JPH0541057Y2 - - Google Patents

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JPH0541057Y2
JPH0541057Y2 JP12180687U JP12180687U JPH0541057Y2 JP H0541057 Y2 JPH0541057 Y2 JP H0541057Y2 JP 12180687 U JP12180687 U JP 12180687U JP 12180687 U JP12180687 U JP 12180687U JP H0541057 Y2 JPH0541057 Y2 JP H0541057Y2
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throttle
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動変速機付車両におけるエンジン
制御装置に関し、特にエンジンの出力調整手段を
電気的アクチユエータで電気的に駆動するように
したものにおいてエンジン停止時のアクセル操作
により電気的アクチユエータが過負荷となるのを
防止するようにしたものに関する。
〔従来技術〕
従来、ガソリンエンジンのスロツトル弁やデイ
ーゼルエンジンの燃料ポンプのラツクなどの出力
調整手段は、アクセルに直結されアクセルで操作
するように構成されていたが、アクセルの操作
量・操作量変化率や変速機のギヤ位置信号等に応
じて出力調整部材を理想的に操作するため、最近
ではアクセル操作検出信号に基いて制御される電
動モータによつて出力調整手段を駆動するように
したエンジンの出力制御装置が提案されている。
例えば、特開昭60−240835号公報には、電動モ
ータで電磁クラツチを介してスロツトル弁を駆動
する電気的駆動手段を設け、電磁クラツチが断状
態のときには所定の対応関係をもつてアクセルと
スロツトル弁とを連結するカム機構を設けた吸気
量制御装置が記載されている。
上記公報に記載の吸気量制御装置など、電気的
アクチユエータで出力調整手段を駆動する装置に
おいては、イグニシヨンスイツチの投入とともに
コントロールユニツトによる制御が開始され、エ
ンジンの作動・停止に関係なしにアクセル操作と
関連づけて駆動制御されるようになつている。
一方、自動車の自動変速機には、一般にその変
速機構を切換える為の油圧駆動式のブレーキ装置
が組込まれ、スロツトル弁に連結されたスロツト
ル圧制御機構(通常、自動変速機のスロツトル・
バルブという)により上記ブレーキ装置に供給す
るライン圧がスロツトル開度に対応した圧力とな
るように制御するようになつている。これは、ス
ロツトル開度即ちエンジントルクに対応したライ
ン圧(スロツトル弁)を供給して変速機構切換時
のトルクシヨツクを防ぐためである。
上記スロツトル圧制御機構は、実施例に係る第
3図・第4図に示すように通常ワイヤ43やリン
ク等でスロツトル弁に連結され、スロツトル開度
の増大に応じてスロツトルカム45を介してプラ
グ部材47をスプリング49に抗して移動させス
プール48の位置を調整することによりライン圧
P2を調節するようになつている。
上記スロツトル開度が大きくなると、上記プラ
グ部材47を付勢するスプリング力が増大しスロ
ツトル弁を回動するのに要するトルクが増大して
アクセルの抵抗が増大するので、スロツトル開度
が所定以上になつた段階において上記プラグ部材
47にバツクアツプポート55からバックアツプ
用のライン圧を作用させてプラグ部材47を図示
右方へ助勢するようになつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記自動変速機を備えた自動車におけるエンジ
ンの出力調整手段をアクセル操作と関連づけて電
動モータで駆動する装置においては、エンジンの
作動・停止に関係なくコントロールユニツトがア
クセル操作と関連づけて所定の制御特性で電動モ
ータを駆動制御するようになつている。
しかしながら、エンジンが停止状態のときに
は、自動変速機の油圧ポンプが作動せず、ライン
圧の為の1次側油圧が低下しており、スロツトル
圧制御機構において、プラグ部材がライン圧で助
勢されないので、スロツトル弁を所定以上に開く
