JPH0727382Y2 - エンジンの出力制御装置 - Google Patents

エンジンの出力制御装置

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JPH0727382Y2
JPH0727382Y2 JP1987119598U JP11959887U JPH0727382Y2 JP H0727382 Y2 JPH0727382 Y2 JP H0727382Y2 JP 1987119598 U JP1987119598 U JP 1987119598U JP 11959887 U JP11959887 U JP 11959887U JP H0727382 Y2 JPH0727382 Y2 JP H0727382Y2
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、エンジンの出力制御装置に関し、特にエンジ
ンのスロットル弁などの出力調整部材を電気的アクチュ
エータで駆動するとともに電気的アクチュエータのフェ
イル時にはアクセルで操作するようにしたものに関す
る。
〔従来技術〕
従来、ガソリンエンジンのスロットル弁やディーゼルエ
ンジンの燃料ポンプのラックなどの出力調整部材は、ア
クセルに直結されアクセルで操作するように構成されて
いたが、アクセルの操作量・操作量変化率や変速機のギ
ヤ位置信号等に応じて出力調整部材を理想的に操作する
ため、最近ではアクセル操作検出信号に基いて制御され
る電気的アクチュエータによって出力調整部材を駆動す
るようにしたエンジンの出力制御装置が提案されてい
る。
例えば、特開昭60−240835号公報には、電動モータで電
磁クラッチを介してスロットル弁を駆動する電気的駆動
手段を設け、電磁クラッチが断状態のときには所定の対
応関係でもってアクセルとスロットル弁とを連結するカ
ム機構を設け、電気的駆動手段のフェイル時にはスロッ
トル弁をアクセルで操作し得るようにした吸気量制御装
置が記載されている。
一方、第6図〜第8図に図示のような出力制御装置も提
案されている。
この出力制御装置においては、アクセル100からの操作
力が、ワイヤ101、ワイヤセクタ102、第1シャフト10
3、第1ギヤ104、第2ギヤ105、クラッチプレート106、
第2シャフト107、ワイヤセクタ108、ワイヤ109、レバ
ー110及びスロットル軸111を介してスロットル弁112に
伝達される。
電磁クラッチ113がONで、クラッチプレート106が第3ギ
ヤ114と一体化した状態において、電動モータ115からの
駆動力が、第4ギヤ116、第3ギヤ114、クラッチプレー
ト106、第2シャフト107、ワイヤセクタ108、ワイヤ10
9、レバー110及びスロット軸111を介して、スロットル
弁112に伝達される。
上記電磁クラッチ113は、ソレノイド113aと、第3ギヤ1
14と、クラッチプレート106とからなり、クラッチプレ
ート106は、バネ117で第2ギヤ105側へ付勢され、第2
ギヤ105と、この第2ギヤ105に植設された1対のピン部
材105aと、クラッチプレート106側の1対の係合溝106a
とで、アクセル100からスロットル弁112へ至る操作力伝
達系を断続するクラッチ機構が構成されている。
アクセル100と、ワイヤセクタ102とは、捩りバネ118で
原点位置側(スロットル全閉側)へ付勢され、ワイヤセ
クタ108は、捩りバネ119でスロットル112の閉弁側へ付
勢され、スロットル弁112は、引張りバネ120で閉弁側へ
付勢され、第2シャフト107の端部には、第2シャフト1
07の回動角(スロットル弁112の開度)を検出するスロ
ットル開度センサ121が設けられ、また、アクセル100を
原点位置に規制するストッパ及びスロットル弁112を全
閉位置に規制するストッパが設けられている。
第7図において、上記スロットル弁112が、何れかの開
度に開き、クラッチ機構が係合している状態が、実線図
示の係合溝106a(X)と、ピン部材105aであり、この状
態でアクセル100を踏み込むと、ピン部材105aにより係
