JP2794737B2 - スロットル制御装置 - Google Patents

スロットル制御装置

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JP2794737B2
JP2794737B2 JP31273188A JP31273188A JP2794737B2 JP 2794737 B2 JP2794737 B2 JP 2794737B2 JP 31273188 A JP31273188 A JP 31273188A JP 31273188 A JP31273188 A JP 31273188A JP 2794737 B2 JP2794737 B2 JP 2794737B2
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禎 寺澤
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は内燃機関に装着されるスロットル制御装置に
関し、特にアクセル操作機構に連動してスロットルバル
ブの開度を制限することができる第1の駆動手段と、こ
れとは別にモータ等の駆動源に連動してスロットルバル
ブをアクセル操作に応じて開閉制御する第2の駆動手段
を備えたスロットル制御装置に係る。
[従来の技術] 内燃機関のスロットルバルブは、キャブレタにあって
は燃料と空気の混合気を、電子制御燃料噴射装置にあっ
ては吸入空気量を調節することにより内燃機関出力を制
御するものであり、アクセルペダルを含むアクセル操作
機構に連動するように構成される。
従来、アクセル操作機構がスロットルバルブに機械的
に連結されていたのに対し、近時、アクセル操作機構は
スロットルバルブの開度の上限を定めるものとし、モー
タ等の駆動源に連動する駆動手段によってアクセル操作
に応じてスロットルバルブを開閉する装置が提案されて
いる。例えば特開昭63−140832号公報には、機関及び車
両の作動状態を検出する検出手段を備え、駆動手段とし
て検出手段の出力に基づいて得られる制御信号に従って
駆動される第2作動手段を設け、この第2作動手段がア
クセル踏み込み量に応じて第1作動手段によって規定さ
れたスロットル弁の開度の上限よりも小さいスロットル
弁の開度を規定する技術が開示されている。同公報にお
いては、同技術によりスロットル弁の機械的操作と電気
的操作を単一のスロットル弁に簡単に両立させることが
できる旨記載されている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、内燃機関を搭載した車両において、車両の
発進あるいは加速時に駆動輪がスリップすることを防止
する制御方法として所謂トラクションコントロールが知
られている。これは、例えば雪道や凍結した路面などで
不用意にアクセルペダルを踏み込んだときに駆動輪がス
リップして加速が不十分となったり横滑りが生じたりす
ることを防止するものである。具体的には、運転者のア
クセル操作とは無関係に、内燃機関のスロットルバルブ
を閉方向に付勢したり適度なブレーキをかけること等に
より、駆動輪のスリップ率を適正範囲内に抑えるように
するのが一般的である。
それとは別に、車両の速度を一定に保つ定速走行装置
が普及しており、これによれば運転者が所定の車速を設
定すると、アクセルペダルを踏まなくても内燃機関のス
ロットルバルブが自動的に開閉される。従って、この定
速走行装置及び上記のトラクションコントロールには何
れも所定のスロットル制御を行なう制御装置が必要とな
る。
しかし、上記公報に記載のスロットル制御装置にあっ
てはトラクションコントロールのためのスロットル制御
は可能であるが、定速走行のためのスロットル制御を行
なうことはできない。即ち、アクセルペダル踏込量に相
当するスロットルバルブ開度を越えてスロットルバルブ
を開くことができない。従って、定速走行装置を装着す
る場合には別途定速走行用のスロットル制御手段を講ず
る必要があり、この場合には折角上記公報に記載のよう
に構造が簡単で安価な装置としながら結局複雑且つ高価
なものとなる。
そこで本発明は上述の二つの作動手段の機能を備えた
スロットル制御装置にあって、簡単な構成でトラクショ