ときの抵抗がエンジン作動時に比べて約2倍に増
加する。
エンジンの始動に際し、エンジン始動のため或
いは運転席に着座したときに何気なくアクセルを
大きく踏む込むドライバも少なくないが、このよ
うにエンジン停止中にアクセルを大きく踏み込む
と、上述の如くスロツトル圧制御機構の抵抗が大
きいので、スロツトル弁駆動用の電動モータが過
負荷となり、ステツピングモータではその過負荷
により脱調するという問題がある。そこで、大型
の電動モータを用いると装置が大型化し高価にな
る。
この問題の対策として、エンジンが停止中のと
きには電動モータでスロツトル弁を駆動しないよ
うにすることも考えられるが、この場合エンジン
始動時の十分な空気量確保が困難となり、エンジ
ン停止を表わす制御信号を伝える電気系の故障時
等スロツトル弁を操作できなくなることも起り得
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係る自動変速機付車両におけるエンジ
ン制御装置は、エンジンの出力調整手段を駆動す
る電気的アクチユエータを備えた駆動手段と、ア
クセルの操作量を検出するアクセルセンサと、こ
のアクセルセンサで検出されたアクセル操作量を
用いて駆動手段の電気的アクチユエータを制御す
る制御手段と、上記駆動手段の出力部材を介して
上記出力調整手段に機械的に連動連結され自動変
速機のライン圧を制御するライン圧制御手段とを
備えた自動変速機付車両におけるエンジン制御装
置において、エンジンの停止状態を検知する検知
手段を設け、上記制御手段は、検知手段からの出
力に基いて、エンジン停止時には、出力調整手段
の駆動範囲が、エンジン作動時の駆動範囲よりも
狭くなるような特性で電気的アクチユエータを制
御するように構成されたものである。
〔作用〕
本考案に係る自動変速機付車両におけるエンジ
ン制御装置においては、駆動手段の電気的アクチ
ユエータにより、エンジンの出力調整手段が駆動
され、アクセルセンサでアクセルの操作量が検出
され、このアクセルセンサで検出されたアクセル
操作量を用いて、制御手段により電気的アクチユ
エータが制御される。
自動変速機のライン圧を制御するライン圧制御
手段は、駆動手段の出力部材を介して出力調整手
段に機械的に連動連結されている。
エンジンの停止状態が検知手段により検出さ
れ、上記制御手段は、検知手段からの出力に基い
て、エンジン停止時には、出力調整手段の駆動範
囲が、エンジン作動時の駆動範囲よりも狭くなる
ような特性で電気的アクチユエータを制御する。
このように、エンジン停止時、自動変速機の油
圧ポンプが作動せず、ライン圧制御手段の抵抗が
大きいときに、出力調整手段の駆動範囲が狭く設
定されるので、ライン圧制御手段から出力調整手
段を介して駆動手段の電気的アクチユエータに大
きな抵抗が作用することがない。
〔考案の効果〕
本考案に係る自動変速機付車両におけるエンジ
ン制御装置によれば、エンジンの停止状態を検知
する検出手段を設け、制御手段は、検知手段から
の出力に基いてエンジン停止時には、出力調整手
段の駆動範囲が、エンジン作動時の駆動範囲より
も狭くなるような特性で電気的アクチユエータを
制御するように構成したので、エンジン停止時
に、ライン圧制御手段から駆動手段の電気的アク
チユエータに過負荷が作用するのを確実に防止で
きること、或いは電気的アクチユエータを小型化
できること、エンジンの停止状態を誤判定して出
力調整不能になるのを防止できること、などの効
果が得られる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
本実施例は、自動変速機を備えた自動車のエン
ジンに本考案を適用した場合の実施例であり、第
1図にはエンジンのスロツトル弁3をアクセル4
の操作と関連づけて電気的に駆動制御するエンジ
ンの制御装置Sの全体構成を示してある。
第1図に示すように、上記制御装置Sは、エン
ジン(図示略)の吸気管1にスロツトル軸2を介
して回動自在に装着されたスロツトル弁3と、ス
ロツトル弁3の開度を調節するアクセル4と、ア
クセル4からスロツトル弁3に至る伝達系に介設
された駆動兼切換え機構5と、アクセル4の操作
量に応じて駆動兼切換え機構5のパルスモータ6
を制御する制御装置7とを備えており、駆動兼切