合溝106a(X)を介して、クラッチプレート106が、ス
ロットル開方向へ操作され、また、アクセル100を戻す
と、バネ119・120の付勢力でクラッチプレート106が、
スロットル閉方向へ回動して、ピン部材105aと係合溝10
6a(X)の相対位置関係は維持され、アクセル100の操
作量とスロットル弁112の開度の対応関係は、第8図の
直線Cのようになる。
ところで、電磁クラッチ113をONに保持し、電動モータ1
15でスロットル弁112を駆動するとき、アクセル100とス
ロットル弁112との対応関係が変動し、クラッチプレー
ト106が、第2ギヤ105に対して例えば係合溝106a(Y)
で示すようにスロットル開方向へ進められ、或いは、ク
ラッチプレート106が、第2ギヤ105に対して例えば係合
溝106a(Z)で示すようにスロットル閉方向へ遅らされ
ることなる。
上記クラッチ機構は、電動モータ115のフェイル時に、
電磁クラッチ113をOFFに切換えて、アクセル100とスロ
ッル弁112とを所定の対応関係となるように機械的に連
結するためのものである。
電磁クラッチ113をOFFに切換えたときに、ピン部材5aが
係合溝6aに係合していて、スロットル開度が第8図の直
線B・C間の斜線領域に入っていれば、スロットル弁11
2が、点Pから直線Cまで、バネ力でスロットル閉方向
へ僅かに回動して、クラッチプレート106が、第7図の
係合溝106a(X)のようになり、アクセル100の操作量
とスロットル112の開度との対応関係は、直線Cのよう
になる。
電磁クラッチ113をOFFに切換えたときに、クラッチプレ
ート106が、第2ギヤ105に対してスロットル開方向へ進
められ、係合溝106a(Y)のように、スロットル開度
が、第8図の直線Bの上方の領域に入っている場合に
は、スロットル弁112が、点Qから直線Cまでバネ力で
スロットル閉方向へ回動してから、クラッチプレート10
6が、第7図の係合溝106a(X)のように係合し、アク
セル100の操作量とスロットル弁112の開度との対応関係
が、直線Cのようになる。
電磁クラッチ113をFFに切換えたときに、クラッチプレ
ート106が、第2ギヤ105に対して、スロットル閉方向へ
遅れていて、係合溝106a(Z)のように位置し、スロッ
トル開度が第8図の直線Cの下方の領域に入っている場
合には、スロットル弁112が点Rからスロットル全閉位
置まで、バネ力でスロットル閉方向へ回動し、クラッチ
プレート106の係合溝106a(Z)とピン部材105aとが係
合しないことになる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
前記第6図〜第8図の出力制御装置においては、電動モ
ータ115のフェイル時に、電磁クラッチ113がOFFに切換
えられたときに、クラッチプレート106が、第2ギヤ105
に対してスロットル閉じ方向に遅れていて、スロットル
開度が、第8図の直線Cの下方の領域にあるときには、
クラッチ機構の係合溝106aとピン部材105aとが係合せ
ず、アクセル100とスロットル弁112とが機械的に連結さ
れず、急にスロットル全閉状態になって急減速が起こる
という問題がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係るエンジンの出力制御装置は、エンジンの出
力を調整する出力調整部材と、この出力調整部材を出力
減少方向へ弾性付勢する付勢手段と、電気的アクチュエ
ータとこのアクチュエータから出力調整部材へ駆動力を
伝達する駆動伝達系に介設されたクラッチ機構とを含む
駆動手段と、この駆動手段を制御する制御手段と、アク
セルから出力調整部材に操作力を伝達する操作力伝達系
に介設され、クラッチ機構が分断状態のときに操作力伝
達系を作動的に連結する連結手段とを備えたエンジンの
出力制御装置において、 上記連結手段は、上記出力調整部材が、その作動量がア
クセル操作量に所定比率で比例する比例特性よりも、出
力増大側に作動している状態において、出力調整部材が
上記比例特性よりも出力減少側へ作動しないように操作