ンコントロールと定速走行制御の両者を行ない得るよう
にすることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、本発明のスロットル制御
装置は閉方向に付勢したスロットルバルブを開閉するス
ロットル開閉手段と、該スロットル開閉手段に対し前記
スロットルバルブ開方向に係合可能に配設すると共に前
記スロットルバルブ開方向に付勢する回動手段と、該回
動手段に対し前記スロットルバルブ閉方向に係合可能に
配設すると共に、アクセル操作機構に連結する第1の駆
動手段と、第1の係合位置で前記回動手段に対し前記ス
ロットルバルブ閉方向に係合可能に配設すると共に前記
第1の係合位置から所定の回転角度を隔てた第2の係合
位置で前記スロットル開閉手段に対し前記スロットルバ
ルブ開方向に係合可能に配設し、前記第1の駆動手段と
は独立して回動する第2の駆動手段と、該第2の駆動手
段を回転駆動する駆動源とを備えたものである。
上記スロットル制御装置は内燃機関及び車両の運転状
態を検出する検出手段を備え、該検出手段の出力信号に
応じて前記駆動源を駆動制御するコントローラを具備す
るとよい。
前記第2の駆動手段と前記スロットル開閉手段とが係
合する前記第1の係合位置及び前記第2の係合位置間の
所定の回転角度は、前記第2の駆動手段が前記第1の係
合位置で前記スロットル開閉手段に係合し前記スロット
ルバルブが全閉位置から全開位置に至る迄の前記第2の
駆動手段の回転角度に略等しく設定するとよい。
また、前記第2の駆動手段が前記第2の係合位置を超
えて前記スロットルバルブ開方向に回動したことを検出
する回転検出手段を備え、該回転検出手段の出力信号に
応じて前記コントローラにより前記駆動源を駆動制御す
ることが好ましい。
更に、前記第2の駆動手段と前記駆動源との間に電磁
クラッチ装置を介装し、該電磁クラッチ装置を断続して
前記第2の駆動手段の回転駆動を制御するようにすると
よい。
[作用] 上記のように構成されたスロットル制御装置におい
て、先ずアクセル操作機構を操作し第1の駆動手段を駆
動すると、回動手段はその係合を解かれ回動し得る状態
となる。回動手段はスロットル開閉手段に係合し、スロ
ットル開閉手段をスロットルバルブ開方向に付勢してい
る。
一方、アクセル操作に応じ駆動源により第2の駆動手
段を回転駆動し、これに係合する回動手段の回動を制御
する。即ち、スロットルバルブ開方向に付勢する回動手
段に対し、第1の係合位置で第2の駆動手段が係合して
回動手段のスロットルバルブ開方向の回動を抑え乍ら制
御することになる。而して、アクセル操作に応じて回動
手段の回動が制御され、スロットルバルブ開度が調整さ
れる。
また、アクセル操作に無関係に、駆動源により第2の
駆動手段をスロットルバルブ閉方向に回転駆動すると、
回動手段は第1の係合位置で第2の駆動手段に係合しこ
れと共に回動し、スロットル開閉手段との係合が解かれ
る方向に移動する。これにより、スロットルバルブはス
ロットル開閉手段の付勢力により閉方向に駆動される。
而して、駆動源を適宜制御することによりトラクション
コントロールが行なわれる。
駆動源により第2の駆動手段をスロットルバルブ開方
向に駆動すると、スロットル開閉手段に第2の係合位置
で係合し、これを更に同方向に駆動すると、回動手段が
第1の駆動手段に係合してスロットルバルブ閉位置とな
った後も、スロットル開閉手段はスロットルバルブ開方
向に回動する。従って、回動手段及び第1の駆動手段に
無関係に、即ちアクセル操作機構に無関係にスロットル
バルブを開方向にも駆動することができる。而して、駆
動源を適宜制御することにより定速走行制御が行なわれ
る。
[実施例] 以下、本発明のスロットル制御装置の望ましい実施例
を図面を参照して説明する。
第1図に示すように、内燃機関のスロットルボデー1
の吸気通路内に、スロットルバルブ11がスロットルシャ
フト12によって回動自在に支持されている。スロットル
シャフト12の一端にはスロットルセンサ14及びプレート
15が固着されており、プレート15はケーブル16を介して
図示しない自動変速機に連結されている。
スロットルセンサ14はスロットルバルブ11の開度を検
出するセンサを有し、スロットルバルブ11と機械的に結