換え機構5は制御装置7からの駆動信号に応じて
スロツトル弁3の開度を調整するとともに、パル
スモータ6のフエイル時にはワンウエイクラツチ
機構Wによりアクセル4からスロツトル弁3に至
る伝達系を機械的に連結し、アクセル4の操作量
に応じてスロツトル弁3の開度を調整しエンジン
出力を調整するようになつている。
上記駆動兼切換え機構5の略直方体のケーシン
グ8には、ケーシング8を左右2つの作動室9
a,9bに区画する隔壁部8aと、ケーシング8
の左側壁後端(図面の左側を左方とし、後側を後
方とする)から左方へ延び更に前方へ屈曲された
支持部8bが一体的に形成されており、第1シヤ
フト10がケーシング8の左側壁及び支持部8b
を貫通して外方へ延び、その右端部が軸受を介し
て隔壁部8aに支持され、第1シヤフト10の下
方には第1シヤフト10と平行に第2シヤフト1
1が配設され、ケーシング8の隔壁部8a及び左
右側壁を貫通して左右方向へ延びている。
ケーシング8の支持部8bにはポテンシヨメー
タ或いは電磁ピツクアツプ式のアクセルセンサ1
2が固着され、そのセンサ12の可動デイスクは
第1シヤフト10の左端に固着されており、第1
シヤフト10の回動角がアクセル操作量信号とし
て制御装置7に出力されている。第1シヤフト1
0には、左作動室9a内において左側壁近傍に第
1歯車13が固着され、支持部8bと左側壁との
間においてワイヤセクタ14と左右一対のバネ受
部材15a,15bと捩りバネ16とからなるワ
イヤ巻取り機構17と、アクセル4を原点位置
(スロツトル全閉位置)に規制するストツパ(図
示略)が配設されており、ワイヤセクタ14及び
左バネ受部材15aはナツト18を介して第1シ
ヤフト10に固着され、第1シヤフト10が貫通
している右バネ受部材15bはケーシング8の左
側壁に固着され、捩りバネ16の両端は左右バネ
受部材15a,15bに夫々固着され、ワイヤセ
クタ14には端部がアクセル4のレバー4aに連
結されたワイヤ20が巻回されており、捩りバネ
16のバネ力によりワイヤセクタ14が矢印Eの
方向へ付勢され、アクセル4がワイヤ20を介し
て常に原点位置側へ付勢されている。
ケーシング8の左側壁にはポテンシヨメータ或
いは電磁ピツクアツプ式のスロツトル開度センサ
21が固着され、そのセンサ21の可動デイスク
は第2シヤフト11の左端に固着されており、第
2シヤフト11の回動角がスロツトル開度信号と
して制御装置7へ出力されている。
第2シヤフト11の右端部には第1シヤフト1
0と同様に、ワイヤセクタ22と左右一対のバネ
受部材23a,23bと捩りバネ24とからなる
ワイヤ巻取り機構25と、スロツトル弁3を全閉
位置に規制するストツパ(図示略)が配設されて
おり、ワイヤセクタ22及び右バネ受部材23b
はナツト26を介して第2シヤフト11に固着さ
れ、第2シヤフト11が貫通している左バネ受部
材23aはケーシング8の右壁に固着され、捩り
バネ24の両端部は左右バネ受部材23a,23
bに夫々固着され、ワイヤセクタ22には端部が
スロツトル弁3のレバー27に連結されたワイヤ
28が巻回されており、捩りバネ24のバネ力に
よりワイヤセクタ22が矢印Fの方向(スロツト
ル閉弁方向)へ付勢され、レバー27に接続され
た引張りバネ29のバネ力でスロツトル弁3が常
に閉弁側へ付勢されている。
左作動室9aにおいて、第2シヤフト11には
第1歯車13と噛合する第2歯車30がベアリン
グ31を介して回転自在に且つ軸方向移動不能に
装着され、第2歯車30の右方にはクラツチプレ
ート32がキー33を介して軸方向に移動可能に
且つ回転拘束に装着され、クラツチプレート32
の右方には第3歯車34がベアリング35を介し
て回転自在に且つ軸方向移動不能に装着され、第
3歯車34の右方には環状のソレノイド36が保
持部材37を介して隔壁部8aに固着され、上記
クラツチプレート32と第3歯車34と後述の板
バネ41とソレノイド36とでパルスモータ6の
出力軸6aからスロツトル弁3に至る伝達系を断
続する電磁クラツチ機構Cが構成されている。
クラツチプレート32左端面には、第2図a,
bに示すように、スロツトル開弁方向にのみ係合
する鋸歯状の9個の係合歯38を1組みとする一
対の係合部39が円周方向の所定範囲に形成さ
れ、電磁クラツチCがOFFでクラツチプレート