力伝達系を連結する係合機構と、上記出力調整部材が、
上記比例特性よりも出力減少量に作動している状態にお
いて、出力調整部材が出力減少側へ作動しないように操
作力伝達系を連結するワンウェイクラッチ機構とを備え
たものである。
尚、出力調整部材は、ガソリンエンジンではスロットル
弁、ディーゼルエンジンでは燃料噴射ポンプの燃料噴射
量調整機構のラックに相当するものである。
〔作用〕
本考案に係るエンジンの出力制御装置においては、クラ
ッチ機構を接続した状態において、アクセルの操作量を
検出した検出信号等に基づいて、制御手段により駆動手
段の電気的アクチュエータを制御することで、上記アク
チュエータにより出力調整部材が駆動される。
上記アクチュエータが故障した場合等に、制御手段によ
りクラッチ機構が分断状態に切換えられると、アクセル
から出力調整部材に操作力を伝達する操作力伝達系が連
結手段により連結され、アクセルにより出力調整部材が
操作される。
上記連結手段は、係合機構と、ワンウェイクラッチ機構
とを備えている。
上記係合機構は、出力調整部材が、その作動量のアクセ
ル操作量に所定比率で比例する比例特性よりも、出力増
大側に作動している状態において、出力調整部材が比例
特性よりも出力減少側へ作動しないように操作力伝達系
を連結するように構成されている。
上記ワンウェイクラッチ機構は、上記出力調整部材が、
比例特性よりも出力減少側に作動している状態におい
て、出力調整部材が出力減少側へ作動しないように操作
力伝達系を連結するように構成されている。
上記電気的アクチュエータの故障等に伴って、制御手段
により、クラッチ機構が分断状態に切換えられたとき、
出力調整部材が、比例特性よりも出力増大側に作動して
いる状態では、出力調整部部材が、付勢手段の付勢力に
より出力減少側へ戻されるが、係合機構の作用により、
比例特性よりも出力減少側へ作動するのを阻止されるた
め、出力調整部材の作動量が比例特性以下に減少して急
減速状態になることはない。その後、アクセルを操作す
ると、上記比例特性にて出力調整部材が作動する。
上記クラッチ機構が分断状態に切換えられたとき、出力
調整部材が、比例特性よりも出力減少側に作動している
状態では、ワンウェイクラッチ機構の作用により、出力
調整部材が出力減少側へ作動するのを阻止されるため、
出力調整部材の作動量が急減して急減速状態になること
はない。
その後、アクセルを出力増大側へ操作すると、ワンウェ
イクラッチ機構の作用により、出力調整部材が出力増大
側へ作動する。また、アクセルを出力減少側へ操作する
と、付勢手段の付勢力が作用するため、出力調整部材が
出力減少側へ作動し、出力調整部材が出力減少側へ最大
限作動後には、ワンウェイクラッチ機構の作用により、
出力調整部材に対して相対的にアクセルが出力減少側へ
動き、操作力伝達系が係合機構で連結された状態とな
り、アクセルの操作に対して出力調整部材が比例特性で
作動するようになる。
〔考案の効果〕
本考案に係るエンジンの出力制御装置によれば、以上説
明したように、クラッチ機構を分断したときに操作力伝
達系を連結する連結手段に、係合機構とワンウェイクラ
ッチ機構とを設けたことにより、電気的アクチュエータ
のフェイル時等に、クラッチ機構を分断したとき、操作
力伝達系を、係合機構又はワンウェイクラッチ機構で連
結し、出力調整部材の全閉を防止して、急減速を確実に
防止できる。
上記操作力伝達系が係合機構で連結されたときには、そ
の後、アクセルの操作に対して出力調整部材を比例特性
で作動させることができる。また、操作力伝達系がワン
ウェイクラッチ機構で連結されたときには、その後、ア
クセルを全閉する操作を経て、操作力伝達系を係合機構
で連結することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例について図面を参照しつつ説明す
る。
本考案のエンジンの出力制御装置は、エンジンのスロッ
トル弁を電気的アクチュエータで駆動するとともに、電
気的アクチュエータのフェイル時にはアクセルとスロッ