合され、図示しない戻しばねによって第1図中A方向、
即ちスロットルバルブ11が吸気通路を閉じる方向に付勢
されている。スロットルセンサ14は周知のように電子制
御燃料噴射装置等を搭載した内燃機関に装着されるもの
で、スロットルシャフト12の回転変位が電気信号に変換
され、例えばアイドルスイッチ信号とスロットル開度信
号が出力される。而して、吸気通路を介して図示しない
シリンダ内に供給される吸入空気量がスロットルバルブ
11によって調整され、内燃機関の出力が調整される。
スロットルシャフト12の他端にはスロットルプレート
13が固着されており、スロットルバルブ11はスロットル
プレート13と一体となって回動するように構成されてい
る。スロットルプレート13は略中央部でスロットルシャ
フト12に垂直に固着された板体で、スロットルシャフト
12に平行に延出する係合部13a,13bが形成されている。
係合部13aは第1図に示すように係合部13bのスロットル
プレート13の回転軸を中心とした対称位置から第1図中
A方向、即ちスロットルバルブ11開方向に所定の角度α
回転した位置に形成されている。スロットルプレート13
の一端は戻しばね17に係合されスロットルバルブ11閉方
向に付勢されている。尚、本実施例のようにスロットル
シャフト12の一端にスロットルセンサ14が係合され、こ
れに戻しばねが内蔵されている場合には戻しばね17は省
略してもよい。而して、上記スロットルプレート13が本
発明のスロットル開閉手段を構成している。
回動プレート21は一方のアーム21aの先端部に回動プ
レート21の回転軸に平行な方向に延出する板状の係合部
21bが形成されており、その板面がスロットルプレート1
3の係合部13bのスロットルバルブ11閉方向側の面に対向
するように配設されている。このとき、回動プレート21
の他方のアーム21cはスロットルバルブ11開方向側に後
述のピン43が位置するように配設されており、同方向側
に付勢する開きばね22がアーム21c先端部に係止されて
いる。而して、回動プレート21及び開きばね22が本発明
にいう回動手段を構成し、開きばね22の付勢力により係
合部21bが係合部13bに当接、係合してスロットルプレー
ト13が第1図中B方向、即ちスロットルバルブ11開方向
に付勢されている。尚、開きばね22の付勢力は戻しばね
17及びスロットルセンサ14の戻しばねの付勢力の和より
大に設定されている。
スロットルボデー1にはスロットルシャフト12と平行
に図示しないシャフトが装着され、このシャフトを軸に
アクセルプレート31が回動自在に支持される。アクセル
プレート31はシャフトが固着される軸部31sを中心にア
ーム31a,31bが延出している。アーム31aの先端部には開
きばね22の付勢力より大の付勢力を有する戻しばね35が
連結され、アクセルプレート31が第1図中B方向に付勢
されている。
一方、アーム31bの先端部には軸方向に延出するピン3
2が植設されている。また、アーム31bの略中間部には折
曲部31dが設けられ、これに穿設された孔にアクセルケ
ーブル33の先端に固着されたピン33aが係止される。ア
クセルケーブル33の他端はアクセルペダル34に連結さ
れ、アクセルペダル34の操作に応じてアクセルプレート
31が軸部31sを中心に回動するアクセル機構が構成され
ている。
アクセルプレート31はピン32の外周面が回動プレート
21のアーム21aのスロットルバルブ11開方向側の端面に
対向する位置に配設されている。そして、アクセルプレ
ート31が初期位置にあるとき、ピン32が回動プレート21
のアーム21a側端面に当接してスロットルバルブ11が閉
位置となるように構成されている。アクセルペダル34が
操作されると、戻しばね35に抗してアクセルプレート31
が直ちに第1図中A方向に回動し、ピン32と回動プレー
ト21の係合が解かれ、回動プレート21の第1図中B方
向、即ちスロットルバルブ11開方向の回動が許容される
ように構成されている。以上のように、アクセルプレー
ト31は回動手段たる回動プレート21に対しスロットルバ
ルブ閉方向に係合可能に配設すると共に、アクセル操作
機構に連結する第1の駆動手段を構成している。