32が板バネ41で第2ギヤ30側へ付勢された
状態において、第2歯車30の右端面に形成され
た一対の係止歯40と係合部39の何れかの係合
歯38がスロツトル開弁方向にのみ係合可能にな
つている。各係合歯38はスロツトル開方向下が
りに形成され、係止歯40はスロツトル閉方向下
がりに形成され、係止歯38の段部38aと係止
歯40の段部40aとで係合可能で、係止歯40
は係合歯38に係合している状態で、係合歯38
の傾斜面38bに沿つて摺動しスロツトル閉方向
の係合歯38に対しては移動可能であるが、スロ
ツトル開方向の係合歯38には係合可能に構成さ
れているとともに、最もスロツトル閉方向側の係
合歯(以下、基準係合歯38c)と係止歯40と
が係合しているときに、アクセル4とスロツトル
弁3とが所定の対応関係になるように構成されて
いる。また、クラツチプレート32と第3歯車3
4間には円周方向には所定間隔おきに板バネ41
が配設され、板バネ41の右端が第3歯車に当接
しクラツチプレートが第2歯車側へ付勢され、電
磁クラツチCがOFFのときには板バネ41の付
勢力で係合歯38と係止歯40とが係合可能にな
る。上記係合歯38と係止歯40と板バネ41と
で電磁クラツチCが断状態のときにアクセル4か
らスロツトル弁3に至る伝達系を連結するワンウ
エイクラツチ機構Wが構成されている。
右作動室9bにはパルスモータ6が配設され、
モータ軸6aが隔壁部8aを貫通して、左作動室
9aの略中央部まで延び、モータ軸6aの左端に
は第3歯車34と噛合する第4歯車42が固着さ
れ、制御装置7からの駆動信号に応じて所定量回
転駆動される。
上記ソレノイド36は制御装置7からのソレノ
イド駆動信号に応じてON・OFF切換えられ、
ON状態のときにはソレノイド36の磁力により
板バネ41のバネ力に抗してクラツチプレート3
2が第3歯車34に一体的に密着するとともに、
係止歯40と係合歯38との係合が解かれワンウ
エイクラツチ機構WがOFF状態になり、パルス
モータ6の駆動力が第4歯車42、第3歯車3
4、クラツチプレート32を介して第2シヤフト
11に伝達され、パルスモータ6によりスロツト
ル弁3の開度が調整されることになる。また、ソ
レノイド36がOFF状態のときには、クラツチ
プレート32が板バネ41により第2歯車30側
へ押圧され、クラツチプレート32と第3歯車3
4との係合が解かれワンウエイクラツチ機構Wが
ON状態になり、係止歯40が係合部39の何れ
かの係合歯38と係合され、クラツチプレート3
2と第2歯車30とが一体的に回動されるととも
に、アクセル4の操作力がワイヤセクタ14、第
1シヤフト10、第1歯車13、第2歯車30、
クラツチプレート32を介して第2シヤフト11
に伝達され、アクセル4の操作量に応じてスロツ
トル弁3の開度が調整されることになる。
更に、自動変速機の出力軸から駆動輪へ駆動力
を伝達する駆動主軸に介設され自動車の車速を検
出する車速センサ41が設けられており、上記車
速センサ41からの車速信号V及び自動変速機か
らのギヤ位置信号G及びデイストリビユータから
の何れかの気筒の点火信号である回転数信号Nも
上記制御装置7へ入力されている。
ここで、自動変速機には、その変速機構切換用
のブレーキ装置の油圧シリンダ等へ供給される油
圧であるライン圧をスロツトル開度に対応づけて
制御するライン圧制御装置44が設けられてい
て、第1図に示すように第2シヤフト11の軸端
にはワイヤセクタ22と同様にワイヤセクタ42
が固着されており、ワイヤ43の一端がワイヤセ
クタ42に固着されまた他端がスロツトル圧制御
装置44のスロツトルカム45に固着され、こう
してスロツトル圧制御装置44はスロツトル弁3
に連動連結されている。
次に、上記スロツトル圧制御装置44について
第3図・第4図に基いて簡単に説明する。第3
図・第4図はスロツトル弁全閉状態・全開状態に
夫々対応しており、ハウジング46には上記スロ
ツトルカム45が装着され、スロツトルカム45
で駆動されるプラグ47とスプール48間にはス
プール48を増圧側(図示右方)へ押圧するスプ
リング49が介設され、スプリング49と反対側
でスプール48とバネ受具50間にはスプール4
8を減圧側へ押圧するスプリング51が介設さ
れ、上記スプール48の付近のハウジング46に