トル弁とを機械的に連結し駆動するようにしたものであ
る。
第1図に示すように、上記出力制御装置Sは、エンジン
(図示略)の吸気管1にスロットル軸2を介して回動自
在に内装されたスロットル弁3と、スロットル弁3の開
度を調節するアクセル4と、アクセル4からスロットル
弁3に至る伝達系に介設された駆動兼切換え機構5と、
アクセル4の操作量に応じて駆動兼切換え機構5の電動
モータ6を制御する制御装置7とから構成されている。
上記駆動兼切換え機構5は、制御装置7からの制御信号
に応じてスロットル弁3の開度を調整するとともに、電
動モータ6のフェイル時には、後述の係合機構又はワン
ウェイクラッチ機構Wによりアクセル4からスロットル
弁3に至る操作力伝達系を機械的に連結し、アクセル4
の操作量を応じてスロットル弁3の開度を調整し、エン
ジン出力を調整するようになっている。
上記駆動兼切換え機構5の略直方体のケーシング8に
は、ケーシング8を左右2つの作動室9a・9bに区画する
隔壁部8aと、ケーシング8の左側壁後端(図面の左側を
左方とし、後側を後方とする)から左方へ延び更に前方
へ屈曲された支持部8bが一体的に形成されている。
第1シャフト10が、ケーシング8の左側壁を貫通して外
方へ延び、その右端部が軸受を介して隔壁部8aに支持さ
れ、第1シャフト10の下方(図面の下側を下方とする)
には、第1シャフト10と平行に第2シャフト11が配設さ
れ、ケーシング8の隔壁部8a及び左右側壁を貫通して左
右方向へ延びている。
ケーシング8の支持部8bには、可変抵抗式又は電磁ピッ
クアップ式のアクセルセンサ12が固着され、そのセンサ
12の可動ディスクは、第1シャフト10の左端に固着され
ている。第1シャフト10の回動角が、アクセル操作量信
号として制御装置7に供給されるようになっている。
第1シャフト10には、左作動室9a内において左側壁近傍
に第1ギヤ13が固着され、支持部8bと左側壁との間に
は、ワイヤセクタ14と、左右1対のバネ受部材15a・15b
と、捩りバネ16とからなるワイヤ巻取り機構17と、アク
セル4を原点位置(スロットル全閉位置)に規制するス
トッパ(図示略)とが配設されている。
ワイヤセクタ14と左バネ受部材15aは、ナット18を介し
て第1シャフト10に固着され、第1シャフト10が貫通し
ている右バネ受部材15bは、ケーシング8の左側壁に固
着され、捩りバネ16の両端は、左右バネ受部材15a・15b
に夫々固着され、ワイヤセクタ14には、端部がアクセル
4のアーム4aに連結されたワイヤ20が巻回されており、
ワイヤセクタ14が、捩りバネ16のバネ力で矢印Eの方向
へ付勢され、アクセル4がワイヤ20を介して常に原点位
置側へ付勢されている。
ケーシング8の左側壁には、電磁ピックアップ式の可変
抵抗式スロット開度センサ21が固着され、そのセンサ21
の可動ディスクは、第2シャフト11の左端に固着されて
おり、第2シャフト11の回動角がスロットル開度信号と
して制御装置7へ供給されるようになっている。
第2シャフト11の右端部には、第1シャフト10と同様
に、ワイヤセクタ22と、左右1対のバネ受部材23a・23b
と、捩りバネ24とからなるワイヤ巻取り機構25と、スロ
ットル弁3を全閉位置に規制するストッパ(図示略)と
が設けられており、ワイヤセクタ22と右バネ受部材23b
は、ナット26を介して第2シャフト11に固着され、第2
シャフト11が貫通している左バネ受部材23aは、ケーシ
ング8の右壁に固着され、捩りバネ24の両端部は、左右
バネ受部材23a・23bに夫々固着されている。
ワイヤセクタ22には、端部がスロットル弁3のレバー27
に連結されたワイヤ28が巻回されており、ワイヤセクタ
22が、捩りバネ24のバネ力で矢印Fの方向(スロットル
閉弁方向)へ付勢され、スロットル弁3が、レバー27に
接続された引張りバネ29のバネ力で常に閉弁側へ付勢さ
れている。
左作動室9aにおいて、第2シャフト11には、第1ギヤ13
と噛合する第2ギヤ30が、ベアリング31を介して回転自
在に且つ軸方向移動不能に装着されている。第2シャフ