一方、回動プレート13と同軸且つ平行に略円板の駆動
プレート41が並置されている。駆動プレート41の板面外
周部に形成した孔41aにスロットルシャフト12と平行に
ピン43が嵌着されている。このピン43は回動プレート21
のアーム21cに当接する第1の係合位置とスロットルプ
レート13の係合部13aに当接する第2の係合位置との間
に配置されている。尚、駆動プレート41の外周面の一部
には切欠き41bが形成されている。駆動プレート41は磁
性体で形成され、その板面に平行に配設された電磁クラ
ッチ装置60に支持されている。即ち、ブラシ62を介して
図示しないコイルが通電されると、駆動プレート41が電
磁クラッチ装置60に吸着される。コイルが非通電となる
と、駆動プレート41は電磁クラッチ装置60から離脱す
る。而して、駆動プレート41が本発明にいう第2の駆動
手段を構成する。
電磁クラッチ装置60は駆動源たるモータ51に連結され
る。即ち、電磁クラッチ装置60の外周にギヤが形成され
ており、これがモータ51の出力軸に固着されたギヤ52に
噛合している。本実施例装置ではモータ51としてDCモー
タが使用され、コントローラ100によって駆動制御され
る。なお、本実施例装置ではモータ51としてDCモータを
使用しているが、例えばステップモータといったような
他の形式のモータも使用し得る。
コントローラ100はマイクロコンピュータを含む制御
回路であり、車両に搭載され第2図に示すように各種セ
ンサの検出信号が入力され、モータ51の駆動制御を含む
各種制御が行なわれる。本実施例においては、コントロ
ーラ100によって通常のアクセルペダル操作に応じたモ
ータ51の制御の外、トラクションコントロール時及び定
速走行制御時のモータ51の駆動制御が行なわれるように
構成されている。
第2図において、アクセルセンサ36はアクセルペダル
34の操作量即ち踏込量に応じた信号を出力するもので、
スロットルセンサ14の出力信号と共にコントローラ100
に入力される。コントローラ100においてはアクセルペ
ダル34の踏込量に応じて予め設定されたスロットルバル
ブ11の開度が得られるようにモータ51のパルス幅変調制
御が行なわれる。
車輪速センサ91は定速走行制御及びトラクションコン
トロールに供されるもので、周知の電磁ピックアップセ
ンサあるいはホールセンサ等が用いられる。尚、第2図
中においては一個となっているが、必要に応じ各車輪に
装着される。更に、定速走行制御用のセットスイッチ92
及びキャンセルスイッチ93がコントローラ100に接続さ
れ、これらのスイッチ操作に応じセット信号あるいはリ
セット信号が入力される。尚、キャンセルスイッチ93は
ブレーキペダル94に連結されており、ブレーキペダル94
を作動すると自動的にキャンセルスイッチ93が閉成さ
れ、リセット信号がコントローラ100に入力されるよう
に構成されている。
コントローラ100内のスイッチングトランジスタ101は
定速走行制御時に電磁クラッチ装置60のコイル61への通
電を制御し電磁クラッチ装置60の駆動制御を行なうもの
で、ブレーキペダル94の操作に応じて開閉するブレーキ
スイッチ95を介してコイル61に接続されている。また、
これと並列にコイル61は常閉のリミットスイッチ96を介
して図示しない電源に接続されている。本発明にいう回
転検出手段たるリミットスイッチ96は第1図に示したよ
うに、駆動プレート41の外周端面に摺接する一対のリー
ド片を備え、常時はこれらが閉成し、駆動プレート41の
切欠き41b部に対向したときに開となるように構成され
ている。これにより、駆動プレート41の回転角が所定範
囲にあることが検出され、後述するように誤作動による
駆動プレート41の過回転が防止される。
以上の構成になる実施例の作用を制御モード毎に説明
する。スロットル制御装置はアクセルペダル34非操作時
即ちスロットルバルブ11全閉時には、第1図の各部品が
そのまま組み立てられた状態の位置関係にあって、アク
セルプレート31と回動プレート21は第3図に示すように
位置している。また、常時は電磁クラッチ装置60は作動
状態とされ、駆動プレート41はこれに係合しモータ51に
より駆動し得る状態にある。
先ず、通常のアクセルペダル操作の場合には、アクセ