はライン1次圧P1の供給をうける1次ポート5
2と、圧力調整後のライン圧P2(スロツトル圧)
を吐出する2次ポート53と、スプール48を減
圧側へバツクアツプするバツクアツプポート54
と、プラグ47を増圧側へバツクアツプするバツ
クアツプポート55と、ドレンポート56,57
などが形成されており、スロツトル全閉のときに
は第3図のようにスロツトルカム45でプラグ4
7が押圧されず、1次ポート52はスプール48
で閉じられ、2次ポート53からライン圧P2
吐出されない。
スロツトル弁3が開かれるとスロツトル開度に
応じてスロツトルカム45によりプラグ47が増
圧側へ押動され、スプリング49の付勢力が増加
するので、スプール48は図示右方へ移動し、第
4図に示すように1次ポート52と2次ポート5
3とがスプール48の移動量に対応する断面積の
流路で連なり、スプリング49の付勢力と、スプ
リング51の付勢力及びバツクアツプポート54
からのバツクアツプ力とが均衡してスプール48
の位置が定まり、スロツトル開度に対応するライ
ン圧P2が発生する。
尚、スロツトル開度が増加すると、スプリング
49の付勢力が増大してスロツトルカム45を操
作する抵抗(この抵抗はパルスモータ6への負荷
として作用する)が大きくなるので、ライン圧
P2でプラグ47を図示右方へバツクアツプする
ようになつている。即ち、スロツトル開度が所定
開度以上になるとバツクアツプポート55からの
ライン圧P2によりプラグ47が図示右方へ助勢
されるようになつている。
上記のようにして、スロツトル圧制御装置44
によつてライン1次圧P1がスロツトル開度に応
じたライン圧P2に減圧され、このライン圧P2
自動変速機の内部のブレーキ装置へ供給される。
これは、スロツトル開度つまりエンジントルクに
対応したライン圧P2でブレーキ装置を駆動する
ことによりトルクシヨツクを防ぐためである。
ところで、エンジン作動中は自動変速機内の油
圧ポンプが作動しライン1次圧P1が供給される
が、エンジン停止中は油圧ポンプが作動しないの
でライン1次圧P1及びライン圧P2が発生しない。
この状態でアクセル4を大きく踏み込むと、既述
の如くパルスモータ6が過負荷となつて脱調す
る。これを防ぐため、上記制御装置7は、次のよ
うに構成されている。
上記制御装置7は、第5図に図示のように、車
速センサ41からの車速信号Vとアクセルセンサ
12からのアクセル操作量信号ACと自動変速機
61からのギヤ位置信号Gとを受ける第1目標ス
ロツトル開度演算手段62と、アクセルセンサ1
2からのアクセル操作量信号ACを受ける第2目
標スロツトル開度演算手段63と、デイストリビ
ユータ60からのエンジン回転数信号Nを受けて
エンジンが回転中か停止中かを判定するエンジン
回転停止判定手段64と、この判定手段64から
の出力を受けエンジン回転作動時には第1目標ス
ロツトル開度演算手段62からの出力をスロツト
ル制御手段66へ供給しまたエンジン停止時には
第2目標スロツトル開度演算手段63からの出力
をスロツトル制御手段66へ供給するスイツチ手
段65と、スイツチ手段65からの出力とスロツ
トル開度センサ21からの出力を受けてパルスモ
ータ6を制御するスロツトル制御手段66とから
構成されている。
上記第1目標スロツトル開度演算手段62は、
エンジン回転作動時の目標スロツトル開度を決定
するもので、アクセル操作量信号ACと車速信号
Vとギヤ位置信号Gとに基いて、基本的には第6
図に図示のようにアクセル操作量に対応してスロ
ツトル開度がリニアに増加し、アクセル操作量フ
ル状態(100%)のときにスロツトル弁3が全開
となるような直線Aの特性でもつてアクセル操作
量に対応したスロツトル開度を決定する。但し、
第6図に図示していないがアクセル操作量信号
ACから加速指令を検出したときには直線Aの特
性以上にスロツトル開度を大きくしたり、減速指
令を検出したときには直線Aの特性以下にスロツ
トル開度を減少させるなど、アクセル操作量と車
速とギヤ位置などに基いて種々の特性でスロツト
ル開度を決定する。但し、これらの制御特性は本
考案の目的に直接関係がないので詳しい説明は省
略する。
上記第2目標スロツトル開度演算手段63は、
エンジン停止時のスロツトル開度を決定するもの
で、アクセル操作量信号ACに基いて第7図に図