ト11には、第2ギヤ30の右側おいて、クラッチプレート
32が、キー33を介して軸方向に移動可能に且つ回転拘束
に装着されている。また、第2シャフト11には、クラッ
チプレート32の右側において、第3ビヤ34が、ベアリン
グ35を介して回転自在に且つ軸方向移動不能に装着され
ている。第3ギヤ34の右側において、環状のソレノイド
36の保持部材37を介して隔壁部8aに固着され、クラッチ
プレート32と、第3ギヤ34と、後述の板バネ41と、ソレ
ノイド36とで、電動モータ6の出力軸6aからスロットル
弁3に至る駆動力伝達系を断続する電磁クラッチ機構C
が構成されている。
第2ギヤ30の右端面には、1対の係止歯40が形成されて
おり、クラッチプレート32の左端面には、第2図に示す
ように、係止歯40から、スロットル開弁方向への操作力
を伝達可能な鋸歯状の9個の係合歯38を1組とする1対
の係合部39が、円周方向の所定範囲に形成されている。
電磁クラッチCがOFFで、クラッチプレート32が、板バ
ネ41で第2ギヤ30側へ付勢された状態において、第2ギ
ヤ30の右端面の係合歯40と、それに対応する係合部39の
何れかの係合歯38とが、係合可能になっている。
各係合歯38は、スロットル開方向下がりの鋸歯状に形成
され、係合歯40は、スロットル閉方向下がりの鋸歯状に
形成されている。係合歯38の段部38aと係止歯40の段部4
0aとが係合可能で、係止歯40が係合歯38に係合している
状態で、係止歯40は、係合歯38の傾斜面38bに沿って摺
動し、スロットル閉方向へは移動可能であるが、スロッ
トル開方向へ移動するときには、係合歯38に係合するよ
うに構成され、且つ最もスロットル閉方向側の係合歯
(以下、基準係合歯38c)と係止歯40とが係合している
ときに、アクセル4とスロットル弁3とが所定の比例特
性(第5図の直線Mで示すような通常のアクセルとスロ
ットルとの対応関係)になるように構成されている。
また、クラッチプレート32と第3ギヤ34間には、円周方
向に所定間隔おきに板バネ41が配設され、板バネ41の右
端が第3ギヤに当接し、クラッチプレート32が第2ギヤ
30側へ付勢され、電磁クラッチCがOFFのときには、板
バネ41の付勢力で係合歯38と係止歯40とが係合可能にな
る。つまり、基準係合歯38cと、係合歯40と、板バネ41
とが係合機構に相当する。上記基準係合歯38c以外の複
数の係合歯38と、係止歯40と、板バネ41とで、電磁クラ
ッチCが分断状態のときにアクセル4からスロットル弁
3に至る操作力伝達系を連結するワンウェイクラッチ機
構Wが構成されている。
右作動室9bには、パルスモータからなる電動モータ6が
配設され、モータ軸6aが隔壁部8aを貫通して、左作動室
9aの略中央部まで延び、モータ軸6aが左端には、第3ギ
ヤ34に噛合した第4ギヤ42が固着さ、アクセル操作量信
号及びスロットル開度信号に基いて決定される制御装置
7からの駆動信号によって、電動モータ6が回転駆動さ
れる。
上記ソレノイド36は、制御装置7からのソレノイド駆動
信号によりON・OFF切換えられ、ON状態のときには、ソ
レノイド36の磁力により、板バネ41のバネ力に抗してク
ラッチプレート32が、第3ギヤ34に一体的に密着すると
ともに、係止歯40と係合歯38との係合が解かれ、ワンウ
ェイクラッチ機構WがOFF状態になり、電動モータ6の
駆動力が、第4ギヤ42、第3ギヤ34、クラッチプレート
32を介して、第2シャフト11に伝達され、電動モータ6
によりスロットル弁3の開度が調整されることになる。
また、ソレノイド36がOFF状態のときには、クラッチプ
レート32が、板バネ41により第2ギヤ30側へ押圧され、
クラッチプレート32と第3ギヤ34との連結が解かれ、ワ
ンウェイクラッチ機構WがON状態になり、係止歯40が、
係合部39の何れかの係合歯38に係合可能となり、係止歯
40が何れかの係合歯38に係合した状態では、クラッチプ
レート32と第2ギヤ30とが一体的に回動されるととも
に、アクセル4の操作力が、ワイヤセクタ14、第1ギヤ
13、第2ギヤ30、クラッチプレート32を介して第2シャ
