置した際に前記送風機の軸と互いに向き合う中央部
   分に設けられたつまみと、該つまみの周囲に設けられた
   フィルタ部とを有し、該オゾンフィルタの一面にて前記
   つまみと前記フィルタ部とがほぼ同一面内に位置されて
   いることを特徴とする電子写真記録装置。