ルペダル34を踏み込むと、その踏込量に応じて戻しばね
35の付勢力に抗してアクセルプレート31が第1図中A方
向に回動される。これにより、アーム31bに植設された
ピン32が回動プレート21のアーム21aから離隔し、回動
プレート21の第1図中B方向、即ちスロットルバルブ11
開方向への回動に対する規制が解かれる。
このとき、駆動プレート41のピン43が存在しなけれ
ば、アクセルペダル34を踏み込むと開きばね22の付勢力
により回動プレート21が第1図中B方向に回動し、戻し
ばね17及びスロットルセンサ14のA方向への付勢力に抗
してスロットルプレート13がB方向に駆動され、スロッ
トルバルブ11が開方向に回動し得る状態となる。即ち、
スロットルバルブ11は、回動プレート21がピン32に係合
するまで開方向に回動するため、ピン43が存在しなけれ
ばアクセルペダル34を少し踏み込むだけでスロットルバ
ルブ11が全開となる。従って、第4図中「イ」で示した
ような特性となる。
これに対し、本実施例においては、ピン43ひいては駆
動プレート41及びモータ51によって、回動プレート21の
上記作動がアクセルペダル34の踏込量に応じて制限され
る。即ち、アクセルペダル34の踏込量に応じた信号がア
クセルセンサ36から出力され、コントローラ100によっ
てモータ51が駆動制御される。モータ51の回転は電磁ク
ラッチ装置60を介して駆動プレート41に伝達され、駆動
プレート41が第1図中B方向に所定角度回動する。回動
プレート21は開きばね22によってB方向に回動する方向
に付勢されているので、ピン43に当接し駆動プレート41
のB方向への回動に追従し、係合部21bによりスロット
ルプレート13をスロットルバルブ11開方向に回動する。
そして、コントローラ100によって、モータ51に流され
る電流の大きさと方向が制御され、スロットルセンサ14
により検出されるスロットルバルブ11の開度がアクセル
ペダル34の踏み込み量にほぼ等しくなるように回動プレ
ート21が移動させられる。
このように、コントローラ100においてモータ51の作
動を適宜制御することにより例えば第4図中「ロ」ある
いは「ハ」で示した特性に設定することができる。しか
も、上記のスロットルバルブ11の作動中、アクセルプレ
ート31と回動プレート21は係合することなく、アクセル
プレート31の回動に対し回動プレート21が所定間隙を以
って追従するように制御することができる。従って、ア
クセルぺダル34とスロットルバルブ11との間に機械的な
連結関係が生じず、アクセルペダル34の作動に応じ滑ら
かな発進、走行を確保することができる。そして、アク
セルペダル34の踏込を解除すると戻しばね35の付勢力に
よってアクセルプレート31が第1図及び第3図に示す初
期位置に復帰し、回動プレート21が開きばね22の付勢力
に抗して駆動され、スロットルバルブ11が全閉位置とな
る。
次に、トラクションコントロール時の本実施例のスロ
ットル制御装置の作用を説明する。第2図の車輪速セン
サ91の出力信号によりコントローラ100において発進時
あるいは加速時の駆動輪のスリップが検出されると、上
述の通常走行モードからトラクションコントロールモー
ドに移りスロットルバルブ11の開度が制御される。
即ち、第1図においてモータ51により開きばね22に抗
し駆動プレート41が第1図中A方向に回動するように駆
動され、開状態にあるスロットルバルブ11はアクセルペ
ダル34の操作に拘らず閉位置に戻される。これにより、
駆動輪のスリップ率が所定値以下に抑えられ、コントロ
ーラ100においてその路面における十分な索引力と横抗
力が得られる駆動輪のスリップ率が演算され、更にこれ
を確保するための目標スロットル開度が演算される。そ
して、スロットルバルブ11がこの目標スロットル開度と
なるようにモータ51が制御される。而して、スリップ率
が所定値以下となり、且つ目標スロットル開度が第4図
の通常走行モード時の設定スロットル開度以上となる
と、トラクションコントロールモードが終了となり通常
走行モードに復帰する。この間、回動プレート21がアク
セルプレート31に係合することなくスロットルバルブ11