示のようにアクセル操作量に応じてスロツトル開
度がリニアに増加するような直線Bの特性であつ
て、アクセル操作量フル状態(100%)のときに、
スロツトル弁3が半開となるような特性でもつて
アクセル操作量に対応したスロツトル開度を決定
する。但し、第7図の折線Cのような特性を採用
してもよい。
要するに、エンジン停止時に、スロツトル弁を
大きく開かない限りスロツトル圧制御装置44か
らパルスモータ6へ過負荷が作用しないので、エ
ンジン停止時にアクセル4を最大踏み込んでもス
ロツトル弁3が全開の40〜60%程度しか開かない
ような特性であればよい。こうすれば、エンジン
始動に必要な吸気量を供給することが可能であ
り、また例えばデイストリビユータ60からの信
号ラインの故障時でもエンジン出力の調整が不可
能になることもない。
上記スロツトル制御手段66は、基本的には第
1目標スロツトル開度演算手段62又は第2目標
スロツトル開度演算手段63からの出力に基いて
オープンルーフにてパルスモータ6を制御する
が、パルスモータ6のフエイル時などに鑑み、ス
ロツトル開度センサ21からのスロツトル開度信
号と比較しつつ制御するようになつている。
尚、上記制御装置7はマイクロコンピユータを
主体として構成し得ることは言うまでもない。
上記のエンジン制御装置においては、エンジン
停止時にはスイツチ手段65が第2目標スロツト
ル開度演算手段63を選択するように切換えら
れ、スロツトル弁3の駆動範囲が、エンジン作動
時におけるスロツトル弁3の駆動範囲よりも著し
く狭くなるようになつているので、エンジン停止
時にスロツトル圧制御装置44のバツクアツプポ
ート55にライン圧P2が供給されないことによ
りスロツトル圧制御装置44の抵抗が大きくても
パルスモータ6が過負荷となることはない。
尚、上記実施例における駆動兼切換え機構5は
一例を示すものにすぎず、本考案は自動変速機付
車両のエンジンであつて、アクセル操作に関連づ
けて電気的アクチユエータ(パルスモータ、DC
モータ、リニアソレノイドなど)で出力調整手段
を駆動するようにした各種のエンジンに適用でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
エンジン制御装置の全体構成図、第2図aは第2
歯車とクラツチプレートとが所定の対応関係で係
合している状態を示す説明図、第2図bは第2図
aに対応するクラツチプレートの側面図、第3
図・第4図は夫々スロツトル全閉状態・全開状態
におけるスロツトル圧制御装置の要部断面図、第
5図は制御装置などの構成図、第6図は第1目標
スロツトル開度演算手段の制御特性線図、第7図
は第2目標スロツトル開度演算手段の制御特性線
図である。 3……スロツトル弁、4……アクセル、5……
駆動兼切換え機構、6……パルスモータ、7……
制御装置、44……スロツトル圧制御装置、60
……デイストリビユータ、61……自動変速機。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 エンジンの出力調整手段を駆動する電気的アク
    チユエータを備えた駆動手段と、アクセルの操作
    量を検出するアクセルセンサと、このアクセルセ
    ンサで検出されたアクセル操作量を用いて駆動手
    段の電気的アクチユエータを制御する制御手段
    と、上記駆動手段の出力部材を介して上記出力調
    整手段に機械的に連動連結され自動変速機のライ
    ン圧を制御するライン圧制御手段とを備えた自動
    変速機付車両におけるエンジン制御装置におい
    て、 エンジンの停止状態を検知する検知手段を設
    け、 上記制御手段は、検知手段からの出力に基い
    て、エンジン停止時には、出力調整手段の駆動範
    囲が、エンジン作動時の駆動範囲よりも狭くなる
    ような特性で電気的アクチユエータを制御するよ
    うに構成されたことを特徴とする自動変速機付車
    両におけるエンジン制御装置。
JP12180687U 1987-08-08 1987-08-08 Expired - Lifetime JPH0541057Y2 (ja)

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