フト11に伝達され、アクセル4の操作量に応じてスロッ
トル弁3の開度が調整されることになる。次に、上記出
力制御装置の作用について、第2図〜第5図を参照しな
がら説明する。
第2図に示すように、スロットル弁3が何れかの開度に
開き、クラッチプレート32の基準係合歯38cと、第2ギ
ヤ30の係止歯40とが、係合している状態において、アク
セル4を踏み込むと、係止歯40により基準係合歯38cを
介してクラッチプレート32が、スロットル開方向へ操作
され、また、アクセル4を戻すと、捩りバネ24及び引張
りバネ29の付勢力で、クラッチプレート32がスロットル
閉方向へ回動して、係止歯40と基準係合歯38cとの相対
位置関係は維持され、スロットル弁3の開度がアクセル
4の操作量に比例する比例特性(第5図の直線M)を維
持しつつ、スロットル弁3が作動する。尚、上記直線M
は通常の公知のアクセル4とスロットル弁3における比
例特性に相当するものである。
ところで、ソレノイド36をON状態(ワンウェイクラッチ
機構WをOFF状態)に保持して、電動モータ6でスロッ
トル弁3を駆動するとき、電動モータ6は、制御装置7
からのモータ駆動信号で駆動制御され、第2図に示すよ
うに、第2ギヤ30とクラッチプレート32とが一体的に回
動するとは限らず、係止歯40と基準係合歯38cとの相対
位置関係が変動し、第3図に示すように、クラッチプレ
ート32が第2ギヤ30に対してスロットル開方向へ進めら
れ、或いは第4図に示すように、クラッチプレート32が
第2ギヤ30に対してスロットル閉方向へ遅らされること
になる。
このように、電動モータ6でスロットル弁3の開度を調
整しつつ走行している途中で、電動モータ6が故障する
と、ソレノイド36が制御装置7によってOFF状態(ワン
ウェイクラッチ機構WをON状態)に切換えられ、クラッ
チプレート32と第3ギヤ34との連結が解かれると、クラ
ッチプレート32の何れかの係合歯38と、第2ギヤ30の係
止歯40とが係合して、アクセル4とスロットル弁3とが
機械的に連結されることになる。
つまり、ソレノイド36がOFF状態に切換えられたとき
に、第2ギヤ30とクラッチプレート32の相対位置関係
が、第2図に示すようになっている場合には、係止歯40
と基準係合歯38cとが直ちに係合され、アクセル操作量
とスロットル弁3の開度との対応関係が直線M(比例特
性)のようになる。
ソレノイド36がOFF状態に切換えられたときに、第3図
に示すように、クラッチプレート32が、第2ギヤ30に対
してスロットル開方向へ進められ、スロットル弁3が比
例特性よりも出力増大側に作動している場合、つまり、
第5図の直線M上方の領域に入っている場合には、点H
から直線Mまで、第3図に仮想線で示すように、クラッ
チプレート32がバネ力でスロットル閉方向へ回動してか
ら、係止歯40が基準係合歯38cに係合し、その後、アク
セル操作量とスロットル弁3の開度との対応関係が直線
M(比例特性)のようになる。
ソレノイド36がOFF状態に切換えられたときに、第4図
に示すように、クラッチプレート32が、第2ギヤ30に対
してスロットル閉方向へ遅らされ、スロットル弁3が比
例特性よりも出力減少側に作動している場合、つまり、
第5図の直線M下方の領域に入っている場合には、点I
の下方の直線L1〜L8のうち下方の最も近い直線L4まで、
スロットル弁3がバネ力でスロットル閉方向へ僅かに回
動してから、係合歯40が対向する係合歯38に係合し、ア
クセル操作量とスロットル弁3の開度との対応関係が直
線L4のようになる。
そして、アクセル4を全閉まで戻していくときに、スロ
ットル弁3が全閉になるまでは、バネ24,29の付勢力が
作用するため、直線L4の特性にてスロットル弁3が閉
じ、その後、係止歯40が、一段ずつ基準係合歯38c側の
係合歯38へ移動していき、最終的に係合歯40が基準係合
歯38cに係合し、アクセル操作量とスロットル3の開度
との対応関係が直線Mのようになる。
以上説明したように、電動モータ6のフェイル時、係止
歯40がクラッチプレート32に形成された複数の係合歯38