の開度が制御されるので、トラクションコントロールモ
ードと通常走行モードとの切替時においてもアクセルペ
ダル34に所謂ペダルショックが生ずることはない。
次に、定速走行制御時の作用を説明する。第2図にお
いて、運転者が定速走行用のセットスイッチ92を操作す
ると、コントローラ100内のスイッチングトランジスタ1
01がオンとなり、常閉のブレーキスイッチ95を介して電
磁クラッチ装置60のコイル61と導通接続される。これに
より、駆動プレート41が第2の係合位置を超えて回動し
リミットスイッチ96がオフとなっても、ブレーキスイッ
チ95がオフとならない限りコイル61が導電状態に維持さ
れる。そして、モータ51の駆動により駆動プレート41が
第1図中B方向に回動し、ピン43が第1の係合位置たる
回動プレート21のアーム21c側端面を離れ、第2の係合
位置たるスロットルプレート13の係合部13aと係合す
る。この状態でアクセルペダル34の操作を停止し踏力を
除くと、アクセルプレート31及び回動プレート21が初期
位置に復帰するが、スロットルプレート13はピン43、駆
動プレート41、及び電磁クラッチ装置60を介してモータ
51に連結されているので、アクセルプレート31や回動プ
レート21とは無関係に、セットスイッチ92が操作された
時の車速を維持し得る開度に保持される。以後、スロッ
トルプレート13はアクセルペダル34の操作と無関係に回
動制御され、スロットルバルブ11の開度がモータ51のみ
によって調整されることとなる。而して、車輪速センサ
91によって検出された車速とセットスイッチ92によりセ
ットされた車速との差に応じて目標スロットル開度が設
定され、モータ51が駆動制御される。
定速走行制御中に追越し加速等が必要となり、オーバ
ーライドの必要が生じたときには、アクセルセンサ36と
スロットルセンサ14の検出値を比較しアクセルペダル34
の開度が大となった時にオーバーライドモードに転じ、
目標スロットル開度が通常走行モードの設定値に置き換
えられる。定速走行を中止する場合には、運転者がキャ
ンセルスイッチ93を操作するか、あるいはブレーキペダ
ル94を操作しこれと連動するキャンセルスイッチ93が作
動することにより、通常走行モードに復帰する。
尚、定速走行制御中にブレーキペダル94を操作したと
きにはブレーキスイッチ95がオフとなるので、万一コン
トローラ100内のスイッチングトランジスタ101が短絡し
てもリミットスイッチ96がオフの状態にあるとき、即ち
スロットルプレート13が独立して作動状態にあるときに
はコイル61への通電が遮断される。従って、電磁クラッ
チ装置60と駆動プレート41とは確実に分離し、スロット
ルバルブ11は戻しばね17及びスロットルセンサ14内の戻
しばねによってスロットルプレート13が回動プレート21
に係合する迄スロットルバルブ11閉方向に戻される。
更に、万一コントローラ100が電波障害等により誤動
作し、定速走行制御時以外で駆動プレート41のピン43が
スロットルプレート13の係合部13aに当接しスロットル
プレート13を第1図中B方向に駆動させようとしたとき
には、リミットスイッチ96がオフとなるので、駆動プレ
ート41は電磁クラッチ装置60から分離し、スロットルプ
レート13はスロットルバルブ11閉方向に戻される。
以上のように、定速走行のセット時に駆動プレート41
が所定角度α回動するだけで運転者のアクセルペダル34
の踏込量に応じたスロットル開度が保持され、セット時
の応答遅れは殆ど生ずることはなく、またリセットある
いはブレーキ操作時には直ちに定速走行制御を解除する
ことができる。
[発明の効果] 本発明は上述のように構成されているので以下の効果
を奏する。
即ち、本発明のスロットル制御装置によれば、通常走
行時にはアクセル操作機構に連結した第1の駆動手段と
スロットル開閉手段とは分離してスロットルバルブ開度
の調整が行なわれるので、アクセル操作に応じ滑らかな
発進、走行を確保することができる。また、アクセル操
作に無関係にスロットル制御が行なわれるトラクション
コントロールへの切替時においても、滑らかにトラクシ
ョンコントロールモードに移行することができる。しか
も、上記スロットル制御装置においては、アクセル操作