の何れかと係合し、アクセル4からスロットル弁3に至
る操作力伝達系が機械的に連結されるので、スロットル
弁3の大幅な閉作動を防止して急減速を防止することが
出来る。
また、係止歯40が係合部39の途中の係合歯38に係合して
いるときには、アクセル4の全閉操作を介して、係止歯
40を基準係合歯38cに係合させ、アクセル操作量とスロ
ットル弁3の開度との対応関係が、直線Mの比例特性と
なるように、操作力伝達系を連結することができる。
尚、上記実施例では、ワンウェイクラッチWを電磁クラ
ッチCの近くに並設したが、これに限らず、例えば第1
ギヤ13を第1シャフト10に回動可能に装着し、この第1
ギヤ13から第1シャフト10に至る伝達系に、ワンウェイ
クラッチWを介設するとともに第2ギヤ30を第2シャフ
ト11に固着してもよい。このワンウェイクラッチCを電
磁ワンウェイクラッチで構成することも有り得る。
上記実施例における駆動兼切換え機構5は、ワイヤ28を
介してスロットル弁3に連結したが、この機構5をスロ
ットル弁3の近傍に設け、軸部材やリンクを介してスロ
ットル軸2に連結してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案の実施例を示すもので、第1図
は出力制御装置の全体構成図、第2図(a)は第2ギヤ
とクラッチプレートとが所定の対応関係で係合している
状態を示す説明図、第2図(b)は第2図(a)に対応
するクラッチプレートの側面図、第3図(a)は第2ギ
ヤに対してクラッチプレートがスロットル開方向へ進め
られている時の第2図(a)相当図、第3図(b)は第
3図(a)に対応する第2図(b)相当図、第4図
(a)は第2ギヤに対してクラッチプレートがスロット
ル閉方向へ遅れている時の第2図(a)相当図、第4図
(b)は第4図(a)に対応する第2図(b)相当図、
第5図はスロットル開度とアクセル操作量との関係を示
す線図、第6図〜第8図は従来技術に係るもので、第6
図は第1図相当図、第7図は第2図(b)相当図、第8
図は第5図相当図である。 3……スロットル弁、4……アクセル、6……電動モー
タ、10……第1シャフト、11……第2シャフト、13……
第1ギヤ、30……第2ギヤ、32……クラッチプレート、
34……第3ギヤ、36……ソレノイド、38……係合歯、38
c……基準係合歯、40……係止歯、42……第4ギヤ、S
……出力制御装置、C……電磁クラッチ、W……ワンウ
ェイクラッチ機構。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの出力を調整する出力調整部材
    と、この出力調整部材を出力減少方向へ弾性付勢する付
    勢手段と、電気的アクチュエータとこのアクチュエータ
    から出力調整部材へ駆動力を伝達する駆動伝達系に介設
    されたクラッチ機構とを含む駆動手段と、この駆動手段
    を制御する制御手段と、アクセルから出力調整部材に操
    作力を伝達する操作力伝達系に介設され、クラッチ機構
    が分断状態のときに操作力伝達系を連結する連結手段と
    を備えたエンジンの出力制御装置において、 上記連結手段は、 上記出力調整部材が、その作動量がアクセル操作量に所
    定比率で比例する比例特性よりも、出力増大側に作動し
    ている状態において、出力調整部材が上記比例特性より
    も出力減少側へ作動しないように操作力伝達系を連結す
    る係合機構と、 上記出力調整部材が、上記比例特性よりも出力減少側に
    作動している状態において、出力調整部材が出力減少側
    へ作動しないように操作力伝達系を連結するワンウェイ
    クラッチ機構と、 を備えたことを特徴とするエンジンの出力制御装置。
JP1987119598U 1987-08-04 1987-08-04 エンジンの出力制御装置 Expired - Lifetime JPH0727382Y2 (ja)

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