機構に無関係に第2の駆動手段によりスロットルバルブ
開度調整が行なわれるので、定速走行制御が可能とな
る。而して、別に制御装置を設けることなく簡単な構成
でトラクションコントロールと定速走行制御の両機能を
具備したスロットル制御装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のスロットル制御装置の一実施例の分解
斜視図、第2図は同、コントローラ部分の全体構成図、
第3図は第1図のスロットル制御装置の正面図、第4図
はアクセル開度とスロットル開度との関係を示す特性図
である。 11……スロットルバルブ, 21……スロットルシャフト, 13……スロットルプレート(スロットル開閉手段),13
a,13b……係合部, 14……スロットルセンサ, 15……プレート,16……ケーブル, 21……回動プレート(回動手段), 21a……アーム,21b……係合部, 21c……アーム,22……開きばね, 31……アクセルプレート(第1の駆動手段), 31a,31b……アーム,31d……折曲部, 32……ピン,33a……ピン, 33……アクセルケーブル(アクセル操作機構), 34……アクセルペダル(アクセル操作機構), 35……戻しばね,36……アクセルセンサ, 41……駆動プレート(第2の駆動手段), 41a……孔,41b……切欠き,43……ピン, 51……モータ(駆動源),52……ギヤ, 60……電磁クラッチ装置,61……コイル, 91……車輪速センサ,92……セットスイッチ, 93……キャンセルスイッチ, 94……ブレーキペダル, 95……ブレーキスイッチ, 96……リミットスイッチ, 100……コントローラ, 101……スイッチングトランジスタ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】閉方向に付勢したスロットルバルブを開閉
    するスロットル開閉手段と、該スロットル開閉手段に対
    し前記スロットルバルブ開方向に係合可能に配設すると
    共に前記スロットルバルブ開方向に付勢する回動手段
    と、該回動手段に対し前記スロットルバルブ閉方向に係
    合可能に配設すると共に、アクセル操作機構に連結する
    第1の駆動手段と、第1の係合位置で前記回動手段に対
    し前記スロットルバルブ閉方向に係合可能に配設すると
    共に前記第1の係合位置から所定の回転角度を隔てた第
    2の係合位置で前記スロットル開閉手段に対し前記スロ
    ットルバルブ開方向に係合可能に配設し、前記第1の駆
    動手段とは独立して回動する第2の駆動手段と、該第2
    の駆動手段を回転駆動する駆動源とを備えたことを特徴
    とするスロットル制御装置。
  2. 【請求項2】内燃機関及び車両の運転状態を検出する検
    出手段を備え、該検出手段の出力信号に応じて前記駆動
    源を駆動制御するコントローラを具備した請求項1記載
    のスロットル制御装置。
  3. 【請求項3】前記第2の駆動手段と前記スロットル開閉
    手段とが係合する前記第1の係合位置及び前記第2の係
    合位置間の所定の回転角度は、前記第2の駆動手段が前
    記第1の係合位置で前記スロットル開閉手段に係合し前
    記スロットルバルブが全閉位置から全開位置に至る迄の
    前記第2の駆動手段の回転角度に略等しく設定されてい
    ることを特徴とする請求項2記載のスロットル制御装
    置。
  4. 【請求項4】前記第2の駆動手段が前記第2の係合位置
    を超えて前記スロットルバルブ開方向に回動したことを
    検出する回転検出手段を備え、該回転検出手段の出力信
    号に応じて前記コントローラにより前記駆動源を駆動制
    御することを特徴とする請求項3記載のスロットル制御
    装置。
  5. 【請求項5】前記第2の駆動手段と前記駆動源との間に
    電磁クラッチ装置を介装し、該電磁クラッチ装置を断続
    して前記第2の駆動手段の回転駆動を制御することを特
    徴とする請求項4記載のスロットル制御装置。
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